JP2000233802A - 生ゴミ処理装置及び処理方法 - Google Patents

生ゴミ処理装置及び処理方法

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JP2000233802A
JP2000233802A JP10646799A JP10646799A JP2000233802A JP 2000233802 A JP2000233802 A JP 2000233802A JP 10646799 A JP10646799 A JP 10646799A JP 10646799 A JP10646799 A JP 10646799A JP 2000233802 A JP2000233802 A JP 2000233802A
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Takaaki Yamane
敬明 山根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の微生物を利用した生ゴミ処理装置で
は、特に業務用などに利用する場合においては、処理量
の多少にかかわらず大きな処理槽を稼働させなければな
らず非効率的であり、且つ脱臭装置などと共に極めて広
大な設置スペースを必要としていた。 【解決手段】 微生物で生ゴミを処理させるもので、内
部に攪拌具を備えた樋状の生ゴミ収納容器を複数配設
し、収納物を順次他の生ゴミ収納容器に移送させて処理
する。また、複数配設した生ゴミ収納容器間に脱臭手段
を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物によって生
ゴミを処理する生ゴミ処理装置及び処理方法の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、各地方自治体のゴミ処理能力の問
題から一般家庭のみならず飲食業、養鶏・養豚業など工
業用として生ゴミの処理を可能とした生ゴミ処理装置が
普及している。生ゴミ処理装置としては、生ゴミを肥料
として再利用できるようにするものや、微生物によって
生ゴミのほとんどを消滅させるようにしたものがある。
この内、微生物を利用した生ゴミの処理装置は、近年生
物工学の発展によって微生物が手軽に入手できるように
なり、家電メーカーなどから種々の装置が販売されてい
る。
【0003】微生物を利用する処理装置は、投入したほ
とんどの生ゴミが微生物によって処理され、手間が掛か
らず手軽に導入できる利点がある。この方式の処理装置
は、マンションなどの集合住宅や住宅地に近接している
飲食店などに有用である他、大型化も可能であることか
ら工業用や業務用としても利用されている。また、微生
物処理においては、タンパク質やセルロースなどを分解
する土壌微生物等を保持させるための担体として、木
屑、木粉或いはピートモス等の分解媒体材を生ゴミ収納
容器に充填する。この分解媒体材を微生物の発酵床とし
て、生ゴミの発酵分解によって処理が行なわれる。生ゴ
ミを順次投入して処理を行わせるが、処理後の分解媒体
材の全部若しくは一部を肥料として流用することも可能
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微生物
を利用した生ゴミの処理においては、近時業務用として
広く利用されつつあるものの、装置が大型化することに
伴う種々の問題が生じていた。例えば、設置面積の問題
があり、大型の装置を導入できない場合が多いことがあ
る。また、微生物による処理では生ゴミと分解媒体材を
混合攪拌して処理が行われ、処理量の多少にかかわらず
大きな処理槽を稼働させて処理する必要があり、極めて
非効率的となってしまう。さらに、バッチ処理であるこ
とから一つの処理槽での処理が完全に終了しなければ、
次の処理が行えない問題があり、処理量に対し迅速に対
応できない欠点がある。
【0005】この他、微生物処理では定期的に分解媒体
材を交換したり、粉状ダストや不分解ゴミなどを回収す
る必要があるが、このような場合には稼働を停止させな
ければならず、稼働効率の低下の一因となる問題があ
る。しかも、微生物による生ゴミ処理では、その進行に
伴って水分が徐々に蓄積して飽和状態となり、空気の流
通が妨げられ微生物活動の低下や死滅に伴う処理能力の
低下が見られる。処理槽が大型になるとこのことが増大
する傾向にあり、嫌気化による悪臭が発生しやすくなる
原因となっていた。また、悪臭の発生に対処するための
脱臭装置等の設置スペースの問題もあって、広く普及し
得ない一因となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
問題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであ
り、その特徴とするところは、処理方法の発明にあって
は、微生物によって生ゴミを処理させる方法において、
内部に移送装置を備えた樋状の生ゴミ収納容器を複数配
設し、収納物を順次他の生ゴミ収納容器に移送すること
にある。
【0007】脱臭方法の発明にあっては、微生物によっ
て生ゴミを処理させる方法において、内部に移送装置を
備えた樋状の生ゴミ収納容器を複数配設し、収納物を順
次他の生ゴミ収納容器に移送して処理するものであっ
て、複数配設された生ゴミ収納容器の少なくとも周面と
上面を覆体で囲い、該生ゴミ収納容器間に脱臭手段を介
在させたことにある。
【0008】また、物の発明にあっては、微生物によっ
て生ゴミを処理させる処理装置において、内部に移送装
置を備えた樋状のものであって、一部に収納物の受容
部、他部に収納物の排出部が設けられた生ゴミ収納容器
を複数配設したことにある。
【0009】ここで、本明細書中でいう「生ゴミ収納容
器」とは、生ゴミを収納させるための樋状容器であり、
内部に移送装置を備えたものをいう。この生ゴミ収納容
器内で、生ゴミと微生物を担持させた分解媒体材を混合
攪拌させて、該生ゴミの処理を行なう。本発明において
は、これら収納物を移送装置で攪拌しながら移送させる
ようにする。生ゴミ収納容器の形状は、一般的に底部を
半円状にして移送装置の攪拌翼等の回転に沿わせるよう
にするが、底面を平面にしたり傾斜面を設けた形状とし
てもよい。また、一つの生ゴミ収納容器に2以上の移送
装置を設けてもよい。この場合、各移送装置を逆方向に
回転させることで攪拌効率を高くするなどの効果が生じ
る。材質は、プラスチックやステンレスなど腐食しにく
いものが好ましい。分解媒体材とは、上述したように土
壌微生物等を保持させるための担体であり、木屑、木粉
或いはピートモスなどの他、あまり水分を含まない活性
炭、ゼオライト粒、セラミックボール、天然鉱石、もみ
殻などである。
【0010】収納容器の構造としては、上部が開放され
た樋状部分があればよく、周面が密閉された内部空間を
形成する円筒や角筒などの筒状容器でもよい。また、微
生物による生ゴミの処理が進んだときに生じる粉状のダ
ストや水分を排出させるために、底部に貫通孔を備えた
容器を一部利用してもよい。貫通孔を備えた容器として
は、例えばパンチングメタルや金属製のネットなどで形
成する。プラスチックの場合は、パンチングしたり成型
時に多数の孔を穿設させるようにする。水分を排出させ
るための貫通孔を備えた収納容器の下方部には、排水受
を設け水処理装置などで処理してから放流する。また、
複数配設された収納容器全体の下方部に排水受を設けて
もよい。水処理装置は一般的な装置でよく、特に限定し
ない。筒状容器の場合には、上面に貫通孔などの開放部
分を設けたり、両端部分に夫々空気流入部と空気排出部
や、ファンなどを設けて酸素の供給や蒸気抜きさせるの
が好ましい。
【0011】この生ゴミ収納容器を複数設けて、これら
に収納物を順次移送しながら生ゴミの処理が行われる。
複数の生ゴミ収納容器は、無端状に連結して収納物を循
環指せる他、終端の生ゴミ収納容器を開放して収納物を
排出させ、肥料生成装置としてもよい。生ゴミ収納容器
の配置は、基本的には生ゴミ収納容器の容器本体の周面
同士が隣り合うようにほぼ平行に並べるが、長手方向の
軸線が交差するように四角形や三角形状などに配設して
もよい。例えば、複数列複数段に並列状態に配設し、最
上段と最下段にある最初と最後を垂直方向に配した生ゴ
ミ収納容器で接続する場合である。このようにして、生
ゴミ等の収納物は各収納容器を循環しながら処理される
ことになる。
【0012】収納物を複数配設した生ゴミ収納容器に順
次移送させながら生ゴミを処理させるようにしたことか
ら、該収納容器の稼働数を増減させることにより、生ゴ
ミの処理量に容易に対応させることができ、効率的な処
理を行うことが可能となる。稼働数の増減とは、収納容
器自体の数を増減する他、その数を変えずに実際に稼働
させる数を増減させることをいう。各収納容器間の移送
は、収納容器の一部に受容部と他部に排出部を設けるこ
とによって行なう。例えば、排出部から受容部へ押し出
しや、落とし込みなどによって行なう。また、排出部と
受容部を別体の連結部材などで連結させてもよい。この
他、収納容器を上下方向に複数配設した場合などには、
別途上昇コンベア等を組み合わせて、最上層の収納容器
に移送させるようにしてもよい。循環させる場合は、最
上層と最下層の間に上昇コンベアを介在させて連結する
ことによって行なう。移送装置としては、上述したよう
に収納物を収納容器内で移送させるように、攪拌翼に角
度を持たせたものやスクリューコンベアなど推力を発生
させる構造のものであればよく、特に限定するものでは
ない。
【0013】「連結部材」とは、一の生ゴミ収納容器の
排出部と他の生ゴミ収納容器の受容部とを順次連続的に
連結して、各生ゴミ収納容器間に収納物を移送させる部
材をいう。連結部材は、生ゴミ収納容器同士を連結して
収納物が移動できるものであればよく、上述した上昇コ
ンベア等もこの概念に含まれる。また、生ゴミ収納容器
と上昇コンベア等との連結に用いるものも含むものとす
る。構造としては、断面形状が樋状や筒状、平面形状が
L字型やU字型としてもよく、ゴムやプラスチックなど
のチューブを利用してもよい。また、連結部材に推力を
付与した攪拌具やスクリューコンベアのスクリューなど
を設けて、上述した上昇コンベアのように収納物を移送
させる機能を持たせたものでもよい。
【0014】「覆体」とは、複数配設された収納容器全
体の少なくとも周面と上面を覆うものをいう。本発明に
おいては、生ゴミ収納容器を複数配設して生ゴミの処理
を行わせることから、各生ゴミ収納容器間に生じる隙間
を利用して、脱臭させることができるという優れた構造
や方法となる。このことは、収納容器全体を覆体で囲う
ことで、各収納容器から発散する臭気を外部に漏らさな
いようにすると共に、収納容器間のスペースに脱臭手段
を備えて脱臭させることが可能となる。従って、別途脱
臭装置等を設けなくても、複数配設した収納容器部分だ
けで脱臭させることができ、スペースの有効利用を図る
ことが可能となる。
【0015】覆体としては、金属やプラスチックなどの
パネルで形成したり、帆布などの布やプラスチックシー
トなどで覆うようにしてもよい。通常、覆体の上面など
に排気口を設けて大気に開放したり、ダクト等で脱臭装
置等に接続して脱臭処理させる。収納容器間に介在させ
る脱臭手段としては、例えば活性炭やセラミック等の吸
着剤を充填したり、化学的や微生物を利用した生物学的
な消臭液の散布などの方法があるが、一般的に使用され
ている脱臭機能を有するものであればよく、特に限定す
るものではない。また、覆体自体その全部若しくは一部
を脱臭機能を有する多孔質の材料で形成してもよい。
【0016】「筒状体」とは、比較的短尺の中空部材で
あり、分解媒体材と混合させるものをいう。材質として
は、微生物に影響されないPP(ポリプロピレン)やP
E(ポリエチレン)などストローのようなプラスチック
の他、生分解性プラスチックのように一定期間経過する
と分解される素材を利用してもよい。生分解性プラスチ
ックとしては、一般的にでんぷんやタンパク質などを原
料とするもの等の他、乳酸等による化学合成や微生物を
利用して生産するものなどがあるが、本発明においては
特に限定するものではなく、微生物によって一定の条件
下で分解できるプラスチックであればよい。このような
生分解性プラスチックを利用すれば、分解媒体材が古く
なったときなど廃棄処理時に極めて有効となる。また、
分解されるまでの期間を3か月、1年、2年などに調整
してもよい。形状は、円形や楕円形、四角形などの多角
形など特に限定するものではない。大きさは約φ10m
m、長さ10mm程度である。このような多量の筒状体を
分解媒体材と混合し、微生物の発酵床とする。筒状体の
量としては、通常嵩が分解媒体材とほぼ同程度の割合に
する。
【0017】筒状体を混入した発酵床では、生ゴミが分
解して水分の発生量が多くなる多湿状態のときに、微生
物を含んだ分解媒体材が筒状体の中に詰まった状態とな
る。この状態においては、筒状体に詰まっていない分解
媒体材の量が少なくなることであり、筒状体同士による
隙間が生じて、空気が流通しやすくなって酸素の供給量
が多くなる。また、分解処理が進むと分解媒体材が乾燥
状態となるため、筒状体に詰まっていた分解媒体材が出
てきて、初期の状態に復活する。このように、筒状体を
多量に混入させることで、生ゴミ処理の処理状態におけ
る多湿状態と乾燥状態に応じて、微生物を活動させる好
適な環境を作りだすことができる。つまり、分解媒体材
にとって最も重要な水分調節機能、通気性の保持、微生
物の着床場所が満たされることになる。
【0018】さらに、微生物は筒状体の中に保護される
状態となるため、混合攪拌時におけるダメージが減少し
処理能力を長期に渡って維持させることが可能となる。
プラスチック製筒状体の場合には筒状体同士の滑りがよ
く、攪拌時の抵抗が少なくなるため、攪拌に要するエネ
ルギーが少なくて済み、しかも分解媒体材の耐久性が向
上する効果も生じ、長時間の連続使用が可能となる。さ
らに、筒状体を種々の色に着色することで清潔感を創出
させることができる効果も生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明に係る生ゴミ処理方法の実
施の形態の一例を示すもので、内部に移送装置2を備え
た円筒状の生ゴミ収納容器3を複数並列状態に設け、分
解媒体材4と生ゴミ5を該移送装置2で混合攪拌しなが
ら順次生ゴミ収納容器3に移し、循環させながら生ゴミ
5の処理を行なう方法である。本例に示した生ゴミ処理
装置1では、生ゴミ収納容器3を3列4段に配設し、生
ゴミ5を破砕機6で破砕してから上昇コンベア7で最上
層の生ゴミ収納容器3に送り込む。そして、各収納容器
3で分解媒体材4と混合攪拌させながら移送し、最下層
の収納容器3から再び上昇コンベア7に送り込み、循環
移送中に生ゴミ5の処理を行なう。本例に示す生ゴミ収
納容器3は、径がφ400〜600mm、長さが2000
mm程度である。また、本発明方法の他の実施の形態とし
て、図の点線で示す矢印のように循環させることなく、
収納物を排出させてこれを肥料として利用したり、廃棄
するようにしてもよい。循環や排出は、適宜切り換える
ようにしてもよい。
【0021】生ゴミ収納容器3は、円筒状の他図2のよ
うに樋状としてもよい。樋状にした場合、収納容器3の
上部は開放したままでもよく、密閉蓋やメッシュ、網状
の蓋を設けるようにしてもよい。各収納容器3間におけ
る収納物の移送手段は、例えば図3のように収納容器3
の両端部分を開放して、一方を受容部8、他方を排出部
9とし、排出部9から受容部8へ落とし込んで順次移送
していく。最下部の収納容器3から最上部の収納容器3
へは、別途設けた上昇コンベア7などを介して移送させ
循環させる。収納容器3内の移送手段としては、一方向
に送る他図4のように中央部から両サイド、両サイドか
ら中央部へ移送させる方法でもよい。生ゴミ収納容器3
は、図5ように移送装置2を2つ並設した構造としても
よい。この場合、図の矢印のように相互に逆方向に回転
させることで収納物の攪拌効率を高めることができる。
【0022】各収納容器3を直接接続するための連結部
材10は、図6のように収納容器3の両端部に設け、こ
れのフランジ11同士をボルト等で固定して結合する。
連結部材10としてはエルボ型(L字型)の他、図7の
ようにU字型としてもよい。移送装置2は、各図のよう
にチェーン、ベルト、ギア駆動などによってモータMを
原動機として駆動させるため、スプロケットホイールや
ギアなどが回転軸に設けられる。
【0023】本発明に係る生ゴミ処理装置1は、複数の
生ゴミ収納容器3を配設した構造としているため、これ
を容易に増減させることができ、生ゴミ5の処理量に容
易に対処することができる。この場合、収納容器3を増
減させる他、図8のように連結部材10を図の点線のよ
うに付け替えて、稼働させる収納容器3の数を調整して
もよい。生ゴミ5は、各生ゴミ収納容器3内を循環する
過程で徐々に処理されるが、この処理過程で粉状のダス
トや水が発生することから、図9のように収納容器3の
底部に貫通孔12を設けて、ダストや水を排出させるよ
うにする。図8では、上から二段目の一つに貫通孔12
を備えた収納容器3を設け、その下部に排出されたダス
トを受けるダスト受13を設けている。また、最下段の
全てに貫通孔を備えた収納容器3を配し、その下方部に
排出された水を受ける排水受14を設けている。
【0024】本発明に係る生ゴミ処理の脱臭方法の実施
の形態の一例を示すもので、図10のように複数配設し
た生ゴミ収納容器3間の隙間に脱臭手段16を介在させ
たものである。これは、複数配設した生ゴミ収納容器3
の周面と上面を覆体15で囲み、生ゴミ収納容器3の間
にセラミックの脱臭材を設けたものである。従って、生
ゴミ収納容器3に設けたファン17からの排ガスに含ま
れる臭気は、脱臭手段16で吸着され、生ゴミの処理装
置自体が脱臭筒として機能することとなる。このため、
別途脱臭装置等を設ける必要がなく、少ないスペースで
臭いのない生ゴミ処理装置を提供することが可能とな
る。本例では、覆体15の上部に排気口18を設け、こ
れにダクト19を連結して大気に開放させている。
【0025】図11は、脱臭方法の実施の形態の他の例
を示すもので、シャワーノズル20を生ゴミ収納容器3
の上方に設け、消臭液21を散布させて脱臭させるよう
にしたものである。本例では、シャワーノズル20によ
る消臭液21の散布と、脱臭材を介在させる方法と組み
合わせているが、消臭液21の散布だけでもよい。ま
た、シャワーノズル20から単に水を散布させることに
より、脱臭材の洗浄手段として利用してもよい。
【0026】生ゴミ5を分解処理させる分解媒体材4に
は、多数のプラスチック製パイプPを混合させておくの
が好ましい。パイプPを混合させることで、図12
(a)のように微生物による分解が進み水分が多量に生
じた多湿状態の場合には、分解媒体材4がパイプPの中
に詰まったカプセル状となる。多湿状態では、従来は空
気の流通が悪くなり微生物への酸素の供給が著しく低下
するが、前述したように多量に充填した個々のパイプP
同士の間に隙間が生じ、この隙間を通じて空気が流通し
酸素の供給を維持させることができる。分解処理がさら
に進むと分解媒体材4が同図(b)のように乾燥状態と
なり、パイプPに詰まっていた分解媒体材4が出て初期
の状態に復活し、分解媒体材4の交換時期を大幅に延ば
すことが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明に係る生ゴミ処理装
置及び処理方法によれば、複数連結した生ゴミ収納容器
に収納物を順次移送させながら処理を行なうため、生ゴ
ミを連続的に処理させることができ、従来のバッチ式処
理に比べ極めて効率的な処理が可能となる。また、生ゴ
ミ収納容器の稼働数を容易に増減できるため、生ゴミの
処理量の変動にも容易に対処でき、一の生ゴミ収納容器
が故障した場合や分解媒体材の交換、追加を行なう場合
でも装置全体を停止させることなく、ノンストップで対
応することができる。しかも、収納容器の配設方法も自
由自在であり、高層化させることで、設置スペースを最
小限に抑えることができ、しかも設置スペースを変える
ことなく処理量を増加させることができる利点がある。
【0028】また、生ゴミ収納容器を複数配設して生ゴ
ミを処理する構造としていることから、一つの大きな処
理槽に比して、複数に分散していることと、各生ゴミ収
納容器間に隙間が生じることにより、脱臭効果をより高
くすることが可能となる。このため、複数の生ゴミ収納
容器全体を覆体で覆い、生ゴミ収納容器間に脱臭手段を
介在させることにより、装置自体が脱臭筒として機能
し、臭気の発散の防止効果を容易且つ確実にすることが
できる。さらに、本発明では収納物を循環させながら処
理を行なうことから、多数のプラスチック製筒状体を分
解媒体材に混合させることで、微生物処理における水分
調節機能、通気性の保持、微生物の着床場所など、微生
物の活動に極めて好適な環境を形成でき、長期に渡って
処理状態を監視することなく処理を進行させることがで
きるなど実用上極めて有益な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生ゴミ処理装置及び処理方法の実
施の形態の一例を示す概略斜視図である。
【図2】生ゴミ収納容器の実施の形態の他の例を示す斜
視図である。
【図3】生ゴミ収納容器間の移送状態の一例を示す概略
側面図である。
【図4】生ゴミ収納容器間の移送状態の他の例を示す概
略側面図である。
【図5】生ゴミ収納容器の実施の形態のさらに他の例を
示す概略断面図である。
【図6】連結部材の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図7】連結部材の実施の形態の他の例を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明に係る生ゴミ処理装置の実施の形態の他
の例を示す概略正面図である。
【図9】生ゴミ収納容器の実施の形態のさらに他の例を
示す斜視図である。
【図10】本発明に係る生ゴミ処理の脱臭方法の実施の
形態の一例を示すもので、複数配設した生ゴミ収納容器
間に脱臭手段を介在させたものを示す概略断面図であ
る。
【図11】本発明に係る生ゴミ処理の脱臭方法の他の例
を示す概略断面図である。
【図12】(a)(b)は夫々分解媒体材にプラスチッ
ク製パイプを混合したときの処理状態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 生ゴミ処理装置 2 移送装置 3 生ゴミ収納容器 4 分解媒体材 5 生ゴミ 6 破砕機 7 上昇コンベア 8 受容部 9 排出部 10 連結部材 11 フランジ 12 貫通孔 13 ダスト受 14 排水受 15 覆体 16 脱臭手段 17 ファン 18 排気口 19 ダクト 20 シャワーノズル 21 消臭液 P パイプ M モータ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物によって生ゴミを処理させる方法
    において、内部に移送装置を備えた樋状の生ゴミ収納容
    器を複数配設し、収納物を順次他の生ゴミ収納容器に移
    送することを特徴とする生ゴミ処理方法。
  2. 【請求項2】 生ゴミ収納容器は、無端状に連結して収
    納物を循環させるものである請求項1記載の生ゴミ処理
    方法。
  3. 【請求項3】 生ゴミ収納容器は、生ゴミの処理量に応
    じて稼働数を増減させるものである請求項1記載の生ゴ
    ミ処理方法。
  4. 【請求項4】 上昇コンベアを最上段の生ゴミ収納容器
    に接続したものである請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  5. 【請求項5】 上昇コンベアを生ゴミ収納容器間に介在
    させて接続したものである請求項1又は2記載の生ゴミ
    処理方法。
  6. 【請求項6】 収納物は、多数のプラスチック製筒状体
    を含むものである請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  7. 【請求項7】 微生物によって生ゴミを処理させる方法
    において、内部に移送装置を備えた樋状の生ゴミ収納容
    器を複数配設し、収納物を順次他の生ゴミ収納容器に移
    送して処理するものであって、複数配設された生ゴミ収
    納容器の少なくとも周面と上面を覆体で囲い、該生ゴミ
    収納容器間に脱臭手段を介在させたことを特徴とする生
    ゴミ処理の脱臭方法。
  8. 【請求項8】 微生物によって生ゴミを処理させる処理
    装置において、内部に移送装置を備えた樋状のものであ
    って、一部に収納物の受容部、他部に収納物の排出部が
    設けられた生ゴミ収納容器を、複数配設したことを特徴
    とする生ゴミ処理装置。
  9. 【請求項9】 各生ゴミ収納容器は、一の生ゴミ収納容
    器の排出部と他の生ゴミ収納容器収納容器の受容部を連
    結部材で連結したものである請求項8記載の生ゴミ処理
    装置。
  10. 【請求項10】 生ゴミ収納容器は、無端状に連結して
    収納物を循環させるものである請求項8記載の生ゴミ処
    理装置。
  11. 【請求項11】 上昇コンベアを最上段の生ゴミ収納容
    器に接続したものである請求項8記載の生ゴミ処理装
    置。
  12. 【請求項12】 上昇コンベアを生ゴミ収納容器間に介
    在させて接続したものである請求項8又は10記載の生
    ゴミ処理装置。
  13. 【請求項13】 生ゴミ収納容器は、空気流入部と空気
    排出部が設けられたものである請求項8記載の生ゴミ処
    理装置。
  14. 【請求項14】 複数配設された生ゴミ収納容器は、少
    なくとも周面と上面を覆体で囲い、且つ該生ゴミ収納容
    器間に脱臭手段を介在させたものである請求項8記載の
    生ゴミ処理装置。
  15. 【請求項15】 覆体は、少なくとも一部を脱臭機能を
    有する材料で形成したものである請求項14記載の生ゴ
    ミ処理装置。
JP10646799A 1998-12-19 1999-04-14 生ゴミ処理装置及び処理方法 Pending JP2000233802A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114987985A (zh) * 2022-05-31 2022-09-02 北京四良科技有限公司 一种可自洁的餐桌剩余食物防酸败预警收集箱

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