JP2000223982A - 積層型圧電フィルタの導通方法 - Google Patents

積層型圧電フィルタの導通方法

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JP2000223982A
JP2000223982A JP11026486A JP2648699A JP2000223982A JP 2000223982 A JP2000223982 A JP 2000223982A JP 11026486 A JP11026486 A JP 11026486A JP 2648699 A JP2648699 A JP 2648699A JP 2000223982 A JP2000223982 A JP 2000223982A
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JP
Japan
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conductive
resonator
resonators
conductive paste
printed circuit
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JP11026486A
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English (en)
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Yoshiaki Sakai
善明 阪井
Kazuhiro Hayashi
計宏 林
Tatsuo Iwata
竜男 岩田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄厚化が可能で、共振子が電気的、機械的に
保護されており、しかも製造及び組み付け容易な積層型
圧電フィルタにあって、共振子S,Pとプリント基板上
の導電ランド部との導通を確保すること。 【解決手段】 共振子S,Pの電極8a,8bと接続さ
れるプリント基板3上面に形成された電極パターンの導
電ランド部14上に、弾性導電ペースト20を形成し、
該導電ペースト20が弾縮した状態で、共振子S,Pと
プリント基板3とを相対的に保持して、導電ペースト2
0を介して導電ランド部14と共振子S,Pの電極8
a,8bとを接続した。このため共振子S,Pとプリン
ト基板3相互が保持された状態で、導電ペースト20は
その復元弾力により、共振子S,Pの電極8a,8bに
弾接することとなり、その電気的接続が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用移動無線機、
自動車電話等の移動無線通信機の濾波回路に好適に使用
される積層型圧電フィルタの導通方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電フィルタは、入力端子,出
力端子及び接地端子との間に、直列共振子と並列共振子
をL形接続してなる単位濾波回路を多段に配列してな
る。そして、直列共振子の共振周波数と、並列共振子の
反共振周波数を一致させ、かつ直列共振子の反共振周波
数と並列共振子の共振周波数の差を一定にしている。こ
のように、圧電フィルタの特性を向上させたり、また
は、圧電フィルタの適用数を減少させるために、複数の
共振子を備える圧電フィルタが種々提案されている。
【0003】上述の圧電フィルタの従来構成にあって
は、ケース内に各共振子と、端子板とを積層状に組込ん
だものが一般的であり、このため、部品点数が増加し、
組付けが面倒となるという問題があった。一方、移動無
線通信機の小型化に対応するために、圧電フィルタの低
背化及び小型化が数ミリの単位で求められ、さらには、
各圧電フイルタと、共振子の実装面上の所要電路との電
気的接続が容易で、しかも、共振子が電気的かつ機械的
に保護される構成が求められている。
【0004】そこで、複数の共振子を夫々枠状スペーサ
で囲繞して、中間プリント基板を介して積層し、かつ最
上位置に頂部プリント基板を、最下位置に下面に複数の
接続電極が形成された底部プリント基板を配置して、各
枠状スペーサ,頂部プリント基板及び底部プリント基板
相互を接着シートを介して接合し、各プリント基板に形
成された電極パターンを各共振子の電極と接続し、かつ
該電極パターンを、各プリント基板の端縁に形成された
導通溝を介して、いずれかの接続電極と結線することに
より、所要の濾波回路を構成してなることを特徴とする
積層型圧電フィルタが提案された(実願平10−242
757号)。
【0005】かかる構成にあって、各板材の積層により
構成されるから、構造が簡単で、薄型化が可能であると
共に、各共振子は、枠状スペーサと上下の頂部プリント
基板及び底部プリント基板で保護され、堅牢であると共
に、電気的かつ機械的に保護される。
【0006】しかも、各板材を枠状スペーサと面接触す
る接着シートを介して接合することにより構成したか
ら、接着シートを含めた各部材を単に積層して、加熱圧
着するだけで良いから、製造が簡単で、量産性に優れ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このよう
に、複数の共振子がプリント基板を介して積層されてい
る積層型圧電フィルタにあって、共振子S,Pの電極と
プリント基板a上面に形成された電極パターンの導電ラ
ンド部bとの導通を、従来は、図11で示すように、導
電ランド部b上面にエポキシ樹脂を主剤とする導電性接
着剤cを手塗りにより塗布し、共振子S,Pのノード位
置で、該導電ランド部bを電極に接合することにより、
該導電性接着剤cを介して行っていた。
【0008】しかるに、かかる従来方法であると、同図
の様に、接合時の押し付けにより、導電性接着剤cが導
電ランド部b上で拡散して、実際には薄膜状となり、こ
の薄膜層で接合することとなり、十分な接合力が確保で
きず、圧電フィルタを実装面に半田付けする際に高熱が
加わると、各材料の熱膨張差により剥離して、導通不良
を生じる場合があった。本発明は、かかる課題を解決し
得る積層型圧電フィルタの導通方法を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の共振子
がプリント基板を介して積層されている積層型圧電フィ
ルタにおいて、共振子の電極と接続されるプリント基板
上面に形成された電極パターンの導電ランド部上に、弾
性導電ペーストを形成し、該導電ペーストが弾縮した状
態で、共振子とプリント基板とを相対的に保持して、導
電ペーストを介して導電ランド部と共振子の電極とを導
通したことを特徴とする積層型圧電フィルタの導通方法
である。
【0010】かかる方法にあって、導電ペーストは弾性
を有するから、共振子とプリント基板相互を導電ペース
トが弾縮した状態で保持すると、導電ペーストはその復
元弾力により、共振子の電極に圧接することとなり、そ
の電気的接続が確保される。このように、導電ペースト
を弾接することにより、導通を確保するものであるか
ら、高温下で各板材が熱変形しても、電気的接続が損な
われることがない。
【0011】この導電ペーストが弾縮した状態で、共振
子とプリント基板とを相対的に保持する好適な手段とし
て、共振子とプリント基板とを、その間に介装した接着
シートにより接合して相対的に保持し、該保持状態で導
電ペーストを弾縮した状態とする方法が提案される。か
かる構成にあっては、接着シートを介装し、必要により
加熱処理をするだけで、共振子とプリント基板とを、相
対的に保持でき、容易かつ確実に行うことができる利点
がある。
【0012】
【発明の実施の形態】図10は、本発明の導通手段を示
すものであり、プリント基板3上には、電極パターンの
一部をなす導電ランド部14が形成されている。この導
電ランド部14には、弾性導電ペーストの一例であるシ
リコンゴム系導電ペースト20がスクリーン印刷等の手
段により、塗布される。そして、これを、ホットプレー
ト,又はオーブンなどで、加熱して硬化させる。
【0013】この導電ペースト20は、シリコンゴムに
銀粉末などを混合してなるものであり、硬化状態で弾性
と導電性を有する。そこで、導電ペースト20が弾縮し
た状態で、共振子S,Pとプリント基板3とを相対的に
保持する。この共振子S,Pとプリント基板3との保持
手段として、導電ランド部14に干渉しない位置で、図
9で示す接着シート6を共振子S,Pとプリント基板3
との間に介装し、該接着シート6を介して接合する手段
が提案される。なお、他の手段により、共振子S,Pと
プリント基板3とを接合しても良い。または他の機械的
手段により、共振子とプリント基板3とを挟持するなど
により保持しても良い。すなわち、導電ランド部14上
の導電ペースト20が弾縮された状態で、共振子とプリ
ント基板3相互の関係が位置保持されていれば良い。
【0014】このように、共振子S,Pとプリント基板
3とが保持されて、シリコンゴム系導電ペースト20が
弾縮すると、該導電ペースト20はその復元弾力によ
り、共振子S,Pの電極に圧接することとなり、その電
気的接続が確保される。かかる構成にあって、共振子
S,Pの電極と、導電ランド部14との導通は、従来の
図11で示す薄膜状の導電性接着剤層を介して接合する
ものとは異なり、板材の変形等で容易に導通が損なわれ
ることもなく、また、機械的衝撃等が作用しても、導電
ペースト20の弾性により吸収され、その電気的接続状
態が確保されることとなる。
【0015】
【実施例】添付図面に従って、積層型圧電フィルタFに
本発明の導通方法を適用した構成を説明する。図1,2
は、S−P−S構造の積層型圧電フィルタFを示すもの
であって、夫々枠状スペーサ2a,2b,2cに夫々囲
繞された直列共振子S,並列共振子P及び直列共振子S
を、中間プリント基板3a,3bを介して積層し、かつ
最上位置に頂部プリント基板4を、最下位置に底部プリ
ント基板5を配置し、接着シート6を介して接合してな
るものである。
【0016】この接着シート6は、熱硬化性樹脂からな
り、図9で示すように、各板材の周縁に沿うように矩形
枠状を呈し、加熱することより、板材相互を接合する。
また、後述する各導通溝10L,10C,10R,10
Bとほぼ一致する半円形切欠部が形成されている。
【0017】かかる構成をさらに詳細に説明する。ここ
で、共振子S,S,Pは、図3で示すように、チタン酸
ジルコン酸鉛等よりなる正方形薄板状をしており、所定
の厚みを有する圧電磁器板7の表裏に電極8a,8bを
形成して構成される。ここで図3ロの並列共振子Pは、
図3イの直列共振子S,Sに比して、その厚さを薄く
し、静電容量を大きくしている。このように、並列共振
子の厚みを直列共振子のそれより薄くすることにより、
両者の容量比が大きくなり、減衰量を増大化させること
ができる。
【0018】この各共振子S,S,Pを囲繞する枠状ス
ペーサ2a,2b,2cは、夫々対応する共振子の厚さ
と等しく、このため、直列共振子S,Sを囲繞する枠状
スペーサ2a,2cは、並列共振子Pを囲繞する枠状ス
ペーサ2bよりも厚くなっている。ここで、並列共振子
P及びスペーサ2bは、厚さ0.18mm,直列共振子
S,S及び枠状スペーサ2a,2cは厚さ0.35mm
又は0.52mmのものが設計例として、提案される。
【0019】この各枠状スペーサ2a,2b,2cは、
図4で示すように、その前縁に三つの円弧状導通溝10
L,10C,10Rが形成され、その後縁に一つの円弧
状導通溝10Bが形成されている。各導通溝10L,1
0C,10R,10Bは、前記中間プリント基板3a,
3b及び上下の頂部プリント基板4,底部プリント基板
5の端縁に夫々形成された導通溝11L,11C,11
R,11Bと上下で一致し、これにより、上下方向で連
通する導通路12L,12C,12R,12Bを構成し
ている。ここで、導通溝10L,10C,10R,10
B,11L,11C,11R,11Bは、端縁に形成さ
れた半円形切欠部の内周面に導電層を形成してなるもの
である。
【0020】尚、共振子S,P,Sを所定間隔で、枠状
スペーサ2a,2b,2cに保持するため、その内面に
図4鎖線で示すように、各共振子S,P,Sの輪郭振動
の対向側縁の中央に存在するノード位置に当接する保持
突部40を形成するようにしても良い。
【0021】次に、各中間プリント基板3a,3b及び
上下の頂部プリント基板4,底部プリント基板5の表裏
面に形成された導電路による、共振子S,P,Sの表裏
の電極8a,8bの結線態様につき説明する。
【0022】頂部プリント基板4の裏面は、図5ロで示
すように円形状導電ランド部14aとL形導通路15a
とからなる電極パターン13aが形成され、該頂部プリ
ント基板4の前縁右端に形成された導通溝11Rと接続
されている。そして、導電ランド部14aは直列共振子
Sの上面電極8aの中心部と、後述するように弾性導電
ペースト20を介して導通する。
【0023】中間プリント基板3aの表面は、図6イで
示すように円形状導電ランド部14bと直線導通路15
bとからなる電極パターン13bが形成され、該中間プ
リント基板3aの前縁中央に形成された導通溝11Cと
接続されている。そして、導電ランド部14bは直列共
振子Sの下面電極8bの中心部と接続される。また、中
間プリント基板3aの裏面は、図6ロで示すように円形
状導電ランド部14cと直線導通路15cとからなる電
極パターン13cが形成され、該中間プリント基板3a
の後縁中央に形成された導通溝11Bと接続されてい
る。そして、導電ランド部14cは並列共振子Pの上面
電極8aの中心部と接続される。
【0024】中間プリント基板3bの表面は、図7イで
示すように円形状導電ランド部14dと直線導通路15
dとからなる電極パターン13dが形成され、該中間プ
リント基板3bの前縁中央に形成された導通溝11Cと
接続されている。そして、導電ランド部14dは並列共
振子Pの下面電極8bの中心部と接続される。また、中
間プリント基板3bの裏面は、図7ロで示すように円形
状導電ランド部14eと直線導通路15eとからなる電
極パターン13eが形成され、該中間プリント基板3b
の前縁中央に形成された導通溝11Cと接続されてい
る。そして、導電ランド部14eは直列共振子Sの上面
電極8aの中心部と接続される。
【0025】底部プリント基板5の表面は、図8イで示
すように円形状導電ランド部14fと直線導通路15f
とからなる電極パターン13fが形成され、該直線導通
路15fは側方へ延出され、該底部プリント基板5に形
成されたスルホール17に接続され、底部プリント基板
5の裏面に形成された電極パターン13gにスルホール
17を介して接続される。この底部プリント基板5の裏
面には、図8ロで示すように、前縁で左右の入力側電極
18aと、出力側電極18bとが形成され、後縁中央に
アース側電極18cが形成され、前記電極パターン13
gは、直線導通路15gを介して左側の入力側電極18
aと接続される。そして導通溝11Lは、入力側電極1
8aと、導通溝11Rは出力側電極18bと、導通溝1
1Bはアース側電極18cと接続されることとなる。
【0026】また中間プリント基板3a,3bの表裏
面、及び頂部プリント基板4の裏面と底部プリント基板
5の表面には、ソルダーレジスト19が被覆形成され、
導電ランド部14a〜14gを除いて各電極パターン1
3a〜13gを覆って、相互に絶縁するようにしてい
る。すなわち、電極パターン13a〜13gのうち導電
ランド部14a〜14gのみが各板面の中央部で露出
し、各共振子P,Sのノード位置で、弾性導電ペースト
20を介して電極と導通する。この導通手段は、後述す
る本発明の導通方法に係るものである。そして、各部材
を積層して加熱することにより、接着シート6を硬化さ
せて、一体的に積層し得ることとなり、積層型圧電フィ
ルタFが容易に製造される。
【0027】上述の構成にあって、前記枠状スペーサ2
a,2b,2c,中間プリント基板3a,3b,頂部プ
リント基板4,底部プリント基板5は、いずれもガラス
エポキシにより形成され、設計例としては、中間プリン
ト基板3a,3bは厚さ0.1mm,頂部プリント基板
4及び底部プリント基板5は厚さ0.2mmとし得る。
かかる積層型の積層型圧電フィルタFの総厚は、1.7
mmの極薄状である。また外形寸法は、縦6.5mm×
横5.5mmである。いずれも、設計の一例であり、こ
の数値にこだわるものではない。
【0028】而して、直列共振子Sの上面電極8aは、
頂部プリント基板4の電極パターン13aの導電ランド
部14aと導通し、導通路12Rを介して出力側接続電
極18bと接続され、かつ各直列共振子Sの下面電極8
b,並列共振子Pの下面電極8b及び直列共振子Sの上
面電極8aは、そのノードの位置で夫々電極パターン1
3b〜13eの導電ランド部14b〜14eと導通し、
導通路12Cを介して互いに接続され、並列共振子Pの
上面電極8aは中間プリント基板3aの電極パターン1
3cと導通路12Bを介してアース側接続電極18cと
接続される。さらには、直列共振子Sの下面電極8bは
底部プリント基板5の電極パターン13fの導電ランド
部14fと導通し、導通路12Lを介して入力側接続電
極18aと接続され、これにより、S−P−S構造から
なる積層型圧電フィルタFが構成されることとなる。
【0029】この各部材は、枠状スペーサ2a,2b,
2cの上下に配置される図9で示す接着シート6により
接合され、かつ各共振子S,P,Sは、頂部プリント基
板4と底部プリント基板5とで挟持されることとなる。
【0030】かかる構成の積層型圧電フィルタFは、複
数の共振子S,Pを夫々枠状スペーサ2a,2b,2c
で囲繞して、中間プリント基板3a,3bを介して積層
し、かつ最上位置に頂部プリント基板4を、最下位置に
底部プリント基板5を配置して、各板材相互を接着シー
ト6で接合することにより構成したから、単純な積層構
造であるため、構造が簡単で、薄厚化が可能であると共
に、各共振子は、枠状スペーサと上下の頂部プリント基
板及び底部プリント基板で保護され、堅牢であり、電気
的かつ機械的に保護される。しかも、各板材を接着シー
トを介して接合することにより構成したから、接着シー
ト6を含めた各部材を単に積層して、加熱するだけで良
いから、製造が簡単で、量産性に優れる。
【0031】次に本発明の要部につき説明する。上述し
たように、各部材は接着シート6により、一体的に積層
されるが、その積層により、各プリント基板3a,3
b,4,5の電極パターン13a〜13fに形成された
導電ランド部14a〜14fは、各共振子S,Pの電極
のノード位置に対し、次の手段により導通される。
【0032】即ち、図10で示すように、導電ランド部
14(14a〜14fをまとめて14で統一)には、シ
リコンゴム系導電ペースト20をスクリーン印刷などに
より塗布し、然る後に加熱して硬化させる。この硬化状
態で、導電ペースト20は弾性と導電性を有する。そし
てこの硬化後に、上述のソルダーレジスト19を被着
し、さらに接着シート6を介装して、各板材を積層し、
導電ペースト20を弾縮させた状態で加熱することによ
り、接着シート6を硬化させる。これによりプリント基
板3a,3b,4,5と共振子S,Pは、導電ペースト
20が弾縮した状態で、その相対位置を保持されて接合
する。即ち、この接着シート6は、共振子S,Pとプリ
ント基板30(3a,3b,4,5をまとめて30で統
一)を相対的に保持する保持手段を構成し、該保持状態
で、導電ペースト20は弾縮状態となる。そして、その
弾縮により、導電ペースト20が共振子S,Pの電極8
a,8bに、ノード位置で弾接し、共振子S,Pと導電
ランド部14との導通が確保される。
【0033】かかる構成にあって、共振子S,Pの電極
と、導電ランド部14との導通を導電性接着剤を用いな
いで、導電ペースト20の弾接により行っているもので
あるから、熱衝撃により各板材が変形しても、導通が損
なわれることもなく、また、機械的衝撃が加わっても、
導電ペースト20の弾性により吸収され、その電気的接
続状態が確保されることとなる。
【0034】上述の構成はS−P−S構造の積層型圧電
フィルタFを示すものであるが、同様に、P−S−P構
造の積層型圧電フィルタを構成することもできる。
【0035】而して、上述した構成からなる、S−P−
S構造の積層型圧電フィルタFと、P−S−P構造の積
層型圧電フィルタを配設して、直列共振子S,並列共振
子PのL形接続構造が三段繰り返される構造の濾波回路
が構成される。
【0036】
【発明の効果】本発明の積層型圧電フィルタの導通方法
は、複数の共振子がプリント基板を介して積層されてい
る積層型圧電フィルタにおいて、共振子の電極と接続さ
れるプリント基板上面に形成された電極パターンの導電
ランド部上に、弾性導電ペーストを形成し、該導電ペー
ストが弾縮した状態で、共振子とプリント基板とを相対
的に保持して、導電ペーストを介して導電ランド部と共
振子の電極とを導通したものであるから、共振子とプリ
ント基板相互が保持された状態で、導電ペーストはその
復元弾力により、共振子の電極に弾接することとなり、
その電気的接続が確保される。また、共振子S,Pの電
極と、復元弾力により導通を確保しているものであるか
ら、熱衝撃により導通が損なわれることもなく、機械的
衝撃が加わっても、導電ペーストの弾性により吸収さ
れ、その電気的接続状態が確保されることとなる等の優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型圧電フィルタFの斜視図で
ある。
【図2】積層型圧電フィルタFの分解斜視図である。
【図3】イは直列共振子Sの斜視図、ロは並列共振子P
の斜視図である。
【図4】枠状スペーサ2a,2b,2c、22a,22
b,22cの平面図である。
【図5】頂部プリント基板4の平面図イ及び裏面図ロで
ある。
【図6】中間プリント基板3aの平面図イ及び裏面図ロ
である。
【図7】中間プリント基板3bの平面図イ及び裏面図ロ
である。
【図8】底部プリント基板5の平面図イ及び裏面図ロで
ある。
【図9】接着シート6の平面図である。
【図10】本発明方法の共振子S,Pと、プリント基板
3との導通手段を示す説明図である。
【図11】従来方法の共振子S,Pと、プリント基板a
との導通手段を示す説明図である。
【符号の説明】
S 直列共振子 P 並列共振子 F 積層型圧電フィルタ 2a,2b,2c 枠状スペーサ 3,3a,3b プリント基板 4 頂部プリント基板 5 底部プリント基板 6 接着シート 13a〜13g 電極パターン 14,14a〜14g 導電ランド部 20 弾性導電ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 竜男 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内 Fターム(参考) 5J108 AA07 BB04 CC04 DD01 EE03 EE06 EE17 FF14 GG03 GG08 JJ01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の共振子がプリント基板を介して積層
    されている積層型圧電フィルタにおいて、共振子の電極
    と接続されるプリント基板上面に形成された電極パター
    ンの導電ランド部上に、弾性導電ペーストを形成し、該
    導電ペーストが弾縮した状態で、共振子とプリント基板
    とを相対的に保持して、導電ペーストを介して導電ラン
    ド部と共振子の電極とを導通したことを特徴とする積層
    型圧電フィルタの導通方法。
  2. 【請求項2】共振子とプリント基板とを、その間に介装
    した接着シートにより接合して相対的に保持し、該保持
    状態で導電ペーストを弾縮した状態としたことを特徴と
    する請求項1記載の積層型圧電フィルタの導通方法。
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