JP2000224860A - 電源装置及び電源システム - Google Patents

電源装置及び電源システム

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JP2000224860A
JP2000224860A JP11020647A JP2064799A JP2000224860A JP 2000224860 A JP2000224860 A JP 2000224860A JP 11020647 A JP11020647 A JP 11020647A JP 2064799 A JP2064799 A JP 2064799A JP 2000224860 A JP2000224860 A JP 2000224860A
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JP
Japan
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circuit
pwm
voltage
power supply
pwm converter
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JP11020647A
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English (en)
Inventor
Kaneharu Yoshioka
包晴 吉岡
Yoshiro Tsuchiyama
吉朗 土山
Mitsuo Ueda
光男 植田
Hideki Nakada
秀樹 中田
Masanori Ogawa
正則 小川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路上主回路電流の通過素子数が多くなり効
率が低く、制御回路構成が複雑で高コストである。 【解決手段】 高速ダイオードと、整流ダイオードに並
列接続したスイッチング素子とで構成されたPWMコン
バータ回路5と、電動機16a,16bを駆動するイン
バータ回路14a,14bと、電動機16a,16bが
所定回転数範囲以上の時には、PWMコンバータ駆動回
路9を制御し、所定回転数範囲以下ではPWMコンバー
タ駆動回路9を制御するとともにインバータ駆動回路1
5a,15bを制御して電動機16a,16bの回転数
制御を行うマイクロコンピュータあるいはデジタルシグ
ナルプロセッサー17とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流入力をPWM
コンバータによって高調波成分の少ない高力率で直流電
圧に変換する電源装置に関し、特に電動機を負荷とする
システムの回路効率の向上と制御回路の簡易化を図るも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、電源高調波歪みを抑制し力率改善
の機能を有する電源装置は、交流入力電流が正弦波状と
なるよう制御する昇圧コンバータ回路を具備している。
例えば、特開昭63−224698公報等に述べられて
いるように、特に単相入力電源では回路構成が簡単なこ
とから入力電圧を整流後、昇圧コンバータ回路で入力電
流を制御している。この従来技術は、交流電圧を一旦整
流ダイオード回路で整流後、リアクトルとスイッチング
素子とダイオードと平滑コンデンサで構成された昇圧コ
ンバータ回路で直流電源を作り、負荷に供給するもので
ある。
【0003】図5は、従来の電源装置のブロック図であ
る。図5において、交流電源1の出力が整流ダイオード
回路19で整流され、昇圧コンバータ回路20に入力さ
れている。直流電圧検出手段6は昇圧コンバータ回路2
0の出力電圧の電圧を検出するもので、その検出結果は
昇圧コンバータ制御手段22で設定電圧と比較されて誤
差増幅される。交流電圧波形検出手段21で直流リンク
に流すべき電流波形の元となる交流電圧波形を検出す
る。昇圧コンバータ制御手段22は、交流電圧波形検出
手段21の出力を誤差増幅結果と乗算することにより入
力電流指令を作成し、更に入力電流検出手段4の出力と
の誤差を増幅し、三角波と比較してPWM波形を生成す
る。このPWM出力は昇圧コンバータ駆動回路23を通
してスイッチング素子13を駆動する。この様子を図6
のブロック線図で表す。図6でVdc*は設定電圧、V
dcは直流電圧検出手段6の出力、Vacは交流電圧波
形検出手段21の出力、Iacは入力電流検出手段4の
出力を表す。このブロック線図の部分は昇圧コンバータ
制御手段22で処理される。
【0004】負荷10が電動機を含む場合には、昇圧コ
ンバータ回路20の出力はインバータ回路14aに供給
され、インバータ回路14aで所用の電圧と周波数に変
換して電動機16aを駆動する。電動機16aはインバ
ータ駆動回路15aを通してインバータ制御手段18に
よって設定回転数になるよう制御されている。このた
め、昇圧コンバータ回路20の出力電圧によってインバ
ータ回路14aの出力電圧が影響をうけるので、昇圧コ
ンバータ制御手段22とインバータ制御手段18は連動
して制御する必要がある。
【0005】次にこの動作を説明する。電動機16aの
設定回転数が低速時には昇圧コンバータ回路20の出力
電圧は一定になるようにスイッチング素子13を制御す
る。電動機16aの回転数はインバータ回路14aによ
って制御される。電動機16aの設定回転数が高速時に
は昇圧コンバータ制御手段22は電動機16aの回転数
誤差をなくすように制御されるので、昇圧コンバータ回
路20の出力は電動機16aの回転数に応じた電圧とな
っている。ただし、この電圧は、最高電圧でクランプさ
れている。このときインバータ回路14aは電動機16
aに印加される3相電圧の振り分けのみを行うよう制御
されている。
【0006】図7は、昇圧コンバータ回路20の出力電
圧、即ち平滑コンデンサ7の電圧と電動機16aの回転
数の関係を示している。低速領域では、平滑コンデンサ
電圧は電動機16aにかかわらず昇圧コンバータ回路2
0によって一定出力電圧に制御されている。このとき、
図6のVdc*は一定値の設定電圧である。電動機16
aはインバータ回路14aでPWM変調制御され設定回
転数になるように速度制御がなされている。所用回転速
度がある一定以上を超えると、昇圧コンバータ回路20
の出力電圧が一定ではインバータ回路14aのPWM変
調はフルデューティを超え、速度制御が不可能になるた
め、インバータ回路14aへの供給電圧である昇圧コン
バータ回路20の出力電圧、即ち平滑コンデンサ7の電
圧を回転速度に応じて増加させる必要がある。従って、
電動機16aの設定回転速度と検出回転速度の誤差増幅
結果を、平滑コンデンサ7の電圧を設定する直流電圧設
定値Vdc*とするように切り替えている。電動機16
aの設定回転速度と検出回転速度の誤差増幅はインバー
タ制御手段18で処理し、昇圧コンバータ制御手段22
に入力され、平滑コンデンサ7の電圧を設定する直流電
圧設定値の設定以降の制御をすべて昇圧コンバータ制御
手段22で処理するようにしている。この結果、インバ
ータ回路14aは電動機16aの相切替動作を担当し、
回転速度は昇圧コンバータ回路20で決定される。即
ち、低速領域では電動機16aはインバータ回路14a
によってPWM制御動作となり、高速領域ではPAM制
御動作となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術では、交流電源の出力を一旦整流ダイオード回
路19で整流したのち昇圧コンバータ回路20を動作さ
せていたため、回路上主回路電流の通過素子数が多くな
る。また、負荷が電動機16aで構成されている場合に
は、昇圧コンバータ回路20とインバータ回路14aは
電動機16aの設定回転数によって連動して制御する必
要があるのでそれぞれの制御手段間で信号のやりとりを
しながら連動制御をしていた。この場合、回路構成上そ
れぞれの制御手段間でD/Aコンバータ等のインターフ
ェースが必要となる等、制御回路構成が複雑になってい
た。さらに、エアコンの室外機のようにコンプレッサー
モータとファンモータを個別制御するようなシステムで
は2個のインバータによって各電動機が駆動されるた
め、低コスト化や回路の簡素化などの点から直流電源の
共用化を図る必要があるなどの課題がある。
【0008】本発明は、従来の電源装置のこのような課
題を考慮し、回路上主回路電流の通過素子数を減らすこ
とができ、回路損失を低減し効率向上を目指すととも
に、制御回路構成を簡素化してコストの低減を図ること
ができる電源装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、交
流電源に接続されるリアクトルと、そのリアクトルに接
続され、整流ダイオードが並列接続されたスイッチング
素子と高速ダイオードとで構成されたPWMコンバータ
回路と、そのPWMコンバータ回路を駆動するPWMコ
ンバータ駆動回路と、交流電源の位相を検出する位相検
出手段と、PWMコンバータ回路への入力電流を検出す
る入力電流検出手段と、PWMコンバータ回路の出力を
平滑する平滑コンデンサと、その平滑コンデンサの電圧
を検出する直流電圧検出手段と、位相検出手段及び入力
電流検出手段及び直流電圧検出手段の各検出信号に基づ
いて、PWMコンバータ駆動回路を制御するPWMコン
バータ制御手段とを備え、PWMコンバータ制御手段
は、平滑コンデンサの電圧を所定値になるようにスイッ
チング素子をPWM制御する電源装置である。
【0010】また、請求項2の本発明は、交流電源に接
続されるリアクトルと、そのリアクトルに接続され、高
速ダイオードが並列接続されたスイッチング素子と整流
ダイオードとで構成されたPWMコンバータ回路と、そ
のPWMコンバータ回路を駆動するPWMコンバータ駆
動回路と、交流電源の位相を検出する位相検出手段と、
PWMコンバータ回路への入力電流を検出する入力電流
検出手段と、PWMコンバータ回路の出力を平滑する平
滑コンデンサと、その平滑コンデンサの電圧を検出する
直流電圧検出手段と、位相検出手段及び入力電流検出手
段及び直流電圧検出手段の各検出信号に基づいて、PW
Mコンバータ駆動回路を制御するPWMコンバータ制御
手段とを備え、PWMコンバータ制御手段は、平滑コン
デンサの電圧を所定値になるようにスイッチング素子を
PWM制御する電源装置である。
【0011】また、請求項3の本発明は、交流電源に接
続されるリアクトルと、そのリアクトルに接続され、整
流ダイオードが並列接続されたスイッチング素子と高速
ダイオードとで構成されたPWMコンバータ回路と、そ
のPWMコンバータ回路を駆動するPWMコンバータ駆
動回路と、交流電源の位相を検出する位相検出手段と、
PWMコンバータ回路への入力電流を検出する入力電流
検出手段と、PWMコンバータ回路の出力を平滑する平
滑コンデンサと、その平滑コンデンサの電圧を検出する
直流電圧検出手段と、平滑コンデンサに接続されたイン
バータ回路と、そのインバータ回路を駆動するインバー
タ駆動回路と、インバータ回路により駆動される電動機
と、位相検出手段及び入力電流検出手段及び直流電圧検
出手段の各検出信号に基づいて、電動機が所定回転数範
囲以上の時には、平滑コンデンサ電圧の設定値を電動機
の所定回転数になるようPWMコンバータ駆動回路を制
御し、所定回転数範囲以下では平滑コンデンサ電圧を一
定電圧となるようPWMコンバータ駆動回路を制御する
とともにインバータ駆動回路を制御して電動機の回転数
制御を行う駆動回路制御手段とを備えた電源システムで
ある。
【0012】また、請求項4の本発明は、交流電源に接
続されるリアクトルと、そのリアクトルに接続され、高
速ダイオードが並列接続されたスイッチング素子と整流
ダイオードとで構成されたPWMコンバータ回路と、そ
のPWMコンバータ回路を駆動するPWMコンバータ駆
動回路と、交流電源の位相を検出する位相検出手段と、
PWMコンバータ回路への入力電流を検出する入力電流
検出手段と、PWMコンバータ回路の出力を平滑する平
滑コンデンサと、その平滑コンデンサの電圧を検出する
直流電圧検出手段と、平滑コンデンサに接続されたイン
バータ回路と、そのインバータ回路を駆動するインバー
タ駆動回路と、インバータ回路により駆動される電動機
と、位相検出手段及び入力電流検出手段及び直流電圧検
出手段の各検出信号に基づいて、電動機が所定回転数範
囲以上の時には、平滑コンデンサ電圧の設定値を電動機
の所定回転数になるようPWMコンバータ駆動回路を制
御し、所定回転数範囲以下では平滑コンデンサ電圧を一
定電圧となるようPWMコンバータ駆動回路を制御する
とともにインバータ駆動回路を制御して電動機の回転数
制御を行う駆動回路制御手段とを備えた電源システムで
ある。
【0013】本発明の電源装置は、PWMコンバータ回
路において低順方向電圧降下の整流ダイオードとファー
ストリカバリー性能を有する高速ダイオードの2種類の
ダイオードとスイッチング素子で構成してPWM制御す
るように構成しており、請求項2の電源装置では、上記
2種類のダイオードとスイッチング素子の組み合わせを
変えたPWMコンバータ回路とした。
【0014】また、本発明の電源システムは、少なくと
も1組のインバータ回路とそのインバータ回路で駆動さ
れる電動機で構成される負荷を備え、電動機の回転数に
よってインバータ回路の制御とPWMコンバータ回路の
制御を連動制御するように構成しており、更に、インバ
ータ回路の制御とPWMコンバータ回路の制御を1個の
マイクロコンピュータあるいはデジタルシグナルプロセ
ッサーで行う構成としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。尚、図1から図4中で
図5と同一番号のものは同一機能を有するので説明を省
略する。 (実施の形態1)図1は、本発明にかかる実施の形態1
の電源装置のブロック図であり、また図2はそのうちの
PWMコンバータ回路を示す構成図である。図1におい
て、交流電源1の出力はリアクトル2を通してPWMコ
ンバータ回路5に接続されている。PWMコンバータ回
路5の出力は平滑コンデンサ7に接続され、負荷10に
直流を供給する。交流電源1の位相を検出する位相検出
手段3の出力と、入力電流検出手段4及び直流電圧検出
手段6の出力はPWMコンバータ制御手段8へ入力さ
れ、PWMコンバータ制御手段8の出力はPWMコンバ
ータ駆動回路9を通してPWMコンバータ回路5を制御
する。
【0016】図2において、ファーストリカバリー性能
を有する高速ダイオード11a,11bはスイッチング
素子13a,13bと直列に接続されており、低順方向
電圧降下の整流ダイオード12a,12bはスイッチン
グ素子13a,13bと並列接続され、添え字a,bの
各々の組み合わせを1相分として2相でPWMコンバー
タ回路5を構成している。
【0017】次に、上記実施の形態1の電源装置の動作
について、図面を参照しながら説明する。
【0018】まず、電源電圧の位相を位相検出手段3で
検出し、電源電圧の位相に同期した基準正弦波をPWM
コンバータ制御手段8で作る。これは、従来例の交流電
圧波形検出手段21の出力に相当し、より高精度の基準
正弦波を作ることができる。次に、平滑コンデンサ7の
電圧を直流電圧検出手段6で検出してのち、PWMコン
バータ制御手段8で設定値との誤差を増幅した結果を基
準正弦波と乗算して入力電流指令を作る。さらに、入力
電流指令と入力電流検出手段4の出力の誤差を増幅して
三角波と比較してPWM出力を形成する。この制御方法
は、図6と同様である。PWM出力は、位相検出手段3
の出力によって2つのスイッチング素子13a,13b
に交互に振り分けられる。
【0019】このときの詳細動作を説明する。スイッチ
ング素子13aがPWM動作をしているとき、スイッチ
ング素子13aがオン時には、交流電源1はリアクトル
2を通してスイッチング素子13a、及びダイオード1
2bで短絡される。スイッチング素子13aがオフする
とリアクトル2に蓄えられたエネルギーはダイオード1
1a及びダイオード12bを通して平滑コンデンサ7に
放出される。このとき、ダイオード12bはスイッチン
グ素子13aのオンオフに関わらず常に整流動作をして
いることがわかる。ダイオード11aはスイッチング素
子13aによるリカバリー電流が流れるため、ファース
トリカバリー性能を有する高速ダイオードが要求される
が、ダイオード12bは整流動作のみであるから低順方
向電圧降下特性の整流ダイオードで良い。高速ダイオー
ドの順方向電圧降下分は、整流ダイオードのそれに比
べ、一般的に1.5倍以上あるため電流の大きい主回路
への使い分けは低損失化を図る上で重要である。図5の
従来の方式と比較すれば、整流ダイオード回路19と昇
圧コンバータ回路20の回路に比べ整流ダイオード1個
分の素子が回路電流の経路から削減できる。さらに、ダ
イオードを高速ダイオードと整流ダイオードの組み合わ
せとすることで、順方向電圧降下を下げることができ、
低損失化が図れる。なお、スイッチング素子13bがP
WM動作をする場合も同様なので説明は省略する。 (実施の形態2)図3は、前述の実施の形態1と異なる
PWMコンバータ回路5のブロック図を示している。す
なわち、高速ダイオード11a,11bを直列接続し、
スイッチング素子13a,13bを高速ダイオード11
a,11bにそれぞれ並列接続し、また、整流ダイオー
ド12a,12bを直列接続して、ブリッジ構成とした
ものである。PWMコンバータ回路5以外の基本構成は
図1と同じである。
【0020】このときの詳細動作を説明する。スイッチ
ング素子13aがPWM動作をしているとき、スイッチ
ング素子13aがオン時には、交流電源1はスイッチン
グ素子13a、リアクトル2及び整流ダイオード12a
を通して短絡される。スイッチング素子13aがオフす
るとリアクトル2に蓄えられたエネルギーは整流ダイオ
ード12a及び高速ダイオード11bを通して平滑コン
デンサ7に放出される。このとき、整流ダイオード12
aはスイッチング素子13aのオンオフに関わらず常に
整流動作をしていることがわかる。高速ダイオード11
bはスイッチング素子13aによるリカバリー電流が流
れるためファーストリカバリ性能を有する高速ダイオー
ドが要求されるが、整流ダイオード12aは整流動作の
みであるから低順方向電圧降下特性の整流ダイオードで
良い。以上のように、図3の場合も図2の実施の形態1
と同様に高速ダイオードと整流ダイオードの組み合わせ
で同様の機能を実現できることがわかる。なお、スイッ
チング素子13bがPWM動作をする場合も同様なので
説明は省略する。 (実施の形態3)図4は、本発明にかかる実施の形態3
の電源システムのブロック図であり、2個の電動機16
a,16bを駆動するインバータ回路14a,14bを
負荷とする電源装置を示している。例えば、エアコンの
室外機のようにコンプレッサーモータとファンモータを
個別に駆動するようなシステムの場合には、効率面やコ
スト面から直流電源部を共通化してそれぞれの電動機に
対応したインバータによって適切な電圧/周波数を供給
するようにしている。この制御方法は、図5〜図7を用
いて説明した従来例と同様であるが、従来は、それぞれ
を独立した制御手段で連動制御していたため、PWMコ
ンバータ制御手段と1個以上のインバータ制御手段の間
にインターフェース回路を介在させる必要があった。こ
れはインターフェース回路のハードウェア負担のみばか
りでなく、入出力の変換を含めたハードウェア及びソフ
トウェアの負担となっていた。このため、本実施の形態
では、インバータ駆動回路の制御とPWMコンバータ駆
動回路の制御を行う駆動回路制御手段を1個のマイクロ
コンピュータあるいはデジタルシグナルプロセッサー1
7を用いて制御するように構成した。この結果、電動機
16a,16bに必要な制御アルゴリズム上共通部分を
集約化でき、トータルでのソフトウェアの負担を大幅に
軽減できる、ハードウェアの集積化が容易になった。 (実施の形態4)本発明にかかる実施の形態4は、少な
くとも1個の電動機を駆動する場合、所定回転数以下の
低速領域では、マイクロコンピュータあるいはデジタル
シグナルプロセッサー17で正弦波駆動するように制御
している。ここで、本実施の形態の基本構成は図4と同
じである。
【0021】PWMコンバータ回路5による損失は、負
荷10の出力が小さい場合、即ち電動機16a(又は1
6b)の低速領域では入力電流が小さいため、整流ダイ
オード1個分の損失低減の効果は少ない。逆に出力の増
加に応じて、つまり電動機16a(または16b)の回
転数が高くなればなるほど損失低減効果は大きくなる。
一方、電動機16a(または16b)は所定回転数以下
の低速領域では、インバータ回路14a(または14
b)と電動機16a(または16b)の損失合計は、矩
形波PWM駆動よりも正弦波PWMの方が小さくなる。
所定回転数領域近辺では、ほぼ同等の損失となり所定回
転数以上では、PAM駆動が最も低損失となる。従っ
て、PWMコンバータ回路と、少なくとも1個の電動機
を低速領域で正弦波駆動することにより、低速から高速
までの全領域で負荷を含む電源装置の損失の最小化を図
ることができる。
【0022】以上のように本発明によれば、上記実施の
形態1の電源装置では、整流ダイオード回路で整流する
必要がなく直接コンバータ回路をPWM動作させていた
ため、回路上主回路電流の通過素子数が1個少なくする
と共に、ダイオードを低順方向電圧降下の整流ダイオー
ドとファーストリカバリ特性の高速ダイオード及びスイ
ッチング素子を組み合わせて低損失化が図れる。また、
実施の形態2の電源装置のように、整流ダイオードと高
速ダイオードとスイッチング素子の構成を実施の形態1
と変えても、同様の低損失化が図れる。
【0023】また、実施の形態3の電源システムでは、
上記実施の形態1と基本的に同じ構成の電源装置に接続
された負荷が、少なくとも1組(ここでは2組)のイン
バータとそのインバータで駆動される電動機の構成の場
合に、電動機の回転数によってインバータ回路の制御と
PWMコンバータ回路の制御において連動制御が必要で
あっても、インバータ制御手段とPWMコンバータ制御
手段で構成される駆動回路制御手段を1個のマイクロコ
ンピュータあるいはデジタルシグナルプロセッサーを用
いて制御するよう構成したことにより、インターフェー
ス回路が不要となり、インターフェース回路のハードウ
ェア負担及び制御アルゴリズム上共通部分の集約化等に
よるトータルでのソフトウェアの負担を大幅に軽減で
き、ハードウェアの集積化が容易になり小型化が可能と
なる。更に、実施の形態4の電源システムでは、前述の
実施の形態3の構成において、マイクロコンピュータあ
るいはデジタルシグナルプロセッサーが、電動機を所定
回転数以下では正弦波駆動となるようにインバータ回路
を制御するようにしたので、軽負荷から重負荷まで広範
囲にわたって、負荷を含む電源システムの損失の最小化
が図れる。
【0024】なお、上記実施の形態3及び4では、負荷
の電動機の個数を2個として説明したが、これに限ら
ず、1個あるいは3個以上であっても勿論良い。
【0025】また、上記実施の形態3及び4では、PW
Mコンバータ回路を図2に示す回路を用いたが、これに
代えて、図3に示す回路を用いても良い。
【0026】また、上記実施の形態3及び4では、駆動
回路制御手段を1個のマイクロコンピュータあるいはデ
ジタルシグナルプロセッサー17を用いて構成したが、
これに代えて同様の機能を有する専用のハードウェアに
より構成しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、従来のように整流ダイオード回路で整流する必
要がなく直接コンバータ回路をPWM動作させたため、
回路上主回路電流の通過素子数を少なくできると共に、
ダイオードを低順方向電圧降下の整流ダイオードとファ
ーストリカバリ特性の高速ダイオード及びスイッチング
素子を組み合わせているので、回路損失を低減し効率向
上が可能となるという長所を有する。
【0028】また、本発明は、電動機が所定回転数範囲
以上の時には、平滑コンデンサ電圧の設定値を電動機の
所定回転数になるようPWMコンバータ駆動回路を制御
し、所定回転数範囲以下では平滑コンデンサ電圧を一定
電圧となるようPWMコンバータ駆動回路を制御すると
ともにインバータ駆動回路を制御して電動機の回転数制
御を行う駆動回路制御手段を備えているので、制御回路
構成を簡素化してコストの低減を図ることができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1における電源装置
を示すブロック図である。
【図2】上記図1のPWMコンバータ回路を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明にかかる実施の形態2におけるPWMコ
ンバータ回路を示すブロック図である。
【図4】本発明にかかる実施の形態3における電源シス
テムを示すブロック図である。
【図5】従来の電源装置を示すブロック図である。
【図6】上記図5の従来例における制御ブロック線図で
ある。
【図7】平滑コンデンサ電圧と電動機回転数の関係図で
ある。
【符号の説明】
1 交流電源 2 リアクトル 3 位相検出手段 4 入力電流検出手段 5 PWMコンバータ回路 6 直流電圧検出手段 7 平滑コンデンサ 8 PWMコンバータ制御手段 9 PWMコンバータ駆動回路 10 負荷 11a,11b 高速ダイオード 12a,12b 整流ダイオード 13a,13b スイッチング素子 14a,14b インバータ回路 15a,15b インバータ駆動回路 16a,16b 電動機 17 マイクロコンピュータあるいはデジタルシグナル
プロセッサー 18 インバータ制御手段 19 整流ダイオード回路 20 昇圧コンバータ回路 21 交流波形電圧検出手段 22 昇圧コンバータ制御手段 23 昇圧コンバータ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 光男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中田 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小川 正則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA02 BB05 CA01 CA07 CA12 CA13 CB02 CB08 CC02 DA02 DB02 DB05 DC02 DC05 5H576 BB01 BB02 CC05 DD02 EE11 HA02 HB02 JJ03 KK05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続されるリアクトルと、そ
    のリアクトルに接続され、整流ダイオードが並列接続さ
    れたスイッチング素子と高速ダイオードとで構成された
    PWMコンバータ回路と、そのPWMコンバータ回路を
    駆動するPWMコンバータ駆動回路と、前記交流電源の
    位相を検出する位相検出手段と、前記PWMコンバータ
    回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、前記
    PWMコンバータ回路の出力を平滑する平滑コンデンサ
    と、その平滑コンデンサの電圧を検出する直流電圧検出
    手段と、前記位相検出手段及び前記入力電流検出手段及
    び前記直流電圧検出手段の各検出信号に基づいて、前記
    PWMコンバータ駆動回路を制御するPWMコンバータ
    制御手段とを備え、前記PWMコンバータ制御手段は、
    前記平滑コンデンサの電圧を所定値になるように前記ス
    イッチング素子をPWM制御することを特徴とする電源
    装置。
  2. 【請求項2】 交流電源に接続されるリアクトルと、そ
    のリアクトルに接続され、高速ダイオードが並列接続さ
    れたスイッチング素子と整流ダイオードとで構成された
    PWMコンバータ回路と、そのPWMコンバータ回路を
    駆動するPWMコンバータ駆動回路と、前記交流電源の
    位相を検出する位相検出手段と、前記PWMコンバータ
    回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、前記
    PWMコンバータ回路の出力を平滑する平滑コンデンサ
    と、その平滑コンデンサの電圧を検出する直流電圧検出
    手段と、前記位相検出手段及び前記入力電流検出手段及
    び前記直流電圧検出手段の各検出信号に基づいて、前記
    PWMコンバータ駆動回路を制御するPWMコンバータ
    制御手段とを備え、前記PWMコンバータ制御手段は、
    前記平滑コンデンサの電圧を所定値になるように前記ス
    イッチング素子をPWM制御することを特徴とする電源
    装置。
  3. 【請求項3】 交流電源に接続されるリアクトルと、そ
    のリアクトルに接続され、整流ダイオードが並列接続さ
    れたスイッチング素子と高速ダイオードとで構成された
    PWMコンバータ回路と、そのPWMコンバータ回路を
    駆動するPWMコンバータ駆動回路と、前記交流電源の
    位相を検出する位相検出手段と、前記PWMコンバータ
    回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、前記
    PWMコンバータ回路の出力を平滑する平滑コンデンサ
    と、その平滑コンデンサの電圧を検出する直流電圧検出
    手段と、前記平滑コンデンサに接続されたインバータ回
    路と、そのインバータ回路を駆動するインバータ駆動回
    路と、前記インバータ回路により駆動される電動機と、
    前記位相検出手段及び前記入力電流検出手段及び前記直
    流電圧検出手段の各検出信号に基づいて、前記電動機が
    所定回転数範囲以上の時には、前記平滑コンデンサ電圧
    の設定値を前記電動機の所定回転数になるよう前記PW
    Mコンバータ駆動回路を制御し、所定回転数範囲以下で
    は前記平滑コンデンサ電圧を一定電圧となるよう前記P
    WMコンバータ駆動回路を制御するとともに前記インバ
    ータ駆動回路を制御して前記電動機の回転数制御を行う
    駆動回路制御手段とを備えたことを特徴とする電源シス
    テム。
  4. 【請求項4】 交流電源に接続されるリアクトルと、そ
    のリアクトルに接続され、高速ダイオードが並列接続さ
    れたスイッチング素子と整流ダイオードとで構成された
    PWMコンバータ回路と、そのPWMコンバータ回路を
    駆動するPWMコンバータ駆動回路と、前記交流電源の
    位相を検出する位相検出手段と、前記PWMコンバータ
    回路への入力電流を検出する入力電流検出手段と、前記
    PWMコンバータ回路の出力を平滑する平滑コンデンサ
    と、その平滑コンデンサの電圧を検出する直流電圧検出
    手段と、前記平滑コンデンサに接続されたインバータ回
    路と、そのインバータ回路を駆動するインバータ駆動回
    路と、前記インバータ回路により駆動される電動機と、
    前記位相検出手段及び前記入力電流検出手段及び前記直
    流電圧検出手段の各検出信号に基づいて、前記電動機が
    所定回転数範囲以上の時には、前記平滑コンデンサ電圧
    の設定値を前記電動機の所定回転数になるよう前記PW
    Mコンバータ駆動回路を制御し、所定回転数範囲以下で
    は前記平滑コンデンサ電圧を一定電圧となるよう前記P
    WMコンバータ駆動回路を制御するとともに前記インバ
    ータ駆動回路を制御して前記電動機の回転数制御を行う
    駆動回路制御手段とを備えたことを特徴とする電源シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記インバータ回路及び前記インバータ
    駆動回路及び前記電動機が複数組であって、前記駆動回
    路制御手段は、前記各インバータ駆動回路を前記それぞ
    れの電動機に対応して制御することを特徴とする請求項
    3、または4に記載の電源システム。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路制御手段が、マイクロコン
    ピュータあるいはデジタルシグナルプロセッサーで構成
    されていることを特徴とする請求項3から5のいずれか
    に記載の電源システム。
  7. 【請求項7】 前記駆動回路制御手段は、前記電動機の
    所定回転数以下では回転数制御を前記インバータ回路で
    正弦波状にPWM制御して行うことを特徴とする請求項
    3から6のいずれかに記載の電源システム。
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