JP2005029977A - シールド掘進機のカッタ構造 - Google Patents

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隆 中根
Mitsuhiko Ota
光彦 太田
Nobuaki Kobayashi
信明 小林
Kotaro Kobayashi
弘太郎 小林
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Abstract

【目的】回転カッタの外周部の摩耗を低減し、シールド掘進機のローリングを防止すると共に、未切削部分を小さくする。
【構成】シールド掘進機1の前面に、掘削断面2と比較して小さい回転カッタ3を、同一平面上で隣接する掘削軌跡が互いに重合するように複数配設すると共に、上記回転カッタ3をその回転軸4から径方向一方に延びるカッタスポーク5を備えた片持ち構造とし、さらに、上記回転カッタ3に、これら複数の回転カッタ3同士を上記カッタスポーク5が干渉しないように同期回転させる同期回転機構6を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、シールド掘進機の前面に地山を掘削するために設けられたシールド掘進機のカッタ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘進機の前面に設けられるカッタは、従来、円形の掘削断面全体を掘削する一個の大型の回転カッタを有する構造のもの(例えば特許文献1参照)があった。
【0003】
また、横長或いは縦長の異形断面のトンネルを掘削するシールド掘進機のカッタとしては、同一平面上で回転する二連の回転カッタを有する構造のもの(例えば特許文献2参照)があった。
【0004】
【特許文献1】
特許第3189482号公報
【特許文献2】
特許第3085215号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のカッタでは、回転カッタの最外周部の摺動距離が内周部と比較して長いため、その部分のカッタビットの摩耗が大きいといった問題があった。また、回転カッタは常時同一方向に回転しているため、地山より反力を受けて、シールド掘進機がローリングしてしまうといった問題もあった。
【0006】
また、特許文献2のカッタでは、二連の回転カッタを採用しているため、矩形断面のトンネルを掘削するときには、コーナ部や回転カッタ間の未切削部分が大きい。そのため、回転カッタの外周部に設けられるコピーカッタのストロークが長くなり強度上余り好ましくない。また、未切削部分に別途小さなカッタを設けるなどにより構造が複雑となる等の問題が発生する。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、回転カッタの外周部の摩耗を低減し、シールド掘進機のローリングを防止すると共に、未切削部分を小さくすることができるシールド掘進機のカッタ構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、シールド掘進機の前面に、掘削断面と比較して小さい回転カッタを、同一平面上で隣接する掘削軌跡が互いに重合するように複数配設すると共に、上記回転カッタをその回転軸から径方向一方に延びるカッタスポークを備えた片持ち構造とし、さらに、上記回転カッタに、これら複数の回転カッタ同士をカッタスポークが干渉しないように同期回転させる同期回転機構を設けたものである。
【0009】
上記構成によれば、掘削断面と比較して小さい回転カッタを複数設けたことによって、回転カッタの最外周部の摺動距離を短くすることができ、最外周部のカッタビットの摩耗を低減できると共に、回転軸が複数存在するためにシールド掘進機のローリングを防止できる。さらに、個々の回転カッタの掘削半径が小さいことと併せて回転カッタを片持ち構造としたことによって、各回転カッタ間の距離を短くでき、未切削部分を小さくすることができる。
【0010】
そして、上記同期回転機構が、上記回転カッタの回転軸に設けられ上記シールド掘進機のバルクヘッド後方で互いに噛合するギヤにて構成されたものが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】
図1は本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第一の実施の形態を示した正面図、図2は本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第一の実施の形態を示した要部断面図である。
【0013】
なお本実施の形態では、断面が横長矩形のトンネルを掘削するシールド掘進機に設けられたカッタ構造で、縦横方向に隣接する回転カッタ同士が逆方向に同期回転する構成を例に挙げて説明する。
【0014】
図1に示すように、シールド掘進機1の前面には、掘削断面2と比較して小さい回転カッタ3が同一平面上で複数配設されている。回転カッタ3は、その回転軸4から径方向一方に延びるカッタスポーク5を備えた片持ち構造となっている。回転軸4及びカッタスポーク5の前面には複数のカッタビット(図示せず)が適宜間隔で配設されている。
【0015】
本実施の形態では、各回転カッタ3は同等の掘削半径L0を有し、縦横方向に隣接する回転カッタ3間の距離L1、L2が等しい格子状に並列されている。回転カッタ3は、縦方向及び横方向に隣接する回転カッタ3の掘削軌跡が互いに重合するように配置されている。各回転カッタ3は、斜め方向に隣接する回転カッタ3の掘削軌跡同士が少なくとも接するように配置されている。すなわち、斜め方向の回転カッタ3間の距離L3は、回転カッタ3の掘削直径(L0×2)以下となり(本実施の形態ではL0×2)、縦横方向の回転カッタ3間の距離L1、L2は、L0×√2以下となる(本実施の形態ではL0×√2)。縦横方向の回転カッタ3間の距離L1、L2は、少なくとも、カッタスポーク5の先端が縦横方向に隣接する回転カッタ3の回転軸4に接触しない長さ以上となっている。
【0016】
回転カッタ3のカッタスポーク5は、回転角度の位相が、縦方向及び横方向に隣接するカッタスポーク5と90°ずれて配置され、さらに隣接するカッタスポーク5とは同じ位相となっている。すなわち、縦方向及び横方向で一つおきに、カッタスポーク5の角度の位相が同じ回転カッタ3が配列されている。
【0017】
なお、本実施の形態では、回転軸4にカッタスポーク5のみを設けた構造であるが、これに限られるものではなく、回転軸4のカッタスポーク5取付部以外の部分に、隣接する回転カッタ3のカッタスポーク5に干渉しない範囲で、スポーク状或いは板状の小型のカッタ部材(図示せず)を設けてもよい。
【0018】
図2に示すように、回転カッタ3は、シールド掘進機1のバルクヘッド7に軸受け部11を介して軸支されている。カッタスポーク5の後方には撹拌翼9が設けられている。掘削断面2の最外周部に位置する回転カッタ3のカッタスポーク5の先端には、径方向外方に出没自在のコピーカッタ12が設けられている。コピーカッタ12が設けられた回転カッタ3には、コピーカッタ12を出没させるための油圧ジャッキ13、オイル通路14及びマシン後方に位置するオイルポンプ15がそれぞれ設けられている。
【0019】
図1及び図2に示すように、回転カッタ3には、これら複数の回転カッタ3同士をカッタスポーク5が干渉しないように同期回転させる同期回転機構6が設けられている。同期回転機構6は、回転カッタ3の回転軸4の後方に設けられ、シールド掘進機1のバルクヘッド7後方で互いに噛合するギヤ8にて構成されている。ギヤ8は、回転軸4を囲繞して固定され、回転軸4と共に回転する。全てのギヤ8は、同径で形成され、等ピッチで配置された歯(図示せず)を有している。ギヤ8は、縦横方向に隣接する回転カッタ3のギヤ8と直接噛合するように構成されており、縦横方向に隣接する回転カッタ3同士が互いに逆方向に同期回転するようになっている。
【0020】
回転軸4の後方には、回転カッタ3を回転させるべく油圧等で駆動する駆動モータ16が設けられている。駆動モータ16は、シールドフレーム17から延出した支持板18に固定されており、所定のピッチで複数の回転カッタ3に設けられている。駆動モータ16は、ギヤ8を介して同期回転する回転カッタ3が少なくとも地山を掘削するのに必要なトルクを発生させる分の個数設けられている。
図中、19は地山に作泥剤を注入する作泥剤注入装置を示す。この作泥剤注入装置19が設けられた回転カッタ3の回転軸4には、作泥剤通路21が形成され、その先端には作泥剤注入口22が形成されている。
【0021】
掘削断面2の下部に位置する回転カッタ3のうち、一部の回転カッタ3には、排土機構23が設けられている。排土機構23は、回転カッタ3に一体的に設けられたスクリュコンベア24にて構成されている。
【0022】
スクリュコンベア24は、回転自在に設けられた前方円筒部25と、その後方に設けられた後方円筒部26と、これら前方円筒部25と後方円筒部26の内部に設けられたオーガ部27とで構成されている。
【0023】
前方円筒部25は、バルクヘッド7に軸受け部11を介して軸支されており、その後方には、隣接するギヤ8と噛合するギヤ28が固定されている。このギヤ28は、他のギヤ8と同等の外径および歯を有している。前方円筒部25の先端には、他の回転カッタ3と同様のカッタスポーク5及びカッタビット(図示せず)が設けられている。前方円筒部25の先端部近傍のカッタスポーク5後方には、掘削土砂を前方円筒部25内に取り込むためのスリット29が形成されている。前方円筒部25の後端は、後方円筒部26の内部まで延出して形成されている。なお、図中、31は撹拌翼を示す。
【0024】
後方円筒部26は、駆動モータ16等を支持する支持板18に固定されており、その後部は、トンネル後方の土砂排出部(図示せず)へと延出している。後方円筒部26と前方円筒部25との間には、前方円筒部25が地山から受けるスラスト荷重を受けると共に前方円筒部25を軸支するスラスト軸受け32が設けられている。
【0025】
オーガ部27は、前方円筒部25内から後方円筒部26の後部へと延出しており、前方円筒部25及び後方円筒部26の内周面と僅かなクリアランスを保って設けられている。オーガ部27には、これを回転させる回転機構(図示せず)が設けられており、前方円筒部25の回転とは独立して回転するように構成されている。
【0026】
次に、上記構成によるシールド掘進機のカッタ機構の各回転カッタ3の作動を説明しながら作用を説明する。
【0027】
本実施の形態では、回転カッタ3は、回転角度が0°の第一作動状態(図3(a)参照)でカッタスポーク5が上向きになっている左回りの回転カッタ3(図3中、3Lと称する)と、カッタスポーク5が左向きになっている右回りの回転カッタ3(図3中、3Rと称する)とで構成される。
【0028】
駆動モータ16を回転させると、各回転カッタ3がギヤ(図1及び図2参照)8を介して同期回転する。ここで、隣接するギヤ8同士が直接噛合しているので、縦横方向に隣接する回転カッタ3L、3Rは互いに逆方向に同期回転する。
【0029】
第一作動状態から各回転カッタ3L、3Rがそれぞれ90°回転した第二作動状態(図3(b)参照)では、左回りの回転カッタ3Lが左向きとなり、右回りの回転カッタ3Rが上向きとなる。
【0030】
さらに、各回転カッタ3L、3Rがそれぞれ90°回転した第三作動状態(図3(c)参照)では、左回りの回転カッタ3Lが下向きとなり、右回りの回転カッタ3Rが右向きとなる。
【0031】
第三作動状態から各回転カッタ3L、3Rがさらに90°回転した第四作動状態(図3(d)参照)では、左回りの回転カッタ3Lが右向きとなり、右回りの回転カッタ3Rが下向きとなる。
【0032】
そして、各回転カッタ3L、3Rがさらに90°回転して図3(a)の第一作動状態へと戻る。
【0033】
本実施の形態では、掘削半径L0が短い回転カッタ3を、多数設けたことによって、隣接する回転カッタ3間の距離L1、L2を短くすることができる。また、回転カッタ3を、回転軸4から径方向一方に延びるカッタスポーク5を備えた片持ち構造としたことによって、隣接する回転カッタ3間の距離L1、L2をさらに短くしても回転カッタ3同士が干渉することはない。すなわち、回転カッタ3を片持ち構造としたことにより、回転カッタ3間の距離を大幅に小さくでき、カッタスポーク5による未切削部分を小さくできる。従って、コピーカッタ(図2参照)12のストロークは長くする必要が無く、コピーカッタ12に、強度的に無理な負担がかかることはない。
【0034】
また、本実施の形態では、各回転カッタ3の掘削半径L0が小さいので、従来のカッタ構造と比較して、回転カッタ3の最外周部(カッタスポーク5の先端部)の摺動距離を大幅に短くすることができ、最外周部のカッタビットの摩耗を低減できると共に、回転カッタ3の内周部のカッタビットと外周部のカッタビットとの摩耗量の差を小さくすることができる(偏摩耗を防止できる)。
【0035】
さらに、回転カッタ3の回転軸4が複数存在するために、従来のシールド掘進機のような掘削断面の中央に位置する回転軸を中心にシールド掘進機を回転させようとする力が、シールド掘進機全体にかかることはない。従って、シールド掘進機1のローリングを防止することができる。
【0036】
また、各回転カッタ3は、ギヤ8によって互いに連結されているので、駆動モータ16を全ての回転カッタ3に設ける必要がない。従って、各種装置の設置スペースをバルクヘッド7の後方に得ることができ、装置のレイアウト上、非常に有利となる。
【0037】
なお、本実施の形態では、各回転カッタ3は同等の掘削半径L0を有するように形成されているが、適宜、掘削半径を変えて形成するようにしてもよい。
【0038】
次に、図4及び図5に基づいて本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の第二の実施の形態を説明する。
【0039】
図示するように、本実施の形態では、各回転カッタ3が同一方向に同期回転する。本実施の形態も上述の第一の実施の形態と同様に、各回転カッタ3が同等の掘削半径L0を有し、縦横方向に隣接する回転カッタ3間の距離L1、L2が等しい格子状に並列されている。回転カッタ3は、縦方向及び横方向に隣接する回転カッタ3の掘削軌跡が互いに重合するように配置されている。各回転カッタ3は、斜め方向に隣接する回転カッタ3の掘削軌跡同士が少なくとも接するように配置されている。
【0040】
各回転カッタ3のカッタスポーク5は、全て同じ方向を向いており(図4の状態で全て上向き)、回転角度の位相が、全て同じ位相となっている。
【0041】
この場合、同期回転機構36を構成するギヤ37は、回転カッタ3の回転軸4後方に設けられた回転軸ギヤ38と、縦横方向に隣接する回転軸ギヤ38間に介設されたアイドルギヤ39とで構成されている。各回転軸ギヤ38同士はそれぞれ同形状に形成され、各アイドルギヤ39同士もそれぞれ同形状に形成されている。これによって、全ての回転カッタ3が同方向に同期回転する。
【0042】
本実施の形態によれば、図5(a)、(b)、(c)及び(d)に示すように、各回転カッタ3同士が干渉することはなく、各回転カッタ3間の距離を短くすることができ、上記第一の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0043】
図6は本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の第三の実施の形態を示した正面図である。
【0044】
本実施の形態は、上記第一及び第二の実施の形態が、各回転カッタ3を縦横の格子状に配列したものであるのに対して、各回転カッタ3の配置を45°回転させて、斜めの格子状に回転カッタ3を配列したものである。
【0045】
本実施の形態においても、隣接する各回転カッタ3間の距離が同等であるので、各回転カッタ3同士が干渉することはなく、各回転カッタ3間の距離を短くすることができ、上記第一の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0046】
この場合、掘削断面2の縦横方向に隣接する回転カッタ3同士の距離L4は、図1で示した斜め方向に隣接する回転カッタ3間の距離L3と同等となる。
【0047】
図7は本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の第四の実施の形態を示した正面図、図8は本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の第五の実施の形態を示した正面図である。
【0048】
上記第四及び第五の実施の形態では、各回転カッタ3が、図1、図4及び図6に示すような格子状に配置されるのではなく、千鳥状に配置されている。具体的には、各回転カッタ3は、それらの回転軸4同士を結ぶと、正三角形となるように配置されている。そして、第四の実施の形態では、各回転カッタ3が同方向に同期回転し、第五の実施の形態では、横方向に配列された各回転カッタ3が同方向に同期回転し、上下に隣接する回転カッタ3のカッタ列毎で互いに反対方向に同期回転するようになっている。
【0049】
第四の実施の形態の同期回転機構36を構成するギヤ37は、回転軸4後方に設けられた回転軸ギヤ38と、アイドルギヤ39とで構成されている。アイドルギヤ39は、横方向及び斜め方向に隣接する回転カッタ3の回転軸ギヤ38間に介設されている。各回転軸ギヤ38同士はそれぞれ同形状に形成され、各アイドルギヤ39同士もそれぞれ同形状に形成されている。これによって、全ての回転カッタ3が同方向に同期回転する。
【0050】
第五の実施の形態の同期回転機構36を構成するギヤ37は、回転軸4後方に設けられた回転軸ギヤ38と、アイドルギヤ39、41とで構成されている。アイドルギヤ39は、横方向に隣接する回転カッタ3の回転軸ギヤ38間に一つずつ介設され、上下に隣接する回転カッタ3のカッタ列間では、二連のアイドルギヤ41が介設されている。これによって、横方向に配列された各回転カッタ3が同方向に同期回転し、上下に隣接する回転カッタ3のカッタ列毎で互いに反対方向に同期回転する。
【0051】
上記第四及び第五の実施の形態によれば、隣接する回転カッタ3間の距離を、第一乃至第三の実施の形態よりもさらに短くすることができ、掘削断面2が矩形ではない、異形断面(本実施の形態では略台形)を掘削するシールド掘進機のカッタ構造とすることができる。
【0052】
なお、上記実施の形態では、断面台形のトンネルを掘削するシールド掘進機1を示したが、その断面形状はこれに限られるものではない。回転カッタ3の大きさや配列形態を変えることによって、円形や楕円形或いは瓢箪型等どのような異形断面でも掘削することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、回転カッタの外周部の摩耗を低減し、シールド掘進機のローリングを防止すると共に、未切削部分を小さくすることができるといった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第一の実施の形態を示した正面図である。
【図2】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第一の実施の形態を示した要部断面図である。
【図3】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第一の実施の形態の(a)は第一の作動状態、(b)は第二の作動状態、(c)は第三の作動状態、(d)は第四の作動状態を示した正面図である。
【図4】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第二の実施の形態を示した正面図である。
【図5】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第二の実施の形態の(a)は第一の作動状態、(b)は第二の作動状態、(c)は第三の作動状態、(d)は第四の作動状態を示した正面図である。
【図6】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第三の実施の形態を示した正面図である。
【図7】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第四の実施の形態を示した正面図である。
【図8】本発明に係るシールド掘進機のカッタ構造の好適な第五の実施の形態を示した正面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機
2 掘削断面
3 回転カッタ
4 回転軸
5 カッタスポーク
6、36 同期回転機構
7 バルクヘッド
8、37 ギヤ

Claims (2)

  1. シールド掘進機の前面に、掘削断面と比較して小さい回転カッタを、同一平面上で隣接する掘削軌跡が互いに重合するように複数配設すると共に、上記回転カッタをその回転軸から径方向一方に延びるカッタスポークを備えた片持ち構造とし、さらに、上記回転カッタに、これら複数の回転カッタ同士を上記カッタスポークが干渉しないように同期回転させる同期回転機構を設けたことを特徴とするシールド掘進機のカッタ構造。
  2. 上記同期回転機構が、上記回転カッタの回転軸に設けられ上記シールド掘進機のバルクヘッド後方で互いに噛合するギヤにて構成された請求項1記載のシールド掘進機のカッタ構造。
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