JP2000237569A - 複数の土壌又は粉粒体の混合方法 - Google Patents

複数の土壌又は粉粒体の混合方法

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JP2000237569A
JP2000237569A JP11046325A JP4632599A JP2000237569A JP 2000237569 A JP2000237569 A JP 2000237569A JP 11046325 A JP11046325 A JP 11046325A JP 4632599 A JP4632599 A JP 4632599A JP 2000237569 A JP2000237569 A JP 2000237569A
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mixing
granules
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soils
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Kazuo Sasabe
和男 雀部
Atsushi Koto
敦志 厚東
Kazuyuki Suzuki
一幸 鈴木
Yoshinobu Katayama
喜信 片山
Isao Takeuchi
功 竹内
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KANSAI DOBOKU GIJUTSU CENTER KK
KANSAI DOBOKU GIJUTSU CT KK
KOTOO KK
Kotoo KK
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KANSAI DOBOKU GIJUTSU CENTER KK
KANSAI DOBOKU GIJUTSU CT KK
KOTOO KK
Kotoo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌等の混合によって適当な含水比の土壌に
する場合、各土壌等の含水比の変化に対応できる混合方
法を提供する。 【解決手段】 複数の土壌又は粉粒体を混合することに
よって、適度な含水比を有する土壌とするための方法で
あって、混合する前の段階で土壌又は粉粒体の含水比を
連続的又は間欠的に測定し、該測定値と予め定めた含水
比とを比較し該測定値が所定の値以上又は以下の時警告
を発する方法、又は、複数の土壌又は粉粒体を混合する
ことによって、適度な含水比を有する土壌とするための
方法であって、混合する前の段階で土壌又は粉粒体の含
水比を連続的又は間欠的に測定し、該測定値と予め定め
た混合比率から混合材の計算含水比を求め、この計算値
が所定の値以上又は以下の時警告を発する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の土壌又は粉
粒体の混合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、軟弱地盤上に建造物を構築し
たり道路にする場合、その軟弱な土壌を除去し、それを
廃棄、即ち埋立て用に使用し、除去した部分に強度のあ
る土壌を入れることが行なわれている。しかしながら埋
立て地の減少によって土壌の廃棄が困難となりつつある
こと、及び、環境問題や運送コスト等の問題から強度の
ある優れた土壌が減少しつつあること等の理由から、で
きる限り廃棄する土壌の量を減少させることが望まれて
きている。また、資源の有効利用の面からも、使用でき
るものはできる限り使用するという要望もある。
【0003】よって、軟弱な土壌は改良して、その場所
で、又は必要な他の場所で再度地盤として使用できるよ
うにすることが好ましい。このような改良は、その土壌
に固化材や良質土を混合することによって行なわれる。
【0004】従来の混合の方法は、掘削した土壌を容器
に入れ、そこに固化材を添加して混合し(固化材によっ
て土質が改良される)、それを取り出せばよいのであ
る。よって、容器と撹拌器があればよい。しかし、これ
では連続作業ができず、バッチ式であり能率が悪い。よ
って、最近では連続式のものが用いられつつある。
【0005】即ち、連続的に複数の土壌等を混合機に導
入して、連続的に混合土を製造するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】掘削土と固化材を混合
する場合であっても、掘削土と良質土と混合する場合で
あっても、掘削土や良質土の含水比が重要である。勿
論、予め含水比を測定して混合比率を決めるのである
が、土壌は通常野積みされるため、雨や乾燥によってそ
の含水比が日々変化することもある。更に、土壌の一部
を採取して含水比を測定しても、その土壌全体が一様に
その含水比であることはまずない。
【0007】このような場合、一定比率で混合している
と含水比の条件を満たさない混合土壌ができてしまう。
また、土壌全体が一様でない場合には、そのような条件
を満たさない土壌ができていることすら認識できないこ
ともある。このような土壌を使用した場合、後日危険が
あったりより大きな出費が必要だったりする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者等は鋭意研究の結果本発明方法を完成した
ものであり、その特徴とするところは、複数の土壌又は
粉粒体を混合することによって、適度な含水比を有する
土壌とするための方法であって、混合する前の段階で土
壌又は粉粒体の含水比を連続的又は間欠的に測定し、該
測定値と予め定めた含水比とを比較し該測定値が所定の
値以上又は以下の時警告を発する点にあり、他の態様で
は、複数の土壌又は粉粒体を混合することによって、適
度な含水比を有する土壌とするための方法であって、混
合する前の段階で土壌又は粉粒体の含水比を連続的又は
間欠的に測定し、該測定値と予め定めた混合比率から混
合材の計算含水比を求め、この計算値が所定の値以上又
は以下の時警告を発する点にある。
【0009】ここでいう土壌は、混合する場所や土壌改
良すべき場所の掘削土でも、まったく別の場所の掘削土
や浚渫土や他の用途で使用されていた土壌等どのような
ものでもよく、その起源は問題ではない。勿論、不良土
でも良質土でもよい。粉粒体とは、粉体や粒体ばかりで
なく、破砕物、粉砕物等も含む。よって、砂利、岩石、
コンクリート、セメント、アスファルトガラ、セラミッ
ク、ガラス、スラグ、焼却灰の焼結物、金属塊、プラス
チック、またそれらを適当なサイズに粉砕、破砕したも
の等である。これらは、適当なサイズで適当な粒度分布
を持ったものである。また、土壌も粉粒体もどちらも単
数でも複数でもよい。要するに、本発明では土壌を複数
混合しても、土壌(単数又は複数の)と粉粒体でもどの
ような混合の組合せでもよい。
【0010】含水比(重量比)は、土壌等に含まれる水
の割合であり、種々の測定装置で測定することができ
る。例えば、放熱抵抗を測定する放熱式界面センサー、
電気伝導度を測定する方法、磁気を使用する方法等であ
り、種々の測定装置がすでに市販されている。
【0011】そもそも、土壌にはその用途によって強度
や粒度分布の範囲が定められておりその範囲でなけれ
ば、道路、公園、盛土等に使用できない。例えば、盛土
として使用する場合であっても、その締め固め強度が所
定値必要であり、それ以下の土壌では使用できない。締
め固め強度は、その含水比と相関関係があることが知ら
れている。よって、その土壌には、最適の含水比が存在
し、当然使用する用途によって許容できる含水比範囲
(上限下限)が存在するのである。このため、この範囲
を逸脱する含水比となる場合には、混合比を変えるか、
混合自体を停止するかしなければならないのである。
【0012】本発明は、この含水比を求めるため、水分
が含まれる個々の土壌等の含水量を連続的又は間欠的に
測定するのである。連続的とは、混合機が稼働している
時、即ち、混合すべき土壌等が混合機に搬入させている
間ずっとという意味である。勿論、測定機の能力による
測定ポイント間の空白時間はあってもよい。できれば、
時間による含水量の変化曲線が連続的に描ければ最もよ
い。また、間欠的とは、一定時間ごとの意味であり、1
分に1回、5分に1回等である。これで可能なのは、そ
もそも土壌の含水量の変化が急激ではないためである。
【0013】本発明の第1の態様では、単に混合前の土
壌又は粉粒体の含水比を測定し、その測定値と予め定め
た含水比とを比較し該測定値が所定の値以上又は以下の
時警告を発するものである。この予め定めた含水比は、
それぞれの土壌や粉粒体によって定めればよい。例え
ば、コンクリートガラと土壌を混合する場合、コンクリ
ートガラは水分0と考え、土壌との混合比率や混合後の
含水比等を検討し決定する。最大30%とすれば、それ
を越えれば警告を発すればよい。また、上下を設定する
場合に、例えば、5〜25%とすれば、5%以下になれ
ば警告を出し、25%以上になれば警告をだすというこ
とである。
【0014】この警告は、ブザー、警告灯等どのような
ものでもよい。要するに、作業者に認識できるようなも
のであればよい。また、この警告と同時に混合機及び土
壌等の搬送(導入)装置を停止させてもよい。しかし、
警告と停止を別にして、一定値を越えると警告し、更に
他の値を越えると停止してもよい。また、一定値を越え
ると警告を発し、且つそれから一定時間内にもとに戻ら
ない場合に停止させてもよい。
【0015】次に本発明の第2の態様(請求項2)につ
いて説明する。最初に混合材の計算含水比の求め方につ
いて説明する。まず、混合すべき土壌や粉粒体を決め
る。そして、おのおのの含水比を測定する。次いで、使
用すべき土壌用途での必要強度から、混合土壌の含水比
の範囲を求める。この範囲内から最適値を決め、その最
適値からおのおのの土壌の混合比率を決める。この混合
比率に従って、おのおのの土壌を混合機に搬入(導入)
する。これが通常運転であり、土壌の含水比が変化しな
ければ、このままで問題はない。
【0016】この通常運転時にも個々の土壌の含水比を
測定し、その含水比と土壌の混合比率から、混合土壌の
計算含水比を求める。そして、雨等により1つの土壌の
含水比が局部的に変化した場合、その部分になると当然
計測している含水比が最初の値と異なり変化する。そし
て、混合比率とから混合材の含水比をコンピューター等
で直ちに計算する。これが、混合材の計算含水比の求め
方である。個々の土壌の含水比の測定場所 (位置) とし
ては、混合機に導入する手前のコンベア上であっても、
コンベアに投入する手前でも、コンベアに投入する手前
の貯蔵タンク内でもどこでもよい。
【0017】この計算含水比が当初の含水比範囲に入っ
ているか否かチェックする。入っていれば、問題がない
ためそのまま運転(混合)が続けられる。入っていなけ
れば、警告を発する。
【0018】更に、より進んだ制御として、それぞれの
土壌の含水比を測定し、それと混合土壌の含水比が入ら
なければならない範囲とを比較して、各土壌の混合比を
計算し、その比率に従って土壌等の搬送(導入)装置の
搬送量を制御してもよい。
【0019】以上のような数値はすべてコンピューター
に記憶させておくか、アウトプットさせるかして、後日
確認してもよい。
【0020】また、本発明としては、土壌の混合や土壌
と粉粒体との混合の困難性に鑑み、混合効率のよい特殊
な混合機を使用することが望ましい。この特殊混合機
は、混合すべき物質を導入する導入口、混合物が混合さ
れ移送される本体部、該本体部に設けられ、該混合物の
移送方向とほぼ直角の回転軸を有し、且つ該回転軸に多
数の回転刃が取付けられた複数の撹拌ロータ、及び本体
部から該混合物を排出する排出口とから構成され、該複
数の撹拌ロータはそれぞれ異なった回転軸に設けられて
いるものにおいて、該複数の撹拌ロータを含む平面が水
平か、若しくは水平から45°以内にあり、且つその平
面は混合物の移送方向にほぼ平行であるものである。
【0021】導入口とは、土壌や粉粒体を本体に導入す
る開口部であり、混合したものを1ヶ所から導入するタ
イプでも、複数の土壌等を別々に導入するタイプでもよ
い。これは、単なる開口であり特別なものである必要は
ない。導入口の位置は、後述する撹拌ロータの上流側が
好ましいが、撹拌ロータの上部でもよい。
【0022】本体部とは、土壌を混合する部分であり、
且つ連続操業するため混合物を移送もする部分である。
本質的には、単なる容器と撹拌ロータとからなるもので
ある。容器自体の形状は筒状、直方体状、その他でよ
い。
【0023】撹拌ロータは、本特殊混合機の本質部分で
ある。これは、回転軸に多数の幅を持った回転刃が取付
けられたものである。ここでいう回転刃は、扇風機の羽
根のように湾曲しているものでなく、ほぼ平面状のもの
でもよい。この点が従来の回転翼とまったく異なる点で
ある。この回転刃はある程度の厚み(数ミリ〜数センチ
程度)を有するもので、その厚みによって後方に土壌を
蹴り出す方式である。よって、回転刃の回転軸は、土壌
の移送方向とは直角に設けられている。
【0024】この撹拌ロータは少なくとも2つ必要であ
る。2つ以上ならば、理論的にはいくつでもよい。発明
者の実験では、撹拌ロータが2つの場合、その回転方向
はどちらの方向でもよかった。即ち、撹拌ロータを逆回
転にしても同じ回転方向にしてもよいということであ
る。ただし、上流側の撹拌ロータは、ロータ下方で土壌
を後方に送る方向で、下流側ロータはその逆回転するの
が、わずかであるが移送効率、混合効率とも優れてい
た。
【0025】また、本発明の撹拌ロータの回転速度は自
由であり、全て同じ速度でも、異なっていてもよい。発
明者の実験では、導入側より排出側の方が大きいものが
好適であった。この意味は次の通りである。 1) 各撹拌ロータの回転方向は問わない。即ち、ここ
でいう回転速度とは回転速度の絶対値であり方向的なプ
ラス、マイナスは言わない。 2) 導入側より排出口側の方が大きいとは、複数の撹
拌ロータがすべて順次速くならずとも、同じ速度のもの
があってもよい。但し、遅くなるものはない。結局、最
初と最後を比較すると最後の方が速く且つ途中で遅くな
っていないということである。
【0026】更に、本特殊混合機では、この複数の撹拌
ロータを含む平面はすべて水平か若しくは、水平から4
5°以内としている。且つ、この平面は混合物の移送方
向にほぼ平行になるように配置されている。これは、土
壌の混合物を水平ないし水平から45°以内の角度で、
移送混合するためであり、この点が大きな特徴である。
例えば、混合物を上方から重力により落下させる方式
で、その落下途中に混合翼を設けたようなものも考えら
れるが、これらとはこの点において根本的に異なるので
ある。本混合機では、混合物を移送(装置から排出口方
向に進める)するのは撹拌ロータで行なうもので、落下
させるのではない。
【0027】図5は、従来の落下式混合機の概念図であ
る。図5(a)は、撹拌ロータが1本のもので、これは
複数の撹拌ロータを必須とするものとはまったく別のも
のである。図5(b)は撹拌ロータを垂直に並列したも
のである。これは複数の撹拌ロータを含む平面が垂直で
あり、水平または45°以内の本特殊混合機とは異な
る。最後に、図5(c)は撹拌ロータを含む平面は水平
であるが、その平面が混合物の移送方向とは直交してお
り、本混合機のようなロータ平面が移送方向とほぼ平行
というものとは異なる。
【0028】要するに、これらの装置はすべて混合物を
落下させている点が本混合機と異なるものである。本混
合機は、混合物の移送を撹拌ロータで行なう点が新しい
のである。特に、複数の撹拌ロータが反対回転している
にもかかわらず、後方に移送できるものであり、本発明
のような混合方法には最適のものである。
【0029】本混合機では、現実的には、この複数撹拌
ロータをすべて同一平面上に設け、それらすべてを本体
部の底面(単に底という意味ではなく移送底面)に平行
にするのが好ましい。そして、装置を水平に設置するの
である。このようにすると、本体部の底面、複数の撹拌
ロータすべてが水平となり、混合物の移送方向と撹拌ロ
ータを含む平面もほぼ平行となる。しかし、後述するよ
うに混合物の性状等によって、本体全体をある程度傾斜
させることは自由である。
【0030】なお、本混合機の撹拌ロータは上述した通
りであるが、これに追加的な撹拌ロータを設けてもよ
い。
【0031】回転刃は、回転軸に多数、その位置を変え
て取付けられている。すべてが同じ位置にあれば、1枚
の板のようになり混合効率が悪くなるためである。その
位置自体は、まったくのランダムでもある程度規則的に
変化させてもよい。
【0032】回転刃は、ある程度の厚みがあれば単なる
鋼板でもよいが、強度を持たせるため先端部分には硬度
のあるものを別途取りつけてもよい。また、その形状も
三角状、長方形等が考えられる。根本は折れないように
補強したり、厚くすることも好適である。回転刃の取付
け角度は、回転の放射方向でも、放射方向と少し角度を
持たせてもよい。
【0033】排出口は、導入口とは反対に単なる排出用
の開口である。位置も、最後尾の撹拌ロータの下流側、
ロータの下方等でよい。
【0034】本混合機では、土壌の粒度、粘性によって
回転速度や回転方向を適度に調整すればよいが、それ以
外にも土壌排出速度の問題から、本体部全体を傾斜させ
てもよい。例えば、粘性が高く移送の難しいものであれ
ば、排出口側を低くして移送効率を高め、逆に砂状のも
のの場合排出口側を少し高くして混合効率を上げること
が好適である。傾斜を持たせるには、通常の油圧ジャッ
キ等で簡単に行なうことができる。しかし傾斜角度とし
ては、水平面から30°以内が好適である。なぜならば
それ以上傾斜させると混合物の混合効率が悪くなるため
である。しかし、45°以内ならば効率は落ちるが可能
ではある。45°を越えると、混合物が落下のように進
むため、混合率が極端に低下する。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明方法を示す概略フ
ローシートである。ここでは、複数の土壌、A土壌1と
B土壌2、及びコンクリートガラ3(細かくしたもの)
を混合する例について説明する。それぞれの土壌等は、
コンベア4、5、6によって混合機7のホッパー(導入
口等)に搬送される。コンベア4、5の途中には含水比
を測定する測定装置8、9が設けられている。また、コ
ンクリートガラ3は水分なしと見なしてよいため測定装
置は設けられていない。測定装置8、9からの信号は、
コンピューター10に送られる。そのコンピューター1
0には、土壌等の混合比、混合土壌の含水比範囲がイン
プットされており、測定の度に混合比と測定値から計算
含水比を求める。そして、混合土壌の所定の含水比範囲
と比較する。計算含水比がその含水比範囲から逸脱する
と、警報機11から警告を発する。
【0036】図2は、本発明に好適な混合機21の1例
を示す断面図である。本体部22は円筒状であるが、内
部に盛り上がり部23(これはなくともよい)を設けて
いる。この例では、撹拌ロータ24は3基設けられてお
りそれぞれ多数の回転刃25(ここでは1つのみ示し
た)が設けられている。この図の例では、最も左にある
撹拌ロータは半時計回転する。その他の撹拌ロータは交
互に逆回転する。導入口26は左のロータの上部に設け
られ、排出口27は右のロータの下方に設けられてい
る。この例では、撹拌ロータの回転容積と本体容積がほ
ぼ同様になるように本体を設計している。この例では、
複数の撹拌ロータを含む平面は本体底面に平行であり、
本体がほぼ水平であるため共に水平である。
【0037】この例では、導入口26から掘削土と粉粒
体の混合物を導入すると、最初の撹拌ロータで混合物は
下方へ、そして後方へと移送される。そして、次の撹拌
ロータ付近に来ると上方に掻き上げられ、そこで一部が
前方に戻りながら混合される。この時、混合物は完全に
撹拌ロータの回転に従うものではなく、一部は壁面に衝
突し、また一部は落下する等ランダムな動きとなるため
混合が起こるのである。この例では、本体部は水平に載
置しているが、混合を良くするには少し出側を上げ、逆
に移送速度を増すには出側を下げる。全体としての混合
物の移送方向は、3つの撹拌ロータを含む平面と平行と
なっている。
【0038】図3は、上記混合機21の撹拌ロータの1
例を示す概念的な斜視図である。回転軸28に回転刃2
5がランダムに取付けられていることが分かる。ただ
し、この図では回転刃25の厚みは無視し、且つ各回転
刃間の距離も大きく誇張されている。この回転刃25の
取付け箇所、即ち相互の位置関係は、前記した如く、こ
のようなランダムでなく、スパイラル状でも、部分的に
規則的であってもよい。また、この図では、同一平面に
は1つの回転刃が存在するが、複数であってもよい。
【0039】図4は、本発明方法を実施する装置全体を
示す概略側面図である。A土壌1を導入するホッパー2
9、その土壌を混合機31に移送するコンベア4、及び
コンクリートガラ3を貯蔵、導入を行なうタンク30、
混合機31、及び装置から排出された混合土壌を移送す
るコンベア32からなる。ホッパー29には、スクリー
ンを設けて、大きな石等を除去してもよい。この図で
は、土壌は1種で、コンクリートガラとのみ混合する例
を示す。また、コンクリートガラはコンベアを使用せず
単に落下させて導入している。
【0040】
【発明の効果】上記した本発明方法及び装置には次のよ
うな利点がある。 1) 本発明方法では、土壌等の含水比を測定しているた
め、含水比の条件から外れる混合土壌が発生しないか、
又はそのことを理解して発生させられる。 2) 雨等により含水比が変わっても安心して混合作業が
できる。 3) 警告だけでなく停止させるようにすれば、作業者に
事故があっても安心である。 4) 含水比や計算含水比を記録しておけば後の工事にも
有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の1例を示す概略フローシートであ
る。
【図2】本発明に使用できる混合機の1例を示す概略断
面図である。
【図3】図2に示す混合機の撹拌ロータの1例を示す概
念的な斜視図である。
【図4】本発明方法を実施する装置の1例を示す概略側
面図である。
【図5】従来の落下式混合機の概念的断面図である。
【符号の説明】
1 A土壌 2 B土壌 3 コンクリートガラ 4 コンベア 5 コンベア 6 コンベア 7 混合機 8 測定装置 9 測定装置 10 コンピューター 11 警報機 21 混合機 22 本体部 23 盛り上がり部 24 撹拌ロータ 25 回転刃 26 導入口 27 排出口 28 回転軸 29 ホッパー 30 粉粒体タンク 31 再生装置 32 コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 5/00 B09B 3/00 301E 4G078 E02D 3/00 101 5/00 S 3/12 F (72)発明者 雀部 和男 大阪府枚方市新町二丁目2番10号 建設省 近畿地方建設局 淀川工事事務所内 (72)発明者 厚東 敦志 大阪府茨木市北春日丘一丁目2番41号 (72)発明者 鈴木 一幸 大阪府豊中市宮山町2丁目8番3号 (72)発明者 片山 喜信 京都市伏見区深草小久保町310番地 株式 会社関西土木技術センター内 (72)発明者 竹内 功 京都市伏見区深草小久保町310番地 株式 会社関西土木技術センター内 Fターム(参考) 2D040 AA01 AB07 AB10 CA01 CA04 CA05 CA06 CA09 CA10 CB01 CD07 EA01 FA00 2D043 CA01 EA02 EA04 EA06 EA10 4D004 AA31 AA32 AA33 AA34 BA02 CA15 CB28 4G035 AB48 AE13 4G037 AA05 AA06 AA11 AA18 BA06 BB12 BB15 BC01 BD10 BE02 BE04 DA21 DA23 EA03 4G078 AA03 AB20 BA01 BA03 BA07 BA09 CA01 CA05 CA12 DA26 DB03 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の土壌又は粉粒体を混合することに
    よって、適度な含水比を有する土壌とするための方法で
    あって、混合する前の段階で土壌又は粉粒体の含水比を
    連続的又は間欠的に測定し、該測定値と予め定めた含水
    比とを比較し該測定値が所定の値以上又は以下の時警告
    を発することを特徴とする複数の土壌又は粉粒体の混合
    方法。
  2. 【請求項2】 複数の土壌又は粉粒体を混合することに
    よって、適度な含水比を有する土壌とするための方法で
    あって、混合する前の段階で土壌又は粉粒体の含水比を
    連続的又は間欠的に測定し、該測定値と予め定めた混合
    比率から混合材の計算含水比を求め、この計算値が所定
    の値以上又は以下の時警告を発することを特徴とする複
    数の土壌又は粉粒体の混合方法。
  3. 【請求項3】 該計算値が、所定の第2の値以上又は以
    下になった時には装置を停止させるものである請求項2
    記載の複数の土壌又は粉粒体の混合方法。
  4. 【請求項4】 複数の土壌又は粉粒体の混合には、混合
    すべき物質を導入する導入口、混合物が混合され移送さ
    れる本体部、該本体部に設けられ、該混合物の移送方向
    とほぼ直角の回転軸を有し、且つ該回転軸に多数の回転
    刃が取付けられた複数の撹拌ロータ、及び本体部から該
    混合物を排出する排出口とから構成され、該複数の撹拌
    ロータはそれぞれ異なった回転軸に設けられているもの
    において、該複数の撹拌ロータを含む平面が水平か、若
    しくは水平から45°以内にあり、且つその平面は混合
    物の移送方向にほぼ平行である混合機を使用するもので
    ある請求項2又は3記載の複数の土壌又は粉粒体の混合
    方法。
  5. 【請求項5】 複数の土壌又は粉粒体を混合することに
    よって、適度な含水比を有する土壌とするための方法で
    あって、混合する前の段階で土壌又は粉粒体の含水比を
    連続的又は間欠的に測定し、該測定値と予め定めた混合
    比率から混合材の計算含水比を求め、この計算値が予め
    定めた範囲内に入るよう複数の土壌又は粉粒体の混合機
    への搬送速度を制御することを特徴とする複数の土壌又
    は粉粒体の混合方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030084522A (ko) * 2002-04-27 2003-11-01 전흥재 연속 공정에 의한 레미콘 슬러지(Remicon Sludge Waste)재처리 장치
KR20030084523A (ko) * 2002-04-27 2003-11-01 전흥재 슬러지 재활용용 건조,절단 챔버

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