JPH07277390A - 搬送用トレイ及びその製造方法 - Google Patents

搬送用トレイ及びその製造方法

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JPH07277390A
JPH07277390A JP6092903A JP9290394A JPH07277390A JP H07277390 A JPH07277390 A JP H07277390A JP 6092903 A JP6092903 A JP 6092903A JP 9290394 A JP9290394 A JP 9290394A JP H07277390 A JPH07277390 A JP H07277390A
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tray
sheet
inorganic filler
weight
polyolefin resin
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JP6092903A
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Manabu Tagawa
学 田川
Hideo Okawa
秀夫 大川
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Idemitsu Fine Composites Co Ltd
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CALP Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ポリオレフィン系樹脂90〜40重量%と無
機質充填剤10〜60重量%とからなる組成物を成形し
てなるシート状物、或いはこのシート状物をさらに二次
成形してなるトレイの少なくとも片面に、導電性物質が
コーティングされている搬送用トレイ1、並びに搬送用
トレイの製造方法。 【効果】 本発明の搬送用トレイは、導電性に優れたも
ので、しかも耐熱性に優れたものであり、かつ燃焼カロ
リーが小さく、有毒ガスの発生もなく、燃焼廃棄性に優
れたものである。従って、本発明の搬送用トレイは、I
Cチップ,IC基盤,液晶素子,精密部品、その他外部
からのコンタミネーションを極度に嫌う材料の搬送用ト
レイとして好適に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性,耐熱性に優
れ、しかも有毒ガスの発生がなく、燃焼カロリーも小さ
く、かつ安定した導電性を有する搬送用トレイ及びその
製造方法に関するものであって、本発明により得られる
搬送用トレイはICチップ,IC基盤,液晶素子,精密
部品、その他外部からのコンタミネーション(汚濁物、
ゴミ)を極度に嫌う材料の搬送用トレイとして好適に利
用することができる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
ICチップ,液晶素子,精密部品等、外部からのコンタ
ミネーションを極度に嫌う材料の搬送用トレイとして
は、ポリ塩化ビニル(PVC),ポリスチレン(P
S),ポリプロピレン(PP),ポリエチレンテレフタ
レート(PET),ポリフェニレンエーテル(PPE)
等の導電性を付与し得る合成樹脂が使用されている。
【0003】特にポリ塩化ビニル,ポリスチレン,ポリ
プロピレン製の搬送用トレイは、ワンウエイ・トレイと
して使用されているが、燃焼時に有毒ガスが発生するこ
とや燃焼カロリーが大であることにより、環境上大きな
課題を抱えている。また、導電性を付与させるため、導
電性塗料等を表面にコーティングしているが、ポリプロ
ピレンに関しては塗料との密着性が悪く、搬送中に剥離
したりして、導電性不良,コンタミネーションの原因に
なっている。さらに、ポリエチレンテレフタレート,ポ
リフェニレンエーテル等については、耐熱性は優れるも
のの、高価であり、しかも燃焼カロリーが大きいなどの
問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の欠点を解消
し、導電性,耐熱性に優れており、しかも有毒ガスの発
生がなく、燃焼カロリーも小さく、かつ導電性質の密着
性が良好であって、安定した導電性を有する搬送用トレ
イ及びその製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は第1
に、ポリオレフィン系樹脂90〜40重量%と無機質充
填剤10〜60重量%とからなる組成物を成形してなる
シート状物、或いはこのシート状物をさらに二次成形し
てなるトレイの少なくとも片面に、導電性物質がコーテ
ィングされていることを特徴とする搬送用トレイを提供
するものである。
【0006】さらに、本発明は第2に、ポリオレフィン
系樹脂90〜40重量%と無機質充填剤10〜60重量
%とからなる組成物を成形してなるシート状物の少なく
とも片面に導電性物質をコーティングし、このシート状
物をそのままトレイとして用いるか、さらにこのシート
状物をトレイ状に二次成形するか、或いは前記シート状
物を二次成形してなるトレイの少なくとも片面に導電性
物質をコーティングするかのいずれかを行なうことを特
徴とする、前記本発明の第1の搬送用トレイの製造方法
を提供するものである。
【0007】本発明の搬送用トレイは、ポリオレフィン
系樹脂90〜40重量%と無機質充填剤10〜60重量
%とからなる組成物を成形してなるシート状物、或いは
このシート状物をさらに二次成形してなるトレイの少な
くとも片面に、導電性物質がコーティングされているこ
とを特徴とするものである。
【0008】ここでポリオレフィン系樹脂としては、ポ
リオレフィン樹脂,オレフィン系共重合体、一部のジエ
ン系重合体を、単独で若しくは2種以上を組み合わせて
用いることができる。前記ポリオレフィン樹脂として具
体的には、例えば高密度ポリエチレン,中密度ポリエチ
レン,低密度ポリエチレン,直鎖状低密度ポリエチレン
等のポリエチレン、アイソタクチックポリプロピレン,
シンジオタクチックポリプロピレン,アタクチックポリ
プロピレン等のポリプロピレン、ポリブテン、トランス
−1,4−ポリイソプレン、シンジオタクチック−1,
2−ポリブタジエン等を挙げることができる。また、こ
れらの他に、エチレンと、プロピレン,酢酸ビニル,ア
クリル酸,エチルアクリレート,塩化ビニルなどとの共
重合体や、プロピレンと塩化ビニルとの共重合体等や、
さらにフッ素含有エチレン共重合体、並びにこれらの変
性体を使用することもできる。
【0009】本発明において用いられるポリオレフィン
系樹脂としては、これらの中でも特に、ポリプロピレ
ン,ポリエチレンが好適である。
【0010】また、本発明に用いることができる無機質
充填材としては、粒状のものであると繊維状のものであ
るとを問わない。
【0011】粒状の無機質充填剤としては、例えばタル
ク,炭酸カルシウム,硫酸バリウム,チタン酸カリ,ク
レー,ハイドロタルサイト,スメクタイト,酸化亜鉛,
酸化鉄,亜鉛末,鉄粉等の粒状の無機質充填剤を挙げる
ことができ、これらを単独で、或いは2種以上を混合し
て用いる。この粒状の無機質充填剤としては、平均粒径
が1〜20μm、好ましくは3〜15μmのものが用い
られる。
【0012】また、繊維状の無機質充填材としては、例
えばガラス繊維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維等を挙げる
ことができ、これらを単独で、或いは2種以上を混合し
て用いる。この繊維状無機質充填材としては、繊維径が
0.01〜20μm、好ましくは0.03〜15μmで
あり、繊維長が0.5〜10mm、好ましくは0.7〜
5mmのものが用いられる。
【0013】本発明において用いる無機質充填剤として
は、粒状の無機質充填剤、特にタルク,炭酸カルシウ
ム,硫酸バリウムが好適であり、これらを単独で、或い
は2種以上を混合して用いる。
【0014】これらの無機質充填剤は、そのまま未処理
の形で用いてもよいし、或いはシラン系のカップリング
剤等により、表面処理を施したものであってもよい。
【0015】前記ポリオレフィン系樹脂と上記無機充填
材との配合割合は、通常、前者90〜40重量%に対
し、後者10〜60重量%の割合、好ましくは前者80
〜60重量%に対し、後者20〜40重量%の割合であ
る。ここでポリオレフィン系樹脂の配合割合が90重量
%を超えると、導電性物質を含む塗料の密着性が低下し
たり、耐熱性が低下したり、燃焼カロリーが増大したり
するため好ましくない。一方、ポリオレフィン系樹脂の
配合割合が40重量%未満であると、表面が粗くなり、
導電性が低下する。
【0016】前記した如く、本発明の搬送用トレイは、
ポリオレフィン系樹脂90〜40重量%と無機質充填剤
10〜60重量%とからなる組成物を成形してなるシー
ト状物、或いはこのシート状物をさらに二次成形してな
るトレイの少なくとも片面に、導電性物質がコーティン
グされているものであり、シート状のトレイそのままで
あってもよいし、或いはこれをさらに二次成形してトレ
イとしたものであってもよい。シート状のトレイの場
合、厚みは通常、0.1〜2mm程度である。また、ト
レイの縦横等の寸法については、搬送する材料の種類や
数量に応じて適宜選定すればよい。
【0017】本発明の搬送用トレイは、上記したような
シート状物、或いはこのシート状物をさらに二次成形し
てなるトレイの少なくとも片面に、導電性物質がコーテ
ィング(被覆)されていることを特徴とするものであ
る。ここで導電性物質としては、各種のものを用いるこ
とができ、例えば、カーボンブラック粒子(オイルファ
ーネスブラック,サーマルブラック,アセチレンブラッ
ク),グラファイト粒子等の粒状物、金属粉末等の粉状
物、炭素繊維等の繊維を粉砕した物、酸化スズなどの金
属酸化物の粉体又は粒状物、或いはこれらの混合物等を
挙げることができる。これらの中でも、酸化スズなどの
金属酸化物の粉体又は粒状物や、カーボンブラック粒
子,グラファイト粒子等の粒状物が好ましく、特に酸化
スズ粒子やカーボンブラック粒子が好ましい。これらの
導電性物質は単独で用いてもよいし、2種以上を併用し
てもよい。なお、酸化スズ粒子としては、アンチモンド
ーピングしたものが好ましい。
【0018】また、これら導電性物質の平均粒径につい
ては特に制限はないが、通常、平均粒径が0.01〜1
0μm、好ましくは0.02〜5μmのものが用いられ
る。ここで平均粒径が0.01μm未満のものであると
粒子の分散性が不良であり、一方、平均粒径が10μm
を超えたものであると塗膜の平滑性が不良となるため好
ましくない。上記導電性物質としては、平均粒径を異に
する2種以上の導電性物質を混合したものであってもよ
い。また、導電性物質として繊維粉砕物を用いる場合、
そのアスペクト比は、通常1〜1000,好ましくは1
〜100である。
【0019】なお、導電性物質のコーティング(被覆)
の厚みは、通常、0.1〜10μm、好ましくは0.3
〜8μmである。導電性物質のコーティング(被覆)の
厚みが0.1μm未満であると、充分な導電性を与える
ことができない。また、コーティングは少なくとも片面
にあればよいが、両面に施してあることが好ましい。
【0020】本発明の搬送用トレイは以上の如きもので
あるが、このような搬送用トレイは例えば以下に述べる
本発明の方法(本発明の第2)により効率よく製造する
ことができる。
【0021】すなわち、本発明の第2は、ポリオレフィ
ン系樹脂90〜40重量%と無機質充填剤10〜60重
量%とからなる組成物を成形してなるシート状物の少な
くとも片面に導電性物質をコーティングし、このシート
状物をそのままトレイとして用いるか、さらにこのシー
ト状物をトレイ状に二次成形するか、或いは前記シート
状物を二次成形してなるトレイの少なくとも片面に導電
性物質をコーティングするかのいずれかを行なうことを
特徴とするものであり、このような方法により本発明の
第1の搬送用トレイを製造することができる。ポリオレ
フィン系樹脂や無機質充填剤については、前記した通り
である。また、配合割合についても前記した通りであ
る。なお、本発明の方法においては、組成物中に必要に
応じて、難燃材、着色材等の添加剤を加えることもでき
る。
【0022】本発明の方法において、第1番目の方法と
しては、ポリオレフィン系樹脂90〜40重量%と無機
質充填剤10〜60重量%とからなる組成物を成形して
なるシート状物の少なくとも片面に導電性物質をコーテ
ィングし、このシート状物をそのまま搬送用トレイとし
て用いる。次に、第2番目の方法としては、このシート
状物をさらにトレイ状に二次成形し、搬送用トレイとし
て用いる。さらに、第3番目の方法としては、前記シー
ト状物(すなわち、ポリオレフィン系樹脂90〜40重
量%と無機質充填剤10〜60重量%とからなる組成物
を成形してなるシート状物)を、二次成形してなるトレ
イの少なくとも片面に導電性物質をコーティングして、
搬送用トレイとして用いる。
【0023】本発明の方法においては、ポリオレフィン
系樹脂と無機質充填剤とを所定割合で配合し、この配合
物を混練機などにより均一に混練して組成物を得る。混
練機としては例えば二軸混練機などを用い、このような
混練機を用いて混練した後、ペレット化し、さらにこの
ペレットをT−ダイ押出機などの押出機を用いて押出
し、シート状に成形する(シート状物を得る。)。な
お、混練時の樹脂温度は210〜250℃程度である。
また、押出機による押出の際の樹脂温度は230〜35
0℃程度である。シート状物の厚さは特に制限はない
が、通常、0.1〜2mm程度である。
【0024】第1番目の方法では、このようにして得ら
れるシート状物の少なくとも片面に導電性物質をコーテ
ィングし、このシート状物をそのまま搬送用トレイとし
て用いる。なお、導電性物質のコーティングは、シート
状物の少なくとも片面であればよいが、好ましくは両面
に施す。導電性物質をコーティングする場合、具体的に
は例えば、上記した如き導電性物質を一般の塗料中に混
合したり、或いは導電性物質を顔料として用いた塗料、
すなわち導電性塗料を作成し、このような導電性塗料を
シート状物の少なくとも片面に塗布すればよい。また、
導電性塗料を用いる場合、塗布の他、グラビア印刷、吹
き付け、浸漬等の方法により導電性物質をコーティング
することもできる。さらに、ラミネート、蒸着、スパッ
タリング等により導電性物質をコーティングすることも
できる。
【0025】導電性物質のコーティングは、例えば導電
性塗料の塗布により行なう場合には、バーコーターなど
の手段により行なえばよく、シート状物の少なくとも片
面、好ましは両面に厚さ0.5〜20μm程度に導電性
塗料を塗布し、40〜50℃程度の温度で5〜15分間
程度乾燥することにより、導電性物質をコーティングし
たシート状のトレイ(搬送用トレイ)が得られる。
【0026】なお、上記の如き導電性物質のコーティン
グを行なうにあたり、予めシート状物の表面をコロナ放
電等により前処理しておくこともでき、この場合、導電
性物質の密着性により優れたものとすることができる。
また、後処理として、導電性物質のコーティング面を、
さらに導電性が低下しない程度にワニス等でトップコー
トしてもよい。
【0027】次に、第2番目の方法では、このようにし
て導電性物質をコーティングされたシート状物を、さら
にトレイ状に二次成形し、搬送用トレイとして用いる。
二次成形は、常法の熱成形,真空成形,圧空成形等によ
り、所望の製品形状に合わせて行なえばよい。製品形状
や大きさは特に制限はない。
【0028】さらに、第3番目の方法では、前記シート
状物(すなわち、ポリオレフィン系樹脂90〜40重量
%と無機質充填剤10〜60重量%とからなる組成物を
成形してなるシート状物を、まず二次成形して所望形状
のトレイ状物を得、このトレイ状物の少なくとも片面
に、好ましくは両面に導電性物質をコーティングして、
搬送用トレイとして用いる。成形手段や二次成形手段等
は、前記したと同様である。以上の如くして、目的とす
る搬送用トレイを製造することができる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明の範囲は、これらにより制限されるものでは
ない。
【0030】実施例1〜19及び比較例1〜7 第1表に示すポリオレフィン系樹脂と無機充填剤を第1
表に示す所定割合で配合した配合組成物を、二軸混練機
(PCM45、池貝鉄工(株)製)にて、樹脂温度21
0〜250℃にて、混練後ペレットを作製した。次に、
このようにして得られたペレットを、T型ダイスを設け
た単軸押出機(直径=90mm)にて、樹脂温度230
〜250℃で押出し、厚さ0.3mm,幅1050mmの
シート状物を成形した。このようにして得られたシート
状物の表面をコロナ放電処理した後、その両面に、導電
性塗料(コルコート(株)製、SP−2001、アンチ
モンドーピングした酸化スズ粒子含有アクリル系塗料)
をバーコーターにて約1μmの厚さに塗布し、さらに4
0〜50℃の温度で10分間乾燥し、導電性物質のコー
ティングされたシート状物を得た。さらに、このように
して得られた、導電性物質のコーティングされたシート
状物を、常法により熱成形して、第1図に示す如き形状
を有する搬送用トレイ(縦50mm、横50mm、高さ
10mm)を得た。このようにして得られた搬送用トレ
イについて、以下のようにして物性を測定し、評価し
た。結果を第1表に示す。
【0031】〔物性の評価方法〕 表面固有抵抗(Ω):東京電子社製、TR−3型に
て測定 密着性(x/100):導電性物質の塗膜面にシー
ト素地に達するまで鋭利な刃で碁盤目100ケを形成
し、ニチバンセロテープ(巾20mm)で剥離させたも
のを「x/100」(x:塗膜碁盤目残数)で表した。 熱変形温度(℃):ASTM D648(荷重 4.
6kg/cm2)に準拠 燃焼カロリー(kcal/kg ):JIS M−8814
に準拠 耐久テスト:第1図に示す如き形状に成形された搬
送用トレイ1に、ICチップ2(縦10mm、横30m
m、高さ9mm)を封入後、温度65℃で湿度95%の
雰囲気中において、10日間放置後、搬送用トレイ1の
変形及びICチップ2の保管状況を目視にて判定した。 ○=異常なし △=搬送用トレイ一部変形 ×=搬送用トレイ変形大 ××=搬送用トレイ変形著しく大
【0032】なお、第1表中に示した配合成分の詳細
は、下記の通りである。また、第1表中のポリオレフィ
ン系樹脂と無機質充填剤の欄の数値は重量%を示してい
る。さらに、第1表中において、比1とあるのは比較例
1を示し、実1とあるのは実施例1を示す。以下、順に
比2とあるのは比較例2を示し、実2とあるのは実施例
2を示す。以下、同様である。また、第1表における括
弧内の数値は、両者の比率(重量比)である。 ・PP(ポリプロピレン)=商品名:出光ポリプロE−
100G(出光石油化学株式会社製) ・PE(ポリエチレン)=商品名:出光ポリエチ520
E(出光石油化学株式会社製) ・PS(ポリスチレン)=商品名:出光ポリスチレンH
H−30E(出光石油化学株式会社製) ・PVC(ポリ塩化ビニル)=商品名:TK−200
0、信越化学工業製 ・タルク=平均粒径15μm ・炭酸カルシウム=平均粒径5μm ・硫酸バリウム=平均粒径3μm
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】〔第1表の脚注〕 *1=有毒ガス,スス発生 *2=ICチップが外に飛び出した。
【0038】
【発明の効果】本発明の搬送用トレイは、導電抵抗が1
7 Ω以下と導電性に優れたものである。次に、本発明
の搬送用トレイは、熱変形温度が110℃以上であっ
て、耐熱性に優れたものである。また、本発明の搬送用
トレイは、燃焼カロリーが 10,000 kcal/kg 以下と小さ
いものである。さらに、本発明の搬送用トレイは、有毒
ガスの発生もなく、燃焼廃棄性に優れたものである。ま
た、本発明の搬送用トレイは、導電性物質の密着性が良
好であり、このため安定した導電性を有するものであ
る。本発明の方法によれば、上記した如き搬送用トレイ
を効率よく製造することができる。従って、本発明の搬
送用トレイは、ICチップ,IC基盤,液晶素子,精密
部品、その他外部からのコンタミネーション(汚濁物、
ゴミ)を極度に嫌う材料の搬送用トレイ、特にワンウェ
イ・トレイとして好適に利用することができる。
【0039】次に、本発明の各種態様を示すと、以下の
通りである。 (1).ポリオレフィン系樹脂90〜40重量%と無機
質充填剤10〜60重量%とからなる組成物を成形して
なるシート状物、或いはこのシート状物をさらに二次成
形してなるトレイの少なくとも片面に、導電性物質がコ
ーティングされていることを特徴とする搬送用トレイ。
【0040】(2).ポリオレフィン系樹脂が、ポリプ
ロピレン又はポリエチレンである、前記(1)記載の搬
送用トレイ。
【0041】(3).無機質充填剤が、タルク,炭酸カ
ルシウム及び硫酸バリウムのうちのいずれか1種、又は
これらの2種以上の混合物である、前記(1)記載の搬
送用トレイ。
【0042】(4).組成物が、ポリオレフィン系樹脂
80〜50重量%と無機質充填剤20〜50重量%とか
らなるものである、前記(1)記載の搬送用トレイ。
【0043】(5).ポリオレフィン系樹脂が、ポリプ
ロピレン又はポリエチレンであり、かつ、無機質充填剤
が、タルク,炭酸カルシウム及び硫酸バリウムのうちの
いずれか1種、又はこれらの2種以上の混合物である、
前記(1)記載の搬送用トレイ。
【0044】(6).ポリオレフィン系樹脂90〜40
重量%と無機質充填剤10〜60重量%とからなる組成
物を成形してなるシート状物の少なくとも片面に導電性
物質をコーティングし、このシート状物をそのままトレ
イとして用いるか、さらにこのシート状物をトレイ状に
二次成形するか、或いは前記シート状物を二次成形して
なるトレイの少なくとも片面に導電性物質をコーティン
グするかのいずれかを行なうことを特徴とする、前記
(1)記載の搬送用トレイの製造方法。
【0045】(7).ポリオレフィン系樹脂が、ポリプ
ロピレン又はポリエチレンである、前記(6)記載の方
法。
【0046】(8).無機質充填剤が、タルク,炭酸カ
ルシウム及び硫酸バリウムのうちのいずれか1種、又は
これらの2種以上の混合物である、前記(6)記載の方
法。
【0047】(9).組成物が、ポリオレフィン系樹脂
80〜50重量%と無機質充填剤20〜50重量%とか
らなるものである、前記(6)記載の方法。
【0048】(10).ポリオレフィン系樹脂が、ポリ
プロピレン又はポリエチレンであり、かつ、無機質充填
剤が、タルク,炭酸カルシウム及び硫酸バリウムのうち
のいずれか1種、又はこれらの2種以上の混合物であ
る、前記(6)記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の実施例で得られた搬送用ト
レイに、ICチップを封入する様子を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 搬送用トレイ 2 ICチップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂90〜40重量%
    と無機質充填剤10〜60重量%とからなる組成物を成
    形してなるシート状物、或いはこのシート状物をさらに
    二次成形してなるトレイの少なくとも片面に、導電性物
    質がコーティングされていることを特徴とする搬送用ト
    レイ。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレ
    ン又はポリエチレンである請求項1記載の搬送用トレ
    イ。
  3. 【請求項3】 無機質充填剤が、タルク,炭酸カルシウ
    ム及び硫酸バリウムのうちのいずれか1種、又はこれら
    の2種以上の混合物である請求項1記載の搬送用トレ
    イ。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂90〜40重量%
    と無機質充填剤10〜60重量%とからなる組成物を成
    形してなるシート状物の少なくとも片面に導電性物質を
    コーティングし、このシート状物をそのままトレイとし
    て用いるか、さらにこのシート状物をトレイ状に二次成
    形するか、或いは前記シート状物を二次成形してなるト
    レイの少なくとも片面に導電性物質をコーティングする
    かのいずれかを行なうことを特徴とする、請求項1記載
    の搬送用トレイの製造方法。
JP6092903A 1994-04-07 1994-04-07 搬送用トレイ及びその製造方法 Withdrawn JPH07277390A (ja)

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