JP2000235667A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出装置

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JP2000235667A
JP2000235667A JP11035555A JP3555599A JP2000235667A JP 2000235667 A JP2000235667 A JP 2000235667A JP 11035555 A JP11035555 A JP 11035555A JP 3555599 A JP3555599 A JP 3555599A JP 2000235667 A JP2000235667 A JP 2000235667A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収納庫内に積層収納した葉書などの紙葉商品に
反りが生じた場合でも、安定した商品搬出動作が確保で
きるように改良する。 【解決手段】多数枚を積み重ねて収納庫に収容した商品
2を収納庫1の底面側に配した繰出しローラ3と商品を
上方から押さえ込む押圧体4の間に挟み込み、繰出しロ
ーラの駆動により商品を商品搬出口1bで1枚ずつ瀬切
りして前方へ払出すようにした商品搬出装置において、
収納庫の底壁1aの少なくとも後部域を下向きに傾斜さ
せて庫内底部に商品の凸状反りを逃がす凹所1cを形成
する。この構成により、収納庫内に収納した商品に反
り,曲がりが生じていても、その反りを前記凹所で逃が
して最下位に並ぶ商品が底壁の中央部に配した繰出しロ
ーラへ確実に圧接されるようになり、販売動作時にはロ
ーラの摩擦搬送力が商品へ確実に伝達されて安定した商
品搬出動作が確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、葉書,封筒(ポス
タルグッズ)などの紙葉商品を販売対象とする自動販売
機の商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】頭記の商品搬出装置として、多数枚を積
み重ねて箱形の収納庫に収容した商品を繰出しローラの
駆動により1枚ずつ瀬切りして前方へ払出すようにした
ローラ繰出し式商品搬出装置が特開平10−29388
2号公報などで公知である。
【0003】ここで、前記商品搬出装置の従来構成を図
6,図7に示す。図6は多数枚を積み重ねて収納庫1に
収容した商品2を収納庫1の底面側に配した繰出しロー
ラ3と商品2を上方から押さえ込む押圧体(重鎮)4の
間に挟み込み、繰出しローラ3の駆動により商品1を1
枚ずつ瀬切りして前方へ払出し、シュータなどを経て自
動販売機の商品取出口に搬出すようにしたものである。
【0004】ここで、前記の繰出しローラ3はその周面
一部が収納庫1の底壁1aの中央に開口した窓穴を通じ
て庫内側に突き出しており、一方向クラッチを介して図
示されてないベンドモータに連結されている。なお、1
bは商品搬出口、5は商品搬出口1bに取付けた商品瀬
切り用のゴム板、6は商品搬出口1bの前方に配置した
補助ローラ組、7は収納庫1の前面に配して前記補助ロ
ーラ組6を装備した商品補給用の扉、8は収納庫内の商
品数量が所定残量になったことを検知するニアエンド検
知機構であり、該ニアエンド検知機構8はホトインタラ
プタ(発光素子と受光素子を組合せた光電スイッチ)8
aと、押圧体4に連結したアクチュエータ(ホトインタ
ラプタ8aの遮光シャッタ板)8bとの組合せからな
る。
【0005】かかる構成の商品搬出動作は周知の通りで
あり、収納庫1に多数枚を積み重ねて収納した商品2が
押圧体4の荷重を受けて繰出しローラ3の上に押しつけ
られている。そして、販売指令に基づいて繰出しローラ
3,および補助ローラ組6を駆動すると、最下位に並ぶ
商品2が繰出しローラ3との間に働く摩擦搬送力により
矢印P方向に繰出され、商品2の先端が商品搬出口1b
を通過すると補助ローラ組6に受け継がれて前方に搬出
される。また、販売の進行に伴って商品2の在庫数量が
減少するとこれに合わせて押圧体4が下降移動し、商品
2の在庫数量があらかじめ設定した所定残量になると、
押圧体4に取付けたアクチュエータ8bがホトインタラ
プタ8aを光路を遮光する。これにより、ホトインタラ
プタ8aがニアエンドを検知し、制御部から商品補給を
促すアラーム信号を出力する。
【0006】また、商品2を補給する場合には、扉7を
開放した上で押圧体4を手動操作により上方に引き上げ
て待機位置に係止保持し、この状態で前方から商品2の
束を挿入する。その後に、押圧体4を販売位置に戻し、
さらに扉7を閉じて販売を再開する。
【0007】一方、図7に示す商品搬出装置は、図6の
構成とは逆に、収納庫1に収容した商品2をその上面側
に配した繰出しローラ3と下面側に配して上方へばね
(圧縮ばね)9aで付勢された押圧体兼用の商品台9と
の間に挟み込み、繰出しローラ3の駆動により最上位に
並ぶ商品2を1枚ずつ瀬切りして前方へ払出すようにし
たものであり、ニアエンド検知機構8として、収納庫1
の背後に配したホトインタラプタ8aと、商品台9に連
結して収納庫1の背後に引出したアクチュエータ(遮光
シャッタ板)8bを装備している。
【0008】この構成では、商品販売の進行に連れて商
品台9が上昇移動し、商品2の在庫数量があらかじめ設
定した所定残量になると、商品台9に取付けたアクチュ
エータ8bがホトインタラプタ8aを光路を遮光する。
これにより、ホトインタラプタ8aがニアエンド状態を
検知し、制御部から商品補給を促すアラーム信号を出力
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来構成の商品搬出装置では、商品搬出動作,商品補給
性,およびニアエンド検知動作の信頼性面で次記のよう
な問題点がある。
【0010】(1) 葉書などの紙葉商品は湿気などにより
反りが生じことが多く、図2で示すように収納庫1に積
層収納した状態で商品2が凸状の反ると、押圧体4の荷
重Wが平坦な収納庫底壁1aの上に載置した商品2の前
後端に集中して商品2の中央部が底壁1aから浮き上が
り、底壁1aのほぼ中央に位置している繰出しローラ3
への商品2の押圧力が小さくなる。このために、販売動
作時に繰出しローラ3とこれに接する商品2との間に十
分な摩擦力が働かずに繰出しローラ3がスリップ,空回
りし、その結果として商品2の搬出動作が円滑に行われ
なくなる。
【0011】(2) 図6に示した商品搬出装置で、商品2
の補給時に待機位置に引き上げた押圧体4を販売位置に
戻すのを忘れて販売を再開すると、販売動作時には押圧
体4の荷重が加わらず、このために繰出しローラ3がス
リップして商品2が正常に搬出されなくなる。
【0012】(3) 従来の商品搬出装置では、ニアエンド
検知手段として一般にホトインタラプタ8aを採用して
ためにそのドライブ回路,電源を含めたコストが嵩む。
かかる点、ホトインタラプタの代わりにマイクロスイッ
チを採用すれば特別なドライブ回路も不要で制御回路を
含めたコストの低減化が図れるが、マイクロスイッチを
採用するにはその接点保護の面からも商品搬出動作時の
振動などでスイッチのチャタリングを防ぐ特別な工夫が
必要となる。
【0013】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、その目的は前記課題を解決し、商品搬出動作,商品
補給操作,およびニアエンド検知機能面で高い信頼性が
得られにように改良した紙葉商品販売用の自動販売機の
商品搬出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば商品搬出装置を次記のように構成す
るものとする。 (1) 多数枚を積み重ねて収納庫に収容した商品を収納庫
の底面側に配した繰出しローラと商品を上方から押さえ
込む押圧体の間に挟み込み、繰出しローラの駆動により
商品を1枚ずつ瀬切りして前方へ払出すようにした商品
搬出装置において、収納庫の庫内底部の少なくとも後部
域に商品の反りを逃がす凹所を形成する(請求項1)。
【0015】上記の構成により、収納庫内に積層収納し
た商品に凸状の反りが生じている場合でも、その反りを
収納庫内の凹所に逃がして最下位に並ぶ商品が庫内底面
の中央部に配した繰出しローラへ確実に押圧されるよう
になる。これにより、販売動作時にはローラの摩擦搬送
力が商品へ確実に伝達されて安定した商品搬出動作が確
保できる。
【0016】(2) 多数枚を積み重ねて収納庫に収容した
商品を収納庫の底面側に配した繰出しローラと商品を上
方から押さえ込む押圧体の間に挟み込み、繰出しローラ
の駆動により商品を1枚ずつ瀬切りして前方へ払出すよ
うにした商品搬出装置において、収納庫の前面に下端を
ヒンジ結合した商品補給用の扉を備えるとともに、押圧
体に連結してその上下移動に従動する揺動アームと前記
扉との間をリンクを介して連結し、扉の開放動作に連動
して押圧体を商品補給位置に引き上げ、扉を閉じた状態
で押圧体を販売位置に自重復帰させるように構成する
(請求項2)。
【0017】かかる構成により、収納庫の扉開閉動作に
連動して押圧体が引き上げ,復帰動作するので、販売再
開時には押圧体が販売位置に復帰することになり、これ
により、押圧体の戻し忘れに起因する搬出トラブルを未
然に防ぐことができる。
【0018】(3) 前項(2) において、押圧体に連結した
揺動アームに連繋させたスイッチアクチュエータを備
え、押圧体の昇降移動により前記スイッチアクチュエー
タを介して収納庫内の商品数量が所定残量になったこと
を検知するニアエンド検知用マイクロスイッチを開閉操
作するよう構成する(請求項3)ものとし、具体的には
前記のスイッチアクチュエータを揺動アームに取付けた
駆動ピンとオフセット間隙を介して係合し合う反転駆動
ばね付きの揺動カムとなし、該揺動カムに対向してマイ
クロスイッチを配置する(請求項4)。
【0019】かかる構成により、商品の補給,販売進行
に対応して上下移動する押圧体を商品残量の検知体とし
て、商品のニアエンド状態をマイクロスイッチの反転動
作で検知することができ、しかもそのスイッチアクチュ
エータを前記のように反転駆動ばね付きの揺動カムで構
成することにより、販売動作時に振動などが加わって
も、接点のチャタリングを伴うことなくスイッチをその
ときの動作状態に保持させることができて高い信頼性が
得られる。
【0020】(4) 多数枚を積み重ねて収納庫に収容した
商品をその上面側に配した繰出しローラと下面側に配し
て上方へばね付勢された押圧体兼用の商品台との間に挟
み込み、繰出しローラの駆動により商品を1枚ずつ瀬切
りして前方へ払出すようにした商品搬出装置において、
前記商品台に連繋させたスイッチアクチュエータを備
え、商品台の昇降移動により前記スイッチアクチュエー
タを介して収納庫内の商品の数量が所定残量になったこ
とを検知するニアエンド検知用マイクロスイッチを開閉
操作するように構成する(請求項5)ものとし、具体的
にはスイッチアクチュエータを商品台に連結した駆動ア
ームとオフセット間隙を介して係合し合う反転駆動ばね
付きの揺動カムとなし、該揺動カムに対向してマイクロ
スイッチを配置する(請求項6)。
【0021】かかる構成により、前項(3) と同様に、商
品の補給,販売進行に対応して上下移動する商品台を商
品残量の検知体として、商品のニアエンド状態をマイク
ロスイッチで検知することができ、しかもそのスイッチ
アクチュエータを前記のように反転駆動ばね付きの揺動
カムで構成することにより、販売動作時に振動などが加
わっても、接点のチャタリングを伴うことなくスイッチ
をそのときの動作状態に保持させることができて高い信
頼性が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
の実施例に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で
図6,図7に対応する同一部材には同じ符号を付してそ
の説明は省略する。
【0023】〔実施例1〕図1は本発明の請求項1に対
応する実施例を示すものである。この実施例において
は、収納庫1の底壁1aの後部域を下向きに傾斜させ、
繰出しローラ3を配置した庫内の中央域と後端との間に
段差ΔHの凹所1cを形成している。
【0024】なお、前記の凹所面域は図示実施例のよう
に底壁1aが平坦面である必要はなく、凸面状に湾曲形
成してもよい。また、底壁1aの後部域のみならず繰出
しローラ3を挟んで前部域も下向きに傾斜させて凹所を
形成するように底壁1aを凸状にしてもよい。
【0025】かかる構成によれば、収納庫内に積層収納
した商品2が凸状に反った場合でも、商品2の反りを前
記した凹所1cに逃がすことかでき、これにより押圧体
4の荷重Wを受けて最下位に並ぶ商品2の下面が繰出し
ローラ3の周面へ確実に加圧接触するようになる。
【0026】したがって、収納庫1に積層収納した商品
2に図示のような凸状の反りが生じている場合でも、販
売動作時には繰出しローラ3の摩擦搬送力が商品2へ確
実に伝達されて安定した商品搬出動作が確保できる。
【0027】〔実施例2〕図3,図4は本発明の請求項
2〜4に対応する実施例を示すものである。この実施例
においては、収納庫1の前面に配した扉7が、その下端
側に備えた支軸7aを支点として手動により矢印方向に
開閉する扉としてなる。また、収納庫1の側方には下端
を支軸10に軸支した揺動アーム11が斜め姿勢に配置
されており、該アーム11の上端と収納庫内に配した押
圧体4との間が収納庫側壁に開口した円弧状の長溝(図
示せず)を通してピン結合されている。さらに、前記扉
7の下端に軸支連結して後方に引出したリンク12と揺
動アーム11との間がリンク12の長溝12a,揺動ア
ーム11の中間に取付けた連結ピン11aを介して相互
に連繋されている。
【0028】ここで、図3(a) は扉7を閉じた商品販売
中の状態を表しており、揺動アーム11はリンク12の
拘束を受けることなく、押圧体4が商品2の上に載って
下方に押圧している。また、図3(b) は扉7を開放した
商品補給時の状態を表しており、扉7を水平姿勢になる
まで倒して開放すると、リンク12が連結ピン11aを
介して揺動アーム11を時計方向に押し込み、これに従
動して押圧体4が商品補給位置Aに引き上げられる。な
お、この商品補給位置Aは、収納庫1に収納する商品2
の最大数量に対応する高さBよりも高い位置に定めてい
る。
【0029】これにより、商品補給時に扉7を開放すれ
ば、商品補給位置Aに後退した押圧体4と収納庫1の底
壁との間に所定枚数の商品2を収納する間隔が確保され
る。また、商品2の補給後に扉7を閉じると、これに連
動してリンク12による揺動アーム11の拘束が解けて
押圧体4が待機位置から自動的に下降して商品2の上に
載るようになる。したがって、商品補給後に押圧体4を
販売位置に戻すのを忘れるといった操作ミスが未然に防
げる。
【0030】一方、前記した揺動アーム12の下端側に
並置して支軸10と同軸上に後記するニアエンド検知用
マイクロスイッチのスイッチアクチュエータ13が設け
てある。このスイッチアクチュエータ13はC字形の揺
動カムであって、揺動アーム12に取付けた駆動ピン1
2bとオフセット間隙を介して係合し合い、かつ前記支
軸10と偏芯して固定側との間に張架した反転駆動ばね
(引っ張りばね)14でアクチュエータ13を時計方
向,もしくは反時計方向に回転するようばね付勢してい
る。そして、ニアエンド検知用マイクロスイッチ15の
開閉レバー15aがアクチュエータ13のカム面に対向
している。
【0031】ここで、前記アクチュエータ13,および
マイクロスイッチ15のON,OFF動作を図4(a) 〜
(c) で説明する。図4(a) の状態では、反転駆動ばね1
4のばね力でアクチュエータ13が支軸10を支点に時
計方向に回転し、これによりマイクロスイッチ15はO
FFとなる。この状態から揺動レバー11が反時計方向
に傾動すると、駆動ピン11bがアクチュエータ13を
押して反時計方向に回す。そして、アクチュエータ13
が図4(b) に示す位置まで押されると、アクチュエータ
13のカム面がマイクロスイッチ15の開閉レバー15
aを押してスイッチがOFFからONになり、同時に反
転駆動ばね14のばね力がデッドポイントを超えてアク
チュエータ13が反時計方向に反転駆動される。これに
より、アクチュエータ13が瞬時に図4(c) に示すスイ
ッチONの保持状態に移行する。また、図4(c) の状態
から揺動レバー11を時計方向に揺動させると、駆動ピ
ン11aを介してアクチュエータ13が時計方向に回転
し、その過程で反転駆動ばね14がデッドポイントを超
えると、アクチュエータ13が瞬時に反転動作して図4
(a) の状態に移行する。
【0032】また、図3に戻って商品搬出装置のニアエ
ンド検知動作について説明する。まず、図3(b) で示す
ように商品補給時に扉7を開放すると、揺動レバー11
が時計方向に揺動し、これに従動してマイクロスイッチ
15がOFFとなる(図4(a) 参照)。ここで、収納庫
1に商品2を補給して扉7を閉じると、押圧体4が図3
(a) に示す販売位置に復帰する。
【0033】そして、商品の販売進行に連れて商品2の
在庫数量が減少すると、これに合わせて押圧体4が下降
移動する。ここで、商品の在庫数量があらかじめ設定し
た所定残量にまで減少すると押圧体4が図3(c) のニア
エンド位置Cに到達するとともに、同時にアクチュエー
タ13は図4(b) の状態を経て図4(c) の状態に反転動
作する。これにより、マイクロスイッチ15がONの状
態に保持される。したがって、この状態になると以降の
販売動作に伴う振動などが加わってもマイクロスイッチ
15がチャタリングを誘発することがなく、商品2が売
り切れて次回の商品補給を行うまでマイクロスイッチ1
5はONの状態を維持する。
【0034】〔実施例3〕図5(a) 〜(c) は本発明の請
求項5,6に対応したニアエンド検知機構の実施例を示
すものである。
【0035】この実施例においては、図7の商品搬出装
置に採用したホトインタラプタ8aに代えて先記の実施
例2と同様にマイクロスイッチ15が使用されており、
このマイクロスイッチ15のスイッチアクチュエータが
次のように構成されている。すなわち、図5で示すよう
にスイッチアクチュエータ16は、多角形状のボス部1
6a、ボス部からV字形に突出したリブ部16b-1,1
6b-2、マイクロスイッチ15の操作レバー15aに対
向するカム部16cを形成して軸16dに軸支されてお
り、かつボス部16aを背後から取付座17aに取り付
けた反転駆動ばね(板ばね)17で押圧している。そし
て、商品台9(図7参照)に連結した駆動アーム18が
前記したV字形リブ部16cの間に側方から嵌入してい
る。
【0036】次に、前記構成になるスイッチアクチュエ
ータ16の動作について説明する。まず、図5(a) は商
品補給時,ないし商品の在庫数量が十分に残っていて商
品台9が下降している状態を表しており、アクチュエー
タ16はボス部16aが反転駆動ばね17のばね力に押
されて図示の位置で拘束保持されている。したがって、
この状態ではカム部16cがマイクロスイッチ15の操
作レバー15aから離脱していてスイッチはOFFであ
る。なお、この状態では駆動アーム18がアクチュエー
タ16の各リブ部16b-1,16b-2とオフセット間隙
を隔てて対向している。
【0037】そして図5(a) の状態から商品販売の進行
に連れて商品の在庫数量が減少すると、これに合わせて
図7で述べたように商品台9が上昇移動するとともに、
その過程で駆動アーム18がアクチュエータ16のリブ
部16b-1を突き上げて時計方向に回転させる。
【0038】ここで、商品の在庫数量があらかじめ設定
した所定残量にまで減少して駆動レバー18が図5(b)
のニアエンド位置Cに到達すると、アクチュエータ16
は図5(b) の状態を経た後、反転駆動ばね18のばね力
で図5(c) の状態に反転動作する。これにより、カム部
16cがマイクロスイッチ15の操作レバー15aを押
してスイッチをONにするとともに、アクチュエータ1
6は反転駆動ばね18のばね力でこの位置に拘束保持さ
れる。したがって、この状態になると以降の販売動作に
伴う振動などが加わってもマイクロスイッチ15がチャ
タリングを誘発することがなく、商品が売り切れて次回
の商品補給を行うまでマイクロスイッチ15はONの状
態を維持する。
【0039】また、商品補給に際して商品台9を下降さ
せると、駆動アーム18がアクチュエータ16のリブ部
16b-2を押し下げてアクチュエータ16が反時計方向
に反転し、再び図5(a) の初期状態に復帰する。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成により
次記の効果を奏する。 (1) 請求項1の構成によれば、収納庫内に積層収納した
商品に凸状の反りが生じている場合でも、その反りを収
納庫内の凹所に逃がして最下位に並ぶ商品が庫内底面の
中央部に配した繰出しローラへ確実に押圧されるように
なる。これにより、販売動作時にはローラの摩擦搬送力
が商品へ確実に伝達されて安定した商品搬出動作が確保
できる。
【0041】(2) 請求項2の構成によれば、収納庫の扉
開閉動作に連動して押圧体が自動的に引き上げ,復帰動
作するので、販売再開時には押圧体が販売位置に復帰す
ることになり、これにより、押圧体の戻し忘れに起因す
る商品の搬出トラブルを未然に防ぐことができる。
【0042】(3) 請求項3の構成によれば、商品の補
給,販売進行に対応して上下移動する押圧体を商品残量
の検知体とし、かつ安価で信頼性の高いマイクロスイッ
チをニアエンド検知スイッチに採用して庫内の商品ニア
エンド状態をマイクロスイッチの反転動作で的確に検知
することができ、しかもそのスイッチアクチュエータを
請求項4のように反転駆動ばね付きの揺動カムで構成す
ることにより、販売動作時に振動などが加わっても、接
点のチャタリングを伴うことなくスイッチをそのときの
動作状態に保持させることができて高い信頼性が得られ
る。
【0043】(4) 請求項5,6の構成により、前項(3)
と同様に、商品の補給,販売進行に対応して上下移動す
る商品台を商品残量の検知体として、商品のニアエンド
状態をマイクロスイッチで的確に検知することができ、
しかもそのスイッチアクチュエータを反転駆動ばね付き
の揺動カムで構成することにより、販売動作時に振動な
どが加わっても、接点のチャタリングを伴うことなくス
イッチをそのときの動作状態に保持させることができて
高い信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応する商品搬出装置の構
成断面図
【図2】図1と対比して表した従来の商品搬出装置の構
成,および収納商品の反りに起因する搬出トラブルの説
明図
【図3】本発明の実施例2に対応する商品搬出装置の構
成,動作の説明図であり、(a)は定常販売時の状態,(b)
は商品補給時の扉開放状態,(c) はニアエンドに至っ
た状態を表す図
【図4】図3に示したマイクロスイッチ,およびスイッ
チアクチュエータの動作説明図であり、(a) はスイッチ
OFF,(b) はスイッチOFF→ON,(c) はスイッチ
ONの動作状態を表す図
【図5】本発明の実施例3に対応する商品搬出装置に組
み込んだニアエンド検知機構の構成,動作の説明図であ
り、(a) は商品台が下降しているスイッチOFFの状
態,(b) はニアエンドにに至ったスイッチOFF→ON
の状態,(c) はスイッチONの状態を表す図
【図6】本発明の実施対象となるローラ繰り出し式商品
搬出装置の従来構成図
【図7】図6と異なるローラ繰出し式商品搬出装置の従
来構成図
【符号の説明】
1 収納庫 1a 底壁 1b 商品搬出口 1c 凹所 2 商品 3 繰出しローラ 4 押圧体 7 扉 7a 支軸 9 商品台 10 支軸 11 揺動アーム 11a 駆動ピン 12 リンク 13,16 スイッチアクチュエータ 14,17 反転駆動ばね 15 ニアエンド検知用のマイクロスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雅昭 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E046 BB06 CA11 DA01 EA03 EB01 GA01 GA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉商品を販売対象とする自動販売機の商
    品搬出装置であり、多数枚を積み重ねて収納庫に収容し
    た商品を収納庫の底面側に配した繰出しローラと商品を
    上方から押さえ込む押圧体の間に挟み込み、繰出しロー
    ラの駆動により商品を1枚ずつ瀬切りして前方へ払出す
    ようにしたものにおいて、収納庫の庫内底部の少なくと
    も後部域に商品の反りを逃がす凹所を形成したことを特
    徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  2. 【請求項2】紙葉商品を販売対象とする自動販売機の商
    品搬出装置であり、多数枚を積み重ねて収納庫に収容し
    た商品を収納庫の底面側に配した繰出しローラと商品を
    上方から押さえ込む押圧体の間に挟み込み、繰出しロー
    ラの駆動により商品を1枚ずつ瀬切りして前方へ払出す
    ようにしたものにおいて、収納庫の前面に下端をヒンジ
    結合した商品補給用の扉を備えるとともに、押圧体に連
    結してその上下移動に従動する揺動アームと前記扉との
    間をリンクを介して連結し、扉の開放動作に連動して押
    圧体を商品補給位置に引き上げ、扉を閉じた状態で押圧
    体を販売位置に自重復帰させるようにしたことを特徴と
    する自動販売機の商品搬出装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の商品搬出装置において、押
    圧体に連結した揺動アームに連繋させたスイッチアクチ
    ュエータを備え、押圧体の昇降移動により前記スイッチ
    アクチュエータを介して収納庫内の商品数量が所定残量
    になったことを検知するニアエンド検知用マイクロスイ
    ッチを開閉操作するようにしたことを特徴とする自動販
    売機の商品搬出装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の商品搬出装置において、ス
    イッチアクチュエータが揺動アームに取付けた駆動ピン
    とオフセット間隙を介して係合し合う反転駆動ばね付き
    の揺動カムであり、該揺動カムに対向してマイクロスイ
    ッチを配置したことを特徴とする自動販売機の商品搬出
    装置。
  5. 【請求項5】紙葉商品を販売対象とする自動販売機の商
    品搬出装置であり、多数枚を積み重ねて収納庫に収容し
    た商品をその上面側に配した繰出しローラと下面側に配
    して上方へばね付勢された押圧体兼用の商品台との間に
    挟み込み、繰出しローラの駆動により商品を1枚ずつ瀬
    切りして前方へ払出すようにしたものにおいて、前記商
    品台に連繋させたスイッチアクチュエータを備え、商品
    台の昇降移動により前記スイッチアクチュエータを介し
    て収納庫内の商品の数量が所定残量になったことを検知
    するニアエンド検知用マイクロスイッチを開閉操作する
    ようにしたことを特徴とする自動販売機の商品搬出装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の商品搬出装置において、ス
    イッチアクチュエータが商品台に連結した駆動アームと
    オフセット間隙を介して係合し合う反転駆動ばね付きの
    揺動カムであり、該揺動カムに対向してマイクロスイッ
    チを配置したことを特徴とする自動販売機の商品搬出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108074337A (zh) * 2017-10-27 2018-05-25 成都越凡创新科技有限公司 自动售卖机的商品储存机构以及该商品储存机构的待出货物感应装置
CN114886268A (zh) * 2022-04-27 2022-08-12 浙江工贸职业技术学院 一种具有防止疾病传染功能的跨境物流柜

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