JP2000230614A - 動力伝達機構およびこれを備えた過給機 - Google Patents

動力伝達機構およびこれを備えた過給機

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JP2000230614A
JP2000230614A JP11033303A JP3330399A JP2000230614A JP 2000230614 A JP2000230614 A JP 2000230614A JP 11033303 A JP11033303 A JP 11033303A JP 3330399 A JP3330399 A JP 3330399A JP 2000230614 A JP2000230614 A JP 2000230614A
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pulley
power transmission
transmission mechanism
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Shunichi Tochigi
俊一 栃木
Osayuki Tochigi
修之 栃木
Takashi Mimura
貴志 三村
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成の駆動機構により、エンジンの低
速回転時の過給機の回転数を高く維持し、過給機の効率
向上を図ることを目的とする。 【解決手段】 ハウジング9に収容されエンジンにより
回転駆動される一対のロータのうちの一方のロータ5が
ハウジング9外に延出する軸部7を備えると共に該軸部
7上に過給機側プーリ13を備える過給機1であって、
軸部7上に回動可能に支持され可動プーリ片13bとの
カム係合により皿ばね21の付勢力を受けつつ可動プー
リ片13bを軸方向に移動させ該プーリ13のピッチ円
径を3段階に変化させると共に、軸部7とのカム係合に
より可動プーリ片13bを各段階位置に保持可能な切換
部材25を備え、一方、エンジンのクランク軸15上の
駆動側プーリ17は可動プーリ片17bを固定プーリ片
17a側へ付勢するばね23を備え、両プーリ17,1
3間がVベルト19により連結されてなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気を
過給する過給機の駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の過給機としては、例えば特開平8
−200360号公報に図6に示すルーツ式の過給機1
01が記載されている。
【0003】この過給機101は、一対のロータ10
3,105のうちのロータ103の入力端にプーリ10
7が固定され、このプーリ107を介してロータ103
がエンジンによりベルト駆動される。ロータ103,1
05同士の間はタイミングギヤ109,111を介して
連結され、両ロータ103,105は互いに逆方向に同
一回転数で同期回転する。そして、両ロータ103,1
05は互いの間およびロータ103,105を収容して
いるハウジング113との間に僅かなすきまを保って、
接触せずに回転する。こうして、エンジンの吸気を過給
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この過給機
101は、入力部のプーリ107のピッチ円径が一定で
あるので、ロータ103,105はエンジンの回転数に
比例して定まる回転数で回転する。そのため、過給機1
01の体積効率は、例えば図7に示すように、エンジン
の回転数に対して一つの効率曲線で表されるものとな
り、エンジンの低速回転時には、過給機101の体積効
率がマッチするように設定されているエンジンの高速回
転時に比べ、低下するという問題がある。
【0005】この問題点解消のために、例えばエンジン
と入力側ロータ103との間に無段変速機構を用いてエ
ンジン低速回転時の過給機101の回転数を高くしよう
とすると、無段変速機構によるコスト上昇が避けられ
ず、さらに無段変速機構の配置スペースを確保しにくい
という問題などが生じる。
【0006】そこで、本発明は、簡単な構成の駆動機構
により、エンジンの低速回転時の過給機の回転数を高く
維持し、過給機の効率向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の動力伝達機構は、それぞれピッチ
円径可変の駆動側プーリと従動側プーリとを備え、両プ
ーリ間が無端可撓部材にて連結されてなる動力伝達機構
において、前記プーリの一方は、回転軸上で互いの間に
弾性部材を挟持して対向配置され該回転軸と一体に回転
する固定プーリ片と可動プーリ片とを有し、前記一方の
プーリの回転軸上に回動可能に支持され前記可動プーリ
片とのカム係合により該可動プーリ片を軸方向に移動さ
せ該プーリのピッチ円径を変化させると共に該回転軸と
のカム係合により該可動プーリ片を移動後の位置に保持
可能な変速比切換部材を備えることを特徴とする。
【0008】したがって、例えば一方の従動側のプーリ
に変速比切換部材を設けるという比較的簡単な構成およ
び操作によって、駆動、従動プーリ間の変速比を切換え
て望ましい回転数に設定し、設定した回転数に保持する
ことが可能である。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の動力伝達機構であって、前記プーリの他方は、固定プ
ーリ片と弾性部材により該固定プーリ片に接近する方向
に付勢された可動プーリ片とを有し、ピッチ円径可変で
あることを特徴とする動力伝達機構。
【0010】したがって、請求項1の発明と同等の作用
・効果が得られるうえに、変速比切換部材で切換え設定
すると、その切換え設定に連動して他方のプーリのピッ
チ円径が弾性部材の作用により変るので、切換えを容易
に行うことができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の動力伝達機構であって、前記変速比切換部材
は、前記可動プーリ片を段階的に移動させ前記一方のプ
ーリのピッチ円径を複数段階に変化させることを特徴と
する。
【0012】したがって、請求項1または2の発明と同
等の作用・効果が得られるうえに、無段階に変速可能な
構成の場合よりも変速比が解り易いので、変速比の選定
がし易くなる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の動力伝達機構であって、前記一方のプ
ーリの弾性部材が皿ばねであることを特徴とする。
【0014】したがって、請求項1〜3のいずれかの発
明と同等の作用・効果が得られるうえに、皿ばねの使用
により構成が大幅に簡単になる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の動力伝達機構であって、前記一方のプ
ーリの可動プーリ片と変速比切換部材は、互いの対向部
に軸方向に波形で周方向に同一ピッチのカムを有するこ
とを特徴とする。
【0016】したがって、請求項1〜4のいずれかの発
明と同等の作用・効果が得られるうえに、波形のカムの
使用により構成が大幅に簡単になる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の動力伝達機構であって、前記変速比切
換部材と回転軸は、互いの対向部に軸方向に山形形状の
カムを有することを特徴とする。
【0018】したがって、請求項1〜5のいずれかの発
明と同等の作用・効果が得られるうえに、山形形状のカ
ムの使用により変速比切換部材の保持構成が大幅に簡単
になる。
【0019】請求項7に記載の発明は、ハウジングに収
容されエンジンにより回転駆動される一対のロータを備
える過給機であって、前記一対のロータの一方は、前記
ハウジング外に延出する軸部を備え、前記軸部上に前記
請求項1〜6のいずれかに記載の一方のプーリを備える
と共にエンジンのクランク軸上に前記請求項1〜6のい
ずれかに記載の他方のプーリを備えることを特徴とす
る。
【0020】したがって、請求項1〜6のいずれかの動
力伝達機構と同等の作用・効果が得られるうえに、エン
ジン回転数の使用域の高低に応じて過給機を体積効率の
良好な回転数で使用できるような変速比に設定可能とな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図5
により説明する。図1は本実施形態の過給機入力部の概
要を示す拡大断面図である。図2は過給機駆動機構の変
速比設定状態を模式的に示す。図3〜図5は説明図であ
る。
【0022】この過給機1は、前記従来例に示したもの
(図6)と同様のルーツ式過給機であり、入力部の構成
が従来例と異なる。したがって、この入力部3と駆動機
構(動力伝達機構)4を主体に説明し、その他の詳細な
説明は省略する。
【0023】図1、図2に示すように、過給機1の入力
側ロータ5は、回転軸としての軸部7でハウジング9に
ベアリング11等を介して回転自在に支持され、軸部7
の入力側はハウジング9から外方(図の左方)へ延出し
ている。軸部7上には一方のプーリとしての過給機側プ
ーリ(従動側プーリ)13がスプライン連結され、過給
機側プーリ13は軸部7(ロータ5)と一体に回転す
る。一方、エンジンのクランク軸15の端部には他方の
プーリとしての駆動側プーリ17が設けられている。
【0024】過給機側プーリ13と駆動側プーリ17と
は無端可撓部材としてのVベルト19により連結され、
両プーリ13,17とVベルト19が過給機1の駆動機
構4を構成している。
【0025】図1に示すように、過給機側プーリ13
は、対向配置された固定プーリ片13aと可動プーリ片
13bとからなり、両プーリ片13a,13bの対向す
る傾斜面間にVベルト19が巻き回されている。両プー
リ片13a,13bの間には皿ばね(弾性部材)21が
配設され、皿ばね21は両プーリ片13a,13bの間
を引き離す方向(過給機側プーリ13のピッチ円径が小
さくなる方向)に常時付勢している。可動プーリ片13
bは皿ばね21の付勢力を受けて軸部7上を移動可能で
ある。
【0026】一方、図2に示すように、エンジンのクラ
ンク軸15の端部に設けられた駆動側プーリ17は、同
様に固定プーリ片17aと可動プーリ片17bとからな
り、可動プーリ片17bはばね(弾性部材)23により
固定プーリ片17aに近付く方向(駆動側プーリ17の
ピッチ円径が大きくなる方向)に常時付勢されている。
【0027】これにより、エンジンのクランク軸15の
駆動側プーリ17のピッチ円径は、過給機側プーリ13
のピッチ円径の変化に連動して変化する。
【0028】過給機側プーリ13の可動プーリ片13b
が移動して固定プーリ片13aから離れると、Vベルト
19のプーリ13への巻き回し径(プーリ13のピッチ
円径)が小さくなる。このとき、エンジンのクランク軸
15の駆動側プーリ17では、それに連動して可動プー
リ片17bがばね23の付勢力を受けて固定プーリ片1
7aに近付くので、駆動側プーリ17のピッチ円径が大
きくなる。
【0029】これとは逆に、過給機側プーリ13の可動
プーリ片13bが移動して固定プーリ片13aに近付く
とプーリ13のピッチ円径は大きくなり、このとき、エ
ンジンのクランク軸15の駆動側プーリ17のピッチ円
径は小さくなる。
【0030】図1に示すように、過給機側プーリ13の
可動プーリ片13bの背面側(図1の左側)に隣接して
切換部材(変速比切換部材)25が軸部7上に配置さ
れ、可動プーリ片13bと切換部材25との対向部に
は、それぞれ切換カム27,29が形成されている。切
換カム27,29は、図3に示すように、それぞれ全周
にわたり等ピッチで、軸方向に波形に形成されている。
【0031】切換部材25は軸部7上で回動可能であ
る。切換部材25の回動により、切換カム27,29
は、図3(a)〜(c)に示す3段階の係合状態のいず
れかに設定可能である。
【0032】図3(a)の係合状態においては、両切換
カム27,29の頂部27a,29a同士が係合(当
接)している。このとき、可動プーリ片13bは固定プ
ーリ片13aに最も近付いた位置にあり、過給機側プー
リ13のピッチ円径は最大径になる。
【0033】図3(b)の係合状態においては、両切換
カム27,29の中腹部27b,29b同士が係合して
いる。このとき、可動プーリ片13bと固定プーリ片1
3aとの間隔は中間位置にあり、過給機側プーリ13の
ピッチ円径は中間径になる。
【0034】さらに、図3(c)の係合状態において
は、例えば切換カム27の頂部27aと相手側の切換カ
ム29の底部29cとが係合している。このとき、可動
プーリ片13bは固定プーリ片13aから最も離れた位
置にあり、過給機側プーリ13のピッチ円径は最小径に
なる。
【0035】両切換カム27,29の上記3段階(図3
(a)〜(c))の各係合状態への設定切換え時に、そ
れに連動してクランク軸15の駆動側プーリ17のピッ
チ円径も変化する。図2(a)〜(c)は、後述するよ
うに、駆動側プーリ17のピッチ円径が連動して変化し
た後の状態を示す。
【0036】さらに、軸部7の軸端にナット31がねじ
込み後カシメられ、ナット31は軸部7に一体化されて
いる。そして、切換部材25とナット31との対向部に
は、それぞれ固定用カム33,35が形成されている。
図4に示すように、固定用カム33,35はそれぞれ軸
方向に山形で全周にわたり等ピッチで、くの字状に形成
されている。そして、固定用カム33,35のピッチ
は、上記波形の切換カム27,29の各係合位置間ピッ
チと等しくなるように設定されている。
【0037】つぎに、過給機1の回転数設定操作および
過給作用について説明する。
【0038】皿ばね21の付勢力を受けた状態の切換部
材25を、手動またはレンチ等を用いて、例えば固定用
カム33の1ピッチ分回動すると、固定用カム33,3
5が図4に示すように係合し、皿ばね21の付勢力によ
り、切換部材25はその係合位置(回転方向位置および
軸方向位置)に保持される。
【0039】これに伴い、可動プーリ片13bと切換部
材25の切換カム27,29は3段階のいずれかの係合
状態(軸方向位置)に切換え設定され、皿ばね21の付
勢力により可動プーリ片13bは切換え設定後の軸方向
位置に保持される。
【0040】すなわち、切換部材25を回動させ、例え
ば過給機側プーリ13が中間ピッチ円径位置の係合(図
3(b)、図2(b))からピッチ円径最小位置の係合
(図3(c)、図2(c))へ切換えると、過給機側プ
ーリ13はピッチ円径最小状態に保持され、このピッチ
円径の減少方向の切換え操作に連動して、クランク軸1
5の駆動側プーリ17のピッチ円径は、ばね23の付勢
力により、逆にピッチ円径が増加する方向に切換わる
(図2(c))。
【0041】このようにして、過給機側プーリ13のピ
ッチ円径が減少方向に設定変更されると、それに連動し
てクランク軸15の駆動側プーリ17のピッチ円径が逆
に増加方向に切換わり、クランク軸15(エンジン)の
回転数に対し過給機1がより高速回転するように変速比
が設定変更される。
【0042】図2(a)は、エンジンの一定回転数に対
する過給機1の回転数セットを低速にした場合を、図2
(b)は中間回転数にセットした場合を、図2(c)は
過給機1の回転数セットを高速にセットした場合をそれ
ぞれ模式的に示す。
【0043】このようにして、駆動機構4の変速比の設
定を高速化の方向に変更することにより、エンジンの低
速回転時の過給機1の回転数を十分高く確保することが
できる。
【0044】図5は、過給機1の体積効率が駆動機構4
の変速比の設定に応じて変化する様子を示す。横軸はエ
ンジン回転数を示す。図5の特性は過給機1の回転数
を低速回転型に設定(図2(a)に設定)した場合の体
積効率の一例を示す。同様に、図5の特性は中間速回
転型に設定(図2(b)に設定)した場合の一例を示
す。また、図5の特性は高速回転型に設定(図2
(c)に設定)した場合の一例を示す。
【0045】例えば、エンジンの低回転数域で走行する
用途では、過給機1の回転数セットを高速回転型に設定
(図2(c)に設定)することにより過給機1の体積効
率を図5の特性のように比較的高い状態で使用するこ
とができる。
【0046】このようにして、本実施形態によれば、前
記従来例と異なり、過給機1の駆動機構4の変速比を3
段階に変更設定することが可能であるので、予想される
車両の走行状態に対応して過給機1の体積効率を比較的
高い状態に保って使用することができる。
【0047】しかも、上述のように簡単な構成の過給機
1の駆動機構4により変速比の調整、設定が可能であ
る。
【0048】また、無段階に変速可能な駆動機構の場合
よりも変速比が解り易いので、変速比の選定がし易くな
る。
【0049】なお、本実施形態では、切換部材25を過
給機側プーリ13(従動側プーリ)の側に設けている
が、駆動側プーリ17側に設けてもよいことは勿論であ
る。
【0050】また、皿ばね21は皿ばねに限定されるこ
となく、例えばコイルばねを用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、例えば一方の従動側のプーリ
に変速比切換部材を設けるという比較的簡単な構成およ
び操作によって、駆動、従動プーリ間の変速比を切換え
て望ましい回転数を設定し、設定した回転数に保持する
ことが可能である。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明と同等の効果が得られるうえに、変速比切換部材
で切換え設定すると、その切換え設定に連動して他方の
プーリのピッチ円径が弾性部材の作用により変るので、
切換えを容易に行うことができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2の発明と同等の効果が得られるうえに、無段階
に変速可能な構成の場合よりも変速比が解り易いので、
変速比の選定がし易くなる。
【0054】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれかの発明と同等の効果が得られるうえに、
皿ばねの使用により構成が大幅に簡単になる。
【0055】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれかの発明と同等の効果が得られるうえに、
波形のカムの使用により構成が大幅に簡単になる。
【0056】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5のいずれかの発明と同等の効果が得られるうえに、
山形形状のカムの使用により変速比切換部材の保持構成
が大幅に簡単になる。
【0057】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6のいずれかの動力伝達機構と同等の効果が得られる
うえに、エンジン回転数の使用域の高低に応じて過給機
を体積効率の良好な回転数で使用できるような変速比に
設定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の過給機入力部の概要を示
す拡大断面図である。
【図2】一実施形態の駆動機構の変速比設定状態を模式
的に示す図である。
【図3】一実施形態のカムの形状を示す説明図である。
【図4】一実施形態のカムの形状を示す説明図である。
【図5】一実施形態の過給機の体積効率を示す説明図で
ある。
【図6】従来例の断面図である。
【図7】従来例の体積効率を示す説明図である。
【符号の説明】
4 駆動機構(動力伝達機構) 5 ロータ 7 軸部(回転軸) 9 ハウジング 13 過給機側プーリ(従動側プーリ) 13a,17a 固定プーリ片 13b,17b 可動プーリ片 15 クランク軸 17 駆動側プーリ 19 Vベルト(無端可撓部材) 21 皿ばね(弾性部材) 23 ばね(弾性部材) 25 切換部材(変速比切換部材) 27,29 切換カム 27a,29a 頂部 27b,29b 中腹部 29c 底部 31 ナット 33,35 固定用カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三村 貴志 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 Fターム(参考) 3G005 EA06 EA19 FA05 FA41 GA17 GB48 GB73 GC00 3J050 AA02 BA03 BA11 BB02 CC02 CC06 CD01 CE05 CE10 DA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれピッチ円径可変の駆動側プーリ
    と従動側プーリとを備え、両プーリ間が無端可撓部材に
    て連結されてなる動力伝達機構において、 前記プーリの一方は、回転軸上で互いの間に弾性部材を
    挟持して対向配置され該回転軸と一体に回転する固定プ
    ーリ片と可動プーリ片とを有し、 前記一方のプーリの回転軸上に回動可能に支持され前記
    可動プーリ片とのカム係合により該可動プーリ片を軸方
    向に移動させ該プーリのピッチ円径を変化させると共に
    該回転軸とのカム係合により該可動プーリ片を移動後の
    位置に保持可能な変速比切換部材を備えることを特徴と
    する動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動力伝達機構であっ
    て、 前記プーリの他方は、固定プーリ片と弾性部材により該
    固定プーリ片に接近する方向に付勢された可動プーリ片
    とを有し、ピッチ円径可変であることを特徴とする動力
    伝達機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の動力伝達機構
    であって、 前記変速比切換部材は、前記可動プーリ片を段階的に移
    動させ前記一方のプーリのピッチ円径を複数段階に変化
    させることを特徴とする動力伝達機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の動力伝
    達機構であって、 前記一方のプーリの弾性部材が皿ばねであることを特徴
    とする動力伝達機構。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の動力伝
    達機構であって、 前記一方のプーリの可動プーリ片と変速比切換部材は、
    互いの対向部に軸方向に波形で周方向に同一ピッチのカ
    ムを有することを特徴とする動力伝達機構。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の動力伝
    達機構であって、 前記変速比切換部材と回転軸は、互いの対向部に軸方向
    に山形形状のカムを有することを特徴とする動力伝達機
    構。
  7. 【請求項7】 ハウジングに収容されエンジンにより回
    転駆動される一対のロータを備える過給機であって、 前記一対のロータの一方は、前記ハウジング外に延出す
    る軸部を備え、 前記軸部上に前記請求項1〜6のいずれかに記載の一方
    のプーリを備えると共にエンジンのクランク軸上に前記
    請求項1〜6のいずれかに記載の他方のプーリを備える
    ことを特徴とする過給機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011046096A1 (ja) * 2009-10-14 2011-04-21 川崎重工業株式会社 エンジンの過給機駆動装置
JP5898775B2 (ja) * 2012-09-13 2016-04-06 川崎重工業株式会社 過給機付きエンジン

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