JP2000228615A - Lcバンドパスフィルタ - Google Patents

Lcバンドパスフィルタ

Info

Publication number
JP2000228615A
JP2000228615A JP11029094A JP2909499A JP2000228615A JP 2000228615 A JP2000228615 A JP 2000228615A JP 11029094 A JP11029094 A JP 11029094A JP 2909499 A JP2909499 A JP 2909499A JP 2000228615 A JP2000228615 A JP 2000228615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin
thin film
value
coil
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11029094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekuni Sugawara
英州 菅原
Moriharu Ri
衛東 李
Takeshi Yano
健 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP11029094A priority Critical patent/JP2000228615A/ja
Publication of JP2000228615A publication Critical patent/JP2000228615A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通過帯域の挿入損失を悪化させずに、磁心を
挿入するコイルのQ値を大きくでき、低コスト化が図れ
るLCバンドパスフィルタを提供することである。 【解決手段】 ガラス基板3上に薄膜磁心2を形成し、
それを細かく切り離し、導体巻き線4を施してなる薄膜
巻き線インダクタをガラスセラミックス多層基板に電極
を介して接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁性体を用い
た巻き線薄膜インダクタ、及びチップキャパシタを用い
たLC磁気デバイス、特にLCバンドパスフィルタに関
するものである。
【0002】現在、バンドパスフィルタは、Q値が数百
と高いSAW(表面弾性波)フィルタ、及びQ値が数十
から数百の誘電体フィルタが主流である。これら2つの
フィルタは適用周波数帯域が数百MHzから数GHzの
周波数帯域で効果的であり、高Qな為に、周波数のバン
ド幅の狭い、立ち上がりの鋭い透過周波数帯域を得るこ
とができる。
【0003】反面、不得手な領域は、数10MHzの低
周波数帯域であり、広い透過周波数帯域幅を得ること
と、トランスバーサルタイプでは挿入損失が大きいこ
と、更に弾性表面波フィルタの特徴として表面波の波長
がGHz帯の高周波に比較して一桁長いため、本質的に
小型化が困難であること、である。
【0004】更に形状は、使用される周波数帯域にも依
るが、SAWフィルタが3.8mm×3.8mm×2〜
3mm厚み程度の小型で薄いSMDパッケージが可能な
のに対して、焼結で作製する誘電体フィルタはその本質
的な特性から3〜4mm程度の厚みが必要である。
【0005】次に、素子の作製方法は、SAWフィルタ
が誘電体セラミックスの上に半導体と同じ技術でAlの
櫛状電極を配置し、その表面状態の保護と、弾性表面波
の伝搬を阻害しないために、金属又はセラミックス製の
カバーが必要である。誘電体フィルタはセラミックス共
振器とL、Cチップ素子からなり、ガラエポ基板上に実
装配置される。
【0006】それに対して、本LCバンドパスフィルタ
に用いる巻き線薄膜インダクタは、基板であるガラス、
セラミックス又はSi等の上にスパッタ法又はメッキ法
で銅コイルを形成し、金属ターゲット及び絶縁性ターゲ
ットからのスパッタリング法による磁性薄膜形成、更に
フォトマスクを用いた露光による数μmのレジストパタ
ーン形成後、磁性層とか電極導体を成膜し、その後リフ
トオフ法を用いて加工するという、半導体作製技術と同
じ技術分野である。コイルの巻き線は巻き線冶具を用い
て自動巻き線し、その後導体巻き線を電極に半田付けし
てインダクタを構成した後、チップキャパシタと一緒に
実装技術を用いてバンドパスフィルタを組み立ててい
る。
【0007】
【従来の技術】従来、インダクタンス素子(L素子)、
キャパシタ素子(C素子)を用いてLCバンドパスフィ
ルタを構成する場合、その電気回路の構成上、集中定数
回路が設計されていた。そこに使われるインダクタは動
作周波数帯域で高Q値50〜100が要求され、現在は
主に、数mmのフェライトに巻き線を施したバルクタイ
プ、フェライトの中にコイルを埋め込んだ2012、1
608系の積層チップ素子、更に磁性体を使わない空心
コイルが主であった。これらのインダクタは数十MHz
から数百MHzの高周波帯域で用いられるが、インダク
タンス値(以下、L値と呼ぶ。)が大きいと共振周波数
が低くなり最大Q値を得る周波数帯も低く、L値が小さ
いと共振周波数及び最大Q値を有する周波数は高いとい
う特徴があった。特に、空心周波数はGHzに近い周波
数帯では高Q値を示すが、100MHz前後の周波数帯
域では高Qは得られない。
【0008】次に、キャパシタは主にSMD部品である
チップキャパシタ素子が使われ、その厚みは1608タ
イプは0.8mm厚み、1005タイプは0.5mm厚
み、0603タイプは0.3mm厚みである。これらの
チップキャパシタは効率が数100と高く、全数選別に
よりキャパシタンス特性は目標規格に入れることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
LCバンドパスフィルタはインダクタに種々の問題があ
った。つまり、インダクタは駆動周波数が数百MHzか
ら数GHz帯では有効なQ値が得られず、SAWフィル
タとか誘電体フィルタに比較すると、挿入損失を小さく
するとか、帯域幅を狭くするという点で劣っていた。更
に、高周波化による小型化が進むにも関わらず、インダ
クタ形状が大きいため、回路自体の厚みが薄くならず、
デバイス形状も数mm角に収める程度には小さくならな
かった。
【0010】更に、チップL、C素子点数が多くなる
と、価格も低コストが期待できず、面積も広くなり、他
素子との競争力がない。それ故、以上の問題点から最近
のSMD部品に集中定数タイプのLCバンドパスフィル
タが多く使われることはなかった。
【0011】次に、従来、薄膜磁性体を用いたインダク
タが使われなかった理由について述べる。その第1の理
由としてQ値が低いということが挙げられる。軟磁性体
は以下の数1、数2に示される数式で表され、Q値はω
(=2πf:fは周波数)とL及びμ′に比例し、R及
びμ″に反比例する。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】磁性体の損失は、磁気スピンの才差運動に
より決まり、本質的にスピンの動きが損失になる。その
為、Q値の向上はRの低減に掛かっているが、コイルの
中に磁性体を挿入してインダクタンスを得るため、磁性
体の損失(鉄損)とコイルの銅損(直流損失と交流損
失)を低減しなくてはならない。これまで得られたQ値
は最大でも20前後であった。
【0015】これに対し、本願発明は巻き線薄膜インダ
クタのQ値が50程度まで増加できたことに着目して新
たに生まれた応用に関するものである。即ち、これまで
のQ=20では開発できなかった応用分野であり、そこ
に新規な部分がある。
【0016】ここで、40MHz程度で薄膜巻き線イン
ダクタのQ=50を得る為には、磁性体の損失を低減
し、コイルに起因する直流及び交流銅損を低減すること
が必要である。交流損失の低減は、(1)磁性体の場合
は、多層膜の絶縁層を一部厚くする複合多層化により、
又(2)Cuコイル導体の場合は、導体の厚みを増やす
ことで直流抵抗を低減し、又(3)導体の巻き密度を緩
くする、いわゆるコイルの巻き方を疎巻きにすることで
コイル間の相互作用による交流損失を低減することで、
交流損失が低減され、40MHzでの全損失の低減が可
能となり、Q=50が得られる。
【0017】次に、SAWフィルタについての問題点を
述べる。SAWフィルタは弾性表面波の本質として高周
波数帯域で効率が数百と大きく、バンド幅が狭く、挿入
損失の小さなバンドパスフィルタを構成することができ
る。更に、高周波帯では小型化が進み、3mm角と小さ
いSMDタイプのバンドパスフィルタが開発されてい
る。しかしながら、SAWフィルタにも問題がある。そ
れは、高効率に起因して、広帯域な通過帯域を有するバ
ンドパスフィルタ、及び通過帯域から減衰域まである傾
きを持った特性(ナイキスト特性)、更に通過帯域から
外れた減衰域での減衰量を大きくとる、などの種々の必
要特性をすべて完全には達成できない点である。つま
り、十分な減衰量を確保するにはSAWフィルタ素子を
二重に連ねて用いるため、通過帯域の挿入損失が大幅に
悪化するとか、ナイキスト特性がギザギザな周波数特性
になるなど、1つの特性を達成しても他の特性を満足で
きないということがあげられる。即ち、SAWフィルタ
でも達成できないフィルタ特性がある。
【0018】そこで、本発明は、上記したSAWフィル
タが不得手とする特性を得ることができるインダクタ及
びキャパシタを用いたLCフィルタを提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のためには
薄膜巻き線インダクタの開発が条件である。即ち、基板
上に薄膜磁心を形成し、それを細かく切り離し、巻き線
を施すことで薄膜巻き線インダクタを形成する際、その
Q値が50以上となるようにコイル断面積と薄膜磁心の
断面積の比を5倍から500倍とし、動作周波数帯域を
10MHzから500MHzとしている。尚、この薄膜
インダクタは磁性層の削除によるレーザートリミングで
インダクタンス値の微調整が可能である。
【0020】このようなインダクタは磁心にフェライト
を用いた積層チップインダクタではできなかったことで
あり、薄膜巻き線インダクタで初めて可能となった。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。最初に、本発明に係るバンドパスフィルタ
に用いられる薄膜巻き線インダクタの構成について図1
を参照して説明する。図1に示すように、薄膜磁性体2
はガラス基板3の上に成膜され、小さく切断した後、薄
膜磁性体2が成膜されたガラス基板3に導体巻き線(銅
コイル)4が巻かれる。この銅コイル4は0.05mm
φから0.2mmφの丸線、又は、渦電流の低減のため
0.02mm厚から0.05mm厚の平板導体を用い
る。巻き線密度は密巻き構造よりもむしろ導体直径の1
から2本程度位の間隔を開いて離して巻いた方がコイル
導体間の相互作用による交流損失が少なくなる。
【0022】薄膜巻き線インダクタを用いる長所は磁性
層の厚みバラツキコントロールができるため、インダク
タンス値の素子間精度が良好な点にある。更に薄膜巻き
線インダクタは磁性層が基板表面にあるために実装後の
トリミングが可能である。
【0023】次に、上記した薄膜巻き線インダクタを用
いてなるバンドパスフィルタの構成について図2を参照
して説明する。図2は薄膜巻き線インダクタを用いたバ
ンドパスフィルタの構成を示す図である。ガラスセラミ
ックス多層基板10の中に1005系または0603系
のチップキャパシタ11が実装されている。ガラスセラ
ミックス多層基板10へのチップキャパシタ11の実装
は、半田ペーストを塗った後、リフロー炉等で昇温して
キャパシタ11を接合して行われる。その後、薄膜巻き
線インダクタ1をガラスセラミックス多層基板10上に
実装して接合する。
【0024】ガラスセラミックス多層基板10、チップ
キャパシタ11、及び薄膜巻き線インダクタ1からなる
バンドパスフィルタは、SAWフィルタに比較して厚み
寸法が薄くできるという特徴がある。即ち、薄膜巻き線
インダクタ1の厚みは0.5〜0.7mmであり、ガラ
スセラミックス基板の厚みは1mm以内にできるので、
全厚みが2mm以内に構成でき、他のバンドパスフィル
タと比較して薄くできる。
【0025】図1に示したような薄膜巻き線インダクタ
を用いて、図2のようなバンドパスフィルタを構成す
る。例えば図6のような等価回路をL、C素子で構成す
る場合、基板にガラスセラミックス基板を用い、ガラス
基板の中にチップキャパシタを実装し、ガラス基板の上
に薄膜巻き線インダクタを実装する。
【0026】薄膜インダクタはそのインダクタンス値の
調整を磁性層のトリミングで値調整できるという長所が
ある。フェライトの積層インダクタではインダクタンス
値のトリミングは構造上難しい。それ故、バンドパスフ
ィルタのようなL、C値のバラツキの少なさが求められ
る素子では、組み立ててからのトリミングによる値の微
調整が必須であり、薄膜巻き線インダクタのようなイン
ダクタンス値の調整可能な素子はLCバンドパスフィル
タには是非とも求められるものである。
【0027】次に、薄膜巻き線インダクタと導体コイル
の関係について説明する。インダクタのQ値を50以上
得るためには磁性体のQ値と導体コイルのQ値に相関が
ある。すなわち、インダクタのQL=50を得るために
は、空心のQ0=20とした際、材料のQmと材料に起因
するインダクタンスLmと空心のインダクタンスL0の間
には、k(=Lm/L0)値が大きいほどQmは小さくて
済むという以下の数3に示すような関係がある。
【0028】
【数3】
【0029】即ち、材料のQm値は容易に変更できない
材料定数であり、k値即ちLmは大きい方がQL=50を
得やすい、つまり材料に起因するインダクタンスは大き
い必要がある。
【0030】次に、材料のQmと材料に起因する損失Rm
と空心の損失R0の間には、k′(=Rm/R0)値の大
きい程Qmは小さくて済むという以下の数4に示すよう
な関係がある。即ち、材料のQmが材料定数である値を
示すとすると、k′値は大きい方が、つまりRm(=ω
Lm/Qm)が大きい程(Lmの大きい程)材料のQm
は小さくて済む。
【0031】
【数4】
【0032】以上のことから、薄膜磁心インダクタを構
成する磁心とコイルの形状には制約が生じる。尚、本発
明では、コイルの断面積と薄膜磁心の断面積の比を5倍
から500倍に設定することが条件である。このコイル
の断面積と薄膜磁心の断面積の比を5倍から500倍に
設定しなければならい理由は後述することとする。
【0033】次に、コイルの断面積と薄膜磁性体の断面
積の比とQ値の関係について述べる。図3はコイルと磁
心の断面積を比較した図である。この例のように、本実
施例に係る薄膜磁性体2の断面積は300μm×15μ
mであり、コイルの断面積は導体中心を計算すると60
0μm×600μmである。したがって、コイルの断面
積と薄膜磁性体の断面積の比はこの例の場合は80倍と
なり、図3の場合はQ値が50得られている。
【0034】図4は薄膜磁性体を導体コイルが包んだ薄
膜スパイラルインダクタの構成を示した図である。薄膜
磁性体12の断面積は300μm×15μmで、銅コイ
ル14の断面積は導体中心を計算すると400μm×5
0μmである。銅コイル14の断面積と薄膜磁性体の断
面積の比は、本実施例の場合は4.44倍となる。図4
の場合はQ値が20程度である。このように、断面積比
が5以下では薄膜インダクタのQ値は50を得られな
い。
【0035】一方、図5に示すように、断面積15μm
×300μmの薄膜磁性体22と断面積1500μm×
1500μmの導体コイル(導体巻き線)24の断面積
を比較すると、その断面積比は500倍となり、形状が
大きくなり薄膜コイルインダクタとしてメリットが少な
くなる。
【0036】次に、図2に示したバンドパスフィルタを
構成する薄膜インダクタにおいて、得られた特性につい
て説明する。最初に、薄膜巻き線インダクタを用いた際
の、インダクタのQ値を20、30、50と変えた際の
バンドパスフィルタ特性について図7を参照して述べ
る。図7は、薄膜巻き線インダクタを用いた際の、イン
ダクタのQ値を20、30、50と変えた際のバンドパ
スフィルタ特性変化を示した図である。これによれば、
インダクタのQ値が向上することにより、挿入損失が小
さくなっている。それ故、インダクタのQ値改善が大切
であることがわかる。
【0037】次に、図2に示した薄膜巻き線インダクタ
を用いてなるバンドパスフィルタのQ値52と40の場
合のバンドパスフィルタ特性について図8を参照して述
べる。図8において、コイルの断面積と薄膜磁心の断面
積の比を50とし、500μm厚みで450μm幅の基
板に成膜し巻き線を施したとき、インダクタのQ値は5
2となり、良好なバンドパスフィルタ特性を得ている。
動作周波数は150MHz帯域である。
【0038】図8において、コイルの断面積と薄膜磁心
の断面積の比を40とし、500μm厚みで450μm
幅の基板に成膜し巻き線を施したとき、インダクタのQ
値は40となった。したがって、Q値40と低いために
バンドパスフィルタ特性は挿入損失が悪いということに
なる。
【0039】又、バンドパス特性の微調整は、あらかじ
め薄膜巻き線インダクタを200〜300℃で数分間熱
を加えて安定化処理した後、磁性層をレーザービーム等
で削除することによりL値の数%減少のトリミング処理
を行うことができる。このL値の数%減少のトリミング
処理によって、インダクタンス値の精度向上と値微調整
が可能となる。
【0040】繰り返し述べますが、本発明の成立要件を
簡単にまとめると、第1に、薄膜巻き線インダクタのQ
値が50以上となるようにコイル断面積と薄膜磁心の断
面積の比を5倍から500倍とすることであり、第2
に、薄膜巻き線インダクタ構造を用いたバンドパスフィ
ルタにおいて、その動作周波数帯域が10MHzから5
00MHzであることである。
【0041】以上の説明は薄膜磁性体が成膜されたガラ
ス基板に銅コイルが巻かれて構成されたバンドパスフィ
ルタについての説明であるが、例えば、図4に示すよう
な薄膜磁性体を導体コイルが包んで構成される薄膜スパ
イラルインダクタでも後述の効果と実質的に同じ効果が
得られる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、薄膜磁性体に巻き線を
施してバンドパスフィルタを構成しているため、磁心を
挿入するコイルのQ値が大きくできる。
【0043】又、本発明によれば、コイルの巻き線は自
動巻き線機を使い低コストにできる。
【0044】又、本発明によれば、磁性層の削除による
レーザートリミングでインダクタンス値の微調整が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される薄膜巻き線インダクタの構
成を示した図である。
【図2】図1の薄膜巻き線インダクタを用いたバンドパ
スフィルタの構成を示した図である。
【図3】図1のA−A′線断面図である。
【図4】薄膜スパイラルインダクタの構成を示した図で
ある。
【図5】薄膜磁性体とコイルの構成を示した図である。
【図6】LCバンドパスフィルタの等価回路の一実施の
形態を示した図である。
【図7】薄膜巻き線インダクタを用いたバンドパスフィ
ルタのQ値による特性変化を示した図である。
【図8】薄膜巻き線インダクタを用いたバンドパスフィ
ルタのQ値52と40の場合のバンドパスフィルタ特性
を示した図である。
【符号の説明】
1 薄膜巻き線インダクタ 2,12,22 薄膜磁性体(薄膜磁心) 3 ガラス基板 4,14,24 導体巻き線(銅コイル) 10 ガラスセラミックス多層基板 11 チップキャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 健 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 Fターム(参考) 5E070 AA05 AB03 AB05 AB10 BA20 DB02 DB06 DB08 5E082 AA01 BB01 BC40 DD07 FG26 5J024 AA02 BA04 BA18 DA03 DA26 DA32 DA34 EA03 KA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に薄膜磁心を形成し、それを細か
    く切り離し、導体巻き線を施してなる薄膜巻き線インダ
    クタを有することを特徴とするLCバンドパスフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 磁心に用いた薄膜磁性体とその磁心が成
    膜された基板に導体巻き線を施して、空心コイルの直径
    を大きくしてなる薄膜巻き線インダクタを有することを
    特徴とするLCバンドパスフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記基板はガラスセラミックス基板であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のLCバンドパ
    スフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記導体巻き線は、導体直径の1から2
    本程度位の間隔を開いて離して前記基板に施されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のLCバンドパス
    フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記薄膜巻き線インダクタのQ値が50
    以上となるようにコイルの断面積と前記薄膜磁心の断面
    積の比を5倍から500倍とすることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか一つに記載のLCバンドパスフィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 前記LCバンドパスフィルタの動作周波
    数帯域が10MHzから500MHzであることを特徴
    とする請求項5記載のLCバンドパスフィルタ。
  7. 【請求項7】 インダクタンス値の精度向上と値微調整
    のため、あらかじめ前記薄膜巻き線インダクタを200
    〜300℃で数分間熱を加えて安定化処理した後、磁性
    層をレーザービーム等で削除することによりインダクタ
    ンス値の数%減少のトリミング処理を行い、バンドパス
    特性の微調整を行うことを特徴とする請求項1又は2記
    載のLCバンドパスフィルタ。
JP11029094A 1999-02-05 1999-02-05 Lcバンドパスフィルタ Withdrawn JP2000228615A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11029094A JP2000228615A (ja) 1999-02-05 1999-02-05 Lcバンドパスフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11029094A JP2000228615A (ja) 1999-02-05 1999-02-05 Lcバンドパスフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000228615A true JP2000228615A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12266779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11029094A Withdrawn JP2000228615A (ja) 1999-02-05 1999-02-05 Lcバンドパスフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000228615A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015171597A1 (en) * 2014-05-05 2015-11-12 3D Glass Solutions, Inc. 2d and 3d inductors antenna and transformers fabricating photoactive substrates
US10070533B2 (en) 2015-09-30 2018-09-04 3D Glass Solutions, Inc. Photo-definable glass with integrated electronics and ground plane
US10854946B2 (en) 2017-12-15 2020-12-01 3D Glass Solutions, Inc. Coupled transmission line resonate RF filter
US10903545B2 (en) 2018-05-29 2021-01-26 3D Glass Solutions, Inc. Method of making a mechanically stabilized radio frequency transmission line device
US11076489B2 (en) 2018-04-10 2021-07-27 3D Glass Solutions, Inc. RF integrated power condition capacitor
US11101532B2 (en) 2017-04-28 2021-08-24 3D Glass Solutions, Inc. RF circulator
US11139582B2 (en) 2018-09-17 2021-10-05 3D Glass Solutions, Inc. High efficiency compact slotted antenna with a ground plane
US11161773B2 (en) 2016-04-08 2021-11-02 3D Glass Solutions, Inc. Methods of fabricating photosensitive substrates suitable for optical coupler
US11264167B2 (en) 2016-02-25 2022-03-01 3D Glass Solutions, Inc. 3D capacitor and capacitor array fabricating photoactive substrates
US11270843B2 (en) 2018-12-28 2022-03-08 3D Glass Solutions, Inc. Annular capacitor RF, microwave and MM wave systems
US11342896B2 (en) 2017-07-07 2022-05-24 3D Glass Solutions, Inc. 2D and 3D RF lumped element devices for RF system in a package photoactive glass substrates
US11373908B2 (en) 2019-04-18 2022-06-28 3D Glass Solutions, Inc. High efficiency die dicing and release
US11594457B2 (en) 2018-12-28 2023-02-28 3D Glass Solutions, Inc. Heterogenous integration for RF, microwave and MM wave systems in photoactive glass substrates
US11677373B2 (en) 2018-01-04 2023-06-13 3D Glass Solutions, Inc. Impedence matching conductive structure for high efficiency RF circuits
US11908617B2 (en) 2020-04-17 2024-02-20 3D Glass Solutions, Inc. Broadband induction
US11962057B2 (en) 2019-04-05 2024-04-16 3D Glass Solutions, Inc. Glass based empty substrate integrated waveguide devices

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11929199B2 (en) 2014-05-05 2024-03-12 3D Glass Solutions, Inc. 2D and 3D inductors fabricating photoactive substrates
US10665377B2 (en) 2014-05-05 2020-05-26 3D Glass Solutions, Inc. 2D and 3D inductors antenna and transformers fabricating photoactive substrates
WO2015171597A1 (en) * 2014-05-05 2015-11-12 3D Glass Solutions, Inc. 2d and 3d inductors antenna and transformers fabricating photoactive substrates
US10070533B2 (en) 2015-09-30 2018-09-04 3D Glass Solutions, Inc. Photo-definable glass with integrated electronics and ground plane
US10201091B2 (en) 2015-09-30 2019-02-05 3D Glass Solutions, Inc. Photo-definable glass with integrated electronics and ground plane
US11264167B2 (en) 2016-02-25 2022-03-01 3D Glass Solutions, Inc. 3D capacitor and capacitor array fabricating photoactive substrates
US11161773B2 (en) 2016-04-08 2021-11-02 3D Glass Solutions, Inc. Methods of fabricating photosensitive substrates suitable for optical coupler
US11101532B2 (en) 2017-04-28 2021-08-24 3D Glass Solutions, Inc. RF circulator
US11342896B2 (en) 2017-07-07 2022-05-24 3D Glass Solutions, Inc. 2D and 3D RF lumped element devices for RF system in a package photoactive glass substrates
US10854946B2 (en) 2017-12-15 2020-12-01 3D Glass Solutions, Inc. Coupled transmission line resonate RF filter
US11894594B2 (en) 2017-12-15 2024-02-06 3D Glass Solutions, Inc. Coupled transmission line resonate RF filter
US11367939B2 (en) 2017-12-15 2022-06-21 3D Glass Solutions, Inc. Coupled transmission line resonate RF filter
US11677373B2 (en) 2018-01-04 2023-06-13 3D Glass Solutions, Inc. Impedence matching conductive structure for high efficiency RF circuits
US11076489B2 (en) 2018-04-10 2021-07-27 3D Glass Solutions, Inc. RF integrated power condition capacitor
US10903545B2 (en) 2018-05-29 2021-01-26 3D Glass Solutions, Inc. Method of making a mechanically stabilized radio frequency transmission line device
US11139582B2 (en) 2018-09-17 2021-10-05 3D Glass Solutions, Inc. High efficiency compact slotted antenna with a ground plane
US11594457B2 (en) 2018-12-28 2023-02-28 3D Glass Solutions, Inc. Heterogenous integration for RF, microwave and MM wave systems in photoactive glass substrates
US11270843B2 (en) 2018-12-28 2022-03-08 3D Glass Solutions, Inc. Annular capacitor RF, microwave and MM wave systems
US11962057B2 (en) 2019-04-05 2024-04-16 3D Glass Solutions, Inc. Glass based empty substrate integrated waveguide devices
US11373908B2 (en) 2019-04-18 2022-06-28 3D Glass Solutions, Inc. High efficiency die dicing and release
US11908617B2 (en) 2020-04-17 2024-02-20 3D Glass Solutions, Inc. Broadband induction

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000228615A (ja) Lcバンドパスフィルタ
US9673772B2 (en) Filter
JP2725439B2 (ja) 電子部品の周波数調整方法
US8289104B2 (en) Electronic component
US6940366B2 (en) Coil filter and method for manufacturing the same
JP4345709B2 (ja) 非可逆回路素子、その製造方法及び通信装置
KR100812568B1 (ko) 초크 코일
US6650529B1 (en) Inductor and method of manufacturing same
US8847704B2 (en) Electronic component
JP2004088744A (ja) 2ポート型アイソレータおよび通信装置
JP2007012825A (ja) チップ部品及びその製造方法
US9209504B2 (en) Microwave resonator with impedance jump, notably for band-stop or band-pass microwave filters
JPH09326317A (ja) マイクロ波インダクタコイル
JP2000252127A (ja) 巻き線型磁性薄膜インダクタ
JPH07142257A (ja) 面実装型コイル
KR0167392B1 (ko) 박막형 인덕터 및 그의 제조방법
JP2867787B2 (ja) インダクタ
JPH11330884A (ja) バンドパスフィルタ及びその製造方法
JPS6314501A (ja) 高周波フイルタ
JP2002299986A (ja) 電子回路ユニット
JPH11330885A (ja) バンドパスフィルタ及びその製造方法
KR100677960B1 (ko) 마그네트론용 쵸크코일
CN116208121A (zh) 小电压驻波比的中等带宽晶体滤波器及其参数生成方法
JP2003198305A (ja) 広帯域阻止フィルタ
JP2001189216A (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509