JP2000223452A - Soiウェーハおよびその製造方法 - Google Patents

Soiウェーハおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOI層の膜厚が5μm以上の厚膜SOIで
あっても、SOI層の外周端にレジストを十分な厚さに
塗布でき、デバイス作製工程中でパーティクル等の汚染
物の発生源となる溝が発生することのない貼り合わせS
OIウェーハおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 SOI層の外周端がベースウェーハの外
周端より内側にあり、且つSOI層の厚さが5μm以上
のSOIウェーハであって、前記SOI層の立ち上がり
角度を5〜45度とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚のシリコンウ
ェーハをシリコン酸化膜を介して貼り合せて作製する貼
り合わせSOI(Silicon on Insulator)ウェーハの
作製方法であり、特にSOIウェーハの外周部の除去方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】貼り合わせSOIウェーハの作製方法と
して、2枚のシリコンウェーハをシリコン酸化膜を介し
て貼り合せる技術、例えば特公平5−46086号公報
に示されている様に、少なくとも一方のウェーハに酸化
膜を形成し、接合面に異物を介在させることなく相互に
密着させた後、200〜1200℃の温度で熱処理して
結合強度を高める方法が、従来より知られている。熱処
理を行なうことにより結合強度が高められた貼り合わせ
ウェーハは、その後の研削研磨工程が可能となるため、
素子作製側ウェーハを研削及び研磨により所望の厚さに
減厚加工することにより、素子形成を行なうSOI層を
形成することができる。
【0003】しかし、貼り合わせ前の両ウェーハ表面
は、いわゆるメカノケミカル研磨によって鏡面仕上げさ
れているので、その外周部には研磨ダレと呼ばれる領域
が存在する。従って、両者が貼り合わされて作製された
貼り合わせウェーハの外周部には、例えば約1〜3mm
程度の未結合部分が発生してしまう。この未結合部分が
あるまま、一方のウェーハを研削・研磨すると、その工
程中に未結合部分の剥離が発生し、素子形成領域に傷や
パーティクル付着等の悪影響を及ぼすので、この未結合
部分は予め除去しておく必要がある。
【0004】そこで、例えば特開昭64−89346号
公報には、その外周部の未結合部分を除去する技術が記
載されている。また、この技術では未結合部分を除去す
る工程後の薄膜化工程において周縁部でのチッピングが
発生するという問題点があったので、特開平1−227
441号公報において、外周部の未結合部分を除去する
際、同時に面取りを施す技術が開示されている。
【0005】一方、特開平6−176993号公報や特
開平7−45485号公報では、2枚のシリコンウェー
ハを酸化膜を介して密着させた後、酸化性雰囲気で熱処
理を行なうことにより結合強度が高められた貼り合わせ
ウェーハの外周の未結合部分を含む領域を、ボンドウェ
ーハ(素子領域となる第一のシリコンウェーハ)の厚さ
方向からベースウェーハ(支持体となる第二のシリコン
ウェーハ)との結合界面の直前まで研削し、その後、結
合界面までエッチングして未結合部分を完全に除去し、
しかる後にそのボンドウェーハを研削・研磨して、所望
の厚さまで減厚加工することによって貼り合わせウェー
ハを作製する方法が提案されている。そして、この様な
未結合部の除去を研削+エッチングで行なう技術であっ
ても、上記特開平1−227441号公報に記載されて
いると同様に、研削時には面取りが行なわれていること
がわかる。(特開平6−176993号公報の図3、特
開平7−45485号公報の図1参照)
【0006】上記の方法によれば、ベースウェーハの形
状を変更することなく、未結合部分の除去が可能となる
が、未結合部分を完全に除去するための外周除去幅とし
ては、安全をみてボンドウェーハの外周端から少なくと
も3mmを除去するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の半導
体デバイスの分野には、デバイスの高集積化、高速度化
に伴い、SOI層の厚さは更なる薄膜化と膜厚均一性の
向上が要求され、具体的には0.1±0.01μm程度
の膜厚及び膜厚均一性が必要とされている分野がある一
方で、高耐圧デバイスを搭載したいわゆるパワーIC用
の分野があり、例えば5〜50μm程度の厚さの厚膜S
OI基板に対する要望も多い。このような厚膜SOI基
板を貼り合わせ法により作製すると、前述したように周
辺の未結合部分を除去するため、除去した領域とSOI
層の外周部には比較的大きな段差を生ずることになり、
この段差はSOI層の厚さに比例して大きくなる。これ
に起因して、厚膜SOI基板においては、SOI層表面
の最外周の角部がデバイス作製工程中でパーティクル等
の汚染物を発生するという問題点があった。この問題点
について、図1および図2を用いて説明する。
【0008】図1、図2は従来の未結合部除去方法を用
いて厚膜SOIウェーハ(膜厚5μm以上)を作製し、
更にそのSOI層の所望の領域にトレンチエッチングを
施す工程までを示している。図1の(a)〜(f)の工
程はそれぞれ、(a)結合工程、(b)外周部の研削工
程、(c)外周のエッチング工程、(d)薄膜化工程、
(e)パターニング酸化工程、(f)レジスト塗布工程
を示す図である。図2の(g)は、図1(f)の点線部
分を拡大した図である。
【0009】従来は、図1(b)における外周部の研削
角度αを特に限定せずに行なっており、通常は、最終的
なSOI層の有効面積を大きくするために45度程度若
しくはそれ以上の角度にするのが一般的であった。しか
しながら、この角度を約45度以上として、膜厚5μm
以上の厚膜SOIを作製すると、図2(g)のように作
製されたSOI層の立ち上がり角度θも45度以上にな
り、SOI層表面の最外周の角部が比較的尖った形状に
なるので、その部分にはレジスト9’が充分塗布されな
いことがわかった。その結果、図2(h)工程でウェー
ハ表面のレジスト9’に所望の開口部10’を形成した
のち、図2(i)のフッ酸を含む水溶液で開口部の酸化
膜を除去する工程において、最外周の角部のレジストが
十分に塗布されていない領域aにフッ酸がしみ込んでし
まい、図2(j)で示すように、最外周の角部に酸化膜
が薄くなった領域a’が形成されてしまうことになる。
開口部の酸化膜除去をフッ酸を含む水溶液の代わりに、
反応性イオンやプラズマを用いて行う気相エッチング
(以下、ドライエッチングという。)を用いた場合も同
様に領域a’が形成されてしまう。
【0010】この状態でトレンチ形成のためのドライエ
ッチングを行なうと、図2(k)のように、所望の開口
部にはトレンチ11’が形成されるが、角部には埋め込
み酸化膜に到達しない不必要な溝12が形成されること
になる。このような溝の存在が、デバイス作製工程中で
パーティクル等の汚染物の発生源となることが明らかに
なった。このような現象を回避するためには、図1
(f)て塗布するレジストを厚くすればよいが、レジス
トを厚くすると微細なパターンが形成できなくなるた
め、塗布可能なレジスト厚さには限界があった。尚、厚
さが5μm以下のSOI層の場合は、SOI層の最終研
磨時に生ずる外周部の研磨ダレの影響により、このよう
な問題は発生しない。
【0011】そこで本発明は、SOI層の膜厚が5μm
以上の厚膜SOIであっても、上記した問題点が発生す
ることのない貼り合わせSOIウェーハおよびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の請求項1の発明は、SOI層の外周端がベー
スウェーハの外周端より内側にあり、且つSOI層の厚
さが5μm以上のSOIウェーハであって、前記SOI
層の立ち上がり角度が5〜45度であることを特徴とす
るSOIウェーハである。本発明におけるSOI層の立
ち上がり角度とは、ベースウェーハ表面とSOI層の外
周面とが交叉する内角(図1(d)、図2(g)に示す
角θ)をいうものとする。この様に、SOI層の外周端
の立ち上がり角度が5〜45度であるSOIウェーハで
あれば、SOI層の外周端(外周端の角部)においても
レジストが十分な厚さで塗布できるので、デバイス作製
工程中でパーティクル等の汚染物の発生源となるような
溝が形成されることはない。立ち上がり角度が5度未満
になるとSOI層の有効面積が小さくなるので適当では
ない。
【0013】また、請求項2の発明は、第1のシリコン
ウェーハ(ボンドウェーハ)と第2のシリコンウェーハ
(ベースウェーハ)とをシリコン酸化膜層を介して密着
させ、熱処理を加えて強固に結合させた後、第1のシリ
コンウェーハ外周部の第2シリコンウェーハとの未結合
部分を含む領域を第1のシリコンウェーハが所定の残厚
になるまで研削し、該残厚部をエッチングにより除去し
た後、前記第1のシリコンウェーハを減厚加工して膜厚
が5μm以上のSOI層を作製するSOIウェーハの製
造方法において、前記第1のシリコンウェーハ外周部の
研削は、切り欠き部の角度が5〜35度である研削砥石
を用いて行なうことを特徴とするSOIウェーハの製造
方法である。このように、外周研削を行なう砥石の切り
込み角度を5〜35度に設定し、これを用いて外周部分
の研削を行なえば、立ち上がり角度が5〜45度である
SOIウェーハを容易に作製することができる。尚、研
削砥石の切り欠き部の角度とは、図4に例示されている
様な砥石の外周下面に形成されたテーパー部の角度が
(180−α)度、すなわち前出の研削角度がαとなる
角度のことであり、結果的にこの角度がSOI層の立ち
上がり角度に反映されることになる。また、貼り合わせ
ウェーハに対する砥石の移動方向は、第1のシリコンウ
ェーハの外周方向から中心方向に向けて水平移動させて
も、或いは第1のシリコンウェーハの主面方向から(上
方から)近接させ、垂直方向に移動させてもよい。
【0014】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施の形態を貼り合
わせSOIウェーハの場合につき、図1、図3を参照し
て説明する。先ず、今日周知の手法で単結晶シリコンウ
ェーハよりなり表面に酸化膜3を形成した第1のシリコ
ンウェーハ(ボンドウェーハ)1と第2のシリコンウェ
ーハ(ベースウェーハ)2とを酸化膜3を介して密着さ
せ、しかる後、酸化性雰囲気下で熱処理を加えて両ウェ
ーハ1と2を強固に結合させ、図1(a)に示す貼り合
わせウェーハAを形成する。熱処理条件としては、例え
ば、酸素または水蒸気を含む雰囲気下、200℃〜12
00℃の温度で行えばよい。この時、第1のシリコンウ
ェーハ1と第2のシリコンウェーハ2が強固に結合され
ると共に、第2のシリコンウェーハ2の外表面全体には
後工程でエッチング被膜となる酸化膜4が形成され、第
1のシリコンウェーハ1の外表面の酸化膜は成長して酸
化膜3’となる。
【0015】こうして結合された貼り合わせウェーハA
の外周部には、第1のウェーハ1と第2のウェーハ2の
未結合部が存在している。このような未結合部は、デバ
イスを作製するSOI層として用いることができないう
えに、後工程で剥がれ落ちて種々の問題を引き起こすた
め除去する必要がある。
【0016】未結合部を除去するには、図1(b)に示
すように、先ず未結合部が存在する第1のシリコンウェ
ーハ1の外周部を所定厚さtまで研削して除去する。研
削の手法によれば、高速で除去することができるし、加
工精度もよいからである。この場合、所定厚さtとして
はできるだけ薄くした方が、後工程であるエッチング工
程での取り代を減少させることができるので好ましい。
この第1のシリコンウェーハ1の外周部を所定厚さtま
で研削して除去するのに、砥石を第1のシリコンウェー
ハ1の外周方向から中心方向に向けて相対的に移動させ
て研削する。
【0017】上記第1のシリコンウェーハ1の外周部の
研削は、図4に示すように、回転可能な吸着ステージ5
上に貼り合わせウェーハAを吸着固定し、他方、外周部
を研削する砥石6を前記貼り合わせウェーハAの外周よ
り径方向外側の位置に距離及び高さを所定位置に保って
に配置し、不図示の回転機構によって吸着ステージ5と
砥石6を相互に逆方向に回転させ、且つ砥石6を不図示
の移動機構により水平移動させることによって、第1の
シリコンウェーハ1の外周部をウェーハ中心部に向けて
研削して行く。逆に、砥石6の位置を固定し、吸着ステ
ージ5を移動機構により水平移動させて、貼り合わせウ
ェーハAにおける第1のシリコンウェーハ1の外周部を
砥石6に押し当ててもよい。そして、第1のシリコンウ
ェーハ1の外周研削後の所定厚さtは、砥石6と第1の
シリコンウェーハ1の高さ方向の位置関係を調整するこ
とによって制御することができる。この所定厚さtとし
ては、10〜90μmが好適である。
【0018】第1のシリコンウェーハ1の外周部を研削
する砥石6は、その外形が円柱状であれば研削される外
周面は鉛直面となり、下側の角部を斜めに切り欠いたテ
ーパ面の外形とした場合は、研削される外周面は第1の
シリコンウェーハ1の上面から第2のシリコンウェーハ
2との結合面に向けて末広がり状の傾斜面、即ち図1
(b)に示す角度αが90度未満の傾斜立ち上がり面と
なる。しかしながら、この研削角度αを45度程度若し
くはそれ以上の角度とした場合は、前記したようにSO
I層の立ち上がり角度θも確実に45度以上になり、S
OI層表面の最外周の角部が比較的尖った形状になるの
で、その部分にレジストが充分塗布されず、その結果、
角部にはデバイス作製工程中でパーティクル等の汚染物
の発生源となる不必要な溝が形成されるという問題を有
する。
【0019】本発明はSOI層表面の最外周の角部にも
レジストを塗布可能な範囲内で充分に塗布できるように
するために、SOI層の立ち上がり角度θを5〜45度
とした。そして、上記SOI層の立ち上がり角度θを5
〜45度とするために砥石6の切り欠き部の角度を5〜
35度、好ましくは10〜30度に設定し、研削後の第
1シリコンウェーハ1の残し厚、即ち厚さtは10〜9
0μm、好ましくは10〜30μmとする。上記砥石6
の進行方向を第1シリコンウェーハ1の外周方向から中
心方向に向けて研削した場合、加工歪みのようなダメー
ジは砥石の進行方向であるウェーハの中心方向に入り、
厚さ方向のダメージは少なく、従って、第1シリコンウ
ェーハ1の外周を、上記したように10〜90μmの厚
さまで薄く研削しても、埋め込み酸化膜3或いは第2シ
リコンウェーハ2にダメージが入らない。尚、第1シリ
コンウェーハ1の中心方向に入るダメージは大きくなる
が、このダメージは次工程のエッチングで除去されるの
で問題ない。但し、ウェーハの外周方向から研削して
も、ウェーハの厚さ方向に約10μm程度のダメージが
入るので、10μm未満まで研削すると埋め込み酸化膜
3、第2シリコンウェーハ2にダメージを与える可能性
があるため、好ましくない。
【0020】次に、図1(c)に示すように、エッチン
グにより第1シリコンウェーハ1外周部の未結合部を完
全に除去する。これはシリコン酸化膜に比べてシリコン
単結晶のエッチング速度が格段に速いエッチング液に貼
り合わせウェーハAを浸漬することによって簡単に行う
ことが出来る。即ち、貼り合わせウェーハAにおける第
1シリコンウェーハ1の外周部は、前工程の研削によっ
てシリコンが露出しているために、エッチング液によっ
てエッチングされるが、貼り合わせウェーハAの他の部
分は酸化膜3’,4で覆われているため、エッチングさ
れない。上記エッチング液としては、例えばNaOH水
溶液、KOH水溶液などのアルカリ水溶液や混酸(フッ
酸、硝酸、酢酸の混合液など)が挙げられる。アルカリ
水溶液を用いた場合、シリコンのエッチングは異方性エ
ッチングになるので、エッチング後の立ち上がり角度θ
は研削角度αよりも大きくなる傾向がある。従って、目
標とする立ち上がり角度θより小さめの研削角度αを選
択することが好ましい。一方、混酸を用いた場合は、等
方性エッチングになるので立ち上がり角度θと研削角度
αは近い値となるが、酸化膜のエッチング速度が比較的
速く、貼り合わせウェーハAの表面に露出している酸化
膜は、アルカリエッチングの場合に比べて薄くなるの
で、これらは必要に応じて使い分ければよい。
【0021】次に、図1(d)に示すように、第1シリ
コンウェーハ1の表面を通常の方法に従い平面研削及び
研磨して所望厚さまで薄膜化することで、SOI層7を
有する貼り合わせウェーハが作製される。前記SOI層
の膜厚としては、5〜50μmの範囲とする。
【0022】以上の如く、貼り合わせウェーハAにおけ
る第1シリコンウェーハ1の外周部の立ち上がり角度θ
を5〜45度とし、SOI層の膜厚を5〜50μmとし
た貼り合わせウェーハのSOI層の表面に、図1(e)
に示すパターニング用酸化膜8の形成した後、図3
(A)のレジスト9の塗布、同図(B)のフォトリソグ
ラフィーによるレジスト表面への開口部10の形成、同
図(C)のフッ酸を含む水溶液で開口部の酸化膜を除去
(エッチング)、同図(D)の硫酸+過酸化水素水、又
はドライエッチングによるレジスト除去、同図(E)の
ドライエッチングによりトレンチ11の形成を行って
も、図2(k)に示すような角部に不必要な溝が形成さ
れることはない。
【0023】次に本発明の実施例及び比較例について説
明する。尚、実施例及び比較例で使用したシリコンウェ
ーハは全て、直径150mm、面方位(100)、厚さ
625μmである。 (実施例)図1及び図2の工程に従い、貼り合わせウェ
ーハの第1シリコンウェーハの外周部を、切り欠き部角
度αが10度、20度、35度の3種の砥石で、外周部
の研削後、表1に示すエッチング条件、薄膜化加工後、
図3(A)〜(E)の方法でトレンチを形成し、形成後
のSOI外周端を観察した結果を示す。 (比較例)実施例で用いたと同じ貼り合わせウェーハの
第1シリコンウェーハの外周部を、切り欠き部角度αが
45度の砥石で外周部の研削後、表1に示すエッチング
条件、薄膜化加工後、図3(A)〜(E)の方法でトレ
ンチを形成し、形成後のSOI外周端を観察した結果を
示す。
【0024】実施例と比較例との比較結果は、表1のト
レンチ形成後の外周端の観察結果に示されているように
研削砥石の切り欠き部角度αが5〜35度のものでウェ
ーハの外周面を研削した貼り合わせウェーハには、トレ
ンチ形成後においても外周端に溝は形成されなかった。
しかしながら、切り欠き部角度αが45度の砥石で外周
面を研削して形成した貼り合わせウェーハの場合は、ト
レンチ形成によって外周端に溝が形成された。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載のSOIウェーハはSOI層の立ち上がり角度を5〜
45度としたことで、SOI層の外周端においてもレジ
ストを十分な厚さに塗布でき、それによりデバイス作製
工程中でパーティクル等の汚染物の発生源となる溝の発
生を防止することが出来る。また、請求項2記載の製造
方法によれば、SOI層の立ち上がり角度が5〜45度
であるSOIウェーハを簡単に製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(f)は、ボンドウェーハとベース
ウェーハの外周部の未結合部除去方法を用いてSOIウ
ェーハを作製し、SOI層にトレンチエッチングを施す
工程におけるレジスト塗布工程までを示す説明図であ
る。
【図2】 (g)〜(k)は、図1(f)の点線部分を
拡大した図において開口部形成からトレンチ形成までの
工程を示す説明図である。
【図3】 (A)〜(E)は、本発明によるSOIウェ
ーハにトレンチ形成を施した場合の説明図である。
【図4】 本発明の製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1…第1シリコンウェーハ 2…第2シリコ
ンウェーハ 3…埋め込み酸化膜 4…シリコン酸
化膜 6…砥石 A…貼り合わせ
ウェーハ α…研削角度(切り欠き部角度) θ…立ち上がり
角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 時男 長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電子 工業株式会社内 (72)発明者 立川 勝一 長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電子 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SOI層の外周端がベースウェーハの外
    周端より内側にあり、且つSOI層の厚さが5μm以上
    のSOIウェーハであって、前記SOI層の立ち上がり
    角度が5〜45度であることを特徴とするSOIウェー
    ハ。
  2. 【請求項2】 第1のシリコンウェーハと第2のシリコ
    ンウェーハとをシリコン酸化膜層を介して密着させ、熱
    処理を加えて強固に結合させた後、第1のシリコンウェ
    ーハ外周部の第2シリコンウェーハとの未結合部分を含
    む領域を第1のシリコンウェーハが所定厚さになるまで
    研削し、その所定厚さの残存部をエッチングにより除去
    した後、前記第1のシリコンウェーハを減厚加工して膜
    厚が5μm以上のSOI層を作製するSOIウェーハの
    製造方法において、前記第1のシリコンウェーハ外周部
    の研削は、切り欠き部の角度が5〜35度である研削砥
    石を用いて行なうことを特徴とするSOIウェーハの製
    造方法。
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