JP2000221520A - 液晶素子の製造方法 - Google Patents

液晶素子の製造方法

Info

Publication number
JP2000221520A
JP2000221520A JP11024373A JP2437399A JP2000221520A JP 2000221520 A JP2000221520 A JP 2000221520A JP 11024373 A JP11024373 A JP 11024373A JP 2437399 A JP2437399 A JP 2437399A JP 2000221520 A JP2000221520 A JP 2000221520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
cell
temperature
manufacturing
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11024373A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadahiro Sako
禎裕 酒匂
Tomoaki Furukawa
智朗 古川
Norimoto Tsunesada
紀基 常定
Hideki Uchida
秀樹 内田
Kazuhiko Tamai
和彦 玉井
Mitsuhiro Shigeta
光浩 繁田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP11024373A priority Critical patent/JP2000221520A/ja
Publication of JP2000221520A publication Critical patent/JP2000221520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 注入時間の短縮化、液晶未注入部発生の防
止、注入工程簡略化、装置の単純化、高生産性、低コス
ト化を達成し得る液晶素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 一対の長方形基板を水平に配置する第1
の工程と、各開口部近傍における長方形基板端部上に、
セル内部を充填させるのに十分な総量の液晶を塗布する
第2の工程と、セル内部の圧力を1Torr以下に減圧
する減圧工程Aと、セル内部の減圧を継続しながら、セ
ルの温度を上昇させ、塗布した液晶を流動化させて該開
口部からセル内部へ移動させる加熱工程Bと、セルの温
度を液晶の流動化温度に保持すると共に、流動化した液
晶が各開口部を塞いだ後に、セルを2kg/cm2 以上
に加圧して液晶をセル内部全体に充填する加熱加圧注入
工程Cと、セルを2kg/cm2 以上に加圧した状態を
保持しながら、セルの温度を室温まで徐冷する加圧徐冷
工程Dとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直視型フラットパ
ネルディスプレイ、投影型プロジェクター、空間光変調
器、光学フィルタ、光センサ等に使用される液晶素子の
製造方法に関するものであり、特に、液晶素子の製造工
程における液晶の注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶パネルヘの液晶の注入方法
は、例えば、スペーサを介して貼り合わせた2枚のガラ
ス基板の1辺にのみ開口部を設けたパネルを真空容器内
で減圧した後、液晶を開口部へ接触させ、容器内を大気
圧に戻し、液晶をパネル内に充填させるものとなってい
る。
【0003】また、例えば、特開平5−165038号
公報や特開平7−325312号公報では、特に、注入
時間の短縮という観点から、図4に示すように、パネル
の対辺にそれぞれ注入口51…を設け、パネル内部を排
気した後、両側から液晶を注入する方法が開示されてい
る。
【0004】さらに、スメクティック液晶のように、ギ
ャップが狭いパネルに注入しなければならない場合は、
特開平5−297386号公報や特開平9−23681
0号公報及び特開平10−90696号公報では、図5
に示すように、パネルの外周部に少なくとも1つの注入
口61と1つの排気口62とを設け、パネル内を排気し
た後、排気口62から排気を続けながら注入口61から
液晶63を注入する方法がとられている。
【0005】その他にも、特開平6−51258号公報
に開示されているように、パネル減圧後液晶を注入口に
塗布し、加圧下で注入を進行させる方法も提唱されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶素子の製造方法では、パネルの大型化に伴い、
依然として注入工程に長い時間かかってしまい、また、
表示部に液晶未注入部が残ってしまうという問題があ
る。
【0007】特に、パネルギャップの狭いスメクティッ
ク液晶の注入では、これらの問題は顕著であり、装置の
複雑化に伴う高コスト化や低生産性の問題も残ってい
る。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、注入時間の短縮化、液晶
未注入部発生の防止、注入工程の簡略化、装置の単純化
を実現し、液晶パネルの製造において高生産性、低コス
ト化を達成し得る液晶素子の製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の液
晶素子の製造方法は、上記課題を解決するために、少な
くとも一方が光透過性を有する一対の長方形基板が対向
配置されると共に、上記長方形基板における相対する2
辺側に各々開口部を有するセルに液晶を注入する工程を
含む液晶素子の製造方法において、上記一対の長方形基
板を水平に配置する第1の工程と、上記各開口部近傍に
おける長方形基板端部上に、セル内部を充填させるのに
十分な総量の液晶を塗布する第2の工程と、上記セル内
部の圧力を1Torr以下に減圧する第3の工程と、上
記セル内部の減圧を継続しながら、セルの温度を上昇さ
せ、上記塗布した液晶を流動化させて該開口部からセル
内部へ移動させる第4の工程と、上記セルの温度を液晶
の流動化温度に保持すると共に、流動化した液晶が各開
口部を塞いだ後に、セルを2kg/cm2 以上に加圧し
て液晶をセル内部全体に充填する第5の工程と、上記セ
ルを2kg/cm2以上に加圧した状態を保持しなが
ら、セルの温度を室温まで徐冷する第6の工程とを含む
ことを特徴としている。
【0010】上記の発明によれば、液晶素子の製造方法
は、一対の長方形基板を水平に配置する第1の工程と、
上記各開口部近傍における長方形基板端部上に、セル内
部を充填させるのに十分な総量の液晶を塗布する第2の
工程と、上記セル内部の圧力を1Torr以下に減圧す
る第3の工程と、上記セル内部の減圧を継続しながら、
セルの温度を上昇させ、上記塗布した液晶を流動化させ
て該開口部からセル内部へ移動させる第4の工程と、上
記セルの温度を液晶の流動化温度に保持すると共に、流
動化した液晶が各開口部を塞いだ後に、セルを2kg/
cm2 以上に加圧して液晶をセル内部全体に充填する第
5の工程と、上記セルを2kg/cm2以上に加圧した
状態を保持しながら、セルの温度を室温まで徐冷する第
6の工程とを含んでいる。
【0011】これによって、従来の注入方法に比べて注
入時間が大幅に短縮化できる。
【0012】すなわち、セルの両端から液晶の注入を行
っているので、従来の片側1カ所からの注入に比べて、
時間は約半分に短縮される。また、液晶が開口部を塞い
だ後に減圧から加圧に切り替えているため、内部と外部
との大きな気圧差により注入速度は加速され、注入時間
はさらに短くなる。
【0013】さらに、注入に際して加熱を行っているた
め、液晶の粘度が低下し、注入速度はより速くなってい
る。また、この加熱は、セル内の液晶未注入部の防止に
も効果がある。
【0014】また、本発明では、減圧時のセル内部の真
空度が1Torr以下、加圧時の外圧2kg/cm2
上の条件が要求される。上記減圧工程においてはセル内
部のみ減圧しても、セル全体を減圧しても問題ないが、
加圧工程においてはパネル全体を加圧することが好まし
い。もし、開口部のみ加圧を行えば、一対の長方形基板
が剥がれるおそれがあるからである。
【0015】また、第6の工程において、セルを加圧し
たまま徐冷することによって、温度低下に伴う液晶の体
積収縮を補うように、液晶を外部から供給することが可
能になる。したがって、セル内部に部分的に生じやすい
真空領域の発生を防ぐことが可能となる。
【0016】この結果、注入時間の短縮化、液晶未注入
部発生の防止、注入工程の簡略化、装置の単純化を実現
し、液晶パネルの製造において高生産性、低コスト化を
達成し得る液晶素子の製造方法を提供することができ
る。
【0017】請求項2に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1記載の液晶素
子の製造方法において、前記第3の工程におけるセル内
部の圧力を0.01Torr以下の減圧状態にする一
方、前記第5の工程におけるセル内部を5kg/cm2
以上に加圧して液晶をセル内部全体に充填することを特
徴としている。
【0018】上記の発明によれば、第3の工程における
セル内部の圧力を0.01Torr以下の減圧状態にす
る一方、前記第5の工程におけるセル内部を5kg/c
2以上に加圧して液晶をセル内部全体に充填する。
【0019】すなわち、特に6インチ以上の液晶パネル
サイズになると、セルの中央に残留気泡に伴う液晶未注
入部が発生し易くなるので、初期の脱気と後期の加圧と
の条件を厳しくすることによってこれを防ぐことが可能
となる。
【0020】請求項3に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1又は2記載の
液晶素子の製造方法において、前記2箇所の開口部は、
長方形基板における相対する2辺の全てに渡ることを特
徴としている。
【0021】上記の発明によれば、2箇所の開口部は、
長方形基板における相対する2辺の全てに渡っている。
【0022】これによって、開口部が広がるので、注入
時間をより短縮化できる。さらには液晶の注入先端部が
直線状に揃うため、放射状に広がって注入して行く場合
に比べ液晶未注入部が残り難く、液晶分子の配向性も良
くなる。
【0023】請求項4に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1、2又は3記
載の液晶素子の製造方法において、前記セルには、開口
部のある2辺と垂直にスペーサがストライプ状に配設さ
れていることを特徴としている。
【0024】上記の発明によれば、セルには、開口部の
ある2辺と垂直にスペーサがストライプ状に配設されて
いる。
【0025】これによって、液晶が両側のスペーサ壁で
挟まれた各々のラインを均一に進行して行く。このた
め、液晶の回り込み進行が防止され、液晶未注入部が残
り難く、液晶分子の配向性も良くなる。
【0026】請求項5に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の液晶素子の製造方法において、前記長方
形基板における2箇所の各開口部近傍における長方形基
板端部上に塗布された液晶の溢液を防止するための堤防
部が、長方形基板の縁部に設けられていることを特徴と
している。
【0027】上記の発明によれば、長方形基板における
2箇所の各開口部近傍における長方形基板端部上に塗布
された液晶の溢液を防止するための堤防部が、長方形基
板の縁部に設けられている。
【0028】これによって、セルの加熱時に液晶が流動
性をもったとき、長方形基板上からの液晶の無駄な流出
を防ぐことが可能となる。
【0029】請求項6に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1〜5のいずれ
か1項に記載の液晶素子の製造方法において、前記第2
の工程において塗布される液晶が、スメクティック液晶
であることを特徴としている。
【0030】上記の発明によれば、第2の工程において
塗布される液晶は、スメクティック液晶である。
【0031】すなわち、スメクティック液晶を使用する
ことによって、ネマティック液晶を用いた場合に比べて
高速応答、広視野角といった優れた性質をもった液晶デ
ィスプレイを提供することができる。
【0032】さらに、スメクティック液晶は流動化温度
が比較的高いため、ある程度高温で第3の工程を行うこ
とができる。これによって、セルの内部、及び液晶が内
部に含有している水蒸気や空気、その他のガスの成分を
比較的簡単に除去できる。
【0033】請求項7に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の液晶素子の製造方法において、前記セル
には、スペーサ高さhが1.0<h<2.0μmで設け
られる一方、前記第2の工程において塗布される液晶
は、強誘電性液晶であることを特徴としている。
【0034】上記の発明によれば、セルには、スペーサ
高さhが1.0<h<2.0μmで設けられる一方、第
2の工程において塗布される液晶は、強誘電性液晶とな
っている。
【0035】このようなパネルギャップと強誘電性液晶
との組合せによって、表示品位の高いディスプレイを提
供することが可能となる。
【0036】請求項8に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1〜7のいずれ
か1項に記載の液晶素子の製造方法において、前記第4
の工程及び第5の工程におけるセルの加熱温度は、液晶
を流動化温度に保持すべく、液晶が等方相になる温度以
上であることを特徴としている。
【0037】上記の発明によれば、第4の工程及び第5
の工程におけるセルの加熱温度は、液晶を流動化温度に
保持すべく、液晶が等方相になる温度以上となってい
る。
【0038】これによって、液晶の粘度が低下するの
で、注入時間をさらに短縮化することができる。
【0039】請求項9に係る発明の液晶素子の製造方法
は、上記課題を解決するために、請求項1〜8のいずれ
か1項に記載の液晶素子の製造方法において、前記第5
工程と第6工程との間に、液晶がネマティック相を示す
温度にて一定時間保持する工程を含むことを特徴として
いる。
【0040】上記の発明によれば、第5工程と第6工程
との間に、液晶がネマティック相を示す温度にて一定時
間保持する工程を含んでいる。
【0041】上述したように、第6の工程でセルを加圧
したまま徐冷することによって、温度低下に伴う液晶の
体積収縮を補うように、液晶を外部から供給でき、これ
によってセル内部に部分的に生じやすい真空領域の発生
を防ぐことが可能となるわけであるが、液晶を外部から
供給するには、液晶の粘度がある程度低くないと、いく
ら加圧しているとはいえ大きな効果が見込めない。
【0042】そこで、スメクティック液晶においてネマ
ティック相を持つものを使用する場合、低温で比較的粘
度の低いネマティック相の状態にて、ある程度の時間、
保持し続けることが効果的となる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態で説明する液晶素子の製造方法
は、特に、代表的なスメクティック液晶である強誘電性
液晶、反強誘電性液晶を用いた直視型フラットパネルデ
ィスプレイの製造における液晶の注入方法を対象とする
ものである。ただし、その他にも、投影型プロジェクタ
ー、空間光変調器、光学フィルタ、光センサ等の素子の
製造の際にも適用可能なものである。もちろん、ネマテ
ィック液晶の注入にも適用可能である。
【0044】まず、本実施の形態の強誘電性液晶パネル
1の基本的な構成について、図2(a)(b)に基づい
て説明する。
【0045】本実施の形態の強誘電性液晶パネル1は、
図2(a)(b)に示すように、2枚の大きさの異なる
長方形であって、例えば厚さ1.1cmの長方形基板と
しての上側ガラス基板2・下側ガラス基板3を、互いの
縁を突出させることにより、平面的に見たときに十字状
に対向させたものとなっている。上記の上側ガラス基板
2は、例えば大きさ370×280mmであり、下側ガ
ラス基板3は、例えば大きさ350×300mmとなっ
ている。
【0046】上記上側ガラス基板2・下側ガラス基板3
の各々にはパターニングされて縦縞状に形成された例え
ば膜厚200nmの透明なITO膜4・4、及び例えば
膜厚200nmの絶縁性膜5・5が備わっている。
【0047】互いに対向する上側ガラス基板2・下側ガ
ラス基板3の間である基板対向部6には上側ガラス基板
2・下側ガラス基板3の短辺方向に縦縞状にスペーサと
しての壁状スペーサ7…が配置され、長辺方向の端部
は、シール8・8で封止されている。なお、壁状スペー
サ7…の高さhは約1.3μmとなっており、隣合う各
壁状スペーサ7・7の間隔は360μmである。
【0048】下側ガラス基板3の短辺方向の両端部に
は、それぞれ、開口部11・11を塞がないようにして
グリス状又は固体状の液晶が辺に沿って一様に塗布され
た液晶塗布部9・9が形成されている。
【0049】そして、その液晶塗布部9・9の周囲には
液晶の流出を防ぐための堤防部10が設けられている。
【0050】次に、強誘電性液晶パネル1に液晶を注入
するための注入装置について、図3に基づいて説明す
る。
【0051】注入装置20は、同図に示すように、加圧
及び減圧に耐え得る強度を持った圧力容器21と、減圧
用真空ポンプ22と、加圧用窒素ボンベ23と、加熱用
ヒーター24・24等とを備えている。
【0052】圧力容器21内の圧力は、バルブ25、リ
ークバルブ26及び圧力調整器27によって調整され
る。また、圧力容器21内の温度は、温度コントローラ
28及び撹拌機29によって調整される。
【0053】上記の注入装置20においては、強誘電性
液晶パネル1…は、治具30…によって複数枚載置可能
となっており、これら治具30…に強誘電性液晶パネル
1が液晶塗布部9・9を上にして水平に配置されるよう
になっている。
【0054】次に、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、一対の上側ガラス基板2・下側ガラス基板3を水
平に配置する第1の工程と、各開口部11・11近傍に
おける上側ガラス基板2・下側ガラス基板3の端部上
に、セル内部を充填させるのに十分な総量の液晶を塗布
する第2の工程と、図1に示すように、上記セル内部の
圧力を1Torr以下に減圧する第3の工程としての減
圧工程Aと、上記セル内部の減圧を継続しながら、セル
の温度を上昇させ、上記塗布した液晶を流動化させて該
開口部11・11からセル内部へ移動させる第4の工程
としての加熱工程Bと、上記セルの温度を液晶の流動化
温度に保持すると共に、流動化した液晶が各開口部11
・11を塞いだ後に、セルを2kg/cm2 以上に加圧
して液晶をセル内部全体に充填する第5の工程としての
加熱加圧注入工程Cと、上記セルを2kg/cm2 以上
に加圧した状態を保持しながら、セルの温度を室温まで
徐冷する第6の工程としての加圧徐冷工程Dとを含んで
いる。
【0055】これによって、上記手法では従来の注入方
法に比べて注入時間が大幅に短縮化できる。
【0056】すなわち、セルの両端から液晶の注入を行
っているので、従来の片側1カ所からの注入に比べて、
時間は約半分に短縮される。また、液晶が開口部11・
11を塞いだ後に減圧から加圧に切り替えているため、
内部と外部との大きな気圧差により注入速度は加速さ
れ、注入時間はさらに短くなる。
【0057】さらに、注入に際して加熱を行っているた
め、液晶の粘度が低下し、注入速度はより速くなってい
る。また、この加熱は、セル内の液晶未注入部の防止に
も効果がある。
【0058】また、本実施の形態では、減圧時のセル内
部の真空度が1Torr以下、加圧時の外圧2kg/c
2 以上の条件が要求される。上記減圧工程Aにおいて
はセル内部のみ減圧しても、又はセル全体を減圧しても
問題ないが、加熱加圧注入工程Cにおいてはパネル全体
を加圧することが好ましい。もし、開口部11・11の
み加圧を行えば、一対の上側ガラス基板2・下側ガラス
基板3が剥がれるおそれがあるからである。
【0059】また、加圧徐冷工程Dにおいて、セルを加
圧したまま徐冷することによって、温度低下に伴う液晶
の体積収縮を補うように、液晶を外部から供給すること
が可能になる。したがって、セル内部に部分的に生じや
すい真空領域の発生を防ぐことが可能となる。
【0060】この結果、注入時間の短縮化、液晶未注入
部発生の防止、注入工程の簡略化、装置の単純化を実現
し、液晶パネルの製造において高生産性、低コスト化を
達成し得る液晶素子の製造方法を提供することができ
る。
【0061】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、減圧工程Aにおけるセル内部の圧力を0.01T
orr以下の減圧状態にする一方、加熱加圧注入工程C
におけるセル内部を5kg/cm2 以上に加圧して液晶
をセル内部全体に充填する。
【0062】すなわち、特に6インチ以上の液晶パネル
サイズになると、セルの中央に残留気泡に伴う液晶未注
入部が発生し易くなるので、初期の脱気と後期の加圧と
の条件を上述のように厳しくすることによってこれを防
ぐことが可能となる。
【0063】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、2箇所の開口部11・11は、上側ガラス基板2
・下側ガラス基板3における相対する2辺の全てに渡っ
ている。
【0064】これによって、開口部11・11が広がる
ので、注入時間をより短縮化できる。さらには液晶の注
入先端部が直線状に揃うため、放射状に広がって注入し
て行く場合に比べ、液晶未注入部が残り難く、液晶分子
の配向性も良くなる。
【0065】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、セルには、開口部11・11のある2辺と垂直に
壁状スペーサ7…がストライプ状、つまり縦縞状に配設
されている。
【0066】これによって、液晶が両側のスペーサ壁で
挟まれた各々のラインを均一に進行して行く。このた
め、液晶の回り込み進行が防止され、液晶未注入部が残
り難く、液晶分子の配向性も良くなる。
【0067】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、上側ガラス基板2・下側ガラス基板3における2
箇所の各開口部11・11近傍における上側ガラス基板
2・下側ガラス基板3の端部上に塗布された液晶の溢液
を防止するための堤防部10・10が、上側ガラス基板
2・下側ガラス基板3の縁部に設けられている。
【0068】これによって、セルの加熱時に液晶が流動
性をもったとき、上側ガラス基板2・下側ガラス基板3
上からの液晶の無駄な流出を防ぐことが可能となる。
【0069】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、第2の工程において塗布される液晶は、スメクテ
ィック液晶となっている。
【0070】すなわち、スメクティック液晶を使用する
ことによって、ネマティック液晶を用いた場合に比べて
高速応答、広視野角といった優れた性質をもった液晶デ
ィスプレイを提供することができる。
【0071】さらに、スメクティック液晶は流動化温度
が比較的高いため、ある程度高温で減圧工程Aを行うこ
とができる。これによって、セルの内部、及び液晶が内
部に含有している水蒸気や空気、その他のガスの成分を
比較的簡単に除去できる。
【0072】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、セルには、スペーサ高さhが1.0<h<2.0
μmで設けられる一方、第2の工程において塗布される
液晶は、強誘電性液晶となっている。
【0073】このようなパネルギャップと強誘電性液晶
との組合せによって、表示品位の高いディスプレイを提
供することが可能となる。
【0074】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、加熱工程B及び加熱加圧注入工程Cにおけるセル
の加熱温度は、液晶を流動化温度に保持すべく、液晶が
等方相になる温度以上となっている。
【0075】これによって、液晶の粘度が低下するの
で、注入時間をさらに短縮化することができる。
【0076】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、加熱加圧注入工程Cと加圧徐冷工程Dとの間に、
液晶がネマティック相を示す温度にて一定時間保持する
工程を含むことが可能となっている。
【0077】上述したように、加圧徐冷工程Dでセルを
加圧したまま徐冷することによって、温度低下に伴う液
晶の体積収縮を補うように、液晶を外部から供給でき、
これによってセル内部に部分的に生じやすい真空領域の
発生を防ぐことが可能となるわけであるが、液晶を外部
から供給するには、液晶の粘度がある程度低くないと、
いくら加圧しているとはいえ大きな効果が見込めない。
【0078】そこで、スメクティック液晶においてネマ
ティック相を持つものを使用する場合、低温で比較的粘
度の低いネマティック相の状態にて、ある程度の時間、
保持し続けることが効果的となる。
【0079】また、本実施の形態の液晶素子の製造方法
では、前記減圧工程A以下の工程を、温度及び圧力が制
御できる同一容器内、つまり圧力容器21内で行うよう
にしている。
【0080】これによって、効率的に液晶の注入を行う
ことができ、注入時間の短縮化、注入工程の簡略化、装
置の単純化を実現し、液晶パネルの製造において高生産
性、低コスト化を達成し得る液晶素子の製造方法を提供
することができる。
【0081】
【実施例】〔実施例1〕前記実施の形態にて説明した強
誘電性液晶パネル1…を、注入装置20を用いて、温
度、圧力共に制御できる容器21内に、液晶塗布部9・
9が上になるよう水平に複数配置した。さらに、図1に
示すように、減圧工程A、加熱工程B、加熱加圧注入工
程C、加圧徐冷工程D、及びパネル取り出し工程Eの一
連の工程を行った。
【0082】先ず、減圧工程Aにおいては、容器内を
0.01Torrに減圧し、数時間放置した。このとき
温度は70℃に設定した。これは、温度を上げると強誘
電性液晶パネル1や液晶内部に存在する水蒸気、空気、
その他のガスが除去し易いためであり、また温度を上げ
過ぎると強誘電性液晶が流動性をもつネマテイック相に
相転移してしまい、強誘電性液晶パネル1内を十分減圧
する前に開口部を塞いてしまうおそれがあるからであ
る。
【0083】次に、加熱工程Bにて、液晶が等方相とな
る115℃に加熱した。これによって液晶塗布部9・9
の液晶は流動化し、完全に開口部を塞ぎ、内部へ浸透し
始める。
【0084】次に、加熱加圧注入工程Cにて加熱加圧注
入を行った。このとき、容器内は窒素で充填され、圧力
は5kg/cm2 、温度は115℃のままである。
【0085】次に、加圧徐冷工程Dにて5kg/cm2
で加圧した状態のまま、ヒーターを切り徐冷を行った。
すなわち、ヒーターを切った状態で温度が室温に下がる
まで放置した。また、加圧は、温度が室温に下がるまで
続けた。
【0086】最後に、パネル取り出し工程Eにて温度低
下後、加圧をやめて大気圧に戻し、強誘電性液晶パネル
1を取り出した。
【0087】その結果、液晶が完全に充填された強誘電
性液晶パネル1を得ることができた。
【0088】〔比較例1〕比較例1として、前記実施例
1における加熱加圧注入工程C及び加圧徐冷工程Dでの
5kg/cm2 の加圧を1.5kg/cm2 に置き換え
て、実施例1と同様の実験を行った。
【0089】その結果、強誘電性液晶パネル1の中央部
に、帯状に液晶未注入領域が残った。
【0090】〔比較例2〕比較例2として、前記実施例
1における加圧徐冷工程Dでの5kg/cm2 の加圧徐
冷に代えて、大気圧にて徐冷を行った。他は実施例1と
同条件である。
【0091】その結果、強誘電性液晶パネル1の全体に
散在する断片的な細かい液晶未注入領域が観察された。
【0092】これは、液晶の降温時における体積収縮が
主な原因と思われる。
【0093】〔比較例3〕比較例3として、前記実施例
1における減圧工程Aでの容器内の減圧力0.01To
rrを2Torrに置き換えて、実施例1と同様の実験
を行った。
【0094】その結果、強誘電性液晶パネル1の中央部
に、帯状に液晶未注入領域が残った。
【0095】〔比較例4〕前記実施例1では強誘電性液
晶パネル1の両側の開口部11・11から液晶の注入を
行っていたのに対し、比較例4として、強誘電性液晶パ
ネル1の片側の開口部11をシールで封止し、一方向か
らの注入に置き換えて、実施例1と同様の実験を行っ
た。
【0096】その結果、注入時間が長くなった。
【0097】〔実施例2〕前記実施例1で使用した強誘
電性液晶パネル1の壁状スペーサ7…の高さhは約1.
3μmであったが、この壁状スペーサ7…の高さhを
1.0μmに置き換えると共に、加圧徐冷工程Dとパネ
ル取り出し工程Eとの工程の間に、90℃すなわち液晶
がネマティック相である温度にて5時間加圧した状態で
保持する工程を加えたものを実施例2として性能調査し
た。その他の工程は実施例1と同じである。
【0098】その結果、液晶が完全に充填された強誘電
性液晶パネル1を得ることができた。
【0099】〔比較例5〕比較例5として、実施例2に
て行ったネマティツク相で保持する工程を行わなかっ
た。
【0100】その結果、強誘電性液晶パネル1の中央部
に、若干の液晶未注入領域が残った。
【0101】以上の結果を、表1にまとめて示す。
【0102】この表1により、実施例1及び実施例2に
おける液晶パネルの注入工程において、注入時間の短縮
化、液晶未注入部発生の防止、注入工程の簡略化を実現
し、高生産性、低コストを実現することが可能となるこ
とが分かった。
【0103】
【表1】
【0104】
【発明の効果】請求項1に係る発明の液晶素子の製造方
法は、以上のように、一対の長方形基板を水平に配置す
る第1の工程と、上記各開口部近傍における長方形基板
端部上に、セル内部を充填させるのに十分な総量の液晶
を塗布する第2の工程と、上記セル内部の圧力を1To
rr以下に減圧する第3の工程と、上記セル内部の減圧
を継続しながら、セルの温度を上昇させ、上記塗布した
液晶を流動化させて該開口部からセル内部へ移動させる
第4の工程と、上記セルの温度を液晶の流動化温度に保
持すると共に、流動化した液晶が各開口部を塞いだ後
に、セルを2kg/cm2 以上に加圧して液晶をセル内
部全体に充填する第5の工程と、上記セルを2kg/c
2 以上に加圧した状態を保持しながら、セルの温度を
室温まで徐冷する第6の工程とを含む方法である。
【0105】それゆえ、セルの両端から液晶の注入を行
っているので、従来の片側1カ所からの注入に比べて、
時間は約半分に短縮される。また、液晶が開口部を塞い
だ後に減圧から加圧に切り替えているため、内部と外部
との大きな気圧差により注入速度は加速され、注入時間
はさらに短くなる。
【0106】さらに、注入に際して加熱を行っているた
め、液晶の粘度が低下し、注入速度はより速くなってい
る。また、この加熱は、セル内の液晶未注入部の防止に
も効果がある。
【0107】また、本発明では、第6の工程において、
セルを加圧したまま徐冷することによって、温度低下に
伴う液晶の体積収縮を補うように、液晶を外部から供給
することが可能になる。したがって、セル内部に部分的
に生じやすい真空領域の発生を防ぐことが可能となる。
【0108】この結果、注入時間の短縮化、液晶未注入
部発生の防止、注入工程の簡略化、装置の単純化を実現
し、液晶パネルの製造において高生産性、低コスト化を
達成し得る液晶素子の製造方法を提供することができる
という効果を奏する。
【0109】請求項2に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1記載の液晶素子の製造方法
において、前記第3の工程におけるセル内部の圧力を
0.01Torr以下の減圧状態にする一方、前記第5
の工程におけるセル内部を5kg/cm2 以上に加圧し
て液晶をセル内部全体に充填する方法である。
【0110】それゆえ、特に6インチ以上の液晶パネル
サイズになると、セルの中央に残留気泡に伴う液晶未注
入部が発生し易くなるので、初期の脱気と後期の加圧と
の条件を厳しくすることによってこれを防ぐことが可能
となるという効果を奏する。
【0111】請求項3に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1又は2記載の液晶素子の製
造方法において、前記2箇所の開口部は、長方形基板に
おける相対する2辺の全てに渡る方法である。
【0112】それゆえ、開口部が広がるので、注入時間
をより短縮化できる。さらには液晶の注入先端部が直線
状に揃うため、放射状に広がって注入して行く場合に比
べ液晶未注入部が残り難く、液晶分子の配向性も良くな
るという効果を奏する。
【0113】請求項4に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1、2又は3記載の液晶素子
の製造方法において、前記セルには、開口部のある2辺
と垂直にスペーサがストライプ状に配設されている方法
である。
【0114】それゆえ、液晶が両側のスペーサ壁で挟ま
れた各々のラインを均一に進行して行く。このため、液
晶の回り込み進行が防止され、液晶未注入部が残り難
く、液晶分子の配向性も良くなるという効果を奏する。
【0115】請求項5に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載
の液晶素子の製造方法において、前記長方形基板におけ
る2箇所の各開口部近傍における長方形基板端部上に塗
布された液晶の溢液を防止するための堤防部が、長方形
基板の縁部に設けられている方法である。
【0116】それゆえ、セルの加熱時に液晶が流動性を
もったとき、長方形基板上からの液晶の無駄な流出を防
ぐことが可能となるという効果を奏する。
【0117】請求項6に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1〜5のいずれか1項に記載
の液晶素子の製造方法において、前記第2の工程におい
て塗布される液晶が、スメクティック液晶である方法で
ある。
【0118】それゆえ、スメクティック液晶を使用する
ことによって、ネマティック液晶を用いた場合に比べて
高速応答、広視野角といった優れた性質をもった液晶デ
ィスプレイを提供することができる。
【0119】さらに、スメクティック液晶は流動化温度
が比較的高いため、ある程度高温で第3の工程を行うこ
とができる。これによって、セルの内部、及び液晶が内
部に含有している水蒸気や空気、その他のガスの成分を
比較的簡単に除去できるという効果を奏する。
【0120】請求項7に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1〜6のいずれか1項に記載
の液晶素子の製造方法において、前記セルには、スペー
サ高さhが1.0<h<2.0μmで設けられる一方、
前記第2の工程において塗布される液晶は、強誘電性液
晶である方法である。
【0121】それゆえ、このようなパネルギャップと強
誘電性液晶との組合せによって、表示品位の高いディス
プレイを提供することが可能となるという効果を奏す
る。
【0122】請求項8に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1〜7のいずれか1項に記載
の液晶素子の製造方法において、前記第4の工程及び第
5の工程におけるセルの加熱温度は、液晶を流動化温度
に保持すべく、液晶が等方相になる温度以上である方法
である。
【0123】それゆえ、液晶の粘度が低下するので、注
入時間をさらに短縮化することができるという効果を奏
する。
【0124】請求項9に係る発明の液晶素子の製造方法
は、以上のように、請求項1〜8のいずれか1項に記載
の液晶素子の製造方法において、前記第5工程と第6工
程との間に、液晶がネマティック相を示す温度にて一定
時間保持する工程を含む方法である。
【0125】それゆえ、上述したように、第6の工程で
セルを加圧したまま徐冷することによって、温度低下に
伴う液晶の体積収縮を補うように、液晶を外部から供給
でき、これによってセル内部に部分的に生じやすい真空
領域の発生を防ぐことが可能となるわけであるが、液晶
を外部から供給するには、液晶の粘度がある程度低くな
いと、いくら加圧しているとはいえ大きな効果が見込め
ない。
【0126】そこで、スメクティック液晶においてネマ
ティック相を持つものを使用する場合、低温で比較的粘
度の低いネマティック相の状態にて、ある程度の時間、
保持し続けることが効果的となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における液晶素子の製造方法の実施の一
形態を示すものであり、強誘電性液晶パネルに液晶を注
入する際の各工程での温度と圧力との関係を示す説明図
である。
【図2】(a)は強誘電性液晶パネルの概略構成を示す
平面図、(b)は強誘電性液晶パネルの概略構成を示す
正面図である。
【図3】上記強誘電性液晶パネルに液晶を注入するため
の注入装置を示す構成図である。
【図4】従来の液晶素子の製造方法を示すものであり、
パネル内部を排気した後、両側から液晶を注入する方法
を示す説明図である。
【図5】従来の他の液晶素子の製造方法を示すものであ
り、パネル内を排気した後、排気口から排気を続けなが
ら注入口から液晶を注入する方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 強誘電性液晶パネル 2 上側ガラス基板(長方形基板) 3 下側ガラス基板(長方形基板) 7 壁状スペーサ(スペーサ) 8 シール 9 液晶塗布部 10 堤防部 11 開口部 20 注入装置 21 圧力容器 22 減圧用真空ポンプ 23 加圧用窒素ボンベ 24 加熱用ヒーター 25 バルブ 26 リークバルブ 27 圧力調整器 28 温度コントローラ 30 治具 A 減圧工程(第3の工程) B 加熱工程(第4の工程) C 加熱加圧圧入工程(第5の工程) D 加熱徐冷工程(第6の工程) E パネル取り出し工程 h スペーサ高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常定 紀基 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 内田 秀樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 玉井 和彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 繁田 光浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H089 KA01 NA26 NA30 NA31 NA55 NA60 QA12 QA16 RA13 TA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方が光透過性を有する一対の
    長方形基板が対向配置されると共に、上記長方形基板に
    おける相対する2辺側に各々開口部を有するセルに液晶
    を注入する工程を含む液晶素子の製造方法において、 上記一対の長方形基板を水平に配置する第1の工程と、 上記各開口部近傍における長方形基板端部上に、セル内
    部を充填させるのに十分な総量の液晶を塗布する第2の
    工程と、 上記セル内部の圧力を1Torr以下に減圧する第3の
    工程と、 上記セル内部の減圧を継続しながら、セルの温度を上昇
    させ、上記塗布した液晶を流動化させて該開口部からセ
    ル内部へ移動させる第4の工程と、 上記セルの温度を液晶の流動化温度に保持すると共に、
    流動化した液晶が各開口部を塞いだ後に、セルを2kg
    /cm2 以上に加圧して液晶をセル内部全体に充填する
    第5の工程と、 上記セルを2kg/cm2 以上に加圧した状態を保持し
    ながら、セルの温度を室温まで徐冷する第6の工程とを
    含むことを特徴とする液晶素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第3の工程におけるセル内部の圧力を
    0.01Torr以下の減圧状態にする一方、前記第5
    の工程におけるセル内部を5kg/cm2 以上に加圧し
    て液晶をセル内部全体に充填することを特徴とする請求
    項1記載の液晶素子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記2箇所の開口部は、長方形基板におけ
    る相対する2辺の全てに渡ることを特徴とする請求項1
    又は2記載の液晶素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記セルには、開口部のある2辺と垂直に
    スペーサがストライプ状に配設されていることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の液晶素子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記長方形基板における2箇所の各開口部
    近傍における長方形基板端部上に塗布された液晶の溢液
    を防止するための堤防部が、長方形基板の縁部に設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の液晶素子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2の工程において塗布される液晶
    が、スメクティック液晶であることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の液晶素子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記セルには、スペーサ高さhが1.0<
    h<2.0μmで設けられる一方、前記第2の工程にお
    いて塗布される液晶は、強誘電性液晶であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶素子の
    製造方法。
  8. 【請求項8】前記第4の工程及び第5の工程におけるセ
    ルの加熱温度は、液晶を流動化温度に保持すべく、液晶
    が等方相になる温度以上であることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の液晶素子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第5の工程と第6の工程との間に、液
    晶がネマティック相を示す温度にて一定時間保持する工
    程を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項
    に記載の液晶素子の製造方法。
JP11024373A 1999-02-01 1999-02-01 液晶素子の製造方法 Pending JP2000221520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024373A JP2000221520A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 液晶素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024373A JP2000221520A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 液晶素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000221520A true JP2000221520A (ja) 2000-08-11

Family

ID=12136401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11024373A Pending JP2000221520A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 液晶素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000221520A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103543560A (zh) * 2012-07-13 2014-01-29 苏州汉朗光电有限公司 近晶相液晶显示器封口工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103543560A (zh) * 2012-07-13 2014-01-29 苏州汉朗光电有限公司 近晶相液晶显示器封口工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5699138A (en) Process for injecting liquid crystal into a liquid crystal panel
JP2616761B2 (ja) 液晶表示装置の作製方法
JP2001147437A (ja) 液晶表示パネル及びその製造方法
JPH034888B2 (ja)
CN101142516B (zh) 液晶显示装置和液晶显示装置的制造方法
JPH11295746A (ja) 液晶素子の製造方法、液晶注入装置および液晶注入システム
US5684556A (en) Process for producing liquid crystal device
JP2000221520A (ja) 液晶素子の製造方法
JP2002040443A (ja) 液晶表示装置の製造方法
KR100369778B1 (ko) 액정 주입용 장치 및 이를 이용한 액정 패널의 제조 방법
JPH08220550A (ja) 液晶セルに対する液晶注入方法
JP4022786B2 (ja) 液晶素子の製造方法
JPH06160874A (ja) 強誘電性液晶素子の製造方法
JPH1020315A (ja) 液晶表示装置の液晶注入方法
JPS63256922A (ja) 液晶セルの製造方法
JP2001100227A (ja) 液晶パネル及びその液晶注入方法
KR100690005B1 (ko) 강유전성 액정주입장치의 제조 방법
JPS6215522A (ja) 液晶表示装置
JPH04291320A (ja) 液晶パネルの製造方法
JPH10104562A (ja) 液晶ディスプレイの製造方法及び製造装置
JP2000019541A (ja) 液晶の注入方法
JP3599604B2 (ja) 液晶パネルの製造方法
JPH0534696A (ja) 液晶電気光学素子の製造方法
JP3364157B2 (ja) 液晶パネルの製造方法
JP2001033789A (ja) 液晶素子の製造方法