JP2000227720A - 現像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】粗面処理を施したキャッチローラを用いた場合
でも、キャッチローラに回収された磁性キャリアおよび
付着トナーをキャッチローラから確実に除去することが
可能な現像装置を提供する。 【解決手段】キャリア除去手段を、キャッチローラ(7)
表面に対し所定間隔の隙間をなして設けられたマグネッ
ト(3)で構成し、キャッチローラからマグネットに移転
したキャリア(6)によりキャッチローラ表面を摺擦する
磁気ブラシを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
などに代表される電子写真式印刷装置に用いられる現像
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】トナーと磁性キャリアとからなる２成分
現像剤を用いて感光体表面に形成された静電潜像を現像
する電子写真式印刷装置においては、静電潜像を現像す
る際にトナーだけではなく、トナーを保持していた磁性
キャリアまでもが感光体表面に付着してしまうことがあ
るため、感光体表面に付着した磁性キャリアを回収する
キャッチローラを備える場合がある。

【０００３】キャッチローラの表面は平滑面であり、キ
ャッチローラ表面に回収された磁性キャリアはキャッチ
ローラの回転により移動し、キャッチローラ表面に圧接
させて設けられた薄板状のスクレーパの位置まで来る
と、磁性キャリアはキャッチローラ表面から掻き取られ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のようにキャッチローラ表面が平滑面であると摩擦抵
抗が小さいため、摩擦によるキャリアの搬送力が弱く、
キャッチローラが回転してもキャリアがキャッチローラ
上で滑ってしまい、うまく搬送できないという不具合が
生じていた。

【０００５】上記の不具合を解消させようとして、キャ
ッチローラ表面を粗面化させる処理を施して摩擦抵抗を
増やすと、キャリアの搬送能力は向上する。しかし、こ
の場合には、キャッチローラからキャリアを掻き取るた
めに設けられたスクレーパとの接触によりキャッチロー
ラ表面が削られてしまい、徐々に摩擦抵抗が減り、キャ
ッチローラによるキャリア搬送力が弱められてしまうと
いう新たな不具合が生じていた。また、スクレーパの圧
接により、キャッチローラ表面に回収されたキャリアあ
るいはキャッチローラ表面に付着したトナーが粗面の凹
部に押し込まれてしまい、粗面による効果を十分発揮す
ることができないという不具合が生じていた。

【０００６】本発明の目的は、キャッチローラに回収さ
れた磁性キャリアを、キャッチローラから確実に除去す
ることが可能な現像装置を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、粗面処理を施したキャッチローラ
を用いた場合でも、キャッチローラに回収された磁性キ
ャリアは勿論のこと、付着トナーをもキャッチローラか
ら確実に除去することが可能な現像装置を提供すること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、トナーと
磁性キャリアとを含む現像剤を担持し、感光体表面に形
成された静電潜像を現像する現像ローラと、前記現像ロ
ーラから離脱し、感光体表面に付着した磁性キャリアを
回収するキャッチローラと、前記キャッチローラに回収
された磁性キャリアを、キャッチローラから除去するキ
ャリア除去手段とを有する現像装置において、前記キャ
リア除去手段を、前記キャッチローラ表面に対し所定間
隔の隙間をなして設けられたマグネットで構成し、前記
キャッチローラから前記マグネットに移転したキャリア
により前記キャッチローラ表面を摺擦する磁気ブラシを
形成することにより達成される。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１を用
いて説明する。図１において、現像装置１の現像ローラ
２は内部に固定されたマグネットローラ２ａと、外周部
の回転可能な現像スリーブ２ｂとから構成され、現像ス
リーブ２ｂ上に吸着されているトナーと磁性キャリアか
らなる現像剤５は、現像スリーブ２ｂの回転により回転
移動し、感光体４に対面する位置まで搬送され現像領域
に達する。この現像領域において感光体４の表面は現像
剤５によって摺擦され、感光体４表面に形成された静電
潜像が現像されることとなる。

【０００９】現像領域において感光体４の静電潜像が現
像される際、現像剤５中の磁性キャリア６の若干量が感
光体表面に付着する。感光体４表面に付着した磁性キャ
リア６は感光体４の回転によりキャッチローラ７と対面
する位置まで導かれる。キャッチローラ７は、内部に固
定されたマグネットローラ７ａと、外周部の回転可能な
スリーブ７ｂとから構成され、感光体４表面に付着した
磁性キャリア６をマグネットローラ７ａのＮ極による磁
力と、スリーブ７ｂに印加されたバイアス電圧にて吸着
する。吸着された磁性キャリア６はスリーブ７ｂの回転
によりマグネット３に対面する位置まで導かれる。

【００１０】マグネット３は、スリーブ７ｂから移転し
てきた磁性キャリア６を用いてマグネット３上に磁気ブ
ラシを形成し、スリーブ７ｂ上に回収された磁性キャリ
ア６を前記磁気ブラシで掻き取り、掻き取られた磁性キ
ャリア６は現像装置１の内部へ戻される。

【００１１】上記の構成によれば、キャリア除去手段が
従来のようなスクレーパと異なり磁気ブラシで構成され
るので、キャリアの搬送能力を向上させるためにキャッ
チローラ表面を粗面にした場合でも、磁気ブラシの穂が
粗面にならって入り込み、付着したトナーについても確
実に掻き出すことができるようになる。

【００１２】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、キャ
ッチローラに回収された磁性キャリアを、キャッチロー
ラから確実に除去することが可能な現像装置を提供する
ことができる。また、粗面処理を施したキャッチローラ
を用いた場合でも、キャッチローラに回収された磁性キ
ャリアは勿論のこと、付着トナーをもキャッチローラか
ら確実に除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の現像装置を示す概略構成図。

【符号の説明】

１…現像装置、２…現像ローラ、２ａ…マグネットロー
ラ、２ｂ…現像スリーブ、３…マグネット、４…感光
体、５…現像剤、６…キャリア、７…キャッチローラ、
７ａ…マグネットローラ、７ｂ…スリーブ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を担
   持し、感光体表面に形成された静電潜像を現像する現像
   ローラと、前記現像ローラから離脱し、感光体表面に付
   着した磁性キャリアを回収するキャッチローラと、前記
   キャッチローラに回収された磁性キャリアを、キャッチ
   ローラから除去するキャリア除去手段とを有する現像装
   置において、前記キャリア除去手段を、前記キャッチロ
   ーラ表面に対し所定間隔の隙間をなして設けられたマグ
   ネットで構成し、前記キャッチローラから前記マグネッ
   トに移転したキャリアにより前記キャッチローラ表面を
   摺擦する磁気ブラシを形成してなることを特徴とする現
   像装置。
2. 【請求項２】前記キャッチローラ表面が粗面処理されて
   いることを特徴とする請求項１記載の現像装置。