JP2000231979A - ボンディング用ヒータ - Google Patents

ボンディング用ヒータ

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JP2000231979A
JP2000231979A JP11032671A JP3267199A JP2000231979A JP 2000231979 A JP2000231979 A JP 2000231979A JP 11032671 A JP11032671 A JP 11032671A JP 3267199 A JP3267199 A JP 3267199A JP 2000231979 A JP2000231979 A JP 2000231979A
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JP
Japan
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heater
bonding
heating element
ceramic base
heating
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Mitsuru Hattori
満 服部
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータの熱変形、破損および酸化劣化を防止
し、長寿命であるとともに、冷却時におけるヒータの加
熱面の温度分布の不均一を低減することができるボンデ
ィング用ヒータを提供する。 【解決手段】 発熱体12が埋設されたヒータ部14
と、他部材にヒータ部14を結合させるホルダー部15
を有するセラミック基材2からなるボンディング用ヒー
タ1である。セラミック基材2と発熱体12とを一体焼
結することにより、セラミック基材2と発熱体12とを
一体化するとともに、ヒータ部14に発熱体12を少な
くとも2層以上埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、液晶パネル実装
におけるCOG,コンピュータや携帯電話におけるMC
M実装等で用いられるフリップチップボンディング(F
CB)に使用されるボンディング用ヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】 半導体デバイスの高速・多ピン化に伴
い、狭ピッチ・高精度の半導体実装技術がますます重要
になりつつある。特に、液晶パネル実装におけるCO
G,コンピュータや携帯電話におけるMCM実装など
で、すでに実用化されているフリップチップボンディン
グ(FCB)は、図7(a)に示すように、半導体デバ
イスのSiチップ50と基板60上の電極62を接合す
る際、直接半田やAuロウ等の接合端子(バンプ)52
で熱圧着により接合する方法である。このフリップチッ
プボンディング(FCB)は、図7(b)(c)に示す
ような従来のリード線54,56を介して接合を行うワ
イヤボンディング(WB)やテープキャリア(TC)と
比較して、デバイスの更なるコンパクト・小形化および
高速化が可能となるため、今後ワイヤボンディング(W
B)にかわりフリップチップボンディング(FCB)が
主流になると予想されている。
【0003】 このフリップチップボンディング(FC
B)に用いる装置の一例を図5に示す。実際にフリップ
チップボンディング(FCB)を行う場合、Siチップ
50のサイズに対応したツールヘッド20を選択し、ツ
ールヘッド20を真空吸着によりヒータ1に固定した
後、Siチップ50を真空吸着によりツールヘッド20
に装着させる。ここで、ヒータ1は、Siチップ50を
強制冷却するために、ジャケット30にネジ止めされて
いる。そして、Siチップ50と接合するための電極6
2が配設された基板60を、基板用基台40に真空吸着
により固定させる。
【0004】 次に、ツールヘッド20を基板用基台4
0の位置決めされた方向に垂直に降下させて、Siチッ
プ50上の接合端子52と基板60上の電極62を接触
させた後、所定の荷重(最大50kgf程度)を掛ける
と同時に、Siチップ50を所定の温度(450〜50
0℃程度)に急速昇温(50℃から450〜500℃ま
で5秒程度)させ、一定時間(3〜5秒程度)保持する
ことにより、Siチップ50上の接合端子(バンプ)5
2と基板60上の電極62を熱圧着する。そして、速や
かにヒータ1の電源を切断し、ジャケット30で強制冷
却(水冷又は空冷)を行い、ツールヘッド20に装着さ
れたSiチップ50を急速降温(450〜500℃から
100℃まで20秒程度)させることにより、Siチッ
プ50上の接合端子(バンプ)52と基板60上の電極
62が接合され、フリップチップボンディング(FC
B)は完了する。
【0005】 このとき、Siチップ50の接合端子
(バンプ)52の広がりを防止すると同時に、Siチッ
プ50に対する熱的なダメージを少なくするため、急速
昇降温(昇温:5秒以下、降温:20秒以下)すること
が、フリップチップボンディング(FCB)を確実に行
う上で必要不可欠である。
【0006】 上記の要件を満たすために、ボンディン
グ用ヒータ1は、熱伝導性、均熱性、放熱性および熱衝
撃性に優れているとともに、酸化劣化がなく長寿命であ
ることが必要がある。このため、ボンディング用ヒータ
の基材として、熱伝導性、均熱性、放熱性および熱衝撃
性の優れた特性を有するAlNが主に用いられている。
【0007】 また、現在用いられているボンディング
用ヒータ70は、例えば、図6(b)に示すように、A
lNを基材としたヒータ部72に、強度信頼性に優れた
セラミックス製ホルダー部74をセラミックボンド76
等で接着した構造である。しかしながら、上記のような
分離型構造であるヒータの場合、ヒータを固定するため
のジャケットとヒータ界面での接触熱抵抗や熱応力が大
きくなり、急速昇降温によるヒータの熱変形や破損が発
生しやすくなるため、ヒータの寿命が短くなるという問
題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、このよう
な従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、抗折強度、破壊靱性、熱衝撃
性に優れたセラミック基材(ヒータ部+ホルダー部)と
発熱体を一体化することにより、ヒータの熱伝導性、均
熱性、放熱性を考慮しつつ、強度信頼性を向上させるこ
とができるため、ヒータの熱変形、破損および酸化劣化
を防止し、長寿命であるとともに、冷却時におけるヒー
タの加熱面の温度分布の不均一を低減することができる
ボンディング用ヒータを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、発熱体が埋設されたヒータ部と、他部材に該ヒー
タ部を結合させるホルダー部を有するセラミック基材か
らなるボンディング用ヒータであって、セラミック基材
と発熱体とを一体焼結することにより、セラミック基材
と発熱体とを一体化するとともに、ヒータ部に発熱体を
少なくとも2層以上埋設することを特徴とするボンディ
ング用ヒータが提供される。
【0010】 このとき、本発明では、セラミック基材
の加熱面から発熱体の距離が、1〜3mmであることが
好ましく、ヒータ部に埋設された発熱体同士の間隔が、
0.5mm以上であることが好ましい。
【0011】 また、本発明では、セラミック基材の熱
伝導率が、少なくとも30W/m・K以上であることが
好ましく、セラミック基材が、単一材料で、窒化珪素、
窒化アルミニウム、炭化珪素のいずれかで形成されてい
ることが好ましい。
【0012】 更に、本発明のボンディング用ヒータ
は、50℃から450〜500℃までの昇温時間が5秒
以下であるとともに、450〜500℃から100℃ま
での降温時間が20秒以下であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】 本発明のボンディング用ヒータ
は、発熱体が埋設されたヒータ部と、他部材にヒータ部
を結合させるホルダー部を有するセラミック基材からな
るボンディング用ヒータであって、セラミック基材と発
熱体とを一体焼結することにより、セラミック基材と発
熱体とを一体化するとともに、ヒータ部に発熱体を少な
くとも2層以上埋設したものである。
【0014】 これにより、本発明のボンディング用ヒ
ータは、従来の分割型ボンディング用ヒータと比較し
て、接触熱抵抗を小さくすることができるため、降温速
度を高速化することができるだけでなく、局所的な温度
分布による応力集中が発生しないため、強度信頼性が高
いだけでなく、剛性もあるため、熱変形しにくく、平面
度も良好である。また、本発明のボンディング用ヒータ
は、ヒータ部に発熱体を少なくとも2層以上埋設するこ
とにより、ヒータであるセラミック基材の加熱面と冷却
面との温度勾配を小さくすることができるため、特に、
冷却時におけるヒータの加熱面の温度分布の不均一を低
減することができる。更に、本発明のボンディング用ヒ
ータは、セラミック基材(ヒータ部+ホルダー部)と発
熱体とを一体化することにより、構造をシンプルにする
ことができるため、保守管理や生産性を向上させるだけ
でなく、製造コストも低減することができる。
【0015】 また、本発明のボンディング用ヒータ
は、図4に示すように、50℃から450〜500℃ま
での昇温時間が5秒以下であるとともに、450〜50
0℃から100℃までの降温時間が20秒以下であるこ
とが重要である。これは、Siチップの接合端子(バン
プ)の広がりを防止すると同時に、Siチップに対する
熱的なダメージを少なくすることにより、フリップチッ
プボンディング(FCB)を確実に行うためである。
【0016】 以下、図面に基づき本発明を詳細に説明
する。図1〜2は、本発明のボンディング用ヒータの例
であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は
右側面図であり、図3は、本発明のボンディング用ヒー
タの発熱体の配置の一例であり、(a)は正面透視図、
(b)は図1の側面透視図であり、(c)は図2の側面
透視図である。
【0017】 本発明のボンディング用ヒータの一例
は、図1に示すように、発熱体12が埋設されたヒータ
部14と、他部材にヒータ部14を結合させるホルダー
部15を有するセラミック基材2からなり、セラミック
基材2と発熱体12とを一体焼結することにより、セラ
ミック基材2と発熱体12とを一体化するとともに、ヒ
ータ部14に発熱体12a,12bを2層埋設したもの
である。これにより、加熱面17直下の発熱体12aと
冷却面18との間に、温度緩衝用の発熱体12bが配設
されているため、冷却時における加熱面17から冷却面
18の温度勾配を緩慢にすることができるため、冷却時
における加熱面17の温度分布の不均一を低減すること
ができる。
【0018】 また、本発明のボンディング用ヒータの
他の例は、図2に示すように、セラミック基材2と発熱
体12とを一体焼結することにより、セラミック基材2
と発熱体12とを一体化するとともに、ヒータ部14に
発熱体12a,12b,12cを3層埋設したものであ
る。これにより、加熱面17直下の発熱体12aと冷却
面18との間に、温度緩衝用の発熱体12b,12cが
それぞれ配設されているため、冷却時における加熱面1
7から冷却面18の温度勾配をより緩慢にすることがで
きるため、冷却時における加熱面17の温度分布の不均
一をより低減することができる。
【0019】 尚、上記のボンディング用ヒータ1は、
Siチップ50(図5参照)をツールヘッド20(図5
参照)を介して真空吸着により固定するSiチップ真空
吸着孔4と、発熱体12に給電する端子接合部8,9
と、ボンディング用ヒータ1の温度を測定する測温用熱
電対孔13と、ツールヘッド20(図5参照)を真空吸
着により固定するツールヘッド真空吸着孔6と、ジャケ
ット30(図5参照)にボンディング用ヒータ1を固定
する固定用ねじ孔10を備えている。
【0020】 このとき、セラミック基材2の加熱面1
7から発熱体12の距離aは、図3(b)(c)に示す
ように、1〜3mmにすることが好ましい。これによ
り、セラミック基材の熱伝導率が低い場合であっても、
ヒータの加熱面における温度分布を均一にすることがで
きるため、ボンディング用ヒータの寿命を延ばすことが
できる。また、ヒータ部14に埋設された発熱体12同
士の間隔b,cは、0.5mm以上にすることが好まし
い。これは、発熱体12同士の間隔が、0.5mm未満
である場合、発熱体12同士が影響を与えてしまい、ヒ
ータ部14に適切な温度勾配を与えることができなくな
るからである。尚、セラミック基材2と一体化された発
熱体12の配置は、特に限定されないが、図3(a)に
示すように最適化されていることが好ましい。
【0021】 また、Siチップ真空吸着孔4の端部
は、熱応力による破損(クラック)を回避するため、十
分に面取りされていることが好ましい。
【0022】 更に、セラミック基材2に配設された端
子接合部8の形状は、特に限定されないが、例えば、図
1(b)に示すような形状にすると、ロウ付け時におけ
る端子との接合面積を広くすることができ、接合強度を
向上させることができる。
【0023】 尚、本発明に用いるセラミック基材2
は、熱伝導率が少なくとも30W/m・K以上であると
ともに、抗折強度が300MPa以上、破壊靱性が2M
Pa・m1/2以上、熱衝撃性がΔT500℃以上である
ことが好ましい。このため、セラミック基材2は、単一
材料で、窒化珪素、窒化アルミニウム、炭化珪素のいず
れかで形成されていることが好ましく、特に、ジャケッ
ト30(図5参照)で強制冷却を行う場合、より抗折強
度、破壊靭性及び熱衝撃性に優れた窒化珪素で形成され
ていることが好ましい。
【0024】
【実施例】 本発明を実施例に基づいて、更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限られるものでは
ない。 (実施例1〜2、比較例1)窒化珪素造粒顆粒を金型プ
レス(成形圧:200kg/cm2)で成形を行い、プ
レス成形体Aを作製する。
【0025】 99wt%のタングステン粉末(平均粒
径:1.1μm)にバインダーとしてポリビニルブチラ
ールを加え、ブチルカルビト−ルで粘調したペーストを
調製した。このペーストを用い、プレス成形体Aの上面
に図3(a)に示す形状になるようにスクリーン印刷を
施した。
【0026】 スクリーン印刷されたプレス成形体Aの
上に窒化珪素造粒顆粒を金型内で積層させた後、金型プ
レス(成形圧:200kg/cm2)で成形を行い、プ
レス成形体B1を作製した。
【0027】 また、セラミック基材に発熱体を2層埋
設する場合(実施例1)は、プレス成形体B1の上面に
図3(a)に示す形状になるようにスクリーン印刷を施
した後、スクリーン印刷されたプレス成形体B1の上に
窒化珪素造粒顆粒を金型内で積層させ、金型プレス(成
形圧:200kg/cm2)で成形を行い、プレス成形
体B2を作製した。
【0028】 更に、セラミック基材に発熱体を3層埋
設する場合(実施例2)は、プレス成形体B2の上面に
図3(a)に示す形状になるようにスクリーン印刷を施
した後、スクリーン印刷されたプレス成形体B2の上に
窒化珪素造粒顆粒を金型内で積層させ、金型プレス(成
形圧:200kg/cm2)で成形を行い、プレス成形
体B3を作製した。
【0029】 上記プレス成形体B1〜B3を7tの加
圧でコールドアイソスタティックプレス(CIP)によ
る成形と白加工することにより、プレス成形体Cをそれ
ぞれ作製した。
【0030】 上記プレス成形体Cをバインダー等の樹
脂抜くために、窒素ガス雰囲気下、500℃×2hrで
仮焼した後、更に窒素ガス雰囲気下、1870℃×3h
rで焼成を行うことにより、発熱体が埋設され、ヒータ
部とホルダー部が一体となったセラミック基材をそれぞ
れ作製した。
【0031】 得られたセラミック基材を、マシニング
センターで研削加工及び平面研磨機にて研磨することに
より、図1に示す形状の一体型ボンディング用ヒータを
それぞれ作製した(実施例1〜2、比較例1)。尚、上
記ヒータの端子接合部は、Ag−Cu−Ti系合金(融
点:850℃)であるロウ材を用いて端子(端子材料:
kovar)をろう付けした。
【0032】 次に、それぞれ得られたボンディング用
ヒータ(実施例1〜2、比較例1)を、500℃に急速
昇温(50℃から500℃まで5秒以下)し、500℃
で一定時間(3〜5秒程度)保持した後、急速降温(5
00℃から100℃まで20秒以下)させたときにおけ
る冷却時のヒータの加熱面(□20mm)の各測定点に
おける温度差(TMAX−TMIN)の最大値を測定し、その
結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】(考察:実施例1〜2、比較例1)表1の
結果から、実施例1〜2は、ヒータ部に発熱体を少なく
とも2層以上埋設することにより、比較例1(発熱体が
1層の場合)と比較して、ヒータであるセラミック基材
の加熱面と冷却面との温度勾配を小さくすることができ
るため、冷却時におけるヒータの加熱面の温度分布の不
均一を大幅に低減することができた。
【0035】(比較例2〜3)図6(b)に示す形状を
有する窒化アルミニウムを基材としたヒータ部72に窒
化珪素製のホルダー部74をセラミックボンド76で接
着した分割型ボンディング用ヒータ(比較例2)と、窒
化珪素を基材としたヒータ部72に窒化珪素製のホルダ
ー部74をセラミックボンド76で接着した分割型ボン
ディング用ヒータ(比較例3)を用意した。
【0036】 次に、それぞれ得られたボンディング用
ヒータ(実施例1、比較例2〜3)を、図5に示すフリ
ップチップボンディング(FCB)に用いる装置に適用
し、Siチップを500℃に急速昇温(50℃から50
0℃まで5秒以下)し、500℃で一定時間(3〜5秒
程度)保持した後、Siチップを急速降温(500℃か
ら100℃まで20秒以下)させる工程を1サイクルと
して、これをヒータ寿命まで繰り返し行うことにより、
ボンディング用ヒータの加熱冷却試験及び熱サイクル耐
久試験を行い、その結果を表2に示す。また、実施例1
における発熱体の抵抗値の経時変化を測定し、その結果
を表3に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】(考察:実施例1、比較例2〜3)表2の
結果から、比較例2〜3は、急速昇降温時(昇温[50
℃→500℃]:5秒以下、降温[500℃→100
℃]:20秒以下)の条件を、昇温時にはクリアしてい
るが、降温時ではクリアされていないことが判明した。
また、熱サイクル耐久性は、比較例2で10サイクル以
下、比較例3であっても、2万サイクル程度にすぎない
ことが判明した。一方、実施例1は、表2の結果から、
急速昇降温時(昇温[50℃→500℃]:5秒以下、
降温[500℃→100℃]:20秒以下)の条件をク
リアする。また、実施例1は、表3に示すように、昇降
温速度および発熱体の抵抗値の経時変化もほとんどない
ため、ボンディング用ヒータの性能を長期間維持するこ
とができた。
【0040】
【発明の効果】 以上の説明から明らかなように、本発
明のボンディング用ヒータは、抗折強度、破壊靱性、熱
衝撃性に優れたセラミック基材(ヒータ部+ホルダー
部)と発熱体を一体化することにより、ヒータの熱伝導
性、均熱性、放熱性を考慮しつつ、強度信頼性を向上さ
せることができるため、ヒータの熱変形、破損および酸
化劣化を防止し、長寿命であるとともに、冷却時におけ
るヒータの加熱面の温度分布の不均一を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボンディング用ヒータの一例であ
り、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側
面図である。
【図2】 本発明のボンディング用ヒータの他の例であ
り、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側
面図である。
【図3】 本発明のボンディング用ヒータの発熱体の配
置の一例であり、(a)は正面透視図、(b)は図1の
側面透視図であり、(c)は図2の側面透視図である。
【図4】 ボンディング用ヒータの高速昇降温状態を示
したグラフである。
【図5】 フリップチップボンディング(FCB)に用
いる装置の一例を示した概略説明図である。
【図6】 ボンディング用ヒータの構造を示したもので
あり、(a)は一体型、(b)は分離型である。
【図7】 半導体実装技術の主要な方法を示したもので
あり、(a)はフリップチップボンディング(FC
B)、(b)はワイヤボンディング(WB)、(c)は
テープキャリア(TC)である。
【符号の説明】
1…ボンディング用ヒータ、2…セラミック基材(ヒー
タ部+ホルダー部)、4…Siチップ真空吸着孔、6…
ツールヘッド真空吸着孔、8,9…端子接合部、10…
固定用ねじ孔、11…固定用ねじ、12…発熱体、13
…測温用熱電対孔、14…ヒータ部、15…ホルダー
部、17…加熱面、18…冷却面、20…ツールヘッ
ド、30…ジャケット、40…基板用基台、50…Si
チップ、52…接合端子、54…リード線(接続細
線)、56…リード線(接続テープ)、60…基板、6
2…電極、70…ボンディング用ヒータ、72…ヒータ
部、74…セラミック製ホルダー部、76…セラミック
ボンド。
フロントページの続き Fターム(参考) 3K034 AA02 AA06 AA08 AA10 AA22 AA34 BB06 BB14 BC01 BC04 BC17 BC22 BC23 BC29 HA01 HA10 JA02 3K092 PP09 QA05 QB02 QB17 QB18 QB45 QB71 QB74 QB76 QC02 QC05 QC07 QC16 QC52 RF03 RF11 RF17 RF27 UB04 VV09 VV16 VV22 VV26 VV31 VV34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体が埋設されたヒータ部と、他部材
    に該ヒータ部を結合させるホルダー部を有するセラミッ
    ク基材からなるボンディング用ヒータであって、セラミ
    ック基材と発熱体とを一体焼結することにより、セラミ
    ック基材と発熱体とを一体化するとともに、該ヒータ部
    に発熱体を少なくとも2層以上埋設することを特徴とす
    るボンディング用ヒータ。
  2. 【請求項2】 セラミック基材の加熱面から発熱体の距
    離が、1〜3mmである請求項1に記載のボンディング
    用ヒータ。
  3. 【請求項3】 ヒータ部に埋設された発熱体同士の間隔
    が、0.5mm以上である請求項1又は2に記載のボン
    ディング用ヒータ。
  4. 【請求項4】 セラミック基材の熱伝導率が、少なくと
    も30W/m・K以上である請求項1〜3のいずれか1
    項に記載のボンディング用ヒータ。
  5. 【請求項5】 セラミック基材が、単一材料で、窒化珪
    素、窒化アルミニウム、炭化珪素のいずれかで形成され
    ている請求項1〜4のいずれか1項に記載のボンディン
    グ用ヒータ。
  6. 【請求項6】 50℃から450〜500℃までの昇温
    時間が5秒以下であるとともに、450〜500℃から
    100℃までの降温時間が20秒以下である請求項1〜
    5のいずれか1項に記載のボンディング用ヒータ。
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