JP2000228943A - 活魚の保持装置 - Google Patents

活魚の保持装置

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JP2000228943A
JP2000228943A JP11033777A JP3377799A JP2000228943A JP 2000228943 A JP2000228943 A JP 2000228943A JP 11033777 A JP11033777 A JP 11033777A JP 3377799 A JP3377799 A JP 3377799A JP 2000228943 A JP2000228943 A JP 2000228943A
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誠人 寺山
Yoshitoshi Uragami
吉利 浦上
Shinya Toyama
真也 外山
Shoji Hayamizu
昭二 早水
Yuichi Toshima
勇市 戸島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型魚であっても魚体の保持を手間なく容易
で安全に行えて、打撲等による魚体の損傷及び肉品質の
低下を防止でき、保持作業の自動化が図れて活けしめ血
抜き等の各種の処理に好ましく適用できる活魚の保持装
置を提供する。 【解決手段】 奥下がりに傾斜させた支持台10の側部
に、対向状態に一対の挟み板2を配置し、その奥側に一
対の押さえ金具31を設け、駆動部20により挟み板2
を挟み合わせ動作させる。挟み板2の押し当て面は、こ
れへ挟み込まれる活魚Fの体側にフィットする湾曲形状
とする。支持台10へ活魚Fを頭側から投入すると、そ
の活魚Fは、押さえ金具31の対向する内側へ口先が当
たり挟み板2の対向狭間に止まる。次に駆動部20を起
動することにより、活魚Fの体側へ挟み板2が押し当て
られ、それを挟み押さえる。作業者は活魚Fを頭側から
投入するだけでよく、挟み板2の狭い空間では大きくあ
ばれることができない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生きがいい活魚を
保持する活魚の保持装置に関し、とりわけ、活けしめや
血抜き等の各種の処理を行うため活魚の体側を挟み押さ
える活魚の保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カツオ,マグロ,ハマチ及びサケなど魚
類の肉は、牛や豚など家畜の肉に比べて高度不飽和脂肪
酸が多いため、健康保持に有効な食品としての評価が高
まっている。
【0003】魚の鮮度を高品位に保つため、活けしめと
血抜きを行うことが欠かせない。これには、熟練した作
業員が、タモや網等により一時保存用水槽(生けす)か
ら作業台に取り出して、包丁,錐,手鉤等の刃物で魚の
延髄を切断することにより活けしめており、さらに魚の
血管を切断することにより血抜きを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の魚の活けしめ血抜き処理にあっては、手作業なの
で効率が悪く、熟練を要するという問題があった。
【0005】また、生けすから作業台に取り出した魚は
激しくあばれるため、打撲による内出血があり、アデノ
シン三リン酸(ATP)を消費し、乳酸が増加してpH
値の低下を招くなどにより、肉品質が低下してしまう問
題があった。
【0006】特に大型魚の活けしめでは、あばれたとき
の力が強くて危険が大きく、手慣れた熟練者であっても
打撲による内出血を防げなく、魚体を損傷してしまうこ
とが多く、改善したいという要求がある。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
てなされたものであって、大型魚であっても魚体の保持
を手間なく容易で安全に行うことができ、打撲等による
魚体の損傷及び肉品質の低下を防止でき、そして保持作
業の自動化が図れて活けしめ血抜き等の各種の処理に好
ましく適用できる活魚の保持装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す活魚の保持装置は、活魚を
挟んで保持する活魚の保持装置であって、奥下がりに傾
斜可能な支持台と、前記支持台の側部に対向状態に配置
される一対の挟み板と、前記支持台の奥側に配置される
当て止め部材と、前記挟み板を挟み合わせ動作させる駆
動手段とを備えて構成する。
【0009】また、本発明の請求項2に示す活魚の保持
装置は、前記挟み板の押し当て面を、当該挟み板に挟み
込まれる活魚の体側にフィットする湾曲形状とする。
【0010】さらに、本発明の請求項3に示す活魚の保
持装置は、前記当て止め部材が、活魚の頭部にフィット
する一対の押さえ手段と、活魚の口先と接することによ
り活魚の頭部よりの侵入を感知する口先感知センサーよ
りなる。
【0011】以上の構成により請求項1の活魚の保持装
置は、奥下がりに傾斜させた支持台へ活魚、例えばカツ
オ類、マグロ類、ハマチ類、サケ類、サバ類、イワシ類
等の紡錘型の活魚を頭側から投入すると、胴体部分が挟
み板の対向狭間に位置し、口先は当て止め部材に当たっ
て止められる。次に、駆動手段を起動することにより、
活魚の体側へ挟み板が押し当てられ、それを挟み押さえ
る。ここで挟み動作を複数回繰り返すことにより、挟み
動作中にあばれて背部が下で腹部が上の逆転姿勢で挟み
押さえたものを、腹部が背部より柔らかいために生じる
正立モーメントの作用で、背部が上で腹部が下の正常姿
勢に戻して挟み押さえることができる。この場合、作業
者は活魚を頭側から単に投入するだけでよく、対向する
挟み板の狭間に活魚が投入されるので、投入後はその狭
い空間では大きくあばれることができない。
【0012】また、請求項2の活魚の保持装置は、挟み
板の押し当て面が、活魚の体側にフィットする湾曲形状
とされているので、挟み動作に際して活魚があばれ動く
動きの抑制を良好に行える。
【0013】さらに、請求項3の活魚の保持装置は、当
て止め部材が、活魚の頭部にフィットする一対の押さえ
手段と、活魚の口先と接することにより活魚の頭部より
の侵入を感知する口先感知センサーよりなるので、頭部
より侵入した活魚は、押さえ手段に従って滑り込むと共
に、活魚の口先が口先感知センサーに接触することによ
り、活魚が頭部から侵入してきたことを感知する。ま
た、押さえ手段が活魚の目を隠すことにより、あばれ動
く動きを封止でき、口先の押さえ位置が定まるので、魚
体の固定位置を正しく所定位置に確定できると共に、ド
リル処理による活魚の頭部の持ち上がりを防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の活魚の保持装置の
実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜4は、本発明の一実施形態を示し、
図1は活魚の保持装置の斜視図、図2はその活魚の保持
装置の側面図、図3は図2の活魚の保持装置を上から見
た図、図4は図2の活魚の保持装置を正面から見た図で
ある。
【0016】この活魚の保持装置は、本体1に、支持台
10,挟み板2及びその駆動部20,押さえ部30,掘
削部40とを備えて構成されており、活魚Fの体側を挟
み押さえてこれを保持すると共に、その活けしめと血抜
きを一括に行えるようになっている。
【0017】本体1はフレーム材をブロック状に組んだ
枠組み体であり、その底側枠組みに支持台10が取り付
けられている。本体1の底側枠組みの四隅には、キャス
タ3がそれぞれ配置され、それら4個のキャスタ3によ
り自在に移動できる構成とされている。そして、一方の
二隅には、キャスタ3との間に伸縮可能な支柱4が介装
され、それら二つの支柱4を伸長させることで本体1つ
まり支持台10を奥下がりに傾斜させられるようになっ
ている。支柱4を取り付けた枠組みの上縁部には、ハン
ドル棒11が取り付けられ、ハンドル棒11の下側で支
柱4の上側が活魚Fを投入する投入口となる。本体1の
天側枠組みには制御ボックス12が設けられており、そ
の制御ボックス12に電気系統及び空気圧系統が収めら
れ、スイッチ操作を行えるようになっている。
【0018】挟み板2は、上述した活魚Fの投入口側か
ら見て(図4)、二枚が支持台10の中央線を挟んで対
向して配置され、上方に配置した駆動部20の駆動によ
り両挟み板2の間に置いた活魚Fを挟み押さえるように
なっている。
【0019】つまり、各挟み板2は帯形状で対向面が短
辺側の断面で見ると外側に膨らむ湾曲形状に成形され、
長さ及び幅が、挟み込む活魚Fの体長及体高と略同一程
度に設定されており、その湾曲形状の押し当て面に活魚
Fの体側がフィットされる。そして、駆動部20は、挟
み板2の上方で、リニアガイド21が挟み板2の対向面
と直交する方向に延びて配設され、そのリニアガイド2
1には二つの可動プレート22が移動可能に嵌め合わさ
れている。各可動プレート22にはそれを駆動するエア
シリンダ24がそれぞれ連結されると共に、挟み板2が
ブラケット23を介して固定され、それらエアシリンダ
24に圧縮空気を送り込むことにより各可動プレート2
2を移動させる構成とされていて、これにより対向する
挟み板2が挟み合わせ動作するようになっている。
【0020】なお、挟み板2にはブラケット23との連
結部分に連結金具25が設けられていて、その連結金具
25がブラケット23と連結され、ブラケット23との
連結位置を、投入口から奥へ向かう方向について調節で
きるように構成されている。この挟み板2の支持位置
は、当該帯状板の長手中央ではなく投入口側に寄せられ
ていて、活魚Fを押し挟んだ際に、胴体の最太部分より
も尻尾側となるように設定されている。そして、ブラケ
ット23にはねじり剛性が適切に設定されており、この
ため活魚Fを挟み込んだ際は、挟み板2がその支持位置
まわりに尻尾側へ適度に歪み合わさり、その尻尾を頭側
へ押し出す作用力を発揮する。
【0021】押さえ部30は、挟み板2の奥側に配置さ
れ、一対の押さえ金具31により、頭側から投入された
活魚Fの口先を当て止めると共に、押さえ金具31の奥
先部分に設けられた口先感知センサー60に活魚の口先
が接触することにより、活魚が頭部から侵入してきたこ
とを感知できるようになっている。
【0022】つまり、各押さえ金具31は、活魚Fの口
先部分の右側あるいは左側にフイットして被さる形状に
形成され、回動アーム32の先端に固着されて二枚が支
持台10の中央線を挟んで対向して配置されている。そ
して、各回動アーム32は、支持台10に設けた支軸1
3へ略中央部が嵌め合わされて回転可能に軸支持され、
他端にはエアシリンダ33が連結されており、それらエ
アシリンダ33に圧縮空気を送り込むことにより各回動
アーム32を回転動作させる構成とされていて、これに
より対向する押さえ金具31が開閉するようになってい
る。押さえ金具31は、通常は閉じた状態となってお
り、活魚排出時に開いた状態となる。
【0023】活魚Fの投入口側から見て、一対の押さえ
金具31が閉じた状態で対向して形成している内側空間
は、奥先にすぼまる略カップ状の空間になっている。従
って、回動アーム32を駆動しない待機状態で、投入さ
れた活魚Fはその口先が一対の押さえ金具31の奥先部
分に設けられた口先感知センサー60に押し当たり、こ
れより先への移動が当て止められると共に、活魚Fが頭
部から侵入してきたことを感知できるようになってい
る。そして、活魚Fが尻尾側より侵入し、口先感知セン
サー60に押し当たらない場合には、一対の押さえ金具
31を開放し、活魚Fを排出する。
【0024】掘削部40は、本体1の奥側で押さえ部3
0の上方に配置されており、掘削ドリル41により活魚
Fの頭部を掘削するようになっている。つまり、駆動モ
ータ42の回転軸に掘削ドリル41が取り付けられ、そ
の駆動モータ42が、リニアガイド43に移動可能に嵌
め合わされた可動プレート44に固定されていて、可動
プレート44を駆動するエアシリンダ45に圧縮空気を
送り込むことにより駆動モータ42を斜め上下方向に移
動させる構成とされている。リニアガイド43の移動案
内については、掘削ドリル41が、駆動モータ42の移
動に連れて活魚Fの脳から延髄及びえらに達してくりぬ
くように各部が設定されている。
【0025】掘削ドリル41のドリル径は、活魚Fの種
類や大きさ等に対応して設定され、例えば8〜20mm
に設定される。
【0026】本体1の活魚Fの投入口側には、検知セン
サ50が設けられており、投入された活魚Fを検知する
ようになっている。ここでは、検知センサ50にはマイ
クロスイッチによる接触型センサが用いられており、駆
動部20の手前に配置した検知センサ50から延びる接
触棒51に、投入された活魚Fが接触し、それによって
検知信号が出力され、一連のシーケンスを開始する構成
とされている。もちろん、検知センサとしては、赤外線
センサなどの非接触型センサを用いてもよい。
【0027】なお、本体1や支持台10などの構成各部
は、ステンレス等の耐腐蝕性に優れた材料から形成され
ており、電気系統及び空気圧系統には防水のための加
工,処理が施されている。これらはもちろん当該装置が
船上等の水と親密な環境で使用されることによる。
【0028】このように構成した活魚の保持装置は、次
のように操作して活魚Fの保持を行うと共に、活けしめ
及び血抜きを行う。
【0029】まず、図5(A)に示すように、支持台1
0へ活魚Fを頭側から投入する。これにより活魚Fは、
その胴体部分が挟み板2の対向狭間に位置し、口先は押
さえ金具31の対向空間に収まって当て止められる。
【0030】そして直ちに駆動部20を起動し、図5
(B)に示すように、活魚Fの体側へ挟み板2を押し当
てて挟み押さえる挟み動作を複数回繰り返す。本実施形
態では挟み動作を2回繰り返す設定にしている。即ち、
挟み板2の対向狭間に投入した活魚Fは、あばれようと
するため挟み動作中に背部が下で腹部が上の逆転姿勢に
なり、一回の挟み動作ではそのまま挟み押さえられてし
まうことがある。しかし、挟み押さえをいったん緩めて
再度挟み動作を行うと、逆転姿勢の活魚Fは背部を上に
しようとする正立モーメントのため正常姿勢に戻り、従
って、挟み動作を2回繰り返すことにより、ほぼ間違い
なく活魚Fを背部が上になる正常姿勢で挟み押さえられ
る。さらに、勢い良く活魚Fが侵入し、口先感知センサ
ー60に当たり、跳ね返って固定が不自然な状態になっ
た場合にも、挟み動作を複数回繰り返すことにより、適
正な位置での固定が可能となる。また、挟み板2の押し
当て面が、活魚Fの体側にフィットする湾曲形状とされ
ているので、挟み動作に際して活魚Fがあばれ動く動き
の抑制を良好に行える。さらに、この挟み動作では、挟
み板2がその支持位置まわりに尻尾側へ適度に歪み合わ
さって尻尾を頭側へ押し出す作用力を発揮するので、活
魚Fの口先を、押さえ金具31がなす内側空間へ正しく
収めさせることができる。
【0031】そして、活魚の口先が、押さえ金具31の
奥先部分に設けられた口先感知センサー60に接触し、
活魚が頭部から侵入してきたことを感知すれば、挟み板
2により活魚Fを固定し、掘削ドリル41に対する位置
が定まり固定される。
【0032】次に、掘削部40を起動し、図5(C)に
示すように、掘削ドリル41により活魚Fの脳から延髄
及びえらに達してくりぬく。従って、支持台10上で挟
み押さえた活魚Fは、脳と延髄が掘削されるので活けし
められる。さらに、掘削がえらに達して行われるので、
脳から延髄そしてえらとを貫通する孔があき、支持台1
0が奥下がり傾斜されていて、絞めた魚Fが、頭部が低
くなる傾斜姿勢に保持されているのでえらに達した貫通
孔から血が抜ける。即ち、活けしめと血抜きを一括に行
える。
【0033】ところで、活魚Fの投入があると、検知セ
ンサ50から検知信号が出力されるので、この検知信号
により駆動部20を起動させ、さらに掘削部40を順次
に連動して起動させることにより、活魚Fの体側の挟み
押さえを自動的に行うことができ、所定の姿勢及び位置
に保持できるので脳から延髄及びえらに達してくりぬく
掘削とを自動的に行うことができ、従って活けしめ血抜
き処理を自動化することができる。
【0034】以上の構成により本実施形態の活魚の保持
装置は、奥下がりに傾斜させた支持台10へ活魚Fを頭
側から投入して駆動部20を起動することにより、活魚
Fの体側へ挟み板2が押し当てられ、それを挟み押さえ
る。ここでは挟み動作を複数回繰り返すので、挟み動作
中にあばれて背部が下で腹部が上の逆転姿勢で挟み押さ
えたものを正立モーメントの作用により正常姿勢に戻し
て挟み押さえることができる。そしてこの後、掘削部4
0を起動することで掘削ドリル41により活魚Fの脳か
ら延髄及びえらに達してくりぬかれ、活けしめが行える
と共に、魚体は頭部が低くなる傾斜姿勢に保持されてい
るので、えらに達した貫通孔から血が抜け、活けしめと
血抜きを一括に行える。
【0035】この場合、作業者は活魚Fを頭側から単に
投入するだけでよいので容易であり、対向する挟み板2
の狭間に活魚Fが投入されるので、投入後はその狭い空
間では大きくあばれることができなく、打撲による損傷
及び肉品質の低下を防ぐことができ、その挟み板2と押
さえ金具31で魚体を保持することから、大型魚であっ
ても確実に保持でき、即ち、魚体の保持を手間なく容易
で安全に行うことができる。このため続いて、活けしめ
と血抜き処理を効率よく安全に行うことができる。
【0036】また、挟み板2の押し当て面が、活魚Fの
体側にフィットする湾曲形状とされているので、挟み動
作に際して活魚Fがあばれ動く動きの抑制を良好に行う
ことができ、保持押さえの確実性が増す。
【0037】そして、活魚Fの投入があると、検知セン
サ50から検知信号が出力されるので、この検知信号に
より駆動部20を起動させ、さらに掘削部40を順次に
連動して起動させることにより、体側そして口先の挟み
押さえを自動的に行うことができ、保持作業の自動化が
図れる。そして、脳から延髄及びえらに達してくりぬく
掘削も自動的に行うことができ、活けしめ血抜き処理を
自動化することができる。その結果、魚肉の鮮度を高品
位に保つことができる。
【0038】なお、本実施形態では、活魚の保持装置に
おいて活けしめ血抜き処理を行う構成としたが、これに
限定されるものではない。例えば魚体の選別処理や病理
の対策処理等にも本発明装置を適用することができ、そ
うした各種の処理においても同様に魚体の保持を手間な
く容易で安全に行いたいという要求があるので、その要
求を充足できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の活魚の保持
装置は、次に示すような優れた効果を奏する。
【0040】(1) 請求項1の活魚の保持装置は、奥
下がりに傾斜させた支持台へ活魚を頭側から投入する
と、胴体部分が挟み板の対向狭間に位置し、口先は当て
止め部材に当たって止められる。次に、駆動手段を起動
することにより、活魚の体側へ挟み板が押し当てられ、
それを挟み押さえる。ここで挟み動作を複数回繰り返す
ことにより、挟み動作中にあばれて背部が下で腹部が上
の逆転姿勢で挟み押さえたものを正立モーメントの作用
により正常姿勢に戻して挟み押さえることができる。
【0041】この場合、作業者は活魚を頭側から単に投
入するだけでよいので容易であり、対向する挟み板の狭
間に活魚が投入されるので、投入後はその狭い空間では
大きくあばれることができなく、打撲等による魚体の損
傷及び肉品質の低下を防止でき、その挟み板で魚体を保
持することから、大型魚であっても確実に保持でき、即
ち、魚体の保持を手間なく容易で安全に行うことができ
る。
【0042】また、活魚の投入を検知手段により検知し
て、その検知信号により駆動手段を起動させることによ
り、体側の挟み押さえを自動的に行うことができ、保持
作業の自動化が図れる。
【0043】従って、活けしめ血抜き等の各種の処理に
好ましく適用できる。
【0044】(2) 請求項2の活魚の保持装置は、挟
み板の押し当て面が、当該挟み板に挟み込まれる活魚の
体側にフィットする湾曲形状とされているので、挟み動
作に際して活魚があばれ動く動きの抑制を良好に行うこ
とができ、保持押さえの確実性が増す。
【0045】(3) 請求項3の活魚の保持装置は、当
て止め部材が、活魚の頭部にフィットする一対の押さえ
手段と、活魚の口先と接することにより活魚の頭部より
の侵入を感知する口先感知センサーよりなるので、頭部
より侵入した活魚は、押さえ手段に従って滑り込むと共
に、活魚の口先が口先感知センサーに接触することによ
り、活魚が頭部から侵入してきたことを感知する。ま
た、押さえ手段が活魚の目を隠すことにより、あばれ動
く動きを封止でき、口先の押さえ位置が定まるので、魚
体の固定位置を正しく所定位置に確定できると共に、ド
リル処理による活魚の頭部の持ち上がりを防止でき、続
いて行う活けしめや血抜きなどの各種の処理がしやすく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す活魚の保持装置の斜
視図である。
【図2】図1に示す活魚の保持装置の側面図である。
【図3】図2に示す活魚の保持装置を上から見た図であ
る。
【図4】図2に示す活魚の保持装置を正面から見た図で
ある。
【図5】図1に示す活魚の保持装置の動作を説明する工
程図である。
【符号の説明】
2 挟み板 10 支持台 20 駆動部(駆動手段) 30 押さえ部(押さえ手段) 31 押さえ金具(当て止め部材) F 活魚
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月30日(2000.3.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す活魚の保持装置は、活魚を
挟んで保持する活魚の保持装置であって、奥下がりに傾
斜可能な支持台と、前記支持台の側部に対向状態に配置
される一対の、長さ及び幅が挟み込む活魚の体長及び体
高と略同一程度に設定された挟み板と、前記支持台の奥
側に配置される当て止め部材と、前記挟み板を挟み合わ
せ動作させる駆動手段とを備えて構成する。
フロントページの続き (72)発明者 早水 昭二 宮崎市神宮東3丁目2−12 新栄アパート 205号 (72)発明者 戸島 勇市 宮崎市平和ヶ丘西町34−1 県共済332号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活魚を挟んで保持する活魚の保持装置で
    あって、奥下がりに傾斜可能な支持台と、前記支持台の
    側部に対向状態に配置される一対の挟み板と、前記支持
    台の奥側に配置される当て止め部材と、前記挟み板を挟
    み合わせ動作させる駆動手段とを備えたことを特徴とす
    る活魚の保持装置。
  2. 【請求項2】 前記挟み板の押し当て面を、当該挟み板
    に挟み込まれる活魚の体側にフィットする湾曲形状とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の活魚の保持装置。
  3. 【請求項3】 前記当て止め部材が、活魚の頭部にフィ
    ットする一対の押さえ手段と、活魚の口先と接すること
    により活魚の頭部よりの侵入を感知する口先感知センサ
    ーよりなることを特徴とする請求項1あるいは2に記載
    の活魚の保持装置。
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