JP2000231996A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JP2000231996A
JP2000231996A JP3108399A JP3108399A JP2000231996A JP 2000231996 A JP2000231996 A JP 2000231996A JP 3108399 A JP3108399 A JP 3108399A JP 3108399 A JP3108399 A JP 3108399A JP 2000231996 A JP2000231996 A JP 2000231996A
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electrodeless discharge
circuit
constant
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JP3108399A
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Ichiro Yokozeki
一郎 横関
Toshihiko Sasai
敏彦 笹井
Masahiko Kamata
征彦 鎌田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波電力の周波数が許容範囲を超えること
なく負荷に供給される高周波電力が最適になるように制
御する。 【解決手段】 高周波電源1により生成された高周波電
力が共振回路2を介して負荷3に供給される構成におい
て、マイコン2dが高周波電力の電流Idet と電圧Vde
t の位相差Δθに基づいて、負荷3に供給される高周波
電力が最適になるように可変リアクタンス素子Xcs、X
cpを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電灯に巻
回されている励起コイルに対して高周波電力を印加する
ことにより無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】<第1の従来例>この種の従来例として
は、例えば特開平9−17588号公報に示すように負
荷に供給される高周波電力が最適になるように制御する
ために、負荷の状態に応じて発振周波数を変化させる自
励型の無電極放電灯点灯回路が知られている。また、他
の従来例としては、始動時に高周波電力の電流と電圧の
位相差が一定になるように高周波電力の周波数を制御す
るPLL制御回路を備えた無電極放電灯点灯装置が知ら
れている。この高周波電力の周波数は例えば13.56
MHzである。
【0003】<第2の従来例>一般に、無電極放電灯の
消灯時と点灯時では、無電極放電灯及び励起コイルを含
む負荷のインピーダンスが大きく異なるので、回路全体
のインピーダンスも大きく変化する。そこで、従来例で
は図10に示すように、高周波電源1の出力電力を励起
コイルLc に伝達する整合回路12のインピーダンス定
数を切り替え可能(図示12a)にするとともに、電源
投入後の経過時間をカウントするタイマ13を設け、タ
イマ13が所定時間をカウントすると回路定数を切り替
える方法が知られている。
【0004】<第3の従来例>この種の無電極放電灯点
灯装置では一般に、無電極放電灯3aに巻回されている
励起コイルLc に対して例えば13.56MHzの高周
波電力を印加することにより無電極放電灯を点灯させ
る。また、始動時に必要なコイル電流Ic を確保した
り、装置の破壊を防止等するために、高周波電源1を構
成する半導体スイッチに流れる電流とこの半導体スイッ
チに印加される電圧の位相差が一定である必要がある。
このためにこの位相差を検出して、固定の周波数ではな
い高周波電力を生成するためのスイッチング駆動信号の
周波数を13.56MHzの近傍で制御するPLL制御
が知られている。そして、始動が完了すると固定周波数
に切り替える。
【0005】このPLL制御回路では、高周波電源1の
出力側で検出した電圧Vdet と電流Idet の位相差Δθ
がフェーズ・コンパレータにより検出され、この位相差
Δθがエラーアンプにより誤差電圧に変換され、この誤
差電圧が電圧制御発振器(VCO)の制御電圧として印
加される。VCO11は制御電圧に基づいて位相差Δθ
が一定値になるような周波数のスイッチング駆動信号を
発生して、高周波電源1内の半導体スイッチに印加す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】<第1の課題>ところ
で、この種の無電極放電灯点灯装置に用いられる周波数
帯域はISM帯等により限定され、例えば日本の場合に
は13.56MHz±7kHzである。したがって、上
記の<第1の従来例>では、最適な高周波電力を供給し
ようとして周波数を変化させると上記の許容範囲を超え
る可能性があり、このため実現不可能であるという問題
点(1)がある。
【0007】本発明は上記の問題点(1)に鑑み、高周
波電力の周波数が許容範囲を超えることなく負荷に供給
される高周波電力が最適になるように制御することがで
きる無電極放電灯点灯装置を提供することを第1の目的
とする。
【0008】<第2の課題>上記の<第2の従来例>で
は、電源投入後、所定時間が経過すると一義的に回路定
数を切り替えるので、再始動が困難なHIDランプの場
合やランプ不良によりランプが点灯しないにもかかわら
ず回路定数が切り替わり、このため回路の設計条件によ
っては伝送線路の入力インピーダンスの低下による過電
流により回路素子が破壊したり、また、切り替え部を構
成するリレーが過大電圧により破壊するという問題点
(2)がある。
【0009】本発明は上記の問題点(2)に鑑み、始動
時に回路定数を切り替える場合に回路素子の破壊を防止
することができる無電極放電灯点灯装置を提供すること
を第2の目的とする。
【0010】<第3の課題>上記の<第3の従来例>で
は、始動時の周波数をPLL制御するため、位相比較
器、誤差アンプなどが必要になり、このため回路が複雑
化、コスト高となるという問題点(3)がある。
【0011】本発明は上記の問題点(3)に鑑み、始動
時の周波数を制御する場合に周波数制御回路を簡単、安
価に構成することができる無電極放電灯点灯装置を提供
することを第3の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は上
記第1の目的を達成するために、無電極放電灯に巻回さ
れている励起コイルに対して高周波電力を印加すること
により無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置
において、前記高周波電力を発生する高周波電源と、前
記無電極放電灯及び励起コイルを含む負荷の間に配置さ
れた、定数が可変のインピーダンス素子と、回路の状態
を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された
回路の状態に基づいて、回路が目標状態になるように前
記インピーダンス素子の定数を制御するマイクロコンピ
ュータとを具備することを特徴とする。上記構成によ
り、マイクロコンピュータは、前記インピーダンスを制
御して、周波数を制御しながら、高周波電力の周波数が
許容範囲を超えることなく負荷に供給される高周波電力
が最適になるように制御することができる。
【0013】請求項2記載の発明は上記第1の目的を達
成するために、請求項1記載の無電極放電灯点灯装置に
おいて前記マイクロコンピュータが、前記インピーダン
ス素子と負荷の間のインピーダンスに基づいて前記高周
波電源とインピーダンス素子の間のインピーダンスが目
標値になるように前記インピーダンス素子の定数を制御
することを特徴とする。上記構成により、マイクロコン
ピュータと主回路の開発を切り離して進行することがで
き、また、最終的な調整をマイクロコンピュータの一部
の設定内容を変更するのみで行うことができる。
【0014】請求項3記載の発明は上記第2の目的を達
成するために、無電極放電灯に巻回されている励起コイ
ルに対して高周波電力を印加することにより無電極放電
灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置において、前記無
電極放電灯が点灯したか否かを検出する検出手段と、前
記検出手段が点灯を検出した場合に回路の定数を切り替
える定数切り替え手段とを具備することを特徴とする。
上記構成により、無電極放電灯が点灯したことを検出し
た場合に回路の定数を切り替えるので、回路素子の破壊
を防止することができる。
【0015】請求項4記載の発明は上記第2の目的を達
成するために、請求項3記載の無電極放電灯点灯装置に
おいて前記定数切り替え手段は、前記検出手段が点灯を
検出した後、所定時間が経過した後に回路の定数を切り
替えることを特徴とする。上記構成により、回路の定数
を切り替えた後に元の定数に戻ることを防止することが
できる。
【0016】請求項5記載の発明は上記第3の目的を達
成するために、無電極放電灯に巻回されている励起コイ
ルに対して高周波電力を印加することにより無電極放電
灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置において、高周波
スイッチング信号により高周波電力を生成する高周波電
源と、始動時に前記高周波スイッチング信号の周波数が
スイープするように制御する周波数制御手段とを具備す
ることを特徴とする。上記構成により、高周波スイッチ
ング信号の周波数をスイープさせるのみであるので、周
波数制御回路を簡単、安価に構成することができる。ま
た、回路のバラツキがあっても確実に始動することがで
きる。
【0017】請求項6記載の発明は上記第3の目的を達
成するために、請求項5記載の無電極放電灯点灯装置に
おいて前記高周波電源により生成された高周波電力を前
記励起コイルに伝達する伝送線路を備え、前記高周波電
源と前記伝送線路の接続点から見た出力インピーダンス
の共振周波数が前記周波数のスイープ範囲外になるよう
に前記伝送線路の長さが選択されていることを特徴とす
る。上記構成により、周波数をスイープさせた場合の回
路破壊を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>以下、図面
を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発
明に係る無電極放電灯点灯装置の第1の実施形態を示す
回路図、図2は図1の装置の具体例を示す回路図であ
る。
【0019】図1において、高周波電源1により生成さ
れた高周波電力は共振回路2を介して負荷3に供給され
る。共振回路2は、入力インピーダンスZinを変化させ
るための被制御可変定数素子2aと、高周波電力の電流
Idet と電圧Vdet を検出する回路2bと、その他の共
振回路2cとマイクロコンピュータ(以下、マイコン)
2dを有する。そして、高周波電源1が被制御可変定数
素子2aとして直列の可変リアクタンス素子Xcs及び並
列の可変リアクタンス素子Xcpに接続され、被制御可変
定数素子2aが検出回路2bに接続され、検出回路2b
がその他の共振回路2cに接続されている。その他の共
振回路2cは励起コイルLc に接続され、負荷3は無電
極放電灯3aとその回りに巻回されている励起コイルL
c により構成されている。
【0020】このような構成において、マイコン2dは
高周波電力の電流Idet と電圧Vdet の位相差Δθに基
づいて、負荷3に供給される高周波電力が最適になるよ
うに可変リアクタンス素子Xcs、Xcpを制御する。ここ
で、負荷3の定数が変動しても、検出回路2bとその他
の共振回路2bの間の端子対から負荷3側を見たインピ
ーダンスZout は、その端子対における「電圧Vdet /
電流Idet 」を検出すれば求めることができる。また、
高周波電源1と共振回路2の間の端子対から負荷3側を
見たインピーダンスZinを目標インピーダンスにするた
めには、高周波電源1と共振回路2の間の端子対と検出
回路2bとその他の共振回路2bの間の端子対の間の2
つの回路定数を変化させればよい。したがって、電圧V
det と電流Idet に基づいて可変リアクタンスXcs、X
cpを制御することにより、目標の入力インピーダンスZ
inを実現することができる。
【0021】ちなみに、目標の入力インピーダンスZin
は次のように表される。 目標Zin=目標実部(Rin)+目標虚部(Xin) =−jXcs +1/(1/−jXcp+1/Zout ) …(1) したがって、可変リアクタンスXcs、Xcpは、以下に示
すようにRin,xin,Zout の関数f、gにより求める
ことができる。 Xcs=f(Rin,xin,Zout ) Xcp=g(Rin,xin,Zout ) …(2) また、可変リアクタンスXcs、Xcpをそれぞれ制御する
ための制御データVCpc、VCscは、以下に示すように
求めることができる。 VCsc=h(Xcs) VCpc=k(Xcp) …(3)
【0022】例えばマイコン2dは予め、高周波電力の
電流Idet と電圧Vdet に応じて目標入力インピーダン
スZinを実現するために、可変リアクタンス素子Xcs、
Xcpを制御するための制御データVCpc、VCscのテー
ブルを有し、このテーブルに基づいて電流Idet 、電圧
Vdet をアドレスとして制御データVCpc、VCscを出
力する。このテーブルにおける制御データVCpc、VC
scは、例えば日本の場合には周波数が13.56MHz
±7kHzを超えないように予め設定されている。な
お、テーブルの代わりにマイコンがその都度、周波数が
上記の範囲を超えないように電流Idet 、電圧Vdet に
基づいて制御データVCpc、VCscを演算するようにし
てもよい。
【0023】制御データVCpc、VCscにより制御可能
な可変リアクタンス素子Xcs、Xcpとしては、例えば特
開平6−111971号公報に示されているように圧電
アクチュエータにより容量が可変のコンデンサや、電極
が対向する面積をモータにより変化させることにより容
量が可変のエアバリコンを用いることができる。なお、
電流Idet 、電圧Vdet に基づいて制御データVCpc、
VCscを出力する代わりに、反射電力が「0」になるよ
うに回路定数を変化させるようにしてもよい。
【0024】したがって、この第1の実施形態によれ
ば、負荷3に対して常に適正な電力を供給することがで
き、また、高周波電源1を効率的に動作させることがで
きる。
【0025】次に図2を参照して第1の実施形態の具体
的な回路について説明する。高周波電源1は直列の可変
リアクタンス素子Xcs、固定のインダクタンス素子XLS
及び並列の可変リアクタンス素子Xcpに接続されてい
る。被制御可変定数素子2aである可変リアクタンス素
子Xcs、Xcpは、例えば特開平6−111971号公報
に示されているように圧電アクチュエータにより容量が
可変のコンデンサ(ピエゾ素子)により構成され、それ
ぞれフィルタ11、12を介して印加される制御電圧V
cs、Vcpにより容量が可変である。
【0026】可変リアクタンス素子XcpはDCカットコ
ンデンサを介して、電圧Vdet を検出するための分圧回
路13と、電流Idet を検出するためのトランス14に
接続されている。トランス14はその他の共振回路2c
として例えば同軸ケーブル15のような伝送線路に接続
されている。また、図2に示すブロック、、はマ
イコン2dによる処理を示している。
【0027】このような構成において、Zin=25Ω、
Zout =50Ωとすると、この回路は次のように表すこ
とができる。 25Ω=−jXcs+jXLS +1/(1/−jXcp+1/50Ω) …(1)’ マイコン2dはまず、処理ではZout =Vdet /Ide
t を求め、続く処理では、処理で求めたZout に基
づいて、以下のように可変リアクタンスXcs、Xcpを求
める。 Xcs=f(25Ω,0Ω,Zout ) Xcp=g(25Ω,0Ω,Zout ) …(2)’ そして、続く処理では、処理で求めた可変リアクタ
ンスXcs、Xcpに基づいて以下のように制御電圧Vcs、
Vcpを求め、これをそれぞれフィルタ11、12に印加
する。 Vcs=h(Xcs) Vcp=k(Xcp)
【0028】<第2の実施の形態>図3は第2の実施の
形態の第1の例を示すブロック図、図4は図3の装置を
詳細に示す回路図である。図3、図4において、高周波
電源1は商用電源を全派整流等した直流電圧VDDを高周
波スイッチングして高周波電力を生成し、これを同軸ケ
ーブル等の伝送線路11、整合回路12を介して励起コ
イルLc に供給する。ここで、無電極放電灯3aが点灯
すると、高周波電源1の出力電流や励起コイルLc の電
圧が低下する。そこで、高周波電源1は図4に詳しく示
すように高周波電力を整流して平滑化した直流電圧と基
準電圧Vref を比較することにより無電極放電灯3aが
点灯したか否かを検出する点灯検出回路10を有し、整
合回路12は点灯検出回路10の点灯検出信号に基づい
て回路定数を切り替える定数切り替え回路(SW)12
aを有する。定数切り替え回路12aの切り替えスイッ
チは例えばリレーRlyなどにより構成される。
【0029】図5は第2の実施の形態の第2の例を示
し、点灯検出回路10が高周波電源1ではなく整合回路
12内に設けられ、この点灯検出回路10は励起コイル
Lc の電圧と基準電圧Vref を比較することにより無電
極放電灯3aが点灯したか否かを検出するように構成さ
れている。他の構成は第1の例と同一である。
【0030】ここで、無電極放電灯3aが点灯すると高
周波電源1の出力電流や励起コイルLc の電圧が低下す
るが、定数切り替え回路12aが回路定数を切り替える
と高周波電源1の出力電流や励起コイルLc の電圧が元
に戻るので、切り替えタイミングが早過ぎると、定数切
り替え回路12aが回路定数を元の消灯時状態に切り替
えるおそれがある。
【0031】図6は第2の実施の形態の第3の例とし
て、この不具合を防止するために定数切り替え回路12
aが定数切り替え時点を遅らせるようにしたものであ
る。図6において、電源投入後、高周波電源1は始動モ
ード時には無電極放電灯3aを始動するために十分な電
力を励起コイルLc に供給し、このため検出レベルは基
準電圧Vref より高い。そして、無電極放電灯3aが点
灯するとインピーダンスが変化して検出レベルが基準電
圧Vref より低下するので、点灯検出回路10が点灯信
号を出力する。そして、定数切り替え回路12aは点灯
信号が入力した後、所定時間が経過した後に定数を切り
替えることにより、回路定数が消灯時状態に戻ることを
防止することができる。
【0032】<第3の実施の形態>次に図7を参照して
第3の実施の形態について説明する。図7において、高
周波電源1を構成するスイッチングトランジスタQ1の
ゲートには、スイッチング周波数としてスイッチSW、
プリアンプ20を介して、始動時にはVCO21からの
可変周波数が印加され、始動後には固定周波数(図示2
2)が印加される。そして、トランジスタQ1はこの周
波数で、商用電源を全派整流等した直流電圧VDDをスイ
ッチングして高周波電源を生成し、これを同軸ケーブル
等の伝送線路11、整合回路12を介して励起コイルL
c に供給する。
【0033】このような構成において、電源が投入され
ると直流電圧VDDがコンデンサC1に充電され、このコ
ンデンサC1の充電電圧がVCO21の制御電圧として
印加される。したがって、電源が投入された後、コンデ
ンサC1が徐々に充電されると、VCO21は徐々に高
くなる(又は低くなる)周波数を発生し、したがって、
高周波電源1により生成される周波数が徐々に高くなる
(又は低くなる)。このため、図8(a)に示すように
装置のバラツキに関係なく、高周波電力の電流の位相が
電圧より所定の位相差Δθだけ遅れている時点(×点)
が必ず発生するので、無電極放電灯3aを点灯させるこ
とができる。なお、図8(b)は高周波電力の周波数f
をスイープさせた場合の、高周波電源から見たインピー
ダンスZを示している。
【0034】なお、このままで高周波電力の周波数をス
イープさせると無制限に高くなる(又は低くなる)。そ
こで、高周波電源1により生成される高周波電力がコン
デンサC2により充電された後、整流、平滑化されてコ
ンパレータ22の+入力端子に印加される。なお、この
コンデンサC2はその時定数がコンデンサC1より十分
に長いものが選択されている。コンパレータ22は+入
力端子に印加された入力電圧を基準電圧と比較して基準
電圧より大きくなると、トランジスタQをオンにする。
トランジスタQがオンになるとVCO21の出力がプリ
アンプ20側から接地側に流れて始動が停止し、したが
って、高周波電力が無制限に高くならない(又は低くな
らない)。
【0035】ここで、回路の並列共振周波数fs がスイ
ープ周波数範囲(fL<f<fH)内の場合にはインピ
ーダンスが低くなり、このため回路が破壊するおそれが
ある。そこで、図9に示すように負荷の並列共振周波数
fs が上記のスイープ周波数範囲内にないようにするた
めには、伝送線路11の線路長が選択されている。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、マイクロコンピュータに対して予め高周波電
力の周波数が許容範囲を超えないように設定することに
より、高周波電力の周波数が許容範囲を超えることなく
負荷に供給される高周波電力が最適になるように制御す
ることができる。請求項2記載の発明によれば、マイク
ロコンピュータと主回路の開発を切り離して進行するこ
とができ、また、最終的な調整をマイクロコンピュータ
の一部の設定内容を変更するのみで行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、無電極放電灯が点灯した
ことを検出した場合に回路の定数を切り替えるので、回
路素子の破壊を防止することができる。請求項4記載の
発明によれば、無電極放電灯が点灯したことを検出した
後、所定時間が経過した後に回路の定数を切り替えるの
で、回路の定数を切り替えた後に元の定数に戻ることを
防止することができる。請求項5記載の発明によれば、
高周波スイッチング信号の周波数をスイープさせるのみ
であるので、周波数制御回路を簡単、安価に構成するこ
とができ、また、回路のバラツキがあっても確実に始動
することができる。請求項6記載の発明によれば、周波
数をスイープさせた場合の回路破壊を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第1の実
施形態を示す回路図である。
【図2】図1の装置の具体例を示す回路図である。
【図3】第2の実施の形態の第1の例を示すブロック図
である。
【図4】図3の装置を詳細に示す回路図である。
【図5】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第2の実
施の形態の第2の例を示すブロック図である。
【図6】第2の実施の形態の定数切り替え時点を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図7】本発明に係る無電極放電灯点灯装置の第3の実
施の形態を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態における周波数と位相差及び
インピーダンスの関係を示すグラフである。
【図9】第3の実施の形態における共振周波数と周波数
スイープ範囲の関係を示すグラフである。
【図10】従来の無電極放電灯点灯装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 高周波電源 2a 被制御可変定数素子 Xcs,Xcp可変リアクタンス素子 2b 検出回路 2c マイクロコンピュータ 3a 無電極放電灯 Lc 励起コイル 10 点灯検出回路 11 伝送線路 12 整合回路 12a 定数切り替え回路(SW) 21 電圧制御発振器(VCO)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 征彦 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA16 BA03 EB05 EB06 GB01 GB04 GB14 GC04 HA06 HB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無電極放電灯に巻回されている励起コイ
    ルに対して高周波電力を印加することにより無電極放電
    灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置において、 前記高周波電力を発生する高周波電源と、前記無電極放
    電灯及び励起コイルを含む負荷の間に配置された、定数
    が可変のインピーダンス素子と、 回路の状態を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された回路の状態に基づいて、
    回路が目標状態になるように前記インピーダンス素子の
    定数を制御するマイクロコンピュータと、を具備するこ
    とを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロコンピュータは、前記イン
    ピーダンス素子と負荷の間のインピーダンスに基づいて
    前記高周波電源とインピーダンス素子の間のインピーダ
    ンスが目標値になるように前記インピーダンス素子の定
    数を制御することを特徴とする請求項1記載の無電極放
    電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 無電極放電灯に巻回されている励起コイ
    ルに対して高周波電力を印加することにより無電極放電
    灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置において、 前記無電極放電灯が点灯したか否かを検出する検出手段
    と、 前記検出手段が点灯を検出した場合に回路の定数を切り
    替える定数切り替え手段と、を具備することを特徴とす
    る無電極放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記定数切り替え手段は、前記検出手段
    が点灯を検出した後、所定時間が経過した後に回路の定
    数を切り替えることを特徴とする請求項3記載の無電極
    放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 無電極放電灯に巻回されている励起コイ
    ルに対して高周波電力を印加することにより無電極放電
    灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置において、 高周波スイッチング信号により高周波電力を生成する高
    周波電源と、 始動時に前記高周波スイッチング信号の周波数がスイー
    プするように制御する周波数制御手段と、を具備するこ
    とを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波電源により生成された高周波
    電力を前記励起コイルに伝達する伝送線路を備え、前記
    高周波電源と前記伝送線路の接続点から見た出力インピ
    ーダンスの共振周波数が前記周波数のスイープ範囲外に
    なるように前記伝送線路の長さが選択されていることを
    特徴とする請求項5記載の無電極放電灯点灯装置。
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CN1298196C (zh) * 2000-09-26 2007-01-31 东芝照明技术株式会社 无电极放电灯装置

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