JP2000227951A - 電子回路の管理方法 - Google Patents

電子回路の管理方法

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JP2000227951A
JP2000227951A JP11320351A JP32035199A JP2000227951A JP 2000227951 A JP2000227951 A JP 2000227951A JP 11320351 A JP11320351 A JP 11320351A JP 32035199 A JP32035199 A JP 32035199A JP 2000227951 A JP2000227951 A JP 2000227951A
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Jean-Marie Gaultier
ゴルティエ ジャン−マリ
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer

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Abstract

(57)【要約】 【解決方法】 本発明は電子回路、特にチップカードの
管理方法に関するものであり、管理ユニットによって伝
送された同じコマンド(100)が、前記コマンドの後に所
定の長さの不動時間(T0)が存在する場合には第1の方
法で、前記不動時間(T0)の終了前に新しいコマンド(1
01)が伝送される場合には第1の方法と異なる第2の方法
で前記電子回路によって解釈される。本発明はチップカ
ードメモリ、特にテレホンカードの管理に適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子回路、例えばチ
ップカードのメモリ等の管理方法に関するものである。
特に、本発明は非接触チップカード、例えば銀行のカー
ド、テレホンカード等に関するものである。これらのカ
ードの管理は電磁波、一般に無線周波数スペクトルによ
って離れた所で行われる。
【0002】この目的のために、管理ユニットはアンテ
ナと、上記の型の電磁波を発生、変調および伝送するた
めの手段とを備え、カードの所のアンテナへデータを伝
送する。この電磁波は一般にカードの論理回路に電力を
離れたところから供給するのに十分なエネルギーを有す
る。カードは、アンテナで受けた電磁エネルギーを第1
に調整された電圧源に、第2に論理回路が利用可能な二
進データに変換するための手段を備える。これに対応し
て、負荷変調原理に従ってカードから管理ユニットへデ
ータを送信することができる。このような変調はカード
のアンテナの所の電流消費を変化させることにある。こ
の変化によって管理ユニットのアンテナで検出可能な電
圧変化を誘発する摂動が生じる。管理ユニットはこの電
圧変化を処理および整形するための手段を備え、カード
によって伝送されたデータを再生する。
【0003】
【従来の技術】現在最も多くの国で普及しているテレホ
ンカードには接点が設けられている。このカードの管理
方法では、管理ユニット(またはリーダ)の端子と電気
的に接触する金属パッドを介してカードにアクセスす
る。現在のカードの論理回路の構造や深いレベルでのそ
の機能を変えることなく、既存のテレホンカードとそれ
に組合されたリーダとを、非接触形式の管理をサポート
できる同等の製品に置き換える努力がしばらくの間なさ
れてきた。実際、一方では接点による伝送に固有の問題
(リーダの端子とカード上のパッドとの間の位置決めエ
ラー、端子および/またはパッドの磨耗または酸化、熱
の蓄積等)を避けることが望まれている。また一方で
は、カード自体に関与している各種団体(カード製造業
者、カードリーダ製造業者、電話オペレータ等)が同意
している技術的なコンセンサスを問題にすることは望ま
れていない。
【0004】要するに、問題は周知の型のリーダとカー
ドとの間に非接触インタフェースを形成するために電磁
波を利用した周知なデータ伝送方法を実施する点にあ
る。現在、電磁波でデータを伝送するための方法はフラ
ンスで有効な「ISO 14443-2タイプB」規格等の規格に従
っている。これらの規格は特に周波数、電力レベル、符
号化の型、および伝送チャネル上の電磁伝送スペクトル
を規定している。さらに、現在のテレホンカードはごく
少数のコマンドしか許容せず、そのうちの少なくともい
くつかのコマンドワードは上記仕様に従った遠隔管理に
十分に適合していない。
【0005】例えば、テレホンカードのメモリから読出
すためのコマンドは2つの異なるコマンドを実行するこ
とになる:第1にカードのアドレスカウンタをインクリ
メントし、第2に、カードのメモリの、カウンタの現在
の値が示すアドレスに記憶されたデータを読出し、リー
ダへデータを伝送する。従って、アドレスn+m(ここ
で、nおよびmは整数であり、nはアドレスカウンタの
現在の値を示す)に記憶されたデータを読取るには、m
回連続の読出しコマンドのシーケンスを実行しなければ
ならない。このシーケンスはm個のコマンドワードをリ
ーダからカードへ、m個のデータワードをカードからリ
ーダへそれぞれ交互に伝送する。
【0006】現在、序文に記載した非接触カードの動作
原理のために、「ISO 14443-2タイプB」規格ではこれら
の各伝送の間に一定の遅れが与えられている。この遅れ
によって管理ユニットは伝送モードから受信モードへ、
またその逆に移行することができる(これは管理ユニッ
トのアンテナの「切り換え」とよばれることもある)。
上記のいわゆる不動時間または沈黙時間(いずれの方向
にもデータが全く伝送されない時間)は約150μs(マイ
クロ秒)である。上記の形式のコマンドを「ISO 14443-
2タイプB」規格に従って実行することによって、平均ア
クセス時間は相当なものになり、実用上必要な速度の制
約とはいかなる場合もほとんど両立できなくなることが
あることは理解できよう。
【0007】明らかな解決策はカードが認識するコマン
ドの数を増やすことであり、例えば第1にアドレスカウ
ンタのインクリメント機能用、第2にデータ読出しおよ
び伝送機能用によく特徴づけられた2つのコマンドを用
意する。アドレスn+mにあるデータを読み出すために
は、第1のコマンドをm回、第2のコマンドを1回だけ伝
送する必要がある。管理ユニットのアンテナにおける切
り換えを必要とし、よって不動時間を考慮する必要があ
るのは第2のコマンドのみなので、平均メモリアクセス
時間は減少する。しかし、このような方法ではテレホン
カードの論理回路の構造を徹底的に変えることなく、コ
マンドの数を増やすことはできない。さらに、コマンド
の数を増やすと、これらのコマンドを符号化する二進ワ
ード(コマンドワード)のサイズを大きくしなければな
らない。一般に、コマンドの数が制限されるあらゆる用
途で問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は任意の
電子回路の管理において、上述の用途及び状況で生じる
ような全ての問題点を克服することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は電子回路、例え
ばチップカードのメモリの管理方法であって、管理ユニ
ットによって送信された同じコマンドが、このコマンド
の後に所定の長さの不動時間が存在する場合(第1の場
合)には第1の方法で、この不動時間の終了前に新しい
コマンドが伝送される場合(第2の場合)には第1の方法
と異なる第2の方法で上記電子回路によって解釈される
方法を提案する。
【0010】
【発明の実施の形態】「不動時間」とは管理ユニット
も、電子回路も、これらを互いに隔てる伝送チャネル上
にデータを全く送信しない時間を意味する。「新しいコ
マンド」とは、一般的な場合、上記所定のコマンドに続
いて送信されたコマンドを意味し、上記所定のコマンド
と同一でも異なっていてもよい。さらに、ある方法また
は他の方法でコマンドが解釈されるということは、ある
コマンド機能または他のコマンド機能が電子回路で実行
されるということと同じである。本発明の方法では、こ
のようにしてコマンドの数を増やさずにコマンド機能の
数を増やすことができる。
【0011】さらに、可能な第1の方法(例えばアンテ
ナ切り換え)で解釈されるコマンドの実行にはその伝送
の後に続く不動時間を要するが、第2の方法で解釈され
るこの同じコマンドの実行にはこのような不動時間を要
しない用途においては、この不動時間中に新しいコマン
ドが伝送されれば、このコマンドを第2の方法で解釈す
ることによって、第2の場合のそのコマンドの実行に要
する時間が節約される。換言すれば、不動時間は2つの
機能を満たしている。第1に、不動時間はこのコマンド
を第1の可能な方法で解釈し、第2にこうして解釈された
コマンドを実行するために、必要に応じて管理ユニット
のアンテナにおける切り換えを可能にする。
【0012】本発明の方法はチップカードのメモリだけ
でなく任意の電子回路の管理に適用できることは至極明
らかである。さらに、この管理は、それが非接触でもま
たは接点を介するものでも、任意の形式にすることがで
きる。電子回路と、管理ユニットとを隔てる伝送チャネ
ルは任意の種類にすることができる。好ましい実施例で
は、上記新しいコマンドが不動時間の終了後に有効に受
信される場合にのみ、上記所定のコマンドは上記第2の
方法で解釈される。「有効に受信される」とは、このコ
マンドが管理ユニットと回路との間の通信プロトコルに
従って正しく受信されたことを意味する。特に、伝送さ
れたメッセージが1つまたは複数の制御ビットを含む場
合は、上記メッセージから抽出された制御ビットがその
伝送が正しいことを示す場合に、1つのコマンドが有効
に受信されたとみなされる。それによって伝送チャネル
上の摂動に起因する解釈エラーは制限される。本発明の
他の特徴および利点は添付図面を参照した単なる実施例
である以下の説明からより良く理解できよう。
【0013】
【実施例】図1はアンテナ11に接続された制御ユニットU
Cを備える管理ユニット1を示している。この管理ユニ
ットは所定の用途で管理ユニットの機能を実行するのに
必要な手段、並びに電子回路2と電磁的にインタフェー
スするための手段を組込む。以下、電話機に適用される
本発明の実施例を説明する。電子回路2は例えばテレホ
ンカード(チップカード)であり、管理ユニット1は以
降リーダと称する読取り/書込み装置であり、この装置
はカード2のメモリから読取るだけでなく、これに書込
むこともできる。
【0014】カード2との電磁インタフェースを提供す
るために、例えば「ISO 14443-2タイプB」規格に従っ
て、リーダは搬送周波数が13.56MHz(メガヘルツ)の正
弦変調電磁波を発生させる手段を備える。この電磁波は
カード2の論理回路を約10cm(センチメートル)離れた
位置で遠隔給電するのに十分な強度がある。このような
遠隔電源エネルギーは約1.5A/m(アンペア毎メートル)
である。搬送波は振幅変調の一形態であるASK(振幅位
相変調)に従って変調される。変調深度は少なくとも10
%である。この変調によってコマンドワードはリーダ1
からカード2へ伝送される。
【0015】カード2は制御ユニットUCに接続されたア
ンテナ21を備え、制御ユニットUCには、カードの機能を
この用途において実行するのに必要な手段をメモリを含
めて組込んである。カード2はリーダ1との電磁インタ
フェースを提供するための手段をさらに備える。後者の
手段はアンテナ21で受けた電磁エネルギーを、カード2
の論理回路を供給するために3V(ボルト)に調整された
電源電圧に変換するための手段を備える。さらに、これ
らの手段はリーダ1によって伝送されたコマンドメッセ
ージを生成するビットを再生するための復調およびデコ
ード手段も備える。最後に、この手段は制御可能なスイ
ッチ23と直列のインピーダンス装置22を備える。このイ
ンピーダンス装置22は、スイッチの開または閉状態に応
じて、アンテナ21と並列に回路内に加えたり、回路から
外すことが可能で、これによってアンテナ21に加わる負
荷を変えることができる(直列接続も可能である)。ス
イッチ23の状態はカード2の制御ユニットUCによって制
御され、カード2からリーダ1へデータワード(特にカ
ードのメモリから読取られたデータ)を序文に記載の負
荷変調原理を用いて伝送する。この伝送を改善するため
に、データはBPSK(「二進移相変調」)に従って、すな
わち二相変調によって符号化される。この符号化は「IS
O 14443-2タイプB」規格に従ってfcc/16、すなわち847k
Hz(キロヘルツ)の周波数fsの副搬送波を用いる。伝送
すべきデータで移行するたびに、スイッチ23を制御する
周波数fsの信号は180度位相が変わる。カードリーダか
らカードへ、またはカードからカードリーダへの情報の
伝送は106Kbit/s(キロビット毎秒)の速度で行われ
る。従って1ビットの伝送時間は1/106kHzである。
【0016】図2はリーダからカードへ伝送されるコマ
ンドワードを示している。このワードは4ビットであ
る。最初のビット、またはSビットはデータ転送の同期
化に用いられるサービスビットである。これは古典的に
は、スタートビットとして知られているもので、例えば
二進数の値ゼロである。
【0017】次の2ビット、D0およびD1ビットは伝送さ
れるコマンドを符号化する有効データビットである。こ
れらは古典的には、コマンドビットとして知られてい
る。2コマンドビットでは最大でも4つの異なるコマン
ドしか処理できない。現在のテレホンカードでは3つの
異なるコマンドビットしか実際に使用されていない:-
第1のコマンドは読出しコマンドとして知られてい
る;この機能は上記アドレスカウンタをインクリメント
して、カードのメモリのアドレスカウンタの(インクリ
メント後の)現在の値に対応するアドレスに記憶された
データを読出すことであり、そしてこのデータはリーダ
へ伝送される;- 第2のコマンドは初期化コマンドと
して知られている;このコマンドはカードのアドレスカ
ウンタを初期化し(ゼロにリセットする(RTZ)機能と
しても知られている)、アドレスカウンタの(初期化後
の)現在の値に対応するアドレス、すなわちカードのメ
モリのゼロアドレスに記憶されたデータを読出す機能を
有し、このデータはその後リーダへ伝送される;- 第
3のコマンドはプログラミングコマンドとして知られて
いる;このコマンドはアドレスカウンタの現在の値に対
応するアドレスに位置するカードのメモリセルを(この
セルが書き込みアクセス可能なメモリゾーンに位置して
いるという条件で)プログラムする機能を有する。ま
た、図2に示すコマンドワードは第4のビット、または
Pビットで終わり、このビットは受けたデータの有効性
を制御するためにカードが使用するサービスビットであ
る。このビットは古典的には、制御ビットとして知られ
ている。現在のテレホンカードで行われる制御はパリテ
ィ制御である。従ってPビットの値はD0およびD1ビット
に適用される排他的OR(XOR)関数の結果によって決定
される。
【0018】図3はカードからリーダへ伝送されるデー
タワードの構造を示している。このワードは3ビットで
あり、1番目のまたはSビットは図2を参照して説明し
たコマンドワードのSビットと同一であり、同じ機能を
満たす。第2のビット、またはDビットは上述の第1ま
たは第2のコマンドを受けてカードのメモリから読取ら
れたデータビットである。最後に、第3のビット、また
はNDビットはDビットの二進補数である。従って、メモ
リから読取られた情報ビットは同じワード内で2回送信
され、1回は相補形である。これは周波数fsの副搬送波
信号における2回の遷移、従って二回の位相変位を意味
する。それによってリーダによる検出が向上する。
【0019】以下、本発明の方法をどのようにして実施
するかを説明するために、2つの異なる場合を説明す
る:第1に図4の(a)および(b)を参照し、第2に図5の
(a)および(b)を参照する。いずれの場合も、スタートア
ップ時のカードのアドレスカウンタの値はn(nは整
数)であると仮定する。
【0020】第1の場合(図4(a))は、リーダがコマン
ドワード100(図4(a))を伝送して所定のコマンドC、例
えば読出しコマンドを送信する。その後、リーダは「不
動時間」または「沈黙時間」とよばれる時間T0の間、コ
マンドを伝送しない。
【0021】不動時間T0の目的はリーダを送信モードか
ら受信モードへ切替えることにある。実際に、リーダは
この時間を利用して周波数fccの搬送波を変調する手段
を非活性化したり、逆に、リーダのアンテナ11上の電圧
変化を検出する手段を活性化する。この動作は当業者に
「アンテナ切り換え」として知られている。実際には、
周波数fccの電磁波が絶えず伝送されるアンテナ11の機
能が、振幅変調によって情報を伝送する機能からアンテ
ナ21の電荷を変調することによってカードから送信され
た情報を検出する機能に切り替わることは理解できよ
う。上記規格によれば、不動時間T0は120/fs、すなわち
141μs(マイクロ秒)である。
【0022】カードの論理回路はアドレスカウンタを1
単位インクリメントする(アドレスカウンタの値はn+1
になる)。カードの論理回路は次にカードのメモリのア
ドレスn+1に記憶されたデータを読出す。最後に、コマ
ンド100を受信した後の不動時間T0の終了時に、カード
の論理回路は伝送するデータワード200(図4 (b))を生
成する。この目的のために、時間T0の終了後の時間T1
間、アンテナ21の電荷は周波数fsで変調され、それによ
ってリーダがカードと同期化することができる。時間T1
の後、アンテナ21の電荷を変調する信号で発生した第1
の位相変位はデータワード200のスタートビットSを構成
し、その後このスタートビットSは伝送される。
【0023】本発明の方法はさらに、コマンドCの受信
後に不動時間T0を考慮に入れない場合、すなわちこの不
動時間T0の終了前にカードが新しいコマンドを受ける場
合の、リーダによって伝送された同じコマンドCの別の
解釈を提案する。第2の場合(図5)は、リーダがコマ
ンドワード100を伝送し、時間T0が経過する前に、新し
いコマンドワード101を送信する。このワード101はワー
ド100と同じコマンドCか、または別のコマンドを伝送す
ることができる。第1のワード100で送信されるコマンド
Cの解釈に影響するのは、第2のワード101で伝送される
コマンドの種類ではなく、むしろ2個のワード100およ
び101の送信の間の時間である。
【0024】ワード100で伝送されるコマンドCはアドレ
スカウンタを1単位ずつインクリメントする(値はn+1
になる)だけであり、第1の場合のようなカードのメモ
リのアドレスn+1に記憶されたデータの読出しとその後
の伝送は行わない。ワード101で伝送されたコマンドが
ワード100で伝送されたコマンドCであると仮定し、ワー
ド101の後に不動時間T0が経過する場合、ワード201(図
5(b))は上述の第1の場合のワード200と同様に伝送され
る。しかし、以下で説明するように、ワード201によっ
て伝送されたデータはカードのメモリのアドレスn+2に
記憶されたデータである。実際に、コマンドワード101
で送信されたコマンドCは上記の第1の場合と同様に解釈
され、カードのアドレスカウンタを新たにインクリメン
トする(カウンタはn+2へ進む)。
【0025】従って、本発明ではコマンドCを伝送した
後の時間T0中に生ずることに対応して、同じコマンドC
がある方法で解釈されたり、または異なる方法で解釈さ
れる。本発明では上述のコマンドC(読出しコマンド)
に帰する2つのコマンド機能によって、カードのメモリ
のn+mアドレスに記憶されたデータを読出すときの時
間が節約されることは注目されるであろう。実際、カー
ドはn+mアドレスに記憶されたデータしか伝送しな
い。カードのアドレスカウンタの値をn+m-1にするた
めに連続的に伝送されるm-1回のコマンドワードは、互
いに時間間隔T0は離れてはいない。コマンドワードのこ
のシーケンスは、アドレスカウンタの値を対象となる値
より1つ前の値にする役目しかしないので、従って高速
で伝送される。
【0026】当然、本発明の原理は任意のコマンドに適
用することができ、上述のような読出しコマンドに限定
されるものではない。例えば、テレホンカード用の(初
期化コマンドとして知られる)上述の第2のコマンド
は、不動時間を考慮に入れる場合には第1の方法で解釈
され、カードのアドレスカウンタを初期化し、カードの
メモリのゼロアドレスに記憶されたデータを読取り、そ
のデータをリーダに伝送する上述の各機能を実行するこ
とができる。本発明によれば、上述の第2のコマンドは
さらに、不動時間を考慮に入れない場合には第2の方法
で解釈され、アドレスカウンタを初期化する機能のみを
実行することができる。
【0027】所定のコマンドを伝送した後の不動時間T0
の終了前に、管理ユニットが新しいコマンドを伝送する
場合には、その新しいコマンドが何であれ、先に伝送さ
れた所定のコマンドは本発明により第2の方法で解釈さ
れることは説明した。しかし、本発明の一態様では、そ
れ(すなわちこの同じコマンド)が不動時間T0の終了前
に再度伝送される(すなわち繰り返される)場合にの
み、所定のコマンドをこの第2の方法で解釈することも
できる。換言すれば、所定のコマンドを伝送した後に来
る不動時間T0の終了前に伝送される新しいコマンドは上
記所定のコマンドと同一でなければならない。
【0028】例えば、(プログラミングコマンドとして
知られる)上述のテレホンカード用の第3のコマンド
は、不動時間を考慮に入れる場合には第1の方法で解釈
され、上記で説明したプログラミング機能を実行するこ
とができる。この第3のコマンドはまた、不動時間T0
終了前にこの同じコマンドが繰返される場合にのみ本発
明の第2の方法で解釈され、例えば、カードのメモリの
アドレスカウンタの現在の値に対応するアドレスに記憶
されたデータを消去する機能を実行することができる。
本発明は特に、チップカード(テレホンカード)の非接
触管理用の読取り書込み装置を備える電話機に適用でき
る。本発明の一実施例では、上記電話機はカードとの電
磁インタフェースに関して「ISO 14443-2タイプB」規格
に従う。このような場合には、上記不動時間T0の長さ
は、少なくとも読取り/書込み装置が送信モードから受
信モードへ移行する時間に等しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が実施されるシステムの概略図であ
る。
【図2】 管理ユニットによって伝送されるコマンドワ
ードの構造を示す。
【図3】 電子回路によって送信されるコマンドワード
の構造を示す。
【図4】 (a)および(b)は不動時間を考慮に入れた場合
の、管理ユニットおよびカードによってそれぞれ送信さ
れた二進ワードまたは他のワードのタイミング図であ
る。
【図5】 (a)および(b)は不動時間を考慮に入れない場
合の、管理ユニットおよびカードによってそれぞれ伝送
された二進ワードまたは他のワードのタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1 管理ユニット 2 電子回路 11、21 アンテナ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路の管理方法であって、管理ユニ
    ットによって送信された同じコマンドが、このコマンド
    の後に所定の長さの不動時間(T0)が存在する場合(第
    1の場合)には第1の方法で、前記不動時間(T0)の終了
    前に新しいコマンド(101)が伝送される場合(第2の場
    合)には第1の方法と異なる第2の方法で前記電子回路に
    よって解釈されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記不動時間(T0)の終了前に前記電子
    回路が前記新しいコマンドを有効に受ける場合にのみ、
    前記所定のコマンドが第2の方法で解釈されることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記新しいコマンドが前記所定のコマン
    ドと同一である場合にのみ、前記所定のコマンドが前記
    第2の方法で解釈されることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記電子回路がチップカードのメモリで
    あり、前記管理ユニットがそれと組み合わされる読取り
    /書込み装置であり、前記所定のコマンドが読出しコマ
    ンドであって、前記コマンドが、第1の場合に、カード
    のアドレスカウンタのインクリメント、このアドレスカ
    ウンタの現在の値に対応するアドレスに記憶されたデー
    タの読出しおよびそのデータの前記装置へ伝送を行い、
    第2の場合にはアドレスカウンタのインクリメントのみ
    を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記電子回路がチップカードのメモリで
    あり、管理ユニットがそれと組み合わされる読取り/書
    込み装置であり、所定のコマンドが初期化コマンドであ
    って、前記コマンドが、第1の場合に、カードのアドレ
    スカウンタの初期化、このアドレスカウンタの現在の値
    に対応するアドレスに記憶されたデータの読出しおよび
    そのデータの前記装置への伝送を行い、第2の場合には
    アドレスカウンタの初期化のみを行うことを特徴とする
    請求項1または2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記電子回路がチップカードのメモリで
    あり、管理ユニットがそれと組み合わされる読取り/書
    込み装置であり、所定のコマンドがプログラム/消去コ
    マンドであって、前記コマンドが、第1の場合に、カー
    ドのアドレスカウンタの現在の値に対応するアドレスに
    位置するメモリセルのプログラミングを行い、第2の場
    合には前記セルの消去を行うことを特徴とする請求項3
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか一項に記載の方
    法を実施するための手段を備えることを特徴とするチッ
    プカードの非接触管理用の読取り/書込み装置を備える
    電話機。
  8. 【請求項8】 「ISO 14443-2タイプB」規格の仕様に従
    うことを特徴とする請求項7に記載の電話機。
  9. 【請求項9】 前記不動時間(T0)が、少なくとも、送
    信モードから受信モードへ前記読取り/書込み装置が移
    行するのに必要な時間と等しいことを特徴とする請求項
    7または8に記載の電話機。
JP11320351A 1998-11-10 1999-11-10 電子回路の管理方法 Withdrawn JP2000227951A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9814136A FR2785700B1 (fr) 1998-11-10 1998-11-10 Procede de gestion d'un circuit electronique
FR9814136 1998-11-10

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