JP2000239848A - Ecrプラズマcvd装置 - Google Patents

Ecrプラズマcvd装置

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JP2000239848A
JP2000239848A JP11045923A JP4592399A JP2000239848A JP 2000239848 A JP2000239848 A JP 2000239848A JP 11045923 A JP11045923 A JP 11045923A JP 4592399 A JP4592399 A JP 4592399A JP 2000239848 A JP2000239848 A JP 2000239848A
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JP
Japan
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substrate
electrode plate
ecr plasma
cavity
vacuum chamber
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Application number
JP11045923A
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English (en)
Inventor
Noritaka Akita
典孝 秋田
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非導電性の基板に対して非接触で、RFバイ
アスをその基板表面に均一に印加して緻密なCVD薄膜
をその表面に均一に形成する。 【解決手段】 真空チャンバ11内において、基板15
の裏面側に、所定の間隔をあけて電極板17を平行に配
置して、これら基板15と電極板17との間に静電結合
を生じさせ、高周波源19からRFマッチングボックス
20および導線性のシャフト18を介して電極板17に
高周波を印加し、さらに上記の静電結合を介して基板1
5に高周波バイアスを加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばハード
ディスク記録装置の磁気ディスクなどの保護膜を形成す
るのに好適な、ECRプラズマCVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ECRプラズマCVD技術とRF基板バ
イアス方式との併用により緻密で均一な保護膜の形成が
可能であることが知られており、従来より、磁気ヘッド
製造の後工程における保護膜形成に利用されてきてい
る。アルミニウムディスクによりハードディスク記録装
置の磁気ディスクを製造する場合、その後工程で、同様
に、ECRプラズマCVD装置においてRF基板バイア
ス方式を採用することにより、高品位な保護膜を形成す
ることができる。この場合、基板保持器(爪)の形状に
依存せずに両面同時成膜させるため、パルス重畳したD
Cバイアスを基板に印加する方式が適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バイアス印加方式のECRプラズマCVD装置では、非
導電性のガラス基板に成膜できないという問題がある。
すなわち、昨今の磁気ディスク市場ではさらなる高密度
化が要求されており、その結果基板材料としてガラスが
使われているようになっているのであるが、これに対応
できない。
【0004】つまり、ガラス基板は非導電性であるた
め、DCバイアスを印加することができないが、かとい
って、RFバイアスを印加することも、バイアス分布が
基板保持器の爪構造に大きく依存して均一な膜を得るこ
とができないため、採用し得ない。また、基板にバイア
スをまったく印加しないことも考えられるが、生成され
る保護膜はやはり緻密な膜とはならず、保護膜として適
切な膜を形成することができない。
【0005】この発明は、上記に鑑み、ガラス基板等の
非導電性の基板に対して均一な膜を形成することができ
るように改善した、ECRプラズマCVD装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるECRプラズマCVD装置において
は、外周に電磁コイルが設けられ且つマイクロ波が導入
されるECRプラズマ生成用キャビティと、該キャビテ
ィに連結されキャビティ内のプラズマがその内部に引き
出される真空チャンバと、該真空チャンバ内において電
位が加えられない状態で基板を保持する基板保持器と、
上記真空チャンバ内において、上記基板の上記キャビテ
ィとは反対側に、該基板に対して平行で且つ所定の間隔
を有するように設置される電極板と、該電極板に高周波
を印加する高周波印加装置とが備えられることが特徴と
なっている。
【0007】電極板が、基板の裏面側(ECRプラズマ
生成用キャビティとは反対側)において、基板と平行に
なるように真空チャンバ内に設置される。そして、基板
と電極板との間は、所定の間隔となるようにされてい
る。一方、基板は真空チャンバ内において電位が加えら
れない状態(電気的に浮いた状態)で保持されている。
そのため、電極板に高周波が印加されると、電極板と基
板との間の静電結合を介して、この高周波が基板にも印
加されることになる。これにより、非接触で基板に対し
て高周波バイアスの印加が可能になる。この場合、電極
板と基板とは平行でかつ所定の間隔を有するようにされ
ているため、基板の面に対して均一な高周波バイアス印
加ができ、基板表面に対する均一なCVD成膜ができ
る。基板に対して非接触で高周波バイアスを印加するこ
とができるので、基板の裏面を傷つけることがなく、そ
のため、その裏面側をキャビティ側に向けてその面での
CVD成膜を行えば、基板両面における良好なCVD膜
を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示す
ように、この発明にかかるECRプラズマCVD装置1
0は、真空チャンバ11と、これに連結されたキャビテ
ィ12とを備える。キャビティ12の外周には電磁コイ
ル13が設けられ、導波管14を通じてたとえば2.4
5GHzのマイクロ波が導入され、これによってECR
(電子サイクロトロン共鳴)放電によるプラズマがキャ
ビティ12内に形成される。
【0009】このプラズマは、発散磁場によって真空チ
ャンバ11内に引き出される。真空チャンバ11内に
は、保護膜を形成すべき基板15が電位が加えられない
状態で配置されている。この例では基板15は磁気ディ
スクとなるガラス基板であり、カルーセル(回転荷台)
16によって保持されている。
【0010】そして、この真空チャンバ11内には、導
電性の金属の電極板17が設置されている。この電極板
17は、基板15の裏面側(キャビティ12と反対側)
に、この基板15と平行に、所定の間隔たとえば0.5
mm〜5mm程度の間隔を置いて、配置されている。こ
の電極板17の表面は粗に形成されている。電極板17
には、導電性のシャフト18が取り付けられており、こ
れを通じて、高周波源19からのたとえば13.56M
Hzの高周波が、RFマッチングボックス20を介し
て、給電されている。このRFマッチングボックス20
はインピーダンス整合をとって反射波を防止するための
もので、LC回路により構成されている。
【0011】基板15の表面(キャビティ12側)に保
護膜を形成する場合、図では省略しているガス導入系か
ら真空チャンバ11内に炭化水素ガス(あるいはこれと
アルゴンガスの混合ガス)が導入される。すると、キャ
ビティ12内では、ECRプラズマにより電離作用が生
じ、プラスの炭素イオン、水素イオン、炭化水素イオン
が生成する。このイオンは真空チャンバ11内に引き出
され、基板15に向かい、その表面に付着する。こうし
て、炭素系のDLC薄膜(ダイアモンド状薄膜)が基板
15の表面に形成される。このDLC薄膜は、耐腐食性
および耐摩耗性に優れており、磁気ディスクの保護膜と
して最適である。
【0012】ここで、電極板17に高周波が加えられて
おり、基板15が電気的にフローティング状態となって
いて、且つ基板15と電極板17とが所定の間隔をあけ
て平行に配置されてその間で静電結合が生じるようにさ
れているので、この静電結合を通じて高周波バイアスが
基板15に印加されることになる。基板15と電極板1
7とは平行になっているので、基板15の表面に均一に
高周波バイアス印加することができる。そのため、基板
15の表面において、均一なDLC膜をきわめて緻密に
形成することができる。
【0013】また、非接触でRF給電できるため、裏面
に傷がつくこともない。そのため、裏返して再度CVD
薄膜形成すれば、両面において良好なDLC薄膜の形成
ができる。
【0014】電極板17の表面は上記したように、粗に
なっているが、これはメンテナンス性を考慮したためで
ある。すなわち、ディスク基板15の中心孔などを通っ
てきたイオンが電極板17の表面に付着するが、電極板
17の表面が粗になっていると、その表面に付着した膜
が剥離しにくくなる。電極板17に付着した膜が剥離す
ると、パーティクルとなって基板15に悪影響を与える
ことになるが、その剥離を防止することによって、その
悪影響をなくすことができる。
【0015】磁気ディスク基板を一貫製造する場合、図
2に示すように、加熱・冷却などの処理を行う処理装置
や、磁性膜を形成するためのスパッタ装置などの複数の
処理装置21を円形に配置し、ガラス基板をカルーセル
で保持して各ステージに順次移行させる。この終りに近
い工程で、ディスク基板に保護膜を形成するため、上記
のECRプラズマCVD装置10を2台、互いに反対方
向に配置する。すなわち、基板を裏返すのではなく、互
いに反対方向に配置された2台のECRプラズマCVD
装置10に、順次基板を、表裏方向は変えずに移送し、
それぞれで片面ずつの成膜を行うことにより、基板両面
で保護膜を形成する。
【0016】なお、上の記載は、この発明の一つの実施
形態を説明するもので、この発明がこの記述に限定され
る趣旨でないことはもちろんである。具体的な構成など
は種々に変更可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のECR
プラズマCVD装置によれば、非導電性の基板に対して
非接触でRFバイアスを、その基板表面に均一に印加す
ることができ、これによって緻密なCVD薄膜をその表
面に均一に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す模式図。
【図2】この発明によるECRプラズマCVD装置を利
用した磁気ディスク基板の一貫製造システムを示す概念
図。
【符号の説明】
10 ECRプラズマCVD装置 11 真空チャンバ 12 ECRプラズマ生成用チャンバ 13 電磁コイル 14 導波管 15 基板 16 カルーセル 17 電極板 18 シャフト 19 高周波源 20 RFマッチングボックス 21 処理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に電磁コイルが設けられ且つマイク
    ロ波が導入されるECRプラズマ生成用キャビティと、
    該キャビティに連結されキャビティ内のプラズマがその
    内部に引き出される真空チャンバと、該真空チャンバ内
    において電位が加えられない状態で基板を保持する基板
    保持器と、上記真空チャンバ内において、上記基板の上
    記キャビティとは反対側に、該基板に対して平行で且つ
    所定の間隔を有するように設置される電極板と、該電極
    板に高周波を印加する高周波印加装置とを備えることを
    特徴とするECRプラズマCVD装置。
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