JPH0930881A - 発酵不適性な有機廃棄物の処理方法および装置 - Google Patents

発酵不適性な有機廃棄物の処理方法および装置

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JPH0930881A
JPH0930881A JP7141062A JP14106295A JPH0930881A JP H0930881 A JPH0930881 A JP H0930881A JP 7141062 A JP7141062 A JP 7141062A JP 14106295 A JP14106295 A JP 14106295A JP H0930881 A JPH0930881 A JP H0930881A
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chamber
organic waste
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Hiroshi Shimizu
水 浩 清
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  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 好気性発酵には元来が不適性な高水分の有機
廃棄物をも、活発に安定処理して悪臭を発生させず、極
少量の乾燥粉末状完熟製品へ仕上げる。 【構成】 あらかじめ活性発酵状態に形成した堆積層8
へ対し対象原料を希薄均等に混合するよう装置して、容
器内に主発酵室13を構成し、攪拌爪10の間欠作用に
よって、充分容積をなす主発酵室13から残容積をなす
熟成室14を経由させた後、排出開口7から余剰熟成物
を貯留室15へ取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外食産業・食品加工業
などで発生する生ごみや水処理余剰汚泥などのうちで、
繊維質が過少で澱粉質や蛋白質や油脂分が過多のために
好気性発酵には不適性な高水分有機廃棄物を、発生場の
近くにおいて衛生的・効率的に発酵乾燥処理し、ほぼ均
質に熟成深化した極少量の粉末状製品へ仕上し、有機質
肥料などとして活用するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高水分の有機廃棄物を発酵乾燥処理する
技術の歴史は古いが、従来は発酵が不安定なために装置
規模に対する処理能力が低く、悪臭が激しくなるのが一
般であり、とくに、残米飯や揚げ物や動物性食品の比率
が多い惣菜屑などが主体の生ごみは、未消化繊維質の多
い家畜糞と対比しては勿論のこと、野菜屑の比率が多い
一般の生ごみとも異なって好気性発酵には元来が不適性
であり、安定処理は至難であった。また、在来のバッチ
式段階から脱却して、原料投入側から製品溢流側へと整
列的に発酵処理する装置も未だ改良過程にあり、例え
ば、攪拌過程と発酵過程が同一軸上に連なっていて、発
酵室の一端側から原料供給して室内堆積物と混合しつつ
末端側へ移送するのみであり(特願公告、平03−07
3282号、特願平02−16505)、あるいは、発
酵室の末端側から返送装置によって熟成堆積物の一部を
投入側の一端側へ混合するのみであって(特願平01−
229490、特願平03−282374、特願平04
−341457、特願平05−189056)、発酵不
適性な上記原料へは対応不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高水分有機廃棄物を活
発に好気性発酵させるには、活性菌を豊富に含む充分量
の低水分既成熟成物と投入原料を攪拌混合し、微生物反
応に必要な水分条件と通気性に富むポ−ラスな堆積密度
を確保する必要があり、その条件下では、一般の有機廃
棄物は家畜糞などと同様に迅速に活発に発酵して、通気
量大(空塔速度で10〜40cm/min)な放熱条件下で
も品温は60〜70℃台へ到達し、PH9〜10の弱ア
ルカリ性を保持するのであって、それは、菌相がセルロ
−ズ分解菌へ遷移した好気性発酵の活性状態を示す。そ
の時、透過空気温度と通気量に相応する水分蒸発速度
と、その水分蒸発潜熱および昇温や周壁からの熱損失な
どの合計必要熱量に相応する乾物分解速度で、水分と乾
物の両方が減量して装置内堆積物容積に対する処理能力
を発揮するのである。一般家庭からの生ごみも調理屑と
して野菜屑を豊富に含むのが普通なので、同様である。
【0004】しかるに、外食産業など惣菜を委託調理す
る場で発生する生ごみ中には野菜屑の如き調理屑が少な
く、一方、残米飯が全量の30〜70%を占める程に過
大な場合が多く、揚げ物や動物性食品の如き惣菜屑が多
いので、澱粉質が過多であって油脂分や蛋白質の比率も
高く繊維質過少であるため、50℃以上の高温域で活躍
できるセルロ−ズ分解菌への菌相の遷移が困難であり、
主に活躍する糖分分解菌は45℃以上では生息し難いの
で、低温域に低迷すると嫌気性雑菌類が繁殖し澱粉質は
有機酸へ変質し易くて、PH低下して往々5を割るの
で、好気性発酵は更に抑制されて遂に品温は常温近くへ
低下し、発酵停止の状態へ至る。しかも、残米飯や油脂
分は粘着力が高いので堆積物が塊状に成り易く、物理的
にも微生物環境を悪化して発酵難にする。その時、単に
電熱などの外部熱源で加熱して堆積物を高温にしても、
菌相の遷移・増殖へは貢献せずに乾燥のみが進み、一
方、加熱によって臭気発生は猛烈となる。また、惣菜屑
中には塩分濃度の高い漬物類や塩鮭などの保存食品が多
く含まれていて、発酵乾燥による乾物減量の過程で堆積
物中へ塩分が滞留し濃縮されるので、限界濃度を越える
に至ると発酵阻害して著しく処理能力は低下する。外食
産業から発生する生ごみに限らず、魚介類加工場残屑や
その他の食品加工業からの水処理汚泥なども同様であ
り、それらの好気性発酵に不適性な有機廃棄物に対処し
ても常に安定して良好条件を長期持続する発酵処理の方
法および装置を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、間欠作動する攪拌爪と下面から作用する通気装置
を容器内のほぼ全体へ設け、繊維質に富みリグニン含量
の少ない易分解性資材(例えば牧草ペレットや細断稲
藁)とセルロ−ズ分解菌が主体の種菌を豊富に含む資材
(例えば牛糞堆肥)を混合して所定含水率に調整し、あ
らかじめ、その容器内に必要高の堆積層を形成して活性
発酵状態へ保ち置き、目的原料を投入箱から容器内へ搬
送しつつ堆積層の一端側の充分容積へ少量づつ均等に散
布し、該当堆積層に対して所定負荷以内に原料を希薄均
等に混合させることで、活性発酵状態が常に継続される
容器内部分を主発酵室として構成し、容器内の原料供給
しない残容積を熟成室として主発酵室とは区分し、攪拌
爪の作用で主発酵室から熟成室へと順次に発酵堆積層を
移行させつつ、容器の他端側上部に設けた排出開口によ
って規正された所定高へ堆積層を形成して保持し、所定
高以上の残余堆積物を排出開口から貯留室へ移行させて
取得する方法を採ると良い。なお、所定高の排出開口を
上部に設置した仕切板によって容器内を区分して、貯留
室をも同一容器内へ設置した場合も、課題解決の要旨は
全く同一であるので良い。
【0006】その際の攪拌装置に付いて、所定時間毎に
小時間だけ間欠作動する回転軸を容器内へ水平に貫徹し
て設置し、容器内幅寸法にほぼ足る攪拌爪を該軸へ装着
した場合には、投入箱と連結して原料供給する輸送装置
の先端部を、排出開口とは相対側の容器内上部空間で回
転軸方向へ充分長をなす緩傾斜開口として形成すること
で、容器内の充分広域な部分を主発酵室へ構成し、ある
いは、円筒形容器の半径をなす回転梁を容器の上部空間
内に設け、回転梁上を移動する台車へ攪拌軸を垂直に懸
垂設置して、回転軸が台車上を移動しつつ回転梁上を半
径方向に移動して容器内堆積物の全体へスクリュウ式な
どの攪拌爪が間欠作動するように装置した場合には、回
転梁のほぼ全長に渡って設置した輸送装置へ容器の中心
部で投入箱と連結して原料供給し、排出開口とは相対側
において該輸送装置の充分長を緩傾斜開口へ形成し、緩
傾斜開口が同心円状に被覆する容器内の充分広容積を主
発酵室へ構成すると良い。共に、投入箱と連結する搬送
装置を排出開口とは相対する一端側上部空間内へ設け、
搬送装置の先端部所定長を搬送原料が希薄均等に散布さ
れる如く形成することで、間欠作動する攪拌爪を設けた
容器内の充分広域部分を主発酵室へ構成し、容器内の残
余部分を熟成室として区分する装置へ構成されていて良
い。
【0007】上記した装置へスクリュウ式などの返送装
置を付設し、返送装置の始端を熟成室または貯留室の堆
積物内へ接続し、返送装置の先端部から主発酵室へ完熟
堆積物の一部を返送するよう構成すると更に良い。な
お、主発酵室内には、あらかじめ投入した前記資材によ
って形成した堆積層をベ−スコンポストとし、必要によ
って返送装置を設けるのみで足りるが、投入原料の発酵
不適性度合によっては、上記の易分解性資材を原料投入
量に応じて同様にして追加投入する方法を採ると一層に
良い。
【0008】また、投入箱または搬送装置へ原料の破砕
爪を付設して、破砕混和した原料を前記と同様にして主
発酵室へ投入すると一層に良い。
【0009】
【作用】以上のように構成された発酵処理方法および装
置に付いて説明するに、発酵室に構成した容器内に、あ
らかじめ、牧草ペレットと牛糞堆肥などを混合して充分
量堆積し、適正水分(約35〜55%wb)に調整して
下面の通気装置から適正量通気(空塔速度で約10〜4
0cm/min)すると活発に発酵し、乾物分解による発熱
量で昇温して60数℃に達し、その時はセルロ−ズ分解
菌の特性としてPH9〜10となり、活性発酵状態のベ
−スコンポストとして安定保持した時に、目的原料を投
入箱から搬送装置によって発酵室内一端側の充分容積の
堆積層へ少量づつ均等に散布し、攪拌爪によって該堆積
層に対して原料を希薄均等に混合するが、水分過多で供
給される低温度の前記の不適性原料は搬送散布の過程で
既に嫌気分解してPH低下するが、上記の状態にあるベ
−スコンポストと所定負荷以内に混合される時はPH中
和し、近接周囲の活性状にあるセルロ−ズ分解菌が作用
して迅速に菌相遷移し、活性状にあるとセルロ−ズ分解
菌は澱粉質や油分なども良く分解するのでベ−スコンポ
ストは活性発酵を安定持続し、活発な乾物分解による発
熱で自然に高温を維持し、高温の透過空気は活発に水分
蒸発して乾物減と水分減の両面から著しく減量するが、
所定量の新規原料投入を合算すると徐々に堆積高を増
す。
【0010】発酵室内堆積層は新規投入の継続過程で、
堆積物は攪拌爪の作用で主発酵室部分から隣接する熟成
室部分へと押出されてほぼ均等に高さを増し、やがて排
出開口位置に達した後は、排出開口で規正された堆積高
を維持して余剰堆積物は排出開口から貯留室へ溢流し、
定常状態へ達するが、主発酵室内堆積物中には新規投入
原料に近い未熟物を含むのに、区分された熟成室内では
順次に有機乾物と水分が減量して発酵深化し、通常、貯
留室への溢流物は投入量の1/50位へも減量し均斉化
した良質製品として取得する。しかも、投入物中の塩分
は微生物分解不能なので有機乾物の分解に伴って濃縮さ
れるが、主発酵室内では投入物と近い塩分濃度へ保持さ
れて微生物増殖へは支障がなく、熟成室で順次に濃縮さ
れるが限界濃度へ到達以前に貯留室へ製品として排除さ
れるので支障なく、また、投入物中の蛋白質は微生物生
体増殖へ捕捉され余剰分は死滅してアンモニアなどへ分
解し悪臭放散するのだが、両発酵室内では微生物が常に
増殖過程にあって余剰分は貯留室へ排除されるので悪臭
放散せず、油分は微生物が比較的分解困難ではあるが発
酵活性状態にあれば微速ながら減量して堆積物性を悪化
せず、有機物は水分とCO2へ転換して臭気放散は微少
であり、安定作用する。
【0011】以上の作用は主発酵室内のベ−スコンポス
トをなす堆積層が活性発酵条件を常に維持することが前
提であり、発酵不適性な原料条件では当初に堆積した牧
草ペレットと牛糞堆肥の混合物などよりも活性発酵条件
が順次に劣化するので、通常は容器内で定常堆積高の1
/2程度へ当初に堆積しても原料投入量を消化し得るに
足る程度に充分な発酵室容積を設け、かつ、返送装置に
よって熟成室端末部から完熟堆積物の一部を主発酵室へ
補充すると、原料中に含有される難分解性の繊維質が熟
成過程で易分解性へ移行しているので、一般には不適性
原料を投入し続けても活性発酵条件を持続作用し、水産
加工場残屑の如く極端に発酵不適性な原料条件では、牧
草ペレットなど前記の新規資材を原料投入量に応じて補
充すると一層改善される。また、投入箱や搬送装置内に
設けた破砕爪の作用で野菜屑などの粗大な原料組織を摺
り潰し破砕して比表面積を増大してから投入すると、一
層活発精緻に活性発酵条件を持続作用し、残米飯なども
微生物視野からは粗大なので粒子状で主発酵室へ投入さ
れると粒子内が嫌気性発酵してPH低下し、かつ、粘着
性を増して相乗にベ−スコンポストを著しく劣化させる
ので、摺り潰して他の原料へ擦り付け混合して反応表面
積を増大してから投入すると、その場合にも精緻に活性
発酵条件を持続作用する。
【0012】攪拌作用に付いて水平回転軸が容器内で間
欠作動する場合では、投入箱から原料供給する輸送装置
先端部の緩傾斜開口で、回転軸方向へ充分長に渡り原料
が堆積層上に落下すると、該軸へ装着した攪拌爪の回動
によって緩傾斜開口下断面の堆積層全体へほぼ均等に希
薄に混合されて上記の如く主発酵室を構成し、その時、
主発酵室内の回転軸へは二重逆螺旋状に攪拌爪を装着し
てあると軸方向への混合作用が促進され、熟成室内では
爪が単に回動攪拌して軸方向混合作用を抑制すると堆積
層は整列的に移行して未熟物の混入を防ぎ、一層に良く
作用する。円筒形容器内で垂直な回転軸が回転梁上を移
動しつつ堆積物を順次に従って間欠に攪拌する場合で
は、容器中心部から投入原料は回転梁上の搬送装置へ移
送して、充分長の緩傾斜開口が堆積物上に描く同心円上
で投入するので、スクリュウ式などの攪拌爪の作用で充
分量の堆積物全体へ均等に希薄に混合されて主発酵室を
構成し、その時、主発酵室部分と熟成室部分とで攪拌爪
の回転梁上での移動時間をシ−ケンス制御により改変す
ると、上記の如く相違した攪拌作用を伴って一層に良く
作用する。
【0013】
【実施例】実施例について、図1〜3に示す図面を参照
して説明すると、投入箱1内へ原料を蓋1b部から入
れ、傾斜した破砕爪2の2軸噛み合い部で大形屑を切断
しつつ原料全体を米飯粒子まで良く摺り潰して混合した
後、両側2本のスクリュウ式搬送装置3と3bで容器4
内上部空間5へ送り出すが、3は長く3bは短くて両者
の先端部には両者が連続することで充分長を形成する緩
傾斜開口6と6bを備え、破砕処理した原料は上部空間
5内で投入箱1側の充分長に渉りほぼ均等に少量ずつ分
散落下する。
【0014】投入箱1と相対する容器4の他端側所定高
に排出開口7が在り、容器4内には開口7で規正された
所定高の堆積層8を形成する。容器4内には2軸並行の
回転軸9を貫通設置して減速電動機9bと他端側軸受9
cで支持し、図3の如く軸9の放射方向へ容器4の幅に
足る長さ寸法の多数個のT型攪拌爪10を均等配列に装
着してあるのを図1では展開図として示してあり、タイ
マ−で4時間毎に30分程度を矢印の如く2軸相対に回
転し、かくして、爪10は堆積層8全体へ間欠作用す
る。容器4内の底面のほぼ全体に設けてある通気装置1
1は、空気ポンプ11aへ連結した配管11bから細長
管11c経由で多数個の通気口11dへ分岐するよう構
成してあり、常に目詰まり防止して堆積層8全体へ通気
を維持し、通気は点線矢印の如く上部空間5へ出て後、
容器4上部へ設けた排気管12、ブロワ12b、煙突1
2cを経て外気へ排出する。
【0015】前記の開口6と6bから原料が分散落下す
ると、図3に二重線矢印で示す如く攪拌爪10の作用で
直下の堆積層8断面の全体へ希薄混合され、図1に示す
如く容器4内一端側で充分容積をもつ主発酵室13を構
成し、開口6と6bの作用域外に在る容器4内残余容積
を熟成室14に区分し、図示例では両室を分離する低い
隔壁14bを設けてあるが無くても両室は自然に区分さ
れる。主発酵室13内では、先端に捻れ角を持つ長いT
型攪拌爪10の他に短くて螺旋配列の傾斜型攪拌爪10
bを配列し、図1に二重線矢印で示す如くリボン攪拌機
同等に軸方向へ室内の堆積層8を相互移送して均等混合
し、一方、熟成室14内には爪10bが無く爪10にも
先端捻れ角が無くて、室内の堆積層8は整列に順送りし
て熟成深化する。開口7をもって熟成室14と貯留室1
5を連結するが、図1では開口7が容器4の外壁から直
列に突出する枠として、図3では同様に並列の例で示
し、いずれも、室15は運搬可能な袋の例として示す。
【0016】図1と図3に示す如く熟成室14へ返送装
置16の始端を設置し、末端は図1と図2に示す如く投
入箱1内へ連結すると、室14内の熟成堆積物の一部は
原料と混合して、あるいは、タイマ−で原料供給後に返
送装置16を駆動すると投入箱1内を返送物で清掃後
に、いずれも主発酵室13へ均等に返送されて堆積層8
の発酵活性を改善し維持する。
【0017】次いで、図4〜6に示す他の実施例に付い
て説明する。いずれの図も投入箱1から緩傾斜開口6へ
至る搬送装置3の部分のみを示す。図4の例では、破砕
爪2をスクリュウ式搬送装置3の中間軸受けを支える固
定板として示し、その時は、爪2による流れ抵抗で爪2
に至る間は圧縮されて摺り潰し破砕し、爪2以降は圧縮
されず、しかも、スクリュウのリ−ドが大なので早送り
して粗流となり、かつ、開口6部分は切り欠きスクリュ
ウなので一層パラパラ状となり塊状では落下せず、従っ
て、開口6を長く設定して均一に分散投入できることを
示す。図5の例は、傾斜開口6を多数個の小開口で示
し、連続開口に限定せぬことを示す。図6の例は、搬送
装置3がベルトコンベア−の場合を示し、傾斜開口6は
斜め板としてあり、振動コンベア−などでも同様であ
る。
【0018】次いで、図7〜8に示す他の実施例に付い
て説明する。図中の1〜15は先に図1〜3の実施例で
説明したと同様であるが、破砕爪2はロ−ラ式などの独
立装置の例で示し、容器4は大径の円筒形であり、回転
軸9は上側で片持ち支持の縦軸であって、駆動電動機9
bと上側で接続し、攪拌爪10は上向き送りのスクリュ
ウ式の例として示してある。17は容器4の半径をなす
回転梁であり、容器4の中心軸17bを芯に梁17は回
転し、容器4内周に連続設置したレ−ル17cを梁17
先端部へ設置したロ−ラ17dで上下から抱き、ロ−ラ
17dを減速電動機17eで駆動して梁17は回動し、
18は梁17上へ設置した台車であり、上記同様にロ−
ラ18bの駆動で梁17上を半径方向へ移動し、梁17
上には輸送装置3も並行設置し、傾斜開口6は梁17先
端部から所定長に渡って設けられ、投入箱1は容器4の
中心で接続し、コンベア−19で容器4外から供給され
た原料は、破砕爪2とホッパ−1を経て梁17上の輸送
装置3ヘ容器4中心で移送される。排出開口7は容器4
中心部に設置した小円筒の上面をなし、余剰堆積物は円
筒内を落下して貯留室15へ収納する。
【0019】攪拌爪10は、梁17を回動させるロ−ラ
17dと台車18を移動させるロ−ラ18bとの駆動電
動機をシ−ケンス制御などして、容器4内平面に対し自
在に移動し、堆積層8全体へ順次に従って間欠作用す
る。その時、図8に矢印で示す一例の如く、傾斜開口6
が梁17の回動で覆って構成する主発酵室13内では、
放射方向へ交互移動して室内の堆積層8を均一化つつ原
料を希薄均等に混合し、残容積をなす熟成室14内では
渦巻き状に移動して、室内の堆積層8を整列的に排出開
口7へと順次移動して熟成深化させる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0021】発酵処理へは不適性であるために、従来は
焼却や埋め立てなどへ回されていた有機廃棄物が、本発
明によって安定して効果的に発酵処理できるようになっ
た意義は大きい。それによって、廃棄物処理が地域環境
を損なわずに安全かつ容易となり、処理のエネルギ−効
率は格段と向上し、処理物を有機質肥料として再利用し
て資源が有効利用されることとなった。かくして、近年
は破断されつつあった生物生産の循環系が復元可能とな
り、地球環境が持続的に保全され得ることとなった。
【0022】発酵不適性な有機廃棄物を不完全ながらも
発酵処理していた在来装置は存在していたが、それに対
比しては、本発明の実施によって主発酵室で常に活性発
酵が維持されて、安心して発酵処理へ依存できることと
なり、処理能力が飛躍的に向上する結果として処理原価
が著しく低減し、処理製品の品質が格段と向上した結果
として、発酵による廃棄物処理方法が一般に広く普及で
きる時代を招くこととなった。有機廃棄物は好気性発酵
の手法で処理するのが最も好ましいことは上記した如く
である。
【0023】しかも、主発酵室と熟成室と貯留室を区分
して順次に移送しつつ処理する本発明の実施によって、
塩分や余剰微生物を製品と共に排除できることとなって
発酵処理が安定化し、悪臭発生が押さえられ、あるいは
臭気放散防止のための脱臭装置が格段と簡易安価ですむ
こととなり、また、常に充分に熟成された均一な製品が
取得できて、肥料としての価値と安全性が向上すること
なった。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例の縦断面図である。
【図2】図1に対する投入箱部分の横断面図である。
【図3】図1に対する発酵室部分の横断面図である。
【図4】搬送装置部分の他の実施例における縦断面図で
ある。
【図5】搬送装置部分の更に異なる実施例における正面
図である。
【図6】搬送装置部分の更に異なる実施例における平面
図である。
【図7】本発明装置の他の実施例の縦断面図である。
【図8】図7に対する作用を示す部分平面図である。
【符号の説明】 1 投入箱 2 破砕爪 3 輸送装置 4 容器 5 上部空間 6 緩傾斜開口 7 排出開口 8 堆積層 9 回転軸 10 攪拌爪 11 通気装置 12 排気管 13 主発酵室 14 熟成室 15 貯留室 16 返送装置 17 回転梁 18 台車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間欠に作動する攪拌爪(10)と下面か
    ら作用する通気装置(11)を容器(4)内のほぼ全体
    へ設置し、あらかじめ、繊維質に富む易分解性資材とセ
    ルロ−ズ分解菌が主体の種菌を混合して、容器(4)内
    に所定含水率で必要高の堆積層(8)を形成して活性発
    酵状態へ保ち置き、投入箱(1)から原料を容器(4)
    内へ搬送しつつ堆積層(8)の一端側の充分容積へ少量
    づつ均等に投入し、所定負荷以内に原料を希薄均等に混
    合することで活性発酵状態を継続させたる主発酵室(1
    3)を容器(4)内に構成し、主発酵室(13)に対し
    て原料供給しない残容積を容器(4)内に熟成室(1
    4)として区分し、攪拌爪(10)の作用で主発酵室
    (13)から熟成室(14)へと順次に発酵堆積層を移
    行させつつ、容器(4)の他端側上部に設けた排出開口
    (7)によって規正された所定高へ堆積層(8)を形成
    して保持し、所定高以上の残余堆積物を排出開口(7)
    から貯留室(15)へ移行させて取得する発酵不適性な
    有機廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】 間欠に作動する攪拌爪(10)と下面か
    ら作用する通気装置(11)を容器(4)内のほぼ全体
    へ設置し、容器(4)の他端側上部の所定高へ設けた排
    出開口(7)によって容器(4)を貯留室(15)へ連
    結し、かつ、投入箱(1)と連結する搬送装置(3)を
    容器(4)内の排出開口(7)と相対する側の上部空間
    (5)内へ設け、搬送装置(3)の先端部所定長を搬送
    原料が希薄均等に散布される如く形成することによって
    容器(4)内の充分な広域部分を主発酵室(13)へ構
    成し、容器(4)内の残余部分を熟成室(14)として
    区分した発酵不適性な有機廃棄物の処理装置。
  3. 【請求項3】 所定時間毎に小時間だけ間欠に作動する
    回転軸(9)を容器(4)内へ水平に貫徹して設置し、
    回転軸(9)へは容器(4)内幅寸法にほぼ足る長さの
    攪拌爪(10)を装着し、投入箱(1)と連結する輸送
    装置(3)の先端部を容器(4)の上部空間(5)内で
    回転軸(9)方向へ充分長の緩傾斜開口(6)として形
    成することで、排出開口(7)と相対側に在る容器
    (4)内の充分容積を主発酵室(13)へ構成した請求
    項2記載の発酵不適性な有機廃棄物の処理装置。
  4. 【請求項4】 円筒形の容器(4)の上部空間(5)内
    で半径をなす回転梁(17)を設け、回転梁(17)上
    を移動する台車(18)へ回転軸(9)を垂直に懸垂設
    置し、台車(18)が回転梁(17)上を移動しつつ回
    転梁(17)が回転することで、回転軸(9)へ設置し
    た攪拌爪(10)が容器(4)内の堆積層(8)全体へ
    順次に作動するよう装置し、かつ、回転梁(17)上に
    設置した輸送装置(3)の始端を容器(4)中心部で投
    入箱(1)と連結し、排出開口(7)と相対側において
    輸送装置(3)の充分長を緩傾斜開口(6)に形成する
    ことで、緩傾斜開口(6)が同心円状に被覆する容器
    (4)内充分容積を主発酵室(13)へ構成した請求項
    2記載の発酵不適性な有機廃棄物の処理装置。
  5. 【請求項5】 返送装置(16)の始端開口を熟成室
    (14)または貯留室(15)内の堆積物へ連結して設
    置し、返送装置(16)の先端開口を主発酵室(13)
    上面へ連結する請求項3または4記載の発酵不適性な有
    機廃棄物の処理装置。
  6. 【請求項6】 投入箱(1)または搬送装置(3)へ破
    砕爪(2)を付設した請求項2記載の発酵不適性な有機
    廃棄物の処理装置。
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