JP2000230223A - 凍結防止剤の散布装置 - Google Patents

凍結防止剤の散布装置

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JP2000230223A
JP2000230223A JP11032605A JP3260599A JP2000230223A JP 2000230223 A JP2000230223 A JP 2000230223A JP 11032605 A JP11032605 A JP 11032605A JP 3260599 A JP3260599 A JP 3260599A JP 2000230223 A JP2000230223 A JP 2000230223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凍結防止剤の濃度が高く、路面定着率が高く、
液状散布の速効性と顆粒散布の持続性の双方の効果が得
られる凍結防止剤の散布方法を提供することにある。 【解決手段】固体凍結防止剤2を破砕混合機13によっ
て微粉状に破砕するとともに溶液10と混合して、固体
凍結防止剤2を50〜70%含むスラリ−状の凍結防止
剤19とし、この凍結防止剤19を散布ディスク17に
よって路面Lに散布して路面Lの凍結を防止又は解除す
ることを特徴とする凍結防止剤の散布方法にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として積雪寒
冷地における道路に凍結防止剤を散布して路面の凍結を
防止又は解除する凍結防止剤散布方法及び散布方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】積雪寒冷地における冬期の道路や空港に
おいては、円滑な交通を確保するために除雪を行ない、
安全な路面を維持するためにロ−ドヒ−ティングによる
融雪、雪氷付着防止舗装、滑り止め材や凍結防止剤の散
布などの種々の路面対策が施されている。
【0003】しかし、ロ−ドヒ−ティングや雪氷付着防
止舗装は、大掛かりな工事となり、工事期間も長く、施
工に膨大な費用がかかるとともに、ランニングコストも
嵩むという問題があり、凍結路面の管理には、通行車輪
のスリップを防止するために凍結防止剤を散布するとい
う方法が屡々行なわれている。
【0004】凍結防止剤の散布には、液状での散布と顆
粒での散布がある。液体散布は速効性があるので空港で
使用されているが、反面75〜85%は水分であるた
め、散布効率が良くない。顆粒散布は、効果の発現は遅
いが効率が良く持続性もあるので、道路では多く採用さ
れており、速効性を上げるために散布の直前に加湿して
散布することもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液状散布
は、溶液の性質上最大濃度が制限される。例えば、道路
等で多く使用されている塩化ナトリウム溶液では85%
が水分で、空港等で使用されている酢酸系は50%が水
分である。液状の凍結防止剤は、材料によって共融(飽
和)濃度が異なるが、濃度が高いほど凍結温度が低くな
り、性能は向上する。しかし、濃度が高くなると材料が
結晶するので、余り高い濃度の凍結防止剤は使用できな
い。
【0006】顆粒散布は、効率が良く経済的であるが、
従来の散布方法では、散布した材料が散布時に道路の横
断勾配や走行車輪により路肩方向に飛ばされ、滞留効率
が悪く、この弊害を避けるために、大きな顆粒を散布す
るので速効性がさらに悪くなる。また、速効性を上げる
ために顆粒を小さくすると粉塵の発生が多くなるので散
布性能が落ちる。
【0007】そこで、従来の凍結防止剤散布方法の問題
点をまとめると次の通りとなる。
【0008】(液状の場合) a.水分が多いため、散布効率が悪い。 b.共融(飽和)濃度近くまで濃度を上げると、一部が
結晶して散布できないことがある。 c.濃度を下げると、凍結温度が高くなり、融雪、凍結
防止等の効果が少なく、再凍結の可能性が増す。 d.単位面積当たりの散布量が多くなるので、散布距離
が短くなり、途中に供給点が必要になる。 e.散布経費が高い。 f.残留効果が小さい。
【0009】(顆粒の場合) a.散布するときに材料が路肩方向に飛ばされる。 b.融雪機能を発揮するのに時間がかかる。この間に車
両の走行や風で飛散され、路面定着率が低い。 c.飛散を避けるために顆粒を小さくすると粉塵が発生
しやすい。 d.飛散を避けるために車両の散布速度を下げると交通
の支障となる。 e.路面定着率が低いと大量散布となり、不経済で無駄
な材料が環境に影響を与える。 f.車両の散布速度を下げると散布経費が高くなる。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、路面に凍結防止剤を
散布することにより、凍結防止剤の速効性と路面定着率
を上げ、高速度に散布することにより、経済的で安全な
凍結防止剤の散布方法及び散布装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、微粉状にした固体凍結防
止剤50〜70%を含むスラリ−を路面に散布して路面
の凍結を防止又は解除することを特徴とする凍結防止剤
の散布方法にある。
【0012】前記スラリ−は、溶液と微粉状凍結防止剤
の混合物なので、散布時の粉塵は無く、直ちに路面に付
着し、顆粒散布のような作用をするため顆粒散布の効果
が期待できる。
【0013】請求項2は、走行する車両に搭載され、路
面に凍結防止剤を散布する凍結防止剤の散布装置におい
て、固体凍結防止剤を供給する供給手段と、温水、不凍
液等の溶液を供給する溶液供給手段と、前記固体凍結防
止剤を微粉状に破砕しながら前記溶液と混合する破砕・
混合手段と、微粉状に破砕された前記固体凍結防止剤と
前記溶液との混合物を受取って散布する回転自在な散布
ディスクを有する散布手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0014】車両に、固体凍結防止剤を供給する供給手
段と溶液を供給する溶液供給手段を搭載し、車両の走行
中に固体凍結防止剤を微粉状に破砕しながら溶液とを粉
塵が発生しない程度に混合し、この混合物を散布ディス
クによって散布することができ、路面に散布された凍結
防止剤は通行車両に踏まれて飛散する量が極めて少ない
ので、凍結防止剤の性能は最大限に発揮される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0016】図1は凍結防止剤の散布装置を示し、車両
1には後述する固体凍結防止剤2を供給する供給手段と
してのスクリュ−コンベア3が設けられている。このス
クリュ−コンベア3は車両1に対して略水平状態に設け
られた材料搬送筒体4の内部にスクリュ−5が回転自在
に収納されている。
【0017】材料搬送筒体4の後端側は材料収納ホッパ
(図示しない)に接続され、先端部には材料供給口6が
設けられている。スクリュ−5の後端側は電動機等の回
転駆動源(図示しない)に直結され、先端部は材料供給
口6まで延出されている。さらに、スクリュ−5のシャ
フト7はパイプによって形成され、このシャフト7の空
洞部には溶液供給手段としての溶液供給管8が挿通され
ている。
【0018】溶液供給管8の先端部は前記材料供給口6
から下方に略直角に折曲されており、先端には噴出口9
が設けられている。この溶液供給管8によって供給され
る溶液10は、温水、不凍液、食塩水等の凍結が防止さ
れた液体であり、固体凍結防止剤2と溶液10とを混合
する略垂直方向に設けられた混合落下筒体11の内部に
導かれるようになっている。
【0019】混合落下筒体11の途中には油圧モ−タ1
2がその回転軸12aを垂直方向に向けた状態に取付け
られており、この回転軸12aには破砕・混合手段とし
ての破砕混合機13が設けられている。油圧モ−タ12
は油圧供給管14を介して油圧ポンプ(図示しない)に
接続されており、油圧によって回転するようになってい
るが、破砕混合機13は油圧に限定されず、電気、空気
などの駆動源で駆動してもよい。
【0020】混合落下筒体11の下端側部には取付け部
材15によって油圧又は電動のモ−タ16が回転軸16
aを垂直方向に向けた状態に取付けられており、この回
転軸16aには散布手段を構成する散布ディスク17が
固定されている。散布ディスク17は路面Lの近傍に位
置しており、上面には放射状に羽根18が設けられてい
る。さらに、前記混合落下筒体11の下端部には破砕混
合機13によって破砕混合されたスラリ−状の凍結防止
剤19を散布ディスク17の上面に落下させるためにシ
ュ−ト20が設けられている。そして、散布ディスク1
7はシュ−ト20から落下するスラリ−状の凍結防止剤
19を遠心力によって飛散させて路面Lに散布するよう
になっている。
【0021】ここで、使用する固体凍結防止剤2につい
て説明すると、表1の通りである。
【表1】
【0022】液状凍結防止剤は、共融濃度まで濃度を上
げると、結晶したり、沈殿するので保管や散布作業が困
難になる。このため、表1の使用濃度%で示すように、
実際に使用している濃度は、共融点濃度より下げて使用
しているので、散布する水分が多くなり、散布効果が低
下する。ただし、活性剤などを添加すると濃度を上げる
ことができるが高価になる。
【0023】しかし、スラリ−は、粉砕した微粉状の凍
結防止剤から粉塵が発生しない程度に湿らせたものであ
るので、粒度や気象にも左右されるが、凍結防止剤を5
0〜70%まで含ませることができる。
【0024】次に、前述のように構成された散布装置を
用いて凍結防止剤を散布する散布方法について説明す
る。
【0025】車両1の走行中にスクリュ−コンベア3の
スクリュ−5を回転駆動すると、材料搬送筒体4の内部
の固体凍結防止剤2はスクリュ−5によって材料供給口
6へ送られるとともに、溶液供給管8から溶液10が送
られる。従って、固体凍結防止剤2と溶液10は混合落
下筒体11の内部の破砕混合機13に落下する。
【0026】破砕混合機13は落下する固体凍結防止剤
2を微粉状に破砕するとともに、供給される溶液10と
混合し、固体凍結防止剤50〜70%を含むスラリ−状
の凍結防止剤19を製造する。得られた凍結防止剤19
は破砕混合機13から落下してシュ−ト20によって散
布ディスク17の上面に供給される。
【0027】このとき、散布ディスク17はモ−タ16
によって回転しているため、スラリ−状の凍結防止剤1
9は遠心力によって外周方向に飛散され、路面Lに散布
される。散布された凍結防止剤19は、粉塵が発生しな
い程度に湿ったものであるので、路面定着率が高く、液
状散布の速効性と顆粒散布の持続性の双方の効果があ
る。しかも、固体凍結防止剤2を50〜70%を含むス
ラリ−状であるため、水分(30〜50%)が少なく、
再凍結の虞もない。
【0028】従って、この発明の凍結防止剤散布方法及
びその装置は、積雪寒冷地の道路、空港、公園、グラン
ド等に幅広く使用できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2の発
明によれば、凍結防止剤の濃度が高く、粉塵や飛散も少
ないので、路面定着率が高く、液状散布の速効性と顆粒
散布の持続性の効果が共に得られる。従って、凍結防止
剤の使用量を少なくすることができ、経済的な凍結路面
管理が可能となり、環境に対する影響も少なくなる。ま
た、固体凍結防止剤50〜70%を含むスラリ−状であ
るため、水分(30〜50%)が少なく、再凍結の虞も
ないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す凍結防止剤の
散布装置の一部を示す横断側面図。
【符号の説明】
1 車両 2 固体凍結防止剤 3 スクリュ−コンベア(供給手段) 8 溶液供給管(溶液供給手段) 10 溶液 13 破砕混合機(破砕・混合手段) 17 散布ディスク 19 凍結防止剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月15日(1999.11.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 凍結防止剤の散布装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として積雪寒
冷地における道路に凍結防止剤を散布して路面の凍結を
防止又は解除する凍結防止剤散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積雪寒冷地における冬期の道路や空港に
おいては、円滑な交通を確保するために除雪を行ない、
安全な路面を維持するためにロ−ドヒ−ティングによる
融雪、雪氷付着防止舗装、滑り止め材や凍結防止剤の散
布などの種々の路面対策が施されている。
【0003】しかし、ロ−ドヒ−ティングや雪氷付着防
止舗装は、大掛かりな工事となり、工事期間も長く、施
工に膨大な費用がかかるとともに、ランニングコストも
嵩むという問題があり、凍結路面の管理には、通行車輪
のスリップを防止するために凍結防止剤を散布するとい
う方法が屡々行なわれている。
【0004】凍結防止剤の散布には、液状での散布と顆
粒での散布がある。液体散布は速効性があるので空港で
使用されているが、反面75〜85%は水分であるた
め、散布効率が良くない。顆粒散布は、効果の発現は遅
いが効率が良く持続性もあるので、道路では多く採用さ
れており、速効性を上げるために散布の直前に加湿して
散布することもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液状散布
は、溶液の性質上最大濃度が制限される。例えば、道路
等で多く使用されている塩化ナトリウム溶液では85%
が水分で、空港等で使用されている酢酸系は50%が水
分である。液状の凍結防止剤は、材料によって共融(飽
和)濃度が異なるが、濃度が高いほど凍結温度が低くな
り、性能は向上する。しかし、濃度が高くなると材料が
結晶するので、余り高い濃度の凍結防止剤は使用できな
い。
【0006】顆粒散布は、効率が良く経済的であるが、
従来の散布方法では、散布した材料が散布時に道路の横
断勾配や走行車輪により路肩方向に飛ばされ、滞留効率
が悪く、この弊害を避けるために、大きな顆粒を散布す
るので速効性がさらに悪くなる。また、速効性を上げる
ために顆粒を小さくすると粉塵の発生が多くなるので散
布性能が落ちる。
【0007】そこで、従来の凍結防止剤散布方法の問題
点をまとめると次の通りとなる。
【0008】(液状の場合) a.水分が多いため、散布効率が悪い。 b.共融(飽和)濃度近くまで濃度を上げると、一部が
結晶して散布できないことがある。 c.濃度を下げると、凍結温度が高くなり、融雪、凍結
防止等の効果が少なく、再凍結の可能性が増す。 d.単位面積当たりの散布量が多くなるので、散布距離
が短くなり、途中に供給点が必要になる。 e.散布経費が高い。 f.残留効果が小さい。
【0009】(顆粒の場合) a.散布するときに材料が路肩方向に飛ばされる。 b.融雪機能を発揮するのに時間がかかる。この間に車
両の走行や風で飛散され、路面定着率が低い。 c.飛散を避けるために顆粒を小さくすると粉塵が発生
しやすい。 d.飛散を避けるために車両の散布速度を下げると交通
の支障となる。 e.路面定着率が低いと大量散布となり、不経済で無駄
な材料が環境に影響を与える。 f.車両の散布速度を下げると散布経費が高くなる。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、路面にスラリー状の
凍結防止剤を散布することにより、凍結防止剤の速効性
と路面定着率を上げ、高速度に散布することにより、経
済的で安全な凍結防止剤の散布装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、走行する車両に搭載され、路面に凍結
防止剤を散布する凍結防止剤の散布装置において、固体
凍結防止剤を供給する供給手段と、温水、不凍液等の溶
液を供給する溶液供給手段と、前記固体凍結防止剤を微
粉状に破砕しながら前記溶液と混合して微粉状に破砕さ
れた固体凍結防止剤50〜70%を含むスラリーを形成
する破砕・混合手段と、前記スラリーを受取って散布す
る回転自在な散布ディスクを有する散布手段とを具備し
た凍結防止剤の散布装置としたことを特徴とする。
【0012】前記スラリ−は、溶液と微粉状凍結防止剤
からなる流動性を有する泥状の混合物なので、散布時の
粉塵は無く、直ちに路面に付着し、あわせて顆粒散布の
ような作用をするため顆粒散布の効果が期待できる。
【001また、車両に、固体凍結防止剤を供給する
供給手段と溶液を供給する溶液供給手段を搭載し、車両
の走行中に固体凍結防止剤を微粉状に破砕しながら、こ
の破砕された固体凍結防止剤と溶液とを混合してスラリ
ー状にし、このスラリーを散布ディスクによって散布す
ることから、路面に散布された凍結防止剤は通行車両に
踏まれて飛散する量が極めて少な、凍結防止剤の性能
は最大限に発揮される。
【001
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【001】図1は凍結防止剤の散布装置を示し、車両
1には後述する固体凍結防止剤2を供給する供給手段と
してのスクリュ−コンベア3が設けられている。このス
クリュ−コンベア3は車両1に対して略水平状態に設け
られた材料搬送筒体4の内部にスクリュ−5が回転自在
に収納されている。
【001】材料搬送筒体4の後端側は材料収納ホッパ
(図示しない)に接続され、先端部には材料供給口6が
設けられている。スクリュ−5の後端側は電動機等の回
転駆動源(図示しない)に直結され、先端部は材料供給
口6まで延出されている。さらに、スクリュ−5のシャ
フト7はパイプによって形成され、このシャフト7の空
洞部には溶液供給手段としての溶液供給管8が挿通され
ている。
【001】溶液供給管8の先端部は前記材料供給口6
から下方に略直角に折曲されており、先端には噴出口9
が設けられている。この溶液供給管8によって供給され
る溶液10は、温水、不凍液、食塩水等の凍結が防止さ
れた液体であり、固体凍結防止剤2と溶液10とを混合
する略垂直方向に設けられた混合落下筒体11の内部に
導かれるようになっている。
【001】混合落下筒体11の途中には油圧モ−タ1
2がその回転軸12aを垂直方向に向けた状態に取付け
られており、この回転軸12aには破砕・混合手段とし
ての破砕混合機13が設けられている。油圧モ−タ12
は油圧供給管14を介して油圧ポンプ(図示しない)に
接続されており、油圧によって回転するようになってい
るが、破砕混合機13は油圧に限定されず、電気、空気
などの駆動源で駆動してもよい。
【0019】混合落下筒体11の下端側部には取付け部
材15によって油圧又は電動のモ−タ16が回転軸16
aを垂直方向に向けた状態に取付けられており、この回
転軸16aには散布手段を構成する散布ディスク17が
固定されている。散布ディスク17は路面Lの近傍に位
置しており、上面には放射状に羽根18が設けられてい
る。さらに、前記混合落下筒体11の下端部には破砕混
合機13によって破砕混合されたスラリ−状の凍結防止
剤19を散布ディスク17の上面に落下させるためにシ
ュ−ト20が設けられている。そして、散布ディスク1
7はシュ−ト20から落下するスラリ−状の凍結防止剤
19を遠心力によって飛散させて路面Lに散布するよう
になっている。
【002】ここで、使用する固体凍結防止剤2につい
て説明すると、表1の通りである。
【表1】
【002】液状凍結防止剤は、共融濃度まで濃度を上
げると、結晶したり、沈殿するので保管や散布作業が困
難になる。このため、表1の使用濃度%で示すように、
実際に使用している濃度は、共融点濃度より下げて使用
しているので、散布する水分が多くなり、散布効果が低
下する。ただし、活性剤などを添加すると濃度を上げる
ことができるが高価になる。
【002】しかし、スラリ−は、流動性のある泥状物
で、微粉状に破砕した固体凍結防止剤が粉塵となって飛
散することがない。凍結防止剤の混合量は粒度や気象に
も左右されるが、スラリーとするには凍結防止剤を50
〜70%まで含ませるのが適当である
【002】次に、前述のように構成された散布装置を
用いて凍結防止剤を散布する散布方法について説明す
る。
【002】車両1の走行中にスクリュ−コンベア3の
スクリュ−5を回転駆動すると、材料搬送筒体4の内部
の固体凍結防止剤2はスクリュ−5によって材料供給口
6へ送られるとともに、溶液供給管8から溶液10が送
られる。従って、固体凍結防止剤2と溶液10は混合落
下筒体11の内部の破砕混合機13に落下する。
【002】破砕混合機13は落下する固体凍結防止剤
2を微粉状に破砕するとともに、供給される溶液10と
混合し、固体凍結防止剤50〜70%を含むスラリ−状
の凍結防止剤19を製造する。得られた凍結防止剤19
は破砕混合機13から落下してシュ−ト20によって散
布ディスク17の上面に供給される。
【002】このとき、散布ディスク17はモ−タ16
によって回転しているため、スラリ−状の凍結防止剤1
9は遠心力によって外周方向に飛散され、路面Lに散布
される。散布された凍結防止剤19は、粉塵が発生しな
い程度に湿ったものであるので、路面定着率が高く、液
状散布の速効性と顆粒散布の持続性の双方の効果があ
る。しかも、固体凍結防止剤2を50〜70%を含むス
ラリ−状であるため、水分(30〜50%)が少なく、
再凍結の虞もない。
【002】従って、この発明の凍結防止剤散布装置
は、積雪寒冷地の道路、空港、公園、グランド等に幅広
く使用できる。
【002
【発明の効果】以上説明したように、請求項の発明に
よれば、破砕された固体凍結防止剤を50〜70%含む
スラリーを散布するので、粉塵や飛散も少な、路面定
着率が高く、液状散布の速効性と顆粒散布の持続性の効
果が共に得られる。従って、凍結防止剤の使用量を少な
くすることができ、経済的な凍結路面管理が可能とな
り、環境に対する影響も少なくなる。また、固体凍結防
止剤50〜70%を含むスラリ−状であるため、水分
(30〜50%)が少なく、再凍結の虞もないという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す凍結防止剤の
散布装置の一部を示す横断側面図。
【符号の説明】 1 車両 2 固体凍結防止剤 3 スクリュ−コンベア(供給手段) 8 溶液供給管(溶液供給手段) 10 溶液 13 破砕混合機(破砕・混合手段) 17 散布ディスク 19 凍結防止剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉状にした固体凍結防止剤50〜70
    %を含むスラリ−を路面に散布して路面の凍結を防止又
    は解除することを特徴とする凍結防止剤の散布方法。
  2. 【請求項2】 走行する車両に搭載され、路面に凍結防
    止剤を散布する凍結防止剤の散布装置において、 固体凍結防止剤を供給する供給手段と、 温水、不凍液等の溶液を供給する溶液供給手段と、 前記固体凍結防止剤を微粉状に破砕しながら前記溶液と
    混合する破砕・混合手段と、 微粉状に破砕された前記固体凍結防止剤と前記溶液との
    混合物を受取って散布する回転自在な散布ディスクを有
    する散布手段とを具備したことを特徴とする凍結防止剤
    の散布装置。
JP03260599A 1999-02-10 1999-02-10 凍結防止剤の散布装置 Expired - Fee Related JP3148193B2 (ja)

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