JP2000229427A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2000229427A
JP2000229427A JP3167499A JP3167499A JP2000229427A JP 2000229427 A JP2000229427 A JP 2000229427A JP 3167499 A JP3167499 A JP 3167499A JP 3167499 A JP3167499 A JP 3167499A JP 2000229427 A JP2000229427 A JP 2000229427A
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JP
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recording
image
power
drum
rotation
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JP3167499A
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English (en)
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Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃度が低下しない、画像にムラが出ない、イ
ンターレース記録による高解像度の画像記録が可能な画
像記録装置を提供する。 【解決手段】 記録用ヘッドを用いて記録媒体にインタ
ーレース記録方式により画像/文字等を記録する画像記
録装置において、既記録ライン(7ch)が片側に隣接
するチャンネル(4ch)のパワーを所定のパワー(5
〜7chのパワー)よりも小さくし、既記録ラインが両
側に隣接するチャンネル(1〜3ch)のパワーを前記
片側に隣接するチャンネル(4ch)のパワーよりも小
さくすることを特徴とする。これにより、印加熱量を状
況により細かく調節制御して、各ライン間の熱干渉を低
減し、濃度ムラを無くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像/
文字等の情報、特にインターレース記録方式を用いて、
KCMY各色トナーを用いたカラー画像/文字等の情報
を記録する画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像記録装置におけるインターレ
ース記録は、例えば、本出願と同一出願人による特開平
8−132654号の「画像記録方法」に提示のものが
ある。この画像記録方法では、色材シートと受像シート
を重ねて色材層と受像材料とを十分密着させて、色材シ
ートの裏面、若しくは受像材料の裏面側からサーマルヘ
ッドやレーザビーム等の光ビームにより画像様に加熱し
て色材層に潜像を形成し、その後、色材シートと受像材
料とを剥離することで色材層の露光部分を受像層に転写
して、受像材料上に画像を形成するものであるが、この
場合の画像形成は、加熱された部分の層間密着力の変化
によって画像記録が行われる。
【0003】このように色材シートを画像様に加熱する
際に、近年は高精細記録が可能となることから色材シー
トが巻回されたドラムを回転(主走査方向)させると共
に、複数のレーザ光源がマトリクス配列されたマルチビ
ームヘッドを副走査方向へ走査移動させる走査記録が行
われているが、マルチビームヘッドにより色材シートの
記録面を走査露光する際、第1走査ラインを露光加熱し
て色材シートの温度を転写温度まで上げ、そこから常温
まで温度が下がるまでには、第1走査ラインを露光して
から、次の第2走査ラインを露光開始するまでの時間に
比較して遥かに長い時間掛かり、各ラインはそれぞれ隣
接するライン走査の影響を受けることになり、各ライン
は隣接するラインに印加された熱の影響を受けて最適温
度以上に加熱されてしまうという不都合な状態が発生す
るケースがあった。
【0004】図10は従来の画像記録のレーザ光スボッ
ト配列を示す図であり、ヘツドの光源数が7個と奇数個
の例で、その場合の副走査方向の記録媒体上のレーザ光
スポット1ch〜7chの配列を示し、色材シートの記
録面をインターレース走査で走査すると共に、既記録ラ
インの隣接ラインの記録はパワーレベルを低く設定して
露光することによって、隣接ライン間の熱干渉の影響を
抑止するようにしている。具体的には、ch間ピッチを
Pとすると、記録ドラムが1回転する間に、光ヘッドが
副走査方向に一定の速度で3.5ピッチ分移動すると、
ドラム2回転目の1chの副走査方向位置が、ドラム1
回転目の4chと5chの間に来るようにしてインター
レースを行う。図では7chの光ヘッドを示しているの
で3.5ピッチであるが、例えば、9chの時は4.5
ピッチとなるようにして、0.5P毎に埋め込み、イン
ターレースにより高密度記録を行っている。又、ドラム
1回転目の1〜3chは、記録画像に隙間が出来る可能
性があるので使用しないようにする。
【0005】又、2回転目の1〜4chの「○」印は、
1回転目の既記録ラインに隣接するので、通常パワーよ
りも小さいパワーに設定する。図10の「◎」印は所定
のパワー(例えば、100%)による露光を表し、
「○」印は所定のパワーより小さいパワー(例えば、8
0%等)を表している。このようなインターレース方式
によるchパワーの配列は、ドラム回転毎にchのパワ
ー設定をする必要はなく、予め各chのパワーを設定し
て置けばよいので、特に、制御上複雑な回路を必要とし
ない。なお、ドラム1回転目の1〜3chは所定のパワ
ーより小さいので、先述のように画像記録に隙間ができ
る可能性もあって、実際の画像出力には使用しないよう
にする。又、ドラム1回転目の4chは、隙間ができる
わけでもないので使用しても構わないが記録条件によっ
ては線が細くなり、ドラム1回転目の4chと、ドラム
2回転目の1chの間に隙間ができる可能性があるの
で、使用しない方が好ましい。更に、ドラム2回転目の
1chも低パワーのため、実際には使用しない方が好ま
しい。次のドラム2回転目の2chは、ドラム1回転目
の5chと6chの間に来るので、ドラム2回転目の2
chは隙間なく記録するためには、通常の線幅よりも狭
くて済む。
【0006】以上が7chを例とした奇数chの場合で
あるが、偶数chの場合は図11に示すように、例え
ば、8chの場合は奇数ch(7ch)の例のように、
副走査速度を一定にして0.5P毎に記録することはで
きない。この例では、ch間ピッチをPとすると、記録
ドラムが1回転する間に光ヘッドが副走査方向に一定の
速度で8/3ピッチ分移動すると、ドラム2回転目の1
chの副走査方向位置が、ドラム1回転目の3chと4
chの間で、3chから2/3P離れた位置に来る。
又、ドラム3回転目の1chの副走査方向位置が、ドラ
ム1回転目の6chと7chの間で、6chから1/3
P離れた位置に来る。又、ドラム4回転目の1chの副
走査方向位置が、ドラム1回転目の8chの先で8ch
から丁度1P離れた位置に来る。このように、8ch光
ヘッドの例では8/3ピッチであるが、例えば、10c
hの場合は10/3ピッチとなる。なお、実際には、ド
ラム1回転目の1〜5chと、ドラム2回転目の1〜2
chは、記録画像に隙間が出来る可能性があるので使用
しないようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、高精細記録を得るためにインターレース方式
により高密度に走査ラインが設定されているので、隣接
するライン間のライン間距離は非常に微小間隔で、各ラ
インは隣接ラインの走査の影響を受け易く、それぞれ隣
接する領域に印加された熱量の影響が大きい。奇数ch
の7chの場合は、ドラム2回転目の1〜3chは、ド
ラム1回転目で記録された走査ラインが両側にあり、ド
ラム2回転目の4chは、ドラム1回転目の7chで記
録された走査ラインが片側にあって、画像データにもよ
るが、2回転目の1〜4chを従来例のように一律にパ
ワーを設定した場合、ドラム2回転目の1〜3chでは
両側が記録されているため、過剰なパワーとなり、せっ
かく記録したのに記録されたトナーが過度な高熱により
分解してしまったりして、所定の濃度が得られなくな
る。あるいは、ドラム2回転目の4chは片側が既に記
録されて、両側には既記録ラインがないので、所望より
も少ないパワーとなって記録ライン間に隙間が出来たり
して、濃度ムラが発生する。また、偶数chの8chの
例では、ドラム2回転目の5chは、ドラム1回転目の
8chで記録された走査ラインが片側にあり、ドラム3
回転目の2chは、ドラム1回転目の7chとドラム2
回転目の5chで記録された走査ラインが両側にあっ
て、画像データにもよるが、既記録ラインに隣接するド
ラム2回転目の5chやドラム3回転目の2chを一律
にパワーを設定した場合、ドラム3回転目の2chでは
既に両側が記録されているために過剰なパワーとなり、
せっかく記録したのに記録されたトナーが過度な高熱に
より分解してしまったり、ドラム2回転目の5chでは
既に片側が記録され、両側に既記録ラインがないので所
望よりも少ないパワーとなって、記録ライン間に隙間が
できたりして、所定の濃度を得ることができなくなり画
質劣化の原因となるという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、高密度のインターレー
ス記録を行う際に、既記録済みの走査ラインに隣接する
chの露光パワーを細かく数段階に調節することによ
り、各ライン間の熱干渉の影響を可能な限り低減して、
濃度ムラの発生を抑え高精細な記録を可能にする画像記
録装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、記録用ヘッドを用いて記
録媒体にインターレース記録方式で画像/文字等を記録
する画像記録装置において、既記録ラインが片側に隣接
するチャンネルのパワーを所定のパワーよりも小さく
し、既記録ラインが両側に隣接するチャンネルのパワー
を前記片側に隣接するチャンネルのパワーよりも小さく
することを特徴としている。この構成によれば、インタ
ーレース記録方式における副走査方向の記録媒体上での
レーザ光スポット配列で、例えば、奇数7chで3.5
Pのインターレースとして1ch〜4chを所定パワー
より小さいパワーで記録し、5ch〜7chを所定のパ
ワーで記録するようにした場合に、ドラム2回転目の4
chは、左側にドラム1回転目の所定パワーの7chが
あるので、所定のパワーと所定パワーよりも小さいパワ
ーの間とするので、2回転目又は3回転目の1ch〜3
chは両側が所定のパワーに隣接し、所定のパワーより
も小さいパワーで記録することにより、熱干渉を低減で
きる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、記録用ヘ
ッドを用いて記録媒体にインターレース記録方式で画像
/文字等を記録する画像記録装置において、既記録ライ
ンが両側に隣接するチャンネルのパワーを所定のパワー
よりも小さくすることを特徴としている。この構成によ
れば、インターレース記録方式における副走査方向の記
録媒体上でのレーザ光スポット配列で、例えば、奇数7
chで3.5Pのインターレースとして1ch〜3ch
を所定のバワーより小さいパワーで4〜7chを所定の
パワーで記録する場合に、ドラム1回転目の4chと5
chの間にドラム2回転目の1chが来て、続いて5c
hと6chの間に2chが、6chと7chの間に3c
hが来るので、所定のパワーの既記録ラインが両側にく
るので、ドラム2回転目の1〜3chを所定パワーより
小さいパワーとすることで、ライン間の露光環境のバラ
ツキを無くすことができる。また、請求項3に記載の発
明は、請求項1又は2記載の画像記録装置において、前
記記録ラインを構成する記録媒体上のレーザビーム配列
が記録媒体の水平軸方向に対し傾斜角を持つことを特徴
としている。この構成によれば、水平一直線方向に限ら
ず記録媒体上に、あらゆる傾斜角を持って記録すること
が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図を参照して説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係る画像記録装置のレーザ光スポット配列
を示す図である。 図1において、「◎」印は所定のパワー、例:100% 「○」印は所定のパワーより小さいパワー、例:90%
(0〜95%) である。図1の配列は、既記録ラインが両側に隣接する
chのパワーを所定のパワーよりも小さくする例であ
り、請求項2に対応するものである。ここでは、1〜3
chを小さいパワー、4〜7chを所定のパワーとして
いるが、ドラム回転毎にchのパワーを設定する必要は
無く、予め各chのパワーを設定して置けばよく、複雑
な回路構成は必要ない。
【0012】図1に示す配列は奇数chで7chの例で
あるが、実際には、ドラム1回転目の1〜3chは、隙
間ができることもあって画像出力には使用しない。ドラ
ム1回転目の4chと5chの間にドラム2回転目の1
chが来るので、ドラム2回転目の1chは隙間なく記
録するために、通常の線幅よりも狭くて済み、両側が1
回転目の所定のパワーで記録された4chと5chなの
で、所定のパワーより小さいパワーとなる。又、ドラム
2回転目の4chは、左側にドラム1回転目7chがあ
るが、記録条件によっては、所定のパワーの方がよい場
合があり、最終的に、4〜7chが所定のパワーで、1
〜3chは両側に既記録ラインの4〜7chが隣接する
ので所定のパワーより小さいパワーとしている。図1の
配列を図10の従来例と比較すると、1〜3chは過剰
パワーが低減され、4chはパワーアップして隙間の発
生を防止するように改善されている。
【0013】次に、本発明の第2の実施の形態について
図を参照して説明する。図2は本発明の第2の実施の形
態に係る画像記録装置のレーザ光のスポット配列を示す
図である。 図2において、「◎」印は、所定のパワー、 例:1
00% [●」印は所定のパワーより小さいパワー、例:95%
(5〜98%) [○」印は所定のパワーよりも更に小さいパワー、例:
90%(0〜95%) である。
【0014】図2の配列は、既記録ラインが片側に隣接
するchのパワーを所定のパワーよりも小さくし、既記
録ラインが両側に隣接するchのパワーを所定のパワー
よりも、更に小さくする例であり、請求項1に該当す
る。この場合も、ドラム回転毎にchのパワー設定をす
る必要がなく、予め各chのパワーを設定しておけばよ
く、複雑な回路は必要ない。先ず、ドラム1回転目の1
〜3chは所定のパワーより小さく、又ドラム1回転目
の1〜3chは隙間ができるので、実際の画像出力には
使用しない。ドラム1回転目の4chは、隙間ができる
わけではないので、使用してもよいが記録条件によって
は線が細くなり、ドラム1回転目の4chとドラム2回
転目の1chの間に隙間ができる可能性があるので、使
用しない方が好ましい。又、ドラム2回転目の1chも
低パワーのため、実際には使用しない方が好ましい。
【0015】ドラム2回転目の4chと5chの間にド
ラム3回転目の1chが来るので、ドラム3回転目の1
chは隙間無く記録するために、通常の線幅よりも狭く
て済む。ドラム2回転目の4chは、左側にドラム1回
転目の7chがあるので、記録条件によっては、所定の
パワーと所定のパワーよりも小さいパワーの間のパワー
が適していることがある。つまり、例えば、2回転目の
4chは左側にドラム1回転目の7chがあって、既記
録ラインが片側に隣接する状態のために、所定のパワー
「◎」=100%、より小さいパワー「●」=95%と
し、ドラム3回転目の1〜3chは2回転目の4〜7c
hの間に来るので、既記録ラインが両側に隣接すること
になって所定のパワーよりも、より小さいパワー「○」
=90%となる。これを従来例の図10と比較すれば、
1〜3chは過剰パワーが低減・調節され、4chが
「●」にパワーアップされて濃度ムラが解消される。
【0016】次に、本発明の第3の実施の形態について
図を参照して説明する。図3は本発明の第3の実施の形
態に係る画像記録装置のレーザ光スポット配列を示す図
である。図3の例は、第2の実施の形態の奇数7chの
配列を、偶数8chに換えて実施した例であり、8ch
の配列で、既記録ラインが片側に隣接するchのパワー
を所定のパワーより小さくし、既記録ラインが両側に隣
接するchのパワーを所定のパワーよりも、より小さく
するものである。図3(a)はレーザ光スポット配列示
す図であり、図3(b)は各チャンネルの使用状態説明
図である。図3(a)において、 「◎」=所定のパワー、例:100%、 「●」=所定のパワーよりも小さいパワー、例:95%
(5〜98%) 「○」=所定のパワーよりも、より小さいパワー、例:
90%(0〜95%) である。この場合も、ドラム回転毎にchのパワー設定
をする必要は無く、予め各chのパワーを設定して置け
ばよく、複雑な回路は必要ない。
【0017】図3(b)に示すように、ドラム1回転目
の1〜5chは所定のパワーより小さいので、実際の画
像出力には使用しない。(元々、勿論ドラム1回転目の
1〜5chは隙間ができるので「×」である)。又、ド
ラム2回転目の1〜3chも所定のパワーより小さいた
め、実際には使用しない方が好ましい。(勿論、ドラム
2回転目の1〜2chは隙間が出来るので「×」であ
る)。ドラム3回転目の4ch〜5chは、ドラム2回
転目の7chや8chが片側に来るので、通常の線幅よ
りも狭くて済む。ドラム3回転目の1〜4chは、両側
にドラム1〜2回転目の既記録走査ラインがあるので、
記録条件によっては、所定のパワーと所定のパワーより
小さいパワーの間のパワーが適している場合がある。従
って、図2に比較して、4chと5chの2つが「●」
となっている。これを従来例の図11と比較すれば、4
ch、5ch・・・がパワー調整されて濃度ムラが解消
される。
【0018】次に、以上のようなインターレース走査が
行われる、実際の画像記録装置の構成について説明す
る。この画像記録装置では記録用回転ドラム上に固定し
た記録媒体に光ヘッドよりレーザビーム等を照射して画
像記録を行うが、その場合の記録媒体には、透過性の支
持体に形成した加熱転写が可能なトナー層を有するトナ
ーシートと、受像シートとを用い、トナーシートを画像
データに応じて加熱して、トナー層の加熱部分もしくは
非加熱部分を受像層に転写することにより、受像シート
上に画像が記録されるように構成されている。具体的に
は、支持体上に熱溶融性もしくは熱接着性又は昇華性の
色材層(光熱変換+トナー層)が形成されたトナーシー
トを用い、少なくとも記録位置においてトナーシートと
受像シートとを重ねて、トナー層と受像シートとを十分
密着して、トナーシートの裏面側もしくは受像シートの
裏面側からレーザビームなどにより画像データに基づい
て加熱してトナー層に潜像を形成し、その後トナーシー
トと受像シートとを剥離することによって、トナー層の
露光部分を受像層に転写して受像シート上に画像を転写
するものである。
【0019】図6は本発明の画像記録装置の要部の斜視
図である。図6において、1は複数のレーザビームを有
して各々のレーザビームを記録データ通りにON/OF
F変調させて照射し、一次元方向に移動可能な光ヘッド
(例えば、上述の7ch、8ch等か、15ch、16
ch、31ch、32ch、256ch等)である。2
は記録媒体を装着して高速回転する記録用回転ドラムで
あり、3はそれぞれ用途に応じて構造が異なるCTP
(computerto plate)用、あるいはD
DCP(direct digital color
proofer)用、又はリス用などの記録媒体であ
る。4は光ヘッド1を搭載して記録用回転ドラム2上の
記録媒体3に対してレール上を平行移動可能な移動ステ
ージ(又は、副走査ステージ)であって、移動しながら
光ヘッド1より記録媒体3に、上述のインターレース方
式の走査によるレーザビームを照射して高密度の画像記
録を行う。この場合の移動は、画像形成の際の副走査方
向に該当し、主走査は記録用回転ドラム2の回転方向と
なる。
【0020】図7は図6に示す画像記録装置の制御ブロ
ック図である。次に、図7を参照して装置の制御手順の
概略を説明する。図中、40はインターレース走査を行
う光ヘッド1の所定位置における通過を検出する位置セ
ンサ、41は画像信号を光ヘッド1に送出する画像メモ
リ、42はインターレース情報に基づいて光ヘッドを移
動ステージ4を副走査方向へ移動させて駆動する光ヘッ
ド駆動部、45はエンコーダ等の回転速度センサ、43
は回転ドラムのモータを制御するドラム駆動部、44は
速度センサ45からの回転速度情報や位置センサ40の
情報に基づいて、ドラム駆動部43を介して回転ドラム
2の速度を制御し、光ヘッドの位置をヘッド駆動部42
を通して補正制御して、上述のようなインターレース走
査による画像記録を行う制御部(コンピュータ)であ
る。
【0021】次に、この画像記録装置に装着される記録
媒体3の構造について図8を用い、及び具体的な画像記
録の手順については図9を用いて説明する。図8は図6
に示す記録媒体3を構成する受像シート31とトナーシ
ート32の構造を示す図である。記録媒体3への実際の
記録工程については、図8に示すような記録媒体を構成
する熱転写シートなどを用いて行われる。それのトナー
シート32はレーザ光照射側から「支持体・光熱変換層
・トナー層」、で構成されている。一方、受像シート3
1は、トナーシート32側から「受像層・クッション層
・支持体」、で構成されている。受像シート31の上に
トナーシート32をトナー層を受像シート31側に向け
て重ねて、レーザ光を照射すると、照射されたトナー層
部分が熱によって受像層に転写される。
【0022】図8に示すトナーシート32の支持体に
は、PET(ポリエチレンテレフタレート)ベース、T
AC(トリアセチルセルロース)ベース、PEN(ポリ
エチレンナフタレート)ベースなどのレーザ光を透過さ
せる材質が用いられる。光熱変換層には、カーボン、黒
色物、赤外吸収色素、特定波長吸収物質、などのレーザ
エネルギーを熱に効率良く変換するものが用いられる。
トナー層には、K(黒)・C(シアン)・M(マゼン
タ)・Y(イエロー)の各色のトナーシートがあって、
他に金、銀、茶、グレー、グリーン、オレンジなどのト
ナーシートも使われることもある。これらは各色で加熱
特性と記録特性が異なっている。受像シート31の受像
層は、転写されるトナーを受け止めるものである。クッ
ション層は、トナーが複数段に重ねられる時の段差吸収
の働きを持っている。なお、これらの構造はそれぞれ用
途によっても異なり、使用されるトナーシート、受像シ
ートの詳細については、本出願人の出願に係る、特開平
4−296594、特開平4−327982、特開平4
−327983号公報に詳述済みである。
【0023】図9は図8に示す受像シート31の上への
記録工程をK・C・M・Y各色について行う記録工程図
である。KCMY4色による各記録工程については、ラ
ミネート工程と、色データでレーザ記録を行う工程と、
記録後に受像シート31からトナーシート32を剥離さ
せる工程とから成っている。 工程(1):受像シート31を記録用回転ドラム2に巻
き付ける(図9a)。 工程(2):先ずK工程を実施するため、Kトナーシー
トをその受像シートの上に巻き付ける(図9b)。 工程(3):必要な場合は一部図示の回転ローラにより
K色トナーシートをその受像シートにラミネートさせる
(図9c)。 工程(4):K色の画像・文字データでレーザ光を照射
し記録を行う(図9d)。 工程(5):そして、Kトナーシートを受像シートから
剥離させ、K工程を終了する(図9e)。
【0024】工程(6):次にK工程と同様にしてC工
程を実施する。Cトナーシートを受像シートの上に巻き
付ける。 工程(7):場合によってはC色トナーシートをラミネ
ートさせる。 工程(8):C色のデータでレーザ記録を行う。 工程(9):最後にCトナーシートを受像シートから剥
離させC工程を終了する。
【0025】工程(10):続いて同様にしてM工程を
実施する。Mトナーシートを受像シートに巻き付ける。 工程(11):場合によってはラミネートを行う。 工程(12):M色データによりレーザ記録を行う。 工程(13):Mトナーシートを受像シートから剥離さ
せM工程を終了する。
【0026】工程(14):最後に同様にしてY工程を
実施する。Yトナーシートを受像シートの上に巻き付け
る。 工程(15):場合によってはY色トナーシートをラミ
ネートさせる。 工程(16):Y色データでレーザ記録を行う。 工程(17):最後にYトナーシートを受像シートから
剥離させ、Y工程を終了する。 工程(18):以上により、受像シート上にK・C・M
・Y4色が適宜積み重なったり、重ならなかったりし
て、必要なカラーの画像が出来上がる(図9f)。
【0027】このように画像記録装置においては図6の
構成図に示したように受像シート上に熱溶融性、熱接着
性若しくは昇華性のトナーを用いたトナーシートを重ね
密着して構成される記録媒体3を、記録用回転ドラム2
上に固定して光ヘッド1よりインターレース方式により
レーザビームを照射して、高精細なK・C・M・Yカラ
ー画像記録等を行っている。
【0028】次に、本発明の第4の実施の形態について
図を参照して説明する。図4は本発明の第4の実施の形
態に係る画像記録装置のレーザ光スポット配列を示す図
である。図4に示す第4の実施の形態は、図1、図2に
示した第1、2の実施の形態のch配列が、説明し易い
ように副走査方向に一直線とした、ドラム軸方向に略一
致する平行直線の状態としたのに対し、記録媒体上でド
ラム軸に対し如何なる傾斜角を持たせても、インターレ
ース方式による熱干渉低減記録が可能であることを示し
た例である。この場合は、図1、2の一直線記録よりも
記録ピッチが細かくできるので、より高密度記録が可能
である。
【0029】次に、本発明の第5の実施の形態について
図を参照して説明する。本発明の第5の実施の形態に係
る画像記録装置のレーザ光スポット配列を示す図であ
る。図5に示す第5の実施の形態は、図4の場合と同様
に傾斜角を持って記録する例であるが、更に、レーザー
ビームをマトリクス配列したマルチビームヘッドを用い
て、2次元傾斜記録を行う例である。勿論、この場合も
インターレース方式の熱干渉低減記録を行うもので、図
5に点線で示したマルチビームヘッドは、レーザ光スポ
ット数が5行3列の15chヘッドの例であり、これに
よって、更に高密度、高速度記録が可能になる。
【0030】ここまでは、ドラム2を回転させて色材シ
ートの記録面を走査記録する例について説明したが、色
材シートの記録平面に対して2次元走査する場合にも適
用可能であり、又、レーザ光ヘッドのみではなく、サー
マルヘッド、LEDヘッド等にも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像記録装置の光ヘッドによるインターレース記録にお
いて、既に記録したラインに対して、両側隣接又は片側
隣接して記録するラインのパワーを、ch領域の状況に
応じて数段階に制限・調節する細かい加熱制御を行うよ
うに構成したので、濃度低下がなく、画像にムラが出な
いインターレース記録によって高解像度の画像を記録出
来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像記録装置
のレーザ光スポット配列を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る画像記録装置
のレーザ光スポット配列を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る画像記録装置
のレーザ光スポット配列を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る画像記録装置
のレーザ光スポット配列を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る画像記録装置
のレーザ光スポット配列を示す図である。
【図6】本発明で用いられる画像記録装置の要部斜視図
である。
【図7】図6に示す画像記録装置の制御ブロック図であ
る。
【図8】図6に示す記録媒体を構成する受像シートとト
ナーシートの構造を示す図である。
【図9】図6に示す画像記録装置の画像記録手順を示す
説明図である。
【図10】従来の画像記録装置のレーザ光スポット配列
を示す図である。
【図11】図10に示すレーザ光スポットが偶数8ch
の場合の配列を示す図である。
【符号の説明】 1 光ヘッド 2 回転ドラム 3 記録媒体 4 移動ステージ 31 受像シート 32 トナーシート 40 位置センサ 41 画像メモリ 42 ヘッド駆動部 43 ドラム駆動部 44 制御部 45 速度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用ヘッドを用いて記録媒体にインタ
    ーレース記録方式で画像/文字等を記録する画像記録装
    置において、 既記録ラインが片側に隣接するチャンネルのパワーを所
    定のパワーよりも小さくし、既記録ラインが両側に隣接
    するチャンネルのパワーを前記片側に隣接するチャンネ
    ルのパワーよりも小さくすることを特徴とする画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】 記録用ヘッドを用いて記録媒体にインタ
    ーレース記録方式で画像/文字等を記録する画像記録装
    置において、 既記録ラインが両側に隣接するチャンネルのパワーを所
    定のパワーよりも小さくすることを特徴とする画像記録
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像記録装置にお
    いて、前記記録ラインを構成する記録媒体上のレーザビ
    ーム配列が記録媒体の水平軸方向に対し傾斜角を持つこ
    とを特徴とする画像記録装置。
JP3167499A 1999-02-09 1999-02-09 画像記録装置 Pending JP2000229427A (ja)

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