JP2000225751A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2000225751A
JP2000225751A JP11028559A JP2855999A JP2000225751A JP 2000225751 A JP2000225751 A JP 2000225751A JP 11028559 A JP11028559 A JP 11028559A JP 2855999 A JP2855999 A JP 2855999A JP 2000225751 A JP2000225751 A JP 2000225751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタへの用紙補充作業を容易にする。 【解決手段】 プリンタカバー7を開放方向に回動する
ことにより、プラテン12を有する下部ユニット14と
サーマルヘッド15を有する上部ユニット16とを係合
するロック機構Lのロックを解除し、さらに、プリンタ
カバー7の開放動作に連動して上部ユニット16も開放
する。これにより、プリンタカバー7と上部ユニット1
6とが一回の作業で同時に開放されるので、用紙補充作
業が容易になる。一方、プリンタカバー7を閉止方向に
回動させて閉じた状態にした場合、上部ユニット16は
半開位置に位置付けられるが、プリンタカバー7から一
部突出した押圧部材23を押し下げることでロック機構
Lをロック状態にして閉じることができる。これによ
り、下部ユニット14と上部ユニット16とが確実にロ
ックされ、サーマルヘッド15が保護されることにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部ユニットにプ
ラテンを備え、その下部ユニットに対して開閉自在の上
部ユニットにサーマルヘッドを備えるプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、POS端末等の商品販売登録デ
ータ処理装置に搭載されてレシートの印字を行うような
サーマルプリンタには、下部ユニットにプラテンと用紙
収納部とを備え、この下部ユニットに対して開閉自在に
設けられる上部ユニットにサーマルヘッドを備えている
ものがある。このような方式のサーマルプリンタでは、
下部ユニットと上部ユニットとの間に用紙搬送路が形成
されるので、ロール状に巻回された長尺状のレシート用
紙を用紙収納部に収納してそのレシート用紙を引き出し
た後、上部ユニットを閉じて下部ユニットにロックする
だけで、レシート用紙を介してサーマルヘッドをプラテ
ンに所定の加圧力で当接させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うなサーマルプリンタは、POS端末とは別体で設計さ
れる場合が多く、さらに、POS端末の使用形態や形状
を考慮するとPOS端末に内蔵される場合が多い。した
がって、POS端末の筐体には、内蔵されたサーマルプ
リンタ用のプリンタカバーが開閉自在に設けられること
になる。
【0004】ところが、このようなプリンタカバーを備
えたPOS端末のサーマルプリンタにレシート用紙を補
充する場合、プリンタカバーと上部ユニットとをそれぞ
れ別々に開閉しなければならなくなることにより、操作
が煩雑になってしまうので、場合によっては客に対して
迷惑がかかってしまう。
【0005】また、このようなサーマルプリンタにおい
ては、下部ユニットに対して上部ユニットを閉止させる
際に、サーマルヘッドとプラテンとを激しく当接させて
しまってサーマルヘッドを破損してしまう場合がある。
【0006】本発明の目的は、プリンタへの用紙補充作
業を容易にすることである。
【0007】本発明の目的は、サーマルヘッドを保護す
ることができるプリンタを得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ケーシングに設けられたプリンタ機構収納部を開閉する
回動自在のプリンタカバーと、前記プリンタ機構収納部
に収納されてプラテンを有する下部ユニットと、前記下
部ユニットに対して前記プリンタカバーと同一方向に開
閉し、その開閉に伴い前記プラテンに対して接離するサ
ーマルヘッドを有する上部ユニットと、前記プリンタカ
バーが閉じられた状態で前記上部ユニットに開閉方向へ
の所定量の変位を許容する遊びストロークをもって前記
プリンタカバーと前記上部ユニットとを連結し、これら
のプリンタカバーと上部ユニットとを連動させる連結機
構と、前記上部ユニットを前記下部ユニットに対して半
開位置に位置付け、前記上部ユニットの荷重位置に少な
くともその上部ユニットの自重よりも大きな外力が加え
られることにより前記上部ユニットに対して半開位置か
ら閉じる位置への変位を許容し、閉じる位置に変位した
前記上部ユニットをロックするロック機構と、閉じられ
た前記プリンタカバーに開放方向への所定以上の外力が
作用することにより前記ロック機構による前記上部ユニ
ットのロックを解除するロック解除機構と、前記プリン
タカバーにおける前記上部ユニットの前記荷重位置に当
接する位置に変位自在に取り付けられ、前記プリンタカ
バーが閉じられた状態で、前記上部ユニットが半開位置
に位置する場合には前記プリンタカバーから突出して前
記上部ユニットが閉じられた位置に位置する場合には前
記プリンタカバーと略同一面内に位置付けられる押圧部
材と、を備える。
【0009】したがって、プリンタカバーに開放方向へ
の所定以上の外力を作用させるとロック解除機構によっ
てロック機構による上部ユニットのロックが解除され、
下部ユニットのプラテンから上部ユニットのサーマルヘ
ッドが離れる。さらにプリンタカバーに外力を作用させ
て開放方向に回動させると、連結機構によってこのプリ
ンタカバーの開放動作に連動して上部ユニットも開放方
向に回動される。一方、プリンタカバーに外力を作用さ
せてプリンタカバーを閉じた状態では、連結機構によっ
てこのプリンタカバーの閉止動作に連動して上部ユニッ
トも閉止方向に回動するが、連結機構の有する上部ユニ
ットに開閉方向への変位を許容する遊びストロークによ
って上部ユニットは下部ユニットに対して半開位置に位
置付けられ、上部ユニットの荷重位置に当接する押圧部
材がプリンタカバーから一部突出する。そして、この一
部突出した押圧部材に少なくとも上部ユニットの自重よ
りも大きな外力が加えられることによりロック機構が変
位し、上部ユニットも半開位置から閉じる位置へと変位
してロックされ、上部ユニットが閉じられた状態にな
る。これにより、プリンタカバーと上部ユニットとが一
回の作業で同時に開放されるとともに、プリンタカバー
を閉じた状態では、上部ユニットが下部ユニットに対し
て半開位置に一時的に位置付けられるので、サーマルヘ
ッドの破損も回避され、かつ、押圧部材の存在により上
部ユニットが下部ユニットに対して確実にロックされ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
リンタにおいて、前記押圧部材の前記プリンタカバーに
対する引出可能部分には、前記プリンタカバーの色とは
異なる色が着色されている。
【0011】したがって、押圧部材のプリンタカバーに
対する引出可能部分にそのプリンタカバーの色とは異な
る色が着色されることにより、押圧部材のプリンタカバ
ーからの突出が肉眼で明確に確認される。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のプリンタにおいて、前記プリンタカバーの閉止方
向への動作に対して抑制力を働かすダンパ機構を備え
る。
【0013】したがって、プリンタカバーの閉止動作の
際には、ダンパ機構によってプリンタカバーの閉止方向
への動作に対して抑制力が働くことにより、プリンタカ
バーが重力によって急激に回動することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。
【0015】図1はPOS端末1の構造を示す外観斜視
図である。図1に示すように、POS端末1のケーシン
グである筐体2の操作者側から見て左側には、サーマル
プリンタユニット3(図2参照)を内蔵するプリンタ機
構収納部4やICカード等を挿入するカード挿入口5等
が設けられている。このプリンタ機構収納部4には、筐
体2に対して開閉自在であって、閉じられた状態ではサ
ーマルプリンタユニット3によって印字されるレシート
等を発行するレシート排出口6を形成するプリンタカバ
ー7が設けられている。また、プリンタカバー7の上部
には、ハンドスキャナ(図示せず)を載置するためのス
キャナ載置部8が形成されている。一方、POS端末1
の筐体2の操作者側から見て右側には、チルト自在なデ
ィスプレイ9、各種のキーが集合するキーボード10、
磁気カードを挿入する磁気カード挿入口11等が設けら
れている。
【0016】次に、プリンタ機構収納部4の周辺の取付
構造について説明する。ここで、図2はPOS端末1の
プリンタ機構収納部4付近を示す縦断側面図、図3はサ
ーマルプリンタユニット3とプリンタカバー7との構成
を概略的に示す分解斜視図である。
【0017】図2に示すように、プリンタ機構収納部4
に収納されたサーマルプリンタユニット3は、プラテン
12とロール状に巻回された長尺状のレシート用紙Rを
収納する用紙収納部13とを備えた下部ユニット14と
サーマルヘッド15を備えた上部ユニット16とにより
構成されている。そして、上部ユニット16は、下部ユ
ニット14に対して支軸Aによって軸支され開閉自在と
されている。また、上部ユニット16は、後述する連結
機構によってプリンタカバー7の開閉動作と連動して開
閉動作する構造とされている。これらの下部ユニット1
4と上部ユニット16とには、閉じられた状態の上部ユ
ニット16を下部ユニット14に対してロックするロッ
ク機構Lが、サーマルプリンタユニット3の操作者から
見て左右両側にそれぞれ設けられている。このロック機
構Lのロック状態は、後述するロック解除機構によって
解除される。つまり、ロック機構Lとロック解除機構と
により、下部ユニット14と上部ユニット16とは係脱
自在になっている。なお、上部ユニット16が閉じられ
た状態にあってロック機構Lがロック状態にある場合に
は、プラテン12とサーマルヘッド15との間に用紙案
内経路(図示せず)が形成されるとともに、サーマルヘ
ッド15をプラテン12に所定の加圧力で当接させるこ
とができるように構成されている。
【0018】次に、ロック機構Lの構造について詳細に
説明する。図2に示すように、ロック機構Lは、下部ユ
ニット14に設けられて付勢部材(図示せず)により係
合方向に付勢されたフックアーム17と、上部ユニット
16に設けられたロックピン18とを主体に構成されて
いる。このフックアーム17は、軸19により軸支され
てロックピン18に係脱自在に設けられている。つま
り、上部ユニット16は、フックアーム17がロックピ
ン18に係合することで閉じた位置に位置決めされ、そ
の係合が解除されることで開くことができる。また、フ
ックアーム17には、上部ユニット16が閉じられる際
にロックピン18に当接しつつその干渉をフックアーム
17の軸19による回動作用で逃がすための傾斜部17
aが形成されている。なお、上部ユニット16が下部ユ
ニット14に対して半開位置に位置付けられる場合、こ
の傾斜部17a上にロックピン18が位置することにな
る。この半開状態で上部ユニット16の荷重位置16a
にその自重よりも大きな外力が加えられると、ロックピ
ン18に対する干渉がフックアーム17の回動動作によ
って逃されながら上部ユニット16が変位し、最終的に
はロックピン18にフックアーム17が係合し、上部ユ
ニット16は下部ユニット14に対して閉じられた状態
になってロックされることになる。また、フックアーム
17には、三角形状のリリースチップ20が取り付けら
れている。
【0019】一方、図2に示すように、プリンタカバー
7は、支軸Aに対して平行に設けられた支軸Bによって
軸支されることにより筐体2に対して開閉自在とされて
いる。このプリンタカバー7には、取っ手部21が形成
されており、この取っ手部21を操作者が把持して上下
動させることによりプリンタカバー7の開閉が可能にな
る。また、この取っ手部21が、プリンタカバー7を閉
じた状態においてレシート排出口6の一部を形成するこ
とになる。さらに、図3に示すように、プリンタカバー
7には穴部22が形成されており、この穴部22には押
圧部材として機能するプッシュボタン23がプリンタカ
バー7の表面7aに対して変位自在に取り付けられてい
る。詳細には、穴部22には突起22aが対向して突出
形成され、プッシュボタン23には溝状のガイド23b
がそれらの突起22aに対向して形成されている。そし
て、穴部22の突起22aに対してプッシュボタン23
のガイド23bを滑り込ませることにより、穴部22の
突起22aが、プッシュボタン23のプッシュ面23a
を一定位置よりも下方に落ち込まないように規制するこ
とになる。つまり、プッシュボタン23は、サーマルプ
リンタユニット3の下部ユニット14と上部ユニット1
6とがロック機構Lによって完全にロックされている状
態では、その下部23dを上部ユニット16の荷重位置
16aに当接させ、上部のプッシュ面23aをプリンタ
カバー7の表面7aと略同一面内に位置付けさせている
(図2参照)。なお、プッシュボタン23においては、
プッシュ面23aの色とプッシュ面23a以外の部分
(穴部22からの引出可能部分)23cの色とが、異な
る色に塗り分けられている。本実施の形態においては、
プッシュ面23aの色は筐体2やプリンタカバー7と同
色の白色であって、プッシュ面23a以外の部分23c
の色は赤色とされている。
【0020】プリンタカバー7の操作者から見て左右両
側には、ガイドレールフレーム24が備えられている。
これらのガイドレールフレーム24には、スリット状の
ガイドレール25がそれぞれ形成されている。また、取
っ手部21の側に位置するガイドレール25の端部は、
このガイドレール25の幅に比べて幅広の大径部26と
されている。さらに、取っ手部21の側に位置するガイ
ドレールフレーム24の端部には、円盤形状のリリース
ロッド27が設けられている。このリリースロッド27
は、プリンタカバー7が閉じられた状態にある場合に
は、ロック機構Lのフックアーム17に設けられた三角
形状のリリースチップ20の一辺に当接している。した
がって、プリンタカバー7に外力を作用させて開放させ
る方向に回動させた場合には、プリンタカバー7のガイ
ドレールフレーム24に設けられたリリースロッド27
が、フックアーム17の三角形状のリリースチップ20
を付勢部材の付勢力に反してその形状に従って押すこと
でフックアーム17を回動させることになる。こうする
ことにより、フックアーム17とロックピン18との係
合が解除され、ロック機構Lのロックを解除することが
できる。つまり、フックアーム17のリリースチップ2
0とリリースロッド27とがロック解除機構として機能
することになる。
【0021】また、ガイドレールフレーム24のサーマ
ルプリンタユニット3側には、レール状の板ばね28が
それぞれ設けられている。
【0022】加えて、上部ユニット16のロック機構L
の近傍には、ガイドレールフレーム24のガイドレール
25に差し込まれるスライド軸29を有する円盤状のガ
イドレールスペーサ30が回動自在にそれぞれ設けられ
ている。このガイドレールスペーサ30のスライド軸2
9がプリンタカバー7に設けられたガイドレールフレー
ム24のガイドレール25に差し込まれることにより、
プリンタカバー7の開閉動作に伴ってスライド軸29が
ガイドレール25内をスライド自在に摺動することにな
る。すなわち、下部ユニット14との係合状態が解除さ
れた上部ユニット16が、ガイドレール25の軌道に従
ってプリンタカバー7の開閉動作に連動して開閉する構
造になっている。つまり、ガイドレール25とスライド
軸29とによってサーマルプリンタユニット3の上部ユ
ニット16とプリンタカバー7とを連結する連結機構が
構成されている。なお、ガイドレール25の大径部26
は、プリンタカバー7が閉じられてロック機構Lがロッ
クされた状態で、ガイドレールスペーサ30のスライド
軸29をフリーな状態で位置させ、かつ、上部ユニット
16に開閉方向への所定量の変位を許容する遊びストロ
ークを持たせている。また、このガイドレールスペーサ
30の軌道は、プリンタカバー7を閉止方向に回動させ
た場合において、ガイドレールフレーム24のサーマル
プリンタユニット3側に設けられたレール状の板ばね2
8に干渉する。
【0023】さらに、サーマルプリンタユニット3の用
紙案内経路にはレシート用紙Rを切断するカッタ機構C
が備えられており、このカッタ機構Cは上部ユニット1
6に設けられる固定刃31と、下部ユニット14に設け
られる可動刃32とにより構成されている。可動刃32
は図示しないモータを駆動源としており、この可動刃3
2と固定刃31とがハサミのように噛み合って摺動する
ことによりレシート用紙Rが切断される。加えて、固定
刃31には、上部ユニット16が開かれている場合に例
えば操作者の手等に触れないようにするためのカッタカ
バー33が、軸34により回動自在に設けられている。
このカッタカバー33は、固定刃31に当接した場合に
のみ可動刃32を露出させるような形状になっている。
【0024】このような構成においてプリンタカバー7
と上部ユニット16との開放動作について図4及び図5
を参照して説明する。まず、サーマルプリンタユニット
3の下部ユニット14の用紙収納部13にレシート用紙
Rを補充する場合には、レシート排出口6の一部を形成
するプリンタカバー7の取っ手部21を把持して引き上
げる。プリンタカバー7の取っ手部21が引き上げられ
ると、プリンタカバー7のガイドレールフレーム24に
設けられたリリースロッド27がフックアーム17の三
角形状のリリースチップ20を押しながらフックアーム
17を回動させることにより、フックアーム17とロッ
クピン18との係合が解除され、サーマルプリンタユニ
ット3を構成する下部ユニット14と上部ユニット16
との閉止状態が解除される。なお、このようにロック機
構Lの係合をスムーズに解除するためには、ロックピン
18を一時的に静止状態にする必要がある。本実施の形
態においては、ガイドレール25の端部を幅広の大径部
26としたことにより、上部ユニット16に開閉方向へ
の所定量の変位を許容する遊びを生じさせ、プリンタカ
バー7を引き上げる際に大径部26の遊び部分にガイド
レールスペーサ30のスライド軸29を入り込ませるこ
とで、プリンタカバー7のガイドレールフレーム24に
設けられたリリースロッド27の動作開始に比べて上部
ユニット16のロックピン18の動作開始を一瞬だけ遅
らせることができるので、ロック機構Lのフックアーム
17とロックピン18との係合の解除がスムーズに実行
されることになる。
【0025】このようにしてロック機構Lのロック状態
が解除されると、プリンタカバー7の取っ手部21の引
上げに伴ってプリンタカバー7が開放され、カッタ機構
Cの固定刃31と可動刃32とが分離される。さらに、
プリンタカバー7の開放動作に伴って上部ユニット16
に設けられたガイドレールスペーサ30のスライド軸2
9がガイドレールフレーム24のガイドレール25内を
スライドしながら移動するため、図5に示すように、最
終的にはプリンタカバー7の開放動作に連動して上部ユ
ニット16も全開放されることになる。
【0026】したがって、プリンタカバー7の支軸Bと
上部ユニット16の支軸Aとが、同軸上に位置しなくて
も、プリンタカバー7と上部ユニット16とが連動して
同時に完全に開放されることにより、プラテン12とサ
ーマルヘッド15とが開放され、カッタ機構Cの可動刃
32と固定刃31とが開放されるので、用紙案内経路が
完全に開放され、レシート用紙Rの用紙収納部13への
補充作業が容易になる。
【0027】次に、プリンタカバー7と上部ユニット1
6との閉止動作について図6を参照して説明する。レシ
ート用紙Rの用紙収納部13への補充後においては、プ
リンタカバー7を押し下げて閉じる方向に回動させるこ
とにより、そのプリンタカバー7の閉止動作に伴って上
部ユニット16に設けられたガイドレールスペーサ30
のスライド軸29がガイドレールフレーム24のガイド
レール25内をスライドしながら移動するため、プリン
タカバー7の閉止動作に連動して上部ユニット16も閉
止方向に回動される。なお、このようにプリンタカバー
7を閉止方向に回動させる際には、ガイドレールスペー
サ30はガイドレールフレーム24に設けられた板ばね
28に当接しながらスライド軸29をガイドレールフレ
ーム24のガイドレール25内でスライドさせることに
なるので、プリンタカバー7が重力によって急激に回動
することはない。つまり、板ばね28がダンパ機構とし
て機能することになる。これにより、操作者等がプリン
タカバー7や上部ユニット16によって指等を挟まれる
ことが防止され、安全な運用を図ることができる。
【0028】ところが、このようにプリンタカバー7を
押し下げて閉じられた状態になった場合、図6に示すよ
うに、ガイドレール25の大径部26の上部にガイドレ
ールスペーサ30のスライド軸29が逃げ込むことによ
り、ロック機構Lのロックピン18とフックアーム17
とは係合されず、上部ユニット16は半開位置に位置付
けられる。このため、プッシュボタン23の下部23d
が半開状態の上部ユニット16の荷重位置16aに当接
することにより、プッシュボタン23が上部ユニット1
6によって収納範囲を制限されるので、プッシュボタン
23の一部がプリンタカバー7の表面7aから突出して
飛び出した状態になる。つまり、このようにプッシュボ
タン23を飛び出させることで、ロック機構Lがロック
状態にはないことを操作者等に報知することができるよ
うになっている。加えて、プッシュボタン23のプッシ
ュ面23aの色とプッシュ面23a以外の部分23cの
色とが異なる色に塗り分けられていることにより、プッ
シュボタン23が飛び出していることを肉眼で明確に確
認することができるようになっている。なお、このよう
に上部ユニット16を下部ユニット14に対して半開位
置に一時的に位置付けることによって、サーマルヘッド
15とプラテン12とを激しく当接させることを防止す
ることができ、サーマルヘッド15を保護することがで
きる。また、この場合、プリンタカバー7も完全に閉じ
られた状態にはなっておらず、レシート排出口6の形成
が不完全な状態であって上方に幅広に形成された状態に
なっている。
【0029】このようにプッシュボタン23が飛び出し
ている場合には、ガイドレール25の大径部26の有す
る上部ユニット16の遊びストロークに従って、このプ
ッシュボタン23で上部ユニット16の荷重位置16a
を上部ユニット16の自重よりも大きな力で押し下げて
上部ユニット16を閉止方向に回動させることにより、
フックアーム17の傾斜部17aにロックピン18を当
接させつつその干渉をフックアーム17の軸19による
回動作用によって逃がしながら上部ユニット16を変位
させ、最終的にはロックピン18にフックアーム17を
係合させてロック機構Lをロック状態にし、カッタ機構
Cの固定刃31と可動刃32とを当接させ、上部ユニッ
ト16を確実に閉じた状態にすることができる。
【0030】一方、プッシュボタン23の押し下げに従
ってそのプッシュボタン23のガイド23bがプリンタ
カバー7の穴部22の突起22aに当接することにより
プリンタカバー7も押し下げられることになるので、最
終的には、プリンタカバー7を確実に閉じた状態にする
ことができ、レシート排出口6を完全な状態に形成する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プリンタ
カバーに開放方向への所定以上の外力を作用させて上部
ユニットのロックを解除して下部ユニットのプラテンか
ら上部ユニットのサーマルヘッドを離し、さらにプリン
タカバーに外力を作用させて開放方向に回動させるとこ
のプリンタカバーの開放動作に連動して上部ユニットも
開放方向に回動する。一方、プリンタカバーに外力を作
用させてプリンタカバーを閉じた状態では、このプリン
タカバーの閉止動作に連動して上部ユニットも閉止方向
に回動するが、上部ユニットに開閉方向への変位を許容
する遊びストロークによって上部ユニットを下部ユニッ
トに対して半開位置に位置付けることで上部ユニットの
荷重位置に当接する押圧部材をプリンタカバーから一部
突出させ、この一部突出した押圧部材に少なくとも上部
ユニットの自重よりも大きな外力を加えることにより上
部ユニットも半開位置から閉じる位置へ変位させてロッ
クして上部ユニットを閉じた状態にすることにより、プ
リンタカバーと上部ユニットとを一回の作業で同時に開
放することができるとともに、プリンタカバーを閉じた
状態では、上部ユニットを下部ユニットに対して半開位
置に一時的に位置付けることができるので、サーマルヘ
ッドの破損を回避することができ、かつ、押圧部材の存
在により上部ユニットを下部ユニットに対して確実にロ
ックすることができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のプリンタにおいて、押圧部材のプリンタカバーに対
する引出可能部分にそのプリンタカバーの色とは異なる
色を着色することにより、押圧部材のプリンタカバーか
らの突出を肉眼で明確に確認することができるので、確
実にロック機構をロック状態にすることができ、用紙案
内経路を確実に形成することによる用紙ジャム等を防止
することができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載のプリンタにおいて、プリンタカバーの閉止
動作の際にダンパ機構によってプリンタカバーの閉止方
向への動作に対して抑制力を働かせることにより、プリ
ンタカバーの重力による急激な回動を防止することがで
き、操作者等がプリンタカバーや上部ユニットによって
指等を挟まれることを防止し、安全な運用を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のPOS端末の構造を示
す外観斜視図である。
【図2】POS端末のプリンタ機構収納部付近を示す縦
断側面図である。
【図3】サーマルプリンタユニットとプリンタカバーと
の構成を概略的に示す分解斜視図である。
【図4】プリンタカバーを少し引き上げた状態のプリン
タ部付近を示す縦断側面図である。
【図5】プリンタカバーを全開にした状態のプリンタ部
付近を示す縦断側面図である。
【図6】プリンタカバーを押し下げてロックされる前の
状態のプリンタ部付近を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング 4 プリンタ機構収納部 7 プリンタカバー 12 プラテン 14 下部ユニット 15 サーマルヘッド 16 上部ユニット 16a 荷重位置 20,27 ロック解除機構 23 押圧部材 23c 押圧部材の引出可能部分 25,29 連結機構 28 ダンパ機構 L ロック機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングに設けられたプリンタ機構収
    納部を開閉する回動自在のプリンタカバーと、 前記プリンタ機構収納部に収納されてプラテンを有する
    下部ユニットと、 前記下部ユニットに対して前記プリンタカバーと同一方
    向に開閉し、その開閉に伴い前記プラテンに対して接離
    するサーマルヘッドを有する上部ユニットと、 前記プリンタカバーが閉じられた状態で前記上部ユニッ
    トに開閉方向への所定量の変位を許容する遊びストロー
    クをもって前記プリンタカバーと前記上部ユニットとを
    連結し、これらのプリンタカバーと上部ユニットとを連
    動させる連結機構と、 前記上部ユニットを前記下部ユニットに対して半開位置
    に位置付け、前記上部ユニットの荷重位置に少なくとも
    その上部ユニットの自重よりも大きな外力が加えられる
    ことにより前記上部ユニットに対して半開位置から閉じ
    る位置への変位を許容し、閉じる位置に変位した前記上
    部ユニットをロックするロック機構と、 閉じられた前記プリンタカバーに開放方向への所定以上
    の外力が作用することにより前記ロック機構による前記
    上部ユニットのロックを解除するロック解除機構と、 前記プリンタカバーにおける前記上部ユニットの前記荷
    重位置に当接する位置に変位自在に取り付けられ、前記
    プリンタカバーが閉じられた状態で、前記上部ユニット
    が半開位置に位置する場合には前記プリンタカバーから
    突出して前記上部ユニットが閉じられた位置に位置する
    場合には前記プリンタカバーと略同一面内に位置付けら
    れる押圧部材と、を備えるプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材の前記プリンタカバーに対
    する引出可能部分には、前記プリンタカバーの色とは異
    なる色が着色されている請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記プリンタカバーの閉止方向への動作
    に対して抑制力を働かすダンパ機構を備える請求項1ま
    たは2記載のプリンタ。
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