JP2000237340A - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

スプリンクラ消火設備

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JP2000237340A
JP2000237340A JP11041414A JP4141499A JP2000237340A JP 2000237340 A JP2000237340 A JP 2000237340A JP 11041414 A JP11041414 A JP 11041414A JP 4141499 A JP4141499 A JP 4141499A JP 2000237340 A JP2000237340 A JP 2000237340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水損の発生を防止するとともに、迅速に放水で
きる様にする。 【解決手段】常時、二次側配管5が乾式スプリンクラ配
管状態であり、火災感知器20がプレアラ−ムレベルに
達した時、前記二次側配管5に予備給水し湿式スプリン
クラ配管状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、予作動式のスプリンクラ消火
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】湿式の予作動式のスプリンクラ消火設備
では、制御弁を常時閉にするとともに、二次側配管には
消火用水を封入している。そのため、火災感知器の火災
検知により制御弁が開き、感熱により閉鎖型スプリンク
ラヘッドが開かれると、即座に放水を開始することがで
きるので、迅速な消火活動が可能となる。しかし、その
反面、該スプリンクラヘッドが外部的衝撃等を受けて誤
作動すると、二次側配管内の消火用水が放出され水損が
発生する。
【0003】そこで、この問題を解決するために、乾式
の予作動式のスプリンクラ消火設備が採用されている。
この消火設備は、二次側配管内に空気等の加圧気体を封
入しているので、スプリンクラヘッドが誤作動しても水
損の発生する恐れはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例の乾式の予作動
式のスプリンクラ消火設備には、次の様な問題がある。 (1)火災発生時、スプリンクラヘッドが動作しても、加
圧エアが二次側配管内に充填されているので、消火用水
が該ヘッドに到達するまでに時間がかかる。そのため、
湿式の予作動式のスプリンクラ消火設備に比べ大幅に放
水開始時間が遅れ、初期消火が困難となる。 (2)乾式の予作動式の消火設備では、以上のような放水
遅れに対処するため、乾式の配管径を、湿式のそれより
一回り大きく形成しなければならない。例えば、湿式の
配管径が100mmとなるのところでは、前記乾式の配管
径は大体125〜150mmの管径となるので、乾式の方
がコスト高となる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、水損の発生を
防止するとともに、迅速に放水できる様にすることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、閉鎖型スプ
リンクラヘッドが接続されている二次側配管と;該二次
側配管の基端側に設けられた常時閉の制御弁と;前記ス
プリンクラヘッドと同じ防護区画に配設された火災感知
器と;前記火災感知器がプレアラ−ムレベルに達した
時、前記二次側配管に給水する予備給水制御手段と;を
備えていることを特徴とするスプリンクラ消火設備、で
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者は、湿式の予作動式のス
プリンクラ配管及び乾式の予作動式のスプリンクラ配管
の長所を組み合わせることにより、前記従来例の問題を
解決することにした。即ち、予作動式において、常時、
乾式スプリンクラ配管状態にしておき、火災感知器が火
災レベルよりも危険度の低いプレアラームレベルを出力
した時に、二次側配管に充水して湿式スプリンクラ配管
状態にする。
【0008】
【実施例】この発明の実施例を図1〜図4により説明す
る。制御弁、例えば、加圧開放型アラーム弁1の一次側
配管2は、止水弁3を介して図示しないポンプに連結さ
れ、その二次側配管5は切換弁、例えば、5方向電動切
換弁7を介して排管8に連結されている。
【0009】この二次側配管5の径は、湿式スプリンク
ラ配管の径として定められているものを用い、例えば、
100A即ち、直径100mmを採用するが、この管径は
必要に応じて適宜選択される。この二次側配管5には、
防護区画に放水するために、複数の閉鎖型スプリンクラ
ヘッド10が配設されている。
【0010】5方向電動切換弁7は、三方弁7aと弁7
bとを組み合わせたもので、一次側給水ポートA、エア
加圧ポートB、二次側元ポートC、二次側端末ポート
D、及び排水排気ポートEを備えている。1次側給水ポ
ートAは、バイパス管11を介して該アラーム弁1と止
水弁3間の一次側配管2に連結されている。このバイパ
ス管11は、並列に配設した電動起動弁13及び手動起
動弁15を介して該アラーム弁1の制御部1aに連結さ
れている。なお、このバイパス管11は管径をアラーム
弁1よりも細くするか、又は、オリフィスを設けること
で流量を少なくすることが好ましい。このようにするこ
とで、火災感知器の出力がプレアラームレベルに達した
後におけるスプリンクラヘッド10の暴発による水損を
少なくすることができる。
【0011】エア加圧ポートBは、スピードコントロー
ラ16を介してエアコンプレッサ17に連結されてい
る。このスピードコントローラ16は動作圧力の異なる
圧力スイッチを2個備え、各圧力間の低下(減圧)時間
を計測する。一次側元ポートCは、圧力スイッチ18を
介して二次側配管5に連結されている。
【0012】2次側端末ポートDは、二次側配管5に接
続され、又、排水排気ポートEは排管8に接続されてい
る。
【0013】前記スプリンクラヘッド10の防護区画に
は、火災感知器20が配設され、該火災感知器20の検
出出力は受発信器、例えば、制御盤22に送出される。
【0014】次に、本実施例の作動を(1)常時(2)火災時
(3)非火災時(プレアラームベル) (4)非火災時(火災レベル)(5)ヘッド破損時、に分けて
説明する。
【0015】(1)常時 火災感知器20は、火災発生を監視し、一定時間、例え
ば、3秒程度毎に検出結果を制御盤22に出力する。
該制御盤22は、該火災感知器20の信号読込(S1
により得た出力信号がプレアラームレベル以上か否か
(S2)、火災レベル以上か否か(S4)を判断する。
【0016】前記アラーム弁1は、閉じられており、そ
の二次側配管5内には、気体、例えば、加圧エアあるい
はN2等が封入されている。一次側配管2の止水弁3は
開放され、又、5方向電動切換弁7の前記ポートA、
D、Eは閉止されている。すなわち、弁7bは閉じてお
り、また、弁7aはエア加圧ポートBと二次側元ポート
Cとを連結するように開いている。前記ポートB、C間
は開放され、圧力スイッチ18により検出される二次側
配管5内の圧力が所定値まで低下した時には、エアコン
プレッサ17が起動し、該二次側配管5内の圧力が所定
値になるまで加圧エアを圧送する。ここでは、以上の状
態を通常監視NSと称することにする。
【0017】(2)火災時 火災が発生し、火災感知器20の信号が火災レベルより
危険の少ないプレアラームレベル以上になると、前記ポ
ートA、C間、ポートD、E間を開放(S3)、ポート
Bを閉止して二次側配管5内の加圧エアを排管8に排出
させるとともに、ポートA,Cを介して二次側配管5内
に一次側配管2内の消火用水を供給し、予備給水する。
【0018】更に、火災感知器20が火災レベル以上の
出力(S4)をすると、制御盤22は電動起動弁13を
開放し、前記ポートD、Eを閉止する。そうすると、制
御部1aが作動して該アラーム弁1が開放され、一次側
配管2と二次側配管5とが連通する(S5)。なお、前
記ポートA、Cは開の状態を維持するが、閉にしても良
い。また、図示しないタイマを設けて、アラームレベル
以上になってから所定時間後に弁7bを閉じるようにし
てもよい。この所定時間内に、二次側配管5内に水が充
填される。
【0019】スプリンクラヘッド10が感熱により開
き、ヘッドが動作(S6)すると(Y)、消火用水が該ヘッ
ド10から防護区画に向かって即座に放出される
(S7)。一次側配管2内の消火用水は二次側配管5内
に流入し、該スプリンクラヘッド10から放水される
が、この流水により該アラーム弁1の図示を省略した流
水警報機能が作動し流水警報が発報する。なお、ヘッド
動作(S6)をしない時には通常監視NSに戻る。
【0020】(3)非火災時(プレアラームレベル) 前記プレアラームレベル以上か否か(S2)の判断にお
いて、該レベル以上と判断され(Y)、その後該レベル未
満(N)になった時には(N)、ポートA、C接続(開
放)になっているか否か(S10)を判断する。この場合
にはS3において三方弁7aはA,C接続となってい
る。
【0021】前記ポートA、Cが接続している時(Y)
は、タイマスタ−ト(S11)する。このタイマは二次
側配管5内に溜まっている消火用水を排水するのに十分
な時間が設定される。前記ポートB、C、ポートD、E
をそれぞれ開放(S12)し、二次側配管にエアを供給す
るとともに、二次側配管5内の排水を開始する。
【0022】タイムアップ(S13)したら(Y)、弁7bを閉
じてホ゜ートD,E間を閉止し、通常監視NSに戻る。
【0023】(4)非火災時(火災レベル) 前記火災レベル以上か(S4)の判断において、該火災
レベル以上と判断され(Y)、その後、該レベル未満に
なった時(N)には、加圧開放型アラーム弁1が開いて
いるか否か(S8)が判断される。
【0024】該アラーム弁1が開いている場合(Y)に
は、該アラーム弁1を閉止(S9)し、その後、通常監
視NSに戻る。なお、該アラーム弁1が開いているか否
か(S8)の判断において、該アラーム弁1が閉じてい
る場合(N)には、通常監視NSに戻る。
【0025】(5)ヘッド破損時 二次側配管5の圧力が低下したか否か(S15)の判断に
おいて、該圧力が低下した場合(Y)には、該圧力が許
容基準値まで低下するとスピードコントローラ16のタ
イマが始動する。圧力が低下し許容基準値よりも小さい
限界値に達するとタイマは停止し、許容基準値から限界
値になるまでに要した、そのタイマによる測定時間を制
御盤22に出力する。また、このタイマは圧力が限界値
に達することなく所定時間経過すると自動的に停止する
(タイムアップ)。
【0026】タイムアップした時、又は、タイマの測定
時間が基準時間より長い場合には、二次側配管5内のエ
ア漏れと認識し、又、それが基準時間より短く、きわめ
て短時間に圧力が低下した場合にはヘッド破損と認識
(S16)する。エア漏れと判断した時には、コンプレッ
サ17を起動し、該二次側配管5内を所定圧に加圧す
る。ヘッド破損と認識した場合(S16)には、前記ポー
トD、Eを開放(S17)して二次側配管5内の加圧エア
を急速排気する。ここで、急速排気する理由は、二次側
配管内の圧力低下がヘッドの破損でない場合があるから
である。つまり、火災感知器20が動作する前にスプリ
ンクラヘッド10が動作する場合があり、このような場
合に、火災に即対応できる様にしておかなければならな
いためである。そして、現場確認(S18)を行い、ヘッ
ド故障なら止水弁3を閉止してヘッド交換をする
(S19)。
【0027】この発明の実施例は、上記に限定されるも
のではなく、例えば、5方向電動切換弁7を介して二次
側配管5内に予備給水する代わりに、加圧開放型アラー
ム弁1を開いて予備給水し、その後該アラーム弁1を閉
じる様にしても良い。また、予作動式でない通常のスプ
リンクラ消火設備に本発明を適用してもよい。なお、本
実施例のように、二次側配管への予備給水をバイパス管
11を介して行うと、火災感知器の出力がプレアラーム
レベルに達した後に、スプリンクラヘッドが暴発しても
アラム弁が閉じているので、水損を少なくすることが可
能となる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上の様に火災感知器がプ
レアラームレベルに達した時、初めて二次側配管に予備
給水するので、この段階で所謂乾式から湿式の予作動式
のスプリンクラ消火設備となる。そのため、閉鎖型スプ
リンクラヘッドか開くと、即座に放水が開始されるの
で、早期消火が可能となる。又、本発明は、プレアラー
ムの段階で湿式状態となり、乾式とは異なりスプリンク
ラヘッド動作時には即座に放水できることから、湿式仕
様の配管を用いることができるので、乾式仕様の予作動
式のスプリンクラ消火設備に比べコスダウンすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】図1の5方向電動切換弁の詳細図である。
【図3】スプリンクラ消火設備の作動を示すフローチャ
ートである。
【図4】図3の続きのスプリンクラ消火設備の作動を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 加圧開放型アラーム弁 5 二次側配管 10 閉鎖型スプリンクラヘッド 20 火災感知器 22 制御盤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉鎖型スプリンクラヘッドが接続されてい
    る二次側配管と;該二次側配管の基端側に設けられた常
    時閉の制御弁と;前記スプリンクラヘッドと同じ防護区
    画に配設された火災感知器と;前記火災感知器がプレア
    ラ−ムレベルに達した時、前記二次側配管に給水する予
    備給水制御手段と;を備えていることを特徴とするスプ
    リンクラ消火設備。
  2. 【請求項2】閉鎖型スプリンクラヘッドが接続されてい
    る二次側配管と;該二次側配管の基端側に設けられた常
    時閉の制御弁と;前記スプリンクラヘッドと同じ防護区
    画に配設された火災感知器と;前記火災感知器がプレア
    ラ−ムレベルに達した時、前記二次側配管に給水する予
    備給水制御手段と;該二次側配管が火災レベルに達した
    時、該制御弁を開かせる弁制御手段と;を備えているこ
    とを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  3. 【請求項3】前記二次側配管内に加圧気体が封入されて
    いることを特徴とする請求項1、又は、2記載のスプリ
    ンクラ消火設備。
  4. 【請求項4】予備給水制御手段が、一次側配管と二次側
    配管とを連結するバイパス管を介して二次側配管に給水
    することを特徴とする請求項1、2,又は、3記載のス
    プリンクラ消火設備。
  5. 【請求項5】予備給水制御手段が、前記制御弁を開いて
    二次側配管に給水し、充水後該制御弁が閉じられること
    を特徴とする請求項1、2,又は、3記載のスプリンク
    ラ消火設備。
  6. 【請求項6】予備給水制御手段が、二次側配管内の気体
    を強制排出させることを特徴とする請求項1、2、又
    は、3記載のスプリンクラ消火設備。
  7. 【請求項7】閉鎖型スプリンクラヘッドが接続され、か
    つ、加圧気体が封入されている二次側配管と;該二次側
    配管の基端側に設けられた常時閉の制御弁と;前記スプ
    リンクラヘッドと同じ防護区画に配設された火災感知器
    と;前記火災感知器がプレアラ−ムレベルに達した時、
    前記二次側配管内の加圧気体を強制的に排気させる排気
    手段と;を備えていることを特徴とするスプリンクラ消
    火設備。
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KR20150035559A (ko) * 2012-06-25 2015-04-06 마리오프 코포레이션 오와이 준비작동식 스프링클러 시스템 동작 부스터
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