JP2000224697A - 圧電発音体 - Google Patents

圧電発音体

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JP2000224697A
JP2000224697A JP11027587A JP2758799A JP2000224697A JP 2000224697 A JP2000224697 A JP 2000224697A JP 11027587 A JP11027587 A JP 11027587A JP 2758799 A JP2758799 A JP 2758799A JP 2000224697 A JP2000224697 A JP 2000224697A
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JP
Japan
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disc spring
piezoelectric
upper case
sounding body
body according
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JP11027587A
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English (en)
Inventor
Masayuki Watanabe
正之 渡辺
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は音圧の向上とばらつきの低減を図っ
た圧電発音体を提供することを目的とする。 【解決手段】 下ケース13の周壁14の上端に圧電振
動板19の周縁部を載置し、この下ケース14に結合し
た上ケース21の内部に皿ばね26を配置し、皿ばね2
6の周縁部で圧電振動板19の周縁部を弾力的に押圧す
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声や報知音を発生
する圧電発音体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の圧電発音体としては図
4,図5に示すように構成されていた。
【0003】まず、図4に示す圧電発音体は、圧電セラ
ミック板1を金属板2に貼り合せて構成した圧電振動板
3を下ケース4上に接着剤5を用いて周縁部を固着し、
この下ケース4に放音孔6を設けた上ケース7を被せ圧
電振動板3に接続したリード線8を下ケース4の一部か
ら引出して構成されている。
【0004】また、図5に示す圧電発音体は、弾性を有
する接触端子9を組込んだ下ケース4の周縁部上に圧電
振動板3の周縁部を載置し、この下ケース4に上ケース
7を被せ、下ケース4の係合凸部10に上ケース7の係
合凹部11を係合させ、上ケース7に設けた段差部12
で圧電振動板3の周縁部を下ケース4の周縁部上に押付
けて挟持固定するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の圧電発音体は大
きな音圧、ばらつきの少ない均一な音圧が要求されてい
るが、図4に示す構成のものは圧電振動板3と下ケース
4とを接着剤5で固定しているため接着量のばらつきや
接着位置のばらつきにより音圧がばらついたり、低下し
たりするものとなっていた。
【0006】また、図5に示す構成のものは、極薄の金
属板2を下ケース4と上ケース7とで挟持固定している
ため、上ケース7と下ケース4の係合部の寸法ばらつき
や高温高湿下での経時変化などによりガタが発生した
り、固定力が強すぎたり弱すぎたりして音圧がばらつい
たり低下したりするものであった。
【0007】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、音圧のばらつきや低下を低減した圧電発音体を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の圧電発音体は、圧電セラミック板を金属板に
貼り合せた圧電振動板の周縁部を下ケースの周縁部の上
端に載置し、放音孔を設けた上ケースを下ケースに結合
し、この上ケース内に中央部が上ケースの天井面に当接
し周縁部が圧電振動板の周縁部に圧接する中央部に第1
の貫通孔を設けた皿ばねを配置した構成としたものであ
る。
【0009】この構成とすることにより、圧電振動板は
下ケースと皿ばねの周縁部とで弾力的に支持され音圧の
向上と音圧のばらつきの低減を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧電セラミック板を金属板に貼り合せた圧電振動板
の周縁部を下ケースの周縁部の上端に載置し、放音孔を
設けた上ケースを下ケースに結合し、この上ケース内に
中央部が上ケースの天井面に当接し周縁部が圧電振動板
の周縁部に圧接する中央部に第1の貫通孔を設けた皿ば
ねを配置した構成としたものであり、圧電振動板が皿ば
ねにより下ケースとの間で弾力的に支持されるため音圧
の向上と音圧のばらつきの低減を図ることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、上ケースの放音
孔と皿ばねの第1の貫通孔とを連通させたものであり、
皿ケースの内面と圧電振動板の空間と放音孔とで第1の
共鳴空間を形成することになり、この第1の共鳴空間で
増幅した音波を放出できることになる。
【0012】請求項3に記載の発明は、皿ばねの中央部
の第1の貫通孔を上ケースの放音孔と連続する内方へ突
出した筒状部にはめこんだ構成であり、皿ばねの上ケー
ス、下ケースあるいは圧電振動板に対する位置が精度よ
く設定され音圧のばらつきを低減することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、皿ばねの中央部
と周縁部との間に第2の貫通孔を複数個設けた構成であ
り、この第2の貫通孔で皿ばねの弾力性を向上させると
ともに、皿ばねと上ケースの間に形成される空間と、皿
ばねと圧電振動板の間に形成される空間が連結されて大
きな共鳴空間が得られ音圧の優れたものとすることがで
きる。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4の構成
に加えて皿ばねと上ケースとで形成される空間につなが
る放音孔を上ケースに設けた構成であり、大きな音圧と
低域周波数特性の優れた音圧が得られることになる。
【0015】請求項6に記載の発明は、皿ばねの中央部
と周縁部との間に形成される第2の貫通孔が、同一円周
上に等間隔で複数個設けた構成であり、圧電振動板から
発せられた音圧を皿ばねをひずませることなく放出でき
ることになる。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6の構成
に加えて皿ばねと上ケースとで形成される空間につなが
る放音孔を上ケースの同一円周上に等間隔で複数個設け
た構成であり、圧電振動板で発生した音圧をかたよりな
く外部に放出することができる。
【0017】請求項8に記載の発明は、皿ばねの中間部
に設けた第2の貫通孔に連続して外方に突出する筒状突
部を設けたものであり、この筒状突部の長さによって共
鳴空間の共鳴周波数を調整することができる。
【0018】請求項9に記載の発明は、皿ばねと圧電振
動板との当接する部分と、圧電振動板と下ケースとの当
接する部分とを同一径としたものであり、圧電振動板の
振動を抑制することがなく音圧の向上とばらつきの低減
が図れることになる。
【0019】請求項10に記載の発明は、皿ばねの周縁
部の端面をRをもつように構成したものであり、これに
より皿ばねと圧電振動板との当接面に傷をつけて腐食さ
せることが防止できることになる。
【0020】請求項11に記載の発明は、皿ばねをばね
性を有するステンレス、銅合金、洋白あるいは鉄ニッケ
ル合金のいずれかで構成したものであり、加工性に優れ
た弾力性の良いものとすることができる。
【0021】請求項12に記載の発明は、圧電振動板の
金属板と皿ばねとを同一の材質または同一の表面被覆を
形成したもので構成し、両者の当接部に電位差による腐
食を発生させないものとできる。
【0022】以下、本発明の圧電発音体の実施の形態に
ついて図1〜図3を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における圧電発音体の分解斜視図、図2は同断面図
である。図1,図2において、13は合成樹脂などの絶
縁物によって形成された下ケースであり、この下ケース
13は周縁部に上方に突出する周壁14が設けられ、こ
の周壁14の上端は先端がとがった形状となり、また、
その周壁14の中間部には外方に突出した係合突部15
が設けられている。
【0024】さらに、この下ケース13の中央部には上
下に貫通するばね性を有する接触端子16が2本組込ま
れている。
【0025】この下ケース13の周壁14の上端には圧
電セラミック板17を大径の金属板18に貼り付けて構
成した圧電振動板19が載置されており、この圧電振動
板19の下面には接触端子16が弾力的に圧接してい
る。
【0026】また、上記下ケース13には中央部に放音
孔20を形成した合成樹脂などの絶縁物で構成された上
ケース21が結合されていた。この上ケース21は下方
に伸びた周壁22を有し、この周壁22は下ケース13
の周壁14を被うような方法で形成され、その下部の内
側には係合突部15と係合する係合凹部23が設けら
れ、この係合突部15と係合凹部23とを係合させるこ
とにより下ケース13に上ケース21が機械的に結合さ
れるように構成されている。また、この上ケース21の
中央部に設けた放音孔20に連続して内方に突出する筒
状部24が設けられている。
【0027】この上ケース21の内部には中央部に上ケ
ース21の筒状部24とはまり合う第1の貫通孔25を
設けた皿ばね26が組込まれている。この皿ばね26の
中央部の貫通孔25の周囲は上ケース21の天井面に当
接し、周縁部は下ケース13の周壁14の上端に載置さ
れた圧電振動板19の金属板18の周縁部上にかつ、周
壁14で支持される径と同一の径上に弾力的に圧接して
いる。また、この皿ばね26の中央部と周縁部の中間部
の傾斜面の同一円周上には等間隔に複数個の第2の貫通
孔27が設けられている。
【0028】上記構成とすることにより、皿ばね26と
圧電振動板19とで第1の空間Aを構成し、上ケース2
1と皿ばね26とにより第2の空間Bを構成し、この第
1と第2の空間A,Bを皿ばね26の中間部に設けた第
2の貫通孔27で連通させて共鳴空間を形成し、上ケー
ス21の放音孔20から低域周波数の優れた増幅した音
波を放出できることになる。
【0029】すなわち、接触端子16を介して圧電振動
板19に電気信号が印加されることにより、圧電振動板
19が上下に振動して音波を発生し、上記共鳴空間によ
って増幅され、低域周波数の優れた音波を得ることがで
きる。
【0030】なお、上記圧電振動板19の金属板18と
皿ばね26は、薄いステンレス、銅合金、洋白あるいは
鉄ニッケル合金などで構成され、同一の材質とすること
により皿ばね26と金属板18と当接部に電位差による
腐食が発生しないように配慮されている。また、基材を
別のものとして、表面被覆を同一材質、すなわちめっき
材を同一とすることによっても同様の効果を得ることが
できる。
【0031】さらに皿ばね26の周縁部の金属板18に
接続する端面はRをもつように形成され、金属板18に
傷をつけないように形成され、これにより金属板18の
腐食が発生しないように構成している。
【0032】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2における圧電発音体の断面図を示しており、基本的
な構成は実施の形態1と同じであり、ここでは異なる点
についてのみ説明する。
【0033】まず、上ケース21の中央部には放音孔2
0を設けず、内方に突出する筒状部24は設け、この筒
状部24の周囲の同一円周上に等間隔に複数個の放音孔
28を設けた構成となっている。
【0034】また、皿ばね26の第2の貫通孔27に連
続して上ケース21側に突出する筒状突部29を設けた
構成となっている。この筒状突部29の長さ寸法Cを変
えることにより皿ばね26と圧電振動板19とで形成さ
れる空間の大きさが変わることになり共鳴空間の共鳴周
波数を調整することができる。
【0035】また、皿ばね26と圧電振動板19とで形
成される空間と皿ばね26の第2の貫通孔27とによる
共鳴空間と、上記皿ばね26と圧電振動板19とで形成
される空間と、皿ばね26と上ケース21とで形成され
る空間と上ケース21の放音孔28とによる共鳴空間と
のそれぞれの共鳴周波数が互いに異なるようにして大き
な音圧を得るように構成してある。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は構成されるため、
音圧が向上し音圧のばらつきを低減することができ、優
れた発音を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における圧電発音体を示
す分解斜視図
【図2】同断面図
【図3】本発明の実施の形態2における圧電発音体の断
面図
【図4】従来の圧電発音体の断面図
【図5】従来の他の例を示す断面図
【符号の説明】
13 下ケース 14 周壁 15 係合突部 16 接触端子 17 圧電セラミック板 18 金属板 19 圧電振動板 20 放音孔 21 上ケース 22 周壁 23 係合凹部 24 筒状部 25 第1の貫通孔 26 皿ばね 27 第2の貫通孔 28 放音孔 29 筒状突部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電セラミック板を金属板に貼り合せた
    圧電振動板の周縁部を下ケースの周縁部の上端に載置
    し、放音孔を設けた上ケースを下ケースに結合し、この
    上ケース内に中央部が上ケースの天井面に当接し周縁部
    が圧電振動板の周縁部に圧接する中央部に第1の貫通孔
    を設けた皿ばねを配置した圧電発音体。
  2. 【請求項2】 上ケースの放音孔と皿ばねの第1の貫通
    孔とを連通させた請求項1に記載の圧電発音体。
  3. 【請求項3】 皿ばねの中央部の第1の貫通孔を上ケー
    スの放音孔と連続する内方へ突出した筒状部にはめこん
    だ請求項1に記載の圧電発音体。
  4. 【請求項4】 皿ばねの中央部と周縁部との間に第2の
    貫通孔を複数個設けた請求項1に記載の圧電発音体。
  5. 【請求項5】 皿ばねと上ケースとで形成される空間に
    つながる放音孔を上ケースに設けた請求項4に記載の圧
    電発音体。
  6. 【請求項6】 皿ばねの中央部と周縁部との間に形成さ
    れる第2の貫通孔が同一円周上に等間隔で複数個設けた
    請求項4に記載の圧電発音体。
  7. 【請求項7】 皿ばねと上ケースとで形成される空間に
    つながる放音孔を上ケースの同一円周上に等間隔で複数
    個設けた請求項6に記載の圧電発音体。
  8. 【請求項8】 皿ばねの中間部に設けた第2の貫通孔に
    連続して外方に突出する筒状突部を設けた請求項4に記
    載の圧電発音体。
  9. 【請求項9】 皿ばねと圧電振動板との当接する部分
    と、圧電振動板と下ケースとの当接する部分とを同一径
    とした請求項1に記載の圧電発音体。
  10. 【請求項10】 皿ばねの周縁部の端面をRをもつよう
    に構成した請求項1に記載の圧電発音体。
  11. 【請求項11】 皿ばねをばね性を有するステンレス、
    銅合金、洋白あるいは鉄ニッケル合金のいずれかで構成
    した請求項1に記載の圧電発音体。
  12. 【請求項12】 圧電振動板の金属板と皿ばねとを同一
    の材質または同一の表面被覆を形成したもので構成した
    請求項1に記載の圧電発音体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309786A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Omron Healthcare Co Ltd 電子体温計
CN103116954A (zh) * 2013-01-24 2013-05-22 汉得利(常州)电子有限公司 低能耗压电安防报警器

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JP2007309786A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Omron Healthcare Co Ltd 電子体温計
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