JPH07289931A - 混合装置及びその使用方法 - Google Patents

混合装置及びその使用方法

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JPH07289931A
JPH07289931A JP11405594A JP11405594A JPH07289931A JP H07289931 A JPH07289931 A JP H07289931A JP 11405594 A JP11405594 A JP 11405594A JP 11405594 A JP11405594 A JP 11405594A JP H07289931 A JPH07289931 A JP H07289931A
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JP
Japan
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crushed
crushed material
teeth
crushing
peripheral surface
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Application number
JP11405594A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Okano
克己 岡野
Motoi Kameda
基 亀田
Masatoshi Tomabechi
正敏 苫米地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
OKANO KOSAN KK
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
OKANO KOSAN KK
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Publication date
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  • Crushing And Grinding (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路等を掘削する土木工事現場の近くに迄移
動して設置でき、アスファルト、コンクリート、砕石、
岩、砂利等の塊を再利用して、それらを下層路盤材とし
て再生できるような混合装置及びその使用方法を提供す
る。 【構成】 破砕手段12により砕石、岩、砂利等の第1
種材料を一定の粒度以下の第1破砕物に破砕し、収納部
24にこの第1破砕物を一時収納し、破砕手段12によ
りアスファルト、コンクリート等の第2種材料を一定の
粒度以下の第2破砕物に破砕し、これと併行して計量搬
送手段26が収納部24から第1破砕物を計量しながら
搬送し、混合手段30が上記第1破砕物と第2破砕物と
を所定の割合で混合する。このようにして混合した破砕
物を新しい下層路盤材としてその道路工事に使用するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばガス管、水道
管、下水管、通信ケーブル管等の埋設工事の為道路等を
掘削する際に発生する、アスファルト,コンクリート等
の塊や、古い下層の路盤材を構成する砕石、岩、砂利等
を、工事現場から比較的近い場所に於て破砕し、それら
を適宜混合することによりそれらの再利用を可能にする
為の混合装置及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ガス管や水道管等の埋設工事現場に
おいて、道路等の掘削により発生するアスファルト,コ
ンクリート等の塊はその形状や重量によってその扱いが
大変困難な為、発生現場で再利用されることなくトラッ
ク等で比較的遠くにある産業廃棄物処理工場へ運び込ま
れていた。また古い下層の路盤材を構成する砕石,岩,
砂利等も、再利用されることなくトラック等で遠く迄運
ばれて埋立て廃棄処分されていた。この為道路等が掘削
された工事現場に於ては、ガス管等の埋設後の道路等の
舗装の為に下層路盤材として用いる新しい砕石、岩、砂
利等が必要となり、それらは比較的遠路から運んでこな
ければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように道路等の掘
削工事現場において発生する、アスファルト、コンクリ
ート、砕石、岩、砂利等の塊を再利用することなく比較
的遠路へ運び出すことや、道路等の下層路盤材として用
いる新たな砕石、岩、砂利等を比較的遠路から運び込む
ことは、運搬等の諸経費がかかるばかりか、道路の交通
渋滞の原因ともなり、またそれらを積んだ重いダンプカ
ー等は道路損傷の原因ともなっている。さらに最近では
最終処分埋立て地の確保等も大きな社会問題となってお
り、また新たな砕石を作るための山間地の掘削は自然を
破壊し、これもまた社会問題を引き起こしている。
【0004】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、工
事現場の近くに迄移動して設置でき、アスファルト、コ
ンクリート、砕石、岩、砂利等の塊を再利用して、それ
らを下層路盤材として再生できるような混合装置及びそ
の使用方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による混合装置は、各種材料の破砕動作を行
う破砕手段と、前記破砕手段により第1種材料を一定の
粒度以下に破砕した第1破砕物を収納する収納部と、前
記収納部に収納された前記第1破砕物を計量しながら搬
送する計量搬送手段と、前記破砕手段により第2種材料
を一定の粒度以下に破砕して排出される第2破砕物と前
記計量搬送手段により搬送されてきた前記第1破砕物と
を所定の割合で混合する混合手段とを備えた構成とする
ものである。
【0006】また上記課題を解決するために、本発明に
よる混合装置の使用方法は、破砕手段により第1種材料
を一定の粒度以下の第1破砕物に破砕し、収納部に前記
第1破砕物を一時収納し、前記破砕手段により第2種材
料を一定の粒度以下の第2破砕物に破砕し、これと併行
して計量搬送手段が前記収納部から前記第1破砕物を計
量しながら搬送し、混合手段が前記第1破砕物と前記第
2破砕物とを所定の割合で混合することを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】このような構成の混合装置及びその使用方法に
よれば、たとえば道路を掘削する道路工事により生じる
古い下層路盤材を構成する砕石、岩、砂利等(第1種材
料)を破砕手段により一定の粒度以下の破砕物(第1破
砕物)に破砕し、このようにして破砕した第1破砕物を
収納部に収納する。次に上記掘削された道路のアスファ
ルト,コンクリート等(第2種材料)の塊を破砕手段に
より一定の粒度以下の破砕物(第2破砕物)に破砕す
る。このとき計量搬送手段が収納部から第1破砕物を計
量しながら搬送してきて、これを混合手段が破砕手段に
より破砕されたばかりの第2破砕物と所定の割合で混合
する。このようにして混合したものを新しい下層路盤材
として上記道路工事に使用することができる。
【0008】このため本発明の混合装置及びその使用方
法によれば、混合装置を工事現場近くに迄移動してきて
設置し、その場でアスファルト,コンクリート,砕石,
岩,砂利等の塊を再利用して下層路盤材として再生する
ことができる。このため、道路等の掘削工事により発生
したアスファルト等の塊を遠く迄運んで処分したり、新
たな下層路盤材として用いるために遠くから新しい砕
石,砂利等を運ぶ必要がなくなる。この結果廃棄物処理
業者への委託,運搬,新しい砕石等の買取り等の諸経費
の節減を図ると共に、交通渋滞,道路の損傷,自然破壊
等の防止を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1ないし図7は、本発明による混合装置
及びその使用方法の一実施例を示す図である。
【0010】図1ないし図3には上記一実施例に係る混
合装置が示されている。同図において、フレーム構造体
10にはコーン型クラッシャ12(破砕手段)が設けら
れている。コーン型クラッシャ12の下端部には油圧シ
リンダ7のピストンロッド7aの先端部が連結装置13
を介して水平面内で揺動可能に連結されており、この油
圧シリンダ7の基端部はブラッケット15に同じく水平
面内で揺動可能に連結されている。
【0011】ブラッケット15の近傍には、油圧ポンプ
駆動モータ18により駆動される油圧ポンプ20が設け
られており、油圧ポンプ20の下方には油圧ポンプ20
を作動させるのに用いるオイルが貯蔵されたオイルタン
ク22が設けられている。
【0012】フレーム構造体10にはコーン型クラッシ
ャ12と並んで砕石用ホッパ24が設けられており、こ
の砕石用ホッパ24の下端部には軸部にらせん板26a
が設けられ水平に配置された円筒状のスクリューフィー
ダ26が連結されている。スクリューフィーダ26の上
方のブラケット31にはスクリューフィーダ26を駆動
する駆動モータ27が設けられ、ベルト駆動手段29を
介して駆動するようになっている。
【0013】コーン型クラッシャ12の外側円錐筒体1
の下端部と内側円錐筒体2の下端部との間の隙間C(図
5参照)の下方には傾斜を有するシュート28が設けら
れ、前記隙間Cから排出された破砕物はシュート28上
に落下してその傾斜に沿ってシュート28の下端部迄滑
り落ちる。このシュート28の真上にはスクリューフィ
ーダ26の排出部26aが配置しており、この排出部2
6aとシュート28との間にはシュート28と略平行の
傾斜を有する揺動シュート30(混合手段)が配置して
いる。
【0014】この揺動シュート30はその上端部がコー
ン型クラッシャ12の外側円錐筒体1の下端部に連結さ
れており、外側円錐筒体1がシリンダ装置7により回動
するのに連動してシュート28の幅方向に揺動するよう
になっている。スクリューフィーダ26の排出部26a
から揺動シュート30上に供給された破砕物は揺動シュ
ート30を滑り落ちてシュート28上に落下するが、こ
のとき揺動シュート30が揺動することにより破砕物は
シュート28の幅方向に均等に落下して供給され、コー
ン型クラッシャ12により破砕された破砕物に砕石用ホ
ッパ24からの破砕物が均等に混合するようになってい
る。
【0015】シリンダ装置7は油圧ポンプ20によりピ
ストンロッド7aの伸縮動作を駆動され、油圧ポンプ2
0は油圧ポンプ駆動モータ18により駆動される。油圧
ポンプ20はオイルタンク22と配管(図示せず)によ
り連結されており、油圧ポンプ20の駆動動作に伴って
油圧ポンプ20はオイルタンク22に作動オイルを排出
又は吸入するようになっている。フレーム構造体10の
側部には混合装置を操作、制御するときに操作する操作
制御盤21が設けられている。
【0016】図4はコーン型クラッシャ12を示す図で
ある。同図において、符号1は底の無いすり鉢状の外側
円錐筒体であり、この外側円錐筒体1は径の小さい方を
下にして配置され、その内周面には母線方向に延在する
断面が三角山形の歯1aが形成されている。また図5,
図6に示すように、この外側円錐筒体1の内周面の歯1
aの長さ方向途中には、内周面の円周方向に適当間隔を
おいて、歯1aより高い高さを有する直方体の端部状の
突起体1dが複数形成されている。
【0017】すなわち図5に示すように、外側円錐筒体
1の歯1aの長さ方向途中4ヵ所には、歯1aより高い
突起体1dが形成されている。そして図6に示すよう
に、外側円錐筒体1の内周面の円周方向4ヵ所には、略
90°の間隔をおいて突起体1dが形成されている。
【0018】外側円錐筒体1の内側には、外側円錐筒体
1の歯1aと同様の歯2a、及び外側円錐筒体1の突起
体1dと同様の突起体2dが外周面に形成された(図4
ないし図6参照)内側円錐筒体2が配置され、この内側
円錐筒体2の大きい方の径は外側円錐筒体1の小さい方
の径より小さい。内側円錐筒体2はその径の大きい方を
下にして外側円錐筒体1と同軸心上に配置されており、
内側円錐筒体2の下端部は外側円錐筒体1の下端部との
間に隙間Cを形成している。
【0019】また図5に示すように、内側円錐筒体2の
歯2aの長さ方向途中4ヵ所には、歯2aより高い突起
体2dが形成されている。そして図6に示すように、内
側円錐筒体2の外周面の円周方向4ヵ所には、略90°
の間隔をおいて突起体2dが形成されている。
【0020】図4に示す内側円錐筒体2の上端部には、
図7に示すような砕石撹拌部材2b,2cが連結されて
いる。砕石撹拌部材2bはひとでのような5本の腕を有
し、外側円錐筒体1が回動することにより、静止してい
る砕石撹拌部材2bが相対的に回動して砕石をコーン型
クラッシャ12の内部に効率的に落とし込む動作をす
る。砕石撹拌部材2cは、砕石が砕石撹拌部材2bの中
心部に乗ったままコーン型クラッシャ12の内部に入っ
ていかないような事態が発生するのを防止するために、
上方にとがった形状を有している。
【0021】このようなコーン型クラッシャ12にあっ
ては、外側円錐筒体1を360°以内の所定角度間で往
復回動させることにより、破砕動作が一方向への回動、
停止、逆方向への回動と、随時変化するため、複数の塊
16同士が当接し合って互いに支え合うことによりブリ
ッジを形成したり、塊16の大きいもの等においてその
接触角度等によって捕捉することができず歯が空転して
しまったりすること等を防止でき、歯と歯の間に塊16
を確実に捕捉することができる。
【0022】特に、破砕動作が回動と停止を繰返し、そ
の回動速度はゼロから徐々に大きくなっていくため、停
止時またはその近辺において特に歯と歯の間に塊16を
捕捉し易くなり、円滑、確実な破砕動作を行わせること
ができる。また、軸心回りに360°以内の角度間で往
復回動させるために、鉄筋や針金等が回転軸に巻付いて
破砕動作に支障を来すことを防止することができる。
【0023】また破砕動作が回動と逆転を繰返すため、
逆転する際に塊16を解きほぐすような動作を行うこと
によっても塊16を破砕することができる。このため夏
季のように暑い時期、或いは世界の熱帯、亜熱帯の暑い
地域においても、粘度の高いアスファルトの塊16を解
きほぐすような動作を行うことによって塊16を破砕す
ることができる。
【0024】また従来のインパクトクラッシャーのよう
に高速回転しながら破砕歯でアスファルト塊をたたき割
る場合、割られたアスファルト塊から砂、砂利等の混合
材料が飛び出して巣のような中空部が多量に発生し、こ
れを路盤材として使ったときはその多量の中空部が潰れ
て道路の地盤沈下を生ずるおそれがあるが、本実施例の
コーン型クラッシャ12においては前記インパクトクラ
ッシャーのようにアスファルト塊をたたき割るのとは異
なり、塊を解きほぐすような動作により塊を破砕するた
め上述のような多量の中空部は発生せず、従ってコーン
型クラッシャ12により破砕した粒体を路盤材の一部と
して使ったときに道路の地盤沈下が生ずる程度を少なく
することができる。
【0025】また上記実施例に係る混合装置において
は、外側円錐筒体1の下端部と内側円錐筒体2の下端部
との間の隙間と、歯の大きさを調節することにより、そ
れにより破砕したものの粒度を種々の大きさに選択する
ことができる。このため、所望の粒度以下のみの破砕物
を得ることができ、良質の路盤材を得ることができる。
【0026】また上記コーン型クラッシャ12において
は停止の状態があるため、破砕した粒体も下の隙間から
落下し易くすることができる。また高速で回転すること
がないので、或いはジョークラッシャのように繰返し叩
き割る動作がないため、騒音やほこりを発生させたり、
叩き割られた小さな塊が周囲に飛散することがない。こ
のため都市部の工事現場でも騒音やほこり、小さな塊の
飛散等を心配することなく安全に使用することができ
る。
【0027】またコーン型クラッシャ12は構造が簡単
でコストが低減され、保守も容易に行うことが可能とな
る。またシリンダ駆動等の場合は停止時間を任意に設定
し、起動時に一定の振動を発生させるようにすることに
よりさらに破砕したものの落下を容易にすることが可能
となる。
【0028】さらに、上記コーン型クラッシャ12にお
いては、外側円錐筒体1の歯1aの歯の長さ方向途中
に、外側円錐筒体1の内周面の円周方向に略90°の間
隔をおいて歯1aよりも高い突起体1dを複数設けると
共に、内側円錐筒体2の歯2aの長さ方向途中に、内側
円錐筒体2の外周面の円周方向に略90°の間隔をおい
て歯2aよりも高い突起体2dを複数設けることによ
り、突起体1dや2dが無い場合には捕捉し難く歯の先
端がスリップしてしまうような大きくて長い塊16で
も、突起体1dや2dが必ずそれを捕捉することがで
き、確実に破砕することができる。
【0029】このようなコーン型クラッシャ12を有す
る混合装置の動作について説明する。道路工事でまずア
スファルトやコンクリート層を剥がし、さらに掘削して
下層に敷かれていた古い路盤材である砕石、岩、砂利等
(第1種材料)を掘り起こす。これら古い路盤材の砕
石、岩、砂利等は大きさが一定でなく、新たに路盤材と
して使用するには大きすぎるものが多数混じっている。
そこで、このような大きな塊をコーン型クラッシャ12
にかけて一定の粒度以下に破砕し、その破砕した破砕物
(第1破砕物)を砕石用ホッパ24に入れて一時貯蔵す
る。
【0030】次に上記アスファルトやコンクリート等
(第2種材料)の層を割ってできた塊を、コーン型クラ
ッシャ12にかけて破砕動作を行い、それらを一定の粒
度以下の破砕物(第2破砕物)に破砕する。この動作と
併行してスクリューフィーダ26の作動により、計量し
ながら上記砕石用ホッパ24内の第1破砕物を運んでき
て、前記揺動シュート30を介して落下させ、コーン型
クラッシャ12で砕いたばかりのアスファルト等の第2
破砕物と所定の割合で混合して新たな路盤材として再生
し、それを再び道路工事に使う。
【0031】スクリューフィーダ26は計量精度が高
く、回転数を変えることにより簡単に計量値を変えるこ
とができるため、正確な割合で上記混合を行うことがで
きる。またスクリューフィーダ26は密閉し易い為粉塵
の発生を抑えることが比較的容易であり、安全性にも優
れている。また上記コーン型クラッシャ12によれば、
比較的大きな塊から一工程の破砕作業において一定粒度
以下の一定量の破砕物(路盤材)を得ることができる。
【0032】図8は、粒径40mm以下に破砕したアス
ファルトだけで構成する破砕物を、各々目の大きさの異
なる複数のふるい(篩)毎にふるいをかけて、粒径とそ
の通過質量との関係を示す粒径組成特性図である。2本
の破線は社団法人・日本道路建設業協会で定める上限と
下限の規格であり、この2本の破線の間に入るような粒
径組成曲線にならなければ、道路の路盤材として用いる
のにふさわしくない材料であることを示す。
【0033】ところが図8においては粒径が2.5〜1
5mmの間は上記2本の破線の間に入っているが、粒径
15〜40mmの間は上記2本の破線の間から上方には
み出している。これは、粒径40mm以下に破砕したア
スファルトだけで構成する破砕物は、道路の路盤材とし
て用いるのにふさわしくない材料であることを示す。
【0034】図9は、粒径40mm以下に破砕した砕石
とアスファルトを5:5の割合で混合したもので構成す
る破砕物の粒径組成特性図である。同図においては粒径
組成曲線が前記2本の破線の間に入っているので、上記
割合で混合した上記材料は道路の路盤材として用いるの
にふさわしい材料であることを示している。上記2種の
材料を6:4の割合で混合した場合でも、図示はしない
が同様の粒径組成曲線が描かれ、道路の路盤材として用
いるのにふさわしいことが分かる。
【0035】上記実施例の混合装置を用いて、前記掘削
した道路の下層に敷かれていた路盤材である砕石等をコ
ーン型クラッシャ12により粒径40mm以下に破砕
し、次にアスファルト層を割った塊を同じ粒径40mm
以下に破砕して、それらの破砕物を5:5或は6:4の
ような割合で混合することにより、図8に示すような粒
径組成曲線を描いて、道路の路盤材として用いるのにふ
さわしい材料を生成することができる。
【0036】またコーン型クラッシャ12からの破砕物
の生成速度に対して、スクリューフィーダ26の回転数
を変えて砕石用ホッパ24からの搬送速度を調整するこ
とにより、2種類の材料の混合割合は容易に調整するこ
とができる。
【0037】さらに前記日本道路建設業協会の規格で
は、所定の検査による路盤材の道路沈下抵抗値が30%
以上と定められており、上記アスファルトだけの破砕物
では19.5%とその規格を満足できないが、上記砕石
等とアスファルトを混合した破砕物では47.2〜6
5.5%と上記規格を満足させることができ、この点か
らも上記実施例に係る混合装置によれば路盤材としてふ
さわしい材料を生成することができる。
【0038】このようにして上記実施例に係る混合装置
及びその使用方法によれば、混合装置を工事現場近くに
迄移動してきて設置し、その場でアスファルト,コンク
リート,砕石,岩,砂利等の塊を再利用して下層路盤材
として再生することができる。このため、工事により発
生したアスファルト等の塊を遠く迄運んで処分したり、
新たな下層路盤材として用いるために遠くから新しい砕
石,砂利等を運ぶ必要がなくなる。この結果廃棄物処理
業者への委託,運搬,新しい砕石等の買取り等の諸経費
の節減を図ると共に、交通渋滞,道路の損傷,自然破壊
等の防止を図ることができる。
【0039】なお、上記実施例においては本発明を路盤
材再生用に用いたものについて説明したが、このような
用途以外のもの、たとえば路床材の再生等にも本発明は
適用することができる。
【0040】また、上記実施例においては混合装置にコ
ーン型クラッシャ12を用いたが、コーン型クラッシャ
の代わりにジョークラッシャ、インパクトクラッシャ、
二軸式クラッシャ等他の形式のクラッシャを用いてもよ
い。また上記実施例における計量用のスクリューフィー
ダ26の代わりに、コンベア式、或はホッパ台貫式等の
他の計量装置を用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、工
事により発生したアスファルト等の塊を遠く迄運んで処
分したり、新たな下層路盤材として用いるために遠くか
ら新しい砕石,砂利等を運ぶ必要がなくなる。この結果
廃棄物処理業者への委託,運搬,新しい砕石等の買取り
等の諸経費の節減を図ると共に、交通渋滞,道路の損
傷,自然破壊等の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による混合装置の一実施例を示す正面図
である。
【図2】図1に示す混合装置の左側面図である。
【図3】図1に示す混合装置の背面図である。
【図4】図1に示す混合装置に設けられたコーン型クラ
ッシャ12の概略斜視図である。
【図5】図4に示すコーン型クラッシャ12の概略側面
断面図である。
【図6】図4に示すコーン型クラッシャ12の概略平面
図である。
【図7】図4に示す内側円錐筒体2の上端部に連結され
る砕石撹拌部材2b,2cを示す図であり、図7(a)
はその平面図、図7(b)はその側面図である。
【図8】粒径が40mm以下に破砕されたアスファルト
の粒径組成特性図である。
【図9】粒径が40mm以下に破砕された砕石とアスフ
ァルトを同じ比率で混合したものの粒径組成特性図であ
る。
【符号の説明】
1 外側円錐筒体 2 内側円錐筒体 1a,2a 歯 1d,2d 突起体 2b,2c 砕石撹拌部材 7 油圧シリンダ 7a ピストンロッド 10 フレーム構造体 12 コーン型クラッシャ 13 連結装置 15 ブラッケット 16 塊 18 油圧ポンプ駆動モータ 20 油圧ポンプ 21 操作制御盤 22 オイルタンク 24 砕石用ホッパ 26 スクリューフィーダ 26a らせん板 28 シュート 29 ベルト駆動手段 30 揺動シュート 31 ブラケット C 隙間
フロントページの続き (72)発明者 苫米地 正敏 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種材料の破砕動作を行う破砕手段と、 前記破砕手段により第1種材料を一定の粒度以下に破砕
    した第1破砕物を収納する収納部と、 前記収納部に収納された前記第1破砕物を計量しながら
    搬送する計量搬送手段と、 前記破砕手段により第2種材料を一定の粒度以下に破砕
    して排出される第2破砕物と前記計量搬送手段により搬
    送されてきた前記第1破砕物とを所定の割合で混合する
    混合手段と、 を備えたことを特徴とする混合装置。
  2. 【請求項2】 破砕手段により第1種材料を一定の粒度
    以下の第1破砕物に破砕し、 収納部に前記第1破砕物を一時収納し、 前記破砕手段により第2種材料を一定の粒度以下の第2
    破砕物に破砕し、 これと併行して計量搬送手段が前記収納部から前記第1
    破砕物を計量しながら搬送し、 混合手段が前記第1破砕物と前記第2破砕物とを所定の
    割合で混合する、 ことを特徴とする混合装置の使用方法。
  3. 【請求項3】 前記破砕手段が、 内周面に歯が形成され径の小さい方を下にして配置され
    る外側円錐筒体と、 外周面に歯が形成され径の大きい方を下にして前記外側
    円錐筒体の内側同軸心上に配置されこの下端部が前記外
    側円錐筒体の下端部との間に隙間を形成する内側円錐筒
    体と、 前記外側円錐筒体及び前記内側円錐筒体のいずれか一方
    を、又は両方を互いに反対方向に、軸心回りに360°
    以内で相対往復回動させる回動駆動手段と、 を備え、 前記外側円錐筒体の内周面の歯の長さ方向途中に、前記
    内周面の円周方向に適当な間隔をおいて、前記内周面の
    歯よりも高い高さの突起体または歯を複数設け、 前記内側円錐筒体の外周面の歯の長さ方向途中に、前記
    外周面の円周方向に適当な間隔をおいて、前記外周面の
    歯よりも高い高さの突起体または歯を複数設ける、 ことを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
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