JPH0968901A - 残留トナー回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】クリーニング装置２から回収される残留トナー
の飛散が無く低コストの装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】クリーニング部材３と、搬送ローラ５と、
自由端が前記搬送ローラに摺擦し、残留トナーを回収容
器へ搬送回収するスクリュー部材６に向けて搬送可能に
配置した残留トナー搬送板７とを備え、前記搬送ローラ
は、前記残留トナーの帯電電位の逆電位となるような電
位を付与するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ、ファクシ
ミリ、複写機等の電子写真方式を利用した画像形成装置
に係わり、特にかかる方式を用いた残留トナーの回収装
置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より電子写真方式を利用した画像形
成装置は広く知られており、帯電、露光、現像、転写、
クリーニングを一連の工程として画像を形成する。かか
る画像形成方法のクリーニング装置に関しては、図3 に
示すように感光体ドラム１０表面に付着した未転写の残
留トナーを、クリーニング装置２０内のクリーニングブ
レード３０と摺擦ローラ４０でかき落とした後、感光体
ドラム軸の回転方向上流側に配した楕円形状又は多角形
の搬送ローラ５０の回転力で感光体ドラム１０と直交す
る方向へ搬送し、そこに配置したスクリュー６０まで残
留トナーが送り込まれると、スクリュー６０により感光
体ドラム軸方向に残留トナーを搬送させて、残留トナー
をトナー収容容器８に送り込む構成は知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる構成で
は、かき落とされた残留トナーがクリーニングブレード
３０の下に溜まり、クリーニング装置２０の下部に配置
したトナー受けから漏れて下に飛散し画像が汚れる等の
印字不良となることがあり、かかる点において改良が望
まれていた。特に中間転写体を用いたカラー電子写真装
置においては、画像の階調性を高めるべく中間転写体へ
のトナー漏れを確実に無くする必要があり、確実に残留
トナーを無くするには、漏れないようにマグネット等を
感光体ドラムに対面させて確実に残留トナーをキャッチ
して強制的に排出させる装置が考えられるが、装置が複
雑になって製造コストが上がる等、種々の解決する課題
があった。

【０００４】本発明は上述の欠点に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、残留トナーの飛散が無く低コスト
のクリーニング装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】本発明の目的を達成するた
めに本発明は、感光体ドラム軸と平行に配置され、該感
光体ドラムとの摺擦により感光体ドラム上の残留トナー
を除去するクリーニング部材と、前記感光体ドラムの回
転方向上流側に配置され、前記クリーニング部材により
除去された残留トナーを搬送する搬送ローラと、自由端
が前記搬送ローラに摺擦し、残留トナーを回収容器へ搬
送回収するスクリュー部材に向けて搬送可能に配置した
残留トナー搬送板とを備え、前記搬送ローラは、前記残
留トナーの帯電電位の逆電位となるような電位を付与す
るように構成した。

【０００６】また、前記搬送ローラを導電性ローラで構
成するとともに、該搬送ローラに電圧を印加可能に構成
して、前記残留トナーの帯電電位の逆電位となるように
構成しても良い。

【０００７】さらに、前記搬送ローラは、前記残留トナ
ー搬送板との摩擦帯電により前記残留トナーの帯電電位
の逆電位に帯電する帯電系列の材料により構成しても良
い。この場合、前記搬送ローラの形状を楕円形状にする
と良い。

【０００８】ここで、ブレードによってかき落とされた
残留トナーは、電圧がかけられ又は搬送板との摩擦帯電
した搬送ローラにより浮遊している残留トナーが吸着さ
れ、さらに吸着された残留トナーは搬送ローラに接触対
面した搬送部材でかき取られてスクリューに送られる。
この場合、楕円形状の搬送ローラの方がより搬送力を増
すものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１、図２
を用いて説明すると、１は感光体ドラムであり、その周
囲に帯電装置ａ、露光装置ｂ、現像装置ｃ、転写装置ｄ
が配置され、帯電、露光、現像、転写工程を経て転写装
置ｄで未転写のトナーをクリーニング装置２で清掃さ
れ、再度、画像を形成させる工程を繰り返している。

【００１０】３はクリーニングブレードであり、感光体
ドラム１に接触させてカウンタ方式でクリニング可能に
構成されている。４は摺擦ローラであり、クリーニング
ブレード３で清掃しきれなかったトナーをかき落とす構
成となっている。

【００１１】５は搬送ローラであり、材質として一般的
に絶縁の材料が用いられる。特に次に説明する搬送板
（残留トナー搬送板）７と摩擦により、残留トナーの帯
電電位と帯電系列が異なる材質が選択される。これによ
りクリーニング装置２内の浮遊したトナーを吸着させて
トナー飛散が防止できる。

【００１２】一方、図３に示すように搬送ローラ５より
外部電極５ａを接続させて浮遊したトナーを吸着可能に
構成しても良い。この場合の搬送ローラ５は導電性ロー
ラが用いられ、形状も楕円形状がさらに搬送力を付ける
ことができる。

【００１３】７は搬送板であり、搬送ローラ５に接触体
面して構成されており、上述の搬送ローラ５との摩擦帯
電を行うほか、搬送ローラ５に吸着した残留トナーをか
き落とすよう構成するとともに、次に説明するスクリュ
ー６へトナーを搬送させる機能をも持つ。かかる搬送板
７の材質としてはマイラー等のフイルムが用いられるが
これに限定されない。

【００１４】６はスクリューである。軸方向へ延在形成
してなり、搬送ローラ５から送られてくる残留トナーを
軸方向に搬送して、トナー収容容器８に集まるように構
成されている。

【００１５】上述の構成により、クリーニングブレード
３と摺擦ローラ４によって感光体ドラム１から完全にか
き落とされた残留トナーは、電圧がかけられ又は搬送板
７との摩擦帯電した搬送ローラ５に吸着され、さらに吸
着された残留トナーは搬送ローラ５に接触対面した搬送
板７でかき取られてスクリュー６に送られて、スクリュ
ー６は感光体ドラム軸方向に残留トナーを搬送させて、
トナー収容容器８に送り込まれることになる。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、上述のようにクリーニ
ング部材と、残留トナーを回収容器へ回収するスクリュ
ー部材と、搬送ローラと、残留トナー搬送板とを備え、
その搬送ローラと前記残留トナー搬送板を接触させて構
成するとともに、前記搬送ローラが、前記残留トナーの
帯電電極の逆電位となるように構成したことで、浮遊ト
ナーが吸着しやくなりトナー漏れが無くなる他、簡単な
構成のトナー回収装置が提供できる

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の残留トナー回収装置の実施例を示す概
要図

【図２】本発明の他の実施例を示す概要図

【図３】従来の残留トナー回収装置を示す概要図

【符号の説明】

１：感光体ドラム ２：クリーニング装置 ３：クリーニングブレード（クリーニング部材） ４：摺擦ローラ ５：搬送ローラ ６：スクリュー（スクリュー部材） ７：残留トナー搬送板 ８：トナー収容容器

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】感光体ドラム軸と平行に配置され、該感光
   体ドラムとの摺擦により感光体ドラム上の残留トナーを
   除去するクリーニング部材と、 前記感光体ドラムの回転方向上流側に配置され、前記ク
   リーニング部材により除去された残留トナーを搬送する
   搬送ローラと、 自由端が前記搬送ローラに摺擦し、残留トナーを回収容
   器へ搬送回収するスクリュー部材に向けて搬送可能に配
   置した残留トナー搬送板とを備え、 前記搬送ローラは、前記残留トナーの帯電電位の逆電位
   となるような電位を付与するように構成したことを特徴
   とする残留トナー回収装置。
2. 【請求項２】前記搬送ローラを導電性ローラで構成する
   とともに、該搬送ローラに電圧を印加可能にして、前記
   残留トナーの帯電電位の逆電位となるように構成したこ
   とを特徴とする請求項１記載の残留トナー回収装置。
3. 【請求項３】前記搬送ローラは、前記残留トナー搬送板
   との摩擦帯電により前記残留トナーの帯電電位の逆電位
   に帯電する帯電系列の材料により構成したことを特徴と
   する請求項１記載の残留トナー回収装置。
4. 【請求項４】前記搬送ローラの形状を楕円形状にしたこ
   とを特徴とする請求項２又は３記載の残留トナー回収装
   置。