JP2000222982A - メンブレンスイッチのオン荷重低減方法及びメンブレンスイッチ - Google Patents

メンブレンスイッチのオン荷重低減方法及びメンブレンスイッチ

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JP2000222982A
JP2000222982A JP11023267A JP2326799A JP2000222982A JP 2000222982 A JP2000222982 A JP 2000222982A JP 11023267 A JP11023267 A JP 11023267A JP 2326799 A JP2326799 A JP 2326799A JP 2000222982 A JP2000222982 A JP 2000222982A
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insulating film
membrane switch
switch
load
spacer
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JP11023267A
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English (en)
Inventor
Ichiro Terunuma
一郎 照沼
Yasuo Takemura
安男 竹村
Kiyotsugu Oba
清嗣 大庭
Yukio Koganei
幸雄 小金井
Takaaki Katsumata
孝明 勝亦
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オン荷重を小さくすることができるメンブレ
ンスイッチのオン荷重低減方法及びメンブレンスイッチ
を提供する。 【解決手段】 対向して配置された上部シート5a及び
下部シート5bと、上部シート5a及び下部シート5b
の対向面に選択的に設けられた上部電極7a及び下部電
極7bと、上部シート5aと下部シート5bとの間に配
置され上部電極7a及び下部電極7bに整合する位置に
開口部6aを有するスペーサ6と、を有し、上部電極7
aと下部電極7bとが接触することによりスイッチがオ
ンになるメンブレンスイッチにおいて、上部シート5a
における上部電極7aが設けられた領域(スイッチ部
4)にスペーサ6の開口部6aと反対方向に突出した突
起3が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用着座センサ
等に使用されるメンブレンスイッチのオン荷重低減方法
及びメンブレンスイッチに関し、特に、スイッチをオン
にするために要する荷重を小さくすることができるメン
ブレンスイッチのオン荷重低減方法及びメンブレンスイ
ッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のメンブレンスイッチを示す
図であって、(a)は組立前を示す模式図、(b)は組
立後を示す模式図である。図5(a)及び(b)は従来
のメンブレンスイッチを示す図であって、(a)は平面
図、(b)は(a)に示すB−B断面図である。図6は
スペーサの開口部径とオン荷重の理論値との関係(オン
荷重特性)を示すグラフ図である。
【0003】図4及び5に示すように、メンブレンスイ
ッチは、各々絶縁材からなる上部シート5a、スペーサ
6及び下部シート5bが積層されて構成されている。上
部シート5aの表面における所定の位置には、複数の上
部電極7a及び上部電極7a間を接続する上部配線(図
示せず)が印刷により形成されている。同様に、下部シ
ート5bの表面における所定の位置には、複数の下部電
極7b及び下部電極7b間を接続する下部配線(図示せ
ず)が印刷により形成されている。
【0004】そして、上部電極7a及び下部電極7bが
形成された面を対向させて上部シート5a及び下部シー
ト5bが配置され、両者の間に電極に整合する位置に円
形の開口部6aが設けられたスペーサ6が挟まれて、こ
れらが接着されてメンブレンスイッチが構成される。
【0005】また、メンブレンスイッチにおいては、上
部シート5aの上部電極7aが形成されていない表面に
おける開口部6aに対応する領域(以下、スイッチ部4
という:図5(b)参照)に荷重が加わると、スイッチ
部4が下部シート5bに向けて撓み、これにより、上部
電極7aと下部電極7bとが接触して上部配線と下部配
線とが導通し、スイッチとしての回路が完成するように
なっている。
【0006】このように構成された従来のメンブレンス
イッチにおいては、スイッチ部4の中心に集中して荷重
が加わる場合、スイッチ部4は撓みやすいため、低い荷
重によってもスイッチがオンになりやすい。一方、スイ
ッチ部4全体に均等に荷重が加えられた場合は、スイッ
チ部4が撓み難いため、スイッチがオンになり難い。こ
のスイッチをオンにするために要する荷重、即ち、上部
電極7aと下部電極7bとが接触するために要する荷重
はオン荷重と呼ばれており、このオン荷重はメンブレン
スイッチの仕様を決める重要な因子となっている。一般
的に、スペーサ6の開口部6aの径の大きさ及びスペー
サ6の厚さがスイッチのオン荷重の大きさに影響が大き
いパラメータであり、開口部6aの径の大きさが小さく
なるに連れて、上部シート5aの撓み部分の幅が小さく
なるため、オン荷重が大きくなり、即ち、スイッチをオ
ンにするのに大きい荷重を要する。一方、開口部6aの
径の大きさが大きくなるに連れて、上部シート5aの撓
み部分の幅が大きくなるため、オン荷重が小さくなり、
即ち、スイッチをオンにするのに小さい荷重しか要しな
くなる。また、スペーサの厚さが厚くなると、上部電極
7aと下部電極7bとの間隔が大きくなるため、オン荷
重が大きくなり、一方、スペーサの厚さが薄くなると、
上部電極7aと下部電極7bとの間隔が小さくなるた
め、オン荷重が小さくなる。
【0007】上述したような特性を有するメンブレンス
イッチは、乗員を検出するための自動車用着座センサ等
に使用されている。この着座センサは、例えば、メンブ
レンスイッチを座席の座面シートの内部に設けられ、座
席に人が着座するとメンブレンスイッチがオンになるこ
とにより、乗員の有無を検出するものであり、その検出
信号により、例えば、助手席のシートワーニングランプ
が点灯するようになっている。
【0008】ところで、メンブレンスイッチを使用した
自動車用着座センサにおいて、安全面の配慮からエアバ
ッグ装置の制御等を行なう場合、体格が異なる乗員を検
出することが求められる。例えば、体重の軽い幼児等を
検出するためには、より小さい荷重でスイッチがオンに
なる必要がある。このため、従来のメンブレンスイッチ
においては、スペーサ6の開口部6aの径を大きくする
か、又は、スペーサ6の厚さを薄くして、オン荷重を小
さくする対策が考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、開口部
6aの径を大きくすると、メンブレンスイッチ自体をコ
ンパクトにすることが難しくなる。更に、図6に示すよ
うに、スペーサの開口部径がある程度の大きさ(例え
ば、直径10mm)以上になるとオン荷重の低減効果は
ほとんどなくなるため、スペーサの開口部径を大きくす
る対策においては、その効果に限界がある。このよう
に、スペーサの開口部径を大きくする対策には問題点が
ある。
【0010】一方、スペーサの厚さを薄くする対策にお
いては、その厚さを薄くし過ぎると上部電極7aと下部
電極7bとが容易に接触しやすくなるため、対向する電
極間の絶縁を確保することが困難になる。このため、上
部シート5aの形状が曲がり及びシートの組み付け状態
によって僅かに変形した場合等においても、スイッチが
オンになることがあるという欠点がある。
【0011】上述したように、スペーサの開口部径を大
きくする対策、及びスペーサの厚さを薄くする対策で
は、オン荷重を小さくさせること、即ち、小さい荷重で
スイッチをオンにすることが極めて困難である。
【0012】更に、底面形状がフラット(平面状)なも
の、例えば、荷物が座席シートに載置された場合におい
ては、メンブレンスイッチのスイッチ部全体に均等に荷
重が加わり、オン荷重が大きくなるため、荷物の有無の
検出が難しいという欠点があり、底面形状がフラットな
ものを検出するセンサの実用化を困難にしている。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、オン荷重を小さくすることができるメンブ
レンスイッチのオン荷重低減方法及びメンブレンスイッ
チを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るメンブレン
スイッチのオン荷重低減方法は、1対の絶縁フィルム間
に接点部が開口するスペーサが設けられ前記スペーサの
開口部の前記絶縁フィルムの対向面に電極が設けられて
構成されたメンブレンスイッチにおいて、前記接点部の
少なくとも一方の絶縁フィルムの外面に突出部を設ける
ことにより接点部のオン荷重を低減することを特徴とす
る。
【0015】本発明方法においては、オン荷重が小さく
信頼性が高いメンブレンスイッチを使用しているので、
例えば、体重の軽い幼児が座席に着座した場合及び底面
形状がフラットな荷物が座席に載置された場合において
も、確実に検出することができる。
【0016】この場合、オンにするために要する荷重が
相互に異なる複数のメンブレンスイッチを座席の座面内
部に設け、前記複数のメンブレンスイッチの内オンにな
るものを識別することにより、着座した乗員の体格を判
断する構成することができる。これにより、乗員の体格
を検知することができるため、例えば、エアバッグ装置
に乗員の体格毎に最適な制御を行なわせることができ
る。
【0017】本発明に係るメンブレンスイッチは、対向
して配置された第1絶縁フィルム及び第2絶縁フィルム
と、前記第1絶縁フィルム及び第2絶縁フィルムの対向
面に選択的に設けられた電極対と、前記第1絶縁フィル
ムと前記第2絶縁フィルムとの間に配置され前記電極対
に整合する位置に開口部を有するスペーサと、を有し、
前記電極対が相互に接触することによりスイッチがオン
になるメンブレンスイッチにおいて、前記第1絶縁フィ
ルム及び/又は第2絶縁フィルムにおける前記電極が設
けられた領域に前記スペーサの開口部と反対方向に突出
した突出部が設けられていることを特徴とする。
【0018】本発明においては、第1絶縁フィルム及び
/又は第2絶縁フィルムにおける電極が設けられた領域
がスペーサの開口部と反対方向に突出した突出部が設け
られているため、この突出部が押されることにより、突
出部が設けられた絶縁フィルムにおける電極が設けられ
た領域が対向する絶縁フィルムに向けて撓む。このと
き、突出部が設けられた絶縁フィルムにおける電極が設
けられた領域には、局部的に荷重が加わるため、その領
域の撓み量を大きくすることができ、電極対が相互に接
触しやすい。即ち、スイッチがオンになりやすい。この
ため、オン荷重(スイッチをオンにするために要する荷
重)を低減することができる。
【0019】また、前記突出部は、前記第1絶縁フィル
ム及び/又は第2絶縁フィルムとは異なる部材を前記第
1絶縁フィルム及び/又は第2絶縁フィルムの表面の所
定の位置に取り付けることにより形成することができ
る。
【0020】更に、前記突出部は、前記第1絶縁フィル
ム及び/又は第2絶縁フィルムとの一体成形により形成
することができる。これにより、突出部が第1絶縁フィ
ルム及び/又は第2絶縁フィルムとは異なる部材を第1
絶縁フィルム及び/又は第2絶縁フィルムの表面の所定
の位置に取り付けることにより形成されている場合と比
較して、例えば、突出部が第1絶縁フィルム及び/又は
第2絶縁フィルムから剥離する虞がなく、信頼性を向上
させることができる共に、スイッチのクリック感及びス
トローク性を持たせつつオン荷重を低減することができ
る。
【0021】更にまた、前記突出部は、前記第1絶縁フ
ィルム及び/又は第2絶縁フィルムの前記電極が設けら
れた領域に接続される基部と、この基部に接続され前記
基部より前記絶縁フィルムの表面方向の面積が大きい押
圧部とが設けられた構成にすることができる。これによ
り、押圧部に荷重が加わると、基部により第1絶縁フィ
ルム及び/又は第2絶縁フィルムにおける電極が設けら
れた領域に局部的に荷重が加わり、スイッチがオンにな
る。このとき、押圧部は第1絶縁フィルム及び/又は第
2絶縁フィルムの表面方向の面積が大きいため、押圧部
に安定して荷重が加わる。このため、スイッチの操作性
及び信頼性を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係るメン
ブレンスイッチについて、添付の図面を参照して具体的
に説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るメンブ
レンスイッチを示す図であって、(a)は平面図、
(b)は(a)に示すA−A断面図である。図2(a)
は本発明の第2の実施例に係るメンブレンスイッチを示
す断面図であり、図2(b)は本発明の第3の実施例に
係るメンブレンスイッチを示す断面図である。
【0023】図1(a)及び(b)に示すように、メン
ブレンスイッチは、絶縁材からなる上部シート5a、ス
ペーサ6及び下部シート5bが積層されて構成されてい
る。上部シート5aの表面における所定の位置には、複
数の上部電極7a及び上部電極7a間を接続する上部配
線(図示せず)が印刷により形成されている。同様に、
下部シート5bの表面における所定の位置には、複数の
下部電極7b及び下部電極7b間を接続する下部配線
(図示せず)が印刷により形成されている。
【0024】そして、上部電極7a及び下部電極7bが
形成された面を対向させて上部シート5a及び下部シー
ト5bが配置され、両者の間に電極に整合する位置に円
形の開口部6aが設けられたスペーサ6が挟まれて、こ
れらが接着されている。また、上部シート5aの上部電
極7aが形成されていない表面における開口部6aに対
応する領域(以下、スイッチ部4という)の中心部に
は、樹脂又はゴム等からなるドーム状の小さい突起3が
設けられている。このようにメンブレンスイッチが構成
される。
【0025】また、メンブレンスイッチにおいては、ス
イッチ部4に荷重が加わると、スイッチ部4が下部シー
ト5bに向けて撓み、これにより、上部電極7aと下部
電極7bとが接触して上部配線と下部配線とが導通し、
スイッチとしての回路が完成するようになっている。
【0026】このように構成された本実施例のメンブレ
ンスイッチにおいては、従来と異なり、直接スイッチ部
4全体に均等に荷重が加わらず、突起3が押されること
により、スイッチ部4が下部シート5bに向けて撓むた
め、例えば、底面形状がフラットなものによりスイッチ
部が押される場合においても、スイッチ部4の中心部に
局部的に集中荷重が加わるため、スイッチ部4の撓み量
が大きくなる。このため、スペーサ6の開口部6aの径
の大きさに関わらず、オン荷重を低減することができ
る。
【0027】また、例えば、メンブレンスイッチを自動
車の座席の座面シート内部に組み込んで、着座センサを
構成する場合において、スイッチ部4の表面に突起3が
設けられているため、オン荷重が小さくなる、即ち、従
来より小さい荷重でスイッチがオンになる。このため、
体格(体重等)の異なる乗員(特に、幼児等の体重が極
めて軽い乗員)の検出が容易になる。また、底面形状が
フラットである場合が多い荷物及びチャイルドシート等
を検出することができる。特に、幼児よりも更に軽い荷
物において、効果的である。
【0028】なお、スイッチ部に設けられる突起におい
て、例えば、突起を樹脂を使用してスイッチ部に設ける
場合は、溶融状態の樹脂(例えば、エポキシ樹脂)をス
イッチ部に載せ、そのまま固化させて形成することがで
きる。また、突起をゴム材を使用してスイッチ部に設け
る場合は、ゴム材を1個ずつ接着剤により固定すること
ができる。
【0029】次に、本発明の第2及び第3の実施例に係
るメンブレンスイッチを以下に説明する。図2(a)に
示すように、本発明の第2の実施例に係るメンブレンス
イッチにおいては、第1の実施例のメンブレンスイッチ
と比較して、スイッチ部に別体の突起が設けられておら
ず、上部シート5aにおけるスイッチ6の開口部6aに
整合する領域がドーム状に突出した形状に一体で成形さ
れて突起14が形成されている。それ以外の構成は第1
の実施例のメンブレンスイッチと同様であり説明を省略
する。この突起14は第1の実施例における突起3に相
当するため、第2の実施例のメンブレンスイッチにおい
ても、第1の実施例のメンブレンスイッチと同様の効果
を得ることができる。また、第1の実施例のメンブレン
スイッチと比較して、突起が第1絶縁フィルムから剥離
する虞がなく、信頼性を向上させることができる。更
に、スイッチのクリック感及びストローク性を持たせつ
つオン荷重を低減することができる。
【0030】また、図2(b)に示すように、本発明の
第3の実施例に係るメンブレンスイッチにおいては、ス
イッチ部の中心部に突起15が一体成形により形成され
ている。この突起15はスイッチ部の中心部に設けられ
た基部15aと、この基部15aの上に設けられ上部シ
ート5aの表面方向に拡がる円板形状を有する押圧部1
5bとからなる。それ以外の構成は第1の実施例のメン
ブレンスイッチと同様であり説明を省略する。なお、突
起15は上部シート5aと別体なものを取り付けて形成
されるものであってもよい。突起15は第1の実施例の
メンブレンスイッチにおける突起3に相当するため、第
3の実施例のメンブレンスイッチにおいても、第1の実
施例のメンブレンスイッチと同様の効果を得ることがで
きる。また、第3の実施例のメンブレンスイッチにおい
ては、押圧部15bの面積を大きく確保することができ
るため、押圧部15bに安定して荷重が加わる。このた
め、スイッチの操作性及び信頼性を向上させることがで
きる。
【0031】なお、本実施例においては、上部シート5
aに突起が設けられているが、本発明においては、これ
に限らず、下部シート5bに突起が設けられていてもよ
く、また、上部シート5a及び下部シート5bの両方に
突起が設けられていてもよい。
【0032】上述した実施例においては、着座センサに
使用されるメンブレンスイッチについて説明したが、そ
れ以外の装置に使用されるメンブレンスイッチにも同様
に適用することができる。その適用例を以下に示す。
【0033】先ず、コンピュータのキーボード及びノー
ト型パーソナルコンピュータのタッチパッド等に使用さ
れているメンブレンスイッチに適用すれば、オン荷重が
小さくなるため、キータッチを軽くすることができる。
【0034】また、電子レンジ、携帯電話、ファンヒー
タ、オーディオ機器及びテレビのリモコンスイッチ等の
各種電化製品の操作部等に使用されているメンブレンス
イッチに適用すれば、例えば、オン荷重が大きく大人が
押してもスイッチのオンとならない等の不具合が生じた
場合において、本発明のメンブレンスイッチに置き換え
ることにより、オン荷重が小さくすることができ、力が
ない小さい子供等によっても容易にスイッチをオンにす
ることができる。
【0035】更に、本発明のメンブレンスイッチにおい
ては、スイッチ部に設ける突起を例えば、板状のゴム材
を接着剤により取り付けたり、円盤型の樹脂部材の片面
に両面テープが設けられたものをスイッチ部に貼り付け
る等種々な方法により設けることができる。また、突起
が上部シートと一体成形されている場合は、上部シート
の厚さ及び材質を変更することにより、ヤング率を変更
し、オン荷重を大幅に変更することができる。これによ
り、操作部のスイッチのオン荷重の大きさを任意の大き
さに容易に設定することができる。このため、コンピュ
ータ、電子レンジ及び携帯電話等の種々な装置に求めら
れる最適なオン荷重の大きさに容易に設定することがで
き、幅広い用途の装置類に使用することができる。
【0036】更にまた、本発明においても、スペーサの
開口部の径の大きさが異なる数種類のメンブレンスイッ
チを組み合わせて自動車の座席の座面シート内部に組み
込み、オンになるスイッチを識別することにより、乗員
の体格を検出することができる。これにより、例えば、
エアバッグ装置に乗員の体格毎に最適な制御を行なわせ
ることができる。
【0037】
【実施例】以下に、スイッチ部の中心にドーム状の突起
を設けた場合のスペーサの開口部径とオン荷重の理論値
との関係(オン荷重特性)を具体的に測定し、スイッチ
部に突起が設けられていないメンブレンスイッチを比較
例としてオン荷重特性の比較を行う。なお、実施例とし
て突起の径の大きさが異なる3種類を準備した(実施例
1:突起の径の大きさr=3mm、実施例2:r=2m
m、実施例3:r=1mm)。図3はスペーサの開口部
径とオン荷重の理論値との関係(オン荷重特性)を示す
グラフ図である。なお、図中の●は突起を付けない場合
(比較例)を示し、◇は半径r=3mmの突起を設けた
場合(実施例1)を示し、■は半径r=2mmの突起を
設けた場合(実施例2)を示し、△は半径r=1mmの
突起を設けた場合(実施例3)を示す。
【0038】図3に示すように、比較例のメンブレンス
イッチのオン荷重特性と比較して、各実施例のメンブレ
ンスイッチのオン荷重特性は小さい。特に、突起の半径
が小さくなるに連れて、オン荷重がより小さくなること
がわかる。即ち、本実施例のメンブレンスイッチにおい
ては、オン荷重を小さくする効果があり、突起の小さく
する等して荷重が集中して加わるようにすれば、更に、
その効果が高まることを確認できた。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明方法によれ
ば、オン荷重が小さく信頼性が高いメンブレンスイッチ
を使用しているので、例えば、体重の軽い幼児が座席に
着座した場合及び底面形状がフラットな荷物が座席に載
置された場合においても、確実に検出することができ
る。また、本発明によれば、第1絶縁フィルム及び/又
は第2絶縁フィルムにおける電極が設けられた領域に
は、局部的に荷重が加わるため、その領域の撓み量を大
きくすることができ、電極対が相互に接触しやすい。即
ち、スイッチがオンになりやすい。このため、オン荷重
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るメンブレンスイッ
チを示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)
に示すA−A断面図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施例に係るメンブレ
ンスイッチを示す断面図であり、(b)は本発明の第3
の実施例に係るメンブレンスイッチを示す断面図であ
る。
【図3】スペーサの開口部径とオン荷重の理論値との関
係(オン荷重特性)を示すグラフ図である。
【図4】従来のメンブレンスイッチを示す図であって、
(a)は組立前を示す模式図、(b)は組立後を示す模
式図である。
【図5】(a)及び(b)は従来のメンブレンスイッチ
を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)に
示すB−B断面図である。
【図6】スペーサの開口部径とオン荷重の理論値との関
係(オン荷重特性)を示すグラフ図である。
【符号の説明】
3、14,15;突起 4;スイッチ部 5a;上部シート 5b;下部シート 6;スペーサ 6a;開口部 7a;上部電極 7b;下部電極 15a;基部 15b;押圧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大庭 清嗣 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 小金井 幸雄 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 勝亦 孝明 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 Fターム(参考) 5G006 AA01 CD04 FB04 FB15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の絶縁フィルム間に接点部が開口す
    るスペーサが設けられ前記スペーサの開口部の前記絶縁
    フィルムの対向面に電極が設けられて構成されたメンブ
    レンスイッチにおいて、前記接点部の少なくとも一方の
    絶縁フィルムの外面に突出部を設けることにより接点部
    のオン荷重を低減することを特徴とするメンブレンスイ
    ッチのオン荷重低減方法。
  2. 【請求項2】 対向して配置された第1絶縁フィルム及
    び第2絶縁フィルムと、前記第1絶縁フィルム及び第2
    絶縁フィルムの対向面に選択的に設けられた電極対と、
    前記第1絶縁フィルムと前記第2絶縁フィルムとの間に
    配置され前記電極対に整合する位置に開口部を有するス
    ペーサと、を有し、前記電極対が相互に接触することに
    よりスイッチがオンになるメンブレンスイッチにおい
    て、前記第1絶縁フィルム及び/又は第2絶縁フィルム
    における前記電極が設けられた領域に前記スペーサの開
    口部と反対方向に突出した突出部が設けられていること
    を特徴とするメンブレンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記突出部は、前記第1絶縁フィルム及
    び/又は第2絶縁フィルムとは異なる部材を前記第1絶
    縁フィルム及び/又は第2絶縁フィルムの表面の所定の
    位置に取り付けることにより形成されていることを特徴
    とする請求項2に記載のメンブレンスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記突出部は、前記第1絶縁フィルム及
    び/又は第2絶縁フィルムとの一体成形により形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のメンブレンス
    イッチ。
  5. 【請求項5】 前記突出部は、前記第1絶縁フィルム及
    び/又は第2絶縁フィルムの前記電極が設けられた領域
    に接続される基部と、この基部に接続され前記基部より
    前記絶縁フィルムの表面方向の面積が大きい押圧部とを
    有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項
    に記載のメンブレンスイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017098048A (ja) * 2015-11-23 2017-06-01 株式会社デンソー ヒータシステム

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