JP2000234784A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2000234784A
JP2000234784A JP11033707A JP3370799A JP2000234784A JP 2000234784 A JP2000234784 A JP 2000234784A JP 11033707 A JP11033707 A JP 11033707A JP 3370799 A JP3370799 A JP 3370799A JP 2000234784 A JP2000234784 A JP 2000234784A
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JP
Japan
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operation mode
temperature
control means
switching
low noise
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JP11033707A
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English (en)
Inventor
Seiya Kira
誠也 吉良
Tsugunori Inoue
世紀 井上
Takashi Benno
岳志 辨野
Katsumi Mochizuki
克己 望月
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低騒音運転の切り換えを簡略化すると共に、部
品点数の増大を招くことなく低騒音運転を行えるように
する。 【解決手段】空調負荷に対応して冷媒循環回路(11)を
運転する通常運転モードから、冷媒循環回路(11)を低
騒音で運転する低騒音運転モードに、外気温度Taが最
高温度Ta-maxから所定温度ΔTaだけ低い切換え温度
まで低下すると切り換える。また、外気温度Taが切換
え温度まで上昇すると低騒音運転モードから通常運転モ
ードに冷媒循環回路(11)を復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に関
し、特に、低騒音対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、特開平6
−273009号公報に開示されているように、圧縮機
と、四路切換弁と、室外熱交換器と、減圧機構としての
電動膨脹弁と、室内熱交換器とが順に可逆運転可能に接
続されてなる冷媒循環回路を備えているものがある。
【0003】上記冷媒循環回路は、冷房運転サイクル時
に圧縮機からの冷媒を室外熱交換器で凝縮させ、電動膨
脹弁で減圧した後、室内熱交換器で蒸発させる一方、暖
房運転サイクル時に四路切換弁を切り換え、圧縮機から
の冷媒を室内熱交換器で凝縮させ、電動膨脹弁で減圧し
た後、室外熱交換器で蒸発させて空調運転を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、空気
調和装置は、冷房運転及び暖房運転を行うが、この各種
の運転は、昼間のみならず、夜間も行われる場合が多
い。
【0005】しかしながら、従来の空気調和装置におい
ては、運転時の騒音に関して何らの対策も講じられてお
らず、運転音が大きいという問題があった。特に、昼間
の運転時においては、さほど騒音が問題とならない場合
であっても、夜間の運転時は騒音が問題となる場合があ
る。
【0006】そこで、上記騒音対策として、夜間の運転
においては、スイッチ切換えなどによって運転能力を抑
制した低騒音運転を行うようにすることが考えられる。
これでは、居住者が毎日切換え操作等を行う必要があ
り、操作の手間が大きいという問題がある。
【0007】また、タイマなどの外部入力によって自動
的に低騒音運転を行うようにすると、タイマなどを別個
に設ける必要があり、部品点数が多くなるという問題が
ある。
【0008】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもの
で、低騒音運転の切り換えを簡略化すると共に、部品点
数の増大を招くことなく低騒音運転を行えるようにする
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】〈発明の概要〉本発明
は、室外雰囲気などの変化によって昼間と夜間とを判別
して低騒音運転を行うようにしたものである。
【0010】〈解決手段〉上記の目的を達成するため
に、図1に示すように、本発明が講じた第1の解決手段
は、冷媒循環回路(11)を備えた空気調和装置を対象と
し、例えば、該冷媒循環回路(11)は、圧縮機(21)と
熱源側熱交換器(23)と膨張機構(24)と利用側熱交換
器(31)とを備えている。そして、空調負荷に対応して
上記冷媒循環回路(11)を運転する通常運転モードと、
上記冷媒循環回路(11)を低騒音で運転する低騒音運転
モードとに室外雰囲気に基づいて切り換える制御手段
(52)が設けられている。
【0011】また、第2の解決手段は、冷媒循環回路
(11)を備えた空気調和装置を対象としている。そし
て、空調負荷に対応して上記冷媒循環回路(11)を運転
する通常運転モードと、上記冷媒循環回路(11)を低騒
音で運転する低騒音運転モードとに上記冷媒循環回路
(11)の冷媒の物理量に基づいて切り換える制御手段
(52)が設けられている。
【0012】また、第3の解決手段は、冷媒循環回路
(11)を備えた空気調和装置を対象としている。そし
て、空調負荷に対応して上記冷媒循環回路(11)を運転
する通常運転モードから、上記冷媒循環回路(11)を低
騒音で運転する低騒音運転モードに、外気温度に基づい
て切り換える制御手段(52)が設けられている。
【0013】また、第4の解決手段は、上記第3の解決
手段において、外気温度に基づいて低騒音運転モードか
ら通常運転モードに制御手段(52)を復帰させる復帰手
段(53)が設けられている。
【0014】また、第5の解決手段は、冷媒循環回路
(11)を備えた空気調和装置を対象としている。そし
て、空調負荷に対応して上記冷媒循環回路(11)を運転
する通常運転モードから、上記冷媒循環回路(11)を低
騒音で運転する低騒音運転モードに、外気温度が最高温
度から所定温度だけ低い切換え温度まで低下すると切り
換える制御手段(52)が設けられている。
【0015】また、第6の解決手段は、上記第5の解決
手段において、外気温度が切換え温度まで上昇すると低
騒音運転モードから通常運転モードに制御手段(52)を
復帰させる復帰手段(53)が設けられている。
【0016】また、第7の解決手段は、上記第5又は第
6の解決手段において、制御手段(52)の所定温度が、
変数で構成されたものである。
【0017】また、第8の解決手段は、上記第5又は第
6の解決手段において、制御手段(52)の所定温度が、
季節によって異なる温度に構成されたものでる。
【0018】また、第9の解決手段は、上記第5又は第
6の解決手段において、制御手段(52)の所定温度が、
外気温度の最高温度によって異なる温度に構成されたも
のである。
【0019】〈作用〉上記の特定事項により、第1の解
決手段では室外雰囲気を検出する一方、第2の解決手段
では冷媒の物理量を検出する。更にまた、第3の解決手
段では現在の外気温度を検出する。そして、例えば、上
記外気温度に基づいて制御手段(52)が通常運転モード
と低騒音運転モードとを切り換える。
【0020】具体的に、第5の解決手段では、制御手段
(52)が最高温度から所定温度だけ低い切換え温度まで
低下したか否かを判定する。そして、現在の外気温度が
切換え温度まで低下した場合、制御手段(52)が夜間と
判定し、低騒音運転モードに切り換える。例えば、圧縮
機(21)の運転容量を制限すると共に、室外のファン風
量を制限して低騒音で運転させる。
【0021】また、第4及び第6の解決手段では、外気
温度に基づき低騒音運転モードから通常運転モードに復
帰させ、例えば、低騒音運転モードにおいて、復帰手段
(53)が、現在の外気温度が最高温度から所定温度だけ
低い切換え温度まで上昇したか否かを判定する。この現
在の外気温度が切換え温度まで上昇した場合、夜が明け
て外気温度が上昇し、昼間に移行したと判定し、低騒音
運転モードを終了して通常運転モードに切り換わるよう
に制御手段(52)を復帰させる。
【0022】また、第7〜第9の解決手段では、制御手
段(52)の所定温度を季節などによって変化させ、運転
モードを切り換える。
【0023】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、低騒音運
転モードの運転を行うようにしたために、夜間における
運転騒音を抑制することができるので、社会環境に適し
たものとすることができる。
【0024】また、外気温度などの室外雰囲気や冷媒の
物理量によって夜間と昼間とを判定するようにしたため
に、低騒音運転モードを実行するためのスイッチ切換え
が不要であるので、居住者による操作等を省略すること
ができ、操作の簡略化を図ることができる。
【0025】また、タイマ等に基づく外部入力を不要に
することができるので、部品点数の削減を図ることがで
きる。
【0026】また、上記低騒音運転モードから通常運転
モードに自動的に復帰するようにしたために、スイッチ
切換えや外部入力を不要にすることができ、操作の簡略
化及び部品点数の削減を図ることができる。更に、空調
負荷にも確実に対応することができ、信頼性の向上を図
ることができる。
【0027】また、外気温度によって昼夜を判定するよ
うにすると、空調運転の制御に利用する外気温センサ
(Tha)を検出手段として兼用することができるので、
部品点数の増大を招くことなく、通常運転モードと低騒
音運転モードとの切り換えを行うことができる。
【0028】また、制御手段(52)の所定温度が、季節
等で異なる変数で構成するようにすると、夜間と昼間の
判定をより精度よく行うことができ、より信頼性の向上
を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0030】図2に示すように、空気調和装置(10)
は、いわゆるセパレートタイプに構成され、一台の室外
ユニット(20)に対して一台の室内ユニット(30)が接
続されて成る冷媒循環回路(11)を備えている。
【0031】上記室外ユニット(20)には、インバータ
により運転周波数が可変に調節されるスクロールタイプ
の圧縮機(21)と、冷房運転サイクル時には図中実線の
如く、暖房運転サイクル時には図中破線の如く切換わる
四路切換弁(22)と、冷房運転時に凝縮器として、暖房
運転時に蒸発器として機能する熱源側熱交換器である室
外熱交換器(23)と、冷媒を減圧するための膨脹機構を
構成する電動膨張弁(24)とが設けられている。一方、
上記室内ユニット(30)には、冷房運転時に蒸発器とし
て、暖房運転時に凝縮器として機能する利用側熱交換器
である室内熱交換器(31)が設けられている。更に、上
記室外熱交換器(23)には室外ファン(2F)が設けられ
る一方、上記室内熱交換器(31)には室内ファン(3F)
が設けられている。
【0032】そして、上記圧縮機(21)と四路切換弁
(22)と室外熱交換器(23)と電動膨張弁(24)と室内
熱交換器(31)とが順に冷媒配管(40)によって接続さ
れ、上記冷媒循環回路(11)は、冷媒の循環により熱移
動を生ぜしめるように冷房運転サイクルと暖房運転サイ
クルとに四路切換弁(22)の切り換えによって可逆運転
可能な閉回路に構成されている。
【0033】また、上記電動膨張弁(24)は、冷媒が双
方向に流れるように配置されており、つまり、電動膨張
弁(24)は、冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとで
冷媒が逆方向に流れて減圧するように構成されている。
【0034】一方、上記圧縮機(21)の吐出管には、吐
出冷媒温度である吐出管温度Tdを検出する吐出管セン
サ(Thd)が配置されている。
【0035】上記室外ユニット(20)の空気吸込口に
は、外気温度Taを検出する検出手段としての外気温セ
ンサ(Tha)が配置され、上記室外熱交換器(23)にお
ける冷媒出口側の冷媒配管(40)には、該室外熱交換器
(23)の冷媒出口側における冷媒温度であって、冷房運
転時に凝縮温度となり、暖房運転時に蒸発温度となる室
外冷媒温度Tcを検出する検出手段としての室外熱交換
センサ(Thc)が配置されている。
【0036】上記室内ユニット(30)の空気吸込口に
は、室内温度Trを検出する室温センサ(Thr)が配置
され、上記室内熱交換器(31)には、冷房運転時に蒸発
温度となり、暖房運転時に凝縮温度となる室内冷媒温度
Teを検出する室内熱交換センサ(The)が配置されて
いる。
【0037】また、上記空気調和装置(10)には、各セ
ンサ(Thd〜The)の検出信号に基づいて空調運転を制
御するコントローラ(50)が設けられている。つまり、
該コントローラ(50)には運転制御手段(51)が設けら
れている。
【0038】該運転制御手段(51)は、通常運転モード
と低騒音運転モードとを備え、通常運転モードにおい
て、圧縮機(21)と電動膨脹弁(24)と室外ファン(2
F)を空調負荷に対応して制御する。
【0039】上記運転制御手段(51)は、例えば、圧縮
機(21)のインバータの運転周波数を零から最大周波数
まで18ステップNに区分している。更に、上記運転制
御手段(51)は、室外熱交換センサ(Thc)及び室内熱
交換センサ(The)が検出する凝縮温度と蒸発温度とよ
り最適な冷凍効果を与える圧縮機(21)の吐出管温度T
dの最適値を算出している。そして、上記運転制御手段
(51)は、通常運転モードにおいて、吐出管温度Tdが
最適値になるように周波数ステップNを設定して圧縮機
(21)の容量を制御し、いわゆる吐出管温度制御を行っ
ている。尚、ステップ0が圧縮機(21)の停止状態であ
り、ステップ18が圧縮機(21)の最大容量である。
【0040】また、上記運転制御手段(51)は、圧縮機
(21)の容量制御と同様に電動膨脹弁(24)の開度を吐
出管温度制御する。具体的に、上記運転制御手段(51)
は、通常運転モードにおいて、室外熱交換センサ(Th
c)及び室内熱交換センサ(The)が検出する凝縮温度
と蒸発温度とより最適な冷凍効果を与える吐出管温度T
dの最適値を算出し、該吐出管温度Tdが最適値になる
ように弁開度を設定している。
【0041】また、上記運転制御手段(51)は、室外フ
ァン(2F)の風量を制御している。例えば、上記運転制
御手段(51)は、室外ファン(2F)の風量を停止状態か
ら最大風量まで5段階の5タップに区分している。そし
て、上記運転制御手段(51)は、通常運転モードにおい
て、外気温度Taや圧縮機(21)の周波数ステップNに
基づいてタップを設定している。尚、タップ0が室外フ
ァン(2F)の停止状態であり、タップ5が室外ファン
(2F)の最大風量である。
【0042】一方、上記運転制御手段(51)は、低騒音
運転モードにおいて、圧縮機(21)の最大周波数ステッ
プNを8に制限すると共に、室外ファン(2F)の最大タ
ップを3に制限して冷媒循環回路(11)を低騒音で運転
する。つまり、上記運転制御手段(51)は、低騒音運転
モードにおいては、空調能力より騒音を優先した制御を
行い、圧縮機(21)の最大容量と室外ファン(2F)の最
大風量を通常運転モードより抑制する。
【0043】更に、上記コントローラ(50)には、運転
モードの切換え制御手段(52)及び復帰手段(53)が設
けられると共に、運転モードの切換えスイッチ(54)及
び入力端子(55)が設けられている。
【0044】該切換えスイッチ(54)は、低騒音運転モ
ードを自動的に切り換えるためのスイッチであって、切
換えスイッチ(54)のオン信号とオフ信号とが切換え制
御手段(52)に出力されるように構成されている。
【0045】上記入力端子(55)は、運転制御手段(5
1)を低騒音運転モードに強制的に切り換えるための端
子である。該入力端子(55)は、例えば、集中管理盤に
接続されて該集中管理盤のタイマ制御によりオン信号が
入力されると、上記運転制御手段(51)が低騒音運転モ
ードに切り換わる。
【0046】上記切換え制御手段(52)は、切換えスイ
ッチ(54)のオン信号が入力されていると、運転制御手
段(51)を通常運転モードと低騒音運転モードとに外気
温度Taに基づいて切り換え制御する。尚、上記切換え
制御手段(52)は、切換えスイッチ(54)のオフ信号が
入力されていると、運転制御手段(51)を低騒音運転モ
ードに切り換えることはない。
【0047】具体的に、上記切換え制御手段(52)は、
外気温度Taが最高温度Ta-maxから所定温度ΔTaだ
け低い切換え温度まで低下すると運転制御手段(51)を
低騒音運転モードに切り換える。つまり、上記切換え制
御手段(52)は、外気温度Taの変化によって昼間と夜
間とを判別するように構成されている。
【0048】この外気温度Taは、図5Aに示すよう
に、一般的に、日々正弦波状に変化し、真昼に最高温度
Ta-maxに達し、ハッチング部分Xで示すように夜間に
低下する。したがって、外気温度Taが一日の最高温度
Ta-maxから所定温度ΔTaだけ低下すると、夜間であ
ると判定することができる。
【0049】尚、上記切換え制御手段(52)の所定温度
ΔTaは、夏期及び冬期の他、中間期においても同じ
値、例えば、5℃に設定されているが、変数で構成して
もよい。つまり、上記所定温度ΔTaは、季節によって
異なる温度としてもよい。
【0050】また、上記所定温度ΔTaは、一日の最高
温度Ta-maxによって異なる温度にしてもよく、つま
り、最高温度Ta-maxが30℃以上の場合(Ta-max≧
30℃)に夏期と判定し、最高温度Ta-maxが30℃と
10℃の間にある場合(10℃<Ta-max<30℃)に
中間期と判定し、最高温度Ta-maxが10℃以下の場合
(Ta-max≦10℃)に冬期と判定し、上記所定温度Δ
Taは、最高温度Ta-maxによって変更してもよい。
【0051】上記復帰手段(53)は、外気温度Taに基
づいて低騒音運転モードから通常運転モードに切換え制
御手段(52)を復帰させるように構成されている。具体
的に、上記復帰手段(53)は、外気温度Taが最高温度
Ta-maxから所定温度ΔTaだけ低い切換え温度まで低
下した後、最高温度Ta-maxから所定温度ΔTaだけ低
い切換え温度まで上昇し、且つ低騒音運転モードが所定
時間、例えば、1時間以上行われると、運転制御手段
(51)が通常運転モードを行うように切換え制御手段
(52)を復帰させる。
【0052】〈空調運転動作〉次に、上述した空気調和
装置(10)の冷房運転及び暖房運転の動作について説明
する。
【0053】先ず、上記冷媒循環回路(11)の冷房運転
サイクル状態において、圧縮機(21)より吐出した高圧
の冷媒が、室外熱交換器(23)で凝縮して液化し、この
液冷媒が、電動膨張弁(24)で減圧した後、室内熱交換
器(31)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環となって冷
房運転が行われる。一方、暖房運転サイクル状態におい
て、圧縮機(21)より吐出した高圧の冷媒が、室内熱交
換器(31)で凝縮して液化し、この液冷媒が、電動膨張
弁(24)で減圧した後、室外熱交換器(23)で蒸発して
圧縮機(21)に戻る循環となって暖房運転が行われる。
【0054】そこで、本発明の特徴とする通常運転モー
ドと低騒音運転モードとの切換え動作について説明す
る。
【0055】図3に示すように、低騒音運転モードへの
突入制御ルーチンを開始すると、先ず、ステップST1
1において、夜間低騒音スイッチである切換えスイッチ
(54)がオンされているか否かを判定する。この切り換
えスイッチがオンされていない場合は、ステップST1
1の判定がNOとなり、突入制御ルーチンを終了してメ
インルーチンに戻る。
【0056】上記切換えスイッチ(54)がオンされてい
る場合、ステップST11の判定がYESとなり、ステ
ップST12に移り、外気温センサ(Tha)が検出する
現在の外気温度Taが一日の最高温度Ta-maxから所定
温度ΔTaだけ低い切換え温度まで低下したか否かを判
定する。そして、上記外気温度Taが切換え温度(Ta
-max−ΔTa)まで低下していない場合、切換え制御手
段(52)は、昼間と判定し、運転制御手段(51)が通常
運転モードを継続するようにステップST12の判定が
NOとなる。この結果、運転モードを切り換えることな
く、突入制御ルーチンを終了してメインルーチンに戻
る。
【0057】この場合、上記運転制御手段(51)は、通
常運転モードで冷媒循環回路(11)を制御するので、空
調負荷に対応して、上記圧縮機(21)を最大周波数ステ
ップNの18まで制御すると共に、上記室外ファン(2
F)を最大タップの5まで制御する。
【0058】一方、上記現在の外気温度Taが最高温度
Ta-maxから所定温度ΔTaだけ低い切換え温度まで低
下した場合、切換え制御手段(52)は、夜間と判定し、
運転制御手段(51)が低騒音運転モードに切り換わるよ
うに、ステップST12の判定がYESとなり、ステッ
プST13に移る。そして、該運転制御手段(51)は、
圧縮機(21)の最大周波数ステップNを8に制限すると
共に、室外ファン(2F)の最大タップを3に制限して冷
媒循環回路(11)を低騒音で運転し、メインルーチンに
戻る。
【0059】また、図4に示すように、通常運転モード
への復帰制御ルーチンを開始すると、先ず、ステップS
T21において、外気温センサ(Tha)が検出する現在
の外気温度Taが一日の最高温度Ta-maxから所定温度
ΔTaだけ低い切換え温度まで上昇したか否かを判定す
る。そして、上記外気温度Taが切換え温度(Ta-max
−ΔTa)まで上昇していない場合、切換え制御手段
(52)は、未だ夜間と判定し、運転制御手段(51)が低
騒音運転モードを継続するようにステップST21の判
定がNOとなる。この結果、運転モードを切り換えるこ
となく、復帰制御ルーチンを終了してメインルーチンに
戻る。
【0060】一方、上記現在の外気温度Taが最高温度
Ta-maxから所定温度ΔTaだけ低い切換え温度まで上
昇した場合、ステップST21の判定がYESとなり、
ステップST22に移る。
【0061】そして、上記低騒音運転モードの運転を開
始して1時間以上が経過したか否かを判定する。つま
り、低騒音運転モードを行う場合、低騒音を優先する制
御であるので、少なくとも所定時間が経過するまで行う
ようにしている。
【0062】したがって、上記低騒音運転モードの運転
が少なくとも1時間以上行われるまで、ステップST2
2の判定がNOとなり、運転モードを切り換えることな
く、復帰制御ルーチンを終了してメインルーチンに戻
る。
【0063】その後、上記現在の外気温度Taが最高温
度Ta-maxから所定温度ΔTaだけ低い切換え温度まで
上昇し、低騒音運転モードの運転が1時間以上行われる
と、ステップST22の判定がYESとなってステップ
ST23に移る。
【0064】つまり、上記切換え制御手段(52)は、夜
が明けて外気温度Taが上昇し、昼間に移行したと判定
し、復帰手段(53)が切換え制御手段(52)を復帰さ
せ、運転制御手段(51)が通常運転モードに切り換わ
り、低騒音運転モードを終了し、復帰制御ルーチンを終
了してメインルーチンに戻る。
【0065】尚、入力端子(55)に外部からオン信号が
入力された場合には切換え制御手段(52)が低騒音運転
モードに運転制御手段(51)を切り換える一方、オフ信
号が入力された場合には切換え制御手段(52)が通常運
転モードに運転制御手段(51)を切り換える。
【0066】〈実施形態の効果〉以上のように、本実施
形態によれば、低騒音運転モードの運転を行うようにし
たために、夜間における運転騒音を抑制することができ
るので、社会環境に適したものとすることができる。
【0067】また、外気温度Taによって夜間と昼間と
を判定するようにしたために、低騒音運転モードを実行
するためのスイッチ切換えが不要であるので、居住者に
よる操作等を省略することができ、操作の簡略化を図る
ことができる。
【0068】また、タイマ等に基づく外部入力を不要に
することができるので、部品点数の削減を図ることがで
きる。
【0069】また、上記低騒音運転モードから通常運転
モードに自動的に復帰するようにしたために、スイッチ
切換えや外部入力を不要にすることができ、操作の簡略
化及び部品点数の削減を図ることができる。更に、空調
負荷にも確実に対応することができ、信頼性の向上を図
ることができる。
【0070】また、上記外気温度Taによって昼夜を判
定するようにすると、空調運転の制御に利用する外気温
センサ(Tha)を検出手段として兼用することができる
ので、部品点数の増大を招くことなく、通常運転モード
と低騒音運転モードとの切り換えを行うことができる。
【0071】また、上記切換え制御手段(52)の所定温
度ΔTaが、季節等で異なる変数で構成するようにする
と、夜間と昼間の判定をより精度よく行うことができ、
より信頼性の向上を図ることができる。
【0072】〈他の実施形態〉上記実施形態において
は、外気温度Taによって通常運転モードと低騒音運転
モードとを切り換えるようにしたが、本発明は、照度な
どを検出して昼間と夜間とを判別し、通常運転モードと
低騒音運転モードとを切り換えるようにしてもよい。
【0073】また、上記切換え制御手段(52)は、外気
温度Taに代え、冷媒の物理量に基づいて運転モードを
切り換えてもよい。つまり、上記切換え制御手段(52)
は、室外熱交換センサ(Thc)が検出する室外熱交換器
(23)の冷媒温度であって、冷房運転時に凝縮温度とな
り、暖房運転時に蒸発温度となる室外冷媒温度Tcに基
づいて昼間と夜間とを判別し、通常運転モードと低騒音
運転モードとを切り換えるようにしてもよい。更に、上
記切換え制御手段(52)は、冷房運転時の凝縮圧力で、
暖房運転時の蒸発圧力である室外冷媒圧力に基づいて昼
間と夜間とを判別し、通常運転モードと低騒音運転モー
ドとを切り換えるようにしてもよい。つまり、これらの
冷媒温度や冷媒圧力は、外気温度Taに対応しているの
で、該外気温度に代えることができる。
【0074】また、上記切換え制御手段(52)は、冷房
運転時のみ低騒音運転モードに切り換えるようにしても
よい。
【0075】また、上記冷媒循環回路(11)は、実施形
態に限られないことは勿論であり、本発明は、いわゆる
マルチ形空気調和装置の他、冷房専用機や暖房専用機で
あってもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示す冷媒回路図である。
【図3】低騒音運転モードへの切り換えを示す制御フロ
ー図である。
【図4】通常運転モードへの復帰を示す制御フロー図で
ある。
【図5】外気温度Taの変化を示す特性図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 11 冷媒循環回路 20 室外ユニット 21 圧縮機 23 室外熱交換器 24 電動膨張弁 2F 室外ファン 30 室内ユニット 50 コントローラ 51 運転制御手段 52 切換え制御手段 53 復帰手段 Tha 外気温センサ Thc 室外熱交換センサ
フロントページの続き (72)発明者 辨野 岳志 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 望月 克己 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L060 AA08 CC03 DD07 EE02 EE06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒循環回路(11)を備えた空気調和装
    置において、 空調負荷に対応して上記冷媒循環回路(11)を運転する
    通常運転モードと、上記冷媒循環回路(11)を低騒音で
    運転する低騒音運転モードとに室外雰囲気に基づいて切
    り換える制御手段(52)を備えている空気調和装置。
  2. 【請求項2】 冷媒循環回路(11)を備えた空気調和装
    置において、 空調負荷に対応して上記冷媒循環回路(11)を運転する
    通常運転モードと、上記冷媒循環回路(11)を低騒音で
    運転する低騒音運転モードとに上記冷媒循環回路(11)
    の冷媒の物理量に基づいて切り換える制御手段(52)を
    備えている空気調和装置。
  3. 【請求項3】 冷媒循環回路(11)を備えた空気調和装
    置において、 空調負荷に対応して上記冷媒循環回路(11)を運転する
    通常運転モードから、上記冷媒循環回路(11)を低騒音
    で運転する低騒音運転モードに、外気温度に基づいて切
    り換える制御手段(52)を備えている空気調和装置。
  4. 【請求項4】 外気温度に基づいて低騒音運転モードか
    ら通常運転モードに制御手段(52)を復帰させる復帰手
    段(53)を備えている請求項3記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 冷媒循環回路(11)を備えた空気調和装
    置において、 空調負荷に対応して上記冷媒循環回路(11)を運転する
    通常運転モードから、上記冷媒循環回路(11)を低騒音
    で運転する低騒音運転モードに、外気温度が最高温度か
    ら所定温度だけ低い切換え温度まで低下すると切り換え
    る制御手段(52)を備えている空気調和装置。
  6. 【請求項6】 外気温度が切換え温度まで上昇すると低
    騒音運転モードから通常運転モードに制御手段(52)を
    復帰させる復帰手段(53)を備えている請求項5記載の
    空気調和装置。
  7. 【請求項7】 制御手段(52)の所定温度が、変数で構
    成されている請求項5又は6記載の空気調和装置。
  8. 【請求項8】 制御手段(52)の所定温度が、季節によ
    って異なる温度に構成されている請求項5又は6記載の
    空気調和装置。
  9. 【請求項9】 制御手段(52)の所定温度が、外気温度
    の最高温度によって異なる温度に構成されている請求項
    5又は6記載の空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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