JP2000238268A - インクジェットヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドおよびその製造方法

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JP2000238268A
JP2000238268A JP4669199A JP4669199A JP2000238268A JP 2000238268 A JP2000238268 A JP 2000238268A JP 4669199 A JP4669199 A JP 4669199A JP 4669199 A JP4669199 A JP 4669199A JP 2000238268 A JP2000238268 A JP 2000238268A
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film layer
metal thin
substrate
ink
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JP4669199A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Okawa
雅由 大川
Takeshi Origasa
剛 折笠
Koji Yamakawa
浩二 山川
Kimiyuki Hayashizaki
公之 林崎
Hiroyuki Kigami
博之 木上
Toshio Kashino
俊雄 樫野
Hisashi Fukai
恒 深井
Noriyuki Ono
敬之 小野
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型かつ高価な装置を必要とせず、基板と金
属薄膜層との位置合わせを短時間で簡単に精度よく行な
う。 【解決手段】 インク流路1が形成されている基板2上
に、弁部材48が一体形成されている金属薄膜層4を配
置し、側方の薄膜磁気ヘッド5aから金属薄膜層4に対
し磁気的引力を及ぼす。金属薄膜層4は薄膜磁気ヘッド
5aに突き当たるまで移動して、薄膜磁気ヘッド5aの
磁気発生が停止する。続いて、後方の薄膜磁気ヘッド5
bから磁気的引力を発生して、金属薄膜層4は後方の薄
膜磁気ヘッド5bに突き当たるまで移動して、薄膜磁気
ヘッド5bの磁気発生が停止する。。こうして、金属薄
膜層4は、基板2に設けられた各磁気ヘッド5a,5b
を基準として水平方向の位置合わせが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】計算器、ワードプロセッサ、ファクシミ
リ装置、複写装置等の各種電子機器において、記録媒体
に記録を行う手段として、ドットインパクトプリンタ等
に見られるような騒音を発生することなく、高速な記録
が可能となるインクジェットヘッドが広く利用されてい
る。
【0003】このインクジェットヘッドのインク吐出方
式としては、インクを加熱発泡させて生じる圧力エネル
ギーを利用してヘッドに対向する記録媒体にインク滴を
吐出するバブルジェット方式が一般的である。この方法
の利点は、装置の小型化、特に吐出機構の小型化等に適
しているために高密度印字が可能で、多様な装置形態に
適応できることである。このバブルジェット方式のイン
クジェットヘッドは、インクジェットプリンタをはじ
め、記録情報を作成し入力する各種電子機器、例えばワ
ードプロセッサ、パーソナルコンピュータ等、あるいは
記録情報を外部から入力するファクシミリ装置等に採用
されている。
【0004】このようなバブルジェット方式のインクジ
ェットヘッドにおいて、例えば、約360dpi(do
ts per inch)の高密度印字を達成するため
には、約4.5mmの範囲に64個のインク吐出口を等
間隔に配列しなければならず、この際の配設ピッチは、
約70ミクロンと微細な値になる。このインク吐出口と
連通するインク流路も、やはり細いものであり微細間隔
で配設される。
【0005】従来、インク流路が形成された天板と、こ
のインク流路に対応する加熱手段が配設された基板とが
積層され、さらにインク流路の開口端に連通する吐出口
が設けられたオリフィスプレートが天板および基板の端
面に接合される構成のインクジェットヘッドがある。こ
のような構成のインクジェットヘッドにおいて、前記し
たような極小間隔での吐出口の形成は、オリフィスプレ
ートに対し例えばレーザ加工等の超精密加工を施すこと
により行われる。また、基板上に微細間隔での加熱手段
の形成は、超精密エッチングを施すことにより行われ
る。そして、この基板と天板を貼り合わせる際には、加
熱手段とインク流路の位置を精度よく合わせる必要があ
る。そのため、加熱手段の位置と天板のインク流路の位
置とを画像処理等の方法で計測し、天板の基板に対する
位置を調整しながら貼り合わせる方法(特開平4−17
1131)や、天板に設けた基準面を基板の端面に突き
当て、天板の基板に対する位置を調整しながら貼り合わ
せる方法(特開平10−157139)が提案されてい
る。
【0006】一方、高品質の画像を得るために、インク
の吐出スピードが速く、安定した気泡発生に基づく良好
なインク吐出が行なえ、しかも吐出されたインクのイン
ク流路内への再充填(リフィル)速度の速いインクジェ
ットヘッドとして、インク流路中に弁部材を設けた構成
が開示されている(特開平9−201966号公報な
ど)。この構成の場合、通常はインク流路および加熱手
段をいずれも基板に形成し、この基板上に前記した弁部
材が設けられた金属薄膜層を積層し、さらにその上に天
板を積層する構成である。このような構成においては、
弁部材が精度よくインク流路内に位置するように、基板
と金属薄膜層との位置合わせが精度よく行われなければ
ならない。
【0007】基板と金属薄膜層との位置合わせに関して
は、前記した基板と天板との位置合わせ方法を応用し
て、基板に形成したアライメントマークと金属薄膜層に
形成したアライメントマークを画像処理等で計測し、金
属薄膜層の基板に対する位置を調整しながら位置合わせ
を行う方法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では、基板と金属薄膜層とのアライメントマークを
画像処理を用いて認識しなければならないため、基板と
金属薄膜層の位置合わせに時間がかかり、また位置合わ
せのために大型かつ高価な画像処理装置が必要である。
【0009】そこで本発明の目的は、基板と金属薄膜層
との位置合わせが短時間で簡単に精度よく行なえ、しか
も位置合わせのために大型かつ高価な装置を必要としな
いインクジェットヘッドおよびその製造方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドの特徴は、インクが供給される複数の溝状のイン
ク流路を有する基板と、前記基板上に積層される天板
と、前記基板と前記天板との間に設けられ、前記各イン
ク流路内にてそれぞれ開閉可能な複数の弁部材が設けら
れている金属薄膜層と、前記基板に設けられ、固定前の
前記金属薄膜層を磁力により水平方向に移動させて位置
合わせさせ得る磁力発生手段とを有するところにある。
【0011】前記基板には前記複数のインク流路にそれ
ぞれ対応する複数の加熱手段が設けられている場合があ
る。
【0012】本発明のインクジェットヘッドの製造方法
は、インクが供給される複数の溝状のインク流路を有す
る基板上に、前記各インク流路内にてそれぞれ開閉可能
な複数の弁部材が設けられている金属薄膜層を配置する
工程と、前記基板に設けられている磁力発生手段が発生
する磁力により、前記金属薄膜層を水平方向に移動させ
て位置合わせする工程とを含む。
【0013】これによると、基板自体に設けられた磁力
発生手段の発生した磁力により金属薄膜層を基板に対し
位置合わせでき、ヘッド以外に位置合わせ用の装置を必
要としない。そして、位置合わせ作業にかかる時間が短
時間で済む。
【0014】前記金属薄膜層の位置合わせ工程の後に、
前記基板上に天板が固定される工程を含む場合がある。
【0015】前記金属薄膜層の位置合わせ工程を、前記
基板と前記金属薄膜層との間に空気層が介在し前記基板
と前記金属薄膜層とが非接触の状態で行なうことが好ま
しい。この場合、摩擦抵抗がなくなるため、位置合わせ
のための金属薄膜層の移動がより簡単になる。
【0016】前記金属薄膜層の位置合わせ工程が、前記
磁力発生手段が発生する磁気的引力により、前記金属薄
膜層を水平方向に移動させて位置合わせする工程であっ
てもよい。
【0017】または、前記金属薄膜層の位置合わせ工程
が、前記磁力発生手段が発生する磁気的反発力により、
前記金属薄膜層を水平方向に移動させて位置合わせする
工程であってもよい。
【0018】前記金属薄膜層の位置合わせ工程が、前記
金属薄膜層を磁力を用いて突き当て基準に突き当てるこ
とにより位置合わせする工程であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0020】[実施形態1]図1は本発明の第1の実施
形態のインクジェットヘッドの完成状態を示す断面図で
ある。インク流路1が形成されている基板(ヒーターボ
ード)2上には、各インク流路1内に一つずつ加熱手段
(ヒーター)3が配設されている。この基板2上に金属
薄膜層4が積層されている。図2に示すように、基板2
には薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段)5a,5bが設け
られている。金属薄膜層4には、多数の弁部材48が一
体形成されており、各弁部材48が各インク流路1内に
それぞれ位置している。インク流路1内のインクの流れ
等によって弁部材48は破線で示すように移動して弁と
して作用する。金属薄膜層4の上には天板6が積層され
ている。インク流路1以外の部分で、金属薄膜層4は基
板2と天板6とに挟まれて保持されている。天板6に
は、インク流路1に対応して流路壁7や共通液室8が設
けられている。
【0021】インク流路1の開口端が位置する図面左側
において、基板2および天板6の端面にはオリフィスプ
レート9が接合されている。このオリフィスプレート9
には、複数のインク流路1とそれぞれ連通する複数の吐
出口10が設けられている。
【0022】このインクジェットヘッドによるインク吐
出方法について次に説明する。共通液室8を介して供給
されたインクが各インク流路1に充填された状態で、図
示しない駆動回路により加熱手段3が駆動される。する
と、加熱手段3がインクを加熱し、インクは発泡し始め
る。この発泡時の圧力により弁部材48が破線で示すよ
うに上方へ押し上げられ、加圧されたインクが弁部材4
8に導かれて吐出口10より突出し、最終的にはインク
滴が吐出口10より外部へ飛翔する。
【0023】次に、本実施形態においてこのようなイン
クジェットヘッドを製造する方法について図2,3を参
照して説明する。
【0024】まず、インク流路1が形成されている基板
2上に、弁部材48が一体形成されている金属薄膜層4
を配置する(ステップA)。この時、複数の弁部材48
と複数のインク流路1とは、多少の相対位置誤差を含ん
でいる。そこで、図示しない駆動手段により駆動され、
側方の薄膜磁気ヘッド5aが金属薄膜層4に対し磁気的
引力を及ぼす。これによって、金属薄膜層4は薄膜磁気
ヘッド5aに突き当たるまで移動して(ステップB)、
側方の薄膜磁気ヘッド5aの磁力発生が停止され金属薄
膜層4が停止する。続いて、後方の薄膜磁気ヘッド5b
が駆動されて磁気的引力を発生する。この磁気的引力の
作用を受けて、金属薄膜層4は後方の薄膜磁気ヘッド5
bに突き当たるまで移動する(ステップC)。そこで、
後方の薄膜磁気ヘッド5bの駆動を停止する。こうし
て、金属薄膜層4は、基板2に設けられた各磁気ヘッド
5a,5bを基準として水平方向の位置合わせが行われ
る。その後、図1に示す天板6が積層されて、金属薄膜
層4および天板6が基板2に対し固定され(ステップ
D)、さらに、吐出口10を有するオリフィスプレート
9が基板2および天板6の端面に接合されて(ステップ
E)、図1に示すインクジェットヘッドが完成する。
【0025】なお、弁部材48を有する金属薄膜層4の
厚さは3μm〜20μmであることが好ましく、本実施
形態では厚さ3μmのニッケル薄膜が採用されている。
【0026】側方および後方の薄膜磁気ヘッド5a,5
bに金属薄膜層4を突き当てて金属薄膜層4と基板2と
の位置合わせを行なう上で、薄膜磁気ヘッド5a,5b
の磁気発生のオン/オフを複数回繰り返して行なうこと
により、位置合わせ精度をより高めることもできる。
【0027】[実施形態2]図4に本発明の第2の実施
形態のインクジェットヘッドの製造方法を示している。
第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付
与し説明を省略する。
【0028】本実施形態の金属薄膜層11は永久磁石と
なっており、基板2に設けられている薄膜磁気ヘッド1
2は、この金属薄膜層11に対し磁気的反発力を及ぼす
ものである。従って、金属薄膜層11を基板2に対して
位置合わせする際には、金属薄膜層11の左右両側に2
個ずつ設けられた薄膜磁気ヘッド12から磁気的反発力
を及ぼすことにより、金属薄膜層11は磁気的に安定す
る位置で静止する。左右両側の薄膜磁気ヘッド12が均
等な磁力を発生する場合は、金属薄膜層11は両側の薄
膜磁気ヘッド12の中間に位置する。
【0029】本実施形態では、左右両側に2個ずつ薄膜
磁気ヘッド12が設けられているため、図4に矢印Aで
示すような磁力が働き、そのバランスがとれる位置で金
属薄膜層11が停止する。従って、左右方向のみなら
ず、前後方向にも金属薄膜層11の位置合わせが可能で
ある。
【0030】[実施形態3]図5に本発明の第3の実施
形態のインクジェットヘッドの製造方法を示している。
第1,2の実施形態と同一の構成については同一の符号
を付与し説明を省略する。
【0031】本実施形態においては、金属薄膜層13を
基板2上に浮かせて、金属薄膜層13と基板2との間に
微小な空気層14を介在させている。この構成による
と、金属薄膜層13と基板2との間に摩擦力が働かない
状態で薄膜磁気ヘッド15の発生する磁力により金属薄
膜層13を移動させるため、金属薄膜層13の位置合わ
せがスムースに行われる。
【0032】具体的には、目の細かい軽石状のポーラス
体16を基板2前面に密着させ、基板2および金属薄膜
層13の接触面に向けてポーラス体16から空気を噴射
する。噴射された空気はインク流路1を通って金属薄膜
層13を上方へ持ち上げる方向にも作用し、この空気圧
により、金属薄膜層13が基板2上に間隔をおいて浮か
んだ状態となり、両者の間隙に空気層14が介在する。
この状態で薄膜磁気ヘッド15が磁力を生じさせること
により、金属薄膜層13は位置合わせされる。なお、前
方のポーラス体16からの空気噴射により金属薄膜層1
3は水平方向に多少移動する。この移動方向が、薄膜磁
気ヘッド15からの磁力による移動方向と実質的に一致
させてあることにより、位置合わせ上の不都合とはなら
ない。
【0033】[実施形態4]図6,7に本発明の第4の
実施形態のインクジェットヘッドの製造方法を示してい
る。第1〜3の実施形態と同一の構成については同一の
符号を付与し説明を省略する。
【0034】本実施形態では、基板17に突き当て基準
となる2本の突き当てピン18が設けられており、これ
と対向するように金属薄膜層19には長溝部20が形成
されている。図7に示すように、長溝部20は、一端が
幅広で徐々に幅が狭くなっている形状であり、最も幅の
狭い部分において突き当てピン18の径と実質的に同じ
幅である。金属薄膜層19を基板17に対して位置合わ
せする際には、長溝部20の比較的幅の広い部分に突き
当てピン18を挿入させ、それから薄膜磁気ヘッド21
を駆動して磁気的引力を発生させ、突き当てピン18が
長溝部20の幅の狭い端部に当接するまで金属薄膜層1
9を移動させる。このように、本実施形態では、突き当
てピン18と長溝部20とにより金属薄膜層19の移動
が規制され、金属薄膜層19と基板17との相対位置が
決定される。突き当てピン18および長溝部20が2つ
ずつ設けられているため、金属薄膜層19は左右方向に
も前後方向にも位置合わせされる。
【0035】[実施形態5]図8に本発明の第5の実施
形態のインクジェットヘッドの製造方法を示している。
第1〜4の実施形態と同一の構成については同一の符号
を付与し説明を省略する。
【0036】第4の実施形態においては、2本の突き当
てピン18がインクジェットヘッドの左右方向(インク
の吐出方向と直角方向)に並べられているが、本実施形
態においては、2本の突き当てピン22がインクジェッ
トヘッドの前後方向(インクの吐出方向と同じ方向)に
並べられている。本実施形態においても、2つの突き当
てピン22および長溝部23により、金属薄膜層24は
左右方向にも前後方向にも位置決めされる。インクジェ
ットヘッドの設計上の都合に合わせて、突き当てピン2
2の配列方向は任意に決定すればよい。
【0037】[実施形態6]図9に本発明の第6の実施
形態のインクジェットヘッドの製造方法を示している。
第1〜5の実施形態と同一の構成については同一の符号
を付与し説明を省略する。
【0038】第4,5の実施形態においては、薄膜磁気
ヘッド21がインクジェットヘッドの側方に設けられ金
属薄膜層19,24が左右方向(インクの吐出方向と直
角方向)に移動される構成であるが、本実施形態は薄膜
磁気ヘッド25がインクジェットヘッドの後方に設けら
れ金属薄膜層26が前後方向(インクの吐出方向と同じ
方向)に移動されて位置合わせされる構成である。本実
施形態においても、2つの突き当てピン27および長溝
部28により、金属薄膜層26は左右方向にも前後方向
にも位置合わせされる。インクジェットヘッドの設計上
の都合に合わせて、薄膜磁気ヘッド25および金属薄膜
層26の長溝部28の位置は任意に決定すればよい。
【0039】なお、第4〜6の実施形態において金属薄
膜層に設けられている長溝部の様々な例を、図10
(a)〜(f)に示している。
【0040】図10(a)に示す長溝部29は、図6〜
9に示したものと同様であり、最も好適な実施例であ
る。これは、幅の広い部分に突き当てピンを挿入した
後、磁力により幅の狭い突き当て部29aへ金属薄膜層
を移動させる。突き当てピンと突き当て部29aとは面
接触となる。
【0041】図10(b)に示す長溝部30は、カギ穴
形状であり、一方向の位置合わせ精度を向上させる。突
き当てピンと突き当て部30aとは面接触となる。
【0042】図10(c)に示す長溝部31は、図10
(b)に示すものとほぼ同様なカギ穴形状であるが、突
き当てピンと突き当て部31aとは3点接触となる。
【0043】図10(d)に示す長溝部32は、図10
(a)に示すものとほぼ同様な形状であるが、幅の狭い
端部が鋭角状に形成されており突き当てピンと突き当て
部32aとは2点接触となる。
【0044】図10(e)に示す長溝部33は、図10
(a)に示すものとほぼ同様な形状であるが、突き当て
ピンが挿入される幅の広い部分33aの面積をより大き
くして、突き当てピンが挿入しやすくなっている。
【0045】図10(f)に示す長溝部34は、二等辺
三角形状であり、突き当てピンが挿入しやすくなってお
り、突き当てピンと突き当て部34aとは2点接触であ
る。
【0046】また、第4〜6の実施形態において基板に
設けられている突き当てピンの様々な例を、図11
(a)〜(c)に示している。
【0047】図11(a)に示す突き当てピン35は、
図6〜9に示したものと同様であり、単純な円柱形状で
ある。
【0048】図11(b)に示す突き当てピン36は、
先端部が根元部よりも小径であるため、金属薄膜層の長
溝部への挿入が容易になっている。
【0049】図11(c)に示す突き当てピン37は、
先端部が根元部よりも大径であるため、金属薄膜層の位
置合わせが行われた後に金属薄膜層が基板から離脱しな
いような仮止めの効果がある。
【0050】[実施形態7]図12に本発明の第7の実
施形態のインクジェットヘッドの製造方法を示してい
る。第1〜6の実施形態と同一の構成については同一の
符号を付与し説明を省略する。
【0051】本実施形態の基板38には2本の突き当て
ピン39が設けられ、金属薄膜層40にはこの2本の突
き当てピン39が挿入可能な窓部41が設けられてい
る。本実施形態では、まず金属薄膜層40の窓部41
に、基板38に設けられた2本の突き当てピン39を挿
入し、それから薄膜磁気ヘッド42の磁力により金属薄
膜層40を移動させ、窓部41の縁部に突き当てピン3
9を当接させたところで金属薄膜層40の位置が規定さ
れる。この時の窓部41と突き当てピン39の位置関係
が図12(b)に示してある。
【0052】[実施形態8]図13に本発明の第8の実
施形態のインクジェットヘッドの製造方法を示してい
る。第1〜7の実施形態と同一の構成については同一の
符号を付与し説明を省略する。
【0053】本実施形態の基板43には2本の突き当て
ピン44a,44bが設けられ、金属薄膜層45にはこ
の突き当てピン44a,44bがそれぞれ挿入可能な2
つの窓部46a,46bが設けられている。本実施形態
では、まず金属薄膜層45の窓部46a,46bに、基
板43に設けられた2本の突き当てピン44a,44b
を挿入し、それから薄膜磁気ヘッド47の磁力により金
属薄膜層45を移動させ、窓部46a,46bの縁部に
突き当てピン44a,44bを当接させたところで金属
薄膜層45の位置が規定される。この時の窓部46a,
46bと突き当てピン44a,44bの位置関係を図1
3(b)に示している。一方の窓部46aおよび突き当
てピン44aが金属薄膜層45の前後方向の位置決め
を、他方の窓部46bおよび突き当てピン44bが金属
薄膜層45の左右方向の位置決めを行う。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁力発生手段の発生する磁力を用いて基板に対する金属
薄膜の位置合わせを行うことができるため、位置決めに
要する時間の短縮ができ、また位置合わせ用の装置の構
成を簡略化することができる。
【0055】また、磁力発生手段の発生する磁力と、突
き当てピンによる突き当て方式とを併用することによ
り、金属薄膜層を基板に対し位置合わせする際に画像処
理を行う必要がなくなり、高コストで複雑な装置が不要
になり、簡単な装置を用いて短時間で容易に位置合わせ
が行えるので、インクジェットヘッドの製造コストが削
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドを示す要部拡大
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のインクジェットヘッ
ドの製造方法を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のインクジェットヘッ
ドの製造方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態のインクジェットヘッ
ドの製造方法を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態のインクジェットヘッ
ドの製造方法を示す斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施形態のインクジェットヘッ
ドの製造方法を示す斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施形態における突き当てピン
および長溝部を示す拡大図である。
【図8】本発明の第5の実施形態のインクジェットヘッ
ドの製造方法を示す斜視図である。
【図9】本発明の第6の実施形態のインクジェットヘッ
ドの製造方法を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4〜6の実施形態における長溝部
の例を示す拡大図である。
【図11】本発明の第4〜6の実施形態における突き当
てピンの例を示す拡大図である。
【図12】(a)は本発明の第7の実施形態のインクジ
ェットヘッドの製造方法を示す斜視図、(b)はその窓
部および突き当てピンの関係を示す拡大図である。
【図13】(a)は本発明の第8の実施形態のインクジ
ェットヘッドの製造方法を示す斜視図、(b)はその窓
部および突き当てピンの関係を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 インク流路 2 基板(ヒータボード) 3 加熱手段(ヒーター) 4 金属薄膜層 5a,5b 薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段) 6 天板 7 流路壁 8 共通液室 9 オリフィスプレート 10 吐出口 11 金属薄膜層 12 薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段) 13 金属薄膜層 14 空気層 15 薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段) 16 ポーラス体 17 基板 18 突き当てピン 19 金属薄膜層 20 長溝部 21 薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段) 22 突き当てピン 23 長溝部 24 金属薄膜層 25 薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段) 26 金属薄膜層 27 突き当てピン 28,29,30,31,32,33,34 長溝部 29a,30a,31a,32a,34a 突き当て
部 33a 幅の広い部分 35,36,37 突き当て部 38 基板 39 突き当てピン 40 金属薄膜層 41 窓部 42 薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段) 43 基板 44a,44b 突き当てピン 45 金属薄膜層 46a,46b 窓部 47 薄膜磁気ヘッド(磁力発生手段) 48 弁部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 浩二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林崎 公之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木上 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 樫野 俊雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 深井 恒 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 敬之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF93 AG12 AG46 AG76 AK20 AP02 AP77 BA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが供給される複数の溝状のインク
    流路を有する基板と、 前記基板上に積層される天板と、 前記基板と前記天板との間に設けられ、前記各インク流
    路内にてそれぞれ可動な複数の弁部材が設けられている
    金属薄膜層と、 前記基板に設けられ、固定前の前記金属薄膜層を磁力に
    より水平方向に移動させて位置合わせさせ得る磁力発生
    手段とを有するインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記基板には前記複数のインク流路にそ
    れぞれ対応する複数の加熱手段が設けられている請求項
    1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 インクが供給される複数の溝状のインク
    流路を有する基板上に、前記各インク流路内にてそれぞ
    れ可動な複数の弁部材が設けられている金属薄膜層を配
    置する工程と、 前記基板に設けられている磁力発生手段が発生する磁力
    により、前記金属薄膜層を水平方向に移動させて位置合
    わせする工程とを含むインクジェットヘッドの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記金属薄膜層の位置合わせ工程の後
    に、前記基板上に天板が固定される工程を含む請求項3
    に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金属薄膜層の位置合わせ工程を、前
    記基板と前記金属薄膜層との間に空気層が介在し前記基
    板と前記金属薄膜層とが非接触の状態で行なう請求項3
    または4に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記金属薄膜層の位置合わせ工程が、前
    記磁力発生手段が発生する磁気的引力により、前記金属
    薄膜層を水平方向に移動させて位置合わせする工程であ
    る請求項3〜5のいずれか1項に記載のインクジェット
    ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属薄膜層の位置合わせ工程が、前
    記磁力発生手段が発生する磁気的反発力により、前記金
    属薄膜層を水平方向に移動させて位置合わせする工程で
    ある請求項3〜5のいずれか1項に記載のインクジェッ
    トヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属薄膜層の位置合わせ工程が、前
    記金属薄膜層を磁力を用いて突き当て基準に突き当てる
    ことにより位置合わせする工程である請求項3〜7のい
    ずれか1項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241576A (ja) * 2008-02-14 2009-10-22 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009241576A (ja) * 2008-02-14 2009-10-22 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置

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