JP2000238991A - 作業車両 - Google Patents

作業車両

Info

Publication number
JP2000238991A
JP2000238991A JP11042968A JP4296899A JP2000238991A JP 2000238991 A JP2000238991 A JP 2000238991A JP 11042968 A JP11042968 A JP 11042968A JP 4296899 A JP4296899 A JP 4296899A JP 2000238991 A JP2000238991 A JP 2000238991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work vehicle
cab
operation unit
elevating
lifting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11042968A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumitsu Moriki
泰光 森木
Hirotomo Numakura
宏友 沼倉
Noriaki Hattori
憲明 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruma Tractor & Equip
Maruma Technica Co Ltd
Original Assignee
Maruma Tractor & Equip
Maruma Technica Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruma Tractor & Equip, Maruma Technica Co Ltd filed Critical Maruma Tractor & Equip
Priority to JP11042968A priority Critical patent/JP2000238991A/ja
Publication of JP2000238991A publication Critical patent/JP2000238991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/16Cabins, platforms, or the like, for drivers
    • E02F9/166Cabins, platforms, or the like, for drivers movable, tiltable or pivoting, e.g. movable seats, dampening arrangements of cabins

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ショベルや油圧クレーン等の作業車両に
おいて、操作者の操作部からの視野を広げることができ
るとともに、操作部の揺れを軽減することができる作業
車両を提供する。 【解決手段】 運転室70は昇降リンク46により昇降
され、該昇降リンク46はマスト44に取り付けられて
いる。このマスト44は、スライドレール32上をスラ
イドする。また、昇降リンク46におけるヒンジ部50
a等には、テーパローラベアリングが設けられ、このテ
ーパローラベアリングにはシム調整により適度の与圧が
加えられてクリアランスがないように構成されているの
で、該ヒンジ部のガタが防止される。さらに、昇降シリ
ンダ48のボトムポートには、シャットオフバルブが取
り付けられ、配管が切断しても該昇降シリンダ48が急
激に動作して運転室70が落下しないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬・荷役作業用
車両、解体作業用車両、土木作業用車両等の作業車両に
関するものであり、特に、該作業車両における運転室の
移動に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、運搬・荷役作業用車両、解体
作業用車両、土木作業用車両等の作業車両においては、
運転者が運転操作を行うための運転室が設けられてい
る。一般的に、上記作業車両においては、この運転室は
作業車両に固定されているが、昇降リンクを用いて運転
室を昇降させるものが存在する。運転室を上昇させるこ
とにより、運転者の視野を広げ、死角を低減させること
に役立つ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の作
業車両においては、単に運転室が上昇及び下降するのみ
であるので、運転者の死角の低減にも限度があり、依然
として運転者にとって死角が存在することになる。この
ような死角が存在することによって、運転者は、作業車
両を移動させたりすることが必要となり、作業が面倒と
なる。また、作業における危険を低減するため、上記の
死角をより少なくすることが好ましい。
【0004】また、上記従来の作業車両において、運転
室を昇降リンクを用いて昇降させる場合に、昇降リンク
における接続部(軸部)の微妙なガタにより運転室が大
きく揺れるという問題があった。特に、このような揺れ
は、運転室の昇降中や上昇及び下降時に停止した際や、
掘削や運搬等の作業中に発生することがあり、その際
に、掘削や運搬等の作業を行っていた場合には、作業に
支障を来すおそれがある。
【0005】また、運転室を昇降させる際に昇降シリン
ダを用いる場合に、該昇降シリンダの配管が切断した場
合に、昇降シリンダが急激に動作し、運転室が落下する
おそれがある。
【0006】そこで、本発明は、運転者の運転室からの
視野を広げることができるとともに、運転室の揺れを軽
減し、さらには、昇降シリンダの配管が切断した場合に
も運転室が落下しない作業車両を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、操作
者が操作を行うための操作部を備えた作業車両であっ
て、該作業車両に設けられた移動路であって、該作業車
両における前後方向に設けられた移動路と、該操作部を
昇降させる昇降手段と、該昇降手段を支持するととも
に、上記移動路上を移動する支持手段と、を有すること
を特徴とする。
【0008】この第1の構成の操作部を備えた作業車両
においては、上記支持手段が上記移動路上を前後方向に
移動する。そして、上記支持手段に支持された昇降手段
により操作部が昇降する。これにより、操作部の横方向
の移動と上下方向の移動とを行うことができ、作業車両
の使用目的に応じて操作部の位置を調整することがで
き、作業における死角を低減することができる。
【0009】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記昇降手段がリンク機構を有し、該リンク機構に
おけるヒンジ部には、テーパローラベアリングが設けら
れていることを特徴とする。この第2の構成の作業車両
においては、リンク機構におけるヒンジ部にテーパロー
ラベアリングが設けられているので、該テーパローラベ
アリングにシム調整による適度なプレロードを掛けるこ
とにより、該ヒンジ部のガタが防止でき、よって、操作
部を円滑に昇降させることが可能となり、操作部の揺れ
を防止することができる。
【0010】また、第3には、上記第2の構成におい
て、上記リンク機構には、2つの昇降リンクが設けら
れ、該昇降リンクのうちの少なくとも1つの昇降リンク
及び上記支持手段には、上記操作部が略下端位置に位置
する場合に該操作部から後方を視認するための窓部が設
けられていることを特徴とする。これにより、操作部が
略下端位置にある場合に、操作者は操作部の後方を視認
でき、作業車両を走行させる場合等に操作性を損なうこ
とがない。
【0011】また、第4には、操作者が操作を行うため
の操作部を備えた作業車両であって、該操作部を昇降さ
せる昇降手段であって、リンク機構を有する昇降手段が
設けられ、該リンク機構におけるヒンジ部には、テーパ
ローラベアリングが設けられていることを特徴とする。
この第4の構成の作業車両においては、リンク機構にお
けるヒンジ部にテーパローラベアリングが設けられてい
るので、該テーパローラベアリングにシム調整による適
度なプレロードを掛けることにより、該ヒンジ部のガタ
が防止でき、よって、操作部を円滑に昇降させることが
可能となり、操作部の揺れを防止することができる。
【0012】また、第5には、上記第1から第4までの
いずれかの構成において、上記昇降手段が油圧シリンダ
を有し、該油圧シリンダのボトムポートには、所定の場
合に作動油の流れを規制する逆止弁が設けられているこ
とを特徴とする。これにより、所定の場合、例えば、該
油圧シリンダにおける作動油の排出時を除く流入時と停
止時に、逆止弁により作動油の逆流を防止することによ
り、配管が切断されても、シリンダが急激に動作するの
を防止でき、操作部の落下を防止することができる。
【0013】また、第6には、操作者が操作を行うため
の操作部を備えた作業車両であって、該操作部を昇降さ
せる昇降手段が油圧シリンダを有し、該油圧シリンダの
ボトムポートには、所定の場合に作動油の流れを規制す
る逆止弁が設けられていることを特徴とする。よって、
所定の場合、例えば、該油圧シリンダにおける作動油の
排出時を除く流入時と停止時に、逆止弁により作動油の
逆流を防止することにより、配管が切断されても、シリ
ンダが急激に動作するのを防止でき、操作部の落下を防
止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく作業車両
Aは、図1に示されるように、台車部10と、基台部2
0と、スライド機構部30と、運転室支持・昇降機構部
40と、キャリア60と、運転室70と、アーム80と
を有している。
【0015】ここで、上記台車部10は、履帯式走行台
車であり、左右に一対設けられている。また、上記基台
部20は、略平板状の台部であり、該台車部10の上に
取り付けられている。
【0016】また、上記スライド機構部30は、スライ
ドレール32と、スライドシリンダ34とを有してい
る。移動路としてのスライドレール32は、左右に一対
設けられ、断面略コ字状を呈している。このコ字状の開
口部は互いに内側に向いており、該開口部に、スライド
ベース42(後述)に設けられた車輪が摺動可能に嵌合
されている。また、該スライドシリンダ34は、基台部
20とスライドベース42間に設けられ、該スライドシ
リンダ34の本体は基台部20側に取り付けられ、ま
た、該スライドシリンダ34のロッドはスライドベース
42側に取り付けられている。
【0017】また、運転室支持・昇降機構部40は、ス
ライドベース42と、マスト44と、昇降リンク46
と、昇降シリンダ48と、ヒンジ部50a〜50f等を
有している。ここで、上記スライドベース42は、その
上面部が平面状に形成され、その下部の両側には、車輪
が設けられている。この車輪は、上述のようにスライド
レール32内を走行するようになっている。
【0018】また、上記マスト44は、該スライドベー
ス42上に立設して固定され、やや作業車両Aの後方に
向けて傾斜した柱状を呈している。このマスト44に
は、ヒンジ部50a〜50f等を介して昇降リンク46
が回動可能に取り付けられている。
【0019】該昇降リンク46は、上部昇降リンク46
aと、下部昇降リンク46bとを有し、この上部昇降リ
ンク46aと下部昇降リンク46bとは平行リンクを形
成している。つまり、リンク機構が設けられている。該
上部昇降リンク46aは、マスト44の上端部に一対の
ヒンジ部、すなわち、ヒンジ部50a、50bにより回
動可能に取り付けられている。また、下部昇降リンク4
6bは、マスト44における上記上部昇降リンク46a
よりも下方位置に、一対のヒンジ部、すなわち、ヒンジ
部50e等により回動可能に取り付けられている。な
お、上記上部昇降リンク46aには、図1に示すよう
に、窓部47が設けられている。また、上記マスト44
における上部昇降リンク46aの取付け位置と、下部昇
降リンク46b取付け位置の間には、窓部45が設けら
れている。なお、該窓部47は、運転室70が略下端位
置にある場合に、該窓部45と同じ高さに位置し、この
窓部47と窓部45を介して後方を視認できるようにな
っている。
【0020】また、上記昇降リンク46には、キャリア
60が取り付けられている。つまり、このキャリア60
は断面略L字状を呈し、上記上部昇降リンク46aと下
部昇降リンク46bとが回動可能に取り付けられてい
る。すなわち、上記上部昇降リンク46aは、一対のヒ
ンジ部、すなわち、ヒンジ部50d等により回動可能に
キャリア60に取り付けられ、また、上記下部昇降リン
ク46bは、一対のヒンジ部、すなわち、ヒンジ部50
f等により回動可能にキャリア60に取り付けられれて
いる。つまり、ヒンジ部は、上部昇降リンク46aと下
部昇降リンク46bとで計8つ設けられている。
【0021】ここで、上記各ヒンジ部の構成について詳
述する。ここでは、上部昇降リンク46aとキャリア6
0間に設けられたヒンジ部の構成を例に取って説明す
る。
【0022】この上部昇降リンク46aとキャリア60
間に設けられた一対のヒンジ部のうち、L方向側(図1
参照)に設けられたヒンジ部50dにおいては、図2に
示すように、上部昇降リンク46aに固定して設けられ
た外筒部100と、キャリア60に固定して設けられた
外筒部102が同軸上に接した状態で設けられている。
【0023】また、外筒部100には、ヒンジピン10
4が設けられ、ボルト110により外筒部100に固定
されている。これにより、外筒部100とヒンジピン1
04間のガタはないようにしている。このヒンジピン1
04はその端部に凸状部104aを有し、外筒部102
と該凸状部104a間、すなわち、外筒部102の内周
と該凸状部104aの外周間には、テーパローラベアリ
ング106が設けられている。ここで、外筒部102の
内周には、テーパローラベアリング106のアウタレー
スが圧入されており、これにより外筒部102の内周と
テーパローラベアリング106間にはガタがないように
している。また、ヒンジピン104とテーパローラベア
リング106のインナレースとは圧入によって固定され
ており、これによりヒンジピン104とテーパローラベ
アリング106のインナレース間にはガタがないように
している。
【0024】また、ヒンジピン104と外筒部100間
には、シム108が設けられており、このシム108
は、テーパローラベアリング106に適切なプレロード
(余荷重、与圧)をかけるための調整用のシムであり、
テーパローラベアリング106のアウタレースとインナ
レース間にガタが生じた場合には、該シム108を適量
抜くことにより、テーパローラベアリング106に適切
な予荷重をかけて、テーパローラベアリング106のア
ウタレースとインナレース間のガタがなくなり、ヒンジ
部を円滑に動作させることができる。つまり、作業車両
Aにおいては、テーパローラベアリング106にはシム
108による調整で適度のプレロードを加えられ、ヒン
ジ部のクリアランスが0になるように保たれている。
【0025】なお、上記ヒンジピン104には、テーパ
ローラベアリング106に給脂を行うためのグリースニ
ップル112が設けられ、また、テーパローラベアリン
グ106への異物の侵入を防ぎ、かつ、給脂されたグリ
ースの流出を防止するためのOリングシール114が設
けられている。
【0026】以上のようにヒンジ部50dが構成されて
いる。他のヒンジ部も同様の構成となっている。なお、
F方向(B方向)(図1参照)の軸線を介してヒンジ部
は対称の形状となっている。
【0027】また、昇降シリンダ48は、マスト44と
キャリア60間に設けられている。つまり、昇降シリン
ダ48の本体側はマスト44に取り付けられ、また、昇
降シリンダ48のロッド側はキャリア60に取り付けら
れている。これにより、昇降シリンダ48が伸縮するこ
とにより、キャリア60が上下に移動するようになって
いる。この昇降シリンダ48は、左右に一対設けられて
いる。
【0028】ここで、上記昇降リンク46、昇降シリン
ダ48、ヒンジ部50a等が上記昇降手段として機能す
る。また、上記マスト44は、上記支持手段として機能
する。
【0029】また、該キャリア60には、運転室70が
固定して設けられている。この運転室70は上記操作部
として機能する。さらに、作業車両Aには、アーム80
が設けられている。なお、作業車両Aの運転室を有する
種々の作業車両が考えられるが、例えば、クローラ式又
はタイヤ式の油圧ショベルをベースとする荷役運搬車
両、解体車両、土木作業車両、さらには、クローラ式又
はタイヤ式の油圧クレーンをベースとする荷役運搬車両
等が挙げられる。
【0030】次に、運転室70を昇降させる昇降シリン
ダ48及び運転室70をスライドさせるスライドシリン
ダ34を動作させる油圧回路について説明する。
【0031】該油圧回路は、図7に示すように、油圧ポ
ンプ200と、リリーフ弁202と、コントロールバル
ブ204と、シャットオフバルブ206と、流量調整弁
208と、シャットオフバルブ210と、コントロール
バルブ212と、パイロットチェックバルブ214とを
有している。ここで、上記シャットオフバルブ210
は、昇降シリンダ48のオイル出口、すなわち、ボトム
ポートに取り付けられている。図7〜図9においては、
昇降シリンダ48とシャットオフバルブ210の間に配
管が設けられているように図示されているが、実際に
は、該シャットオフバルブ210は、昇降シリンダ48
のボトムポートに直接取り付けられている。このシャッ
トオフバルブ210は切替え可能な逆止弁であり、この
ように該シャットオフバルブ210が設けられているこ
とにより、万一配管が切断されても運転室70が急激に
落下することがないように構成されている。作用の詳細
については後述する。
【0032】上記構成の作業車両Aの動作について説明
する。まず、運転室70を前後に移動させる場合につい
て説明する。この場合には、スライドシリンダ34を動
作させることにより行う。つまり、運転室70を前側、
つまり、図1のF方向に移動させるには、スライドシリ
ンダ34のロッドを縮めるように動作させる。すると、
マスト44が前側に移動し、運転室70を前側に移動さ
せることができる。一方、運転室70を後側、つまり、
図1のB方向に移動させるには、スライドシリンダ34
のロッドを伸長するように動作させる。すると、マスト
44が後側に移動し、運転室70を後側に移動させるこ
とができる。
【0033】次に、運転室70を上下に移動させる場合
について説明する。この場合には、昇降シリンダ48を
動作させることにより行う。つまり、運転室70を上昇
させる場合には、昇降シリンダ48のロッドを伸長する
ように動作させる。すると、昇降リンク46は上側に回
動し、これにより運転室70を上昇させることができ
る。一方、運転室70を下降させる場合には、昇降シリ
ンダ48のロッドを縮めるように動作させる。すると、
昇降リンク46は下側に回動し、これにより運転室70
を下降させることができる。
【0034】ここで、運転室70が、後端で、かつ、下
端にある場合には、マスト44や運転室70の位置等は
図4に示す状態となる。また、運転室70が、後端で、
かつ、上端にある場合には、マスト44や運転室70の
位置等は図5に示す状態となる。また、運転室70が、
前端で、かつ、下端にある場合には、マスト44や運転
室70の位置等は図6の実線に示す状態となる。さら
に、運転室70が、前端で、かつ、上端にある場合に
は、マスト44や運転室70の位置等は図6の点線に示
す状態となる。
【0035】これにより、例えば、運転室70が、前端
で、かつ、下端にある場合と、前端で、かつ、上端にあ
る場合の死角の差を比較すると、運転室70が、前端
で、かつ、下端にある場合には、死角が図6のSの範囲
であったものが、運転室70が、前端で、かつ、上端に
ある場合には、死角が図6のTの範囲に軽減することが
できる。
【0036】なお、上述のように、上記上部昇降リンク
46aには、窓部47が設けられ、また、上記マスト4
4には、窓部45が設けられているので、上記運転室7
0が下端位置又は下端位置付近の位置にある場合には、
この窓部47と窓部45を介して、運転室70から後方
を視認することができる。よって、作業車両Aを走行さ
せる場合等において、安全性を確保することができる。
【0037】なお、上記昇降リンク46のヒンジ部にお
いては、テーパローラベアリング106にシム調整によ
りプレロードが事前に加えられているので、該ヒンジ部
のガタが防止されている。これにより、昇降リンク46
を円滑に回動でき、よって、運転室70を円滑に昇降さ
せることが可能となり、運転室70の揺れを防止するこ
とができる。これにより、運転室70内における操作
者、つまり、運転者の作業に支障を来すことがなく、ま
た、操作者の安全を確保することができる。
【0038】また、上記のように、昇降シリンダ48の
ボトムポートには、シャットオフバルブ210が取り付
けられているので、配管が切断されて作動油が漏れ出す
ことがあっても、運転室70が急激に下降することがな
い。
【0039】つまり、運転室70の上昇時には、作動油
は図7の矢印に示すように流れるが、この場合には、図
7に示すようにシャットオフバルブ210においては逆
止弁に切り替えられるので、コントロールバルブ204
側に作動油が流れるのが防止される。よって、例えば、
図7のP位置で配管が切断された場合には、昇降シリン
ダ48内の作動油が逆流することがないので、運転室7
0は停止し、油圧の圧力差が急激に生じることにより昇
降シリンダ48内のピストンが急激に移動することがな
い。また、運転室70の停止時においても、図8に示す
ように、シャットオフバルブ210においては逆止弁に
切り替えられるので、同様に、コントロールバルブ20
4側に作動油が流れるのが防止され、配管が切断されて
もピストンが急激に移動することがない。つまり、本実
施例では、昇降シリンダ48における作動油の排出時を
除く流入時と停止時に逆止弁に切り替えて、作動油の逆
流を防止している。
【0040】なお、運転室70の上昇に際しては上昇ボ
タン(図示せず)を押すことにより図7に示すように回
路が切り替えられて動作し、下降に際しては下降ボタン
(図示せず)を押すことにより図9に示すように切り替
えられて動作するが、この上昇ボタンや下降ボタンを離
した場合には、油圧回路は図8に示すような停止の状態
となる。よって、運転室70の下降時に、配管が切断さ
れた場合には、押されていた下降ボタンから手を離すこ
とにより、図8の状態に切り替えて停止させることにな
る。なお、運転室70の下降時における各部の切替え状
態及び作動油の流れは図9に示すようになる。これによ
り、運転室70内の操作者の作業に支障を来すことがな
く、また、操作者の安全を確保することができる。
【0041】また、本実施例の作業車両Aにおいては、
一対の昇降シリンダ48が設けられ、この昇降シリンダ
48の各々にシャットオフバルブ210が設けられてい
るので、いわゆるローリング振動が発生しにくい。例え
ば、平行リンクにクロスメンバを設けて、その中央を1
本のシリンダで昇降させる場合を想定すると、作業車両
のステアリングを切ったり、又は旋回した場合等に、横
からの加速や減速運動が運転席に及ぼす影響を考える
と、ローリング振動が生じる可能性が大きいが、本実施
例ではこれを防止することができる。
【0042】なお、上記の説明では、シャットオフバル
ブを例に挙げて説明したが、同様な機能を持つバルブで
あればよく、例えば、パイロットチェックバルブであっ
てもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の作業車
両によれば、操作部の横方向の移動と上下方向の移動と
を行うことができ、作業車両の使用目的に応じて操作部
の位置を調整することができ、作業における死角を低減
することができる。
【0044】また、請求項2に記載の作業車両によれ
ば、リンク機構におけるヒンジ部にテーパローラベアリ
ングが設けられているので、該テーパローラベアリング
にシム調整による適度なプレロードを掛けることによ
り、該ヒンジ部のガタが防止でき、よって、操作部を円
滑に昇降させることが可能となり、操作部の揺れを防止
することができる。
【0045】また、請求項3に記載の作業車両によれ
ば、操作部が略下端位置にある場合に、操作者は操作部
の後方を視認でき、作業車両を走行させる場合等に操作
性を損なうことがない。
【0046】また、請求項4に記載の作業車両によれ
ば、リンク機構におけるヒンジ部にテーパローラベアリ
ングが設けられているので、該テーパローラベアリング
にシム調整による適度なプレロードを掛けることによ
り、該ヒンジ部のガタが防止でき、よって、操作部を円
滑に昇降させることが可能となり、操作部の揺れを防止
することができる。
【0047】また、請求項5に記載の作業車両によれ
ば、所定の場合、例えば、該油圧シリンダにおける作動
油の排出時を除く流入時と停止時に、逆止弁により作動
油の逆流を防止することにより、配管が切断されても、
シリンダが急激に動作するのを防止でき、操作部の落下
を防止することができる。
【0048】また、請求項6に記載の作業車両によれ
ば、所定の場合、例えば、該油圧シリンダにおける作動
油の排出時を除く流入時と停止時に、逆止弁により作動
油の逆流を防止することにより、配管が切断されても、
シリンダが急激に動作するのを防止でき、操作部の落下
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく作業車両の構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明の実施例に基づく作業車両の昇降リンク
におけるヒンジ部の構成を示す要部断面図である。
【図3】図3における要部拡大図である。
【図4】運転室が、後端で、かつ、下端にある場合の状
態を示す側面図である。
【図5】運転室が、後端で、かつ、上端にある場合の状
態を示す側面図である。
【図6】運転室が、前端にある場合で、下端位置と上端
位置にある場合の状態を示す側面図である。
【図7】運転室が上昇する場合の油圧回路の状態を示す
説明図である。
【図8】運転室が停止している場合の油圧回路の状態を
示す説明図である。
【図9】運転室が下降する場合の油圧回路の状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
A 作業車両 10 台車部 20 基台部 30 スライド機構部 32 スライドレール 34 スライドシリンダ 40 運転室支持・昇降機構部 42 スライドベース 44 マスト 46 昇降リンク 46a 上部昇降リンク 46b 下部昇降リンク 48 昇降シリンダ 50a〜50f ヒンジ部 60 キャリア 70 運転室 80 アーム 100、102 外筒部 106 テーパローラベアリング 206 シャットオフバルブ
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月13日(2000.3.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、操作
者が操作を行うための操作部を備えた作業車両であっ
て、該操作部を昇降させる昇降手段であって、リンク機
構を有する昇降手段が設けられ、該リンク機構における
ヒンジ部には、テーパローラベアリングが設けられてい
ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】この第1の構成の作業車両においては、
ンク機構におけるヒンジ部にテーパローラベアリングが
設けられているので、該テーパローラベアリングにシム
調整による適度なプレロードを掛けることにより、該ヒ
ンジ部のガタが防止でき、よって、操作部を円滑に昇降
させることが可能となり、操作部の揺れを防止すること
ができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記作業車両が、さらに、該作業車両に設けられた
移動路であって、該作業車両における前後方向に設けら
れた移動路と、上記昇降手段を支持するとともに、上記
移動路上を移動する支持手段と、を有することを特徴と
する。この第2の構成の作業車両においては、上記支持
手段が上記移動路上を前後方向に移動する。そして、上
記支持手段に支持された昇降手段により操作部が昇降す
る。これにより、操作部の横方向の移動と上下方向の移
動とを行うことができ、作業車両の使用目的に応じて操
作部の位置を調整することができ、作業における死角を
低減することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、第3には、上記第1又は第2の構成
において、上記リンク機構には、2つの昇降リンクが設
けられ、該昇降リンクのうちの少なくとも1つの昇降リ
ンク及び上記支持手段には、上記操作部が略下端位置に
位置する場合に該操作部から後方を視認するための窓部
が設けられていることを特徴とする。これにより、操作
部が略下端位置にある場合に、操作者は操作部の後方を
視認でき、作業車両を走行させる場合等に操作性を損な
うことがない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、第4には、上記第1から第3までの
いずれかの構成において、上記昇降手段が油圧シリンダ
を有し、該油圧シリンダのボトムポートには、所定の場
合に作動油の流れを規制する逆止弁が設けられているこ
とを特徴とする。これにより、所定の場合、例えば、該
油圧シリンダにおける作動油の排出時を除く流入時と停
止時に、逆止弁により作動油の逆流を防止することによ
り、配管が切断されても、シリンダが急激に動作するの
を防止でき、操作部の落下を防止することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の作業車
両によれば、リンク機構におけるヒンジ部にテーパロー
ラベアリングが設けられているので、該テーパローラベ
アリングにシム調整による適度なプレロードを掛けるこ
とにより、該ヒンジ部のガタが防止でき、よって、操作
部を円滑に昇降させることが可能となり、操作部の揺れ
を防止することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】また、請求項2に記載の作業車両によれ
ば、操作部の横方向の移動と上下方向の移動とを行うこ
とができ、作業車両の使用目的に応じて操作部の位置を
調整することができ、作業における死角を低減すること
ができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】また、請求項4に記載の作業車両によれ
ば、所定の場合、例えば、該油圧シリンダにおける作動
油の排出時を除く流入時と停止時に、逆止弁により作動
油の逆流を防止することにより、配管が切断されても、
シリンダが急激に動作するのを防止でき、操作部の落下
を防止することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 憲明 東京都世田谷区桜丘1丁目2番22号 マル マテクニカ株式会社内 Fターム(参考) 2D015 EA04 3F204 AA09 BA09 CA05 DA04 DA08 FB06 FB12 FC10 3F205 AA07 BA06 CA07 CB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者が操作を行うための操作部を備え
    た作業車両であって、 該作業車両に設けられた移動路であって、該作業車両に
    おける前後方向に設けられた移動路と、 該操作部を昇降させる昇降手段と、 該昇降手段を支持するとともに、上記移動路上を移動す
    る支持手段と、を有することを特徴とする作業車両。
  2. 【請求項2】 上記昇降手段がリンク機構を有し、該リ
    ンク機構におけるヒンジ部には、テーパローラベアリン
    グが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    作業車両。
  3. 【請求項3】 上記リンク機構には、2つの昇降リンク
    が設けられ、該昇降リンクのうちの少なくとも1つの昇
    降リンク及び上記支持手段には、上記操作部が略下端位
    置に位置する場合に該操作部から後方を視認するための
    窓部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載
    の作業車両。
  4. 【請求項4】 操作者が操作を行うための操作部を備え
    た作業車両であって、 該操作部を昇降させる昇降手段であって、リンク機構を
    有する昇降手段が設けられ、 該リンク機構におけるヒンジ部には、テーパローラベア
    リングが設けられていることを特徴とする作業車両。
  5. 【請求項5】 上記昇降手段が油圧シリンダを有し、該
    油圧シリンダのボトムポートには、所定の場合に作動油
    の流れを規制する逆止弁が設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2又は3又は4に記載の作業車両。
  6. 【請求項6】 操作者が操作を行うための操作部を備え
    た作業車両であって、 該操作部を昇降させる昇降手段が油圧シリンダを有し、 該油圧シリンダのボトムポートには、所定の場合に作動
    油の流れを規制する逆止弁が設けられていることを特徴
    とする作業車両。
JP11042968A 1999-02-22 1999-02-22 作業車両 Pending JP2000238991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11042968A JP2000238991A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11042968A JP2000238991A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 作業車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000238991A true JP2000238991A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12650851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11042968A Pending JP2000238991A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000238991A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052423A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械および作業機械のキャブ設置方法
JP2013227791A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
JP2013237285A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Kobe Steel Ltd 運転室昇降装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052423A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械および作業機械のキャブ設置方法
JP2013227791A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
JP2013237285A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Kobe Steel Ltd 運転室昇降装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4018473A (en) Material handling equipment operator's cab mounting
US3902735A (en) Hydraulic counterweight removal mechanism
EP0732236B1 (en) Levelling system for motor vehicles
EP1892337A1 (en) Loading device for working machine
JP2008301717A (ja) 作業車の作業装置下降規制構造
CN101555698B (zh) 工作机及应急下降系统
US10882434B2 (en) Payload carrying machine and dump body linkage
US3160284A (en) Weight stabilizing load handling machine
JP2000238991A (ja) 作業車両
CN112456387A (zh) 基于叉车平台的装载机构及叉车
EP3994031B1 (en) A method for determining a status of a dump body arrangement
JP5926114B2 (ja) 車両搭載型クレーン
KR100427336B1 (ko) 트럭의 로딩 시스템
JPH01235731A (ja) 作業車両、殊にトラクターシャベル
JP2001018702A (ja) 産業車両
WO2023281566A1 (ja) 作業機械用トレーラ及び作業機械運搬方法
JPS58195639A (ja) 建設機械の運転室昇降装置
KR102144519B1 (ko) 모노레일용 수평조절장치와, 이를 포함하는 대차 및 이를 포함한 객차
JP2000211556A (ja) 昇降可能なキャブを備えた作業車輛
JPH0672442B2 (ja) 作業機の昇降式運転室
EP4194616A1 (en) Cab support structure and construction machine
JP2582844Y2 (ja) 建設機械の運転室昇降装置
US3851712A (en) Counterweight assembly for vehicle-mounted implement
FR2849075A1 (fr) Procede de controle d'une fonction d'elevation/extension d'un engin de travaux
JP2022160840A (ja) 重量物運搬トラック