JP2000231187A - 感光性組成物及び画像形成材料 - Google Patents

感光性組成物及び画像形成材料

Info

Publication number
JP2000231187A
JP2000231187A JP3131599A JP3131599A JP2000231187A JP 2000231187 A JP2000231187 A JP 2000231187A JP 3131599 A JP3131599 A JP 3131599A JP 3131599 A JP3131599 A JP 3131599A JP 2000231187 A JP2000231187 A JP 2000231187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thio
substituent
bis
photosensitive composition
pyrylium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3131599A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyoshi Urano
年由 浦野
Ryuichiro Takasaki
龍一郎 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP3131599A priority Critical patent/JP2000231187A/ja
Publication of JP2000231187A publication Critical patent/JP2000231187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外光、特に1000nmを越える光に高い
感光性を有する感光性組成物を提供する。 【解決手段】 エチレン性不飽和二重結合含有化合物、
重合開始剤及び増感色素を含有する光重合性組成物にお
いて、該増感色素が700〜1500nmに吸収極大を
有する(チオ)ピリリウム塩であることを特徴とする感
光性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外光に感光する新
規な光重合性の感光性組成物に係わる。特に1000n
mを越える赤外光に感光する新規な感光性組成物に係わ
る。赤外光照射により硬化し、未露光部を除去する現像
液処理によりネガ型画像が得られる。特に、半導体レー
ザー、YAGレーザーに代表される赤外レーザーに高い
感度を示すためレーザー直接描画が可能となる。CTP
印刷版、グラビヤ、プリント基板、TFT液晶、プラズ
マディスプレー、カラーフィルター等、リソグラフィー
が必要とされる幅広い分野への適用が可能である。
【0002】
【従来の技術】コンピューターからのデジタル情報に基
づき銀塩フィルム等のマスクを介せずレーザーの走査露
光により直接画像形成可能なレーザー感光材料が求めら
れている。特に、半導体レーザー、YAGに代表される
赤外レーザーは出力、コスト、寸法、安定性に優れてい
るため、このような赤外光に感光する材料が求められて
いる。特に、発信波長が1000nmを越えるYAGレ
ーザーはビーム品質に優れるため、このような波長領域
に感光能力を有する材料が強く求められている。赤外光
に感光する光重合性組成物としては増感色素としてシア
ニン色素やスクアリリウム色素を用いたものが知られて
いる(特開平2−189548号公報、特開平2−30
6247号公報)。しかしながら、これらの光重合性組
成物の感光波長領域は900nm以下でありYAGレー
ザーには対応できない。従来、このようなYAGレーザ
ー等1000nmを越える赤外光に感光特性を有する光
重合性組成物に関しては全く知られていない。
【0003】長波長赤外領域においては光そのものを利
用することが困難であり、赤外光を光としてではなく熱
として利用したヒートモードの画像形成材料が知られて
いる。例えば、EP841189等に記載の如く光−熱
変換物質として赤外吸収色素を含有させたアブレーショ
ン組成物である。アブレーション組成物は文字通りレー
ザー光により生じる強烈な発熱現象で赤外感受層自体を
分解、蒸発させることで画像形成するものである。過激
な反応メカニズムを利用するため低解像力であり、ま
た、蒸発、飛散する物質により光源等の露光システムま
たは環境等を汚染する問題があり広く普及するには至っ
ていない。
【0004】又、特開昭62−150242号公報に
は、カチオン染料とボーレート陰イオンとの錯体を含む
光硬化性組成物が開示され、カチオン染料として、種々
の染料の1つとしてピリリウム染料が示されている。し
かしながら、該公報には、可視領域で硬化する組成物が
示されているにすぎない。又、この種の光硬化性組成物
に於いては、単に長波長領域に吸収を有する増感色素を
併用しても、硬化性能等の良否の予測は困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は特に1000
nmを越える赤外光に高い感光特性を有する光重合可能
な感光材料を提供することによりビーム品質に優れたY
AGレーザー等で高解像力な画像を直接描画ならしめる
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討した
結果、驚くべき事に増感色素として700〜1500n
mに吸収極大を有する(チオ)ピリリウム系色素を含有
する光重合系組成物が1000nmを越える赤外光に対
しても高い感光性を示すことを見出し本発明を完成する
に至った。即ち、本発明の要旨は、エチレン性不飽和二
重結合含有化合物、重合開始剤及び増感色素を含有する
光重合性組成物において、該増感色素が700〜150
0nmに吸収極大を有する(チオ)ピリリウム塩である
ことを特徴とする感光性組成物に存する。以下本発明を
詳細に説明する。
【0007】本発明は、後述の光重合性組成物に増感色
素として700〜1500nmの範囲に吸収極大を有す
る(チオ)ピリリウム塩を含有することを特徴とする。
(チオ)ピリリウム塩は下記部分構造を有する化合物の
塩であり、共役構造を長く延ばすことにより上記範囲に
吸収極大をもたせたものである。
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Xは酸素原子又は硫黄原子、Y-
は任意の陰イオンを示す。) 好ましくは、750〜1450nm、特に800〜14
00nmに吸収極大を有する化合物である。
【0010】(チオ)ピリリウム塩としては(チオ)ピ
リリウム環と(チオ)ピラン環の双方を分子内に有する
構造をもつものが好ましく、さらに、(チオ)ピリリウ
ム環と(チオ)ピラン環が共役二重結合により連結され
たものが好ましい。特に、下記(1)式のように(チ
オ)ピリリウム環と(チオ)ピラン環がそれぞれのp位
で共役二重結合により互いに連結されたものが感度、解
像性の点で好ましい。
【0011】
【化4】
【0012】(Xは酸素原子又は硫黄原子、mは1以上
の整数を示す) より好ましくは下記(2)式で示される化学構造を有す
る(チオ)ピリリウム塩である。
【0013】
【化5】
【0014】(式中、Xは酸素または硫黄原子、R1
4 はそれぞれ水素原子、置換基を有してもよい炭素数
1〜15のアルキル基、置換基を有してもよい芳香族炭
化水素残基、置換基を有してもよい炭素数4〜20の芳
香族複素環残基、R5 〜R9 はそれぞれ水素原子、ハロ
ゲン原子、置換基を有してよい炭素数1〜15のアルキ
ル基、置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基を表
す。またR5 〜R9 はそれぞれ互いに結合し環状構造を
形成してもよい。なお、kが2または3であるときR5
とR6 はユニットごとにそれぞれ異なっていてもよい。
さらに、R13とR2、R13とR9 、R12とR4 、R11
1 、R11とR5 、R10とR3 、はそれぞれ結合し環状
構造を形成してもよい。kは0〜3の整数を表す。Y−
は陰イオンを表す。)
【0015】式(2)で示される構造で特に好ましいの
は式中R1 〜R4 がそれぞれ置換基を有してもよい芳香
族炭化水素残基であり、Xが硫黄原子のものである。芳
香族炭化水素残基としてはフェニル基、ナフチル基が好
ましく、置換基としてはハロゲン原子、アルキル基、ア
シル基、カルボキシル基、アミノ基、アルコキシ基、チ
オエーテル基、シアノ基等を挙げることができる。ま
た、R5 〜R9 の何れか二つが互いに連結し環状構造、
特に、炭素数6の環状構造を有したものが好ましい。更
に、R5 〜R9 の何れか一つが置換基を有してもよい芳
香族炭化水素残基であるものが好ましい。Y- の陰イオ
ンには特に制限は無く、例えば、ハロゲンアニオン、パ
ークロレートアニオン、チオシアン酸アニオン、ボレー
トアニオン、フォスフェートアニオン、アンチモネート
アニオン、トシレートアニオン、等種々のものを挙げる
ことができる。
【0016】上記化合物の具体例を挙げるならば、例え
ば、下記の化合物を挙げることができる。
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】上述した増感色素と組み合わせる重合開始
剤に関しては活性光線照射により不飽和二重結合化合物
を重合させることのできるラジカル種を生成できる化合
物であれば特に制限を受けない。このような化合物とし
ては例えば、(a)炭素ハロゲン結合を有する化合物、
(b)カルボニル化合物 (c)有機過酸化物化合物、(d)ヘキサアリールビイ
ミダゾール化合物、(e)ボレート化合物、(f)メタ
ロセン化合物、等を挙げることができる
【0022】炭素−ハロゲン結合を有する化合物の具体
例としては、たとえば、若林ら著、Bull. Ch em. Soc.J
apan,42、2924(1969)記載の化合物、たと
えば、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロルメチ
ル)−S−トリアジン、2−(p−クロルフェニル)−
4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、
2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロルメチ
ル)−S−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)
−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジ
ン、2−(2′,4′−ジクロルフェニル)−4,6−
ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2,4,
6−トリス(トリクロルメチル)−S−トリアジン、2
−メチル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−ト
リアジン、2−n−ノニル−4,6−ビス(トリクロル
メチル)−S−トリアジン、2−(α,α,β−トリク
ロルエチル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S
−トリアジン等が挙げられる。その他、英国特許138
8492号明細書記載の化合物、たとえば、2−スチリ
ル−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−トリアジ
ン、2−(p−メチルスチリル)−4,6−ビス(トリ
クロルメチル)−S−トリアジン、2−(p−メトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロルメチル)−S−
トリアジン、2−(p−メトキシスチリル)−4−アミ
ノ−6−トリクロルメチル−S−トリアジン等、特開昭
53−133428号公報記載の化合物、たとえば、2
−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス
−トリクロルメチル−S−トリアジン、2−(4−エト
キシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロル
メチル−S−トリアジン、2−[4−(2−エトキシエ
チル)−ナフト−1−イル]−4,6−ビス−トリクロ
ルメチル−S−トリアジン、2−(4,7−ジメトキシ
−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロルメチ
ル−S−トリアジン、2−(アセナフト−5−イル)−
4,6−ビス−トリクロルメチル−S−トリアジン等、
また、F.C.Scha efer等によるJ. Org. Chem.;29、1
527(1964)記載の化合物、たとえば2−メチル
−4,6−ビス(トリブロムメチル)−S−トリアジ
ン、2,4,6−トリス(トリブロムメチル)−S−ト
リアジン、2,4,5−トリス(ジブロムメチル)−S
−トリアジン、2−アミノ−4−メチル−6−トリブロ
ムメチル−S−トリアジン、2−メトキシ−4−メチル
−6−トリクロメチル−S−トリアジン等を挙げること
ができる。上述した中でもビス(トリクロロメチル)−
s−トリアジンが経時安定性に優れ好ましい。
【0023】カルボニル化合物としてはベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、2−メチルベンゾフェノン、3−
メチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2
−クロロベンゾフェノン、4−ブロモベンゾフェノン、
2−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導
体、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、α−ヒドロキシ−2
−メチルフェニルプロパノン、1−ヒドロキシ−1−メ
チルエチル−(p−イソプロピルフェニル)ケトン、1
−ヒドロキシ−1−(p−ドデシルフェニル)ケトン、
2−メチル−(4′−(メチルチオ)フェニル)−2−
モルホリノ−1−プロパノン、1,1,1−トリクロロ
メチル−(p−ブチルフェニル)ケトン等のアセトフェ
ノン誘導体、チオキサントン、2−エチルチオキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオ
キサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2、4
−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチ
オキサントン等のチオキサントン誘導体、p−ジメチル
アミノ安息香酸エチル、p−ジエチルアミノ安息香酸エ
チル等の安息香酸エステル誘導体等を挙げることができ
る。
【0024】有機過酸化物としてはメチルエチルケトン
パーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイ
ド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド、アセチル
アセトンパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチル
パーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘ
キサン、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタ
ン、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロ
パーオキサイド、パラメタンハイドロパーオキサイド、
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイド
ロパーオキサイド、ジtert−ブチルパーオキサイド、te
rt−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサ
イド、ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベ
ンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−オキサノイルパーオキ
サイド、過酸化こはく酸、過酸化ベンゾイル、2,4−
ジクロロベンゾイルパーオキサイド、メタ−トルオイル
パーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネー
ト、ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネー
ト、ジメトキシイソプロピルパーオキシカーボネート、
ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシジカ
ーボネート、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert
−ブチルパーオキシピバレート、tert−ブチルパーオキ
シネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシオクタノ
エート、tert−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメ
チルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシラウレー
ト、ターシルカーボネート、3,3′,4,4′−テト
ラ−(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノ
ン、3,3′,4,4′−テトラ−(t−アミノパーオ
キシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,4,4′
−テトラ−(t−ヘキシルパーオキシカルボニル)ベン
ゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(t−オクチ
ルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′,
4,4′−テトラ(クミルパーオキシカルボニル)ベン
ゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(p−イソプ
ロピルクミルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
カルボニルジ(t−ブチルパーオキシ二水素二フタレー
ト)、カルボニルジ(t−ヘキシルパーオキシ二水素二
フタレート)等を挙げることができる。
【0025】ヘキサアリールビイミダゾール化合物とし
ては2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,
4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,
2′−ビス(o−ブロモフェニル)−4,4′,5,
5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス
(o,p−ジクロロフェニル)−4,4′,5,5′−
テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−
クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラ(m−
メトキシフェニル)ビイミダゾール、2,2′−ビス
(o,o′−ジクロロフェニル)−4,4′,5,5′
−テトラフェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o
−ニトロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェ
ニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−メチルフェ
ニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダ
ゾール、2,2′−ビス(o−トリフルオロフェニル)
−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール
等が挙げられる。
【0026】ボレート化合物としては特開平9−188
686号公報、特開平9−1881685号公報、特開
平9−188710号公報、特開平9−106242号
公報、特開平8−217813号公報、特開平8−21
7813号公報、及び、Kunz,Martin ”Rad Tech.98
Proceeding April 19-22, 1998 Chicago”に記載の
有機ホウ素アンモニウム錯体、特開平6−157623
号公報、特開平6−175564号公報、特開平6−1
75561号公報に記載の有機ホウ素スルホニウム錯体
あるいは有機ホウ素オキソスルホニウム錯体、特開平6
−175554号公報、特開平6−175553号公報
に記載の有機ホウ素ヨードニウム錯体、特開平9−18
8710号公報に記載の有機ホウ素ホスホニウム錯体、
特開平6−348011号公報、特開平7−12878
5号公報、特開平7−140589号公報、特開平7−
306527号公報、特開平7−292014号公報等
の有機ホウ素遷移金属配位錯体等を具体例として挙げる
ことができ、好ましい有機ホウ素錯体は下記式(III)
に示される基本構造を有する化合物である。
【0027】
【化10】
【0028】Q1 〜Q4 はそれぞれ独立に置換基を有し
てもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール
基、置換基を有してもよいアラキル基、置換基を有して
もよいアルカリール基、置換基を有してもよいアルケニ
ル基、置換基を有してもよいアルキニル基、置換基を有
してもよい脂環基、置換基を有してもよい複素環基及び
アリル基を表し、X+ はカチオン基を表す。
【0029】安定性並びに高重合活性の観点からQ1
4 の内3個が置換基を有してもよいアリール基、1個
がアルキルのトリアリールアルキルボレート錯体が好ま
しい。アリール基は好ましくはフェニル基であり、アル
キル基はC1 〜C10のアルキル基が好ましい。
【0030】
【化11】
【0031】また、ホウ素と結合したアリール基同士が
下記のように化学結合を有したものも好ましい。
【0032】
【化12】
【0033】カチオン基としては特開昭62−1430
44号公報、特開昭62−150242号公報に記載の
カチオン染料のような可視光領域に吸収のあるものは安
定性の観点で劣るため、できるだけ可視光領域に吸収の
無いものが好ましい。例えば、アンモニウム、ホスホニ
ウム、アルソニウム、スチボニウム、オキソニウム、ス
ルホニウム、セレノニウム、スタンノニウム、ヨードニ
ウム等のオニウムカチオン基、遷移金属配位カチオン錯
体等を挙げることができる。
【0034】具体的構造を例示するならば、例えば、下
記の化合物を挙げることができる。尚、下記構造に於い
て、Etはエチル基、Meはメチル基、t−Buはター
シャリーブチル基を示す。
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】メタロセン化合物としては特開昭59−1
52396号公報、特開昭61−151197号公報、
特開昭63−41484号公報、特開平2−249号公
報、特開平2−4705号公報、特開平5−83588
号公報記載の種々のチタノセン化合物、例えばジ−シク
ロペンタジエニル−Ti−ビス−フェニル、ジ−シクロ
ペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェ
ニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス
−2,4−ジ−フルオロフェニ−1−イル、ジ−シクロ
ペンタジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオ
ロフェニ−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti
−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−
イル、ジ−シクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,
3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル、ジ
−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−2,6−
ジフルオロフェニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタ
ジエニル−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェ
ニ−1−イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti
−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニ−1−
イル、ジ−メチルシクロペンタジエニル−Ti−ビス−
2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ−1−イル
等を挙げることができる。また、特開平1−30445
3号公報、特開平1−152109号公報記載の鉄−ア
レーン錯体も好適である
【0041】以上掲げた光重合開始剤の中で特に好まし
いものはハロメチル化トリアジンの様な炭素ハロゲン結
合を有する化合物及びボレート化合物である。
【0042】一方、上記重合開始系により重合、硬化す
るエチレン性不飽和二重結合含有化合物としては少なく
とも分子内に二重結合を一個、好ましくは二個有する化
合物の中から選ばれる。エチレン性不飽和二重結合含有
化合物としては分子量1000以下のモノマーから10
00以上のオリゴマー、ポリマー領域のものまで種々の
ものを用いることができる。このような化合物としては
不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイ
ン酸など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステ
ル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのア
ミド等、不飽和アルコールとイソシアネート化合物との
ウレタン、不飽和カルボン酸とエポキシ化合物とのエス
テル等を挙げることができる。
【0043】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルの具体例としては、アクリル酸エス
テルとして、エチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジ
オールジアクリレート、テトラメチレングリコールジア
クリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、トリメチロールプロパント
リ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリメチ
ロールエタントリアクリレート、ヘキサンジオールジア
クリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリ
レート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ペ
ンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラア
クリレート、ジペンタエリスリトールジアクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソルビト
ールトリアクリレート、ソルビトールテトラアクリレー
ト、ソルビトールペンタアクリレート、ソルビトールヘ
キサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)
イソシアヌレート、ポリエステルアクリレートオリゴマ
ー等を挙げることができる。
【0044】メタクリル酸エステルとしては、テトラメ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレ
ト、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエ
リスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジメ
タクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリ
レート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトー
ルテトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリル
オキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメチ
ルメタン、ビス−〔p−(メタクリルオキシエトキシ)
フェニル〕ジメチルメタン等を挙げることができる。
【0045】イタコン酸エステルとしては、エチレング
リコールジイタコネート、プロピレングリコールジイタ
コネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、
1,4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレ
ングリコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジ
イタコネート、ソルビトールテトライタコネート等を挙
げることができる。
【0046】クロトン酸エステルとしては、エチレング
リコールジクロトネート、テトラメチレングリコールジ
クロトネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、
ソルビトールテトラジクロトネート等がある。イソクロ
トン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソク
ロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネー
ト、ソルビトールテトライソクロトネート等を挙げるこ
とができる。
【0047】マレイン酸エステルとしては、エチレング
リコールジマレート、トリエチレングリコールジマレー
ト、ペンタエリスリトールジマレート、ソルビトールテ
トラマレート等がある。さらに、前述のエステルモノマ
ーの混合物も挙げることができる。
【0048】脂肪族多価アミン化合物と不飽和カルボン
酸とのアミドのモノマーの具体例としては、メチレンビ
ス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミ
ド、1,6−ヘキサメチレンビス−アクリルアミド、
1,6−ヘキサメチレンビス−メタクリルアミド、ジエ
チレントリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビ
スアクリルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド等
を挙げることができる。
【0049】ウレタン化合物としてはパラフェニレンジ
イソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジ
イソシアネート、トリジンジイソシアネート等の芳香族
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
リジンメチルエステルジイソシアネート、2,4,4−
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー
酸ジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、4,4′−メチレンビス(シ
クロヘキシルイソシアネート)、ω,ω′−ジイソシネ
ートジメチルシクロヘキサン等の脂環族ジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、α,α,α′,α′
−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香環
を有する脂肪族ジイソシアネート、リジンエステルトリ
イソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシ
アネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネ
ートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリ
イソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネー
ト、トリス(イソシアネートフェニルメタン)、トリス
(イソシアネートフェニル)チオホスフェート等のトリ
イソシアネートにヒドロキシメチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のような
水酸基を有するアクリル化合物を反応させた化合物を挙
げることができる。
【0050】不飽和カルボン酸とエポキシ化合物のエス
テルとしてはグリシジル基あるいは脂環式エポキシ基等
のエポキシ環を有するエポキシ化合物にα、β−不飽和
カルボン酸を付加反応させた化合物が挙げられる。エポ
キシ化合物としてはエポキシ環を結合させている基体骨
格としては脂肪族、芳香族、ヘテロ環、あるいはこれら
が種々入り交じった構造の種々のエポキシ化合物であ
り、芳香族エポキシ化合物としては例えばフェノールノ
ボラックエポキシ化合物、(o,m,p)−クレゾール
ノボラックエポキシ化合物、ビスフェノール−Aエポキ
シ化合物、ビスフェノール−Fエポキシ化合物、あるい
はブロム化フェノールノボラックエポキシ化合物のよう
にハロゲン化されたエポキシ化合物等が挙げられる。こ
れらの化合物は低分子化合物であっても樹脂となるよう
なオリゴマー、高分子であってもよい。
【0051】脂肪族エポキシ化合物としては例えばソル
ビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリ
シジルエーテル、(ポリ)グリセロールポリグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テル、ネオペンチルジグリシジルエーテル、ヘキサンジ
オールジグリシジルエーテル、(ポリ)エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、(ポリ)テトラメチレング
リコールジグリシジルエーテル、(ポリ)ペンタメチレ
ングリコールジグリシジルエーテル等が挙げられる。ヘ
テロ環構造を有するエポキシ化合物としてはトリグリシ
ジルイソシアヌレート、トリグリシジルトリス(2−ヒ
ドロキシエチル)イソシアヌレート等を挙げることがで
きる。脂環式エポキシ化合物としてはダイセル化学社製
のセロキサイド2021、2080、3000、200
0、エポリードGT300、GT400等を挙げること
ができる。さらに、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水
フタル酸等の酸無水物等でさらに変性させた変性エポキ
シアクリレートも好ましく用いることができる
【0052】本発明は上記成分以外に塗膜形成能向上の
ための樹脂を含有することができる。中でもアルカリ可
溶性樹脂は、現像性、耐熱性、耐薬品性などが向上する
ので好ましい。このようなものとしてカルボキシル基あ
るいはフェノール性水酸基を有する樹脂を挙げることが
できる。カルボキシル基を有する樹脂としては1)カル
ボキシル基を有するモノマーをラジカル重合あるいはイ
オン重合させた樹脂、2)酸無水物を有するモノマーを
ラジカルあるいはイオン重合させ酸無水物ユニットを加
水分解もしくはハーフエステル化させた樹脂、3)エポ
キシ樹脂を不飽和モノカルボン酸及び酸無水物で変性さ
せたエポキシアクリレート等が挙げられる また、フェノール性水酸基を有する樹脂としては4)フ
ェノール化合物を付加縮合させたノボラック樹脂又はレ
ゾール樹脂、5)ビニルフェノール類を重合させた樹
脂、を挙げることができる。
【0053】具体例としてカルボキシル基を有するビニ
ル樹脂を挙げるならば、カルボキシル基を有するモノマ
ーとして(メタ)アクリル酸、メタクリル酸2−サクシ
ノロイルオキシエチル、メタクリル酸2−マレイノロイ
ルオキシエチル、メタクリル酸2−フタロイルオキシエ
チル、メタクリル酸2−ヘキサヒドロフタロイルオキシ
エチルマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸
等を単独重合させた樹脂やスチレン、α−メチルスチレ
ン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、グリ
シジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテ
ル、エチルアクリル酸グリシジル、クロトン酸グリシジ
ルエーテル、(メタ)アクリル酸クロライド、ベンジル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジ
メチルアクリルアミド、N−メタクリロイルモルホリ
ン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミドなど
カルボキシル基を有さないビニルモノマーと共重合させ
た樹脂が挙げられる。
【0054】また、無水マレイン酸をスチレン、α−メ
チルスチレン等と共重合させ、無水マレイン酸ユニト部
分をメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の一価ア
ルコールでハーフエステル化あるいは水により加水分解
させた樹脂も好適に使用することができる。
【0055】さらに、ノボラックエポキシアクリレート
樹脂、ビスフェノールエポキシ樹脂等に(メタ)アクリ
ル酸、メタクリル酸2−サクシノロイルオキシエチル、
メタクリル酸2−マレイノロイルオキシエチル、メタク
リル酸2−フタロイルオキシエチル、メタクリル酸2−
ヘキサヒドロフタロイルオキシエチルマレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、クロトン酸、等の不飽和カルボン酸
あるいは酢酸、プロピオン酸、ステアリン酸等の飽和カ
ルボン酸を付加させた後、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水フタル酸等の酸
無水物で変性させた樹脂も好適である。
【0056】フェノール性水酸基を有する樹脂としては
フェノール、(o,m,p)−クレゾール、(o,m,
p)−エチルフェノールキシレノール、(o,m,p)
−プロピルフェノール、(o,m,p)−ブチルフェノ
ール、レゾルシノール、ピロガロール、ヒドロキシベン
ゾフェノン等のフェノール類を酸性あるいは塩基性触媒
下のもとにホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、アセトン等により付加縮合させた樹
脂が挙げられる。
【0057】また、(o,m,p)−ビニルフェノール
を単独重合させた樹脂やスチレン、α−メチルスチレ
ン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、グリ
シジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテ
ル、エチルアクリル酸グリシジル、クロトン酸グリシジ
ルエーテル、(メタ)アクリル酸クロライド、ベンジル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジ
メチルアクリルアミド、N−メタクリロイルモルホリ
ン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミドを共
重合させた樹脂、フェノール性水酸基の一部をt−BO
C、ビニルエーテル、シリル基等により一部保護した樹
脂等も好適である。
【0058】以上挙げたアルカリ可溶性樹脂は、KOH
による中和滴定で求められる樹脂酸価が5〜250KO
H・mg/gの範囲のものがアルカリ現像性の点で好ま
しい。以上述べたアルカリ可溶性樹脂配合割合は通常エ
チレン性不飽和二重結合含有化合物100重量部に対し
て、増感色素が0.1〜30重量部、好ましくは0.5
〜25重量部、重合開始剤が0.1〜30重量部、好ま
しくは0.5〜25重量部である。又、光重合開始剤と
増感色素は重量で1対50〜50対1、好ましくは1対
40〜40対1の割合で配合するとよい。更に、増感色
素及び光重合開始剤は感光性組成物の全固形分に対して
通常、0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜25
重量%の範囲とするのが好ましい。
【0059】また、アルカリ可溶性樹脂を使用する場
合、その配合量は、エチレン性不飽和二重結合含有化合
物100重量部に対して5000重量部以下好ましくは
4500重量部以下の範囲で加えることが画像形成性の
観点から好ましい。又、GPCで測定したポリスチレン
換算分子量で通常500〜5000000、特に100
0〜1000000の範囲が好ましい。
【0060】本発明の組成物は上記成分を溶剤に溶解さ
せ感光液として、又、ポリマーフィルム、アルミ板、ガ
ラス板、銅張り板等の支持体に該組成物からなる層を担
時されたシートとして(必要であればマイクロカプセル
に封入して)用いることもできる。
【0061】感光液とする場合、前述した成分を溶解あ
るいは分散可能である溶剤であれば特に限定されない
が、例えば、ジイソプロピルエーテル、ミネラルスピリ
ット、n−ペンタン、アミルエーテル、エチルカプリレ
ート、n−ヘキサン、ジエチルエーテル、イソプレン、
エチルイソブチルエーテル、ブチルステアレート、n−
オクタン、バルソル#2、アプコ#18ソルベント、ジ
イソブチレン、アミルアセテート、ブチルブチレート、
アプコシンナー、ブチルエーテル、ジイソブチルケト
ン、メチルシクロヘキセン、メチルノニルケトン、プロ
ピルエーテル、ドデカン、Socal solvent
No.1およびNo.2、アミルホルメート、ジヘキ
シルエーテル、ジイソプロピルケトン、ソルベッソ#1
50、酢酸ブチル(n、sec、t)、ヘキセン、シェ
ル TS28 ソルベント、ブチルクロライド、エチル
アミルケトン、エチルベンゾネート、アミルクロライ
ド、エチレングリコールジエチルエーテル、エチルオル
ソホルメート、メトキシメチルペンタノン、メチルブチ
ルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルイソブチレー
ト、ベンゾニトリル、エチルプロピオネート、メチルセ
ロソルブアセテート、メチルイソアミルケトン、メチル
イソブチルケトン、プロピルアセテート、アミルアセテ
ート、アミルホルメート、ビシクロヘキシル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジペンテ
ン、メトキシメチルペンタノール、メチルアミルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、プロピルプロピオネー
ト、プロピレングリコール−t−ブチルエーテル、メチ
ルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、エチルセロソルブアセテート、カルビトール、シク
ロヘキサノン、酢酸エチル、プロピレングリコール、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコール
モノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、3−メトキシプロピオン酸、3−エトキ
シプロピオン酸、3−エトキシプロピオン酸エチル、3
−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオ
ン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸プロピル、3−
メトキシプロピオン酸ブチル、ジグライム、ジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
アセテート、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレ
ングリコール−t−ブチルエーテル、3−メチル−3−
メトキシブタノール、トリプロピレングリコールメチル
エーテル、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート
等の有機溶剤を用いることができる。
【0062】本発明の感光性組成物には種々の用途、目
的から前述した必須成分以外にアニオン、カチオン、ノ
ニオン、フッ素系界面活性剤等のような塗布性改良剤、
消泡剤、露光後の可視画性性付与剤、着色剤、密着向上
剤、現像改良剤、紫外線吸収剤、重合安定剤、等の添加
剤を好適に配合することができる。
【0063】本発明に係る感光性組成物への照射光源と
しては、通常780〜1500nmの波長域の光を発生
するものであればよく、例えばカーボンアーク、高圧水
銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ラ
ンプ、タングステンランプ、ハロゲンランプ、ヘリウム
ネオンレーザーなどが用いられるが、特に、830〜1
200nmの波長の光を発生するレーザーが好ましく、
特に半導体レーザー、YAGレーザーを用いるのが好ま
しい。
【0064】画像形成は未露光部分を溶解させる液体に
より現像する方法を取ることができる。現像液として
は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナ
トリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸アンモニ
ウム、第二リン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウ
ム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、アンモニア水などのような無機アルカリ剤やモノエ
タノールアミン又はジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テ
トラエチルアンモニウムヒドロキシドなどのような有機
アルカリ剤の水溶液を用いることができる。現像液にノ
ニオン、カチオン、アニオン、ベタイン系の界面活性
剤、米国特許第3,375,171号および同第3,6
15,480号に記載されている有機溶剤等の添加も可
能である。
【0065】
【実施例】以下に実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。合成例−1 酸価200、分子量5000のスチレン・アクリル酸樹
脂20g、p−メトキシフェノール0.2g、ドデシル
トリメチルアンモニウムクロリド0.2g、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート40gをフラ
スコに仕込み(3、4エポキシシクロヘキシル)メチル
アクリレート7.6gを滴下し100℃の温度で30時
間反応させた。反応液を水に再沈殿、乾燥させて樹脂を
得た。KOHによる中和滴定をおこなったところ樹脂の
酸価は80であった。
【0066】実施例1 感光性組成物の塗布液 結合材:合成例−1の樹脂 50重量部 不飽和二重結合化合物 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 50重量部 増感色素:前記R−1 5重量部 光重合開始剤:前記B−1 10重量部 塗布溶剤(シクロヘキサノン) 1500重量部
【0067】上記の配合割合で感光性組成物の塗布液を
調製し、陽極酸化された厚さ0.24mmのアルミニウ
ムシートに乾燥膜厚が1μmとなるようにワイヤーバー
を用いて塗布し、引続いて70℃で1分間コンベクショ
ンオーブンにて乾燥した。さらに、この感光層の上に1
0重量%ポリビニルアルコール水溶液を塗布、乾燥する
ことで1μの保護層を設けた感光材を得た。この感光材
を直径10cmのステンレスローラーに取り付け、この
ローラーを50rpmの回転速度で回転させながら、波
長1064nm、出力100mWのYAGレーザー(M
YLS−500 SATA FELASAR 社製)を
用いてレーザービーム径が30ミクロンとなるように照
射した。現像は、露光した感光材をケイ酸ソーダの1重
量%水溶液に25℃で30秒間浸漬することにより行な
った。100倍の顕微鏡で観察したところ30μ幅の尖
鋭なネガ画像が得られていることが確認され、未露光部
分は完全に感光層が除去され地汚れは皆無であった。ま
た、得られた画像にセロテープによる剥離試験を行った
ところアルミシートから剥離する画像パターンは皆無で
あり支持体(アルミシート)との良好な密着性を有する
ことが判った。
【0068】実施例2 増感色素として前記R−5を用いた以外は実施例−1と
同じ組成の塗布液を用いて、実施例1と同様にして評価
を行ったところ露光部分には尖鋭な30μの画像が得ら
れ、未露光部分の地汚れは皆無であった。また、セロテ
ープ剥離試験でも支持体との良好な密着性を示した。
【0069】実施例3 光重合開始剤を下記化学構造を有するトリアジン化合物
とした以外は実施例−1と同じ組成の塗布液を用いて、
実施例1と同様にして評価を行ったところ露光部分には
尖鋭な30μの画像が得られ、未露光部分の地汚れは皆
無であった。また、セロテープ剥離試験でも支持体との
良好な密着性を示した。
【0070】
【化18】
【0071】実施例−4 光重合開始剤を下記化学構造を有するトリアジン化合物
とした以外は実施例−1と同じ組成の塗布液を用いて、
実施例1と同様にして評価を行ったところ露光部分には
尖鋭な30μの画像が得られ、未露光部分の地汚れは皆
無であった。また、セロテープ剥離試験でも支持体との
良好な密着性を示した。
【0072】
【化19】
【0073】比較例−1 増感色素を下記化学構造を有するシアニン色素とした以
外は実施例−1と同じ組成の塗布液を用いて、実施例1
と同様にして評価を行ったところ露光部分も現像液に流
され画像形成不能であった。
【0074】
【化20】
【0075】
【発明の効果】本発明の組成物によれば、特に、100
0nmを越える赤外光においても高い感光性を有するた
めYAGレーザー等により直接描画が可能となる。得ら
れる画像の解像性、現像性、密着性についても非常に良
好であるため、印刷版、プリント基板、プラズマディス
プレー、TFT液晶、カラーフィルター等リソグラフィ
ーを必要とする幅広い応用分野へ適応が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/028 G03F 7/028 Fターム(参考) 2H025 AA01 AB01 AB13 AB15 AB17 AC08 AD01 BC31 CA00 CA41 2H096 AA01 AA26 AA27 AA28 BA05 BA16 EA04 4H056 CA01 CC02 CC08 CE03 DD11 DD16 FA05 FA06 4J011 QA03 QA06 QA12 QA13 QA19 QA22 QA23 QA24 QA35 QA38 QB19 QB23 SA01 SA21 SA27 SA64 SA76 SA78 SA87 UA02 UA06 VA01 WA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和二重結合含有化合物、
    重合開始剤及び増感色素を含有する光重合性組成物にお
    いて、該増感色素が700〜1500nmに吸収極大を
    有する(チオ)ピリリウム塩であることを特徴とする感
    光性組成物。
  2. 【請求項2】 (チオ)ピリリウム塩が、(チオ)ピラ
    ン環、チオ(ピリリウム)環がそれぞれのp位で共役二
    重結合により互いに連結された下記(1)式の部分構造
    を有することを特徴とする請求項1記載の感光性組成
    物。 【化1】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子、mは1以上の整
    数を示す)
  3. 【請求項3】 (チオ)ピリリウム塩が下記(2)式で
    示される化合物であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の感光性組成物。 【化2】 (式中、Xは酸素または硫黄原子、R1 〜R4 はそれぞ
    れ置換基を有してもよい炭素数1〜15のアルキル基、
    置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基又は置換基を
    有してもよい炭素数4〜20の芳香族複素環残基、R5
    〜R9 及びR10〜R13はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
    子、置換基を有してよい炭素数1〜15のアルキル基又
    は置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基を表す。ま
    たR5 〜R 9 はそれぞれ互いに結合し環状構造を形成し
    てもよい。kは0〜3の整数を表す。なお、kが2また
    は3であるときR5 とR6 はユニットごとにそれぞれ異
    なっていてもよい。さらに、R13とR2 、R13とR9
    12とR4 、R11とR1 、R 11とR5 、R10とR3 、は
    それぞれ結合し環状構造を形成してもよい。Y- は陰イ
    オンを表す。
  4. 【請求項4】 R1 〜R4 がそれぞれ置換基を有してい
    てもよい芳香族炭化水素残基であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の感光性組成物。
  5. 【請求項5】 支持体上に請求項1〜4のいずれかに記
    載の感光性組成物からなる層を有する画像形成材料。
JP3131599A 1999-02-09 1999-02-09 感光性組成物及び画像形成材料 Pending JP2000231187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3131599A JP2000231187A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 感光性組成物及び画像形成材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3131599A JP2000231187A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 感光性組成物及び画像形成材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000231187A true JP2000231187A (ja) 2000-08-22

Family

ID=12327860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3131599A Pending JP2000231187A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 感光性組成物及び画像形成材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000231187A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3651713B2 (ja) 光重合性組成物
US6689537B2 (en) Photosensitive litographic printing plate and method for making a printing plate
JPH08334897A (ja) 光重合性組成物
JP2007093866A (ja) 感光性組成物および平版印刷版原版
JP2547613B2 (ja) 光重合性組成物
JPH089643B2 (ja) 光重合性組成物
JP3278307B2 (ja) 光重合性組成物
JP4469561B2 (ja) 感光性組成物
JPH08305019A (ja) 光重合性組成物
JPH08220758A (ja) 光重合性組成物
JP2000171969A (ja) 感光性樹脂積層体
US5346805A (en) Photopolymerizable composition
JP2001318462A (ja) 光重合性組成物及び光重合性画像形成材
JP2000231187A (ja) 感光性組成物及び画像形成材料
JPH08272096A (ja) 光重合性組成物
JP2000122274A (ja) 感光性組成物
US5837748A (en) Photopolymerizable composition
JP2000347398A (ja) 感光性樹脂積層体及びネガ画像形成方法
JP3611150B2 (ja) 光重合性組成物
JP3716644B2 (ja) 感光性組成物
JP4452575B2 (ja) 感光性組成物
JP3672126B2 (ja) 光重合性組成物
JP2000258917A (ja) 画像形成方法
JPH08262715A (ja) 光重合性組成物
KR20090096354A (ko) 포토 마스크 재료, 포토 마스크, 및 포토 마스크의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060322