JP2000238810A - レトルト適性を有する蓋材 - Google Patents

レトルト適性を有する蓋材

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JP2000238810A
JP2000238810A JP11048609A JP4860999A JP2000238810A JP 2000238810 A JP2000238810 A JP 2000238810A JP 11048609 A JP11048609 A JP 11048609A JP 4860999 A JP4860999 A JP 4860999A JP 2000238810 A JP2000238810 A JP 2000238810A
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lid
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wall
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Michihiro Maeda
道廣 前田
Eishin Miyake
英信 三宅
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷適性が有り、ハイバリヤー性で、シール性
及び開封性に優れ、紙化率の高いレトルト適性を有する
蓋材を提供すること。 【解決手段】蓋材20が天板23と筒状容器の胴部11内壁に
密着可能に天板の周縁に立設された周壁22と周壁の上縁
に外方にむけて天板と平行に設けられたシールフランジ
21とシールフランジの外方周縁に上方に向けて立設され
た外壁24とから成る落とし込み蓋材部25と、端縁がシー
ルフランジの端縁より内方に位置して天板全体を覆う蓋
材シート部31とから構成され、蓋材シート部31が天板23
との間に空間部26が形成されるようにシールフランジ21
に載置され、蓋材シート部31の周縁を被覆するように外
壁24が内方に折り曲げられ、折り曲げられた外壁24と、
蓋材シート部31の周縁と、シールフランジ21とが互いに
熱融着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、130°C,40
分間のレトルト殺菌処理にも耐えられる紙化率60%以
上の蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】食品用途のレトルト容器用の蓋材は、プ
ラスチックフィルムを積層した成形の施されていない簡
単な構造の蓋材が主流である。この場合には、ヘッドス
ペースが少ないため内容物充填時における夾雑物による
シール不良や、開封時における内容物のこぼれ等が大き
な問題であった。一方、成形した落とし蓋の場合には、
成形性のある材料を使用する必要があるため、印刷適性
はそれほど良くないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品用レト
ルト容器の落とし蓋タイプの蓋材に関する以上のような
問題点に着目してなされたもので、印刷適性が有り、か
つ、ハイバリヤー性で、シール性および開封性に優れ、
紙化率の高いレトルト適性を有する蓋材を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のレトルト適性を
有する蓋材は、開口部周縁に外方に突出した口縁部を有
する筒状容器の開口部を密封する蓋材であって、該蓋材
が、天板と、筒状容器の胴部内壁に密着可能に天板の周
縁に立設された周壁と、周壁の上縁に外方に向けて天板
と平行に設けられたシールフランジと、シールフランジ
の外方周縁に上方に向けて立設された外壁と、からなる
落とし込み蓋材部と、端縁がシールフランジの端縁より
内方に位置して天板全体を覆う蓋材シート部と、から構
成され、該蓋材シート部が、天板との間に空間部が形成
されるように落とし込み蓋材部のシールフランジに載置
され、蓋材シート部の周縁を被覆するように外壁が内方
に折り曲げられ、折り曲げられた外壁と、蓋材シート部
の周縁と、シールフランジとが互いに熱融着されている
ことを特徴としている。
【0005】また、前記蓋材シート部は、外側よりPP
フィルム、板紙、バリヤー性フィルム、PPフィルムの
順序で積層された少なくとも4層構成からなる積層シー
トであることを特徴としている。
【0006】また、前記蓋材シート部の内外面に使用す
るPPフィルムは、融点が150°C以上のPP系樹脂
を製膜して得られるフィルムであることを特徴としてい
る。
【0007】さらに、前記蓋材シート部を構成するバリ
ヤー性フィルムが、無機化合物蒸着薄膜を形成したフィ
ルム、金属化合物蒸着薄膜を形成したフィルム、または
バリヤー性プラスチックフィルムのいずれかであること
を特徴としている。
【0008】さらに、前記落とし込み蓋材部は、筒状容
器の口縁部との接合面に易開封性のPP樹脂を用いた2
層構成以上の熱可塑性樹脂フィルムからなり、かつ、使
用するすべての熱可塑性樹脂フィルムの融点が130°
C以上であることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記のように本発明のレトルト適性を有する蓋
材は、天板と、筒状容器の胴部内壁に密着可能に天板の
周縁に立設された周壁と、周壁の上縁に外方に向けて天
板と平行に設けられたシールフランジと、シールフラン
ジの外方周縁に上方に向けて立設された外壁と、からな
る落とし込み蓋材部と、端縁がシールフランジの端縁よ
り内方に位置して天板全体を覆う蓋材シート部と、から
構成され、該蓋材シート部が、天板との間に空間部が形
成されるように落とし込み蓋材部のシールフランジに載
置され、蓋材シート部の周縁を被覆するように外壁が内
方に折り曲げられ、折り曲げられた外壁と、蓋材シート
部の周縁と、シールフランジとが互いに熱融着されてい
るので、蓋材シート部の端面が外側に露出せず、レトル
ト処理を施しても端面から蓋材シート部の内部に水等が
入ることがない。
【0010】また、蓋材シート部の内外面に使用するフ
ィルムや落とし込み蓋材部に使用する熱可塑性樹脂フィ
ルムには融点が130°C以上のフィルムを用いている
ので、レトルト適性を有する。
【0011】また、蓋材シート部には、層構成中に板紙
が用いられているので綺麗な印刷が可能である。
【0012】さらに、蓋材シート部には、層構成中にバ
リヤー性フィルムが用いられているのでガスバリヤー性
に優れている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。本発明のレトルト適性を有する蓋材は、例え
ば図1、2に示すように、天板23と筒状容器の胴部1
1内壁に密着可能に天板の周縁に立設された周壁22
と、周壁の上縁に外方に向けて天板と平行に設けられた
シールフランジ21と、シールフランジの外方周縁に上
方に向けて立設された外壁24と、からなる落とし込み
蓋材部25と、端縁がシールフランジの端縁より内方に
位置して天板23全体を覆う蓋材シート部31とから構
成されている。
【0014】落とし込み蓋材部25は、筒状容器の開口
部との接合面に易開封性のPP樹脂を用いた2層構成以
上の熱可塑性樹脂フィルムからなっており、使用する全
ての熱可塑性樹脂フィルムの融点が120°C以上であ
ることが、レトルト殺菌処理時の耐熱性をクリヤーする
ためにも必要な条件になる。
【0015】落とし込み蓋材部25を形成する熱可塑性
樹脂フィルムの総厚みは150μm以上であることが望
ましく、圧空成形法または真空成形法により作製され
る。
【0016】落とし込み蓋材部25の絞り量(高低段
差)は容器の口径寸法と内容物の充填量に依存し、シー
ルフランジ21と天板23との間の高低差は空間部26
のヘッドスペースが10cc以下になるように設計す
る。
【0017】蓋材シート部31は、容器外側よりPPフ
ィルム、板紙、バリヤー性フィルム、PPフィルムの順
序で積層される少なくとも4層構成からなる積層シート
から構成されている。
【0018】蓋材シート部31の内外層に使用するPP
フィルムを構成するPP樹脂は、PP樹脂系で融点が1
50°C以上であれば、ランダムタイプ、ブロックタイ
プ、ホモタイプのいずれのタイプの樹脂であっもレトル
ト殺菌処理時の耐熱性をクリヤーするので使用可能であ
る。
【0019】蓋材シート部31を構成するバリヤー性フ
ィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、
二軸延伸ナイロン(ONy)フィルム等の基材フィルム
に、酸化珪素、酸化アルミニウム等の薄膜を400Å程
度真空蒸着法などの方法により蒸着した蒸着フィルムが
好ましく使用できるが、上記基材フィルムに塩化ビニリ
デン(PVDC)樹脂を塗布したフィルムを用いても良
い。
【0020】蓋材シート部31を構成する板紙は蓋材シ
ート部の基材であり、坪量100〜320g/m2 程度
のカップ原紙、アイボリー、両面カード等が好ましく使
用でき、印刷適性を付与するために珪藻土を10〜18
g/m2 程度塗布したものが良い。
【0021】各フィルムの積層は、公知の、例えば、二
液反応型ポリエステル系接着剤等を用いたドライラミネ
ーション法により行うことが好ましい。
【0022】最後に、端縁が落とし込み蓋材部25のシ
ールフランジ21の端縁より内方に位置するように蓋材
シート部31を、天板23との間に空間部26が形成さ
れるように落とし込み蓋材部25の上に被せ、落とし込
み蓋材部25を回転させながら蓋材シート部31の周縁
を被覆するように外壁24を内方に折り込み、互いに重
なり合った外壁、蓋材シート部とシールフランジを超音
波シール法もしくはホットエアーシール法で熱融着させ
ると。本発明のレトルト適性を有する蓋材20が作製で
きる。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明
する。 〈実施例1〉先ず、融点が151°C、密度が0.91
g/cm3 のエチレン−プロピレンランダムブロック共
重合体樹脂から厚みが30μmのPPフィルムを作製
し、このPPフィルムに厚みが30μmのイージーピー
ルPPフィルム(和田化学工業株式会社製、VMXフィ
ルム XB22FT)を二液反応型ポリエステル樹脂系
接着剤を用いて積層し、落とし込み蓋材部25を構成す
る熱可塑性樹脂フィルムとした。
【0024】この熱可塑性樹脂フィルムをイージーピー
ルPPフィルム面を外面にして真空成形し落とし込み蓋
材部25とした。
【0025】この際、後記する筒状容器の口径:58.
7mm、内部高さ:85.6mm、内容量:200ml
(蒸留水)を考慮して、ヘッドスペースが10mmにな
るように、落とし込み蓋材部のシールフランジ21と天
板23との高低差を8mmに設定した。
【0026】次に、蓋材シート部31を構成する積層シ
ートをポリエステル樹脂系二液反応型接着剤を用いたド
ライラミネーション法により下記する構成で作製した。
【0027】〔容器外側〕CPPフィルム(エチレン−
プロピレンブロック共重合体タイプ、融点:160°
C、30μm厚)/アイボリー(160g/m2 )、珪
藻土の塗布量:15g/m2 /PETフィルム(12μ
m厚)、酸化珪素蒸着薄膜(400Å)/CPPフィル
ム(エチレン−プロピレンブロック共重合体タイプ、融
点:160°C、30μm厚)〔容器内側〕
【0028】成形した落とし込み蓋材部および蓋材シー
ト部を構成する積層シートをそれぞれ所定の大きさに打
ち抜き、落とし込み蓋材部と蓋材シート部を作製した
後、最後に、端縁が落とし込み蓋材部25のシールフラ
ンジ21の端縁より内方に位置するように蓋材シート部
31を、天板23との間に空間部26が形成されるよう
に落とし込み蓋材部25の上に被せ、落とし込み蓋材部
25を回転させながら蓋材シート部31の周縁を被覆す
るように外壁24を内方に折り込み、互いに重なり合っ
た外壁、蓋材シート部とシールフランジを超音波シール
法で熱融着させ、本発明のレトルト適性を有する蓋材2
0が作製できた。
【0029】別に、この蓋材に適合する筒状容器とし
て、つぎのような構成からなるカップ状紙容器を作製し
た。
【0030】先ず、容器本体を構成する積層シートおよ
び積層シートを成形して得られる容器本体の端面露出箇
所を被覆するためのテープ状積層フィルムをポリエステ
ル樹脂系二液反応型接着剤を用いたドライラミネーショ
ン法により下記する構成で作製した。
【0031】積層シートの層構成、〔容器外側〕CPP
フィルム(50μm厚)/PETフィルム(9μm厚)
/コート層(塗布量;15g/m2 )/カップ原紙(坪
量;295g/m2 )/PETフィルム(12μm
厚),酸化珪素蒸着薄膜(400Å)/CPPフィルム
(50μm厚)〔容器内側〕
【0032】テープ状積層フィルムの層構成、CPPフ
ィルム(30μm厚)/PETフィルム(12μm
厚),酸化珪素蒸着薄膜(400Å)/CPPフィルム
(30μm厚)
【0033】積層シートおよびテープ状積層フィルムに
用いるCPPフィルムは、下記構成、物性からなるCP
Pフィルムで、蓋材シート部に用いるPP樹脂と同系統
のPP樹脂を製膜したものである。すなわち、プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体、・融点;160°C、
・密度;0.90g/cm3 、・MFR;8g/10m
in.・エチレン含有率;2.5wt%、・耐衝撃性付
与のため、エチレン−ブテン共重合体(非晶性樹脂)を
添加している。
【0034】また、カップ原紙の水分率は5.0%であ
る。
【0035】積層シートよりカップ状容器を成形するた
め、容器の胴部11となる胴部材ブランクと、底部13
となる底部材ロールを作製した。そして、胴部材ブラン
クの成形時に貼り合わせ部となる両端面露出部すてにわ
たり幅10mmのテープ状積層フィルム14をインパル
スシールし、紙端面露出部を被覆した。
【0036】この紙端面露出部をテープ状積層フィルム
で被覆した胴部材ブランクと、底部材ロールとを用いて
一般的に使用されている紙カップ成形機により外側にカ
ールした口縁部12を有する筒状のカップ状紙容器10
を成形した。加熱方式は積層シートのカップ原紙内水分
の気化に伴うブリスターの発生を防止するため、溶着部
外側のCPPフィルムを局所的に加熱圧着する方式を採
用した。なお、このカップ状容器の寸法は、口径:5
8.7mm、カップ内部高さ:85.6mmである。
【0037】また、このカップ状紙容器は、成形後、口
縁部を上下から加熱圧着して偏平に押しつぶしておく。
【0038】作製した紙容器底部のインカール内壁部
に、熱溶融したPP樹脂を射出し底部インカール環状部
材15を、また、口縁部には、外側面および下面を覆う
口縁周縁部材16を熱溶融したPP樹脂で被覆して、紙
端面の露出が全くないレトルト殺菌処理可能な紙容器を
作製した(図3参照)。容器へのPP樹脂の被覆は、容
器を前もって挿入配置した金型内に熱溶融したPP樹脂
を射出するインサート射出成形法により行った。
【0039】この際用いたPP樹脂は下記する構成、物
性からなるものであった。すなわち、エチレン−プロピ
レンブロック共重合体、・融点:160°C、・密度:
0.90g/cm3 、・MFR:14g/10min.
【0040】こうして作製した上記紙容器に65°Cの
蒸留水を200ml充填し、開口部に同じく作製した蓋
材を被せて、容器本体の口縁部と、蓋材の周縁を超音波
シール法により熱融着して紙容器を密封し、実施例1と
した(図2参照)。
【0041】〈比較例1〉実施例1の蓋材から落とし込
み蓋材部を除いたものを蓋材として使用した以外は実施
例1と同じ構成で、紙容器に蒸留水を200ml充填し
密封して比較例1の密封紙容器とした(詳細な説明は省
略する。実施例1と比較して落とし込み蓋材部がなくな
っている)。
【0042】実施例1と比較例1の紙容器について、ホ
ット充填後の容器変形とレトルト適性、電子レンジ適性
を以下に述べる方法に従って実験し評価した。
【0043】〈実験1〉ホット充填後の容器変形 充填する蒸留水の温度を65°Cとして密封した実施例
1と比較例1の2種類の容器を室温(23°C)まで放
冷した時の容器本体の変形の有無を目視により観察し
た。その結果を表1に示す。表1中、○は容器本体に変
形等の形状変化がないことを示し、×は容器本体が凹ん
で変形したことを示す。
【0044】〈実験2〉レトルト適性(1) 常温で蒸留水200mlを充填した実施例1と比較例1
の2種類の容器を、下記2条件で株式会社日阪製作所製
の装置を用い、含気方式のレトルト殺菌処理を行い、レ
トルト殺菌後の容器の変形の有無を目視により観察し
た。その結果を表2に示す。表2中、○は容器本体、蓋
材の双方に変形等の形状変化がないことを示し、×は蓋
材が凹んで変形したことを示す。 条件1‥‥初期温度;80°C、昇温条件;120°C、到達15分 保持条件;30分間、冷却時間;30分間 条件2‥‥初期温度;80°C、昇温条件;130°C、到達15分 保持条件;30分間、冷却時間;30分間
【0045】〈実験3〉レトルト適性(2) 実施例1と比較例1の2種類の容器に、蒸留水200m
lの代わりに下記する酸素バリヤー検知材料を内容物と
して充填し、上記2条件でレトルト殺菌処理を行い、酸
素バリヤー性の有無を目視観察した。その結果を表2に
示す。 酸素バリヤー検知材料‥‥ショ糖脂肪酸エステル、寒天
粉末、水酸化ナトリウム、メチレンブルー、Dグルコー
スの混合体を熱水中で溶解したもの バリヤー性の評価方法‥‥メチレンブルーが酸素に触れ
ると青く発色することを利用し、酸素透過の程度を色相
にて評価する 表2中、○は内容液が青色に発色せず酸素バリヤー性が
有ることを示し、×は内容液全体が青色に発色して、酸
素バリヤー性が劣化していることを示す。
【0046】〈実験4〉電子レンジ適性 実験2で用いたレトルト殺菌処理後の2種類の容器を定
格電圧100V、定格周波数60Hzの一般的に用いら
れている電子レンジに下記する条件でセットし、電子レ
ンジ適性を目視により観察、評価した。その結果を表3
に示す。 電子レンジ加熱条件‥‥加熱時間 3分間 表3中、○は電子レンジによる再加熱が問題なく出来た
状態を示し、×は電子レンジによる再加熱が出来なかっ
た状態を示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】表1、2、3から考察すると、ヘッドスペ
ースが10ccになるようにシールフランジと天板との
高低差を8mmに設定した落とし込み蓋材部を設けた蓋
材を用いた容器は、ホット充填が可能であり、ガスバリ
ヤー性に優れている上レトルト殺菌適性と共にレトルト
殺菌後の電子レンジ適性をも有することがわかる(実施
例1)。
【0051】
【発明の効果】上記のように本発明のレトルト適性を有
する蓋材は、板紙部分への印刷が可能なため蓋材の印刷
適性が向上する、板紙を使用するため蓋材の紙化率がア
ップする、落とし込み形式の蓋材のためヘッドスペース
を少なくすることができホット充填時での容器の変形防
止が可能になる、夾雑シールが防止できる、容器開封時
に内容物がこぼれにくくなる、空間部に脱酸素剤等の薬
剤を充填することができ蓋剤に脱酸素機能を付加でき
る、また、空間部に窒素ガス等の不活性ガスを充填する
ことで容器内の酸素濃度を低下させることが可能であり
内容物の酸化防止につながる、等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋材の一実施例を示す断面で表した説
明図である。
【図2】本発明の蓋材を筒状容器に載置して密封シール
した状態を示す断面説明図である。
【図3】実施例1で使用した筒状容器(カップ状紙容
器)の断面説明図である。
【符号の説明】
10‥‥筒状容器、カップ状紙容器 11‥‥胴部 12‥‥口縁部 13‥‥底部 14‥‥テープ状積層フィルム 15‥‥底部インカール環状部材 16‥‥口縁周縁部材 20‥‥蓋材 21‥‥シールフランジ 22‥‥周壁 23‥‥天板 24‥‥外壁 25‥‥落とし込み蓋材部 26‥‥空間部 31‥‥蓋材シート部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 51/24 B65D 51/24 D Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA22 AA24 AA26 AA34 AA37 BA02 CA01 CC01 CC02 CC03 CC05 CC07 CC08 DA01 DC05 DC08 EC05 EC09 FD13 GA08 GB08 GB12 4B021 LA15 LA25 LA26 LP01 LP07 4C058 AA21 BB02 EE14 EE16 EE24 4F100 AA01E AA20 AB01E AC10 AK01C AK07A AK07D AK41G AK42 AK64 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA13 CB02 DA03 DB06 DB09 DG10B EC03 EH66E EJ25 GB18 GB23 JA04A JA04D JB03 JD01C JJ03 JL00 JL01 JL04 JM02E YY00A YY00D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部周縁に外方に突出した口縁部を有す
    る筒状容器の開口部を密封する蓋材であって、 該蓋材が、天板と、筒状容器の胴部内壁に密着可能に天
    板の周縁に立設された周壁と、周壁の上縁に外方に向け
    て天板と平行に設けられたシールフランジと、シールフ
    ランジの外方周縁に上方に向けて立設された外壁と、か
    らなる落とし込み蓋材部と、 端縁がシールフランジの端縁より内方に位置して天板全
    体を覆う蓋材シート部と、から構成され、 該蓋材シート部が、天板との間に空間部が形成されるよ
    うに落とし込み蓋材部のシールフランジに載置され、蓋
    材シート部の周縁を被覆するように外壁が内方に折り曲
    げられ、折り曲げられた外壁と、蓋材シート部の周縁
    と、シールフランジとが互いに熱融着されていることを
    特徴とするレトルト適性を有する蓋材。
  2. 【請求項2】前記蓋材シート部は、外側よりポリプロピ
    レン(PP)フィルム、板紙、バリヤー性フィルム、P
    Pフィルムの順序で積層された少なくとも4層構成から
    なる積層シートであることを特徴とする請求項1記載の
    レトルト適性を有する蓋材。
  3. 【請求項3】前記蓋材シート部の内外面に使用するPP
    フィルムは、融点が150°C以上のPP系樹脂を製膜
    して得られるフィルムであることを特徴とする請求項1
    または2記載のレトルト適性を有する蓋材。
  4. 【請求項4】前記蓋材シート部を構成するバリヤー性フ
    ィルムが、無機化合物蒸着薄膜を形成したフィルム、金
    属化合物蒸着薄膜を形成したフィルム、またはバリヤー
    性プラスチックフィルムのいずれかであることを特徴と
    する請求項1、2または3記載のレトルト適性を有する
    蓋材。
  5. 【請求項5】前記落とし込み蓋材部は、筒状容器の口縁
    部との接合面に易開封性のPP樹脂を用いた2層構成以
    上の熱可塑性樹脂フィルムからなり、かつ、使用するす
    べての熱可塑性樹脂フィルムの融点が130°C以上で
    あることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    レトルト適性を有する蓋材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20130111196A (ko) * 2012-03-30 2013-10-10 시스멕스 가부시키가이샤 혈액분석장치에 사용되는 세정액을 수용한 용기
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