JP4151219B2 - 多室形空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1台の室外機に複数台の室内機を接続し、電動膨張弁にて冷媒流量を制御する多室形空気調和システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、1台の室外機に複数台の室内機を接続した多室形空気調和システムが、室外の省スペース性やエクステリア性や少ない電源容量の点でその需要を伸ばしている。従来、この多室形空気調和システムにおいて、容量(周波数)可変形
圧縮機を用い、冷凍サイクルの液側冷媒配管に、各室内機への冷媒流量を制御する冷媒流量制御装置を設け、室外機の容量と各室内機の容量との比較により圧縮機容量を制御し、各室内機への冷媒流量を制御するものが提案されている(例えば特開平6−257827号公報)。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の多室形空気調和システムについて説明する。図12は、従来の多室形空気調和システムの冷凍サイクル図である。この
多室形空気調和システムは1台の室外機102と複数台の室内機、本従来例では3台の室内機101a、101b、101cを接続して構成される。
【0004】
室外機102内にはインバータ駆動の周波数可変形圧縮機103(以下単に圧縮機と称す)、室外熱交換器104、冷暖房切換用の四方弁105が設けられ、また室内機101a、101b、101c内にそれぞれ室内熱交換器106a、106b、106cが設けられている。液側主管107は液側分岐管107a,107b,107cとに分岐されている。そして液側分岐管それぞれには電動膨張弁108a、108b、108cが設けられている。室内機101a、101b、101cとは、液側分岐管107a、107b、107cおよびガス側分岐管109a,109b、109cとで接続されている。また、各室内機101a、101b、101cには各室内機が設置されている部屋の室温を検出する室内温度センサ110a、110b、110cおよび居住者が希望する運転モード(冷房または暖房)と室温と運転、停止を設定できる運転設定装置111a、111b、111cと、急速運転を設定できる急速運転運転設定装置112a、112b、112cが設けられている。
【0005】
この冷凍サイクルにおいて、冷房時は圧縮機103から吐出された冷媒は、四方弁105より室外熱交換器104へ流れてここで室外空気と熱交換して凝縮液化する。そして、液側主管107を流れて分岐機内部の液側分岐管107a、107b、107cへと分岐する。電動膨張弁108a、108b、108cの弁開度は、それぞれの部屋の負荷に見合った開度になるように制御されるため、冷媒もそれぞれの負荷に応じた流量で低圧となって室内熱交換器106a、106b、106cへと流れて蒸発した後、ガス側分岐管109a、109b、109cよりガス側主管109、四方弁105を通過して再び圧縮機103に吸入される。また、圧縮機周波数は総負荷に応じて決定される。
【0006】
暖房時は圧縮機103から吐出された冷媒は、四方弁105を切換えてガス側主管109よりガス側分岐管109a、109b、109cへと分岐し、室内熱交換器106a、106b、106cへと流れて凝縮液化し、液側分岐管107a、107b、107c上の電動膨張弁108a、108b、108cで減圧されてる。電動膨張弁108a、108b、108cの弁開度は、冷房時と同様にれぞれの部屋の負荷に見合った開度に制御されるため、冷媒もそれに応じた流量で室内熱交換器106a、106b、106cを流れ、室外熱交換器104を流れて蒸発した後、四方弁105を通過して再び圧縮機103に吸入される。また、圧縮機周波数は冷房時と同様に総負荷に応じて決定される。
【0007】
次に、圧縮機周波数および電動膨張弁開度の制御方法について説明する。図13は圧縮機周波数および電動膨張弁開度の制御の流れを示すブロック図、図14は室内温度Trと設定温度Tsとの差温△Tの温度ゾーン分割図、図15は負荷テーブル図である。
【0008】
まず、室内機1aにおいて、室内温度センサ110aの出力を室内温度検出装置113aより温度信号として差温演算装置114に送出し、また室内温度設定記憶装置115にて運転設定装置111aで設定された設定温度および運転モードを判別して、差温演算装置114に送出する。ここで、差温△T(=Tr−Ts)を算出し、図14に示す負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする。たとえば、冷房運転時でTr=26.3℃、Ts=26℃とすると、差温△T=0.3℃でLn=4となる。
【0009】
しかし、冷房運転時でTr=29.3℃、Ts=26℃とすると、差温△T=3.3℃でLn=8の領域に有るが、急速運転の設定がされていない場合は、最大負荷がLn=7に制限されるようになっている。さらに定格容量記憶装置116に室内機101aの定格容量を記憶しておく。
【0010】
急速運転設定装置112aでは、冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を設定できる。
【0011】
急速運転設定装置112aからの信号は信号受信装置117に送られるともに、急速運転設定記憶装置118で記憶さる。これらの定格容量信号、差温信号、運転モード信号、急速運転信号等が信号送出装置119より室外機102の信号受信装置120へられる。室内機101b、101cからも同様の信号が信号受信装置120へ送られる。信号受信装置120で受けた信号は、図15に示す負荷定数テーブル121から負荷定数を設定し、所定の計算を行うことにより運転周波数、膨張弁開度を決定する。
【0012】
一例として、冷房時の運転開始時において、室内機101a、101b、101cからの信号が下記表1の場合について説明する。
【0013】
【表1】
Figure 0004151219
【0014】
風量はすべてMe+の設定とする。
【0015】
例えば冷房運転時でa室停止、b室Tr=27.8℃、Ts=26℃、c室Tr=27.6℃、Ts=26℃とすると、差温ΔTb=1.8℃でLn=7、差温ΔTc=1.6℃でLn=7となり、室内機101a、101b、101cの負荷定数はそれぞれ0、2.5、3.2となり、したがって圧縮機4の周波数Hzは、Aを定数とすると
Hz=A×(0+2.5+3.2)=A×5.7
となる。
【0016】
圧縮機103の運転許容値は室内機101a、101b、101cの定格容量に相当する2.0、2.5、3.2の合計値7.7とすれば、周波数の演算結果は圧縮機103の運転許容値に達しておらず、約25%の余裕度を残しており、この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して、圧縮機103の周波数制御を行う。以降、所定周期毎に室内機101a、101b、101cのそれぞれの定格容量信号、差温信号、運転モード信号より演算を行い、演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して圧縮機103の周波数制御を行う。
【0017】
次に、表2(a)のように室内機101a、101bが低負荷で運転中に、表2(b)のように室内機101cを急速運転での運転を開始した場合について説明する。
【0018】
【表2】
Figure 0004151219
【0019】
室内機101a、101b、101cの負荷定数はそれぞれ0.8、1.0、3.8となり、したがって圧縮機103の周波数Hzは、同様に
Hz=A×(0.8+1.0+3.8)=A×5.6
となり、周波数の演算結果は圧縮機4の運転許容値に達しておらず、約25%の余裕度を残しており、この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して、圧縮機103の周波数制御を行う。以降、所定周期毎に室内機101a、101b、101cのそれぞれの定格容量信号、差温信号、運転モード信号より演算を行い、演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して圧縮機103の周波数制御を行う。上記説明は、主に冷房時について行ったが、暖房時についても同様に制御可能である。
【0020】
このように、急速運転の設定のない室内機に対しては、その負荷に応じた能力を供給し、急速運転の設定のある室内機にのみ、室内機の定格容量を上回る能力を目標に、余裕ある室外能力を供給するよう圧縮機周波数と室内風量を制御するため、設定温度に到達するまでの時間を早くすることができ、快適性の向上および省エネルギ−を図ることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、室外機に余裕がある場合は、大能力の運転が可能だが、例えばの表3ように室内機101a、101bの負荷がLn=7の場合には、
Hz=A×(2.0+2.5+3.8)=A×8.3となり、圧縮機103の運転許容値を越えるため、周波数はHz=A×7.7となる圧縮機103の運転許容値として、圧縮機駆動装置に送出して、圧縮機103の周波数制御を行ため、急速運転スイッチをしたC室の能力も制限されてしまう。
【0022】
【表3】
Figure 0004151219
【0023】
一方、以上様な能力制限を回避する為に、急速運転の設定されていない室内機の設定温度を変更しサーモオフしやすいように制御するものが提案されているが(特開平09−145130号公報)、設定温度を一時的にでも変更すると、近年の空気調和装置の機能の特徴の一つであるお知らせ表示(設定温度や現在の室内・室外温度を表示するもの)が設定温度とは違った表示をしてしまう。これを回避するためには、設定温度を記憶する装置とは別に変更した設定温度を記憶する部分を持つ必要がああり、制御が複雑になると同時に、コストが増大するというデメリットが生じる。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、可変容量圧縮機、室外熱交換器、送風機、冷媒液側主管、冷媒ガス側主管を有する1台の室外機と、熱交換器及び送風機を有する複数台の室内機を、冷媒液が流れる冷媒液側主管から分岐した液側分岐管、及び冷媒ガスが流れる前記冷媒ガス側主管から分岐したガス側分岐管を介して接続し、冷媒液側主管から室内機の間に弁開度を制御可能とした電動膨張弁を介装して冷凍サイクルを構成し、室内機の各々に室内温度の設定値を記憶する室内温度設定記憶装置と、室内温度を検出する室内温度検出装置と、室内温度設定記憶装置と室内温度検出装置とから設定室内温度と室内温度との差温を算出する差温算出装置と、差温が取りうる温度範囲を複数個の温度ゾーンに分割して記憶する温度ゾーン記憶装置と、室内機が運転か停止かを記憶する運転停止記憶装置とを設け、温度ゾーン記憶置と、前記運転停止記憶装置の信号により、前記室内機の送風機と可変容量圧縮機と電動膨張弁とを制御する制御装置を有し、各々の室内機に冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を行う急速運転設定装置と、急速運転の設定を記憶する急速運転設定記憶装置と、急速運転設定記憶装置の信号により、圧縮機の能力を増大し、急速運転設定がない室内機への冷媒の分流を減少させ、急速運転記憶装置に急速運転の設定がされた室内機の送風機の風量を増加させ、かつ冷媒の分流を増大させるように、各々の室内機の送風機と可変容量圧縮機と膨張弁を制御する制御装置を設けたものである。
【0025】
上記の発明によって、冷房時に短時間で温度を下げたい(暖房時は上げたい)部屋に圧縮機のパワーを一時的に集中させることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、可変容量圧縮機、室外熱交換器、送風機、冷媒液側主管、冷媒ガス側主管を有する1台の室外機と、熱交換器及び送風機を有する複数台の室内機を、冷媒液が流れる冷媒液側主管から分岐した液側分岐管、及び冷媒ガスが流れる冷媒ガス側主管から分岐したガス側分岐管を介して接続し、冷媒液側主管から室内機の間に弁開度を制御可能とした電動膨張弁を介装して冷凍サイクルを構成し、室内機の各々に室内温度の設定値を記憶する室内温度設定記憶装置と、室内温度を検出する室内温度検出装置と、室内温度設定記憶装置と室内温度検出装置とから室内温度と室内温度との差温を算出する差温算出装置と、差温が取りうる温度範囲を複数個の温度ゾーンに分割して記憶する温度ゾーン記憶装置と、室内機が運転か停止かを記憶する運転停止記憶装置とを設け、温度ゾーン記憶置と、運転停止記憶装置の信号により、室内機の送風機と可変容量圧縮機と電動膨張弁とを制御する制御装置を有し、各々の室内機に冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を行う急速運転設定装置と、急速運転の設定を記憶する急速運転設定記憶装置と、急速運転設定記憶装置の信号により、各々の室内機の送風機と可変容量圧縮機と膨張弁を制御する制御装置を設け、急速運転記憶装置の信号の有無に応じて、前記差温の補正値を設定し、前記急速運転記憶装置の信号が有る場合に所定の補正値を前記差温に加える差温補正値設定装置を設けたものである。
【0027】
そしてこの構成によれば、短時間で温度を下げたい(暖房時は上げたい)部屋に圧縮機のパワーを一時的に集中させることが可能となる。
【0028】
請求項2に記載の発明は、可変容量圧縮機、室外熱交換器、送風機、冷媒液側主管、冷媒ガス側主管を有する1台の室外機と、熱交換器及び送風機を有する複数台の室内機を、冷媒液が流れる冷媒液側主管から分岐した液側分岐管、及び冷媒ガスが流れる冷媒ガス側主管から分岐したガス側分岐管を介して接続し、冷媒液側主管から室内機の間に弁開度を制御可能とした電動膨張弁を介装して冷凍サイクルを構成し、室内機の各々に室内温度の設定値を記憶する室内温度設定記憶装置と、室内温度を検出する室内温度検出装置と、室内温度設定記憶装置と室内温度検出装置とから室内温度と室内温度との差温を算出する差温算出装置と、差温が取りうる温度範囲を複数個の温度ゾーンに分割して記憶する温度ゾーン記憶装置と、室内機が運転か停止かを記憶する運転停止記憶装置とを設け、温度ゾーン記憶置と、運転停止記憶装置の信号により、室内機の送風機と可変容量圧縮機と電動膨張弁とを制御する制御装置を有し、各々の室内機に冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を行う急速運転設定装置と、急速運転の設定を記憶する急速運転設定記憶装置と、各々の室内機に温度ゾーン記憶装置と温度ゾーンのしきい値を記憶する温度ゾーンしきい値記憶装置を設け、急速運転設定記憶装置と温度ゾーンしきい値記憶装置と温度ゾーン記憶装置の信号により、運転中でかつ急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がない室内機の差温の補正値を設定する差温補正値設定装置を設けたものである。
【0029】
そしてこの構成によれば、より一層、短時間で温度を下げたい(暖房時は上げたい)部屋に圧縮機のパワーを一時的に集中させることが可能となる。また、負荷が小さい(設定温度と吸込み検知温度の差が小さい)部屋のみの空気調和機の性能を抑制する為に、他室の快適性の影響が少なくなる。
【0030】
請求項3に記載の発明は、可変容量圧縮機、室外熱交換器、送風機、冷媒液側主管、冷媒ガス側主管を有する1台の室外機と、熱交換器及び送風機を有する複数台の室内機を、冷媒液が流れる冷媒液側主管から分岐した液側分岐管、及び冷媒ガスが流れる冷媒ガス側主管から分岐したガス側分岐管を介して接続し、冷媒液側主管から室内機の間に弁開度を制御可能とした電動膨張弁を介装して冷凍サイクルを構成し、室内機の各々に室内温度の設定値を記憶する室内温度設定記憶装置と、室内温度を検出する室内温度検出装置と、室内温度設定記憶装置と室内温度検出装置とから室内温度と室内温度との差温を算出する差温算出装置と、差温が取りうる温度範囲を複数個の温度ゾーンに分割して記憶する温度ゾーン記憶装置と、室内機が運転か停止かを記憶する運転停止記憶装置とを設け、温度ゾーン記憶置と、運転停止記憶装置の信号により、室内機の送風機と可変容量圧縮機と電動膨張弁とを制御する制御装置を有し、各々の室内機に冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を行う急速運転設定装置と、急速運転の設定を記憶する急速運転設定記憶装置と、各々の室内機に温度ゾーン記憶装置と温度ゾーンのしきい値を記憶する温度ゾーンしきい値記憶装置を設け、急速運転設定記憶装置と温度ゾーンしきい値記憶装置と温度ゾーン記憶装置の信号により、運転中でかつ急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がない室内機の差温の補正値を設定する差温補正値設定装置と、急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がされてからの時間を計数する時間計数装置と計数時間のしきい値を記憶する計数時間しきい値記憶装置を設け、時間計数装置と計数時間しきい値記憶装置の信号により、差温補正装置に設定された差温の補正値を元に戻す制御装置を設けたものである。
【0031】
そしてこの構成によれば、短時間で温度を下げたい(暖房時は上げたい)部屋に圧縮機のパワーを一時的に集中させることが可能となる。また、負荷が小さい(設定温度と吸込み検知温度の差が小さい)部屋のみ、ある一定時間のみ空気調和機の性能を抑制する為に、他室の快適性の影響が少なくなる。
【0032】
請求項4に記載の発明は、可変容量圧縮機、室外熱交換器、送風機、冷媒液側主管、冷媒ガス側主管を有する1台の室外機と、熱交換器及び送風機を有する複数台の室内機を、冷媒液が流れる冷媒液側主管から分岐した液側分岐管、及び冷媒ガスが流れる冷媒ガス側主管から分岐したガス側分岐管を介して接続し、冷媒液側主管から室内機の間に弁開度を制御可能とした電動膨張弁を介装して冷凍サイクルを構成し、室内機の各々に室内温度の設定値を記憶する室内温度設定記憶装置と、室内温度を検出する室内温度検出装置と、室内温度設定記憶装置と室内温度検出装置とから室内温度と室内温度との差温を算出する差温算出装置と、差温が取りうる温度範囲を複数個の温度ゾーンに分割して記憶する温度ゾーン記憶装置と、室内機が運転か停止かを記憶する運転停止記憶装置とを設け、温度ゾーン記憶置と、運転停止記憶装置の信号により、室内機の送風機と可変容量圧縮機と電動膨張弁とを制御する制御装置を有し、各々の室内機に冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を行う急速運転設定装置と、急速運転の設定を記憶する急速運転設定記憶装置と、各々の室内機に温度ゾーン記憶装置と温度ゾーンのしきい値を記憶する温度ゾーンしきい値記憶装置を設け、急速運転設定記憶装置と温度ゾーンしきい値記憶装置と温度ゾーン記憶装置の信号により、運転中でかつ急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がない室内機を停止し、冷媒を分流する膨張弁を閉じる制御装置を設けたものである。
【0033】
そしてこの構成によれば、より一層、短時間で温度を下げたい(暖房時は上げたい)部屋に圧縮機のパワーを一時的に集中させることが可能となる。また、負荷が小さい(設定温度と吸込み検知温度の差が小さい)部屋のみの空気調和機の性能を抑制する為に、他室の快適性の影響が少なくなる。
【0034】
請求項5に記載の発明は、可変容量圧縮機、室外熱交換器、送風機、冷媒液側主管、冷媒ガス側主管を有する1台の室外機と、熱交換器及び送風機を有する複数台の室内機を、冷媒液が流れる冷媒液側主管から分岐した液側分岐管、及び冷媒ガスが流れる冷媒ガス側主管から分岐したガス側分岐管を介して接続し、冷媒液側主管から室内機の間に弁開度を制御可能とした電動膨張弁を介装して冷凍サイクルを構成し、室内機の各々に室内温度の設定値を記憶する室内温度設定記憶装置と、室内温度を検出する室内温度検出装置と、室内温度設定記憶装置と室内温度検出装置とから室内温度と室内温度との差温を算出する差温算出装置と、差温が取りうる温度範囲を複数個の温度ゾーンに分割して記憶する温度ゾーン記憶装置と、室内機が運転か停止かを記憶する運転停止記憶装置とを設け、温度ゾーン記憶置と、運転停止記憶装置の信号により、室内機の送風機と可変容量圧縮機と電動膨張弁とを制御する制御装置を有し、各々の室内機に冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を行う急速運転設定装置と、急速運転の設定を記憶する急速運転設定記憶装置と、各々の室内機に温度ゾーン記憶装置と温度ゾーンのしきい値を記憶する温度ゾーンしきい値記憶装置を設け、急速運転設定記憶装置と温度ゾーンしきい値記憶装置と温度ゾーン記憶装置の信号により、運転中でかつ急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がない室内機停止し、冷媒を分流する膨張弁を閉じる制御装置を設け,急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がされてからの時間を計数する時間計数装置と計数時間のしきい値を記憶する計数時間しきい値記憶装置を設け、時間計数装置と計数時間しきい値記憶装置の信号により、停止した室内機を再運転させ、冷媒を分流する膨張弁を開ける制御装置を設けたものである。
【0035】
そしてこの構成によれば、短時間で温度を下げたい(暖房時は上げたい)部屋に圧縮機のパワーを一時的に集中させることが可能となる。また、負荷が小さい(設定温度と吸込み検知温度の差が小さい)部屋のみ、ある一定時間のみ空気調和機の性能を抑制する為に、他室の快適性の影響が少なくなる。
【0036】
(実施例)
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明にかかる多室形空気調和装置の冷凍サイクル図の1例であり、1台の室外機2に複数台(例えば3台)の室内機1a、1b、1cを接続した場合を示している。図2は、本発明にかかる多室形空気調和装置の冷凍サイクル図の別の1例であり、1台の室外機2に分岐ユニット16を接続し複数台(例えば3台)の室内機1a、1b、1cを接続した場合を示している。この図2の冷凍サイクルでも今回の構成の範囲とし、効果も同じである。
【0037】
図1において、室外機2にはインバータ駆動の容量(周波数)可変形圧縮機3(以下単に圧縮機と称す)と、室外熱交換器4と、冷媒液側主管5と、冷媒ガス側主管6と、冷暖房切換用の四方弁7が設けられている。一方、室内機1a,1b,1cには室内熱交換器8a,8b,8c、室内送風機9a、9b、9cがそれぞれ設けられていて、室外機2と室内機1a、1b、1cは冷媒液側主管5より分岐した液側分岐管5a,5b,5c及び冷媒ガス側主管6より分岐したガス側分岐管6a,6b,6cとで接続されており、液側分岐管5a,5b,5cには、例えばステッピングモータ等により弁開度をパルス制御可能な電動冷媒分配膨張弁10a,10b,10cがそれぞれ介装されている。
【0038】
また、室内機1a,1b,1cには部屋の室温を検出する室内温度センサ11a,11b,11c、居住者が希望する運転モード(冷房または暖房)と室温と運転あるいは停止を設定できる運転設定装置12a,12b,12c、急速運転を設定できる急速運転運転設定装置13a,13b,13cが設けられている。
【0039】
また図2において、分岐ユニット16の中に冷媒液側主管5より分岐した液側分岐管5a,5b,5c及び冷媒ガス側主管6より分岐したガス側分岐管6a,6b,6cを設けており、液側分岐管5a,5b,5cには、例えばステッピングモータ等により弁開度をパルス制御可能な電動冷媒分配膨張弁10a,10b,10cがそれぞれ介装されている。
【0040】
上記構成の冷凍サイクルにおいて、冷房あるいは除湿運転時、圧縮機3から吐出された冷媒は四方弁7を介して室外熱交換器4と流れ、室外送風機15の駆動により室外熱交換器4で室外空気と熱交換して凝縮液化し、冷媒液側主管5を通り液側分岐管5a,5b,5cにて冷媒分配させ冷媒分配膨張弁10a,10b,10cで複数の室内機に分配された冷媒を流量制御して室内機1a,1b,1c,で蒸発した後に、ガス側分岐から冷媒ガス側主管6に合流して四方弁7、アキュムレータ−16を介して再び圧縮機3に吸入される。この冷媒分配膨張弁10a,10b,10cは室内の負荷に見合った開度となるようにステッピングモータ等によりパルス制御されるため、冷媒も室内負荷に応じた流量で制御される。
【0041】
第3図は本発明にかかる多室形空気調和装置の室内機の断面図であり、室内機1a本体上部及び前部には複数の吸込口17が形成されるとともに、本体下部には吹出口18が形成されている。また、吸込口17と吹出口18とを連通する空気通路19には室内熱交換器11aと室内送風機9aが設けられており、吹出口18には風向変更羽根20が揺動自在に取り付けられている。室内温度センサ11aは本体の中に配置されている。
【0042】
第4図は本発明にかかる多室型空気調和装置の信号の流れを示すブロック図である。まず、室内機1aにおいて、室内温度センサ11aの出力を室内温度検出装置21より温度信号として差温算出装置22に送出する一方、運転設定装置12aからの信号を信号受信装置23で受けて運転設定装置12aで設定された温度設定を室内温度設定記憶装置24で記憶されその温度設定を差温算出装置22に送出し、ここで差温ΔT(=Tr−Ts)を算出し、差温信号とする。この室内温度をTrとし設定温度をTsとする。
【0043】
運転設定装置12aでは、温度設定の他に運転停止信号、冷房・除湿・暖房等の運転モード、風量設定、風量自動、風向設定、風向自動が設定できるものである。
【0044】
また、運転停止記憶装置25て、運転設定装置12aで設定された信号を信号受信装置23で受信し室内機1aの運転(ON)あるいは停止(OFF)を記憶する。また、運転モード記憶装置26にて、運転設定装置12aで設定された信号を信号受信装置23で受信し室内機1aの冷房・除湿・暖房等どれかの運転モードを記憶する。
【0045】
さらに、風量モード記憶装置27にて、運転設定装置12aで設定された信号を信号受信装置23で受信し、室内機1aの風量の設定値(自動あるいはHi、Me+、Me、Me−、Loの5速のうちどれか1つ)を記憶し、送風機電圧設定装置28に室内送風機9aに印加電圧が設定される。
【0046】
急速運転設定装置13aでは、冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を設定できる。急速運転設定装置13aからの信号は信号受信装置23に送られるともに、急速運転設定記憶装置29で記憶さる。
【0047】
また、時間計数装置30にて、運転設定装置12aで設定された信号を信号受信装置23で受信してからの経過時間を計数する。
【0048】
さらに、定格容量記憶装置31に室内機1aの定格容量を記憶しておき、これらの定格容量信号、差温信号、運転モード信号、運転停止信号、室内温度信号、急速運転信号、計数時間信号を信号送出装置32より室外機2の信号受信装置33へ送出する。
【0049】
信号受信装置33で受信した信号は、圧縮機周波数演算装置34と冷媒分配膨張弁開度演算装置35へ送出される。圧縮機周波数演算装置34で求められた演算結果は、周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出され、圧縮機3の周波数制御が行われる。また、冷媒分配膨張弁開度演算装置35にて、冷媒分配比率を演算して各冷媒分配膨張弁10a,10b,10cの開度を設定する。
【0050】
以後、所定周期毎に、定格容量信号、差温信号、運転モード信号、運転停止信号に基づいて圧縮機3の周波数No.及び電動膨張弁10a、10b、10cの弁開度を算出し、圧縮機3の周波数制御及び電動膨張弁の開度制御が行われる。
【0051】
次に、本発明の第1の実施例について、図5〜7を参照しながら説明する。図5は室内温度Trと設定温度Tsとの差温ΔTの温度ゾーン分割図。図6負荷定数テーブル図。図7はフローチャート図である。
【0052】
まず、室内機1aにおいて、室内吸込み温度(Tr)と設定温度(Ts)の差温ΔT(=Tr−Ts)を算出し(フローチャートS1)、図6に示す負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とするが、急速運転設定装置13aが設定されると(S2)、冷房運転の場合は(S3)、差温ΔTに温度補正値Tha(ここでは仮に2℃とする)追加(S5)し、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換(S11)してこれを差温信号とする。暖房運転の場合、(S3)は差温ΔTに温度補正値Tha(ここでは仮に2℃とする)マイナス(S8)し、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換(S13)してこれを差温信号とする。
【0053】
しかし、ここではフローチャートに記載しないが、急速運転設定装置13aが設定されている場合は、負荷ナンバーLn=Lmax(ここでは例えばLn=8とする)に設定されるが、設定されていない時の最高負荷ナンバーはLn=Lmax−1に制限されるものとする(ここでは例えば7とする)。
【0054】
例えば冷房運転時でTr=27.3℃、Ts=26℃とすると、差温ΔT=1.3℃でLn=6となるが、急速運転設定装置13aに急速運転が設定されると、ΔT=1.3℃+2℃=3.3℃となりLn=8となる。しかし、冷房運転時でTr=30℃、Ts=26℃とすると、差温ΔT=4℃でLn=8の領域に有るが、急速運転設定装置13aに急速運転が設定されていないと、Ln=8の領域ではなくLn=7の領域の負荷と判断する。Ln=8の領域への移行は急速運転が設定された時のみとし、設定されていない時の負荷テーブルの上限はLn=7とする。
【0055】
次に、急速運転設定装置13aに急速運転が設定(S4、S7)されかつ、図5のに示す負荷ナンバーLn値がLn=Lmax(ここでは例えばLn=8)の領域にある場合(S15、S16)、ユーザーがリモコン等で設定した風量より数タップ(ここでは例えば2タップ)上の設定値に風量を自動的に変更する(S17、S18)。
【0056】
例えば、ユーザーが風量をMeで設定していた場合は、風量はHiに変更される。また、フローチャートには記載しないが、ユーザーがMe+以上の風量の設定をしていた場合は、ユーザーよる外部操作では設定できないHi設定を上回る空調負荷極大風量設定PHiとなるように風量設定変更を行う。
【0057】
一方、急速運転設定装置13b、13cが設定されていない室内機1b、1cは、冷房運転の場合は差温ΔTに補正値Thb(ここでは仮に2℃)マイナスし(S6)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換(S12)してこれを差温信号とする。暖房運転の場合は差温ΔTに補正値Thb(ここでは仮に2℃)プラスし(S9)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換(S14)してこれを差温信号とする。
【0058】
又、これもフローチャートに記載しないが、室内機1a、1b、1cのそれぞれの定格容量信号、差温信号、運転モード信号、運転停止信号より図6に示す負荷定数テーブルから負荷定数を読みだし、この負荷定数の総和に定数を乗じて圧縮機3の周波数をおよび膨張弁10の開度を決定する。
【0059】
1例として、表4(a)のような2室運転時(1b、1c)に、表4(b)のようにもう1室(1a)を急速運転で立ち上げた場合を説明する。
【0060】
【表4】
Figure 0004151219
【0061】
風量はすべてMe+の設定とする。
【0062】
例えば冷房運転時でa室停止、b室Tr=25.3℃、Ts=26℃、c室Tr=27.3℃、Ts=26℃とすると、差温ΔTb=―0.8℃でLn=2、差温ΔTc=1.3℃でLn=6となり、室内機1a、1b、1cの負荷定数はそれぞれ0、0.4,2.4となり、従って圧縮機3の周波数Hzは、Aを定数とすると
Hz=A×(0+0.4+2.4)=A×2.8
となる。
【0063】
この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して圧縮機3の周波数及び膨張弁10の開度の制御を行なう。
【0064】
この時、a室がTr=27.3℃、Ts=26℃、(差温ΔTa=1.3℃でLn=6)の条件で急速運転で立ち上げると、急速運転設定装置13aが設定され、差温ΔTに2℃追加しこれに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする。よって、ΔTa=1.3℃+2℃=3.3℃となりLn=8となる。
【0065】
一方、急速運転設定装置13b、13cが設定されていない室内機1b、1cは急速運転設定装置13aが設定されると、差温ΔTに2℃マイナスしこれに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とすると
ΔTb=−0.7℃―2℃=−1.7℃となりLn=0
ΔTc=+1.3℃―2℃=−0.3℃となりLn=2
となる。
【0066】
よって、室内機1a、1b、1cの負荷定数はそれぞれ2.4、0,0.5となり、従って圧縮機3の周波数Hzは、Aを定数とすると
Hz=A×(2.4+0+0.5)=A×2.9となる。
【0067】
この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して圧縮機3の周波数の制御および膨張弁10の開度の制御を行う。
【0068】
次に、第2の実施例について、図5,6,8を参照しながら説明する。図5は室内温度Trと設定温度Tsとの差温ΔTの温度ゾーン分割図。図6負荷定数テーブル図。図8はフローチャート図である。
【0069】
急速運転設定装置13aが設定されると(S2)、冷房運転の場合は、差温ΔTに温度補正値Tha(ここでは仮に2℃とする)プラスし(S5)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする(S15)。暖房運転の場合は、差温ΔTに温度補正値Tha(ここでは仮に2℃とする)マイナスし(S10)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする(S17)。
【0070】
しかし、ここではフローチャートに記載しないが、急速運転設定装置13aが設定されている場合は、負荷ナンバーLn=Lmax(ここでは例えばLn=8)に設定されるが、設定されていないの最高負荷ナンバーはLn=Lmax−1(ここでは例えばLn=7)に制限されるものとする。
【0071】
次に、急速運転設定装置13aに急速運転が設定されかつ、図5のに示す負荷ナンバーLn値がLn=Lmax(ここでは例えばLn=8)の領域にある場合(S19、S20)、ユーザーがリモコン等で設定した風量より数タップ(ここでは例えば2タップ)上の設定値に風量を自動的に変更する(S21,S22)。
【0072】
一方、急速運転設定装置13b、13cが設定されていない室内機1b、1cは、現在の負荷LnがLa以下(ここでは例えばLa=2)かどうか判断し、Ln≦Laの(ここでは例えばLa=2以下)の場合は(S7、S12)、冷房運転の場合は差温ΔTに温度補正値Thb(ここでは例えば1℃)マイナスし(S8)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする(S16)。
【0073】
暖房運転の場合は差温ΔTに温度補正値Thb(ここでは例えば1℃)プラスし(S13)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする。(S18)。Ln=La+1(ここでは例えばLn=3)以上の場合は差温ΔTの補正は行われない。
【0074】
この演算結果より、フローチャートに記載しないが、図6に示す負荷定数テーブルから負荷定数を読みだし、この負荷定数の総和に定数を乗じて圧縮機3の周波数をおよび膨張弁10の開度を決定する。
【0075】
1例として、表5(a)のような2室運転時(1b、1c)に、表5(b)のようにもう1室(1a)を急速運転で立ち上げた場合を説明する。
【0076】
【表5】
Figure 0004151219
【0077】
風量はすべてMe+の設定とする。
【0078】
例えば冷房運転時でa室停止、b室Tr=25.3℃、Ts=26℃、c室Tr=27.3℃、Ts=26℃とすると、差温ΔTb=―0.8℃でLn=2、差温ΔTc=1.3℃でLn=6となり、室内機1a、1b、1cの負荷定数はそれぞれ0、0.4,2.4となり、従って圧縮機3の周波数Hzは、Aを定数とすると
Hz=A×(0+0.4+2.4)=A×2.8
となる。
【0079】
この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して圧縮機3の周波数の制御を行なう。この時、a室がTr=27.3℃、Ts=26℃、(差温ΔTa=1.3℃でLn=6)の条件で急速運転で立ち上げると、急速運転設定装置13aが設定され、差温ΔTに2℃追加しこれに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする。よって、ΔTa=1.3℃+2℃=3.3℃となりLn=8となる。
【0080】
一方、急速運転設定装置13b、13cが設定されていない室内機1b、1cは急速運転設定装置13aが設定されると、現在の負荷がLn=2以下かどうか判断し、Ln=2以下の場合は、差温ΔTに2℃マイナスしこれに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする。Ln=3以上の場合は差温ΔTの補正は行われない。
よって、
ΔTb=−0.8℃ー2℃=―2.8℃となりLn=0
ΔTb= 1.3℃ー0℃= 1.3℃となりLn=6
のままである。
【0081】
よって、室内機1a、1b、1cの負荷定数はそれぞれ2.4、0、2.4となり、圧縮機3の周波数Hzは、Aを定数とすると Hz=A×(2.4+0+2.4)=A×4.8となる。
【0082】
この演算結果を周波数信号として圧縮機駆動装置(図示せず)に送出して圧縮機3の周波数の制御および膨張弁10の制御を行う。
【0083】
次に、第3の実施例について、図5、6,9を参照しながら説明する。図5は室内温度Trと設定温度Tsとの差温ΔTの温度ゾーン分割図。図6負荷定数テーブル図。図9はフローチャート図である。
【0084】
急速運転設定装置13aに急速運転が設定されると、時間計数装置30にて、急速運転が設定されてからの経過時間tを計数する(S3)。
【0085】
その後、請求項1又は2と同様の制御を行うが(S4〜S19)、経過時間t=ta(ここでは例えば5分)時間経過すると(S20〜23)、急速運転設定装置13b、13cに急速運転が設定されていない室内機1b、1cの差温ΔTを現在の負荷に対応した差温ΔT(補正してない温度)に戻し、(S31,S33)、圧縮機、送風機、膨張弁も現在の負荷に対応した設定値へ設定される。
【0086】
一方、急速運転設定装置13aに急速運転が設定された室内機1aは、急速運転が設定されてからの経過時間t=tb(ここでは例えば1時間)経過するか、(S24、S25)又は負荷領域ががLn≦Lmax−1(ここでは例えばLn=7)の領域に入ると(S26、S27)、急速運転設定装置13aの設定をを
解除し、風量を元の状態に戻し(S28,S29)、差温ΔTを現在の負荷に対応した差温ΔT(補正してない温度)に戻し(S30,S32)、圧縮機、送風機、膨張弁も現在の負荷に対応した設定値へ設定される。
【0087】
次に、第4の実施例について、図5、6,10を参照しながら説明する。図5は室内温度Trと設定温度Tsとの差温ΔTの温度ゾーン分割図。図6負荷定数テーブル図。図10はフローチャート図である。
【0088】
急速運転設定装置13aが設定されると、冷房運転の場合は差温ΔTに温度補正値Tha(ここでは例えば2℃)プラスし(S5)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする。(S15)。
【0089】
暖房運転の場合は差温ΔTに温度補正値Tha(ここでは例えば2℃)マイナスし(S10)、これに対応する負荷ナンバーLn値に変換してこれを差温信号とする。(S16)。
【0090】
ただし、急速運転設定装置13aが設定されている場合は、負荷ナンバーLn=Lmax(ここでは例えばLn=8)に設定されるが、急速運転設定装置13aが設定されていない場合は、設定されていないの最高負荷ナンバーはLn=Lmax−1(ここでは例えばLn=7)に制限されるものとする。
【0091】
また、急速運転設定装置13aに急速運転が設定されかつ、図5のに示す負荷ナンバーLn値がLn=Lmax(ここでは例えばLn=8)の領域にある場合(S17、S18)、ユーザーがリモコン等で設定した風量より2段階上の設定値に風量を自動的に変更する(S19,S20)。一方、急速運転設定装置13b、13cが設定されていない室内機1b、1cは、現在の負荷LnがLa(ここでは例えばLa=2)以下かどうか判断し(S7、S12)、 Ln≦La以下(ここでは例えばLn=2以下)の場合は、室内機13b、13cの送風機9b、9cの運転を停止する(S8,S13)。Ln=La+1(ここでは例えばLn=3以上)以上の場合はこの動作を行わない。
【0092】
この結果より、フローチャートに記載しないが、図6に示す負荷定数テーブルから負荷定数を読みだし、この負荷定数の総和に定数を乗じて圧縮機3の周波数をおよび膨張弁10の開度を決定する。
【0093】
次に、第5の実施例について、図5、6,11を参照しながら説明する。図5は室内温度Trと設定温度Tsとの差温ΔTの温度ゾーン分割図。図6負荷定数テーブル。図11はフローチャート図である。
【0094】
急速運転設定装置13aに急速運転が設定されると、時間計数装置30にて、急速運転が設定されてからの経過時間tを計数する。(S3)その後、請求項4と同様の制御を行うが(S4〜S21)、経過時間t=ta(ここでは例えば5分)時間経過すると(S22〜25)、急速運転設定装置13b、13cに急速運転が設定されていない室内機1b、1cは、送風機の運転を再開し(S36,S37)、圧縮機、送風機、膨張弁も現在の負荷に対応した設定値へ設定される。急速運転設定装置13aに急速運転が設定された室内機1aは急速運転が設定されてからの経過時間t=tb(ここでは例えば1時間)経過するか(S26,S27)、又は負荷LnがLn≦Lmax−1(ここでは例えばLn≦7)の領域に入ると(S28,S29)、急速運転設定装置13aの設定をを解除し、風量を元の設定に戻し(S30,S31)、差温ΔTを現在の負荷に対応した差温ΔT(補正してない温度)に戻し、(S32,S33)、圧縮機、送風機、膨張弁も現在の負荷に対応した設定値へ設定される。
【0095】
また図2に示した構成の場合でも、図1の室外機の冷媒分配膨張弁10a,10b,10cの制御を図2の分岐ユニット16の冷媒分配膨張弁10a、10b、10cが行うもので制御動作は同等となることから説明は省略する。
【0096】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0097】
請求項1に記載の発明によれば、急速運転スイッチが押されていない(急速な空調の変化を要求されていない)室内機の能力を落とし、急速運転スイッチが押された(急速な空調の変化を要求されている)室内機の能力を上げるように、圧縮機のパワーを集中させ、風量を変化させることにより、負荷が高い(設定温度と室内雰囲気温度の温度差が大きい)部屋の空調を無理なく急激に変化させることが可能となる。
【0098】
さらに、請求項2、4に記載の発明によれば、急速運転スイッチが押されていない(急速な空調の変化を要求されていない)室内機の能力を落とし(又は停止し)、急速運転スイッチが押された(急速な空調の変化を要求されている)室内機の能力を上げるように、圧縮機のパワーを集中させ、風量を変化させることにより、負荷が高い(設定温度と室内雰囲気温度の温度差が大きい)部屋の空調を無理なく急激に変化させることが可能となる。又、急速運転スイッチが押されてはいないが(急速な空調の変化を要求されていない)、負荷が高い(設定温度と室内雰囲気温度の温度差が大きい)部屋の室内機の能力は落とさないので、快適性への影響が少なくなる。
【0099】
さらに、請求項3、5に記載の発明によれば、急速運転スイッチが押されていない(急速な空調の変化を要求されていない)室内機の能力を一時的に落とし(又は停止し)、急速運転スイッチが押された(急速な空調の変化を要求されている)室内機の能力を上げるように、圧縮機のパワーを集中させ、風量を変化させることにより、負荷が高い(設定温度と室内雰囲気温度の温度差が大きい)部屋の空調を無理なく急激に変化させることが可能となる。又、急速運転スイッチが押されてはいない(急激な空調の変化を要求されていない)部屋の室内機の能力は一時的に落とされるだけなので、快適性への影響がさらに少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる実施例の多室形空気調和装置の冷凍サイクルの配管系統およびセンサ配置図
【図2】 本発明にかかる実施例の多室形空気調和装置の冷凍サイクルの配管系統およびセンサ配置図
【図3】 本発明にかかる実施例の多室形空気調和装置の室内機の概略縦断面図
【図4】 本発明にかかる実施例の制御の流れを示すブロック図
【図5】 本発明にかかる実施例の差温△Tの温度ゾーン分割図
【図6】 本発明にかかる実施例の運転している室内機負荷定数の総和と圧縮機周波数の関係図
【図7】 本発明にかかる実施例1の制御を示すフローチャート
【図8】 本発明にかかる実施例2の制御を示すフローチャート
【図9】 本発明にかかる実施例3の制御を示すフローチャート
【図10】 本発明にかかる実施例4の制御を示すフローチャート
【図11】 本発明にかかる実施例5の制御を示すフローチャート
【図12】 従来の多室形空気調和装置の冷凍サイクルの配管系統およびセンサ配置図
【図13】 従来の多室形空気調和装置の制御の流れを示すブロック図
【図14】 従来の多室形空気調和装置の差温△Tの温度ゾーン分割図
【図15】 従来の多室形空気調和装置の運転している室内機負荷定数の総和と圧縮機周波数の関係図
【符号の説明】
1a、2a、3a 室内機
2 室外機
3 可変容量圧縮機
4 室外熱交換器
5 冷媒液側主管
6 冷媒ガス側主管
10 電動膨張弁
11a、11b、11c 室内温度検出装置
13a、13b、13c 急速運転設定装置
15 送風機
22 差温算出装置
24 室内温度設定記憶装置
25 運転停止記憶装置
27 急速運転記憶装置
29 急速運転記憶装置
30 時間計数装置

Claims (5)

  1. 可変容量圧縮機、室外熱交換器、送風機、冷媒液側主管、冷媒ガス側主管を有する1台の室外機と、熱交換器及び送風機を有する複数台の室内機を、冷媒液が流れる前記冷媒液側主管から分岐した液側分岐管、及び冷媒ガスが流れる前記冷媒ガス側主管から分岐したガス側分岐管を介して接続し、前記冷媒液側主管から前記室内機の間に弁開度を制御可能とした電動膨張弁を介装して冷凍サイクルを構成し、前記室内機の各々に室内温度の設定値を記憶する室内温度設定記憶装置と、室内温度を検出する室内温度検出装置と、前記室内温度設定記憶装置と前記室内温度検出装置とから設定室内温度と室内温度との差温を算出する差温算出装置と、前記差温が取りうる温度範囲を複数個の温度ゾーンに分割して記憶する温度ゾーン記憶装置と、前記室内機が運転か停止かを記憶する運転停止記憶装置とを設け、前記温度ゾーン記憶置と、前記運転停止記憶装置の信号により、前記室内機の送風機と前記可変容量圧縮機と前記電動膨張弁とを制御する制御装置を有し、前記各々の室内機に冷房運転、除湿運転あるいは暖房運転の開始時に短時間で室温を下げ、あるいは室温を上げるための急速運転を行う急速運転設定装置と、急速運転の設定を記憶する急速運転設定記憶装置と、前記急速運転設定記憶装置の信号により、前記各々の室内機の送風機と前記可変容量圧縮機と前記膨張弁を制御する制御装置を設け、前記急速運転記憶装置の信号の有無に応じて、前記差温の補正値を設定し、前記急速運転記憶装置の信号が有る場合に所定の補正値を前記差温に加える差温補正値設定装置を設けた多室型空気調和装置。
  2. 前記各々の室内機に前記温度ゾーン記憶装置と温度ゾーンのしきい値を記憶する温度ゾーンしきい値記憶装置を設け、前記急速運転設定記憶装置と前記温度ゾーンしきい値記憶装置と前記温度ゾーン記憶装置の信号により、運転中でかつ前記急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がない室内機の前記差温の補正値を設定する差温補正値設定装置を設けた請求項1に記載の多室型空気調和装置。
  3. 前記各々の室内機に、前記急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がされてからの時間を計数する時間計数装置と計数時間のしきい値を記憶する計数時間しきい値記憶装置を設け、前記時間計数装置と計数時間しきい値記憶装置の信号により、前記差温補正装置に設定された前記差温の補正値を元に戻すことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の多室型空気調和装置。
  4. 前記各々の室内機に前記温度ゾーン記憶装置と温度ゾーンのしきい値を記憶する温度ゾーンしきい値記憶装置を設け、前記急速運転設定記憶装置と前記温度ゾーンしきい値記憶装置と前記温度ゾーン記憶装置の信号により、運転中でかつ前記急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がない室内機を停止する請求項1に記載の多室型空気調和装置。
  5. 前記各々の室内機に、前記急速運転設定記憶装置に急速運転の設定がされてからの時間を計数する時間計数装置と計数時間のしきい値を記憶する計数時間しきい値記憶装置を設け、前記時間計数装置と計数時間しきい値記憶装置の信号により、停止した室内機を再運転することを特徴とする請求項4に記載の多室型空気調和装置。
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