JP2000224942A - 釣り用品 - Google Patents

釣り用品

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JP2000224942A
JP2000224942A JP11026921A JP2692199A JP2000224942A JP 2000224942 A JP2000224942 A JP 2000224942A JP 11026921 A JP11026921 A JP 11026921A JP 2692199 A JP2692199 A JP 2692199A JP 2000224942 A JP2000224942 A JP 2000224942A
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fishing
paint layer
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organic
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JP11026921A
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English (en)
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Yasushi Nishimura
泰 西村
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り用品に光触媒層を形成しても有機塗料層
や有機基材の劣化を抑える。 【解決手段】両軸受リール10は、釣りに使用されるリ
ールであって、リール本体1やカウンターケース8の合
成樹脂製の基材部20上に、有機塗料層22と、無機塗
料層23と、光触媒層24とを備えている。有機塗料層
22は、基材部20の外周面に有機塗料を塗布すること
により形成された層である。無機塗料層23は、有機塗
料層上に形成された層である。光触媒層24は、無機塗
料層上に光触媒粒24aをバインダ24b中に含む塗料
を塗布することにより形成された層である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り用品、特に釣
りに使用されて表面に有機物が付着しやすい釣り用品に
関する。
【0002】
【従来の技術】屋外で使用される釣り竿や釣り用リール
やクーラーボックス等の釣り用品は、釣り餌等の有機物
からなる異物が付着して汚染されやすい。釣り用品が汚
染されたまま乾燥すると、異物から異臭を発生すること
がある。たとえば、こませかごにしばしば充填されるオ
キアミやそれが入った液体が釣り用品に付着し乾燥する
と、オキアミから異臭が発生する。このような異臭が発
生したままの釣り用品を車に積み込むと、車内に臭いが
移り臭くなる。そこで、通常は釣りを行った後に真水や
海水で釣り用品を洗浄することがしばしば行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水で洗浄した
だけでは異物を十分に除去できず、異臭が残ることがあ
る。とくに、釣り用品の部品のつなぎ目等の凹んだ部分
に異物が残ると、水洗だけでは異物を十分に除去できな
い。そこで、釣り用品の表面に光触媒を含有する光触媒
層を形成することが考えられる。光触媒、たとえばアナ
ターゼ型のチタニア(TiO2)は、一般に光励起状態
で有機化合物が付着すると有機化合物中の炭素及び水素
を還元作用及び酸化作用により奪って有機化合物を分解
する機能がある。この分解機能による自浄作用により抗
菌・脱臭・防汚が可能なため、汚染されやすい釣り用品
に、たとえば光触媒を含有した塗料(以下、光触媒塗料
という)を塗布して光触媒層を形成すれば、光を当てた
上で水で洗浄しただけで釣り用品を清潔に保つことが可
能である。
【0004】しかし、一般によく使用される色数が豊富
なウレタン樹脂塗料やエポキシ樹脂塗料やアクリル樹脂
塗料などの有機塗料を使用した有機塗料層上に光触媒塗
料を上塗りすると、有機塗料層が光触媒の自浄作用によ
り分解されて劣化し有機塗料層の寿命を縮めるおそれが
ある。また、合成樹脂等の有機基材上に塗布しても同様
に有機基材を劣化させるおそれがある。本発明の課題
は、釣り用品に光触媒層を形成しても有機塗料層や有機
基材の劣化を抑えることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用品
は、釣りに使用される用品であって、本体部と、有機塗
料層と、無機塗料層と、光触媒層とを備えている。有機
塗料層は、本体部の周面の少なくとも一部に形成された
層である。無機塗料層は、有機塗料層上に形成された層
である。光触媒層は、無機塗料層上に形成された層であ
る。この釣り用品では、本体部上の少なくとも一部に有
機塗料を塗布して有機塗料層を形成し、その有機塗料層
の上に直接光触媒層を形成せずに無機塗料を塗布して無
機塗料層を形成する。そしてこの無機塗料層の上に光触
媒層を形成する。ここでは、有機塗料層の上に光触媒に
侵されにくい無機塗料層を形成しているので、有機塗料
層が光触媒層に直接接触しなくなり有機塗料層が保護さ
れる。このため、釣り用品に光触媒層を形成しても有機
塗料層の劣化を抑えることができる。
【0006】発明2に係る釣り用品は、釣りに使用され
る用品であって、有機基材製の本体部と、無機塗料層
と、光触媒層とを備えている。無機塗料層は、本体部上
の少なくとも一部に形成された層である。光触媒層は、
無機塗料層上に形成された層である。この釣り用品で
は、有機基材製の本体部上の少なくとも一部に直接光触
媒層を形成せずに無機塗料を塗布して無機塗料層を形成
する。そしてこの無機塗料層の上に光触媒層を形成す
る。ここでは、有機基材製の本体部の上に光触媒に侵さ
れにくい無機塗料層を形成しているので、有機基材から
なる本体部が光触媒層に直接接触しなくなり本体部が保
護される。このため、釣り用品に光触媒層を形成しても
有機基材からなる本体部の劣化を抑えることができる。
【0007】発明3に係る釣り用品は、発明1又は2に
記載の用品において、無機塗料層は、金属アルコキシド
系及びオルガノシロキサン系等の無機バインダのいずれ
か一つを少なくとも含む無機塗料を塗布して形成されて
いる。発明4に係る釣り用品は、釣りに使用される用品
であって、本体部と、有機塗料層と、光触媒塗料層とを
備えている。有機塗料層は、本体部の周面の少なくとも
一部に形成された層とである。光触媒塗料層は、有機塗
料層上に形成されフッ素樹脂及びシリコン樹脂製のバイ
ンダの少なくともいずれかひとつを含む層である。
【0008】この釣り用品では、本体部の周面の少なく
とも一部に有機塗料層が形成され、有機触媒層の上に光
触媒塗料層が形成されている。この光触媒塗料層は、フ
ッ素樹脂及びシリコン樹脂製のバインダの少なくともい
ずれかひとつを含むため、バインダが光触媒による分解
作用を受けにくくなる。このため、光触媒塗料層が劣化
しにくくなり、釣り用品に光触媒塗料層を形成しても有
機塗料層の劣化を抑えることができる 発明5に係る釣り用品は、釣りに使用される用品であっ
て、有機基材製の本体部と、光触媒塗料層とを備えてい
る。光触媒塗料層は、本体部上に形成されフッ素樹脂及
びシリコン樹脂製のバインダの少なくともいずれかひと
つを含む層である。
【0009】この釣り用品では、有機基材製の本体部の
上に光触媒塗料層が形成されている。この光触媒塗料層
は、フッ素樹脂及びシリコン樹脂製のバインダの少なく
ともいずれかひとつを含むため、バインダが光触媒によ
る分解作用を受けにくくなる。このため、光触媒塗料層
が劣化しにくくなり、釣り用品に光触媒塗料層を形成し
ても有機基材製の本体部の劣化を抑えることができる。
発明6に係る釣り用品は、釣りに使用される用品であっ
て、本体部と、有機塗料層と、光触媒塗料層とを備えて
いる、有機塗料層は、本体部の周面の少なくとも一部に
形成された層である。光触媒塗料層は、有機塗料層上に
形成され少なくとも紫外線吸収剤が混入されたバインダ
を含む層である。
【0010】この釣り用品では、本体部の周面の少なく
とも一部に有機塗料層が形成され、有機触媒層の上に光
触媒塗料層が形成されている。この光触媒塗料層は、少
なくとも紫外線吸収剤が混入されたバインダを含むた
め、バインダ中の紫外線吸収剤が紫外線を吸収して本体
部に近い光触媒が活動しにくくなり有機塗料層が光触媒
による分解作用を受けにくくなる。このため、釣り用品
に光触媒塗料層を形成しても有機塗料層の劣化を抑える
ことができる。
【0011】発明7に係る釣り用品は、釣りに使用され
る用品であって、有機基材製の本体部と、光触媒層とを
備えている、光触媒塗料層は、本体部上に形成され少な
くとも紫外線吸収剤が混入されたバインダを含む層であ
る。この釣り用品では、本体部の上に光触媒塗料層が形
成されている。この光触媒塗料層は、少なくとも紫外線
吸収剤が混入されたバインダを含むため、バインダ中の
紫外線吸収剤が紫外線を吸収して本体部に近い光触媒が
活動しにくくなり有機基材製の本体部が光触媒による分
解作用を受けにくくなる。このため、釣り用品に光触媒
塗料層を形成しても本体部の劣化を抑えることができ
る。
【0012】発明8に係る釣り用品は、発明1から7の
いずれかに記載の用品において、釣り用品は釣り用リー
ルであり、本体部はリール本体である。この場合には、
リール本体に光触媒層又は光触媒塗料層を形成しても有
機塗料層や有機基材製のリール本体が劣化しにくくな
る。発明9に係る釣り用品は、発明1から7のいずれか
に記載の用品において、釣り用品は釣り竿であり、本体
部は先細り筒状の竿本体である。この場合には、竿本体
に光触媒層又は光触媒塗料層を形成しても有機塗料層や
有機基材製の竿本体が劣化しにくくなる。
【0013】発明10に係る釣り用品は、発明1から7
のいずれかに記載の用品において、釣り用品はクーラボ
ックスであり、本体部は内部に空間を有する容器部と容
器部を開閉自在に閉止する蓋部とを有している。この場
合には、クーラボックスの容器部や蓋部からなる本体部
に光触媒層又は光触媒塗料層を形成しても有機塗料層や
有機基材製の本体部が劣化しにくくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕図1において、本
発明の一実施形態による両軸受リール10は、釣り竿に
装着されるリール本体1と、リール本体の内部に回転自
在に装着されたスプール2と、スプール2を回転させる
ためにリール本体1に設けられたハンドル3とを備えて
いる。
【0015】リール本体1は、スプール2の軸方向に間
隔を隔てて配置された1対の側板7a,7bと、両側板
7a,7bを連結する複数の連結部材(図示せず)とが
一体形成されたフレーム4と、側板7a,7bの側方を
覆う1対の側カバー5a,5bとを有している。リール
本体1の上部には、水深表示用のカウンターケース8が
載置されている。カウンターケース8の上面には、液晶
表示部9が臨んでいる。
【0016】リール本体1及びカウンターケース8は、
それぞれ、たとえばガラス繊維で強化されたナイロン6
6等の合成樹脂成形品である。これらの断面は、図2に
示すように、合成樹脂成形品からなる基材部20と、下
地塗料層21と、仕上げ塗料層22と、無機塗料層23
と、光触媒層24とをこの順で積層形成して構成されて
いる。下地塗料層21は、基材部20上にアクリル樹脂
塗料、エポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料などの有機
塗料を塗布することにより形成されており、基材部20
の色を隠すためにたとえば白色に色づけられている。仕
上げ塗料層22は、下地塗料層21上にアクリル塗料、
エポキシ塗料、ウレタン塗料などの有機塗料を塗布する
ことにより形成されており、所望の色を色づけするため
に形成されている。無機塗料層23は、金属アルコキシ
ド系及びオルガノシロキサン系等の無機バインダのいず
れか一つを少なくとも含む無機塗料を塗布して形成され
ている。なお、無機塗料層23として、有機成分を有す
る有機バインダ中に前記の無機成分を傾斜的に分散さ
せ、仕上げ塗料層22側に有機成分を多く存在させ光触
媒層24側に無機成分を多く存在させた無機塗料を用い
てもよい。無機塗料層23は、仕上げ塗料層22が光触
媒層24の分解作用により劣化するのを防止するために
設けられており、仕上げ塗料層22の色が透けて見える
ように透明又は半透明になっている。
【0017】光触媒層24は、たとえばアナターゼ型の
チタニア(TiO2)からなる光触媒粒24aを塗料の
バインダ24b中に混入させた塗料を無機塗料層23上
に塗布することにより形成されている。光触媒層24
は、光触媒の作用により表面に付着した有機物を分解し
て除去する機能を有している。この光触媒層24も仕上
げ塗料層22の色が見えるように透明又は半透明になっ
ている。ここでは、有機塗料からなる仕上げ塗料層22
と、光触媒層24との間に無機塗料層23を介在させた
ので、仕上げ塗料層22が無機塗料層23に保護されて
光触媒の分解作用を受けにくくなり劣化しにくくなる。
しかも、リール本体1やカウンターケース8に餌などの
有機物の異物が付着しても太陽光や蛍光灯の光に含まれ
る紫外線により異物が分解しやすくなる。
【0018】〔実施形態2〕前記実施形態1では、仕上
げ塗料層22と光触媒層24との間に無機塗料層23を
介在させたが、図3に示すように、仕上げ塗料層22上
に直接光触媒層24を塗布により形成してもよい。この
場合、光触媒塗料をフッ素樹脂塗料やシリコン樹脂塗料
等のバインダ24bがフッ素樹脂やシリコン樹脂で構成
された塗料に光触媒粒24aを混入させた塗料とし、こ
の塗料により光触媒層24を形成すればよい。このよう
なフッ素樹脂やシリコン樹脂は、光触媒により分解作用
を受けにくいため、光触媒により仕上げ塗料層22が影
響を受けにくい。なお、仕上げ塗料層22上に光触媒粒
を混入しないシリコン樹脂塗料又はフッ素樹脂塗料を塗
布しその上に光触媒粒を混入したシリコン樹脂塗料又は
フッ素樹脂塗料を塗布して光触媒層24を形成してもよ
い。この場合には、光触媒と仕上げ塗料層22とが接触
しにくくなるので、より仕上げ塗料層22が劣化しにく
くなる。
【0019】〔実施形態3〕前記実施形態2では、シリ
コン樹脂又はフッ素樹脂塗料を用いたが、図4に示すよ
うに、紫外線吸収剤24cを有機塗料のバインダ24b
中に混入することにより仕上げ塗料層22の劣化を防止
できる。光触媒は、紫外線に反応して有機物を分解する
ため、紫外線を吸収する紫外線吸収剤を塗料の中に混入
することで最表面に露出した光触媒は、その分解作用を
発揮し、塗料内の光触媒が紫外線吸収剤によりその分解
作用を低下させられ仕上げ塗料層22の劣化が進行しに
くくなる。この紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾ
ール系のものやベンゾフェノン系のものが好ましい。こ
れらの物質を最表面に塗布される塗料に混入させること
により仕上げ塗料層22の劣化を防止できる。
【0020】〔実施形態4〕前記実施形態1では、両軸
受リールに本発明を適用したが、スピニングリールにも
本発明を適用できる。図5において、本発明の一実施形
態によるスピニングリール30は、ハンドル31が回転
自在に装着されたリール本体32と、リール本体32の
前部に回転自在に装着されたロータ33と、ロータ33
の前部でリール本体32に前後移動自在に装着されたス
プール34とを備えている。ロータ33は、スプール3
4に釣り糸を案内するために設けられている。
【0021】リール本体32は、ロータ33及びスプー
ル34を支持するためのリールボディ32aと、リール
ボディ32aから上方に延び先端がT字状に前後に延び
る竿取付脚32bとを有している。リール本体32及び
ロータ33は、ガラス繊維で強化されたナイロン66な
どの合成樹脂成形品である。これらの断面は、図2から
図4のいずれかに示すような構造である。このような構
成のスピニングリールにおいても、リール本体32やロ
ータ33に有機物が付着してもそれが分解されて異臭な
どがしにくくなる。また、仕上げ塗料層22を有機塗料
により形成しても仕上げ塗料層22が劣化しにくくな
る。
【0022】〔実施形態5〕釣り用品は、釣り用リール
に限定されず釣り竿にも本発明を適用できる。図6にお
いて、本発明の一実施形態による釣り竿40は、中通し
竿であり、振り出し形式で連結された3つの竿体42〜
44を有している。竿体42は元竿でありグリップ41
を有している。竿体43は中間竿、竿体44は穂先竿で
あり、それぞれ竿体42,竿体43の先端部に伸縮自在
に連結されている。各竿体42〜44の内部には釣り糸
経路が形成されている。
【0023】竿体42のグリップ部41の近傍には、釣
り糸を巻き取るためのリール45が装着されている。竿
体42の先端部分には釣り糸を竿体内部に導入するため
の糸導入口46が形成されている。竿体44の先端に
は、トップガイド48が装着されている。リール45か
ら繰り出された釣り糸は、糸導入口46から竿体42〜
44の内部に導入され、トップガイド48から外部に引
き出される。各竿体42〜44は、それぞれ炭素繊維強
化樹脂製のプリプレグを先細りのマンドレルに多数層巻
回し、得られた先細り筒状の基材部20に図2〜図4に
示すように、下地塗料層21〜光触媒層24を形成した
ものである。
【0024】このような構成の竿体42〜44に有機物
が付着してもそれが分解されて異臭などがしにくくな
る。また、仕上げ塗料層22を有機塗料により形成して
も仕上げ塗料層22が劣化しにくくなる。 〔実施形態6〕前記実施形態では、仕上げ塗料層22上
に光触媒層24を形成したが、仕上げ塗料層22を形成
せずに、合成樹脂等の有機基材部20上に光触媒層24
を直接形成してもよい。
【0025】図7において、本発明の一実施形態による
釣り用の両面開き式のクーラーボックス51は、箱形の
容体部52と、容体部52の上部に設けられた蓋部53
と、蓋部53を容体部52に両側のいずれからも開閉可
能かつ着脱可能なように蓋部装着機構54と、容体部5
2に回動可能に装着されたハンドル55と、容体部52
に着脱自在に係止された肩掛けベルト56とを有してい
る。ハンドル55は、ガラス繊維で強化されたナイロン
66等の合成樹脂製のC字状に折れ曲がった棒状部材で
ある。ハンドル55は、容体部52の左側面52bと右
側面52dとに揺動自在に装着されており、容体部52
の前面52aから背面52c方向に回動可能である。こ
のハンドル55は、ユーザがクーラーボックス51を持
ち運ぶ場合に把持する部分である。
【0026】容体部52は、内部に空間を有し魚等を保
存するものである。容体部52は、断熱効果を必要とす
るので、表面壁となる1対のポリプロピレン樹脂製の部
材の間に発泡ポリウレタン樹脂製断熱部材を内包する3
重構造で構成されている。蓋部53は、表面壁となる1
対のポリプロピレン樹脂製の部材の間に発泡ポリウレタ
ン樹脂製断熱部材を内包する3重構造で構成されてい
る。蓋部53には、魚を内部に入れるための小蓋61が
設けられている。蓋部53の裏面には、容体部52の上
側周面に接触するパッキンが装着されている。
【0027】このハンドル55、容体部52及び蓋部5
3の樹脂表面には、図8に示すように、合成樹脂製の基
材部20上に無機塗料層23が形成されており、この無
機塗料層23の上に光触媒層24が形成されている。基
材部20は、劣化により変色しても目立ちにくいように
黄色系の色に着色されている。このように有機物である
合成樹脂製の基材部20に直接光触媒層24を形成せず
に無機塗料層23を介して光触媒層24を形成すること
により、有機物からなる基材部20の劣化を抑えること
ができる。
【0028】〔実施形態7〕前記実施形態6では、基材
部20と光触媒層24との間に無機塗料層23を介在さ
せたが、図9に示すように、基材部20上に直接光触媒
層24を塗布により形成してもよい。この場合、光触媒
塗料をフッ素樹脂塗料やシリコン樹脂塗料等のバインダ
24bがフッ素樹脂やシリコン樹脂で構成された塗料に
光触媒粒24aを混入させた塗料とし、この塗料により
光触媒層24を形成すればよい。このようなフッ素樹脂
やシリコン樹脂は、光触媒により分解作用を受けにくい
ため、光触媒により基材部20が影響を受けにくい。な
お、基材部20上に光触媒粒を混入しないシリコン樹脂
塗料又はフッ素樹脂塗料を塗布しその上に光触媒粒を混
入したシリコン樹脂塗料又はフッ素樹脂塗料を塗布して
光触媒層24を形成してもよい。この場合には、光触媒
と基材部20とが接触しにくくなるので、より基材部2
0が劣化しにくくなる。
【0029】〔実施形態8〕前記実施形態7では、シリ
コン樹脂又はフッ素樹脂塗料を用いたが、図10に示す
ように、紫外線吸収剤24cを有機塗料のバインダ24
b中に混入することにより基材部20の劣化を防止でき
る。光触媒は、紫外線に反応して有機物を分解するた
め、紫外線を吸収する紫外線吸収剤を塗料の中に混入す
ることで最表面に露出した光触媒は、その分解作用を発
揮し、塗料内の光触媒が紫外線吸収剤によりその分解作
用を低下させられ基材部20の劣化が進行しにくくな
る。この紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系
のものやベンゾフェノン系のものが好ましい。これらの
物質を最表面に塗布される塗料に混入させることにより
基材部20の劣化を防止できる。
【0030】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、光触媒塗料を塗布により光
触媒層を形成したが、溶射等の他の形成手段で光触媒層
を形成してもよい。 (b) 前記実施形態で光触媒の材料としてアナターゼ
型のチタニア(TiO 2)を例示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、酸化亜鉛や酸化タングステ
ンや酸化バナジウムや酸化ジルコニウムなどの他の光触
媒作用を有する材料を用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、有機塗料層又は有機基
材の上に光触媒に侵されにくい無機塗料層を形成してい
るので、有機塗料層が光触媒層に直接接触しなくなり有
機塗料層が保護される。このため、釣り用品に光触媒層
を形成しても有機塗料層の劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による両軸受リールの斜視
図。
【図2】そのリール本体の断面模式図。
【図3】実施形態2の図2に相当する図。
【図4】実施形態3の図2に相当する図。
【図5】実施形態4によるスピニングリールの側面図。
【図6】実施形態5による釣り竿の側面図。
【図7】実施形態6によるクーラーボックスの斜視図。
【図8】その断面模式図。
【図9】実施形態7の図8に相当する図。
【図10】実施形態8の図8に相当する図。
【符号の説明】
10 両軸受リール 20 基材部 22 仕上げ塗料層 23 無機塗料層 24 光触媒層 24a 光触媒粒 24b バインダ 24c 光吸収剤 30 スピニングリール 40 釣り竿 51 クーラーボックス
フロントページの続き Fターム(参考) 2B019 AD01 2B109 DA21 4G069 AA03 AA08 BA04A BA04B BA22A BA22B BA48A BE32A BE32B BE34A BE34B CA01 CA11 CA17 EA07 EC22Y FA03 FB23 4J038 CD092 DL031 DM021 GA12 GA15 KA03 NA05 NA06 PA07 PB02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣りに使用される用品であって、 本体部と、 前記本体部の周面の少なくとも一部に形成された有機塗
    料層と、 前記有機塗料層上に形成された無機塗料層と、 前記無機塗料層上に形成された光触媒層と、を備えた釣
    り用品。
  2. 【請求項2】釣りに使用される用品であって、 有機基材製の本体部と、 前記本体部上の少なくとも一部に形成された無機塗料層
    と、 前記無機塗料層上に形成された光触媒層と、を備えた釣
    り用品。
  3. 【請求項3】前記無機塗料層は、金属アルコキシド系及
    びオルガノシロキサン系等の無機バインダのいずれか一
    つを少なくとも含む無機塗料を塗布して形成されてい
    る、請求項1又は2に記載の釣り用品。
  4. 【請求項4】釣りに使用される用品であって、 本体部と、 前記本体部の周面の少なくとも一部に形成された有機塗
    料層と、 前記有機塗料層上に形成されフッ素樹脂及びシリコン樹
    脂製のバインダの少なくともいずれかひとつを含む光触
    媒塗料層と、を備えた釣り用品。
  5. 【請求項5】釣りに使用される用品であって、 有機基材製の本体部と、 前記本体部上に形成されフッ素樹脂及びシリコン樹脂製
    のバインダの少なくともいずれかひとつを含む光触媒塗
    料層と、を備えた釣り用品。
  6. 【請求項6】釣りに使用される用品であって、 本体部と、 前記本体部の周面の少なくとも一部に形成された有機塗
    料層と、 前記有機塗料層上に形成され少なくとも紫外線吸収剤が
    混入されたバインダを含む光触媒塗料層と、を備えた釣
    り用品。
  7. 【請求項7】釣りに使用される用品であって、 有機基材製の本体部と、 前記本体部上に形成され少なくとも紫外線吸収剤が混入
    されたバインダを含む光触媒塗料層と、を備えた釣り用
    品。
  8. 【請求項8】前記釣り用品は釣り用リールであり、前記
    本体部はリール本体である、請求項1から7のいずれか
    に記載の釣り用品。
  9. 【請求項9】前記釣り用品は釣り竿であり、前記本体部
    は先細り筒状の竿本体である、請求項1から7のいずれ
    かに記載の釣り用品。
  10. 【請求項10】前記釣り用品はクーラボックスであり、
    前記本体部は内部に空間を有する容器部と前記容器部を
    開閉自在に閉止する蓋部とを有している、請求項1から
    7のいずれかに記載の釣り用品。
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