JP2000221552A - 光導波路とその製造方法 - Google Patents
光導波路とその製造方法Info
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- JP2000221552A JP2000221552A JP11024287A JP2428799A JP2000221552A JP 2000221552 A JP2000221552 A JP 2000221552A JP 11024287 A JP11024287 A JP 11024287A JP 2428799 A JP2428799 A JP 2428799A JP 2000221552 A JP2000221552 A JP 2000221552A
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- optical waveguide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不純物をドーピングすることなく、置換によ
る光損傷がない高性能な光導波路を提供する。 【構成】 Ba(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはA
lまたはGaで、0.01<X<0.15)で示される
非線形光学酸化物単結晶を用いることにより高調波発生
による波長変換用の光導波路とする。
る光損傷がない高性能な光導波路を提供する。 【構成】 Ba(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはA
lまたはGaで、0.01<X<0.15)で示される
非線形光学酸化物単結晶を用いることにより高調波発生
による波長変換用の光導波路とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、光導波路
とその製造方法に関するものである。さらに詳しくはこ
の出願の発明は、合分波器、波長/周波数選択フィル
タ、光スイッチ、レーザ素子、および、非線形光学素子
などの光学部品に有用な、高調波発生による波長変換用
の光導波路とその製造方法に関するものである。
とその製造方法に関するものである。さらに詳しくはこ
の出願の発明は、合分波器、波長/周波数選択フィル
タ、光スイッチ、レーザ素子、および、非線形光学素子
などの光学部品に有用な、高調波発生による波長変換用
の光導波路とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、光導波路の材料として
は、Ti拡散法により作製されたTi:LiNbO3 が
主として用いられており、このTi:LiNbO3 はT
iのドーピングによる屈折率の増大を利用したものであ
る。しかしながら、TiはLiNbO3 にとって不純物
であり、そのため光損傷の大きな原因となっており、こ
のTi:LiNbO3 からなる光導波路は、決して高性
能なものとは言いがたかった。
は、Ti拡散法により作製されたTi:LiNbO3 が
主として用いられており、このTi:LiNbO3 はT
iのドーピングによる屈折率の増大を利用したものであ
る。しかしながら、TiはLiNbO3 にとって不純物
であり、そのため光損傷の大きな原因となっており、こ
のTi:LiNbO3 からなる光導波路は、決して高性
能なものとは言いがたかった。
【0003】また、最近においては、LiNbO3 の代
わりに波長変換用バルク単結晶として広く用いられてい
るBaB2 O4 を用いることも検討されてはいるもの
の、いまだに、適切なドーパントが報告されていないの
が実情である。そこでこの出願の発明は、以上の通りの
従来技術の欠点を鑑みてなされたものであり、不純物を
ドーピングしたものではなく、光損傷がない高性能な新
しい光導波路を提供することを課題としている。
わりに波長変換用バルク単結晶として広く用いられてい
るBaB2 O4 を用いることも検討されてはいるもの
の、いまだに、適切なドーパントが報告されていないの
が実情である。そこでこの出願の発明は、以上の通りの
従来技術の欠点を鑑みてなされたものであり、不純物を
ドーピングしたものではなく、光損傷がない高性能な新
しい光導波路を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、組成がBa(B
1-x M x )2 O4 (ただし、MはAlまたはGaで、
0.01<X<0.15である)で示される非線形光学
酸化物単結晶からなる高周波発生による波長変換用光導
波路を提供する。
の課題を解決するものとして、組成がBa(B
1-x M x )2 O4 (ただし、MはAlまたはGaで、
0.01<X<0.15である)で示される非線形光学
酸化物単結晶からなる高周波発生による波長変換用光導
波路を提供する。
【0005】さらに、この出願の発明においては、前記
の光導波路の製造方法であって、BaB2 O4 に、Al
2 O3 、Ga2 O3 、BaAl2 O4 およびBaGa2
O4のいずれかからなるファイバーまたは線材を接触さ
せ、800〜920℃の温度範囲で反応拡散を行うこと
を特徴とする光導波路の製造方法をも提供する。
の光導波路の製造方法であって、BaB2 O4 に、Al
2 O3 、Ga2 O3 、BaAl2 O4 およびBaGa2
O4のいずれかからなるファイバーまたは線材を接触さ
せ、800〜920℃の温度範囲で反応拡散を行うこと
を特徴とする光導波路の製造方法をも提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】この出願の発明は以上のとおりの
特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態につい
て説明する。まず最初に説明すべきことは、この発明の
光導波路を構成する非線形光学結晶そのものは、この発
明の発明者によりはじめて提供されたものであって、B
aB 2 O4 のBの一部を元素M(MはAlまたはGa)
で置換することにより、置換部分の屈折率が劇的に増大
した非線形光学用酸化物単結晶を形成することに大きな
特徴があり、その結果、レーザー素子や非線形光学素子
などの光学分野において非常に有用な光損傷のない高性
能な光導波路となる。
特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態につい
て説明する。まず最初に説明すべきことは、この発明の
光導波路を構成する非線形光学結晶そのものは、この発
明の発明者によりはじめて提供されたものであって、B
aB 2 O4 のBの一部を元素M(MはAlまたはGa)
で置換することにより、置換部分の屈折率が劇的に増大
した非線形光学用酸化物単結晶を形成することに大きな
特徴があり、その結果、レーザー素子や非線形光学素子
などの光学分野において非常に有用な光損傷のない高性
能な光導波路となる。
【0007】前記の元素MはBと同じ III族元素である
ため、置換が容易であるとともに、元素MとBは化学的
性質が近く、置換による光損傷は、ほとんど無視でき
る。この発明の特徴について、より具体的に述べると、
ア)BaB2 O4 のBの一部を、AlまたはGaで置換
することにより結晶の屈折率が増大し、BaB2 O 4 と
の間の全反射が生じ、光が伝播される。光導波路におい
ては、バルク単結晶と比較して位相整合をとることが容
易で、光強度が大きくなる。また、イ)金属のAlまた
はGaを用いたのでは、これらの融点が低く、BaB2
O4 との反応拡散を起こすことがない、さらに、ウ)
B、AlおよびGaは、同じ III族元素があるために置
換が容易で、反応拡散によりこの発明のBa(B1-x M
x )2 O 4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01
<X<0.15)単結晶が製造できる。このとき、Xが
0.01以下では屈折率の増大が小さく、光導波路とし
て充分なものではない。またXが0.15以上では、第
2相の生成により光が散乱してしまう。またさらに、
エ)800〜920℃の温度範囲での反応拡散により、
非線形光学活性な低温相のBa(B1-x Mx )2 O
4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01<X<
0.15)単結晶の光導波路を製造することができる。
このとき、反応拡散温度が800℃未満では充分な反応
拡散が起こらない。また、520℃を超えると高周波を
発生しない高温相が生成してしまう。
ため、置換が容易であるとともに、元素MとBは化学的
性質が近く、置換による光損傷は、ほとんど無視でき
る。この発明の特徴について、より具体的に述べると、
ア)BaB2 O4 のBの一部を、AlまたはGaで置換
することにより結晶の屈折率が増大し、BaB2 O 4 と
の間の全反射が生じ、光が伝播される。光導波路におい
ては、バルク単結晶と比較して位相整合をとることが容
易で、光強度が大きくなる。また、イ)金属のAlまた
はGaを用いたのでは、これらの融点が低く、BaB2
O4 との反応拡散を起こすことがない、さらに、ウ)
B、AlおよびGaは、同じ III族元素があるために置
換が容易で、反応拡散によりこの発明のBa(B1-x M
x )2 O 4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01
<X<0.15)単結晶が製造できる。このとき、Xが
0.01以下では屈折率の増大が小さく、光導波路とし
て充分なものではない。またXが0.15以上では、第
2相の生成により光が散乱してしまう。またさらに、
エ)800〜920℃の温度範囲での反応拡散により、
非線形光学活性な低温相のBa(B1-x Mx )2 O
4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01<X<
0.15)単結晶の光導波路を製造することができる。
このとき、反応拡散温度が800℃未満では充分な反応
拡散が起こらない。また、520℃を超えると高周波を
発生しない高温相が生成してしまう。
【0008】この発明の高調波発生による波長変換用の
光導波路は、例えば図1に示したものをひとつの態様と
してしめすことができる。すなわち、支持体単結晶
(1)の一部に、この発明の単結晶光導波路(2)が形
成されたものとすることができる。この場合、支持体単
結晶(1)としては、BaB2 O4 などを例としてあげ
ることができる。
光導波路は、例えば図1に示したものをひとつの態様と
してしめすことができる。すなわち、支持体単結晶
(1)の一部に、この発明の単結晶光導波路(2)が形
成されたものとすることができる。この場合、支持体単
結晶(1)としては、BaB2 O4 などを例としてあげ
ることができる。
【0009】光導波路(2)は、前記のとおり、組成
が、Ba(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはAlまた
はGaで、0.01<X<0.15)で示される非線形
光学単結晶であって、この光導波路(2)の入射面
(3)に波長ωの光を照射すると、出射面(4)から
は、2ωの第2高調波が出射する。もちろん、この発明
の光導波路は、その具体的態様は、図1に限られること
はない。
が、Ba(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはAlまた
はGaで、0.01<X<0.15)で示される非線形
光学単結晶であって、この光導波路(2)の入射面
(3)に波長ωの光を照射すると、出射面(4)から
は、2ωの第2高調波が出射する。もちろん、この発明
の光導波路は、その具体的態様は、図1に限られること
はない。
【0010】この発明の光導波路については、BaB2
O4 単結晶にファイバーあるいは線材を接触させ、80
0〜920℃の温度範囲での反応拡散を行い、非線形光
学用酸化物単結晶として製造することができる。ファイ
バーや線材としては、Al2 O3 、Ga2 O3 、BaA
l2 O4 およびBaGa2 O4 のいずれかを用いること
ができる。
O4 単結晶にファイバーあるいは線材を接触させ、80
0〜920℃の温度範囲での反応拡散を行い、非線形光
学用酸化物単結晶として製造することができる。ファイ
バーや線材としては、Al2 O3 、Ga2 O3 、BaA
l2 O4 およびBaGa2 O4 のいずれかを用いること
ができる。
【0011】さらに、このBaB2 O4 単結晶にBaA
l2 O4 やBaGa2 O4 等を接触させる代わりに、B
a(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはAlまたはGa
で、0.01<X<0.15)を接触させて反応拡散さ
せた場合も、同様の結果が得られる。このBa(B1-x
Mx )2 O4 の場合、元素Mの量により、光導波路の組
成を制御することが可能である。
l2 O4 やBaGa2 O4 等を接触させる代わりに、B
a(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはAlまたはGa
で、0.01<X<0.15)を接触させて反応拡散さ
せた場合も、同様の結果が得られる。このBa(B1-x
Mx )2 O4 の場合、元素Mの量により、光導波路の組
成を制御することが可能である。
【0012】また、この発明では、位相整合が容易な光
導波路ができることにより、デバイス要素の製造コスト
が低下し、さらに、反応拡散により製造できるので、光
導波路形成コストも低いといった大きな利点が存在す
る。以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明につい
て説明する。
導波路ができることにより、デバイス要素の製造コスト
が低下し、さらに、反応拡散により製造できるので、光
導波路形成コストも低いといった大きな利点が存在す
る。以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明につい
て説明する。
【0013】
【実施例】実施例1 高周波加熱引上げ装置を用いて、直径、高さともに40
mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB2
O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径15
mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造した。
製造した単結晶から、マルチワイヤーソーを用いて、長
手方向がC軸となる10×5×20mmの角柱を切り出
した。
mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB2
O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径15
mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造した。
製造した単結晶から、マルチワイヤーソーを用いて、長
手方向がC軸となる10×5×20mmの角柱を切り出
した。
【0014】その単結晶角柱の表面をアセトンにて脱脂
洗浄後、その表面に直径0.5mm、長さ20mmのA
l2 O3 ファイバーを乗せ、マッフルタイプ電気炉に
て、反応拡散のため、大気中、850℃で5時間加熱し
た。加熱炉、炉外に取りだしたところ、幅1mm、長さ
20mmのBa(B0.9 M 0.1 )2 O4 単結晶光導波路
が形成された。
洗浄後、その表面に直径0.5mm、長さ20mmのA
l2 O3 ファイバーを乗せ、マッフルタイプ電気炉に
て、反応拡散のため、大気中、850℃で5時間加熱し
た。加熱炉、炉外に取りだしたところ、幅1mm、長さ
20mmのBa(B0.9 M 0.1 )2 O4 単結晶光導波路
が形成された。
【0015】この光導波路に波長1064nmのYAG
レーザー光を照射したところ、図2に示すような、波長
532nmの第2高調波が出射されることを確認した。
また、BaB2 O4 単結晶にAl2 O3 ファイバーを乗
せる代わりに、Ga2O3 ファイバーを乗せて反応拡散
させ、同様の光導波路を得た。この光導波路に波長10
64nmのYAGレーザー光を照射したところ、前記の
場合同様に、波長532nmの第2高調波が出射される
ことを確認した。実施例2 高周波加熱引き上げ装置を用いて、直径、高さともに4
0mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB
2 O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径1
5mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造し
た。
レーザー光を照射したところ、図2に示すような、波長
532nmの第2高調波が出射されることを確認した。
また、BaB2 O4 単結晶にAl2 O3 ファイバーを乗
せる代わりに、Ga2O3 ファイバーを乗せて反応拡散
させ、同様の光導波路を得た。この光導波路に波長10
64nmのYAGレーザー光を照射したところ、前記の
場合同様に、波長532nmの第2高調波が出射される
ことを確認した。実施例2 高周波加熱引き上げ装置を用いて、直径、高さともに4
0mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB
2 O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径1
5mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造し
た。
【0016】製造した単結晶から、マルチワイヤーソー
を用いて、長手方向がC軸となる10×5×20mmの
角柱を切り出した。単結晶角柱の表面をアセトンにて脱
脂洗浄後、1mm角、長さ20mmの角棒状BaAl2
O4 結晶を乗せ、マッフルタイプ電気炉にて、反応拡散
のため、大気中、850℃で5時間加熱した。
を用いて、長手方向がC軸となる10×5×20mmの
角柱を切り出した。単結晶角柱の表面をアセトンにて脱
脂洗浄後、1mm角、長さ20mmの角棒状BaAl2
O4 結晶を乗せ、マッフルタイプ電気炉にて、反応拡散
のため、大気中、850℃で5時間加熱した。
【0017】加熱後、炉外に取りだしたところ、幅1m
m、長さ20mmの光導波路が形成された。この光導波
路に波長1064nmのYAGレーザー光を照射したと
ころ、波長532nmの第2高調波が出射されることを
確認した。実施例1の場合と比較して、光導波路は狹い
領域で形成され、光導波路内の組成も均一で、強度の強
い光が得られた。
m、長さ20mmの光導波路が形成された。この光導波
路に波長1064nmのYAGレーザー光を照射したと
ころ、波長532nmの第2高調波が出射されることを
確認した。実施例1の場合と比較して、光導波路は狹い
領域で形成され、光導波路内の組成も均一で、強度の強
い光が得られた。
【0018】また同様に、BaB2 O4 単結晶に角棒状
BaAl2 O4 結晶を乗せる代わりに、角棒状BaGa
2 O4 を乗せて反応拡散させ、同様の光導波路を得た。
この光導波路に波長1064nmのYAGレーザー光を
照射したところ、前記の場合同様に、波長532nmの
第2高調波が出射されることを確認した。さらに、この
BaB2 O4 単結晶に角棒状BaAl2 O4 結晶および
角棒状BaGa2 O4 を乗せる代わりに、Ba(B1-x
Mx )2 O4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.0
1<X<0.15)乗せて反応拡散させた場合も、同様
の結果が得られた。
BaAl2 O4 結晶を乗せる代わりに、角棒状BaGa
2 O4 を乗せて反応拡散させ、同様の光導波路を得た。
この光導波路に波長1064nmのYAGレーザー光を
照射したところ、前記の場合同様に、波長532nmの
第2高調波が出射されることを確認した。さらに、この
BaB2 O4 単結晶に角棒状BaAl2 O4 結晶および
角棒状BaGa2 O4 を乗せる代わりに、Ba(B1-x
Mx )2 O4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.0
1<X<0.15)乗せて反応拡散させた場合も、同様
の結果が得られた。
【0019】このBa(B1-x Mx )2 O4 の場合、元
素Mの量により、光導波路の組成を制御することが可能
であった。比較例1 高周波加熱引き上げ装置を用いて、直径、高さともに4
0mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB
2 O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径1
5mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造し
た。
素Mの量により、光導波路の組成を制御することが可能
であった。比較例1 高周波加熱引き上げ装置を用いて、直径、高さともに4
0mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB
2 O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径1
5mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造し
た。
【0020】製造した単結晶から、マルチワイヤーソー
を用いて、長手方向がC軸となる10×5×20mmの
角柱を切り出した。その単結晶角柱の表面をアセトンに
て脱脂洗浄後、直径0.5mm、長さ20mmのAl2
O3 ファイバーを乗せ、マッフルタイプ電気炉にて、反
応拡散のため、大気中、930℃で5時間加熱した。こ
の930℃という温度は、この発明の製造方法における
温度範囲外のものである。
を用いて、長手方向がC軸となる10×5×20mmの
角柱を切り出した。その単結晶角柱の表面をアセトンに
て脱脂洗浄後、直径0.5mm、長さ20mmのAl2
O3 ファイバーを乗せ、マッフルタイプ電気炉にて、反
応拡散のため、大気中、930℃で5時間加熱した。こ
の930℃という温度は、この発明の製造方法における
温度範囲外のものである。
【0021】加熱後、炉外に取りだし、波長1062n
mのYAGレーザー光を照射した。しかしながら、第2
高調波は観察されなかった。比較例2 高周波加熱引き上げ装置を用いて、直径、高さともに4
0mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB
2 O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径1
5mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造し
た。
mのYAGレーザー光を照射した。しかしながら、第2
高調波は観察されなかった。比較例2 高周波加熱引き上げ装置を用いて、直径、高さともに4
0mmのPtるつぼ内で、50gの化学量論組成BaB
2 O4 を大気中で融解(融点:1100℃)し、直径1
5mm、長さ30mmのBaB2 O4 単結晶を製造し
た。
【0022】製造した単結晶から、マルチワイヤーソー
を用いて、長手方向がC軸となる10×5×20mmの
角柱を切り出した。その単結晶角柱の表面をアセトンに
て脱脂洗浄後、直径0.5mm、長さ20mmのAl2
O3 ファイバーを乗せ、マッフルタイプ電気炉にて、反
応拡散のため、大気中、790℃で5時間加熱した。
を用いて、長手方向がC軸となる10×5×20mmの
角柱を切り出した。その単結晶角柱の表面をアセトンに
て脱脂洗浄後、直径0.5mm、長さ20mmのAl2
O3 ファイバーを乗せ、マッフルタイプ電気炉にて、反
応拡散のため、大気中、790℃で5時間加熱した。
【0023】この790℃という温度は、本発明の請求
項で規定した温度範囲外である。加熱後、炉外に取りだ
したところ、わずかに反応拡散が生じていたが、断続的
で、光導波路は形成されなかった。
項で規定した温度範囲外である。加熱後、炉外に取りだ
したところ、わずかに反応拡散が生じていたが、断続的
で、光導波路は形成されなかった。
【0024】
【発明の効果】以上詳しく述べた通り、この発明によっ
て、不純物をドーピングすることなく、置換による光損
傷がない高性能な高調波発生による波長変換用の光導波
路を提供することが可能となる。
て、不純物をドーピングすることなく、置換による光損
傷がない高性能な高調波発生による波長変換用の光導波
路を提供することが可能となる。
【図1】この発明を例示した概略図である。
【図2】光導波路において発生した高調波スペクトルの
強さを示した関係図である。なお、比較のために、1×
1×20mmの角柱状Ba(B0.5 Al0.5 )2 O 4 バ
ルク単結晶にYAGレーザー光を照射した場合に出射し
た第2高周波スペクトルもBulkの表示のもとに示し
た。
強さを示した関係図である。なお、比較のために、1×
1×20mmの角柱状Ba(B0.5 Al0.5 )2 O 4 バ
ルク単結晶にYAGレーザー光を照射した場合に出射し
た第2高周波スペクトルもBulkの表示のもとに示し
た。
1 支持体単結晶 2 単結晶光導波路 3 入射面 4 出射面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月7日(2000.2.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、組成がBa(B
1-x M x )2 O4 (ただし、MはAlまたはGaで、
0.01<X<0.15である)で示される非線形光学
酸化物単結晶からなる高調波発生による波長変換用光導
波路を提供する。
の課題を解決するものとして、組成がBa(B
1-x M x )2 O4 (ただし、MはAlまたはGaで、
0.01<X<0.15である)で示される非線形光学
酸化物単結晶からなる高調波発生による波長変換用光導
波路を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】前記の元素MはBと同じ III族元素である
ため、置換が容易であるとともに、元素MとBは化学的
性質が近く、置換による光損傷は、ほとんど無視でき
る。この発明の特徴について、より具体的に述べると、
ア)BaB2 O4 のBの一部を、AlまたはGaで置換
することにより結晶の屈折率が増大し、BaB2 O 4 と
の間の全反射が生じ、光が伝播される。光導波路におい
ては、バルク単結晶と比較して位相整合をとることが容
易で、光強度が大きくなる。また、イ)金属のAlまた
はGaを用いたのでは、これらの融点が低く、BaB2
O4 との反応拡散を起こすことがない、さらに、ウ)
B、AlおよびGaは、同じ III族元素があるために置
換が容易で、反応拡散によりこの発明のBa(B1-x M
x )2 O 4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01
<X<0.15)単結晶が製造できる。このとき、Xが
0.01以下では屈折率の増大が小さく、光導波路とし
て充分なものではない。またXが0.15以上では、第
2相の生成により光が散乱してしまう。またさらに、
エ)800〜920℃の温度範囲での反応拡散により、
非線形光学活性な低温相のBa(B1-x Mx )2 O
4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01<X<
0.15)単結晶の光導波路を製造することができる。
このとき、反応拡散温度が800℃未満では充分な反応
拡散が起こらない。また、520℃を超えると高調波を
発生しない高温相が生成してしまう。
ため、置換が容易であるとともに、元素MとBは化学的
性質が近く、置換による光損傷は、ほとんど無視でき
る。この発明の特徴について、より具体的に述べると、
ア)BaB2 O4 のBの一部を、AlまたはGaで置換
することにより結晶の屈折率が増大し、BaB2 O 4 と
の間の全反射が生じ、光が伝播される。光導波路におい
ては、バルク単結晶と比較して位相整合をとることが容
易で、光強度が大きくなる。また、イ)金属のAlまた
はGaを用いたのでは、これらの融点が低く、BaB2
O4 との反応拡散を起こすことがない、さらに、ウ)
B、AlおよびGaは、同じ III族元素があるために置
換が容易で、反応拡散によりこの発明のBa(B1-x M
x )2 O 4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01
<X<0.15)単結晶が製造できる。このとき、Xが
0.01以下では屈折率の増大が小さく、光導波路とし
て充分なものではない。またXが0.15以上では、第
2相の生成により光が散乱してしまう。またさらに、
エ)800〜920℃の温度範囲での反応拡散により、
非線形光学活性な低温相のBa(B1-x Mx )2 O
4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01<X<
0.15)単結晶の光導波路を製造することができる。
このとき、反応拡散温度が800℃未満では充分な反応
拡散が起こらない。また、520℃を超えると高調波を
発生しない高温相が生成してしまう。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を例示した概略図である。
【図2】光導波路において発生した高調波スペクトルの
強さを示した関係図である。なお、比較のために、1×
1×20mmの角柱状Ba(B0.5 Al0.5 )2 O 4 バ
ルク単結晶にYAGレーザー光を照射した場合に出射し
た第2高調波スペクトルもBulkの表示のもとに示し
た。
強さを示した関係図である。なお、比較のために、1×
1×20mmの角柱状Ba(B0.5 Al0.5 )2 O 4 バ
ルク単結晶にYAGレーザー光を照射した場合に出射し
た第2高調波スペクトルもBulkの表示のもとに示し
た。
【符号の説明】 1 支持体単結晶 2 単結晶光導波路 3 入射面 4 出射面 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月2日(2000.5.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、クラッド層がβ−BaB
2 O4 単結晶であり、導波層が、その組成としてBa
(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはAlまたはGa
で、0.01<X<0.15である)で示される非線形
光学酸化物単結晶からなる高調波発生による波長変換用
光導波路を提供する。
の課題を解決するものとして、クラッド層がβ−BaB
2 O4 単結晶であり、導波層が、その組成としてBa
(B1-x Mx )2 O4 (ただし、MはAlまたはGa
で、0.01<X<0.15である)で示される非線形
光学酸化物単結晶からなる高調波発生による波長変換用
光導波路を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】前記の元素MはBと同じ III族元素である
ため、置換が容易であるとともに、元素MとBは化学的
性質が近く、置換による光損傷は、ほとんど無視でき
る。この発明の特徴について、より具体的に述べると、
ア)BaB2 O4 のBの一部を、AlまたはGaで置換
することにより結晶の屈折率が増大し、BaB2 O 4 と
の間の全反射が生じ、光が伝播される、光導波路におい
ては、バルク単結晶と比較して位相整合をとることが容
易で、光強度が大きくなる。また、イ)金属のAlまた
はGaを用いたのでは、これらの融点が低く、BaB2
O4 との反応拡散を起こすことがない、さらに、ウ)
B、AlおよびGaは、同じ III族元素があるために置
換が容易で、反応拡散によりこの発明のBa(B1-x M
x )2 O 4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01
<X<0.15)単結晶が製造できる。このとき、Xが
0.01以下では屈折率の増大が小さく、光導波路とし
て充分なものではない。またXが0.15以上では、第
2相の生成により光が散乱してしまう。またさらに、
エ)800〜900℃未満の温度範囲での反応拡散によ
り、非線形光学活性な低温相のBa(B1-x Mx )2 O
4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01<X<
0.15)単結晶の光導波路を製造することができる。
このとき、反応拡散温度が800℃未満では充分な反応
拡散が起こらない。また、900℃以上では高調波を発
生しない高温相が生成してしまう。
ため、置換が容易であるとともに、元素MとBは化学的
性質が近く、置換による光損傷は、ほとんど無視でき
る。この発明の特徴について、より具体的に述べると、
ア)BaB2 O4 のBの一部を、AlまたはGaで置換
することにより結晶の屈折率が増大し、BaB2 O 4 と
の間の全反射が生じ、光が伝播される、光導波路におい
ては、バルク単結晶と比較して位相整合をとることが容
易で、光強度が大きくなる。また、イ)金属のAlまた
はGaを用いたのでは、これらの融点が低く、BaB2
O4 との反応拡散を起こすことがない、さらに、ウ)
B、AlおよびGaは、同じ III族元素があるために置
換が容易で、反応拡散によりこの発明のBa(B1-x M
x )2 O 4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01
<X<0.15)単結晶が製造できる。このとき、Xが
0.01以下では屈折率の増大が小さく、光導波路とし
て充分なものではない。またXが0.15以上では、第
2相の生成により光が散乱してしまう。またさらに、
エ)800〜900℃未満の温度範囲での反応拡散によ
り、非線形光学活性な低温相のBa(B1-x Mx )2 O
4 (ただし、MはAlまたはGaで、0.01<X<
0.15)単結晶の光導波路を製造することができる。
このとき、反応拡散温度が800℃未満では充分な反応
拡散が起こらない。また、900℃以上では高調波を発
生しない高温相が生成してしまう。
Claims (2)
- 【請求項1】 組成が、Ba(B1-x Mx )2 O4 (た
だし、MはAlまたはGaで、0.01<X<0.15
である)で示される非線形光学酸化物単結晶からなるこ
とを特徴とする高調波発生による波長変換用の光導波
路。 - 【請求項2】 請求項1の光導波路の製造方法であっ
て、BaB2 O4 に、Al2 O3 、Ga2 O3 、BaA
l2 O4 およびBaGa2 O4 のいずれかからなるファ
イバーまたは線材を接触させ、800〜920℃の温度
範囲で反応拡散を行うことを特徴とする高周波発生によ
る波長変換用の光導波路の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02428799A JP3554813B2 (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 光導波路とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02428799A JP3554813B2 (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 光導波路とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000221552A true JP2000221552A (ja) | 2000-08-11 |
| JP3554813B2 JP3554813B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=12133975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02428799A Expired - Lifetime JP3554813B2 (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 光導波路とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3554813B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010009581A1 (zh) * | 2008-07-25 | 2010-01-28 | 中国科学院福建物质结构研究所 | 掺杂的低温相偏硼酸钡单晶体、其制备方法及其变频器件 |
-
1999
- 1999-02-01 JP JP02428799A patent/JP3554813B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010009581A1 (zh) * | 2008-07-25 | 2010-01-28 | 中国科学院福建物质结构研究所 | 掺杂的低温相偏硼酸钡单晶体、其制备方法及其变频器件 |
| US20110170174A1 (en) * | 2008-07-25 | 2011-07-14 | Fujian Institute Of Research On The Structure Of Matter, Chinese Academy Of Sciences | Doped low-temperature phase barium metaborate single crystal, the manufacturing method thereof and wave changing elements therefrom |
| US8514483B2 (en) * | 2008-07-25 | 2013-08-20 | Fujian Institute Of Research On The Structure Of Matter, Chinese Academy Of Sciences | Doped low-temperature phase barium metaborate single crystal, the manufacturing method thereof and wave changing elements therefrom |
| EP2322697A4 (en) * | 2008-07-25 | 2015-07-08 | Fujian Matter Structure | DOTED TIE TEMPERATURE PHASE BAB2O4-EINKRISTALL, MANUFACTURING METHOD AND WELL CHANGE ELEMENTS THEREOF |
| US9260798B2 (en) | 2008-07-25 | 2016-02-16 | Fujian Institute Of Research On The Structure Of Matter, Chinese Academy Of Sciences | Doped low-temperature phase barium metaborate single crystal, the manufacturing method thereof and wave changing elements therefrom |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3554813B2 (ja) | 2004-08-18 |
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