JP2000239458A - シート熱成形用オレフィン系樹脂組成物およびそれを成形してなる食品用容器 - Google Patents
シート熱成形用オレフィン系樹脂組成物およびそれを成形してなる食品用容器Info
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Abstract
オレフィン系樹脂組成物、およびそれをシート熱成形し
てなる食品用容器を提供すること。 【解決手段】 (イ)190℃におけるメルトフローレ
ートが0.1〜1.0g/10分である高密度ポリエチ
レン10〜90重量%および(ロ)230℃におけるメ
ルトフローレートが0.1〜1.0g/10分であるポ
リプロピレン系樹脂90〜10重量%からなる樹脂混合
物100重量部、(ハ)無機充填剤10〜50重量部な
らびに(ニ)比重が0.85〜0.90、190℃にお
けるメルトフローレートが0.1〜5.0のαオレフィ
ン系エラストマー、比重が0.85〜0.90、190
℃におけるメルトフローレートが0.1〜5.0のエチ
レン−プロピレン系エラストマー、スチレン含有量が5
〜35重量%、190℃におけるメルトフローレートが
0.1〜4.0のスチレン−オレフィン系エラストマ
ー、から成る群より選択される1種以上のオレフィン系
エラストマー2〜20重量部を含有してなるシート熱成
形用オレフィン系樹脂組成物。
Description
レフィン系樹脂組成物およびそれを成形してなる食品用
容器に関する。詳しくはシート熱成形に供する耐熱変形
性および耐寒性に優れたオレフィン系樹脂組成物、およ
びそれを真空成形、圧空成形、真空圧空成形(真空成形
と圧空成形を同時に併行して行なう成形方法)等のシー
ト熱成形法で成形して得られる食品用容器に関する。
で加熱調理される食品が収納されている樹脂製容器は、
通常、加熱調理時には容器ごと電子レンジに入れられる
ので、この温度で変形しないような耐熱変形性が要求さ
れる。一方、加熱調理に至る前は、食品は容器に収納さ
れた状態で−30〜0℃の低温の冷凍貯蔵庫内で貯蔵あ
るいは輸送されるのが一般的であるので、低温で容器に
外部から衝撃が加わった際に容器に割れが発生しないよ
うな耐寒性も要求される。従って、冷凍食品用容器に
は、耐熱変形性および耐寒性が要求される。
る容器としては、ポリプロピレン系樹脂をシート熱成形
して得られる容器が使用されている。ポリプロピレン系
樹脂製容器は電子レンジで加熱した際の変形が少なく、
耐熱変形性が良好である。しかし、ポリプロピレン系樹
脂製容器は耐寒性が悪く、温度−30〜0℃の冷凍貯蔵
庫内での保管中や冷凍車輌での輸送過程における荷役作
業時等に落下、衝突、振動等の外部からの衝撃で割れを
生じて、しばしば容器として加熱調理に堪えられなくな
るという欠点がある。この欠点を改善するため、ポリプ
ロピレン系樹脂に高密度ポリエチレンおよび無機充填剤
を配合した樹脂組成物からなる熱成形用シートが提案さ
れている(特開平2−80454号公報)。しかし、こ
のシートを熱成形して得られる容器は、まだ耐熱性およ
び耐寒性が不充分であった。
情のもとで、耐寒性および耐熱性に優れたシート熱成形
用オレフィン系樹脂組成物、およびそれをシート熱成形
してなる食品用容器を提供することを目的としてなされ
たものである。
ましい性質を有するシート熱成形用オレフィン系樹脂組
成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の高密度
ポリエチレンおよびポリプロピレン系樹脂に、無機充填
剤およびオレフィン系エラストマーを特定の比率で混ぜ
合わせることにより、耐寒性および耐熱性が共に優れる
樹脂組成物が得られることを見出した。本発明はこの知
見に基づいてなされたものである。
におけるメルトフローレートが0.1〜1.0g/10
分である高密度ポリエチレン10〜90重量%および
(ロ)230℃におけるメルトフローレートが0.1〜
1.0g/10分であるポリプロピレン系樹脂90〜1
0重量%からなる樹脂混合物100重量部、(ハ)無機
充填剤10〜50重量部ならびに(ニ)190℃におけ
るメルトフローレートが0.1〜5.0のαオレフィン
系エラストマー、190℃におけるメルトフローレート
が0.1〜5.0のエチレン−プロピレン系エラストマ
ーおよび190℃におけるメルトフローレートが0.1
〜4.0のスチレン−オレフィン系エラストマーから成
る群より選択される1種以上のオレフィン系エラストマ
ー2〜20重量部を含有してなるシート熱成形用オレフ
ィン系樹脂組成物、および、(2)上記のシート熱成形
用オレフィン系樹脂組成物をシート熱成形してなる食品
用容器、を提供するものである。以下、本発明を詳細に
説明する。
組成物の原料として使用される(イ)高密度ポリエチレ
ン、(ロ)ポリプロピレン系樹脂および(ニ)オレフィ
ン系エラストマーは、一般的にはパウダー状、フレーク
状、顆粒状またはペレット状の形状であるが、形状はこ
れらに限定されない。本発明に用いられる(イ)高密度
ポリエチレンは、密度が0.930〜0.970g/c
m3であって、日本工業規格 JIS K 7210で
規定されるメルトフローレートが190℃で0.1〜
1.0g/10分のものが使用されるが、ポリプロピレ
ン系樹脂、オレフィン系エラストマーおよび無機充填剤
との混合のしやすさからメルトフローレート値は0.2
〜0.8g/10分のものが好ましい。メルトフローレ
ート値が0.1g/10分未満であるとシート中の高密
度ポリエチレンの分散が悪くなる傾向があり、一方1.
0g/10分より大きいとシート熱成形時にシートに大
きなドローダウンを引き起こす虞がある。
系樹脂としては、プロピレン単独重合体のほか、50重
量%以下のエチレン単量体単位を含有するエチレン−プ
ロピレンブロック共重合体、20重量%以下のエチレン
単量体単位を含有するエチレン−プロピレンランダム共
重合体、エチレン−プロピレン交互共重合体などが挙げ
られ、これらのポリプロピレン系樹脂の各単独であって
も混合物であってもよい。成形加工のしやすさから、エ
チレン−プロピレンブロック共重合体が好ましく用いら
れる。ポリプロピレン系樹脂は、日本工業規格 JIS
K 7210で規定されるメルトフローレートが23
0℃で0.1〜1.0g/10分のものが使用される
が、高密度ポリエチレン、オレフィン系エラストマーお
よび無機充填剤との混合のしやすさから0.2〜0.8
g/10分のものが好ましい。メルトフローレート値が
0.1g/10分より小さいとシート押出時の発熱が大
きくなって押出状態が不安定になる危険性があり、逆に
1.0g/10分より大きいとシート熱成形時にシート
に大きなドローダウンを引き起こす可能性がある。
と(ロ)ポリプロピレン系樹脂の混合比率はそれぞれ、
10〜90重量%、90〜10重量%であり、好ましく
はそれぞれ20〜80重量%、80〜20重量%であ
る。高密度ポリエチレンが10重量%より少ないと耐寒
性が悪くなる傾向があり、逆に90重量%より多いと耐
熱性が悪化する虞がある。
ては、シリカ、タルク、クレー、マイカ等の天然無機物
の他、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、アルミナ等の酸化物;珪酸ナトリウム、珪酸カルシ
ウム等の珪酸塩;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等
の炭酸塩;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
塩基性炭酸カルシウム等の水酸化物などの微粉末を単独
または2種以上混合したものが挙げられる。特に粒径が
10μm以下と細かいタルクおよび炭酸カルシウムの各
単独または混合物が好ましい。
明の食品用容器の強度を向上させる作用や、食品用容器
が使用後に廃棄物として焼却される際に燃焼カロリーを
抑制する作用を有する。無機充填剤の配合量は、高密度
ポリエチレンとポリプロピレン系樹脂とを合わせた樹脂
混合物100重量部に対して10〜50重量部、好まし
くは20〜40重量部である。無機充填剤の配合量が1
0重量部より少ないと樹脂成型品の強度向上効果が小さ
く、また焼却時燃焼カロリーが高くて焼却炉を損傷する
虞がある。一方、無機充填剤の配合量が50重量部を越
えると樹脂成型品の耐寒性を悪化する危険性がある。
ラストマーとしては、190℃におけるメルトフローレ
ートが0.1〜5.0のαオレフィン系エラストマー、
190℃におけるメルトフローレートが0.1〜5.0
のエチレン−プロピレン系エラストマーおよび190℃
におけるメルトフローレートが0.1〜4.0のスチレ
ン−オレフィン系エラストマーが用いられる。αオレフ
ィン系エラストマーとしては、エチレン−ブテン共重合
体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレン−オクテン
共重合体等の炭素数が4〜20のαオレフィンの共重合
体が挙げられ、比重が0.85〜0.90のものが好ま
しい。エチレン−プロピレン系エラストマーとしては、
エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ブタジエン3元共重合体、エチレン−プロピ
レン−ノルボルネン3元共重合体等が挙げられ、比重が
0.85〜0.90のものが好ましい。スチレン−オレ
フィン系エラストマーとしては、スチレン−エチレン−
プロピレン−スチレン共重合体、スチレン−エチレン−
ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−エチレン−
イソプレン−スチレン共重合体等が挙げられ、スチレン
含有量が5〜35重量%のものが好ましい。これらのオ
レフィン系エラストマーは単独でもしくは混合物で使用
される。
ストマーの配合量は、(イ)高密度ポリエチレンおよび
(ロ)ポリプロピレン系樹脂の樹脂混合物100重量部
に対して1〜20重量部であるが、3〜15重量部が好
ましい。オレフィン系エラストマーの配合量が1重量部
より少ないと成型品の耐寒性を改良する効果が現れにく
く、逆に20重量部より多いと耐寒性は充分となるもの
の、人が手で持った際の容器の内容物の重量による撓み
が起きやすくなり、耐熱性も低下する傾向がある。
(イ)高密度ポリエチレン、(ロ)ポリプロピレン系樹
脂、(ハ)無機充填剤および(ニ)オレフィン系エラス
トマーを乾式混合機にて均一に溶融混合して得られる。
このとき必要に応じて、酸化防止剤、加工助剤、滑剤、
顔料等を添加しても良い。予め無機充填剤、酸化防止
剤、加工助剤または滑剤等を包含した高密度ポリエチレ
ンのマスターバッチペレットを用意し、これとポリプロ
ピレン系樹脂およびオレフィン系エラストマーを溶融混
合する方法を採ってもよい。
出機、コニーダー等の連続乾式混合機;またはバンバリ
ーミキサー、加圧ニーダー等の単発乾式混合機が用いら
れる。連続乾式混合機を用いる場合は、本発明のオレフ
ィン系樹脂組成物は円柱状ペレットとして得られる。単
発乾式混合機を用いる場合は、通常、各成分を均一に混
合した後シート作成用ロール混練機に投入してシートと
し、これを裁断して直方体状ペレットのオレフィン系樹
脂組成物が得られる。また、単発乾式混合機で均一混合
物とした後、連続乾式混合機に投入して円柱状ペレット
してもよい。なお、連続乾式混合機で溶融混合して得ら
れた円柱状ペレットの方が、樹脂組成物の均一性とペレ
ット作成コストの点から好ましい。
態で冷凍貯蔵したり、それを解凍してそのまま電子レン
ジで加熱するのに用いられる容器である。形状は、通
常、食品収容のための深さ15〜50mmの凹部を有す
る、長辺または長径が150〜250mmの矩形または
楕円形の皿状または箱状の器である。本発明の食品用容
器は、成形用金型が安価であること、成形品の量産が容
易であること、少量多品種の生産に向いていることなど
の理由で真空成形法、圧空成形法または真空圧空成形法
等のシート熱成形法で製造される。これらの成形法によ
る成形に先立ち、通常、先ず上記のオレフィン系樹脂組
成物のペレットを用いてT型ダイスを備え付けた押出機
にてシートを作成する。押出機内では、樹脂組成物は温
度180〜280℃に制御されてTダイ、サーキュラー
ダイ等のダイスの口金部に送られる。口金部では、材料
温度170〜230℃にてシートが押出される。シート
の厚みは、通常、0.2〜2.0mm程度である。
成形機内部に固定し、シートの上方および下方に備えた
加熱ヒーターでシートを170〜200℃程度に加熱す
る。加熱後、シートを25〜100℃程度の一定温度に
制御された成形用金型に押し当てて所定の形状の食品用
容器とする。
0.1〜1.0g/10分である高密度ポリエチレン1
0〜90重量%および(ロ)230℃におけるメルトフ
ローレートが0.1〜1.0g/10分であるポリプロ
ピレン系樹脂90〜10重量%からなる樹脂混合物10
0重量部、(ハ)無機充填剤10〜50重量部ならびに
(ニ)比重が0.85〜0.90で190℃におけるメ
ルトフローレートが0.1〜5.0のαオレフィン系エ
ラストマー、比重が0.85〜0.90で190℃にお
けるメルトフローレートが0.1〜5.0のエチレン−
プロピレン系エラストマーおよびスチレン含有量が5〜
35重量%で190℃におけるメルトフローレートが
0.1〜4.0のスチレン−オレフィン系エラストマ
ー、から成る群より選択される1種以上のオレフィン系
エラストマー2〜20重量部を含有してなるシート熱成
形用オレフィン系樹脂組成物。 (2)(1)に記載のシート熱成形用オレフィン系樹脂
組成物をシート熱成形してなる食品用容器。
するが、本発明はこれらによってなんら限定されるもの
ではない。試験方法は次によった。 (1)耐寒性の測定 樹脂組成物試料を用いて作成された容器に8割の容積分
のシリコンオイルを入れ、厚み50μmの直鎖状低密度
ポリエチレンフィルムをかぶせて、フィルムを容器の外
周に沿って熱融着させて内部のシリコンオイルがこぼれ
ないようにする。これを10個用意する。シリコンオイ
ル入りの容器10個を、5個づつ2段に積んで遊びのな
いようにして段ボール箱に詰め込んで蓋をし、−20℃
の低温の環境下に24時間保管する。前記段ボールの8
箇所ある角部の中から任意の角部1箇所を選定し、この
角部を形成する段ボールの3本の稜線を選定する。段ボ
ールの6つのすべての面、前記の選定された1箇所の角
部および3本の稜線をそれぞれ重力方向に向けて90c
mの高さから各1回づつ連続して計10回落下させる。
落下させた後の段ボールを開封して、10個の容器のう
ち何個の容器が割れているかを調べる。割れ数が少ない
ほどその容器の耐寒性が良いと判定する。
入れた樹脂組成物試料製容器10個を、130℃の温度
に制御された密閉式の加熱炉に10分間保管して130
℃の状態に調整する。次いで容器を加熱炉から取り出し
て容器が変形しているか、変形の程度はどうかを目視に
て観察する。以下の基準で容器の変形状態を判定する。 〇: 変形がない。 △: わずかに変形がある。使用上の支障はない。 ×: 変形が激しい。
ダー径35mmの二軸押出機〔東芝機械(株)製、TE
M−35B〕にて、シリンダー温度180〜230℃、
スクリュー回転200rpmの条件で溶融混合し、径3
〜4mm、長さ3〜4mmのペレットを作成した。この
ペレットを500mm幅のTダイを備え付けたシリンダ
ー径65mmの単軸押出機〔L/D=26、ノンベン
ト、田辺プラスチィック機械(株)製〕に供給し、Tダ
イと押出機シリンダー前部温度が190〜210℃、押
出機後部温度が220〜260℃の条件にて幅400m
m、厚み0.4mmのシートを作成した。このシートを
用いて、成形用プラグを備え付けた単発真空成形機によ
り、シート加熱温度170℃の条件にて、長径150m
m、短径100mmの楕円状で深さ25mmの容器を得
た。この容器の耐寒性および耐熱性を評価した。この評
価結果は、表1または表2の通りである。
54、メルトフローレート0.25g/10分(190
℃×2.16kgf)。 (注2)高密度ポリエチレン、比重0.956、メルト
フローレート0.35g/10分(190℃×2.16
kgf)。 (注3)エチレン−プロピレンブロック共重合体、比重
0.90、メルトフローレート0.75g/10分(2
30℃×2.16kgf)、エチレン含有量約15重量
%。 (注4)エチレン−プロピレンブロック共重合体、比重
0.90、メルトフローレート0.50g/10分(2
30℃×2.16kgf)、エチレン含有量約15重量
%。 (注5)エチレン−ブテン共重合体、比重0.88、メ
ルトフローレート3.5g/10分(190℃×2.1
6kgf)、ブテン含有量20重量%。 (注6)エチレン−αオレフィン共重合体、比重0.8
7、メルトフローレート1.0g/10分(190℃×
2.16kgf)。 (注7)エチレン−プロピレンランダム共重合体、メル
トフローレート3.6g/10分(230℃×2.16
kgf)、プロピレン含有量22重量%。 (注8)スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共
重合体、比重0.89、メルトフローレート13g/1
0分(200℃×10kgf)、スチレン含有量13重
量%。
54、メルトフローレート0.25g/10分(190
℃×2.16kgf)。 (注9)高密度ポリエチレン、比重0.946、メルト
フローレート2.4g/10分(190℃×2.16k
gf)。 (注4)エチレン−プロピレンブロック共重合体、比重
0.90、メルトフローレート0.5g/10分(23
0℃×2.16kgf)、エチレン含有量約15重量
%。 (注10)エチレン−プロピレンブロック共重合体、比
重0.90、メルトフローレート2.0g/10分(2
30℃×2.16kgf)、エチレン含有量約10重量
%。 (注5)エチレン−ブテン共重合体、比重0.88、メ
ルトフローレート3.5g/10分(190℃×2.1
6kgf)、ブテン含有量20重量%。 (注11)エチレン−ブテン共重合体、比重0.89、
メルトフローレート20g/10分(190℃×2.1
6kgf)。 (注12)エチレン−プロピレンランダム共重合体、比
重0.87、メルトフローレート5.5g/10分(2
30℃×2.16kgf)。 (注13)スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン
共重合体、スチレン含有量13重量%、メルトフローレ
ート4.5g/10分(190℃×2.16kgf)。
を用いれば、耐寒性と耐熱性を兼ね備えた容器が得られ
る(実施例1〜9)。しかし、本発明の規定のいずれか
を満たさないオレフィン系樹脂組成物を用いて得られる
容器は、耐寒性と耐熱性を兼ね合いが不良であった(比
較例1〜9)。即ち、(イ)高密度ポリエチレンのメル
トフローレートが規定より大きいと容器は加熱変形し易
くなり(比較例1)、(ロ)ポリプロピレン系樹脂のメ
ルトフローレートが規定より大きいと容器は割れ易くな
る(比較例2)。また、規定のメルトフローレートを有
する(イ)高密度ポリエチレンおよび(ロ)ポリプロピ
レン系樹脂であっても、配合比率が規定範囲外であると
容器は加熱変形する(比較例3)。(ハ)無機充填剤の
量が規定より少ないと容器は加熱変形する(比較例
4)。成分(ニ)のオレフィン系エラストマーであるα
オレフィン系エラストマー、エチレンープロピレン系エ
ラストマーまたはスチレン−オレフィン系エラストマー
のそれぞれ規定より大きいメルトフローレートのものを
個別に用いた場合は、いずれもやや加熱変形する傾向を
示した(比較例5、6、7)。また、(ニ)オレフィン
系エラストマーが使用されないと低温で容器は割れやす
く(比較例8)、使用量が規定より多いとようきは加熱
変形しやすくなる(比較例9)。
えたシート熱成形用オレフィン系樹脂組成物およびそれ
をシート熱成形してなる食品用容器が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 (イ)190℃におけるメルトフローレ
ートが0.1〜1.0g/10分である高密度ポリエチ
レン10〜90重量%および(ロ)230℃におけるメ
ルトフローレートが0.1〜1.0g/10分であるポ
リプロピレン系樹脂90〜10重量%からなる樹脂混合
物100重量部、(ハ)無機充填剤10〜50重量部な
らびに(ニ)190℃におけるメルトフローレートが
0.1〜5.0のαオレフィン系エラストマー、190
℃におけるメルトフローレートが0.1〜5.0のエチ
レン−プロピレン系エラストマーおよび190℃におけ
るメルトフローレートが0.1〜4.0のスチレン−オ
レフィン系エラストマーから成る群より選択される1種
以上のオレフィン系エラストマー2〜20重量部を含有
してなるシート熱成形用オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載のシート熱成形用オレフ
ィン系樹脂組成物をシート熱成形してなる食品用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047057A JP2000239458A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | シート熱成形用オレフィン系樹脂組成物およびそれを成形してなる食品用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11047057A JP2000239458A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | シート熱成形用オレフィン系樹脂組成物およびそれを成形してなる食品用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000239458A true JP2000239458A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12764540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11047057A Pending JP2000239458A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | シート熱成形用オレフィン系樹脂組成物およびそれを成形してなる食品用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000239458A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005049673A1 (en) * | 2003-11-17 | 2005-06-02 | Exxonmobil Chemical Patents, Inc. | Injection molded articles |
JP2011026422A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 熱可塑性樹脂シート及び光反射板 |
KR102080274B1 (ko) * | 2018-08-27 | 2020-04-23 | 주식회사 삼보케미칼 | 식품의 신선도 유지 기능을 구비한 시트 및 이를 이용하여 제조된 다층 식품 포장용기 |
-
1999
- 1999-02-24 JP JP11047057A patent/JP2000239458A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005049673A1 (en) * | 2003-11-17 | 2005-06-02 | Exxonmobil Chemical Patents, Inc. | Injection molded articles |
JP2011026422A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 熱可塑性樹脂シート及び光反射板 |
KR102080274B1 (ko) * | 2018-08-27 | 2020-04-23 | 주식회사 삼보케미칼 | 식품의 신선도 유지 기능을 구비한 시트 및 이를 이용하여 제조된 다층 식품 포장용기 |
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