JP2000238264A - 容量性負荷駆動回路 - Google Patents

容量性負荷駆動回路

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JP2000238264A JP11040176A JP4017699A JP2000238264A JP 2000238264 A JP2000238264 A JP 2000238264A JP 11040176 A JP11040176 A JP 11040176A JP 4017699 A JP4017699 A JP 4017699A JP 2000238264 A JP2000238264 A JP 2000238264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷が容量性であることを利用して、低消費
電力化を図るとともに、スイッチング素子の発熱を抑え
ることのできる容量性負荷駆動回路を提供すること。 【解決手段】 容量性負荷C1を駆動するに際し、充電
時、C1の電位がキャパシタC2、C3の接続点の電位
より低い場合は、電荷をC2およびC3よりダイオード
D1、トランジスタQ1を通して充電し、逆の場合に
は、トランジスタQ2、Q1を通して電源より充電す
る。放電時は、C1の電位がC2、C3の接続点の電位
より高い場合は、トランジスタQ2、ダイオードD2を
通し、C2、C3に放電し、逆の場合には、Q2、トラ
ンジスタQ4を通して、グランドに放電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピエゾ圧電素子を
用いたインクジェットプリンタヘッドの駆動回路のよう
に容量性負荷を駆動する容量性負荷駆動回路に関するも
のである。さらに詳しくは、この駆動回路における電源
側からみたときの低消費電力化技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ピエゾ圧電素子を用いたインクジェット
プリンタヘッドの駆動回路では、インクジェットノズル
のピエゾ圧電素子に台形波状のパルス電圧を印加し、イ
ンク室内の体積変化によりインクの吸引と吐出を行うよ
うに構成されている。このような駆動回路としては、従
来、図6のように2つのトランジスタQ1、Q2をプッ
シュプル接続した電流増幅回路を用いている。本図で、
C1が容量性負荷でありピエゾ圧電素子は容量性負荷と
考えられる。この電流増幅回路では、前段に構成されて
いる台形波電圧生成回路(図示せず)から出力される台
形波状のパルス電圧(入力)に基づいて一方のトランジ
スタQ1を介して電源から容量性負荷(ピエゾ圧電素
子)C1に充電を行うと共に、他方のトランジスタQ2
を介して容量性負荷からグランドへの放電をおこなう。
このときの電圧波形および電流波形を図7に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
駆動回路では、容量性負荷への充電に必要な電荷をすべ
て電源からの電力供給により行っているため、消費電力
が大きいという問題点がある。それらの電力のほとんど
がトランジスタで消費され熱となるため、トランジスタ
の破壊を防ぐための大きな放熱装置が必要であるという
問題点もある。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
負荷が容量性であることを利用して、電源からみたとき
の低消費電力化を図るとともに、駆動素子の発熱を抑え
ることの出来る容量性負荷駆動回路を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、入力信号に基づいて容量性負荷に充電
と放電とを繰り返させる容量性負荷駆動回路において、
充電用負荷駆動素子が容量性負荷に充電を行うさいに、
電荷の供給源として、電源か、あるいは電源とグランド
の間の電位に充電されているキャパシタからかを選択す
る充電電荷供給源切り替え回路と、放電用負荷駆動素子
が容量性負荷から放電を行うさいに、電荷の放出先とし
て、グランドか、あるいは前記キャパシタを選択する放
電電荷流入先切り替え回路を有し、充電時、前記容量性
負荷の電位が、前記キャパシタの電位より低い場合に
は、前記キャパシタより前記充電用負荷駆動素子を通し
て電荷を供給し、前記容量性負荷の電位が、前記キャパ
シタの電位より高い場合には、電源から電荷を供給する
が、このとき前記充電用負荷駆動素子と前記充電電荷供
給源切り替え回路の接続点の電位は前記容量性負荷の電
位より概ね一定電圧高くなるように前記充電電荷供給源
切り替え回路が構成されており、放電時には前記容量性
負荷の電位が、前記キャパシタの電位より高い場合に
は、前記キャパシタへ放電用負荷駆動素子を通して、負
荷から電荷を放出し、前記容量性負荷の電位が、前記キ
ャパシタの電位より低い場合には、グランドへ放電用負
荷駆動素子を通して電荷を放出するが、このとき前記放
電電荷流入先切り替え回路と放電用負荷駆動素子との接
続点の電位は前記容量性負荷の電位より概ね一定電圧低
くなるように放電電荷流入先切り替え回路が構成されて
いることを特徴とする。
【0006】本発明では、ピエゾ圧電素子などの容量性
負荷から放電される電荷をキャパシタに蓄えておき、こ
のキャパシタに蓄えられた電荷は、後に容量性負荷への
充電に用いるということを行うため、容量性負荷への充
電はすべて電源から行うわけではない。容量性負荷への
充電に必要な電荷の一部をキャパシタからの供給で行
い、残りを電荷の供給でまかなう。したがって、消費電
力が小さくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0008】(実施例1)図1は、請求項第1記載の発
明に係わる容量性負荷駆動回路の第1の実施例の回路図
である。
【0009】C1は容量性負荷であり、C1を充電する
ための電流を流すために、トランジスタQ1のエミッタ
が、C1から放電するための電流を流すためにトランジ
スタQ2のエミッタが、それぞれC1に接続されてい
る。トランジスタQ1、Q2のベースには、前段に構成
されている台形波電圧生成回路(図示せず)から出力さ
れる台形波状のパルス電圧が印加される。C2、C3は
キャパシタで、負荷C1に充電する電流の一部はキャパ
シタC2、C3から供給され、負荷C1から放電される
電流の一部はキャパシタC2、C3に流れ込む。C2、
C3は負荷の静電容量より十分大きく、たとえば、負荷
の10倍以上である。
【0010】ツェナーダイオードD3、キャパシタC
4、抵抗R1、トランジスタQ5、ダイオードD5、ト
ランジスタQ3、ダイオードD1が充電電荷供給源切り
替え回路を構成している。ツェナーダイオードD4、キ
ャパシタC5,抵抗R2、トランジスタQ6、ダイオー
ドD6、トランジスタQ4、ダイオードD2が放電電荷
流入先切り替え回路を構成している。
【0011】図2は本形態の駆動回路における出力電圧
と出力電流を示した図である。上段の電圧の図で、出力
電位が、負荷C1にかかる電圧であり、パルス状の波形
である。出力電位と概ね同形の波形が入力として、図1
の「入力」に入力されるが、出力電位の振幅は30V程
度に対して、入力と出力電位との差はトランジスタQ
1、Q2のベース・エミッタ間電圧のおよそ0.6V程
度しかないので、図2のスケールでは入力と出力電位は
同形と考えてよい。
【0012】充電時を考える。図2において、T1から
充電が始まる。C2、C3の接続点の電位が、図2のよ
うに出力電位の振幅のほぼ半分の電位になっているもの
とする(後述するように、図のパルスの以前に同様のパ
ルスが何発かあると、この状態になる)。T1からT3
の間は、出力電位がC2、C3の接続点の電位より低
い。Q1はベース電位の上昇にしたがい、エミッタ電流
を、したがってコレクタ電流を流すが、このときの電荷
のほとんどはC2、C3よりD1を通して供給される。
これは充電電荷供給源切り替え回路が制御しているが、
充電電荷供給源切り替え回路の振る舞いを説明する。
【0013】Q5のベース電位はR1とD3により、D
3固有のツェナー電圧分だけ入力の電位より高くなって
いる。ツェナー電圧は4V程度とする。Q5のエミッタ
電位はベース・エミッタ電圧分(約0.6V)だけベー
ス電位より低くなっているから、Q5のエミッタ従って
D5のアノードの電位は入力の電位より約3.4V高い
(4V−0.6V)。もし、Q3のエミッタの電位が、
D5のアノード電位より、1.2V程度(D5の順方向
電圧とQ3のベース・エミッタ間電圧の和)低い、すな
わち「Q3のエミッタの電位が、入力より約2.2V
(3.4V−1.2V)高い」(状態1)ならば、D5
に順方向電流が、そしてQ3にベース電流が流れる。と
ころで、時刻T1からT2までの間、上記状態1になら
ない(ここで、時刻T2は入力の電位がC2、C3の接
続点の電位から約2.2V低い電位になった時刻であ
る)。
【0014】なぜなら、T1とT2の間では、入力の電
位が低く、状態1だったとすると、Q3のエミッタの電
位は入力より2.2V高いだけであるから、C2、C3
の接続点の電位より、低い電位であり、したがって、ダ
イオードD1がONし、Q3のエミッタの電位は、C
2、C3の接続点の電位よりD1の順方向電圧分低い電
圧になってしまうからである。すなわち、T1からT2
までの間は、Q3のエミッタ電位従ってQ1のコレクタ
電位は、C2、C3の接続点の電位から順方向電圧分低
い電位となる。したがって、状態1にはならないから、
Q3はOFFであり、Q3を流れる電流i2は流れず、
D1を流れるi1のみが流れる。
【0015】次にT2からT3のあいだの動作を説明す
る。T2で、上記状態1が成立するので、Q3が電流を
流し始めるが、D1も逆バイアスがかかるわけではない
ので、電流を流す。しかし、入力の電位の上昇ととも
に、Q3のエミッタの電位が上昇し、D1の端子間電圧
が小さくなり、D1を流れる電流i1は減少し、それを
補うために電流i2が増加する。
【0016】次にT3からT4までの動作を説明する。
T3でD1の端子間電圧が0Vになり、T3以降は、逆
バイアスがかかる。従って、D1は電流を流さず、i1
は0である。D1が電流を流さないので、負荷C1に流
す電流はすべて、Q3を通して、電源VCCから供給さ
れる。T4において入力の電位の上昇が終了し、電流も
流れなくなる。この間、図2のように、Q1のコレクタ
電位すなわちQ3のエミッタ電位は、入力より約2.2
V高い状態で上昇する。
【0017】以上のように、充電時には、充電電荷供給
源切り替え回路は、Q1に電流を供給する源を、C2、
C3の接続点の電位と入力の電位との関係を元にして、
切り替える。この際、Q1のコレクタ電位は、図2の
「Q1コレクタ電位」で示される電位のように変化す
る。
【0018】放電時も、充電と同様の説明ができる。T
5からT6までは、C1からの放電電流は、Q2、D2
を通してC2およびC3に流れ込む。T6でQ4にも電
流が流れ始め、T7までは、D2を流れる電流i3とQ
4を流れるi4がともに流れる。この際、図2のよう
に、i3は徐々に減少し、i4は徐々に増加する。T7
でi3は0になり、T8まで、i4のみが流れる。ここ
で、Q4が電流を流す場合は、「Q4のエミッタの電位
が、入力より約2.2V(3.4V−1.2V)低い」
(状態2)場合である。ただし、D4はD3と同じツェ
ナー電位のものを使用しているものとする。放電電荷流
入先切り替え回路が充電電荷供給源切り替え回路と同様
に、以上の放電動作を行う。
【0019】以上が、1パルスにおける本実施例の容量
性負荷駆動回路の動作であるが、C2、C3の接続点の
電位についての次に説明する。
【0020】たとえば、当初、C2、C3の接続点の電
位が、グランドと同電位だった場合を考える。この時、
負荷の充電時には、充電開始時からすでに、上記状態1
を満たし、したがって、Q3を流れる電流i2が流れ
る。また、 C2、C3の接続点の電位が負荷C1の電
位より低いので、D1を流れる電流i1は0である。つ
まり、充電時には、充電開始から終了に至るまで、負荷
C1を充電する電荷は電源VCCより供給される。
【0021】続いての放電時は、放電開始時には上記状
態2ではないので、D2を流れる電流i3が流れ、C2
とC3に流れ込む。C2、C3の接続点の電位は当初グ
ランドなので、状態2に移行するのが遅いか、あるいは
出力電位の最小値によっては、状態2に移行せずに、放
電時に流れる電流はすべてC2とC3に流れ込む。この
とき、電流i3がC2、C3に流れ込むので、C2、C
3の接続点の電位は放電終了時の方が放電開始時より高
くなっている。
【0022】パルスは引き続き、何回も発生するが、上
に説明したようなことが何回かおこり、充電時には、C
2、C3から電荷が供給されず、放電時には、C2、C
3に電流が流れ込む期間が長い、という状態が続く。こ
のとき、C2、C3の接続点の電位はパルスの初めより
終わりの方が高くなる。
【0023】更にパルスを加えると、 C2、C3の接
続点の電位が上昇するため、充電時にC2、C3から電
流が供給され始めるが、その時間は短く、依然として、
C2、C3の接続点の電位は、充電開始時より、放電終
了後の方が高い、という状態が続く。但し、C2、C3
の電位が上昇するにつれ、充電開始時と放電終了後の電
位の差は小さくなる。なぜならば、C2、C3の電位が
上昇すると、i1が流れる時間が長くなる一方、i2の
流れる時間が短くなり、したがって、C2、C3から流
れ出す電荷と流れ込む電荷の差が小さくなるからであ
る。更にパルスが加わると、C2、C3から流れ出す電
荷と流れ込む電荷の差が更に小さくなり、ほぼ0にな
る。この電位で釣り合い、以降安定する。安定する電位
は、ほぼ、出力電位の最大と最小の中央である。
【0024】初期状態において、C2、C3の電位が安
定する電位より、高い場合にも同様の説明がなされ、安
定する電位で釣り合う。ちなみに、この時点では、電源
VCCから駆動回路に流れ込む電流と、駆動回路よりグ
ランドに流れ込む電流は等しくなる。
【0025】以上のように、従来では、容量性負荷に供
給する電荷はすべて電源から供給されていたのに対し、
本実施例においては、安定した動作では、負荷に供給す
る電荷の一部をキャパシタより供給することにより、電
源が供給する電荷量を減らしている。電源電圧と供給し
た電荷の積がエネルギーであるので、省電力になってい
ることがわかる。
【0026】熱という観点からみると、電源が供給した
エネルギーは、従来例ではQ1およびQ2において熱に
なっている。本実施例においても、電源が供給したエネ
ルギーはQ1、Q2、Q3、Q4において熱になってい
る(D1、D2等でも発熱するが無視できる)。本実施
例においては、電源が供給したエネルギーが従来例よ
り、半分近く小さくなっていることに加えて、発熱源が
倍になって分散されているため、一つあたりのトランジ
スタの発熱は従来例の4分の1近くまで減少している。
このため、トランジスタの放熱が容易になる。
【0027】なお、本実施例においてはC4、C5のよ
うなコンデンサを用いているが、C4は出力電位の取れ
る最大電位を高く、C5は出力電位の取れる最小電位を
低くする効果がある。たとえば、C4がなければ、D5
のアノードの電位の最大は、電源電圧からQ5のベース
・エミッタ間電圧引いた値以上にはならないが、C4が
あると、あらかじめ蓄えられた電荷によって、それ以上
にすることができる。したがって、Q3のベース電圧も
電源電圧より高くすることが出来、Q3を飽和させるこ
とができ、Q1のコレクタ電位を電源電圧からQ3の飽
和エミッタ・コレクタ間電圧(0.4V程度)を引いた
値にまで上げることができる。C4がなければ、Q1の
コレクタ電位は電源電圧から、Q5のベース・エミッタ
間電圧とD5の順方向電圧とQ3のベース・エミッタ間
電圧の和(2.4V程度)を引いた値以上にはならな
い。C5も同様である。
【0028】また、D5とD6はそれぞれトランジスタ
Q3、Q4を保護するためのものである。上記状態1で
ない場合、Q3のベース・エミッタ間は逆バイアスがか
かっており、Q3が破壊する恐れがある。これを防ぐた
めにD5がある。ただし、Q3が十分この逆バイアスに
耐えられるならば、D5は必要ない。D6に関しても同
様である。
【0029】なお、たとえば、充電時に、Q3が電流を
流し始めたとき、Q1のコレクタ電位は、出力電位の傾
きと同一であるため、Q3のコレクタ・エミッタ間電圧
が一定になるので、歪みがなく滑らかである。
【0030】また、Q1、Q2、Q3、Q4は、MOS
・FETでもよい。
【0031】また、D3、C4、D4、C5の「入力」
に接続されている端子は、「入力」に接続する代わり
に、出力であるQ1、Q2のエミッタと接続してもよ
い。
【0032】(実施例2)図3は前記の実施例1を改良
した容量性負荷駆動回路の回路図である。本例の駆動回
路は、実施例1の回路にインダクタンスL1とL2を挿
入したものである。図4は本実施例における、出力電圧
および出力電流を示したものである。
【0033】充電開始時(T1)においては、L1が電
流i1を流しにくくするように逆起電力を生じるため
に、Q1のコレクタ電位は図4のように実施例1の図2
と比較して低くなる。このため、Q1のエミッタ・コレ
クタ間にかかる電圧が小さく、Q1における発熱が小さ
くなる。
【0034】T2に達し、i2が流れ始めると、i1は
減るが、L1はi1が流れつづけるように起電力を生じ
る。したがって、i1の電流の減少の仕方が緩やかであ
り、したがって、i1が0になるまで時間がかかる(T
2とT3の時間が実施例1と比較して長い)。すなわ
ち、電源から供給する電荷の量が実施例1と比較して少
ない。Q3で発する熱も実施例1と比較して小さい。な
ぜならば、実施例1と比較して、エミッタ・コレクタ間
電圧は同様であるが、T2からT3の期間の電流が小さ
いためである。
【0035】放電においても同様のことが言える。
【0036】以上のように本実施例においては、インダ
クタンスを挿入することにより、実施例1よりも、大き
い省電力の効果を得ている。
【0037】(実施例3)図5は請求項第1記載の発明
に係わる容量性負荷駆動回路の第3の実施例の回路図で
ある。本実施例においてはQ1、Q2、Q3、Q4の駆
動をオペアンプが行っている点が、実施例1と異なる。
【0038】本実施例においては駆動波形の基の波形
は、デジタル・アナログ・コンバータ(DAC)により
作られる。これはたとえば、振幅が2Vであり、これ
が、オペアンプIC1の+入力に入る。IC1は非反転
増幅回路を構成しており、R10およびR11を用いて
倍率を決める。最終的な出力電位の振幅が30Vなら
ば、15倍になるようにする。IC2とR12とR13
においても同様に15倍の非反転アンプを構成しQ3を
駆動する。IC2の+入力は、DACの電位より、電圧
源V1で規定される電圧だけ高い電位が入力されてい
る。IC3とR14とR15においても同様に15倍の
非反転アンプを構成しQ4を駆動する。 IC3の+入
力は、DACの電位より、電圧源V2で規定される電圧
だけ低い電位が入力されている。 V1の電圧はQ3が
電流を流しているときに設定したいエミッタ・コレクタ
間電圧の15分の1である。V2の電圧はQ4が電流を
流しているときに設定したいエミッタ・コレクタ間電圧
の15分の1である。
【0039】以上のような構成においては、Q1、Q
2、Q3、Q4にかかるベース電圧は、実施例1と同様
であり、結果として図2のような電圧波形、電流波形を
示す。
【0040】本実施例においても、実施例2のようなイ
ンダクタンスL1、L2を用いれば、より多くの電力を
セーブできる。
【0041】また、IC1のフィードバックは、IC1
の出力すなわち、Q1とQ2のベースからとっている
が、Q1とQ2のエミッタからとってもよい。こうすれ
ば、より、DAC出力に忠実な出力波形が得られる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる容
量性負荷駆動回路では、ピエゾ圧電素子などの容量性負
荷から放電される電荷の一部をキャパシタに充電してお
き、このキャパシタに充電された電荷は、以後の容量性
負荷への充電に用いる。このため、容量性負荷への充電
をすべて電源から行うわけではないので、省電力が達成
できる。また、駆動素子の発熱が小さくなるので放熱処
理が容易である。また、容量性負荷に接続される駆動素
子の端子間電圧が急激に変化することがないので、波形
が歪むことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1にかかわる容量性負荷駆動回路
の回路図である。
【図2】本発明実施例1にかかわる電圧波形および電流
波形である。
【図3】本発明実施例2にかかわる容量性負荷駆動回路
の回路図である。
【図4】本発明実施例2にかかわる電圧波形および電流
波形である。
【図5】本発明実施例3にかかわる容量性負荷駆動回路
の回路図である。
【図6】従来例にかかわる容量性負荷駆動回路の回路図
である。
【図7】従来例にかかわる電圧波形および電流波形であ
る。
【符号の説明】
C1 容量性負荷 C2 キャパシタ C3 キャパシタ C4 キャパシタ C5 キャパシタ D1 ダイオード D2 ダイオード D3 ダイオード D4 ダイオード D5 ダイオード D6 ダイオード L1 インダクタ L2 インダクタ i1 電流の流れる方向 i2 電流の流れる方向 i3 電流の流れる方向 i4 電流の流れる方向 IC1 オペアンプ IC2 オペアンプ IC3 オペアンプ Q1 トランジスタ Q2 トランジスタ Q3 トランジスタ Q4 トランジスタ Q5 トランジスタ Q6 トランジスタ R1 抵抗 R2 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量性負荷の充放電を行う駆動回路にお
    いて、容量性負荷に接続された充電用負荷駆動素子と放
    電用負荷駆動素子があり、前記充電用負荷駆動素子に対
    する電荷の供給源として、キャパシタおよび電源があ
    り、前記キャパシタと前記電源と前記充電用負荷駆動素
    子との間に介在する充電電荷供給源切り替え回路を有
    し、前記充電電荷供給源切り替え回路は、前記容量性負
    荷の充電時、前記キャパシタの電位が前記容量性負荷の
    電位より高い場合は電荷をキャパシタより前記充電用負
    荷駆動素子に供給し、前記キャパシタの電位が前記容量
    性負荷の電位より低い場合は、電荷を電源より前記充電
    用負荷駆動素子に供給するが、電荷を電源より前記充電
    用負荷駆動素子に供給する際、前記充電電荷供給源切り
    替え回路と前記充電用負荷駆動素子との接続点の電位
    が、前記容量性負荷の電位より概ね一定電圧高い電圧を
    保ちながら電荷を供給し、前記放電用負荷駆動素子から
    の電荷の放出先として、前記キャパシタおよびグランド
    があり、前記キャパシタと前記グランドと前記放電用負
    荷駆動素子との間に介在する放電電荷流入先切り替え回
    路を有し、前記放電電荷流入先切り替え回路は、前記容
    量性負荷の放電時、前記キャパシタの電位が前記容量性
    負荷の電位より低い場合は電荷を前記放電用負荷駆動素
    子から前記キャパシタに放出し、前記キャパシタの電位
    が前記容量性負荷の電位より高い場合は、電荷を前記放
    電用負荷駆動素子から前記グランドに放出するが、その
    際、前記放電電荷流入先切り替え回路と前記放電用負荷
    駆動素子との接続点の電位が、前記容量性負荷の電位よ
    り概ね一定電圧低い電圧を保ちながら電荷を放出するこ
    とを特徴とする容量性負荷駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記キャパシタと前
    記充電電荷供給源切り替え回路の間にインダクタンスを
    介在させ、前記キャパシタと放電電荷流入先切り替え回
    路の間にインダクタンスを介在させた請求項1記載の容
    量性負荷駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記充電電荷供給源
    切り替え回路に、第1のバイポーラトランジスタをエミ
    ッタフォロワとして用いるか、もしくは第1のMOS・
    FETをソースフォロワとして用いるかして、前記第1
    のバイポーラトランジスタのベース電圧もしくは前記第
    1のMOS・FETのゲートを第1のコンデンサを用い
    てベース電圧を電源電圧より高くすることができ、前記
    放電電荷流入先切り替え回路に、第2のバイポーラトラ
    ンジスタをエミッタフォロワとして用いるか、もしくは
    第2のMOS・FETをソースフォロワとして用いるか
    して、前記第2のバイポーラトランジスタのベース電圧
    もしくは前記第2のMOS・FETのゲートを第2のコ
    ンデンサを用いてベース電圧をグランドより低くするこ
    とが可能であることを特徴とする請求項1記載の容量性
    負荷駆動回路。
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