JP2000234090A - 低粘度スメクチック液晶組成物 - Google Patents

低粘度スメクチック液晶組成物

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JP2000234090A
JP2000234090A JP11037012A JP3701299A JP2000234090A JP 2000234090 A JP2000234090 A JP 2000234090A JP 11037012 A JP11037012 A JP 11037012A JP 3701299 A JP3701299 A JP 3701299A JP 2000234090 A JP2000234090 A JP 2000234090A
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carbon atoms
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formula
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Kohei Ushikubo
公平 牛久保
Atsushi Yoshizawa
篤 吉沢
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Japan Energy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストが高く、高温で安定で、粘度の
温度に対する依存性が小さく、しかも、30℃での粘度
が4000mPa・s以下を示すような低粘度の液晶組成物
を提供する。 【解決手段】 一般式(1)で示される成分の少なくと
も1種類と一般式(2)または一般式(3)で示される
成分の少なくとも1種類を重量比で5:1〜5:6の範
囲で混合したものに、一般式(4)で示される化合物の
少なくとも1種類を10〜50重量%含有させたことか
らなる低粘度スメクチックA液晶組成物。 【化1】 (R〜Rは炭素数1〜16のアルキル基またはアル
コキシ基、Rは炭素数1〜16のアルキル基、R
炭素数1〜16のアルコキシ基、R6は炭素数4〜8の
アルキル基、Aは1,4-フェニレン又はtrans-1,4-シ
クロヘキサン環、Xは単結合または-COO-を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録表示媒体、特に
は熱又は電界等の印加により印字及び消去を繰り返し行
う可逆型の記録表示媒体用のスメクチックA液晶組成物
に関する。かかる記録表示媒体は、電界や熱に対して応
答性を有し各種情報の表示や記録を行うことで、書き換
え可能カード、ディスプレイ、その他記録表示媒体とし
て幅広く使用することができる。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶組成物は表示材料として種々
の機器で応用され、時計、電卓、小型テレビ等に実用化
されている。これらはネマチック液晶組成物を用い、T
NあるいはSTN型と呼ばれる表示方式のものが採用さ
れている。この種の表示素子は、透明電極を有するセル
中に液晶を封入し、両面に偏光板を設けたものから構成
されているが、偏光板を用いているため視野角が狭く、
輝度が不足しているので高消費電力のバックライトを必
要とし、またセル厚を均一にする必要から大面積化が困
難であり、しかも構造が複雑で製造コストが高い等の問
題がある。最近は、反射光で表示可能で外部からのエネ
ルギーの供給なくてもメモリー性を有する液晶表示媒体
が注目を浴びている。この種の表示媒体用としてスメク
チックA液晶を用いたものは、液晶を配向させるための
外部エネルギーが除去された後も配向状態を維持するの
でメモリー性をもち、書き換え可能なものとして有用で
ある。
【0003】かかる用途におけるスメクチックA液晶と
しては、コントラストが高く高温でも安定な液晶状態を
とるものであることは勿論、低温領域においても粘度が
小さく外部印加エネルギーに対する応答性が良いことが
求められる。しかし、スメクチックA液晶組成物はネマ
チック液晶組成物に比べて結晶に近い構造をもつため、
室温近傍でこの要求を十分に満たす液晶組成物を見いだ
すことは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するもので、本発明の目的はコントラストが高く高温
で安定な液晶組成物であり、粘度の温度に対する依存性
が小さく、しかも、30℃での粘度が4000mPa・s以
下を示すような低粘度の液晶組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としての本発明は、下記一般式(1)で示される
成分の少なくとも1種類と下記一般式(2)または一般
式(3)で示される成分の少なくとも1種類を重量比で
5:1〜5:6の範囲で混合したものに、下記一般式
(4)で示される化合物の少なくとも1種類を10〜5
0重量%含有させたことからなるスメクチックA液晶組
成物である。
【0006】
【化3】
【0007】〔上記一般式(1)の化合物は、式中のR
として炭素数1〜16のアルキル基またはアルコキシ
基を有するもので、かつ炭素数5〜12のアルキル基又
は炭素数7〜14のアルコキシ基を有する化合物が50
〜100重量%占めるものである。一般式(2)の化合
物は、式中のR、Rとして炭素数1〜16で、R
+Rの炭素数が17以下のアルキル基またはアルコキ
シ基を有するもので、かつ炭素数5〜8のアルキル基ま
たはアルコキシ基を有し、RとRが同時にアルキル
鎖でなく、しかもR+Rの炭素数が13以下である
化合物が50〜100重量%占めるものである。一般式
(3)の化合物は、式中のRとして炭素数1〜16の
アルキル基、Rとして炭素数1〜16のアルコキシ基
で、R+Rの炭素数が17以下からなるもので、か
つRが4〜8のアルキル基、Rが炭素数4〜8のア
ルコキシ基を有し、しかもR+Rの炭素数が13以
下である化合物が50〜100重量%占めるものであ
る。一般式(4)中のR6は、炭素数4〜8のアルキル
基、Aは1,4-フェニレン又はtrans-1,4-シクロヘキ
サン環、Xは単結合または-COO-である。〕
【0008】また、他の本発明としては上記スメクチッ
クA液晶組成物に、下記一般式(5)で示される化合物
を30重量%以下で、かつ一般式(4)と一般式(5)
の合計量が全組成物量の50重量%以下としたことから
なるものである。
【0009】
【化4】
【0010】(上記一般式中、Rは炭素数4〜6のア
ルキル鎖を示す。)
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の液晶組成物における個々
の構成成分はすべて既知化合物であるが、これらを上記
割合で配合することにより室温領域での粘度が著しく低
くなり、ネマチック液晶組成物と比較して粘性が高くな
るスメクチックA液晶の欠点を大幅に改善できることを
見出し、本発明に想到したものである。
【0012】本発明は、一般式(1)と一般式(2)又
は(3)を混合して発現するスメクチックA相を利用す
るものであるが、本発明の目的をより効果的に達成する
ためには、一般式(1)と一般式(2)及び(3)の混
合比を、5:1〜5:6の範囲で選定するが、特には
3:1〜1:1とすることが好ましい。
【0013】本発明の液晶組成物は一般式(1)に
(2)又は(3)を混合した前記組成物に対し、一般式
(4)で示される成分を、一般式(4)の成分を含めた
組成物中の重量割合として10%〜50%となるように
するが、特には10〜40%となるように含有させるこ
とが好ましい。この割合が10%未満では低温での粘度
が高くなり、50%を越えると組成物の結晶化温度が高
くて本発明の使用目的にあわなくなる。
【0014】また、本発明の液晶組成物として、上記一
般式(1)、(2)又は(3)、(4)の混合物からな
る組成物に、さらに上記一般式(5)の化合物を、組成
物全量の30重量%以下、特に好ましくは25重量%以
下で、かつ一般式(4)と(5)との合計量が、組成物
全量の50%以下となるように加えたものは、スメクチ
ックA相の温度領域を高温側で広げることができるた
め、特に好ましい。
【0015】上記一般式(1)の化合物においては、本
発明の効果を高めるために、Rとして炭素数5〜12
のアルキル基又は炭素数7〜14のアルコキシ基を有す
る化合物のみを用いることが好ましいが、この化合物
は、Rとして炭素数1〜16の前記以外のアルキル基
又はアルコキシ基を有する化合物で、50重量%までは
代替しても、本発明の効果をさほど損なうことなく使用
することができる。この代替は、40重量%以下とする
ことが特に好ましい。
【0016】上記一般式(2)の化合物においては、本
発明の効果を高めるために、炭素数5〜8のアルキル基
またはアルコキシ基を有し、RとRが同時にアルキ
ル鎖でなく、かつR+Rの炭素数が13以下である
化合物のみを用いることが好ましいが、この化合物は、
、Rとして炭素数1〜16で、R+Rの炭素
数が17以下の前記以外のアルキル基又はアルコキシ基
を有する化合物で、50重量%までは代替しても、本発
明の効果をさほど損なうことなく使用することができ
る。この代替は、40重量%以下とすることが特に好ま
しい。
【0017】一般式(3)の化合物においては、R
4〜8のアルキル基、Rが炭素数4〜8のアルコキシ
基を有し、かつR+Rの炭素数が13以下である化
合物のみを用いることが好ましいが、この化合物は、R
、Rとして炭素数1〜16で、R+Rの炭素数
が17以下の前記以外のアルキル基又はアルコキシ基を
有する化合物で、50重量%までは代替しても、本発明
の効果をさほど損なうことなく使用することができる。
この代替は、40重量%以下とすることが特に好まし
い。
【0018】
【実施例】(液晶成分の合成法)4-アルキル(オキ
シ)安息香酸又はtrans-4-アルキルシクロヘキサンカ
ルボン酸1モルに対し、アルキル(オキシ)フェノール
又は4-シアノ-4’-ヒドロキシビフェニル1モル、
N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド1モル、4-
ジメチルアミノピリジン1/10モルを塩化メチレン溶
媒中で反応させた生成物を、カラムクロマトフィーで分
取した後、エタノール溶媒再結晶によって精製し、次に
示した一般式(2)、(3)および(4)の化合物を合
成した。他の化合物は、市販の化合物を用いた。
【0019】一般式(2)の化合物
【化5】
【0020】一般式(3)の化合物
【化6】
【0021】一般式(4)の化合物
【化7】
【0022】(液晶組成物の測定) (1)組成物構成成分 本発明の効果を具体的に示すための例示液晶組成物の構
成成分として、上記で合成した化合物および次に示した
化合物を用いた。
【0023】一般式(1)の成分
【化8】
【0024】一般式(4)の化合物
【化9】
【0025】一般式(5)の化合物
【化10】
【0026】(2)相転移温度測定方法 平行ガラス板中に入れた液晶組成物を加熱し、アイソチ
ック状態にしてから5℃/minで温度を下げ、クロス
ニコルの偏光顕微鏡下で相転移温度を観察した。
【0027】(3)粘度の測定方法 液晶組成物を同心円回転粘度計(HAAKE社CV2
0)測定部に入れ、測定温度に設定する。回転軸の回転
数を20rpmにしてそのときの粘度(mPa・s)を測定
した。
【0028】実施例組成物1 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を40wt%の比で混合して液晶組
成物を調製した。この組成物の相系列は Iso 127 N 105
SA 17 Sx であった。この組成物の粘度温度依存性の測
定結果を表1に示す。
【0029】実施例組成物2 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 130 N 104 SA 25
Sx であった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表1に示す。
【0030】実施例組成物3 一般式(1)の化合物(1−2)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 123 N 109 SA 18
Sx であった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表1に示す。
【0031】実施例組成物4 一般式(1)の化合物(1−3)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 130 N 106 SA 24
Sx であった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表1に示す。
【0032】実施例組成物5 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−2)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 140 N 124 SA 7
Sx であった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表1に示す。
【0033】実施例組成物6 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−3)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 131 N 103 SA で
あった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を表1
に示す。
【0034】実施例組成物7 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(3)の化合物(3−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 133 N 102 SA で
あった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を表1
に示す。
【0035】実施例組成物8 一般式(1)の化合物(1−1)を45wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を15wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 131 N 104 SA 17
N であった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表1に示す。
【0036】実施例組成物9 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−2)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 127 N 109 SA 22
Nであった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を
表1に示す。
【0037】実施例組成物10 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−4)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 128 N 101 SA 32
Sxであった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表1に示す。
【0038】実施例組成物11 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(2)の化合
物(2−4)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 122 N 104 SA -4
Sxであった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表1に示す。
【0039】実施例組成物12 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−3)を15wt%、一般式(2)
の化合物(2−4)15wt%、一般式(4)の化合物
(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合物(5−
1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を調製し
た。この組成物の相系列は Iso 132 N 113SA であっ
た。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を表1に示
す。
【0040】比較例組成物1 一般式(2)の化合物(2−1)を50wt%、一般式
(4)の化合物(4−1)を50wt%の比で混合して
液晶組成物を調製した。この組成物の相系列はIso 141
N 124 SA 6 Sxであった。この組成物の粘度温度依存性
の測定結果を表1に示す。
【0041】比較例組成物2 一般式(1)の化合物(1−1)を60wt%、一般式
(4)の化合物(4−1)を20wt%、一般式5の化
合物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物
を調製した。この組成物の相系列は Iso 131 N 115 SA
であった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を表
2に示す。
【0042】比較例組成物3 一般式(1)の化合物(1−3)を40wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を40wt%、一般式(5)
の化合物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組
成物を調製した。この組成物の相系列は Iso 103 N 96
SAであった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を
表2に示す。
【0043】比較例組成物4 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(4)の化合物(4−1)を20wt%、一般式5の化
合物(5−1)を20wt%、一般式(2)の化合物
(2−4)30wt%の比で混合して液晶組成物を調製
した。この組成物の相系列は Iso 132 N 119 SAであっ
た。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を表2に示
す。
【0044】比較例組成物5 一般式(1)の化合物(1−1)を30wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を30wt%、一般式(5)
の化合物(5−1)を20wt%、一般式(4)の化合
物(4−3)20wt%の比で混合して液晶組成物を調
製した。この組成物の相系列は Iso 131 N 117 SA 15 S
xであった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果を
表2に示す。
【0045】比較例組成物6 一般式(1)の化合物(1−1)を25wt%、一般式
(2)の化合物(2−1)を35wt%、一般式(4)
の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)の化合
物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組成物を
調製した。この組成物の相系列は Iso 130 N 112 SA 31
Sxであった。この組成物の粘度温度依存性の測定結果
を表2に示す。
【0046】比較例組成物7 一般式(1)の化合物(1−1)を60wt%、一般式
(4)の化合物(4−1)を20wt%、一般式(5)
の化合物(5−1)を20wt%の比で混合して液晶組
成物を調製した。この組成物の相系列は Iso 131 N 115
SA 12 Cr であった。この組成物の粘度温度依存性の測
定結果を表2に示す。
【0047】以上の結果から明らかなように、本発明の
液晶組成物は高温で安定なスメクチックA相をとり、温
度の依存性が低く、低温でも低粘度を示すことが分か
る。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明は、高温で安定で、しかも温度の
依存性が低くて、低温でも低粘度なスメクチックA相を
示す液晶組成物を得ることができるという格別の効果を
奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で示される成分の少なく
    とも1種類と下記一般式(2)または一般式(3)で示
    される成分の少なくとも1種類を重量比で5:1〜5:
    6の範囲で混合したものに、下記一般式(4)で示され
    る化合物の少なくとも1種類を10〜50重量%含有さ
    せたことを特徴とする低粘度スメクチックA液晶組成
    物。 【化1】 〔上記一般式(1)の化合物は、式中のRとして炭素
    数1〜16のアルキル基またはアルコキシ基を有するも
    ので、かつ炭素数5〜12のアルキル基又は炭素数7〜
    14のアルコキシ基を有する化合物が50〜100重量
    %占めるものである。一般式(2)の化合物は、式中の
    、Rとして炭素数1〜16で、R+Rの炭素
    数が17以下のアルキル基またはアルコキシ基を有する
    もので、かつ炭素数5〜8のアルキル基またはアルコキ
    シ基を有し、RとRが同時にアルキル鎖でなく、し
    かもR+Rの炭素数が13以下である化合物が50
    〜100重量%占めるものである。一般式(3)の化合
    物は、式中のRとして炭素数1〜16のアルキル基、
    として炭素数1〜16のアルコキシ基で、R+R
    の炭素数が17以下からなるもので、かつRが4〜
    8のアルキル基、Rが炭素数4〜8のアルコキシ基を
    有し、しかもR+Rの炭素数が13以下である化合
    物が50〜100重量%占めるものである。一般式
    (4)中のR6は、炭素数4〜8のアルキル基、Aは1,
    4-フェニレン又はtrans-1,4-シクロヘキサン環、X
    は単結合または-COO-である。〕
  2. 【請求項2】上記請求項1に記載のスメクチック液晶組
    成物に、下記一般式(5)で示される化合物を30重量
    %以下で、かつ一般式(4)と一般式(5)の合計量が
    全組成物量の50重量%以下としたことを特徴とする低
    粘度スメクチックA液晶組成物。 【化2】 (上記一般式中、Rは炭素数4〜6のアルキル鎖を示
    す。)
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