JP2000221707A - 電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置 - Google Patents
電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置Info
- Publication number
- JP2000221707A JP2000221707A JP11020093A JP2009399A JP2000221707A JP 2000221707 A JP2000221707 A JP 2000221707A JP 11020093 A JP11020093 A JP 11020093A JP 2009399 A JP2009399 A JP 2009399A JP 2000221707 A JP2000221707 A JP 2000221707A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- spray nozzle
- spray
- center
- vector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、電子写真感光体の製造方法及び製
造装置に関し、電子写真用感光体の感光層の膜厚を均一
に形成できるようにする。 【解決手段】 スプレーノズル1の塗出口中心1aから
塗液噴霧パターン2の中心へと向かうベクトルV1 の、
スプレーノズル塗出口中心1aと円筒状導電性基体4の
基体中心軸Oとを含む平面への投射ベクトルV2 と、ス
プレーノズル1の移動方向ベクトルV3 とを形成する角
度を0°を越え90°未満に設定し、スプレーノズル1
を中心軸Oと平行に移動させることにより感光層を形成
する。
造装置に関し、電子写真用感光体の感光層の膜厚を均一
に形成できるようにする。 【解決手段】 スプレーノズル1の塗出口中心1aから
塗液噴霧パターン2の中心へと向かうベクトルV1 の、
スプレーノズル塗出口中心1aと円筒状導電性基体4の
基体中心軸Oとを含む平面への投射ベクトルV2 と、ス
プレーノズル1の移動方向ベクトルV3 とを形成する角
度を0°を越え90°未満に設定し、スプレーノズル1
を中心軸Oと平行に移動させることにより感光層を形成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用感光体
の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置に関し、詳
しくは、エアスプレーを用いて電子写真用感光体を製造
する方法及びその装置に関するものである。
の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置に関し、詳
しくは、エアスプレーを用いて電子写真用感光体を製造
する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真用感光体の感光層にはセ
レン,硫化カドミウム及び酸化亜鉛等の無機系の光導電
性物質が広く用いられてきた。また、近年では、ポリビ
ニルカルバゾールに代表される有機系の光導電性物質を
感光層に用いる研究が盛んになり、最近では、光を吸収
して電荷キャリアを発生させる機能と、発生した電荷キ
ャリアを移動させる機能とを分離した、電荷発生層及び
電荷移動層の二層からなる積層型の感光体が提案され研
究の主流となっている。
レン,硫化カドミウム及び酸化亜鉛等の無機系の光導電
性物質が広く用いられてきた。また、近年では、ポリビ
ニルカルバゾールに代表される有機系の光導電性物質を
感光層に用いる研究が盛んになり、最近では、光を吸収
して電荷キャリアを発生させる機能と、発生した電荷キ
ャリアを移動させる機能とを分離した、電荷発生層及び
電荷移動層の二層からなる積層型の感光体が提案され研
究の主流となっている。
【0003】積層型感光体は、それぞれ効率の高い電荷
発生作用及び電荷移動作用を有する有機化合物を組み合
わせることにより得られる高感度な感光体であり実用化
に至っている。有機化合物を用いた電子写真用感光体は
一般に円筒状導電性基体の表面へ感光材料の塗布を行な
うことにより製造されており、塗布方法としては浸漬塗
布方法,スプレー塗布方法及びノズル塗布方法等の塗布
方法が知られている。前記浸漬塗布方法は、生産性が高
いため工業的に最も多く使用されており、同一銘柄の感
光体を一度に多数製造する場合には、コスト的にも有利
である。
発生作用及び電荷移動作用を有する有機化合物を組み合
わせることにより得られる高感度な感光体であり実用化
に至っている。有機化合物を用いた電子写真用感光体は
一般に円筒状導電性基体の表面へ感光材料の塗布を行な
うことにより製造されており、塗布方法としては浸漬塗
布方法,スプレー塗布方法及びノズル塗布方法等の塗布
方法が知られている。前記浸漬塗布方法は、生産性が高
いため工業的に最も多く使用されており、同一銘柄の感
光体を一度に多数製造する場合には、コスト的にも有利
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな浸漬塗布方法では、塗布設備内に塗布液の大量のホ
ールドを必要とし、銘柄切り替え時の塗布液ロスや塗布
液交換時間が大きくなって小ロットサイズの製造時には
逆にコスト高となる場合が多い。また、この方法では、
円筒状基体を塗布液に縦方向(鉛直方向)に浸漬させ引
き上げることにより塗布を行なうため、基体に付着した
塗布液の上から下への流動が必然的に生じ、塗布上端部
の膜厚が薄くなりやすく円筒状基体軸方向への膜厚の均
一性を得にくい。したがって、特に長尺円筒状基体への
塗布には不利な塗布方法であるといえる。
うな浸漬塗布方法では、塗布設備内に塗布液の大量のホ
ールドを必要とし、銘柄切り替え時の塗布液ロスや塗布
液交換時間が大きくなって小ロットサイズの製造時には
逆にコスト高となる場合が多い。また、この方法では、
円筒状基体を塗布液に縦方向(鉛直方向)に浸漬させ引
き上げることにより塗布を行なうため、基体に付着した
塗布液の上から下への流動が必然的に生じ、塗布上端部
の膜厚が薄くなりやすく円筒状基体軸方向への膜厚の均
一性を得にくい。したがって、特に長尺円筒状基体への
塗布には不利な塗布方法であるといえる。
【0005】ノズル塗布方法は、円筒状基体を横に(即
ち水平に)配置し周回させ、微細な吐出口を有する1本
もしくは複数本のノズルヘッドから連続的に吐出する均
一な塗布液の流れを乱すことなく基体表面に塗布してい
く方式であるが、ノズルと基体表面との距離を10μm
オーダで制御する必要があり、要求される機械的精度が
非現実的に高いため工業的な利用には適していない。
ち水平に)配置し周回させ、微細な吐出口を有する1本
もしくは複数本のノズルヘッドから連続的に吐出する均
一な塗布液の流れを乱すことなく基体表面に塗布してい
く方式であるが、ノズルと基体表面との距離を10μm
オーダで制御する必要があり、要求される機械的精度が
非現実的に高いため工業的な利用には適していない。
【0006】一方、スプレー塗布方法は、ノズル塗布同
様、大量の塗布液ホールドを必要としないため小ロット
サイズの製品の製造に適している。また塗布装置へ要求
される機械精度も高くなく、工業的に実現可能な方式で
ある。しかしながら、塗布液粒子を被塗布物へ吹き付け
るために、一旦所定の厚さに形成された塗膜が流動し、
結果的に塗厚の不均一が発生する場合がある。一般的に
スプレー塗布では塗布パターンをなるべく均一にするこ
とを目的として、ノズルを被塗布物に対して垂直に保持
するため、円状パターンで塗布する場合、塗布パターン
の中心から周辺に向かって塗膜は流動する。したがっ
て、被塗布物に対して平行にノズルを相対的に移動しな
がら塗布を行なうと、塗布パターン中心から周辺に向か
う圧力のため、すでに形成された塗膜がノズルの進行方
向とは逆の方向に流動する場合がある。特に、水平に配
置した円筒状基体にスプレー塗布を行なう際には、霧化
圧力による塗膜の流動が原因で基体端部の塗膜の厚さに
不均一を生じる場合が多い。
様、大量の塗布液ホールドを必要としないため小ロット
サイズの製品の製造に適している。また塗布装置へ要求
される機械精度も高くなく、工業的に実現可能な方式で
ある。しかしながら、塗布液粒子を被塗布物へ吹き付け
るために、一旦所定の厚さに形成された塗膜が流動し、
結果的に塗厚の不均一が発生する場合がある。一般的に
スプレー塗布では塗布パターンをなるべく均一にするこ
とを目的として、ノズルを被塗布物に対して垂直に保持
するため、円状パターンで塗布する場合、塗布パターン
の中心から周辺に向かって塗膜は流動する。したがっ
て、被塗布物に対して平行にノズルを相対的に移動しな
がら塗布を行なうと、塗布パターン中心から周辺に向か
う圧力のため、すでに形成された塗膜がノズルの進行方
向とは逆の方向に流動する場合がある。特に、水平に配
置した円筒状基体にスプレー塗布を行なう際には、霧化
圧力による塗膜の流動が原因で基体端部の塗膜の厚さに
不均一を生じる場合が多い。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、スプレー塗布により均一な膜厚を得られるよ
うにした、電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用
感光体の製造装置を提供することを目的とする。
たもので、スプレー塗布により均一な膜厚を得られるよ
うにした、電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用
感光体の製造装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の電子写真用感光体の製造方法は、スプレーノ
ズルからのスプレー塗布により円筒状導電性基体上に少
なくとも1層以上の感光層を塗布してなる電子写真用感
光体の製造方法であって、該スプレーノズルの塗出口中
心から塗液噴霧パターン中心へと向かうベクトルの、該
スプレーノズル塗出口中心と該円筒状導電性基体の基体
中心軸とを含む平面への投射ベクトルと、該スプレーノ
ズルの移動方向ベクトルとが形成する角度を0°を越え
90°未満に設定し、該スプレーノズルを該中心軸と平
行に移動させつつ該スプレー塗布を行なうことにより、
該感光層の少なくとも1層以上を形成することを特徴と
している。
の本発明の電子写真用感光体の製造方法は、スプレーノ
ズルからのスプレー塗布により円筒状導電性基体上に少
なくとも1層以上の感光層を塗布してなる電子写真用感
光体の製造方法であって、該スプレーノズルの塗出口中
心から塗液噴霧パターン中心へと向かうベクトルの、該
スプレーノズル塗出口中心と該円筒状導電性基体の基体
中心軸とを含む平面への投射ベクトルと、該スプレーノ
ズルの移動方向ベクトルとが形成する角度を0°を越え
90°未満に設定し、該スプレーノズルを該中心軸と平
行に移動させつつ該スプレー塗布を行なうことにより、
該感光層の少なくとも1層以上を形成することを特徴と
している。
【0009】また、請求項2記載の本発明の電子写真用
感光体の製造方法は、スプレーノズルからのスプレー塗
布により円筒状導電性基体上に少なくとも1層以上の感
光層を塗布してなる電子写真用感光体の製造方法であっ
て、該スプレーノズルの塗出口中心から塗液噴霧パター
ン中心へと向かうベクトルの、該スプレーノズル塗出口
中心と該円筒状導電性基体の基体中心軸とを含む平面へ
の投射ベクトルと、該円筒状導電性基体の移動方向ベク
トルとが形成する角度を90°を越え180°未満に設
定し、固定されたスプレーノズルに対し、該円筒状導電
性基体を該基体中心軸に沿って移動させつつ該スプレー
塗布を行なうことにより、該感光層の少なくとも1層以
上を形成することを特徴としている。
感光体の製造方法は、スプレーノズルからのスプレー塗
布により円筒状導電性基体上に少なくとも1層以上の感
光層を塗布してなる電子写真用感光体の製造方法であっ
て、該スプレーノズルの塗出口中心から塗液噴霧パター
ン中心へと向かうベクトルの、該スプレーノズル塗出口
中心と該円筒状導電性基体の基体中心軸とを含む平面へ
の投射ベクトルと、該円筒状導電性基体の移動方向ベク
トルとが形成する角度を90°を越え180°未満に設
定し、固定されたスプレーノズルに対し、該円筒状導電
性基体を該基体中心軸に沿って移動させつつ該スプレー
塗布を行なうことにより、該感光層の少なくとも1層以
上を形成することを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の本発明の電子写真用
感光体の製造装置は、スプレーノズルからのスプレー塗
布により円筒状導電性基体上に少なくとも1層以上の感
光層を塗布してなる電子写真用感光体の製造装置であっ
て、該円筒状導電性基体と該スプレーノズルとが、該円
筒状導電性基体の中心軸方向に沿って互いに相対移動し
うるように構成され、該スプレーノズルの塗出口中心か
ら塗液噴霧パターン中心へと向かうベクトルの、該スプ
レーノズル塗出口中心と該基体中心軸とを含む平面への
投射ベクトルと、該スプレーノズルの該円筒状導電性基
体に対する相対的な移動方向ベクトルとが形成する角度
が、0°を越え90°未満となるように、該円筒状導電
性基体と該スプレーノズルとの位置関係が設定されてい
ることを特徴としている。
感光体の製造装置は、スプレーノズルからのスプレー塗
布により円筒状導電性基体上に少なくとも1層以上の感
光層を塗布してなる電子写真用感光体の製造装置であっ
て、該円筒状導電性基体と該スプレーノズルとが、該円
筒状導電性基体の中心軸方向に沿って互いに相対移動し
うるように構成され、該スプレーノズルの塗出口中心か
ら塗液噴霧パターン中心へと向かうベクトルの、該スプ
レーノズル塗出口中心と該基体中心軸とを含む平面への
投射ベクトルと、該スプレーノズルの該円筒状導電性基
体に対する相対的な移動方向ベクトルとが形成する角度
が、0°を越え90°未満となるように、該円筒状導電
性基体と該スプレーノズルとの位置関係が設定されてい
ることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の一
実施形態としての電子写真用感光体の製造方法及び製造
装置について詳細に説明する。上述したように、一般に
電子写真用感光体は円筒状導電性基体(以下、単に円筒
状基体又は基体という)上へ感光材料を塗布することに
より製造される。感光材料への塗布方法としは、従来よ
り、浸漬塗布方法,スプレー塗布方法及びノズル塗布方
法等が知られており、前記浸漬塗布方法は、高い生産性
から工業的に最も多く使用されている。しかし、この方
法では、円筒状基体を塗布液に縦方向に浸漬させて引き
上げることにより塗布を行なうため、基体表面の塗膜が
下方向へ流動を起こし、塗布上端部の膜厚が薄くなりや
すく円筒状基体軸方向への膜厚の均一性を得にくい。特
に、長尺円筒状基体への塗布には不利な塗布方法であ
る。また、塗布装置内に大量の塗布液ホールドを必要と
するため、小ロットサイズの製造の際にはコスト高とな
る可能性が大きい。
実施形態としての電子写真用感光体の製造方法及び製造
装置について詳細に説明する。上述したように、一般に
電子写真用感光体は円筒状導電性基体(以下、単に円筒
状基体又は基体という)上へ感光材料を塗布することに
より製造される。感光材料への塗布方法としは、従来よ
り、浸漬塗布方法,スプレー塗布方法及びノズル塗布方
法等が知られており、前記浸漬塗布方法は、高い生産性
から工業的に最も多く使用されている。しかし、この方
法では、円筒状基体を塗布液に縦方向に浸漬させて引き
上げることにより塗布を行なうため、基体表面の塗膜が
下方向へ流動を起こし、塗布上端部の膜厚が薄くなりや
すく円筒状基体軸方向への膜厚の均一性を得にくい。特
に、長尺円筒状基体への塗布には不利な塗布方法であ
る。また、塗布装置内に大量の塗布液ホールドを必要と
するため、小ロットサイズの製造の際にはコスト高とな
る可能性が大きい。
【0012】また、ノズル塗布方法では、円筒状基体を
横に(即ち、水平に)配置させ周回させながら塗布を行
なうため、前記膜厚不均一性に対し有利な方法であり、
さらに必要とする塗布液量も小さいため小ロットサイズ
の製造には有利である。ただし、微細なノズルより吐出
される塗布液の均一な定常流を保持するためには、ノズ
ルと円筒状基体表面との距離を10μmオーダで制御す
る必要があり、工業的な利用には適していない。
横に(即ち、水平に)配置させ周回させながら塗布を行
なうため、前記膜厚不均一性に対し有利な方法であり、
さらに必要とする塗布液量も小さいため小ロットサイズ
の製造には有利である。ただし、微細なノズルより吐出
される塗布液の均一な定常流を保持するためには、ノズ
ルと円筒状基体表面との距離を10μmオーダで制御す
る必要があり、工業的な利用には適していない。
【0013】一方、圧縮気体により塗布液の霧化を行な
うスプレー塗布方法(又はエアスプレー塗布方法)は、
ノズル塗布方法同様、円筒状基体を横に配置させ周回さ
せながら必要な量の塗布液を塗出して塗布を行なうた
め、多大な塗布液ホールドが不要であり、小ロットサイ
ズの製造に適している。また、塗布装置に要求される機
械精度もあまり高くなく、工業的に実現可能な方式であ
る。
うスプレー塗布方法(又はエアスプレー塗布方法)は、
ノズル塗布方法同様、円筒状基体を横に配置させ周回さ
せながら必要な量の塗布液を塗出して塗布を行なうた
め、多大な塗布液ホールドが不要であり、小ロットサイ
ズの製造に適している。また、塗布装置に要求される機
械精度もあまり高くなく、工業的に実現可能な方式であ
る。
【0014】しかしながら、エアスプレーノズルより塗
出した塗布液粒子は、通常ノズル口径より広がって飛散
することから、被塗布物が一般の電子写真用感光体に用
いられる円筒状基体である場合、ノズルと被塗布物との
距離が大きいと、塗出パターンの方が円筒状基体直径よ
り広がってしまい、基体に付着しない塗布液量が増大す
る。
出した塗布液粒子は、通常ノズル口径より広がって飛散
することから、被塗布物が一般の電子写真用感光体に用
いられる円筒状基体である場合、ノズルと被塗布物との
距離が大きいと、塗出パターンの方が円筒状基体直径よ
り広がってしまい、基体に付着しない塗布液量が増大す
る。
【0015】したがって、ノズルと被塗布物とを接近さ
せて配置するか、塗布液粒子に電圧を印加した静電塗布
法を採用することが望まれる。ただし、静電塗布法は設
備コストも大きく、安全上の多大な対策も必要となるこ
とから、安易な導入は困難である。一方、ノズルと被塗
布物とを接近させて配置する場合、被塗布物表面に形成
された塗膜は霧化圧力によって流動するため、被塗布物
の端部における塗膜の形状は、被塗布物中央部とは異な
るものになりやすい。
せて配置するか、塗布液粒子に電圧を印加した静電塗布
法を採用することが望まれる。ただし、静電塗布法は設
備コストも大きく、安全上の多大な対策も必要となるこ
とから、安易な導入は困難である。一方、ノズルと被塗
布物とを接近させて配置する場合、被塗布物表面に形成
された塗膜は霧化圧力によって流動するため、被塗布物
の端部における塗膜の形状は、被塗布物中央部とは異な
るものになりやすい。
【0016】例えば、円筒状基体の軸方向に沿ってスプ
レーノズルを移動させ塗布を行なう場合、円筒軸方向の
中央付近を塗布する際に、所定の厚さに形成されたばか
りの未乾燥塗膜が霧化圧力によりノズルの移動方向と反
対方向、即ち基体の塗布開始端部の方向に流動する。流
動した塗膜は表面張力のため基体端部に留まって厚い塗
膜を形成することになる。また、塗布終了端部において
も、所定の厚さに形成された直後の塗膜が霧化圧力によ
り塗布開始端部方向に流動し、その結果塗布終了端部で
の膜厚が薄くなる傾向がある。
レーノズルを移動させ塗布を行なう場合、円筒軸方向の
中央付近を塗布する際に、所定の厚さに形成されたばか
りの未乾燥塗膜が霧化圧力によりノズルの移動方向と反
対方向、即ち基体の塗布開始端部の方向に流動する。流
動した塗膜は表面張力のため基体端部に留まって厚い塗
膜を形成することになる。また、塗布終了端部において
も、所定の厚さに形成された直後の塗膜が霧化圧力によ
り塗布開始端部方向に流動し、その結果塗布終了端部で
の膜厚が薄くなる傾向がある。
【0017】本願発明者らは、電子写真用感光体の製造
方法及び製造装置において、膜厚均一性が良好で、且つ
塗布液の必要量が少なく設備コストの小さい製造方法及
び製造装置を鋭意検討した結果、スプレー塗布方法のス
プレーノズルの傾け角度を最適化することにより、上記
の問題を解決するという本発明に至った。本実施形態に
かかる電子写真用感光体の製造装置をはじめとして、各
種塗装に用いられるエアスプレーガンでは、ノズルより
噴出する塗布液粒子が、一般にノズル口径より広がって
円錐状のパターンを描く(図1〜図3の符号2参照)。
このため、平面にスプレー塗布を行なうと、霧化圧力が
原因で図1に示すように、塗布パターン2の中心から周
辺方向(径方向)への塗膜の流れが発生する。
方法及び製造装置において、膜厚均一性が良好で、且つ
塗布液の必要量が少なく設備コストの小さい製造方法及
び製造装置を鋭意検討した結果、スプレー塗布方法のス
プレーノズルの傾け角度を最適化することにより、上記
の問題を解決するという本発明に至った。本実施形態に
かかる電子写真用感光体の製造装置をはじめとして、各
種塗装に用いられるエアスプレーガンでは、ノズルより
噴出する塗布液粒子が、一般にノズル口径より広がって
円錐状のパターンを描く(図1〜図3の符号2参照)。
このため、平面にスプレー塗布を行なうと、霧化圧力が
原因で図1に示すように、塗布パターン2の中心から周
辺方向(径方向)への塗膜の流れが発生する。
【0018】霧化圧力が大きいほど、また、ノズル1と
被塗布物3との距離が小さいほど、この流れは強くな
る。スプレー塗布では、被塗布物3に垂直にノズル1を
保持するのが一般的であるが、この保持方法では、図2
に示すように、円筒状基体4(被塗布物3に相当する)
への塗布の際に、所定の厚さに形成された直後の塗膜が
霧化圧力のため流動してしまい、膜厚の不均一分布が発
生する。
被塗布物3との距離が小さいほど、この流れは強くな
る。スプレー塗布では、被塗布物3に垂直にノズル1を
保持するのが一般的であるが、この保持方法では、図2
に示すように、円筒状基体4(被塗布物3に相当する)
への塗布の際に、所定の厚さに形成された直後の塗膜が
霧化圧力のため流動してしまい、膜厚の不均一分布が発
生する。
【0019】つまり、塗布開始部では円筒状基体4の軸
方向中央部からの塗膜の流れ込みにより膜厚が大きくな
る。一方で塗布終了部では、基体4端部に形成された塗
膜が円筒状基体4の軸方向中央部に向かって流動し、そ
の結果膜厚が小さくなる。そこで、円筒状基体4の中心
軸と平行して移動するスプレーノズル1により感光体を
塗布する場合、図3に示すように、スプレーノズル1を
所定の条件を満たすように傾けると、所定の厚さに形成
された未乾燥塗膜の流動が抑制され、基体4端部の膜厚
の均一性が向上することが確認された。
方向中央部からの塗膜の流れ込みにより膜厚が大きくな
る。一方で塗布終了部では、基体4端部に形成された塗
膜が円筒状基体4の軸方向中央部に向かって流動し、そ
の結果膜厚が小さくなる。そこで、円筒状基体4の中心
軸と平行して移動するスプレーノズル1により感光体を
塗布する場合、図3に示すように、スプレーノズル1を
所定の条件を満たすように傾けると、所定の厚さに形成
された未乾燥塗膜の流動が抑制され、基体4端部の膜厚
の均一性が向上することが確認された。
【0020】この所定の条件とは、スプレーノズル1の
塗出口中心から塗液噴霧パターン2の中心へと向かうベ
クトルの、スプレーノズル1の塗出口中心と基体4の中
心軸とを含む平面への投射ベクトルと、スプレーノズル
1の移動方向ベクトルとが形成する角度が、0°を越え
90°未満であることである。そして、このようにスプ
レーノズル1を傾けると、基体4端部の膜厚の均一性が
向上するのである。
塗出口中心から塗液噴霧パターン2の中心へと向かうベ
クトルの、スプレーノズル1の塗出口中心と基体4の中
心軸とを含む平面への投射ベクトルと、スプレーノズル
1の移動方向ベクトルとが形成する角度が、0°を越え
90°未満であることである。そして、このようにスプ
レーノズル1を傾けると、基体4端部の膜厚の均一性が
向上するのである。
【0021】なお、この角度は、好ましくは45°以上
80°以下、より好ましくは55°以上70°以下に設
定するのがよい。以下、図5(a)〜(c)を用いて上
述の角度について説明する。図5(a)〜(c)に示す
直交座標において、Y軸は円筒状基体4の中心軸Oと一
致しており、また、Z軸はスプレーノズル1の塗出口中
心を通り中心軸O(Y軸)に垂直な軸である。したがっ
て、図5(a),(b)におけるYZ平面が、上述した
スプレーノズル1の塗出口中心1aと円筒状基体4の中
心軸Oとを含む平面に相当する。
80°以下、より好ましくは55°以上70°以下に設
定するのがよい。以下、図5(a)〜(c)を用いて上
述の角度について説明する。図5(a)〜(c)に示す
直交座標において、Y軸は円筒状基体4の中心軸Oと一
致しており、また、Z軸はスプレーノズル1の塗出口中
心を通り中心軸O(Y軸)に垂直な軸である。したがっ
て、図5(a),(b)におけるYZ平面が、上述した
スプレーノズル1の塗出口中心1aと円筒状基体4の中
心軸Oとを含む平面に相当する。
【0022】そして、図5(a)に示すように、スプレ
ーノズル1の塗出口中心1aから塗液噴霧パターン2の
中心(X1 ,Y1 ,Z1 )に向かうベクトル(以下、噴
霧中心ベクトルという)V1 を、上記YZ平面に投射す
ることで得られるベクトルを投射ベクトルV2 とする。
また、スプレーノズル1の塗出口中心1aを通り、スプ
レーノズル1の移動する方向へのベクトルを移動ベクト
ルV3 とする。
ーノズル1の塗出口中心1aから塗液噴霧パターン2の
中心(X1 ,Y1 ,Z1 )に向かうベクトル(以下、噴
霧中心ベクトルという)V1 を、上記YZ平面に投射す
ることで得られるベクトルを投射ベクトルV2 とする。
また、スプレーノズル1の塗出口中心1aを通り、スプ
レーノズル1の移動する方向へのベクトルを移動ベクト
ルV3 とする。
【0023】なお、上記投射ベクトルV2 は、YZ平面
上に存在するため、図5(b)に示すように、矢視A
(X軸方向からの矢視)では、当然、噴霧中心ベクトル
V1 と重なっており、また、図5(c)に示すように、
矢視B(Y軸方向からの矢視)では、投射ベクトルV2
はZ軸に重なっている。そして、本実施形態にかかる電
子写真用感光体の製造方法では、図5(b)に示すよう
に、この投射ベクトルV2 と移動ベクトルV3 とがなす
角度θが0°を越え90°未満(好ましくは45°以上
80°以下、より好ましくは55°以上70°以下)と
なるように設定し、この状態で塗布を行なうのである。
上に存在するため、図5(b)に示すように、矢視A
(X軸方向からの矢視)では、当然、噴霧中心ベクトル
V1 と重なっており、また、図5(c)に示すように、
矢視B(Y軸方向からの矢視)では、投射ベクトルV2
はZ軸に重なっている。そして、本実施形態にかかる電
子写真用感光体の製造方法では、図5(b)に示すよう
に、この投射ベクトルV2 と移動ベクトルV3 とがなす
角度θが0°を越え90°未満(好ましくは45°以上
80°以下、より好ましくは55°以上70°以下)と
なるように設定し、この状態で塗布を行なうのである。
【0024】この場合、実際には、本実施形態にかかる
電子写真用感光体の製造装置のスプレーノズル1と円筒
状基体4との相対的な位置関係が、上述の角度条件を満
たすように設定されており、このように構成された装置
を用いることにより、膜厚の均一な電子写真用感光体を
製造することができるのである。なお、上述では、軸方
向の移動が規制された円筒状基体4に対してスプレーノ
ズル1が移動することで基体4上に感光層をスプレー塗
布する場合について述べているが、固定されたスプレー
ノズル1に対し、円筒状基体4がその中心軸Oに沿って
移動して円筒状基体4に感光体を塗布する場合にも同様
の方法を適用することができる。
電子写真用感光体の製造装置のスプレーノズル1と円筒
状基体4との相対的な位置関係が、上述の角度条件を満
たすように設定されており、このように構成された装置
を用いることにより、膜厚の均一な電子写真用感光体を
製造することができるのである。なお、上述では、軸方
向の移動が規制された円筒状基体4に対してスプレーノ
ズル1が移動することで基体4上に感光層をスプレー塗
布する場合について述べているが、固定されたスプレー
ノズル1に対し、円筒状基体4がその中心軸Oに沿って
移動して円筒状基体4に感光体を塗布する場合にも同様
の方法を適用することができる。
【0025】つまり、この場合には、スプレーノズル1
の塗出口中心から塗液噴霧パターン2の中心へと向かう
ベクトルV1 の、スプレーノズル塗出口中心1aと円筒
状基体4の中心軸Oとを含む平面への投射ベクトルV2
と、基体4の移動方向ベクトル〔即ち、図5(a),
(b)に示す移動ベクトルV3 と反対方向のベクトル〕
とが形成する角度〔図5(b)に示す角度θ′に相当す
る〕が、90°を越え180°未満になるように、スプ
レーノズル1を傾けると、基体4端部の膜厚の均一性が
向上することを確認した。この角度は、好ましくは13
5°以上170°以下、より好ましくは145°以上1
60°以下に設定する。
の塗出口中心から塗液噴霧パターン2の中心へと向かう
ベクトルV1 の、スプレーノズル塗出口中心1aと円筒
状基体4の中心軸Oとを含む平面への投射ベクトルV2
と、基体4の移動方向ベクトル〔即ち、図5(a),
(b)に示す移動ベクトルV3 と反対方向のベクトル〕
とが形成する角度〔図5(b)に示す角度θ′に相当す
る〕が、90°を越え180°未満になるように、スプ
レーノズル1を傾けると、基体4端部の膜厚の均一性が
向上することを確認した。この角度は、好ましくは13
5°以上170°以下、より好ましくは145°以上1
60°以下に設定する。
【0026】図3は上記のごとく、ノズル1を傾斜させ
て円筒状基体4に感光体の塗布を行なう際の模式図であ
る。ノズル1を上述したような角度に傾けることで円筒
状基体4に形成された塗膜の流動が抑制され、不均一な
膜厚の形成を防止する効果がある。本発明の一実施形態
にかかる電子写真用感光体の製造方法及び装置により形
成された電子写真用感光体としては、図4(a)に示す
ように、導電性支持体5上に電荷発生物質と電荷輸送物
質とを含有する層(感光層)6を形成した単層型や、図
4(b),(c)に示すように、電荷発生層7と電荷輸
送層8とを積層した積層型があるが、いずれの層の塗布
形成にもこのスプレー塗布方法を用いることができる。
また、図4(d)に示すように、導電性支持体5と感光
層6との間に下引き層9が形成される場合、この下引き
層9の塗布形成に使用してもよい。
て円筒状基体4に感光体の塗布を行なう際の模式図であ
る。ノズル1を上述したような角度に傾けることで円筒
状基体4に形成された塗膜の流動が抑制され、不均一な
膜厚の形成を防止する効果がある。本発明の一実施形態
にかかる電子写真用感光体の製造方法及び装置により形
成された電子写真用感光体としては、図4(a)に示す
ように、導電性支持体5上に電荷発生物質と電荷輸送物
質とを含有する層(感光層)6を形成した単層型や、図
4(b),(c)に示すように、電荷発生層7と電荷輸
送層8とを積層した積層型があるが、いずれの層の塗布
形成にもこのスプレー塗布方法を用いることができる。
また、図4(d)に示すように、導電性支持体5と感光
層6との間に下引き層9が形成される場合、この下引き
層9の塗布形成に使用してもよい。
【0027】また、図4(e)に示すように、感光層6
に必要に応じて保護層10を設けても構わない。この場
合、保護層10の塗布にもこのスプレー塗布方法を用い
ることができる。本発明の一実施形態にかかる電子写真
用感光体の製造方法及び装置に使用される導電性支持体
5としては、種々の公知のものが使用できる。例えば、
アルミニウム,銅,ニッケル,ステンレス及びスチール
等の金属円筒状基体や、導電化処理を施したプラスチッ
クフィルム,プラスチック円筒状基体,ガラス円筒状基
体,紙製円筒状基体等が挙げられる。また、導電化処理
としては、金属箔とラミネート,金属及び導電性酸化物
等を蒸着あるいはスパッタする処理,金属粉末,カーボ
ンブラック,ヨウ化銅,酸化錫などの導電性物質を必要
に応じてバインダー樹脂と共に塗布するなどの処理が挙
げられる。
に必要に応じて保護層10を設けても構わない。この場
合、保護層10の塗布にもこのスプレー塗布方法を用い
ることができる。本発明の一実施形態にかかる電子写真
用感光体の製造方法及び装置に使用される導電性支持体
5としては、種々の公知のものが使用できる。例えば、
アルミニウム,銅,ニッケル,ステンレス及びスチール
等の金属円筒状基体や、導電化処理を施したプラスチッ
クフィルム,プラスチック円筒状基体,ガラス円筒状基
体,紙製円筒状基体等が挙げられる。また、導電化処理
としては、金属箔とラミネート,金属及び導電性酸化物
等を蒸着あるいはスパッタする処理,金属粉末,カーボ
ンブラック,ヨウ化銅,酸化錫などの導電性物質を必要
に応じてバインダー樹脂と共に塗布するなどの処理が挙
げられる。
【0028】また、本発明の一実施形態にかかる電子写
真用感光体の製造方法及び装置に使用される電荷発生物
質としては無機,有機の種々の電荷発生物質が使用され
る。無機系の電荷発生物質としては無定形セレン,セレ
ン−テルル合金,三方晶セレン,三セレン化ヒ素などセ
レンを主成分とした各種合金材料;硫化カドミウム,セ
レン化カドミウムなどのII−VI族化合物半導体材料;無
定形シリコン,水素化シリコンなど公知の材料が微粒子
の状態で使用される。
真用感光体の製造方法及び装置に使用される電荷発生物
質としては無機,有機の種々の電荷発生物質が使用され
る。無機系の電荷発生物質としては無定形セレン,セレ
ン−テルル合金,三方晶セレン,三セレン化ヒ素などセ
レンを主成分とした各種合金材料;硫化カドミウム,セ
レン化カドミウムなどのII−VI族化合物半導体材料;無
定形シリコン,水素化シリコンなど公知の材料が微粒子
の状態で使用される。
【0029】有機系の電荷発生物質としては、モノアゾ
系顔料,ビスアゾ系顔料,トリスアゾ系顔料及びテトラ
キスアゾ系顔料等のアゾ系顔料;無金属フタロシアニ
ン,オキシチタニウムフタロシアニン,ジハロゲノスズ
フタロシアニン,銅フタロシアニン及びシリコンフタロ
シアニン等のフタロシアニン系顔料;ペリノン系顔料,
チオインジゴ,キナクリドン,ペリレン系顔料,キノン
系顔料,シアニン系顔料,ベンズイミダゾール顔料,ト
リフェニルメタン染料,チアジン染料,キノン染料,シ
アニン染料,ピリリウム塩,チアピリリウム塩,ベンゾ
ピリリウム塩及びスクエアリリウム塩などが使用でき
る。
系顔料,ビスアゾ系顔料,トリスアゾ系顔料及びテトラ
キスアゾ系顔料等のアゾ系顔料;無金属フタロシアニ
ン,オキシチタニウムフタロシアニン,ジハロゲノスズ
フタロシアニン,銅フタロシアニン及びシリコンフタロ
シアニン等のフタロシアニン系顔料;ペリノン系顔料,
チオインジゴ,キナクリドン,ペリレン系顔料,キノン
系顔料,シアニン系顔料,ベンズイミダゾール顔料,ト
リフェニルメタン染料,チアジン染料,キノン染料,シ
アニン染料,ピリリウム塩,チアピリリウム塩,ベンゾ
ピリリウム塩及びスクエアリリウム塩などが使用でき
る。
【0030】本発明の一実施形態にかかる電子写真用感
光体の製造方法及び装置に使用される電荷輸送物質とし
ては種々の公知の物質が使用できる。例えば、カルバゾ
ール,インドール,イミダゾール,チアゾール,オキサ
ジアゾール,ピラゾール及びピラゾリン等の複素環化合
物や、各種のアリールアミン化合物,スチルベン誘導
体,ヒドラジン誘導体,ヒドラゾン誘導体,ブタジエン
誘導体,エナミン誘導体あるいはこれらの化合物からな
る基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体等の電子供与性
物質が挙げられる。特に、好ましい物質としてはヒドラ
ゾン誘導体,アリールアミン化合物,ブタジエン誘導体
及びスチルベン誘導体が挙げられる。
光体の製造方法及び装置に使用される電荷輸送物質とし
ては種々の公知の物質が使用できる。例えば、カルバゾ
ール,インドール,イミダゾール,チアゾール,オキサ
ジアゾール,ピラゾール及びピラゾリン等の複素環化合
物や、各種のアリールアミン化合物,スチルベン誘導
体,ヒドラジン誘導体,ヒドラゾン誘導体,ブタジエン
誘導体,エナミン誘導体あるいはこれらの化合物からな
る基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体等の電子供与性
物質が挙げられる。特に、好ましい物質としてはヒドラ
ゾン誘導体,アリールアミン化合物,ブタジエン誘導体
及びスチルベン誘導体が挙げられる。
【0031】さらに、本発明の一実施形態にかかる電子
写真用感光体の製造方法及び装置に使用されるバインダ
ー樹脂は、例えばポリビニルブチラール,ポリビニルア
セタール,ポリエステル,ポリカーボネート,ポリスチ
レン,ポリエステルカーボネート,ポリスルホン,ポリ
イミド,ポリメチルメタクリレート及びポリ塩化ビニル
等のビニル重合体及びその共重合体、フェノキシ,エポ
キシ及びシリコーン樹脂等、また、これらの部分的架橋
硬化物等を単独あるいは2種以上用いることができる。
写真用感光体の製造方法及び装置に使用されるバインダ
ー樹脂は、例えばポリビニルブチラール,ポリビニルア
セタール,ポリエステル,ポリカーボネート,ポリスチ
レン,ポリエステルカーボネート,ポリスルホン,ポリ
イミド,ポリメチルメタクリレート及びポリ塩化ビニル
等のビニル重合体及びその共重合体、フェノキシ,エポ
キシ及びシリコーン樹脂等、また、これらの部分的架橋
硬化物等を単独あるいは2種以上用いることができる。
【0032】電荷発生層7の膜厚は、好ましくは0.0
3μm〜10μm、より好ましくは0.05μm〜5μ
mに形成する。また、電荷輸送層8の膜厚又は感光層6
の膜厚は、好ましくは10μm〜50μmで、より好ま
しくは13μm〜40μmに形成する。本実施形態の電
子写真用感光体の感光層6と導電性支持体5との間には
公知の下引き層が設けられていても良い。下引き層とし
てはポリアミド類,カゼイン類及びポリウレタン類等に
より0.05〜10.0μm程度の厚みの層の形成する
ことが考えられる。下引き層には必要に応じて金属酸化
物等の導電性の微粒子を含有してもよい。
3μm〜10μm、より好ましくは0.05μm〜5μ
mに形成する。また、電荷輸送層8の膜厚又は感光層6
の膜厚は、好ましくは10μm〜50μmで、より好ま
しくは13μm〜40μmに形成する。本実施形態の電
子写真用感光体の感光層6と導電性支持体5との間には
公知の下引き層が設けられていても良い。下引き層とし
てはポリアミド類,カゼイン類及びポリウレタン類等に
より0.05〜10.0μm程度の厚みの層の形成する
ことが考えられる。下引き層には必要に応じて金属酸化
物等の導電性の微粒子を含有してもよい。
【0033】また、本発明の一実施形態にかかる電子写
真用感光体の製造方法及び装置に使用される塗布液用溶
剤としては、種々の溶媒を用いることができる。例え
ば、ジエチルエーテル,ジメトキシメタン,テトラヒド
ロフラン及び1,2−ジメトキシエタン等のエーテル
類;トルエン及びキシレン等の炭化水素類;アセトン,
メチルエチルケトン及びシクロヘキサノン等のケトン
類;酢酸メチル及び酢酸エチル等のエステル類;メタノ
ール,エタノール及びプロパノール等のアルコール類を
単独あるいは2種以上混合して使用することができる。
さらには、沸点が100°C以下の低沸点溶媒と沸点が
100°C以上の高沸点溶媒を混合して用いるのがより
好ましい。
真用感光体の製造方法及び装置に使用される塗布液用溶
剤としては、種々の溶媒を用いることができる。例え
ば、ジエチルエーテル,ジメトキシメタン,テトラヒド
ロフラン及び1,2−ジメトキシエタン等のエーテル
類;トルエン及びキシレン等の炭化水素類;アセトン,
メチルエチルケトン及びシクロヘキサノン等のケトン
類;酢酸メチル及び酢酸エチル等のエステル類;メタノ
ール,エタノール及びプロパノール等のアルコール類を
単独あるいは2種以上混合して使用することができる。
さらには、沸点が100°C以下の低沸点溶媒と沸点が
100°C以上の高沸点溶媒を混合して用いるのがより
好ましい。
【0034】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその趣旨を逸脱しない限り以下の
実施例に限定されるものではない。
説明するが、本発明はその趣旨を逸脱しない限り以下の
実施例に限定されるものではない。
【0035】
【実施例】下記の構造を有するフタロシアニン顔料1部
及びポリビニルブチラール樹脂1部に1,2−ジメトキ
シエタン49部,4−メトシキ及び4−メチル−ペンタ
ン249部を加えサンドグラインドミルを用いて分散液
を調整し、電荷発生層(図4の符号7参照)用塗布液と
した。
及びポリビニルブチラール樹脂1部に1,2−ジメトキ
シエタン49部,4−メトシキ及び4−メチル−ペンタ
ン249部を加えサンドグラインドミルを用いて分散液
を調整し、電荷発生層(図4の符号7参照)用塗布液と
した。
【0036】
【化1】
【0037】また、下記構造式のヒドラゾン化合物70
部及びポリカーボネート樹脂100部にシクロヘキサノ
ン580部,テトラヒドロフラン190部及びトルエン
190部を加え、電荷輸送層(図4の符号8参照)用塗
布液を調整した。
部及びポリカーボネート樹脂100部にシクロヘキサノ
ン580部,テトラヒドロフラン190部及びトルエン
190部を加え、電荷輸送層(図4の符号8参照)用塗
布液を調整した。
【0038】
【化2】
【0039】そして、外径80mm、長さ350mmの
鏡面仕上げしたアルミシリンダ(円筒状基体4に相当)
をシリンダ軸(中心軸Oに相当)を水平に保持し、30
0rpmで回転させ、シリンダの中心軸Oと平行に速度
10mm/sで移動するスプレーノズル〔具体的には、
例えば旭サナック(株)社製精密コーティング用ノズル
PCN25〕1を用いて、上記電荷発生層用塗布液を、
エア圧力0.5kgf/cm2 ,エア流量10NL/m
in,液供給量10ml/minの条件でスプレー塗布
を行ない、電荷発生層7を形成した。この時、スプレー
ノズル塗出口とシリンダ表面との距離は50mmとし、
さらに、スプレーノズル1の塗出口中心1aから塗液噴
霧パターン2の中心へと向かうベクトルV1 の、スプレ
ーノズル塗出口中心1aとシリンダ中心軸Oとを含む平
面(図5中のYZ平面)への投射ベクトルV2 と、スプ
レーノズル移動方向ベクトルV3 とが形成する角度θは
65°とした。
鏡面仕上げしたアルミシリンダ(円筒状基体4に相当)
をシリンダ軸(中心軸Oに相当)を水平に保持し、30
0rpmで回転させ、シリンダの中心軸Oと平行に速度
10mm/sで移動するスプレーノズル〔具体的には、
例えば旭サナック(株)社製精密コーティング用ノズル
PCN25〕1を用いて、上記電荷発生層用塗布液を、
エア圧力0.5kgf/cm2 ,エア流量10NL/m
in,液供給量10ml/minの条件でスプレー塗布
を行ない、電荷発生層7を形成した。この時、スプレー
ノズル塗出口とシリンダ表面との距離は50mmとし、
さらに、スプレーノズル1の塗出口中心1aから塗液噴
霧パターン2の中心へと向かうベクトルV1 の、スプレ
ーノズル塗出口中心1aとシリンダ中心軸Oとを含む平
面(図5中のYZ平面)への投射ベクトルV2 と、スプ
レーノズル移動方向ベクトルV3 とが形成する角度θは
65°とした。
【0040】風乾後、シリンダ両端部に約5mm幅の膜
厚不均一部が発生したものの、そのほかの部分の塗膜は
一様な色調を示し、良好な電荷発生層7を得ることがで
きた。次に、該電荷発生層7を形成したアルミシリンダ
4を水平に保持し、120rpmで回転させ、上記スプ
レーノズル〔旭サナック(株)社製精密コーティング用
ノズルPCN25〕1を用いて、上記電荷輸送層用塗布
液を、エア圧力0.7kgf/cm2 ,エア流量15N
L/min,液供給量30ml/min,5mm/sで
スキャンさせながらスプレー塗布を行ない、乾燥工程を
経て電荷発生層7上に電荷輸送層8を形成し、電子写真
用感光体を得た。
厚不均一部が発生したものの、そのほかの部分の塗膜は
一様な色調を示し、良好な電荷発生層7を得ることがで
きた。次に、該電荷発生層7を形成したアルミシリンダ
4を水平に保持し、120rpmで回転させ、上記スプ
レーノズル〔旭サナック(株)社製精密コーティング用
ノズルPCN25〕1を用いて、上記電荷輸送層用塗布
液を、エア圧力0.7kgf/cm2 ,エア流量15N
L/min,液供給量30ml/min,5mm/sで
スキャンさせながらスプレー塗布を行ない、乾燥工程を
経て電荷発生層7上に電荷輸送層8を形成し、電子写真
用感光体を得た。
【0041】この時、スプレーノズル塗出口とシリンダ
表面との距離は80mmとし、さらに、スプレーノズル
1の塗出口中心1aから塗液噴霧パターン2の中心へと
向かうベクトルV1 の、スプレーノズル塗出口中心1a
とシリンダ中心軸Oとを含む平面(YZ平面)への投射
ベクトルV2 と、スプレーノズル移動方向ベクトルV 3
とが形成する角度θは70°とした。そして、このよう
な条件で電荷輸送層8を形成したところ膜厚均一性は非
常に良好であることが確認できた。この電子写真用感光
体を市販のレーザープリンタに搭載して画像を出力した
ところ、画像欠陥の無い良好な出力画像を得ることがで
きた。
表面との距離は80mmとし、さらに、スプレーノズル
1の塗出口中心1aから塗液噴霧パターン2の中心へと
向かうベクトルV1 の、スプレーノズル塗出口中心1a
とシリンダ中心軸Oとを含む平面(YZ平面)への投射
ベクトルV2 と、スプレーノズル移動方向ベクトルV 3
とが形成する角度θは70°とした。そして、このよう
な条件で電荷輸送層8を形成したところ膜厚均一性は非
常に良好であることが確認できた。この電子写真用感光
体を市販のレーザープリンタに搭載して画像を出力した
ところ、画像欠陥の無い良好な出力画像を得ることがで
きた。
【0042】なお、比較のために、上記実施例における
電荷発生層用塗布液及び電荷輸送層用塗布液をスプレー
塗布する際に、スプレーノズル1の塗出口中心1aから
塗液噴霧パターン2の中心へと向かうベクトルV1 の、
スプレーノズル塗出口中心1aとシリンダ中心軸Oとを
含む平面への投射ベクトルV2 と、スプレーノズル移動
方向ベクトルV3 とが形成する角度を90°として、塗
布を行なった。
電荷発生層用塗布液及び電荷輸送層用塗布液をスプレー
塗布する際に、スプレーノズル1の塗出口中心1aから
塗液噴霧パターン2の中心へと向かうベクトルV1 の、
スプレーノズル塗出口中心1aとシリンダ中心軸Oとを
含む平面への投射ベクトルV2 と、スプレーノズル移動
方向ベクトルV3 とが形成する角度を90°として、塗
布を行なった。
【0043】この結果、電荷発生層及び電荷輸送層とも
に、シリンダ両端部に40〜60mm幅の膜厚不均一部
が発生した。市販のレーザープリンタを用いて画像を出
力したところ、画像の端部にムラが発生した。
に、シリンダ両端部に40〜60mm幅の膜厚不均一部
が発生した。市販のレーザープリンタを用いて画像を出
力したところ、画像の端部にムラが発生した。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電子写真
用感光体の製造方法及び製造装置によれば、電子写真用
感光体の円筒状導電性基体上に感光層(塗布液粒子)を
吹き付ける際の塗膜の流動を抑制することができ、膜厚
を均一に形成することができるという利点があるほか、
感光層の膜厚を均一に形成することで、画像欠陥の無い
良好な出力画像を得ることができるという利点がある。
用感光体の製造方法及び製造装置によれば、電子写真用
感光体の円筒状導電性基体上に感光層(塗布液粒子)を
吹き付ける際の塗膜の流動を抑制することができ、膜厚
を均一に形成することができるという利点があるほか、
感光層の膜厚を均一に形成することで、画像欠陥の無い
良好な出力画像を得ることができるという利点がある。
【図1】本発明の一実施形態としての電子写真用感光体
の製造方法及び製造装置を創案する過程で得られたスプ
レー塗布による塗膜の流れを説明するため図である。
の製造方法及び製造装置を創案する過程で得られたスプ
レー塗布による塗膜の流れを説明するため図である。
【図2】本発明の一実施形態としての電子写真用感光体
の製造方法及び製造装置を創案する過程で得られたスプ
レーノズルと円筒状導電性基体との関係を模式的に示す
図である。
の製造方法及び製造装置を創案する過程で得られたスプ
レーノズルと円筒状導電性基体との関係を模式的に示す
図である。
【図3】本発明の一実施形態としての電子写真用感光体
の製造方法及び製造装置を説明するための模式図であっ
て、スプレーノズルが円筒状導電性基体の中心軸に対し
て平行に移動する場合を示す模式図である。
の製造方法及び製造装置を説明するための模式図であっ
て、スプレーノズルが円筒状導電性基体の中心軸に対し
て平行に移動する場合を示す模式図である。
【図4】(a)〜(e)はいずれも本発明の一実施形態
としての電子写真用感光体の製造方法及び製造装置によ
り形成された電子写真用感光体の断面を示す模式的に示
す図である。
としての電子写真用感光体の製造方法及び製造装置によ
り形成された電子写真用感光体の断面を示す模式的に示
す図である。
【図5】(a)〜(c)はいずれも本発明の一実施形態
としての電子写真用感光体の製造方法及び製造装置を具
体的に説明するための模式図である。
としての電子写真用感光体の製造方法及び製造装置を具
体的に説明するための模式図である。
1 ノズル(スプレーノズル) 1a 塗出口中心 2 噴霧パターン 3 被塗布物 4 円筒状基体(円筒状導電性基体) 6 感光層 O 基体中心軸 V1 噴霧中心ベクトル V2 投射ベクトル V3 移動方向ベクトル
フロントページの続き (72)発明者 田口 将 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 福山 尚志 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H068 EA17 EA36 4D075 AA35 AA85 DA15 DA20 DC27 EA45
Claims (3)
- 【請求項1】 スプレーノズルからのスプレー塗布によ
り円筒状導電性基体上に少なくとも1層以上の感光層を
塗布してなる電子写真用感光体の製造方法であって、 該スプレーノズルの塗出口中心から塗液噴霧パターン中
心へと向かうベクトルの、該スプレーノズル塗出口中心
と該円筒状導電性基体の基体中心軸とを含む平面への投
射ベクトルと、該スプレーノズルの移動方向ベクトルと
が形成する角度を0°を越え90°未満に設定し、 該スプレーノズルを該中心軸と平行に移動させつつ該ス
プレー塗布を行なうことにより、該感光層の少なくとも
1層以上を形成することを特徴とする、電子写真用感光
体の製造方法。 - 【請求項2】 スプレーノズルからのスプレー塗布によ
り円筒状導電性基体上に少なくとも1層以上の感光層を
塗布してなる電子写真用感光体の製造方法であって、 該スプレーノズルの塗出口中心から塗液噴霧パターン中
心へと向かうベクトルの、該スプレーノズル塗出口中心
と該円筒状導電性基体の基体中心軸とを含む平面への投
射ベクトルと、該円筒状導電性基体の移動方向ベクトル
とが形成する角度を90°を越え180°未満に設定
し、 固定されたスプレーノズルに対し、該円筒状導電性基体
を該基体中心軸に沿って移動させつつ該スプレー塗布を
行なうことにより、該感光層の少なくとも1層以上を形
成することを特徴とする、電子写真用感光体の製造方
法。 - 【請求項3】 スプレーノズルからのスプレー塗布によ
り円筒状導電性基体上に少なくとも1層以上の感光層を
塗布してなる電子写真用感光体の製造装置であって、 該円筒状導電性基体と該スプレーノズルとが、該円筒状
導電性基体の中心軸方向に沿って互いに相対移動しうる
ように構成され、 該スプレーノズルの塗出口中心から塗液噴霧パターン中
心へと向かうベクトルの、該スプレーノズル塗出口中心
と該基体中心軸とを含む平面への投射ベクトルと、該ス
プレーノズルの該円筒状導電性基体に対する相対的な移
動方向ベクトルとが形成する角度が、0°を越え90°
未満となるように、該円筒状導電性基体と該スプレーノ
ズルとの位置関係が設定されていることを特徴とする、
電子写真用感光体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020093A JP2000221707A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11020093A JP2000221707A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000221707A true JP2000221707A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=12017511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11020093A Pending JP2000221707A (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | 電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000221707A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008070809A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真装置の部品用スプレー塗布装置および電子写真感光体の製造方法 |
JP2017125895A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
-
1999
- 1999-01-28 JP JP11020093A patent/JP2000221707A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008070809A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真装置の部品用スプレー塗布装置および電子写真感光体の製造方法 |
JP2017125895A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4414352B2 (ja) | 電子写真感光体用スプレー塗布装置および電子写真感光体の製造方法 | |
JP2017227885A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
US6245475B1 (en) | Process of spray forming photoreceptors with ink nozzles | |
US7645491B2 (en) | Venting assembly for dip coating apparatus and related processes | |
JP4494513B2 (ja) | 浸漬塗布方法および電子写真感光体の製造方法 | |
JP2000221707A (ja) | 電子写真用感光体の製造方法及び電子写真用感光体の製造装置 | |
JP3748404B2 (ja) | 電子写真感光体及びその製造方法 | |
JPS59184359A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2021098182A (ja) | 塗布乾燥装置及び塗布乾燥方法 | |
JP4264947B2 (ja) | 電子写真感光体用のスプレー塗工装置と電子写真感光体の製造方法 | |
JPH11253872A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2007275865A (ja) | 塗布装置、及びこれを用いた塗布方法 | |
JP2000075511A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP5341450B2 (ja) | 塗布装置および電子写真感光体の製造方法 | |
JP2000010309A (ja) | 電子写真用感光体の製造方法 | |
JP2001083721A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
KR100474470B1 (ko) | 전자 사진 감광체 및 전자 사진 감광체의 제조 방법 | |
JP2003140372A (ja) | 電子写真用感光体およびその製造方法 | |
JP2004258270A (ja) | 感光体の製造方法、感光体、感光体カートリッジおよび画像形成装置 | |
JPH10286504A (ja) | 塗布装置及び塗布方法 | |
JP2005250052A (ja) | 電子写真感光体用塗料組成物、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体および画像形成装置 | |
JP3556353B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JPH05204172A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JPH10286516A (ja) | 塗布方法 | |
JP2006084578A (ja) | 電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体および画像形成装置 |