JP2000230391A - シールド掘進機 - Google Patents
シールド掘進機Info
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Abstract
を小さくする。 【解決手段】 シールドフレーム3の前部に複数のカッ
タフレーム11を設け、これら各カッタフレームを偏芯
回転させて掘進するシールド掘進機構12を上記シール
ドフレーム内にそれぞれ独立して設けた。各カッタフレ
ームは掘削面を不等分に分割するように形成され、且つ
掘削によって発生する土砂の緩み範囲を小さくする側の
カッタフレームが他方側のカッタフレームよりも小さく
なるように形成されている。
Description
の前部にカッタフレームを有し、このカッタフレームを
回転させて土砂を掘削するシールド掘進機に関するもの
である。
ーム前端のバルクヘッドの前部にその中心部から放射状
に延びたカッタフレームを有しており、このカッタフレ
ームには複数のカッタビットが設けられている。そし
て、カッタフレームを回転させることによってそのカッ
タフレームの回転軸を中心とした円形に土砂を掘削する
ようになっている。なお、掘削した土砂は、バルクヘッ
ドの下部に開口したスクリュコンベアによって後方に排
出される。
に示すような偏芯多軸掘進機がある。この偏芯多軸掘進
機は、掘削径よりも小さな径を有するカッタフレーム5
1を有している。カッタフレーム51は、バルクヘッド
52を貫通して設けられた複数の回転シャフト53に回
転子54を介して偏芯支持されている。その回転シャフ
ト53を回転させることによって、カッタフレーム51
が偏芯回転して、カッタフレーム51の径よりも大きな
径のトンネルを掘削するようになっている。なお、図中
55は掘削した土砂を後方に排出するスクリュコンベア
の前端の開口部を示す。
削機で地山を掘削する際には、シールド掘進機の前面か
ら上方にかけて、地山の土砂が緩む部分である緩み範囲
が発生する。
や土砂の内部摩擦角等の複数の条件によって決まってく
る。土砂の条件が同一の地山を掘削する場合には、掘削
面の大きさによって緩み範囲が決まる。そのため、上述
のようなシールド掘進機で、大断面のトンネルを掘削す
る場合には、その掘削面の外径が大きくなり、緩み範囲
が大きくなってしまうという問題があった。
と、他の構造物が沈下するなどの悪影響を及ぼす可能性
がある。そのため、緩み範囲、特に高さ方向が大きくな
ると、トンネル全体の深度を深く設定しなければなら
ず、立坑を深くする必要があった。また、予め、トンネ
ルの両側の深度が浅い部分に設定されている場合には、
トンネル全体の深度を深く設定することができないの
で、そのシールド掘進機が利用できず、緩み範囲を小さ
くすることが求められていた。
めに案出されたものであり、その目的は、掘削されるト
ンネルの外径を変えることなく、緩み範囲を小さくする
ことができるシールド掘進機を提供することにある。
に本発明は、シールドフレームの前部に複数のカッタフ
レームを設け、これら各カッタフレームを偏芯回転させ
て掘進するシールド掘進機構を上記シールドフレーム内
にそれぞれ独立して設けたものである。
を設けたことによって、各カッタフレームの大きさは小
さくなり、また、各カッタフレームにシールド掘進機構
をそれぞれ設けたことによって、各カッタフレームをそ
れぞれ独立して順次回転させ、掘削することができるの
で、各々の掘削面が小さくなり、緩み範囲を小さくする
ことができる。
分に分割するように形成され、且つ掘削によって発生す
る土砂の緩み範囲を小さくする側のカッタフレームが他
方側のカッタフレームよりも小さくなるように形成され
たものが好ましい。
付図面を参照しながら説明する。
の形態を示した断面図、図2は本発明に係るシールド掘
進機の実施の形態を示した正面図、図3はシールドフレ
ームとシールド掘進機構との摺動部を示した拡大断面図
である。
について、カッタフレームが掘削面を上下左右に四分割
するように形成された例を挙げて説明する。
掘削されるトンネル2の外径と略同等の外径を有し、シ
ールド掘進機1の外殻を構成する円筒形のシールドフレ
ーム(以下外筒3と称する)を有している。この外筒3
の内部には、その内周に接して後述する各部位を固定す
るためのリング体4が設けられている。リング体4の後
方には、セグメント5を組み立てるエレクタ6が回動自
在に設けられている。また、リング体4の後方には、エ
レクタ6の内方に位置してその後方まで延出した後方作
業台7が設けられている。この後方作業台7には、組み
立てられたセグメント5にその内側から当接して、その
真円度を保持するための真円保持装置8が設けられてい
る。
グメント5を押圧して、シールド掘進機1全体を前方に
移動させるためのシールドジャッキ9が設けられてい
る。
ーム)3の前部に複数のカッタフレーム11を設け、こ
れら各カッタフレーム11を偏芯回転させて掘進するシ
ールド掘進機構12を外筒3内にそれぞれ独立して設け
たことを特徴とするものである。
機1の内部とを区画するための円形のバルクヘッド(図
2参照)14が前端を覆うように設けられている。この
バルクヘッド14には、円形の開口部15が四ヶ所に形
成されている。これら各開口部15はそれぞれ後述する
内筒17の外径と同等の径を有しており、バルクヘッド
14の芯を中心として正方形状に整列配置されている。
た内周壁16が形成されており、その内部に、シールド
掘進機構12がそれぞれ掘進方向に摺動自在に挿入され
ている。
する円筒形の内筒17を有しており、その内筒17の内
部には、外筒3に対してシールド掘進機構12を掘進方
向に出没させるための内筒用推進ジャッキ18が掘進方
向に沿って設けられている。この内筒用推進ジャッキ1
8は、その前端が内筒17に設けられたブラケット19
に固定され、後端が、外筒3の固定側であるリング体4
に固定されている。すなわち、内筒用推進ジャッキ18
を伸長することによって、内筒17が外筒3の前端から
突出するようになっている。
内部とを区画するための円形のバルクヘッド21が設け
られており、その前方には複数のカッタビット22が複
数設けられたカッタフレーム11が設けられている。
は、その外形が、シールド掘進機1全体としての掘削面
を上下左右に四分割するように、開き角が直角である扇
状に形成されており、四つのカッタフレーム11を合わ
せて円形となるようになっている。また、カッタフレー
ム11は、扇状の掘削面と相似形をなし、掘削面より小
さく形成されていると共に、その内側は格子状に組まれ
てカッタビット22が適宜間隔で配列されるようになっ
ている。一つのカッタフレーム11に対して、一つのシ
ールド掘進機構12がそれぞれ設けられている。
に設けられた回転子24を介して偏芯された偏芯カッタ
軸25によって軸支されている。カッタ駆動軸23は、
一つのカッタフレーム11に対して三ヶ所に形成されて
おり、略正三角形に整列配置されている。すなわち、カ
ッタフレーム11は、三点支持されていることとなる。
また、カッタ駆動軸23は、バルクヘッド21を貫通し
て軸支されており、内筒17の内側にはカッタ駆動軸2
3を回転させるカッタ駆動モータ26が設けられてい
る。なお、カッタフレーム11の支持点は、三点に限ら
れるものではなく、例えば四点支持であってもよい。
が形成されており、この開口部27には、掘削した土砂
を後方に排出するためのスクリュコンベア28の先端部
が固定されている。スクリュコンベア28は、後方斜め
上に延出しており、その土砂排出口29の下方には、土
砂を、後方に設けられた排出コンベア(図示せず)に圧
送するための圧送ポンプ31が設けられている。圧送ポ
ンプ31から排出コンベアまでは弾性チューブ(図示せ
ず)を介して土砂が送られる。
の薬液注入口へ薬液を送る薬注管等が収容されるガイド
パイプ、33は、土砂を掘削された土砂を練り混ぜる練
り混ぜ翼である。
は、内筒17を外筒3の内周壁16に対して摺動させる
ための軸受メタル35が、内筒17を覆うように円筒状
に設けられている。
軸受メタル35に付着した土砂を掻き落とすためのスク
レーパ36が、軸受メタル35を囲繞して設けられてい
る。スクレーパ36は鋼板ばねにて構成されており、一
端が内周壁16の先端に固定され、他端が軸受メタル3
5に押し当てられている。
分が内筒17内に浸入するのを防ぐためのリング状のス
ライドシール37が内筒17を囲繞して設けられてい
る。
延出して、外筒3の先端の後方近傍を覆うように、スラ
イドフード38が設けられている。このスライドフード
38は、内筒17の先端部から断面方向に延びて外筒3
の延長線上まで広がる正面部39と、この正面部39に
直交して、外筒3の先端の後方近傍まで覆うように延び
る側面部40とで構成されている。このスライドフード
38は、内筒17の出没と共に移動して、外筒3に対し
て摺動する。
掘削工程を図4乃至図7に沿って説明する。
キ9及び内筒用推進ジャッキ18が縮退して全てのシー
ルド掘進機構12が外筒3内に内蔵された状態を第一工
程とする。
に、上部のシールド掘進機構12の内、一方(例えば右
上)を駆動させ、カッタフレーム11を偏芯回転させつ
つ、内筒用推進ジャッキ18を伸長させて土砂を掘削す
る。これによって、全体の掘削面の1/4の面積に相当
する断面扇状の掘削孔が形成される。このとき、外筒3
は固定されたままで、一つのシールド掘進機構12のみ
が前進する。
が終了した所で停止させ、次に、駆動していない側の上
部(左上)のシールド掘進機構12を駆動させる。そし
て、同じくセグメント5の1リング分の掘削が終了した
所で停止させる。これによって、上述の断面扇状の掘削
孔の隣に、断面扇状の掘削孔が新たに形成される。
に、下部のシールド掘進機構12の内、一方(右下)を
セグメント5の1リング分の掘削が終了するまで駆動さ
せて、上述の半円状の掘削孔の下部に、断面扇状の掘削
孔が新たに形成される。
のシールド掘進機構12を駆動させて、同じくセグメン
ト5の1リング分の掘削が終了した所で停止させる。こ
れによって、上述の掘削孔の隣に、断面扇状の掘削孔が
新たに形成され、全体として大断面の円形の掘削孔が形
成される。
ーム22が届かない部分が若干発生するが、後工程で掘
削する際の振動によって崩れるので問題ない。
掘進機構12を停止させた状態のままで、外筒3に設け
られたシールドジャッキ9を伸長させて、外筒3をセグ
メント5の1リング分前進させる。このとき、各内筒用
推進ジャッキ18を、シールドジャッキ9の伸長速度と
同期して縮退させる。これによって、各シールド掘進機
構12は固定された状態のままで、後方の外筒3が移動
することとなる。
ッキ18の伸縮が終了した後、シールドジャッキ9を前
方に縮退させて、エレクタ6によってセグメント5を1
リング分組み立てて、上記第一工程の状態に戻ることと
なる。これらの工程を順次繰り返すことによって掘削が
進んでいく。
の掘削面の1/4の大きさに形成して、それぞれ別工程
で掘削するようにしたので、一度に掘削される掘削面は
小さくなる。従って、その緩み範囲L1 は、図8に示す
ように、全体として同径のトンネルを掘削する従来のシ
ールド掘進機による緩み範囲L0 と比較して、小さくな
る。これに伴って、外筒3の頂部からの緩み範囲の高さ
h1 も小さくなり、トンネル全体の深度を従来よりも浅
く設定することができる。
よって、他の構造物等への影響範囲を小さくなり、トン
ネル経路の設計自由度が増すこととなる。
るようにしたことによって、扇状に形成されたカッタフ
レーム11と相似形の掘削面を掘削することができる。
これによって、全体では大断面の円形となるカッタフレ
ーム11を適宜分割してその掘削面を小さくすることが
可能となった。
いては、上部のシールド掘進機構12から掘削を開始す
るようになっているが、下部のシールド掘進機構12か
ら開始するようにしてもよい。但し、掘削面の安定度が
大きいという点で、上部のシールド掘進機構12から掘
削を開始する方が優れている。
実施の形態を説明する。
るシールド掘進機1は、各カッタフレーム41が掘削面
を不等分に分割するように形成され、且つ掘削によって
発生する土砂の緩み範囲を小さくする側のカッタフレー
ム41が他方側のカッタフレーム41よりも小さくなる
ように形成されたことに特徴を有する。
ッタフレーム41が上下にカマボコ状に二分割されてい
る。その分割線は、掘削面の中心よりも上部に位置して
おり、上側(緩み範囲を小さくする側)のカッタフレー
ム41が、下側(他方側)のカッタフレーム41よりも
小さくなるように形成されている。
進機1の先端面の上部で横並びに小さく形成された開口
部43内にそれぞれ設けられたシールド掘進機構44の
回転子24を介して軸支されている。
進機1の先端面の下部で横並びに大きく形成された開口
部45内にそれぞれ設けられたシールド掘進機構46の
回転子24を介して軸支されている。
のカッタフレーム41の高さとの比率は、図10に示す
ように、上側のカッタフレーム41の緩み範囲L2 の天
端が下側のカッタフレーム41の緩み範囲L3 の天端と
同等の高さになるように設定されている。
み範囲L3 のそのカッタフレーム41の天端からの高さ
h3 が、上側のカッタフレーム41の緩み範囲L2 の外
筒3の頂部からの高さh2 と、外筒3の頂部と下側のカ
ッタフレーム41の天端とのレベル差h4 との和となっ
ている。
げてその高さを低くすると緩み範囲L2 は小さくなる
が、それに伴って下側のカッタフレーム41の上端位置
が上がりその高さが高くなり緩み範囲L3 は大きくな
る。そのため、各緩み範囲L2 ,L3 の天端が同等にな
る高さが、上側のカッタフレーム41と下側のカッタフ
レーム41の全体としての緩み範囲の最低高さとなり、
そのときの各カッタフレーム41の大きさ(高さ)が最
適となる。
るものではない。例えば、図11に示すように扇状の三
分割でもよく、図12に示すように扇状の五分割でもよ
い。また、さらに多数に分割してあってもよい。なお、
各カッタフレーム11の形状は、全体として掘削するト
ンネルの断面形状になれば、扇状に限られるものではな
い。
割されたカッタフレームを、等分割ではなく、それぞれ
大きさを変えて形成してもよい。
は、図2の符号と同様のものを示すので説明を省略す
る。
各カッタフレーム11が小さくなり緩み範囲を小さくす
ることができるという利点が得られる。これに対して図
11に示すように、分割数を少なくすれば、分割数を多
くしたものと比較して、部品点数が少なくなり、製造コ
ストの低減を図れるという利点が得られる。
きさや経路の土砂の性質等の状況によって、緩み範囲と
製造コストとのバランスを考えて、分割数が決定される
こととなる。
るトンネルの外径を変えることなく、緩み範囲を小さく
することができるという優れた効果を発揮する。
した断面図である。
した正面図である。
部を示した拡大断面図である。
を示した正面図である。
略断面図である。
態を示した正面図である。
態を示した正面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 シールドフレームの前部に複数のカッタ
フレームを設け、これら各カッタフレームを偏芯回転さ
せて掘進するシールド掘進機構を上記シールドフレーム
内にそれぞれ独立して設けたことを特徴とするシールド
掘進機。 - 【請求項2】 上記各カッタフレームが掘削面を不等分
に分割するように形成され、且つ掘削によって発生する
土砂の緩み範囲を小さくする側のカッタフレームが他方
側のカッタフレームよりも小さくなるように形成された
請求項1記載のシールド掘進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03398799A JP4166892B2 (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | トンネル掘削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03398799A JP4166892B2 (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | トンネル掘削方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000230391A true JP2000230391A (ja) | 2000-08-22 |
JP4166892B2 JP4166892B2 (ja) | 2008-10-15 |
Family
ID=12401843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03398799A Expired - Fee Related JP4166892B2 (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | トンネル掘削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4166892B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112012006081B4 (de) | 2012-03-23 | 2021-07-08 | China Railway Engineering Equipment Group Co., Ltd | Erddruckschildmaschine ohne Meisselscheibe |
-
1999
- 1999-02-12 JP JP03398799A patent/JP4166892B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112012006081B4 (de) | 2012-03-23 | 2021-07-08 | China Railway Engineering Equipment Group Co., Ltd | Erddruckschildmaschine ohne Meisselscheibe |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4166892B2 (ja) | 2008-10-15 |
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