JP2002141774A - 積層型圧電フィルタ - Google Patents

積層型圧電フィルタ

Info

Publication number
JP2002141774A
JP2002141774A JP2000332346A JP2000332346A JP2002141774A JP 2002141774 A JP2002141774 A JP 2002141774A JP 2000332346 A JP2000332346 A JP 2000332346A JP 2000332346 A JP2000332346 A JP 2000332346A JP 2002141774 A JP2002141774 A JP 2002141774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
conductive pattern
conductive
intermediate substrate
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000332346A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Iwata
竜男 岩田
Kazuhiro Hayashi
計宏 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2000332346A priority Critical patent/JP2002141774A/ja
Publication of JP2002141774A publication Critical patent/JP2002141774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】剛性を高めて十分な耐衝撃性を維持すると共に
浮遊容量を低減できる積層型圧電フィルタを提供する。 【解決手段】頂部基板、各中間基板及び底部基板のうち
少なくとも底部基板が、その上面に入力端子に対峙する
領域を除いて中心から外周部に向かってほぼ点対称にの
びる剛性補強層を備え、このこの剛性補強層が導電性層
であり、その一部が所定の接続通路を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用移動無線
機、自動車電話等の移動無線通信機の濾波回路に好適に
使用される圧電フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電フィルタは、入力端子、出
力端子及び接地端子との間に、直列共振子と並列共振子
をL形接続した単位フィルタ回路を多段に配列して構成
されている。そして、直列共振子の共振周波数と、並列
共振子の反共振周波数を一致させ、かつ直列共振子の反
共振周波数と並列共振子の共振周波数の差を一定にして
いる。このように、圧電フィルタの特性を向上させた
り、又は、圧電フィルタの適用数を減少させるために、
複数の共振子を備える圧電フィルタが種々提案されてい
る。
【0003】一般に、従来の圧電フィルタでは、ケース
内に各共振子と端子板とが積層状に組込まれており、こ
のため、部品点数が増加し、組付けが面倒となるという
問題があった。
【0004】一方、移動無線通信機の小型化に対応する
ために、圧電フィルタの低背化及び小型化が数ミリの単
位で求められ、さらには、各圧電フイルタと、共振子の
実装面上の所要電路との電気的接続が容易で、しかも、
共振子が電気的かつ機械的に保護される構成が求められ
ている。
【0005】このような要求を満たすために、本発明者
らは先に特願平10‐242757号(特開平2000
−77971号公報参照)において、複数の共振子を夫
々枠状スペーサで囲繞して、中間プリント基板を介して
積層し、最上位置に頂部プリント基板を、最下位置に下
面に複数の接続電極が形成された底部プリント基板を配
置して、各枠状スペーサ、頂部プリント基板及び底部プ
リント基板相互を周縁で接合し、各プリント基板に形成
された導通パターンを介して各共振子の電極をいずれか
の接続電極と結線して所要の濾波回路を構成してなる積
層型圧電フィルタを提案した。
【0006】この先に提案した積層型圧電フィルタで
は、各板材の積層により構成しているので、構造が簡単
で、薄厚化が可能であると共に、各共振子は、枠状スペ
ーサと上下の頂部プリント基板及び底部プリント基板で
保護され、堅牢であると共に、電気的かつ機械的に保護
されるが、このような積層型圧電フィルタを組み込んだ
携帯用移動無線機や移動無線通信機をうっかりして落と
したりして、機器自体に強い衝撃が加わった場合に、内
部に組み込まれている積層型圧電フィルタ自体も強い衝
撃を受け、その結果フィルタの各プリント基板が撓み、
共振子との接着部が剥がれ易いという問題点があった。
【0007】この問題を解決するため、本願と同日出願
の特願2000−332196において、底部基板の上
面の実質的な部分に導電性の剛性補強層を設けた積層型
圧電フィルタを提案した。これによりフィルタの全体の
厚さを実質的に増大させることなしにフィルタの厚さ方
向の剛性が実質的に高められ、その結果強い衝撃を受け
たときの基板の撓み量を低く抑えることができるように
なり、耐衝撃性を改善することができるようになつた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような耐衝撃性を
向上させた積層型圧電フィルタにおいては、底部基板の
上面のほぼ全面における導電性の剛性補強層の存在によ
り、入力端子と出力端子との間の浮遊容量が増加し、周
波数特性における所定の帯域幅(減衰量±60)で約2
dBダウンするということがわかつた。そこで、種々シ
ミュレーションを重ねた結果、出力端子に対向する導電
性の剛性補強層の部分を入力端子から切り離すことによ
り浮遊容量を低減できることを見出した。
【0009】そこで、本発明は剛性を高めて十分な耐衝
撃性を維持すると共に浮遊容量を低減できる積層型圧電
フィルタを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によれば、各々枠状スペーサで囲繞した複
数の共振子を、中間基板を介して積層し、その最上位置
に頂部基板を、最下位置に下面に複数の接続電極が形成
された底部基板を配置して成る積層型圧電フィルタにお
いて、頂部基板、各中間基板及び底部基板のうち少なく
とも底部基板が、その上面に入力端子に対峙する領域を
除いて中心から外周部に向かってほぼ点対称にのびる剛
性補強層を備え、このこの剛性補強層が導電性層であ
り、その一部が所定の接続通路を構成していることを特
徴としている。
【0011】このように構成した本発明の積層型圧電フ
ィルタにおいては、基板のうち少なくとも底部基板の上
面に入力端子に対峙する領域を除いて中心から外周部に
向かってほぼ点対称にのびる剛性補強層を備えしかも剛
性補強層が導電性層であり、その一部が所定の接続通路
を構成しているので、フィルタの全体の厚さを実質的に
増大させることなしにフィルタの厚さ方向の剛性を高め
て、強い衝撃を受けたときの基板の撓み量を低く抑える
ことができるようになると共に、周波数特性における所
定の帯域幅の減少を生じさせる浮遊容量を低減させるこ
とができる。
【0012】また本発明の一つの実施の形態によれば、
各中間基板の表裏両面に入力端子に対峙する領域を除い
て中心から外周部に向かってほぼ点対称にのびる導電性
の剛性補強層が設けられ、この剛性補強層の一部は所定
の接続通路を形成するように構成され得る。そしてこの
実施の形態において、好ましくは 各中間基板の表裏両
面におけるそれぞれの剛性補強層は複数の区分に分離さ
れ、各区分間の分離線は各中間基板の表裏両面上で互い
にオフセットして位置決めされ得る。
【0013】この構成においては各中間基板の表裏両面
に中心から外周部に向かってほぼ点対称にのびる導電性
の剛性補強層を設け、その一部で所定の接続通路を構成
しているので、各中間基板の厚さを実質的に増大させず
に剛性を高めることができ、底部基板の剛性の増大と相
俟ってフィルタ全体の剛性をさらに向上させることがで
きるようになる。また、各中間基板の表裏両面における
それぞれの剛性補強層を複数の区分に分離し、各区分間
の分離線を各中間基板の表裏両面上で互いにオフセット
して位置決めした場合には、フィルタ全体の剛性をさら
に一層向上させることができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1及び図2には、本
発明の一実施の形態によるP−S−P構造の積層型圧電
フィルタFを示す。
【0015】図示積層型圧電フィルタFは、並列共振子
、P及び直列共振子Sを有し、これらの共振子
はそれぞれ枠状スペーサ2a、2b、2cで囲繞され、
中間基板3a、3bを介して積層され、そして最上位置
には頂部基板4が、また最下位置には底部基板5が配置
されている。そして共振子を囲繞している枠状スペーサ
2a、2b、2cの各々と中間基板3a、3b、頂部基
板4及び底部基板5の各基板との間にそれぞれ熱硬化性
樹脂から成り得る枠状接着シート6が挿置され、隣接し
た基板と枠状スペーサとが相互に接合されて構成されて
いる。
【0016】直列共振子S及び並列共振子P、P
は、それぞれ図3の(イ)及び(ロ)に示すように、チ
タン酸ジルコン酸鉛等より成る矩形薄板状で、所定の厚
みの圧電磁器板7の表裏に電極8a、8bを形成して構
成される。ここで、図3の(ロ)に示す並列共振子
、Pは、図3の(イ)に示す直列共振子Sより
薄く形成され、静電容量を大きくしている。このよう
に、並列共振子P、Pの厚さを直列共振子Sのそ
れより薄くすることにより、両者の容量比は大きくな
り、減衰量を増大化させることができる。
【0017】各共振子P、P、Sを囲繞する枠状
スペーサ2a、2b、2cの厚さは、それぞれ対応する
共振子の厚さと等しくされ、従って、直列共振子S
囲繞する枠状スペーサ2bは、並列共振子P、P
囲繞する枠状スペーサ2a、2cよりも厚くなってい
る。一例として、並列共振子P、P及びスペーサ2
a、2cは、厚さ0.18mm、直列共振子S 及び
枠状スペーサ2bは厚さ0.35mm又は0.52mm
に設計され得る。
【0018】各枠状スペーサ2a、2b、2cは、図4
で示すように、その前縁に三つの円弧状導通溝10
、10C、10Rが形成され、その後縁に三つ
の円弧状導通溝10L、10C、10Rが形成さ
れている。
【0019】図5には頂部基板4を示し、その前縁に三
つの円弧状溝11L、11C、11Rが形成さ
れ、その後縁に三つの円弧状溝11L、11C、1
1Rが形成されている。頂部基板4の上面には図5の
イに示すように、導電性層12が形成され、この導電性
層12は前縁で中央の円弧状溝11Cまで伸び、後縁
では三つの円弧状溝11L、11C、11Rまで
伸びているが、左右の円弧状溝11L、11R
で伸びている導電性層12の部分はそれぞれL字状のス
ペーサー13で電気的に分離されている。
【0020】また、頂部基板4の下面には、図5のロに
示すように、中心部にホイール状の導電性パターン層1
4aと、この導電性パターン層14aを囲んでその周囲
に互いにスペース15をあけて配列した四つの導電性パ
ターン層14b、14c、14d、14eとが形成さ
れ、ホイール状の導電性パターン層14aは円状中心部
分と環状部分と両部分を接続する四つの放射状にのびる
部分とを備えている。四つの導電性パターン層のうちの
一つ14bは、導電路16aを介して中心部のホイール
状の導電性パターン層14aに電気的に接続され、また
導電路16bを介して前縁左端に形成された溝11L
の導通端に接続されている。ホイール状の導電性パター
ン層14aの円状中心部分は、直列共振子Sの上面電
極の中心部に接続される。また四つの導電性パターン層
14b、14c、14d、14eはそれぞれ頂部基板4
の四隅から離間しており、言い換えれば頂部基板4の四
隅の領域には導電性パターン層は形成されない。
【0021】図6には中間基板3aを示し、その前縁に
三つの円弧状溝11L、11C、11Rが形成さ
れ、その後縁に三つの円弧状溝11L、11C、1
1R が形成されている。中間基板3aの上面には、図
6のイで示すように、中心部にホイール状の導電性パタ
ーン層17aと、この導電性パターン層17aを囲んで
その周囲に互いにスペース18をあけて分離して配列し
た四つの導電性パターン層17b、17c、17d、1
7eとが形成され、ホイール状の導電性パターン層17
aは円状中心部分と環状部分と両部分を接続する四つの
放射状にのびる部分とを備えている。四つの導電性パタ
ーン層のうちの一つ17cは、導電路19aを介して中
心部のホイール状の導電性パターン層17aに電気的に
接続され、また導電路19bを介して前縁右端に形成さ
れた溝11Rの導通端に接続されている。
【0022】また、中間基板3aの下面には、図6のロ
に示すように、中心部にホイール状の導電性パターン層
20aと、この導電性パターン層20aを囲んでその周
囲に互いスペース21をあけて配列した四つの導電性パ
ターン層20b、20c、20d、20eとが形成さ
れ、ホイール状の導電性パターン層20aは円状中心部
分と環状部分と両部分を接続する四つの放射状にのびる
部分とを備えている。四つの導電性パターン層のうちの
一つ20dは、導電路22aを介して中心部のホイール
状の導電性パターン層20aに電気的に接続され、また
導電路22bを介して後縁中央に形成された溝11C
の導通端に接続されている。さらに、中間基板3aの上
下面の四つの導電性パターン層はそれぞれ基板3aの四
隅の領域から離間して形成されている。
【0023】中間基板3aの上面におけるホイール状の
導電性パターン層17aの円状中心部分は直列共振子S
の下面電極の中心部に接続され、また中間基板3aの
下面におけるホイール状の導電性パターン層20aの円
状中心部分は並列共振子Pの上面電極の中心部に接続
される。
【0024】図7には中間基板3bを示し、その前縁に
三つの円弧状溝11L、11C、11Rが形成さ
れ、その後縁に三つの円弧状溝11L、11C、1
1R が形成されている。中間基板3aと同様に中間基
板3bの上面には、図7のイで示すように、中心部にホ
イール状の導電性パターン層23aと、この導電性パタ
ーン層23aを囲んでその周囲に互いにスペース24を
あけて分離して配列した四つの導電性パターン層23
b、23c、23d、23eとが形成され、ホイール状
の導電性パターン層23aは円状中心部分と環状部分と
両部分を接続する四つの放射状にのびる部分とを備えて
いる。四つの導電性パターン層のうちの一つ23dは、
導電路25aを介して中心部のホイール状の導電性パタ
ーン層23aに電気的に接続され、また導電路25bを
介して前縁左端に形成された溝11Lの導通端に接続
されている。
【0025】また、中間基板3aと同様に、中間基板3
bの下面には、図7のロに示すように、中心部にホイー
ル状の導電性パターン層26aと、この導電性パターン
層26aを囲んでその周囲にスペース27で互いに分離
して配列した四つの導電性パターン層26b、26c、
26d、26eとが形成され、ホイール状の導電性パタ
ーン層26aは円状中心部分と環状部分と両部分を接続
する四つの放射状にのびる部分とを備えている。四つの
導電性パターン層のうちの一つ26dは、導電路28a
を介して中心部のホイール状の導電性パターン層26a
に電気的に接続され、また導電路28bを介して後縁中
央に形成された溝11Cの導通端に接続されている。
さらに、中間基板3bの上下面の四つの導電性パターン
層はそれぞれ基板3aの四隅の領域から離間して形成さ
れている。
【0026】並列共振子Pの下面電極の中心部には中
間基板3bの上面におけるホイール状の導電性パターン
層23aの円状中心部分が接続され、また中間基板3b
の下面におけるホイール状の導電性パターン層26aの
円状中心部分は並列共振子P の上面電極の中心部に接
続される。
【0027】また、図6及び図7に示すように各中間基
板3a、3bの表裏両面の剛性補強層を構成している導
電性パターン層17b〜17e、20b〜20e、23
b〜23e及び26b〜26eにおける各区分間の分離
線を成すスペース18、21、24、27は互いにオフ
セットして位置決めされている。これにより各中間基板
3a、3bの上下でスペースは重ならないため、各中間
基板3a、3bの曲げに対する剛性を高めることができ
る。
【0028】図8には底部基板5を示し、その前縁には
三つの円弧状導通溝11L、11C、11Rが形
成され、その後縁には三つの円弧状導通溝11L、1
1C 、11Rが形成されている。この底部基板5の
上面には、図8のイで示すように、中心部にホイール状
の導電性パターン層29aと、この導電性パターン層2
9aを囲んでその周囲にスペース30をあけて互いに分
離して配列した四つの導電性パターン層29b、29
c、29d、29eとが形成され、ホイール状の導電性
パターン層29aは円状中心部分と環状部分と両部分を
接続する四つの放射状にのびる部分とを備えている。四
つの導電性パターン層のうちの一つ29eは、導電路3
1aを介して中心部のホイール状の導電性パターン層2
9aに電気的に接続され、また導電路31bを介して後
縁左端に形成された溝11Lの導通端に接続されてい
る。また底部プリント基板5の上面における四つの導電
性パターン層はそれぞれ底部基板5の四隅の領域から離
間して形成されており、これにより浮遊容量を低減させ
ることができる。
【0029】底部プリント基板5の下面には図7のロで
示すように、後縁の左右に入力側電極32a及び出力側
電極32bが形成され、前縁中央から後縁中央に向かっ
てのびるアース側電極32cが形成され、アース側電極
32cの中心部は拡張されている。出力側電極32bは
導電路33を介して前縁の右方に形成された導電性パタ
ーン層34に接続され、また前縁の左方には導電性パタ
ーン層35が形成されている。そして入力側電極32a
は溝11Lまでのび、出力側電極32bは溝11
、11Rに接続され、またアース側電極32cは
溝11C、11C に接続されることとなる。
【0030】上述の各導電性パターン層は剛性を強める
働きをしており、そしてこれらの導電性パターン層等
は、スクリーン印刷や、銀蒸着の手段を用いて形成され
る。
【0031】各枠状スペーサ2a、2b、2cに形成さ
れた前縁における三つの円弧状導通溝10L、10C
、10R及び後縁における三つの円弧状導通溝10
、10C、10Rは、中間基板3a、3b及び
上下の頂部基板4、底部基板5のそれぞれの前縁におけ
る導通溝11L、11C、11R及び後縁におけ
る円弧状導通溝11L、11C、11Rと上下で
一致し、これにより、上下方向で連通する導通路を構成
している。
【0032】尚、共振子S 、P 、P を所定間
隔で、枠状スペーサ2a、2b、2cに保持するため、
その内側面に図4に鎖線で示すように、各共振子S
、P 、P の輪郭振動のノード位置に当接する
保持突部36を形成するようにしても良い。
【0033】また、中間基板3a、3bの上下面、頂部
基板4の下面及び底部基板5の上面には、ソルダーレジ
スト(図示していない)が被覆形成され、各導通パター
ン層を覆って、相互に絶縁するようにしている。そし
て、各部材を積層して加熱することにより、接着シート
6を硬化させて、一体的に積層し得ることとなり、積層
型圧電フィルタFが容易に製造される。
【0034】上述の構成にあって、枠状スペーサ2a、
2b、2c、中間基板3a、3b、頂部基板4及び底部
基板5は、いずれもガラスエポキシで構成され得る。
【0035】而して、直列共振子S の上面電極は、
頂部基板4の導電性パターン層ホイール状の導電性パタ
ーン層14a、導電路16a、導電性パターン層14
b、導電路16b及び前縁左端の溝11Lに形成され
た導通端を介して入力側接続電極32aに接続される。
また直列共振子S の下面電極は中間基板3aの上面
の導電性パターン層17aから導通路19a、導電性パ
ターン層17c及び導通路19bを介して出力側接続電
極32bに接続される。
【0036】並列共振子P の上面電極は中間基板3
aの下面の導電性パターン層20aから導通路22a、
導電性パターン層20d及び導通路22bを介してアー
ス側接続電極32cに接続される。並列共振子P
下面電極は中間基板3bの上面の導電性パターン層23
aから導通路25a、導電性パターン層23d及び導通
路25bを介して入力側接続電極32aに接続される。
【0037】並列共振子P の上面電極は中間基板3
bの下面の導電性パターン層26aから導通路28a、
導電性パターン層26d及び導通路28bを介してアー
ス側接続電極32cに接続される。また並列共振子P
の下面電極は、底部基板5の導電性パターン層29a
から導通路31a、導電性パターン層29e及び導通路
31bを介して入力側接続電極32aに接続され、これ
により、図9で示すようにS−P−P構造からなる積層
型圧電フィルタFが構成されることとなる。
【0038】これらの各部材は、枠状スペーサ2a、2
b、2cの上下に配置される接着シート6により接合さ
れ、かつ各共振子S 、P 、P は、頂部プリン
ト基板4と底部プリント基板5とで挟持されることとな
る。
【0039】図示実施の形態においては、一枚が直列共
振子、二枚が並列共振子とする三枚の共振子を備えたS
−P−P構造のT型フィルタ回路が例示されているが、
同様に、一枚が並列共振子、二枚が直列共振子とする三
枚の共振子を備えたπ型フィルタ回路を構成することが
できる。
【0040】
【発明の効果】本発明よる積層型圧電フィルタにおいて
は、頂部基板、各中間基板及び底部基板のうち少なくと
も底部基板が、その上面に入力端子に対峙する領域を除
いて中心から外周部に向かってほぼ点対称にのびる剛性
補強層を備え、この剛性補強層が導電性層であり、その
一部が所定の接続通路を構成しているので、フィルタの
全体の厚さを実質的に増大させることなしにフィルタの
厚さ方向の剛性を実質的に高めることができると共に、
周波数特性における所定の帯域幅の減少を生じさせる浮
遊容量を低減させることができる。
【0041】また、底部基板の他に、頂部基板及び各中
間基板に剛性補強層を設けた場合には、フィルタの厚さ
方向の剛性をさらに高めながら、周波数特性における所
定の帯域幅の減少を防止することができる。
【0042】各中間基板の表裏両面におけるそれぞれの
剛性補強層の各区分間の分離線を各中間基板の表裏両面
上で互いにオフセットして位置決めした場合には、各中
間基板の曲げに対する剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型圧電フィルタFの斜視図で
ある。
【図2】積層型圧電フィルタF の分解斜視図である。
【図3】イは直列共振子、ロは並列共振子の斜視図であ
る。
【図4】枠状スペーサ2a、2b、2cの平面図であ
る。
【図5】イ及びロはそれぞれ、頂部基板4の平面図及び
裏面図である。
【図6】イ及びロはそれぞれ、中間基板3aの平面図及
び裏面図である。
【図7】イ及びロはそれぞれ、中間基板3bの平面図及
び裏面図である。
【図8】イ及びロはそれぞれ、底部基板5の平面図及び
裏面図である。
【図9】図1に示す本発明に係る積層型圧電フィルタF
の等価回路図である。
【符号の説明】
:直列共振子 P 、P :並列共振子 2a、2b、2c :枠状スペーサ 3a、3b :中間基板 4 :頂部基板 5 :底部基板 6 :接着シート 29a〜29e:導電性パターン層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々枠状スペーサで囲繞した複数の共振子
    を、中間基板を介して積層し、その最上位置に頂部基板
    を、最下位置に下面に複数の接続電極が形成された底部
    基板を配置して成る積層型圧電フィルタにおいて、 頂部基板、各中間基板及び底部基板のうち少なくとも底
    部基板が、その上面に入力端子に対峙する領域を除いて
    中心から外周部に向かってほぼ点対称にのびる剛性補強
    層を備え、このこの剛性補強層が導電性層であり、その
    一部が所定の接続通路を構成していることを特徴とする
    積層型圧電フィルタ。
  2. 【請求項2】各中間基板の表裏両面に入力端子に対峙す
    る領域を除いて中心から外周部に向かってほぼ点対称に
    のびる導電性の剛性補強層を備え、この剛性補強層の一
    部が所定の接続通路を構成していることを特徴とする請
    求項1に記載の積層型圧電フィルタ。
  3. 【請求項3】各中間基板の表裏両面におけるそれぞれの
    剛性補強層が複数の区分に分離され、各区分間の分離線
    が各中間基板の表裏両面上で互いにオフセットして位置
    決めされていることを特徴とする請求項2に記載の積層
    型圧電フィルタ。
JP2000332346A 2000-10-31 2000-10-31 積層型圧電フィルタ Pending JP2002141774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000332346A JP2002141774A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 積層型圧電フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000332346A JP2002141774A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 積層型圧電フィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002141774A true JP2002141774A (ja) 2002-05-17

Family

ID=18808567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000332346A Pending JP2002141774A (ja) 2000-10-31 2000-10-31 積層型圧電フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002141774A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6002308A (en) Piezoelectric filter with a capacitor on a substrate having an unpolarized portion
JP3218971B2 (ja) ラダー形フィルタ
KR100443172B1 (ko) 이중모드필터
JP3218972B2 (ja) ラダー形フィルタ
US5394123A (en) Ladder type filter comprised of stacked tuning fork type resonators
US6563400B2 (en) Piezoelectric resonator utilizing bending vibrations and ladder-type filter including the same
JPH04284015A (ja) ラダー型フィルタ
JP3427789B2 (ja) チップ型圧電フィルタ
JP3911507B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JP2002141774A (ja) 積層型圧電フィルタ
US6225877B1 (en) Multilayer type piezoelectric filter with intermediary printed circuit board elements
JP2002141773A (ja) 積層型圧電フィルタ
US6049259A (en) Electronic component and ladder filter with electrically conductive and insulating bonding members
KR100443170B1 (ko) 압전필터
JP3610477B2 (ja) 積層型圧電フィルタ
JPH1168507A (ja) チップ型圧電フィルタ及び該圧電フィルタを用いた濾波回路
JP3544042B2 (ja) 多段縦続接続型圧電デバイス
JP2003023336A (ja) 積層型圧電フィルタ等の実装型電子部品
JP4073177B2 (ja) 圧電フィルタ
JP2000101384A (ja) 圧電共振子およびこの圧電共振子を用いた圧電部品
JP2002141775A (ja) 積層型圧電フィルタ
JP2000223983A (ja) 積層型圧電フィルタの導通方法
EP0907243A2 (en) Electronic component and ladder filter
JP2000223982A (ja) 積層型圧電フィルタの導通方法
JPH11122070A (ja) 圧電フィルタ用セラミック・パッケージ