JP2000237892A - パンチ・熱切断複合加工機における集塵ダクト構造およびワークの加工方法 - Google Patents

パンチ・熱切断複合加工機における集塵ダクト構造およびワークの加工方法

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JP2000237892A
JP2000237892A JP11042192A JP4219299A JP2000237892A JP 2000237892 A JP2000237892 A JP 2000237892A JP 11042192 A JP11042192 A JP 11042192A JP 4219299 A JP4219299 A JP 4219299A JP 2000237892 A JP2000237892 A JP 2000237892A
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suction port
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Kazuyuki Kitamura
和之 北村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンチ・熱切断複合加工機においてパンチモ
ードでの作業時には、集塵ダクトの吸込口(開口部)を
閉じてワークの移動に障害が発生することのないように
する。 【解決手段】 ワークのクランパーが延設される方向に
直交するY軸方向のワーク移動手段を有し、パンチヘッ
ドと前記Y軸方向に移動自在の熱切断加工ヘッドとを並
設されたパンチ・熱切断複合加工機において、熱切断加
工ヘッドの下方に、その熱切断加工ヘッドの移動方向に
沿って細幅の吸込口11を固定テーブル5a上に設けら
れた集塵ダクト10が、その固定テーブル5aの下方に
配設され、その固定テーブル5aに集塵ダクトの吸込口
11を埋める方向に移動自在なダクト吸込口開閉手段
(固定テーブル可動部5Aとその進退操作を行うアクチ
ュエータ15)を備える。また、このようなパンチ・熱
切断複合加工機1においてパンチ加工モードで作業を行
う際、集塵ダクト10の吸込口11を閉じてからパンチ
加工を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチプレス加工
と熱切断加工とを行うことができるパンチ・熱切断複合
加工機に係るものであって、詳しくは移動する熱切断加
工ヘッドを備えて熱切断加工を行う際の集塵ダクトの開
口部をパンチプレス加工時にはワークの移動に支障なく
対応できる、パンチ・熱切断複合加工機における集塵ダ
クト構造およびワークの加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、パンチ加工とレーザ加工(熱切断
加工)を行える複合加工機にあって、パンチ加工位置は
固定しておき、レーザ加工ヘッドを原点から一定方向へ
直線移動させてレーザ加工を行わせる形式のパンチ・熱
切断複合加工機が開発されている。
【0003】このようなレーザ加工ヘッドを一方向に移
動させてワークに熱切断加工を行うパンチ・熱切断複合
加工機にあっては、レーザ加工ヘッドの下方に熱切断に
よって発生するガスやドロスを排出するために、一定の
幅を持つレーザ加工ヘッドの移動距離以上の長さで開口
部を有する集塵ダクトが設けられている。そして、その
集塵ダクトの開口部の上部にはワークの移動を補佐する
ためのローラを設けて、ワークの移動と同期して回転さ
せるようにするものが、例えば特開平10−76387
号公報によって知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的にパンチ・熱切
断複合加工機においては、パンチ加工時のワーク送り速
度が熱切断加工時に比べて速く、そのために薄板加工時
に細長い開口部がテーブル上に存在するとワークを巻き
込むことがある。特に、薄板の加工に際してはワークが
下向きに撓み、その撓み部分で前記開口部に引掛りが起
きてワークを巻き込む事故が発生しやすいという問題が
ある。
【0005】とりわけ、パンチ加工により長尺物の製品
を多数個取りすると細長い桟が発生する。しかも、この
ような細長い製品を多数個取りする場合には、製品の歩
留まりをよくする(経済性を高める)ために、製品とな
る部分の間に生じる桟(残材部分)が非常に狭く(通例
として5〜8mm程度)なるので、その桟部分がダレ
(下向きに撓む)、ワークを高速送りするとダクトの開
口部に嵌り込みんで引掛り、ワークを巻き込んで機械,
製品の損傷の原因となる、という問題点がある。特に、
パンチ加工時(パンチ加工モード)では前述のようにワ
ークの送り速度が速くなるので、細長い開口部が存在す
ると前述のような引掛りによるワークの巻き込み現象が
発生しやすくなる。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、パンチ・熱切断複合加工機におい
てパンチ加工モードでの作業時には、集塵ダクトの吸込
口(開口部)を閉じてワークの移動に障害が発生するこ
とのないようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明によるパンチ・熱
切断複合加工機における集塵ダクト構造は、ワークのグ
リッパーが延設されるX軸方向とこれに直交するY軸方
向のワーク移動手段を有し、パンチヘッドと前記Y軸方
向に移動自在の熱切断加工ヘッドとを並設されたパンチ
・熱切断複合加工機において、熱切断加工ヘッドの下方
に、その熱切断加工ヘッドの移動方向に沿って細幅の吸
込口をテーブル上に設けられた集塵ダクトが配設され、
前記テーブルにダクトの吸込口を埋める方向に移動自在
なダクト吸込口開閉手段を備えることを特徴とするもの
である。
【0008】このような発明によれば、パンチ加工を行
う場合(パンチ加工モード)では、ダクト吸込口開閉手
段によって熱切断加工時の集塵ダクトの吸込口を塞ぐ
(閉じる)ことにより、テーブル上には細長い開口部が
なくなるので、ワークを高速で移動させてパンチ加工を
行っても、なんら問題が生じることはなく、正常にパン
チ加工を行うことができる効果を奏するのである。もち
ろん、ダクト吸込口開閉手段を操作して元に戻せば、集
塵ダクトの吸込口が開口されるので、熱切断加工時に支
障を来すことはない。
【0009】また、第2発明によるパンチ・熱切断複合
加工機における集塵ダクト構造は、ワークのグリッパー
が延設されるX軸方向とこれに直交するY軸方向のワー
ク移動手段を有し、パンチヘッドと前記Y軸方向に移動
自在の熱切断加工ヘッドとを並設されたパンチ・熱切断
複合加工機において、熱切断加工ヘッドの下方に、その
熱切断加工ヘッドの移動方向に沿って細幅の吸込口をテ
ーブル上に設けられた集塵ダクトが配設され、その集塵
ダクトの吸込口における一方の長辺側を埋める方向に移
動自在な、ダクト吸込口開閉手段を有することを特徴と
するものである。
【0010】こうすることにより、作業をパンチ加工モ
ードにすると、ダクト吸込口開閉手段によって細長くテ
ーブル上に開口するダクト吸込口を、その一長辺側の移
動により、直ちに閉じることになる。したがって、複雑
な機構を用いなくとも簡単に閉鎖してワークの移動を妨
げず、円滑にパンチ加工が行える。したがって、機械を
傷めることもなく、作業を能率よく実施できる効果を奏
する。なお、本発明における前記熱切断加工は、レー
ザ,プラズマなどの熱エネルギーによってワークの熱切
断加工を行うものである。
【0011】前記テーブルにはダクト吸込口開閉手段の
反ダクト側に、隙間埋め移動テーブルを設けるのがよ
い。その隙間埋め移動テーブルは揺動型とするのがよ
い。こうすることにより、パンチ加工モードにされた場
合、ダクト吸込口開閉手段によってそのダクト吸込口を
閉じることにより、テーブルの移動に伴ない隙間が生じ
るのを、隙間埋め移動テーブルを連動させてテーブルに
生じた隙間を埋めるようにすることで、ワークの移動に
障害が発生するのを防止でき、熱切断加工モードにおい
ては、その隙間埋め移動テーブルを退避させ、ダクト吸
込口開閉手段を元に戻すことでダクト吸込口の確保がで
きることになり、複合加工機としてより有効に機能させ
ることができるという効果を奏するのである。特に、そ
の隙間埋め移動テーブルをダクト吸込口開閉手段と連動
して揺動するテーブルと例えばリンク機構により揺動で
きるようにして連結する構成としておけば、別途動力を
用いることなく隙間埋め動作を行わせることができると
いう効果を奏する。
【0012】また、前記ダクト吸込口開閉手段とともに
移動するテーブルの反ダクト側は、固定側テーブルと平
面上で凹凸の組合せ構造にされることを特徴とする。こ
うすると、パンチ加工モードにされて、ダクト吸込口開
閉手段によってダクト吸込口を閉じることにより、テー
ブルの移動に伴ない隙間が生じても、そのテーブルの反
ダクト側で固定されているテーブルとの接続部におい
て、移動する側のテーブルと固定側のテーブルとが幅寸
法を狭くして平面上で交互に噛み合う凹凸の組合せ構造
になっていることにより、テーブル上を移動するワーク
を無理なく支持するので、加工によって生じた歪み(ダ
レ)部分が引掛かることなく円滑に移動でき、作業に支
障を来すことはないという効果を奏するのである。した
がって、細長く開口する集塵ダクトの吸込口を閉じて生
じるテーブル上の隙間も、別途隙間埋めテーブルを使用
することなく対応できるので、装置構造を簡素化してコ
ストアップを防止できるという効果が合わせ得られるこ
とになる。
【0013】次に、第3発明であるパンチ・熱切断複合
加工機におけるワークの加工方法は、ワークのグリッパ
ーが延設されるX軸方向とこれに直交するY軸方向のワ
ーク移動手段を有し、パンチヘッドと前記Y軸方向に移
動自在の熱切断加工ヘッドとを並設されたパンチ・熱切
断複合加工機において、熱切断加工ヘッドの下方に、そ
の熱切断加工ヘッドの移動方向に沿って細幅の吸込口を
テーブル上に設けられた集塵ダクトが配設されて、前記
テーブルにダクトの吸込口を埋める方向に移動自在なダ
クト吸込口開閉手段を備えるようにして、パンチ加工時
には前記ダクト吸込口開閉手段によりダクトの吸込口を
埋めてパンチ加工を行うことを特徴とする。
【0014】こうすると、パンチ加工を行うときに細幅
で長いダクト吸込口が埋められているので、ワークを高
速で移動させて作業を行っても、何等問題が生じること
はなく、パンチ・熱切断複合加工機において作業モード
を切換えて効果的に作業を行えるのである。
【0015】また、前記ダクト吸込口開閉手段によりダ
クトの吸込口を埋めてパンチ加工を行うに際し、そのダ
クト吸込口開閉手段の反ダクト側を隙間埋め移動テーブ
ルによって埋めるようにするとよい。こうすれば、開口
部が生じないので、ワークの移動を安全にして無理のな
いパンチ加工操作が行えることになる。また、前記ダク
ト吸込口開閉手段によりダクトの吸込口を埋めてパンチ
加工を行うに際し、そのダクト吸込口開閉手段とともに
移動するテーブルの反ダクト側で、固定側テーブルと平
面上で凹凸の組合せ構造となるようにするのがよい。こ
うすると、ダクト吸込口開閉手段とともに移動するテー
ブルの反ダクト側で、固定側のテーブルと幅寸法を狭く
して平面上で交互に噛み合う凹凸の組合せ構造にされ
て、長い隙間が生じないので、長寸の残枠を有するワー
クであってもその移動を容易にし、パンチ加工を円滑に
行えるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるパンチ・熱切
断複合加工機における集塵ダクト構造とともに、ワーク
の加工方法の具体的な実施の形態につき、図面を参照し
つつ説明する。
【0017】図1に本発明の一実施例に係る集塵ダクト
を設けたパンチ・熱切断複合加工機の平面図が、図2に
図1のX−X視側面図が、図3に集塵ダクトの吸込口が
配置される部分と支持テーブル部分を表わす平面図が、
図4に集塵ダクトと支持テーブルとの要部縦断面図が、
図5に集塵ダクトの吸込口部の断面図が、図6に隙間埋
め移動テーブルとその操作機構を示す図が、それぞれ示
されている。
【0018】図1および図2によって示されるパンチ・
熱切断複合加工機1(以下、便宜上単に複合加工機1と
いう)は、直立するメインフレーム2に支持されて所定
位置にパンチヘッド3が下向きに作動するようにして、
また下側にダイ(図示せず)が対向して設けられ、その
パンチヘッド3の設置位置から適宜寸法離れて前記メイ
ンフレーム2の側面部(前面部)に沿って所要区間、図
上横方向(Y軸方向)に移動自在に熱切断加工用ヘッド
4が設けられている。ワークの支持テーブル5は、前記
メインフレーム2の一方側の面に沿って適宜寸法で固定
された固定テーブル5aと、図上縦方向(X軸方向)に
所要幅でメインフレーム2の前後方向に配置されて横方
向(Y軸方向)に移動可能な可動テーブル5bとが設け
られている。なお、この実施例の複合加工機1では、パ
ンチヘッド3に対する上金型(パンチなど)と下金型
(ダイ)は、メインフレーム2の上側面部に配設の金型
収容装置6から所要のものを取出して交換できるように
されたものである。図中符号8はワークのグリッパー、
8Aはワーク移動手段である。
【0019】このような複合加工機1における前記熱切
断加工用ヘッド4としては、レーザノズル(またはプラ
ズマノズル、以後便宜上レーザノズル4という。)が横
行駆動手段7によって横方向(Y軸方向)に原点位置か
ら所定の距離の範囲で移動自在にされている。このレー
ザノズル4の直下位置の固定テーブル5aには、そのレ
ーザノズル4の移動範囲に対応するように細長い開口部
が形成され、この開口部を吸込口11とする集塵ダクト
10が固定テーブル5aの下側に配設されている。
【0020】前記集塵ダクト10は、図4および図5で
示されるように、固定テーブル5aに細幅の吸込口11
を開口して下側を大きく広げられた箱型の構造にされ、
その長手方向両端部で図示されないブラケットによって
フレームに取付けられている。そして、内部の一方の側
面部に図示されない吸引口が設けられて、この吸引口に
繋がる排気ダクトによって図示されないブロアに接続さ
れ、吸引排気されるようになっている。
【0021】このような集塵ダクト10は、その吸込口
11の上端が固定テーブル5aの上面に配設されたワー
ク支持用のブラシ5cの上端(ワークのパスライン)よ
りも低い状態にされて、その吸込口11の外周部におい
て固定テーブル5aに締結部材(小ネジ)12aで取付
けられる取付部片12により耐熱性のブラシ13を、密
接状態で連続的に配設されている。なお、このブラシ1
3の上端は、固定テーブル5a側のブラシ5c端面と同
一になるように揃えられている。
【0022】さらに、前記集塵ダクト10は、その吸込
口11を形成する長手方向(Y軸方向)の一方(ワーク
の送り込み側。図3および図4において右側)の側板を
ダクト本体から分離して可動側板14にされ、この可動
側板14に隣接する固定テーブル5aの所要スペースを
前後方向(X軸方向)に可動状態の固定テーブル可動部
5Aとし、この固定テーブル可動部5Aの前端を前記集
塵ダクト10の可動側板14における吸込口11の隣接
位置で一体に結合させ、前記固定テーブル可動部5Aの
下側に配設されるアクチュエータ15(例えば流体圧シ
リンダ、この実施例ではエアシリンダ)によって吸込口
11を形成した状態からその吸込口11を閉じる状態に
水平移動できるようになされている。言い換えれば、吸
込口11を開閉できるようになされている。
【0023】前記固定テーブル可動部5Aは、この固定
テーブル可動部5Aと集塵ダクト10の可動側板14を
水平状態で進退移動させるために、その下面を複数箇所
で固定テーブル支持フレーム9に支持されて設けられる
直線ガイド機構16によって支持されており、その固定
テーブル支持フレーム9に取付くアクチュエータ15の
ロッド15aを固定テーブル可動部5A下面に取付くブ
ラケット17と接続して進退駆動されるようになされて
いる。
【0024】また、前記固定テーブル可動部5Aの後部
個所には、集塵ダクト10の吸込口11を閉じる操作を
行うことにより、その固定テーブル可動部5Aの後端と
固定テーブル5aの固定部分端との間に、固定テーブル
可動部5Aの移動量に相当する隙間が発生するので、こ
の隙間を埋める必要が生じる。そのために、隙間埋め移
動テーブル20が設けられている。
【0025】この隙間埋め移動テーブル20は、図6に
て例示するように、固定テーブル可動部5Aの後端部
(反集塵ダクト側)の下面に取付く蝶番状の取付金具2
1の可動片21aに補助部材21bを介して下向き方向
にのみ回動可能に支持されて、固定テーブル可動部5A
が前進(矢印aの方向に)した状態で固定テーブル5a
の固定部分端との間に形成される隙間T内に下方から出
入り自在な幅で吸込口11を埋める長さに形成されてい
る。
【0026】前記隙間埋め移動テーブル20は、揺動型
のものであって、固定テーブル支持フレーム9上に取付
けられたブラケット22に基端を枢支されるリンク23
の先端部が、前記蝶番状の取付金具21の可動片21a
下面に下向きに付設された連結金具24とピン24aに
て連結された構造になっている。
【0027】このように構成される複合加工機1におい
てワークを加工するには、まずパンチ加工モードで作業
する場合、固定テーブル5a上に開口する集塵ダクト1
0の吸込口11を閉じる操作を行う。この集塵ダクト1
0の吸込口11を閉じるには、アクチュエータ15,1
5を作動させてそのピストンを前進させる。すると、ア
クチュエータ15のロッド15aに繋がるブラケット1
7を介して固定テーブル可動部5Aが直線ガイド機構1
6,16により案内されて前進し、その固定テーブル可
動部5A先端と一体に取付けられた集塵ダクト10の可
動側板14を所定移動量前進させることで、吸込口11
を形成する開口部が閉じられる。
【0028】こうして集塵ダクト10の吸込口11が閉
じられると、前述のように固定テーブル可動部5Aの前
進によって、固定テーブル5aの固定側とその固定テー
ブル可動部5Aの後端との間に隙間が生じるが、その固
定テーブル可動部5Aの後端下部には隙間埋め移動テー
ブル20が連動するように設けられているので、固定テ
ーブル可動部5Aの前進に伴ない、図6に二点鎖線で表
わされているように、作動前固定テーブル可動部5Aの
下面で枢支位置から下向きに下がっていた取付金具21
の可動部片21aがテーブル支持フレーム9側に固定の
ブラケット22とリンク23および連結金具24を介し
てのリンク作用によって引き起こされ、所定量固定テー
ブル可動部5Aが前進すると、図6に実線で示されるよ
うに、隙間埋め移動テーブル20が固定テーブル5aと
の隙間部分を埋めることになる。
【0029】こうして固定テーブル5a上に形成されて
いる開口部を塞いだ後、ワークは従来の操作と同様にグ
リッパー8で掴んでワーク移動手段8Aの駆動により、
所要個所をパンチヘッド位置に移動させてパンチ加工を
行うようにする。
【0030】こうすると、固定テーブル5a上には開口
部がないので、ワークを高速で自在に移動させてパンチ
加工を行い、特に長尺物の製品を多数個取りするような
加工を行っても、発生する桟部分が引掛かるようなこと
もなく、円滑に、かつ高能率で作業を行うことができ
る。
【0031】次に、熱切断加工モードに切換えて作業を
行うには、固定テーブル可動部5Aのアクチュエータ1
5を前記動作と逆に作動させることにより、そのアクチ
ュエータ15のロッド15aが引き込まれることによっ
て固定テーブル可動部5Aが直線ガイド機構16によっ
て案内されて後退する。すると、その固定テーブル可動
部5Aの前端に一体に取付く可動側板14が閉じ位置
(図4に二点鎖線a′で示す)から引き離されて、アク
チュエータ15の一ストローク分後退することにより所
定の幅で集塵ダクト10の吸込口11が開口される(図
4に実線で表わされている)。同時にその固定テーブル
可動部5A後端部に付設の隙間埋め移動テーブル20
は、リンク23と取付金具21との連係動作で下方に回
動して退避され、固定テーブル可動部5Aの後端と固定
テーブル5aの固定部先端との隙間部分が元の状態に戻
されれる。
【0032】このようにして固定テーブル5a上に集塵
ダクト10の吸込口11が開口されるので、レーザノズ
ル4を移動させてワークの熱切断加工が行えることにな
る。
【0033】このように、本実施例のダクト構造を備え
る複合加工機1によれば、Y軸方向にレーザノズル4を
移動させての熱切断加工が行える複合加工機械におい
て、パンチ加工を行う際には、その作業に支障のない状
態にテーブル上を整えることができ、しかも熱切断加工
を行う際には速やかに集塵ダクト10の吸込口11を配
置できるので、それぞれの作業モードに対応させて合理
的に加工を行えて作業性の向上に図ることができるので
ある。
【0034】次に、図7に示されるのは、前記実施例で
説明の集塵ダクトの吸込口を閉じるときに生じる固定テ
ーブル可動部5Aの後部位置での隙間埋め移動テーブル
の別実施例である。この隙間埋め移動テーブル20A
は、前記実施例と同様に、隙間Tを埋める幅で開口部長
さに相応する長さ寸法にされており、固定テーブル可動
部5Aの後部下面に座片21cを介して固定側を取付け
られる蝶番状の取付金具21の可動部片21a′に、下
向き方向にのみ回動可能に取付けられて複数箇所で支持
されている。そして、その可動部片21a′には連結部
片26が下向きに付設され、前記固定テーブル可動部5
Aの下面において前記取付金具21位置から適宜離れた
位置にで下向きに取付くブラケット27に、基端を支持
されるエアシリンダ28のロッド28a先端に取付く接
続部片29を前記連結部片26の下端部にピン連結し
て、複合加工機1の操作盤における制御部からの指令信
号で、固定テーブル可動部5Aの移動操作に連動して前
記エアシリンダ28が作動するように関係付けられてい
る。
【0035】このようになされる隙間埋め移動テーブル
20Aの作動態様は、固定テーブル可動部5Aが前記ア
クチュエータ15の作動で集塵ダクト10の吸込口11
を閉じる操作が行われると、これに連動してエアシリン
ダ28のピストン側に操作流体が送られることにより、
ロッド28aが突出されて、その先端に取付く連結部片
26の変位により取付金具21の可動部片21a′が押
し上げられる。すると、この可動部片21a′と一体の
隙間埋め移動テーブル20Aは固定テーブル可動部5A
の移動によって生じた隙間部Tに下方から押し上げられ
て、その隙間部Tを埋めることになり、ワークの搬送を
容易にする。
【0036】熱切断加工モードに切換える際、固定テー
ブル可動部5Aを後退させると、この作動に連動してエ
アシリンダ28が逆操作され、ロッド28aを引き込ま
せると、前記操作と逆の作動で連結部片26を介して可
動部片21a′が引き戻されるので、隙間埋め移動テー
ブル20Aを退避位置(図7の実線で表わされる状態)
に後退させることができる。このような構成にすると、
別途エアシリンダ28とその操作系統の部材を必要とす
るが、動作を確実にすることができる。
【0037】次に、図8に示されるのは、隙間埋め移動
テーブルの操作機構の別例図であり、固定テーブル5a
の支持フレーム9′にブラケット31を介して取付けら
れるエアシリンダ30のロッド30a先端と隙間埋め移
動テーブル20Bの下面に取付く取付部片20bとを連
結桿32で一直線に接続される構造にされている。
【0038】この実施例では、固定テーブル可動部5A
が前進して集塵ダクトの吸込口11を閉じる操作が行わ
れるのに連動してエアシリンダ30を作動するように制
御部において設定しておけば、固定テーブル可動部5A
が前進して固定テーブル5aの先端部との間に隙間が生
じると、同時にエアシリンダ28のピストン側に操作流
体が供給されてロッド30aの突き出しによって下部位
置にあった隙間埋め移動テーブル20Bを上部に移動さ
せて隙間を埋めることができる。また、固定テーブル可
動部5Aを後退させる指令が制御部に与えられると、連
動してエアシリンダ30がロッド30aを後退させて、
これに連なる隙間埋め移動テーブル20Bが下部位置に
退避され、固定テーブル可動部5Aの後退を妨げない。
このような構成にすれば、動作が簡単であるので、迅速
に作動し、構造的にも簡素化できる。
【0039】また、前述のような隙間埋め移動テーブル
のほかに、図3に示されるように、固定テーブル可動部
5Aの後端部と隣接する固定テーブルの前端部とをY軸
方向に比較的短い寸法間隔で一方のテーブル端部を凸状
にすると、他方のテーブルの端部を凹状にして、これら
を所要のピッチで交互に配する平面上での凹凸組合せ構
造にすれば、前述のようにして固定テーブル可動部5A
を前進させる操作を行わせても、両テーブル(固定テー
ブル可動部5A,および固定テーブル5a)の端部にお
いて平面的に交互に噛み合った状態を呈し、パンチ加工
モードで作業を行うに際してワークの搬送時、それら両
テーブル5A,5aの噛み合い状態部分において生じて
いる隙間は、いずれも短い距離でY軸方向に短絡しない
ようにされているので、たとえワークに細長い抜き部分
があって細い桟が存在しても、その桟が隙間に嵌って巻
き込まれるようなことはなく、円滑に移動させることが
できるのである。なお、図中斜線を引いて表わす部分は
固定テーブル可動部5Aが前進した場合に生じる隙間を
表わしている。
【0040】上述の実施例においては、集塵ダクトの吸
込口を埋める手段として、その集塵ダクトの吸込口の一
部をワーク支持テーブルの一部と一体にして進退させる
ことにより行わせることについて説明してあるが、必要
に応じて、具体的構造についての図示は省略するが、ダ
クトの内部から吸込口を閉じる蓋部材を開閉可能に設け
て、パンチ加工モードでは、その蓋部材を作動して吸込
口を閉じるようにすることができる。
【0041】以上に説明の本発明の趣旨に則すれば、ワ
ーク支持テーブル上に設けられるワーク搬送支持機構と
して、ブラシを分布配設したもののほかに、従来一般に
採用されているローラ式の搬送支持機構のものにおいて
も採用できることはいうまでもない。
【0042】本実施例における固定テーブル可動部5A
およびその操作用のアクチュエータ15と固定テーブル
可動部5Aの先端部に取付くダクトの可動側板14は、
本発明におけるダクト吸込口開閉手段に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る集塵ダクトを設けたパン
チ・熱切断複合加工機の平面図である。
【図2】図2は、図1のX−X視側面図である。
【図3】図3は、集塵ダクトの吸込口が配置される部分
とダクト吸込口開閉手段を表わす平面図である。
【図4】図4は、集塵ダクトとワーク支持テーブルとの
要部縦断面図である。
【図5】図5は、集塵ダクトの吸込口部の断面図であ
る。
【図6】図6は、隙間埋め移動テーブルとその操作機構
を示す図である。
【図7】図7は、隙間埋め移動テーブルとその操作機構
の別例図である。
【図8】図8は、隙間埋め移動テーブルとその操作機構
の別例図である。
【符号の説明】
1 パンチ・熱切断複合加工機(複
合加工機) 2 メインフレーム 3 パンチヘッド 4 レーザノズル 5a 固定テーブル 5A 固定テーブル可動部 5b 可動テーブル 7 レーザノズルの横行駆動手段 8 グリッパー 9,9′ テーブル支持フレーム 10 集塵ダクト 11 吸込口 13 ブラシ 14 集塵ダクトの可動側板 15 アクチュエータ 16 直線ガイド機構 17 ブラケット 20,20A,20B 隙間埋め移動テーブル 21 取付金具 21a,21a′ 取付金具の可動部片 22,27,31 ブラケット 23 リンク 24 連結金具 26 連結部片 28,30 エアシリンダ 29 接続部片 32 連結桿 T 隙間部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークのグリッパーが延設されるX軸方
    向とこれに直交するY軸方向のワーク移動手段を有し、
    パンチヘッドと前記Y軸方向に移動自在の熱切断加工ヘ
    ッドとを並設されたパンチ・熱切断複合加工機におい
    て、 熱切断加工ヘッドの下方に、その熱切断加工ヘッドの移
    動方向に沿って細幅の吸込口をテーブル上に設けられた
    集塵ダクトが配設され、前記テーブルにダクトの吸込口
    を埋める方向に移動自在なダクト吸込口開閉手段を備え
    ることを特徴とするパンチ・熱切断複合加工機における
    集塵ダクト構造。
  2. 【請求項2】 ワークのグリッパーが延設されるX軸方
    向とこれに直交するY軸方向のワーク移動手段を有し、
    パンチヘッドと前記Y軸方向に移動自在の熱切断加工ヘ
    ッドとを並設されたパンチ・熱切断複合加工機におい
    て、 熱切断加工ヘッドの下方に、その熱切断加工ヘッドの移
    動方向に沿って細幅の吸込口をテーブル上に設けられた
    集塵ダクトが配設され、その集塵ダクトの吸込口におけ
    る一方の長辺側を埋める方向に移動自在な、ダクト吸込
    口開閉手段を有することを特徴とするパンチ・熱切断複
    合加工機における集塵ダクト構造。
  3. 【請求項3】 前記テーブルにはダクト吸込口開閉手段
    の反ダクト側に、隙間埋め移動テーブルを設ける請求項
    1または2に記載のパンチ・熱切断複合加工機における
    集塵ダクト構造。
  4. 【請求項4】 前記隙間埋め移動テーブルは揺動型であ
    る請求項3に記載のパンチ・熱切断複合加工機における
    集塵ダクト構造。
  5. 【請求項5】 前記ダクト吸込口開閉手段とともに移動
    するテーブルの反ダクト側は、固定側テーブルと平面上
    で凹凸の組合せ構造にされることを特徴とする請求項1
    または2に記載のパンチ・熱切断複合加工機における集
    塵ダクト構造。
  6. 【請求項6】 ワークのグリッパーが延設されるX軸方
    向とこれに直交するY軸方向のワーク移動手段を有し、
    パンチヘッドと前記Y軸方向に移動自在の熱切断加工ヘ
    ッドとを並設されたパンチ・熱切断複合加工機におい
    て、熱切断加工ヘッドの下方に、その熱切断加工ヘッド
    の移動方向に沿って細幅の吸込口をテーブル上に設けら
    れた集塵ダクトが配設され、前記テーブルにダクトの吸
    込口を埋める方向に移動自在なダクト吸込口開閉手段を
    備えるようにして、パンチ加工時には前記ダクト吸込口
    開閉手段によりダクトの吸込口を埋めてパンチ加工を行
    うことを特徴とするパンチ・熱切断複合加工機における
    ワークの加工方法。
  7. 【請求項7】 前記ダクト吸込口開閉手段によりダクト
    の吸込口を埋めてパンチ加工を行うに際し、そのダクト
    吸込口開閉手段の反ダクト側を隙間埋め移動テーブルに
    よって埋めるようにする請求項6に記載のパンチ・熱切
    断複合加工機におけるワークの加工方法。
  8. 【請求項8】 前記ダクト吸込口開閉手段によりダクト
    の吸込口を埋めてパンチ加工を行うに際し、そのダクト
    吸込口開閉手段とともに移動するテーブルの反ダクト側
    で、固定側テーブルと平面上で凹凸の組合せ構造となる
    ようにする請求項6に記載のパンチ・熱切断複合加工機
    におけるワークの加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016209896A (ja) * 2015-05-07 2016-12-15 株式会社アマダホールディングス 板金加工機
JP2019089080A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機
CN117444618A (zh) * 2023-11-22 2024-01-26 铂尔新能源(滁州)有限公司 一种动力电池极耳的加工设备

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