JP2000221143A - 表面検査装置 - Google Patents

表面検査装置

Info

Publication number
JP2000221143A
JP2000221143A JP11023322A JP2332299A JP2000221143A JP 2000221143 A JP2000221143 A JP 2000221143A JP 11023322 A JP11023322 A JP 11023322A JP 2332299 A JP2332299 A JP 2332299A JP 2000221143 A JP2000221143 A JP 2000221143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flaw
defect
light
determination
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11023322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3728965B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Sugiura
寛幸 杉浦
Mitsuaki Uesugi
満昭 上杉
Yuji Matoba
有治 的場
Tsutomu Kawamura
努 河村
Masakazu Inomata
雅一 猪股
Seiji Yoshikawa
省二 吉川
Yoshiro Yamada
善郎 山田
Takahiko Oshige
貴彦 大重
Hajime Tanaka
一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP02332299A priority Critical patent/JP3728965B2/ja
Publication of JP2000221143A publication Critical patent/JP2000221143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3728965B2 publication Critical patent/JP3728965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/89Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles
    • G01N21/8914Investigating the presence of flaws or contamination in moving material, e.g. running paper or textiles characterised by the material examined
    • G01N2021/8918Metal

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で鋼板の重大な疵の見逃しを抑制し
精度良く検出する。 【解決手段】鋼板4の表面に偏光を入射し、リニアアレ
イカメラ3で少なくとも3方向の異なる角度の偏光を受
光して被検査面で反射した反射光を検出して画像信号に
変換する。信号処理部12は各画像信号から疵候補領域
を抽出し、抽出した特徴量から疵種の一次判定を行い、
形状や特徴量が似ていて疵と疑似欠陥の判断が曖昧にな
る領域については、疵の発生形態を考慮して疵種の二次
判定を行なってから疵の等級判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば亜鉛鍍金
鋼板等の表面疵を光学的に検出する表面検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば亜鉛鍍金鋼板の表面は種々の原因
により表面に線状の濃淡模様が発生する。この原因とし
ては鋼板の原板に線状疵があった場合やTiやSi等の
添加物の表面への析出による場合、あるいはメッキ浴中
での異物の接触による結晶成長に差がでる場合、又は加
工プロセス中のロールにわずかな疵が付き、これが鋼板
に転写された場合等がある。これらの原因により表面に
発生する線状の濃淡模様は、メッキの合金化度の差や鍍
金厚の差による表面のつぶれ、メッキ結晶部のクレータ
と呼ばれる低反射率部の生成割合により生じている。光
学式の表面検査装置は、これら表面の濃淡を信号として
とらえ、一定信号レベル以上の濃淡について、長さと幅
と濃度等の特徴量から疵と認識して種類と等級を判定し
ている。
【0003】このようにカメラ等の撮像装置や検出器で
とらえられた一定信号レベル以上の濃淡について、長さ
と幅と濃度等の特徴量から疵と認識して種類と等級を判
断しているが、形状と特徴量の似ている疑似欠陥と欠陥
の判断は難しい。この検出率をあげるために疵が連続的
に同じ板幅位置に発生している場合には、個々の判断が
線状欠陥であるヘゲ疵という判断を行っていたとしても
すり疵と判断するといった疵の発生形態から似通った形
状の疵の判断を行うマクロ処理等が特開平2−9004
6号公報や特開平4−110758号公報に示されてい
る。例えば特開平2−90046号公報に示された表面
検査装置では、疵の位置が鋼板の中央部にあるかエッジ
部にあるかを判定し、判定した結果とあらかじめ等級分
けされているデータと比較して疵の評価を行っている。
この処理毎に必要なデータをキー入力手段で入力してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】疵の発生形態として
は、特に板幅のエッジ部ではミルの圧加不足やメッキ付
着量の差やメッキの焼きむら等が原因となり、ヘゲ疵や
ヘゲと同様な形態であるが程度の軽い疑似欠陥である線
状マークが発生しやすい。このため、従来は板幅のエッ
ジに関しては、板の中心よりも疵判断の閾値を高くして
線状マークを検出しないようにし、エッジ部の疵の判断
は人間の目視に頼っていた。また、このような場所で前
記マクロ処理等を行うと重大欠陥が含まれていたとして
も軽い線状マーク等の軽度欠陥と判断され見逃しに繋が
るという問題点があった。また、重度欠陥を軽度欠陥と
判断することは不良率が上がることになり、正確な不良
率を管理する上で問題であった。
【0005】この発明はかかる短所を改善し、簡単な構
成で重大な疵の見逃しを抑制することができる表面検査
装置を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る表面検査
装置は、投光部と受光部と信号処理部とを有し、投光部
は被検査面に偏光を入射し、受光部は少なくとも3方向
の異なる角度の偏光を受光する複数の受光光学系を有
し、被検査面で反射した反射光を検出して画像信号に変
換し、信号処理部は各受光光学系から出力された画像信
号から疵候補領域を抽出し、抽出した特徴量から疵種の
一次判定を行い、形状や特徴量が似ていて疵と疑似欠陥
の判断が曖昧になる領域については、疵の発生形態を考
慮して疵種の二次判定を行なってから疵の等級判定を行
うことを特徴とする。
【0007】上記疵種の一次判定で鍍金鋼板に生じる線
状重度欠陥と軽度疑似欠陥を疵信号ピーク値により判別
し、二次判定では一次判定で曖昧な欠陥中で幅同一位置
に断続的に発生している欠陥を軽度疑似欠陥と判定する
と良い。
【0008】さらに、上記疵種の二次判定で鍍金鋼板に
生じる線状重度欠陥と軽度疑似欠陥を弁別するときに、
コイル全面の線状軽度欠陥判定結果の統計データから線
状重度欠陥と軽度疑似欠陥を弁別する閾値を再度設定し
て疵判定を行う良い。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の表面検査装置は、被検
査面に対して一定入射角で被検査面の幅方向全体に偏光
を入射するように投光部を配置し、被検査面からの反射
光を受光する受光部を所定の位置に配置する。受光部は
入射した光を例えば3本のビームに分離するビームスプ
リッタと、分離した3本のビームを別々に入射して画像
信号を出力する例えばCCDセンサを有する3組のリニ
アアレイカメラと、ビームスプリッタと各リニアアレイ
カメラの間に設けられ、非検査面からの反射光を異なる
振動面の偏光にする検光子とが設けられている。3個の
検光子はそれぞれ異なる方位角、すなわち透過軸が被検
査面の入射面となす角が、例えば、0,π/4,−π/
4になるように配置されている。
【0010】信号処理部は各リニアアレイカメラからの
出力画像信号をシェーディング補正して正常部が全階調
の中心濃度になるように正規化して平坦化し、正常部に
対する相対的な変化を示す光強度信号に変換し、変換し
た3種類の光強度信号から疵候補領域を抽出し、抽出し
た疵候補領域の長さと幅と面積や各光強度信号の正常部
からの変化量を積分した積分量と輝度ピーク値等の特徴
量を演算する。この演算した各疵候補領域の特徴量とあ
らかじめ記憶した基準パターンとを比較して疵種を一次
判定する。この疵種を一次判定するときに、疵候補領域
によっては長さや幅の形態等の特徴量が、疵である線ヘ
ゲと疑似欠陥である線状マークのように似通っていて判
断しにくい疑似模様がある。この線ヘゲと線状マークの
濃淡の輝度ピーク値と疵発生度数の分布特性を比較する
と、線状マークの輝度ピーク値は線ヘゲの輝度ピーク値
とある輝度ピーク値で分けることができる。そこで線ヘ
ゲと線状マークを判別するために輝度ピーク値を使って
一次判定する。しかし線ヘゲと線状マークの輝度ピーク
値は境界領域で重なり、誤判断する曖昧な領域がある。
そこで一次判定で線ヘゲと線状マークの判断しにくい疑
似模様の曖昧領域にある疵候補領域は発生形態を考慮し
て二次判定して線ヘゲと線状マークを判別する。
【0011】さらに、測定したコイル毎の疑似欠陥輝度
ピーク値の統計データから疑似欠陥判断の閾値を再設定
して誤判断する曖昧な領域を再度判断して判定した疵種
を見直して正確な疑似欠陥の判断を行う。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の光学系を示す配
置図である。図に示すように光学系1は投光部2と3板
式偏光リニアアレイカメラ3を有する。投光部2は被検
査体例えば鋼板4の表面に一定の入射角で偏光を入射す
るものであり、光源5と光源5の前面に設けられた偏光
子6とを有する。光源5は鋼板4の幅方向に伸びた棒状
発光装置からなり、鋼板4の幅方向全体に一様な強度分
布を有する光を照射する。偏光子6は例えば偏光板又は
偏光フィルタからなり、図2の配置説明図に示すよう
に、透過軸Pが鋼板4の入射面となす角α1 がπ/4に
なるように配置されている。3板式偏光リニアアレイカ
メラ3は、図3の構成図に示すようにビームスプリッタ
7と3個の検光子8a,8b,8cと3個のリニアアレ
イセンサ9a,9b,9cとを有する。ビームスプリッ
タ7は3個のプリズムからなり、入射面に誘電体多層膜
を蒸着した半透過性を有する反射面が2面設けられ、鋼
板4からの反射光を入射する第1の反射面7aは透過率
と反射率が約2対1の割合になっており、第1の反射面
7aを透過した光を入射する第2の反射面7bは透過率
と反射率が1対1の割合になっており、鋼板4からの反
射光を同じ光量の3本のビームに分離する。また、ビー
ムスプリッタ7の入射面から分離した3本のビームの出
射面までの光路長は同じにしてある。検光子8aは第2
の反射面7bの透過光の光路に設けられ、図2に示すよ
うに、方位角すなわち透過軸が鋼板4の入射面となす角
α2 が0度になるように配置され、検光子8bは第2の
反射面7bの反射光の光路に設けられ、方位角α2 がπ
/4になるように配置され、検光子8cは第1の反射面
7aの反射光の光路に設けられ、方位角α2 が−π/4
になるように配置されている。リニアアレイセンサ9
a,9b,9cは、例えばCCDセンサからなり、それ
ぞれ検光子8a,8b,8cの後段に配置されている。
また、ビームスプリッタ7と検光子8a,8b,8cの
間にはビームスプリッタ7内の多重反射光や不必要な散
乱光をカットするスリット10a,10b,10cが設
けられ、ビームスプリッタ7の前段にはレンズ群11が
設けられている。また、リニアアレイセンサ9a,9
b,9cは同じ光強度の光が入射したときに同じ信号を
出力するように利得が調整してある。
【0013】この入射した光を分離した3本のビームの
光路に検光子8a〜8cとリニアアレイセンサ9a〜9
cが一体化して設けられているから、リニアアレイセン
サ9a〜9c等を鋼板4の搬送路近傍に配置して鋼板4
からの反射光を検出するときに、リニアアレイセンサ9
a〜9c等の位置調整を必要としないとともに鋼板4の
同じ位置からの反射光を同じタイミングで検出すること
ができる。また、3板式偏光リニアアレイカメラ3内に
3組のリニアアレイセンサ9a〜9cがまとまって収納
されて小型化しているから、3板式偏光リニアアレイカ
メラ3を鋼板4の反射光の光路に簡単に配置することが
できるとともに配置位置を任意に選択することができ、
光学系1の配置の自由度を向上することができる。
【0014】3板式偏光リニアアレイカメラ3のリニア
アレイセンサ9a〜9cは、図4のブロック図に示すよ
うに、信号処理部12に接続されている。信号処理部1
2は信号前処理部13a,13b,13cとメモリ14
a,14b,14cと疵パラメータ演算部15とパター
ン記憶部16と一次判定パターン記憶部17と疵種判定
部18と疵発生位置記憶部19と保留疵パラメータ記憶
部20と発生形態疵種判定部21と等級パターン記憶部
22と疵等級判定部23及び出力部24を有する。信号
前処理部13a〜13cはリニアアレイセンサ9a〜9
cから出力された偏光の光強度信号I1,I2,I3の
幅方向の感度むら等を補正するシェーディング補正等を
行ってから、例えば図5の疵信号分布図に示すように、
正常部の信号を基準レベルとして、正常部の信号が25
5階調の中心濃度である128階調になるように正規化
して、正規化した光強度信号I1,I2,I3をそれぞ
れメモリ14a,14b,14cに格納する。疵パラメ
ータ演算部15はメモリ14a〜14cに格納された光
強度信号I1,I2,I3を疵候補領域を抽出するため
にあらかじめ128階調を基準に正負に設定してある2
値化レベルで2値化して疵候補領域を抽出し、抽出した
疵候補領域の長さと幅と面積や光強度信号I1,I2,
I3の正常部からの変化量を積分した積分量と輝度ピー
ク値等の特徴量を明らかにしてパターン記憶部16に格
納する。一次判定パターン記憶部17には複数の疵種に
対応する特徴量が実験で定められて基準パターンとして
格納されている。疵種判定部18はパターン記憶部16
に格納された各疵候補領域の特徴量と一次判定パターン
記憶部17に記憶した基準パターンとを比較して疵種を
判定する。疵発生位置記憶部19は各疵候補領域の位置
を記憶する。保留疵パラメータ記憶部20は疵種判定部
18の判定結果が曖昧となった疵候補領域の疵特徴量と
判定した疵種を保留疵パラメータとして記憶する。発生
形態疵種判定部21は各疵候補領域の位置と保留疵パラ
メータから疵種判定部18の判定結果が曖昧となった疵
候補領域の疵種を判定する。等級パターン記憶部22に
は各疵種毎に疵特徴量に対する疵の等級を示す等級パタ
ーンがあらかじめ格納してある。疵等級判定部23は各
疵候補領域の疵種と疵特徴量と等級パターン記憶部22
に格納してある等級パターンから各疵の等級を判定す
る。出力部24は判定した疵種と疵の等級を表示装置や
記録装置に出力する。
【0015】上記のように構成された表面検査装置で鋼
板4の表面を検査するときの疵種と疵の等級を判定処理
する動作を図6のフローチャートを参照して説明する。
信号処理部12の信号前処理部13a〜13cはリニア
アレイセンサ9a〜9cから出力された偏光の光強度信
号I1,I2,I3の幅方向の感度むら等を補正するシ
ェーディング補正等を行ってから、正常部の信号を基準
レベルとして、正常部の信号が255階調の中心濃度であ
る128階調になるように正規化して、正規化した光強
度信号I1,I2,I3をそれぞれメモリ14a,14
b,14cに格納する。疵パラメータ演算部15はメモ
リ14a〜14cに格納された光強度信号I1,I2,
I3により疵候補領域を抽出し(ステップS1)、抽出
した疵候補領域の長さと幅と面積や光強度信号I1,I
2,I3の正常部からの変化量を積分した積分量と輝度
ピーク値等の特徴量を演算してパターン記憶部16に格
納する(ステップS2)。疵種判定部18はパターン記
憶部16に格納された各疵候補領域の特徴量と一次判定
パターン記憶部17に記憶した基準パターンとを比較し
て疵種を一次判定する(ステップS3)。この疵種を一
次判定するときに、疵候補領域によっては長さや幅の形
態等の特徴量が、例えば、疵である線ヘゲと疑似欠陥で
ある線状マークのように似通っていて判断しにくい疑似
模様がある。線ヘゲと線状マークはどちらも幅が狭く細
長い形態をしていて、人間が見ても瞬間的には判断しに
くい対象であるが、この線ヘゲと線状マークを判別する
ためには濃淡の輝度ピーク値を使うと有効であるという
ことが判った。例えば図7の輝度ピーク値と疵発生度数
の分布特性図に示すように、線状マーク31と線ヘゲ3
2の輝度ピーク値を比較すると、線状マーク31と線ヘ
ゲ32を閾値Thで分けることができる。しかし線状マ
ーク31と線ヘゲ32の輝度ピーク値の境界部分では、
線状マーク31と線ヘゲ32の判断を誤判断する曖昧な
領域Cがある。そこで疵種判定部18は一次判定で疵で
ある線ヘゲと疑似欠陥である線状マークのように判断し
にくい疑似模様の輝度ピーク値があらかじめ定めた閾値
Th1より小さい領域Aにある疵候補領域を線状マーク
31と判断し、輝度ピーク値があらかじめ定めた閾値T
h2より大きい領域Bにある疵候補領域を線ヘゲ32と
判断する。また、輝度ピーク値が閾値Th1と閾値Th
2の間の領域Cにある疵候補領域を曖昧領域にある判断
し、疵種の判断を保留して、その特徴量等を保留パラメ
ータ記憶部20に格納し、各疵候補領域の疵種と発生位
置を疵発生位置記憶部19に格納する(ステップS4,
S5,S6)。発生形態疵種判定部21は疵発生位置記
憶部19と保留パラメータ記憶部20に格納された疵の
発生位置と特徴量等から疵の発生形態を考慮して疵種の
二次判定を行う(ステップS7)。疵の発生形態として
線状マーク31は、図8(a)に示すように鋼板4の長
手方向に比較的連続してほぼ同一幅個所に発生する傾向
がある。また、線ヘゲ32は、図8(b)に示すよう
に、鋼板4の長手方向に散発的に出る傾向がある。そこ
で、疵種の判断を保留した疵候補領域の発生形態を考慮
して線状マーク31と線ヘゲ32を判別する。この疵種
の判断を保留した疵候補領域の発生形態を調べるため、
曖昧領域にある疵候補領域の前後数10m〜数100m
について、判断した疵種と疵の板幅方向の位置情報のデ
ータを使用し、疵種の判断を保留した疵候補領域が線ヘ
ゲ32か線状マーク31かを判別する。疵等級判定部2
3は各疵候補領域の疵種と疵特徴量と等級パターン記憶
部22に格納してある等級パターンから各疵の等級を判
定し、出力部24は判定した疵種と疵の等級を表示装置
や記録装置に出力する(ステップS8)。
【0016】このように疵種の判断が曖昧になった疵候
補領域について二次判定のマクロ処理を行うことによ
り、線ヘゲ32と線状マーク31の誤判断を抑えること
ができる。また、一次判定で輝度ピーク値が曖昧でない
部分のレベルを持つ疵候補領域について疵の判断を行う
から、重大疵の見逃しを防止し鋼板4への正確なマーキ
ングや正確な疵展開表の作成を可能にすることができ
る。
【0017】上記実施例はあらかじめ定めた閾値Th
1,Th2により疵候補領域が曖昧領域にあるか否を判
断した場合について説明したが、図9のブロック図に示
すように、判定結果記憶部25に疵種判定部23と発生
形態疵種判定部21から出力する疵種と特徴量を格納
し、測定したコイル毎の疑似欠陥判定輝度ピーク値の発
生数統計データから疑似欠陥輝度曲線演算部26で、図
7に示すような疑似欠陥輝度ピーク値の推定曲線を求
め、疑似欠陥判断の曖昧領域Cを定める閾値Th1,T
h2を線ヘゲ32の推定曲線と線状マーク31の推定曲
線の度数が「0」になる位置までずらして再設定し、疵
再判定部27で誤判断する曖昧な領域Cを再度判断して
線ヘゲ32と線状マーク31を再度判別するようにして
も良い。このようにコイル毎の疑似欠陥判定輝度ピーク
値の発生数統計データから線ヘゲ32と線状マーク31
を再度判別することにより、より正確な疑似欠陥の判断
を行うことができる。
【0018】亜鉛鍍金鋼板使用して上記のように疵種の
判断が曖昧になった疵候補領域について疵種と疵の板幅
方向の位置情報のデータを使用して二次判定した場合
と、疑似欠陥判断の曖昧領域Cを定める閾値Th1,T
h2をコイル毎の疑似欠陥判定輝度ピーク値の発生数統
計データから再設定して再度判別した場合と目視検査の
結果を図10に示す。図10において、「処理なし」は
撮像装置でとらえられた一定信号レベル以上の濃淡につ
いて、長さと幅と濃度等の特徴量から疵と認識して種類
と等級を判断した場合を示す。図10に示すように、
「処理なし」の場合は、メッキによる濃淡を欠陥として
多数検出したが、二次判定した場合にはメッキによる濃
淡を欠陥とし検出することを大幅に低減することができ
た。さらに、コイル毎の疑似欠陥判定輝度ピーク値の発
生数統計データから再設定して再度判別した場合には目
視検査の結果と同等の検出精度を得ることができた。
【0019】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、長さや
幅の形態等の特徴量が似通っていて判断しにくい疑似模
様の輝度ピーク値を使って一次判定したのち、輝度ピー
ク値が重なって誤判断する曖昧な領域にある疵候補領域
は発生形態を考慮して二次判定して線種を判別するよう
にしたから、疵と疑似欠陥を正確に判別することができ
る。
【0020】また、コイル毎の疑似欠陥判定輝度ピーク
値の発生数統計データから疵と疑似欠陥を再度判別する
ことにより、目視検査と同等に精度良くより疵と疑似欠
陥を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の光学系を示す配置図であ
る。
【図2】光学系の動作を示す配置説明図である。
【図3】3板式偏光リニアアレイカメラの構成図であ
る。
【図4】信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】疵信号を示す光強度分布図である。
【図6】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】輝度ピーク値と疵発生度数の分布特性図であ
る。
【図8】線状マークと線ヘゲの発生位置を示す説明図で
ある。
【図9】他の信号処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】疵種の判定結果の具体例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 光学系 2 投光部 3 3板式偏光リニアアレイカメラ 4 鋼板 5 光源 6 偏光子 7 ビームスプリッタ 8 検光子 9 リニアアレイセンサ 12 信号処理部 13 信号前処理部 14 メモリ 15 疵パラメータ演算部 16 パターン記憶部 17 一次判定パターン記憶部 18 疵種判定部 19 疵発生位置記憶部 20 保留疵パラメータ記憶部 21 発生形態疵種判定部 22 等級パターン記憶部 23 疵等級判定部 24 出力部 25 判定結果記憶部 26 疑似欠陥輝度曲線演算部 27 疵再判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 的場 有治 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 河村 努 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 猪股 雅一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 吉川 省二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山田 善郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大重 貴彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 田中 一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA49 AA61 BB01 CC06 FF04 JJ02 JJ05 JJ25 LL33 LL34 LL37 QQ06 QQ08 QQ14 QQ24 QQ29 QQ41 TT03 2G051 AA37 AB07 BA11 CA03 CB01 CC20 EA24 EB01 EC01 ED11 5B057 AA17 BA02 BA15 DA03 DB09 DC03 DC04 DC22 DC36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光部と受光部と信号処理部とを有し、
    投光部は被検査面に偏光を入射し、受光部は少なくとも
    3方向の異なる角度の偏光を受光する複数の受光光学系
    を有し、被検査面で反射した反射光を検出して画像信号
    に変換し、信号処理部は各受光光学系から出力された画
    像信号から疵候補領域を抽出し、抽出した特徴量から疵
    種の一次判定を行い、形状や特徴量が似ていて疵と疑似
    欠陥の判断が曖昧になる領域については、疵の発生形態
    を考慮して疵種の二次判定を行なってから疵の等級判定
    を行うことを特徴とする表面検査装置。
  2. 【請求項2】 上記疵種の一次判定で鍍金鋼板に生じる
    線状重度欠陥と軽度疑似欠陥を疵信号ピーク値により判
    別し、二次判定では一次判定で曖昧な欠陥中で幅同一位
    置に断続的に発生している欠陥を軽度疑似欠陥と判定す
    る請求項1記載の表面検査装置。
  3. 【請求項3】 上記疵種の二次判定で鍍金鋼板に生じる
    線状重度欠陥と軽度疑似欠陥を弁別するときに、コイル
    全面の線状軽度欠陥判定結果の統計データから線状重度
    欠陥と軽度疑似欠陥を弁別する閾値を再度設定して疵判
    定を行う請求項2記載の表面検査装置。
JP02332299A 1999-02-01 1999-02-01 表面検査装置 Expired - Fee Related JP3728965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02332299A JP3728965B2 (ja) 1999-02-01 1999-02-01 表面検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02332299A JP3728965B2 (ja) 1999-02-01 1999-02-01 表面検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000221143A true JP2000221143A (ja) 2000-08-11
JP3728965B2 JP3728965B2 (ja) 2005-12-21

Family

ID=12107366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02332299A Expired - Fee Related JP3728965B2 (ja) 1999-02-01 1999-02-01 表面検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3728965B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001066262A (ja) * 1999-06-25 2001-03-16 Nkk Corp 表面疵マーキング装置およびマーキング付き金属帯ならびにその製造方法
JP2001201456A (ja) * 1999-06-25 2001-07-27 Nkk Corp マーキング付き金属帯の製造方法
JP2002081914A (ja) * 2000-06-21 2002-03-22 Toshiba Corp 寸法検査方法及びその装置並びにマスクの製造方法
JP2006138708A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Tokyo Seimitsu Co Ltd 画像欠陥検査方法、画像欠陥検査装置及び外観検査装置
JP2014032058A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Jfe Steel Corp 表面欠陥検査方法
RU2514157C1 (ru) * 2010-03-30 2014-04-27 ДжФЕ СТИЛ КОРПОРЕЙШН Способ контроля поверхности и устройство контроля поверхнояти для стального листа, покрытого смолой
JP2018179939A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 オムロン株式会社 シート検査装置及び検査システム。
CN112345531A (zh) * 2020-10-19 2021-02-09 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 一种基于仿生机器鱼的变压器故障检测方法
JP2021156757A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 日鉄ステンレス株式会社 疵検査装置、検査結果表示装置、疵検査方法及び検査結果表示方法
CN114486903A (zh) * 2021-12-06 2022-05-13 浙江大学台州研究院 一种灰度自适应的卷材检测系统及装置、算法
CN114527134A (zh) * 2021-08-20 2022-05-24 住华科技股份有限公司 缺陷特征阈值取得装置、应用其的影像检测系统及方法
CN116452587A (zh) * 2023-06-15 2023-07-18 山东兴华钢结构有限公司 一种环保建筑结构钢板缺陷识别方法
CN117237646A (zh) * 2023-11-15 2023-12-15 深圳市润海电子有限公司 基于图像分割的pet高温阻燃胶带瑕疵提取方法及系统
CN114527134B (zh) * 2021-08-20 2024-10-22 住华科技股份有限公司 缺陷特征阈值取得装置、应用其的影像检测系统及方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001066262A (ja) * 1999-06-25 2001-03-16 Nkk Corp 表面疵マーキング装置およびマーキング付き金属帯ならびにその製造方法
JP2001201456A (ja) * 1999-06-25 2001-07-27 Nkk Corp マーキング付き金属帯の製造方法
JP2002081914A (ja) * 2000-06-21 2002-03-22 Toshiba Corp 寸法検査方法及びその装置並びにマスクの製造方法
JP2006138708A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Tokyo Seimitsu Co Ltd 画像欠陥検査方法、画像欠陥検査装置及び外観検査装置
RU2514157C1 (ru) * 2010-03-30 2014-04-27 ДжФЕ СТИЛ КОРПОРЕЙШН Способ контроля поверхности и устройство контроля поверхнояти для стального листа, покрытого смолой
US9389169B2 (en) 2010-03-30 2016-07-12 Jfe Steel Corporation Surface inspection method and surface inspection apparatus for steel sheet coated with resin
JP2014032058A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Jfe Steel Corp 表面欠陥検査方法
JP7005930B2 (ja) 2017-04-21 2022-01-24 オムロン株式会社 シート検査装置及び検査システム
JP2018179939A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 オムロン株式会社 シート検査装置及び検査システム。
JP2021156757A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 日鉄ステンレス株式会社 疵検査装置、検査結果表示装置、疵検査方法及び検査結果表示方法
JP7496702B2 (ja) 2020-03-27 2024-06-07 日鉄ステンレス株式会社 疵検査装置及び疵検査方法
CN112345531B (zh) * 2020-10-19 2024-04-09 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 一种基于仿生机器鱼的变压器故障检测方法
CN112345531A (zh) * 2020-10-19 2021-02-09 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 一种基于仿生机器鱼的变压器故障检测方法
CN114527134A (zh) * 2021-08-20 2022-05-24 住华科技股份有限公司 缺陷特征阈值取得装置、应用其的影像检测系统及方法
CN114527134B (zh) * 2021-08-20 2024-10-22 住华科技股份有限公司 缺陷特征阈值取得装置、应用其的影像检测系统及方法
CN114486903A (zh) * 2021-12-06 2022-05-13 浙江大学台州研究院 一种灰度自适应的卷材检测系统及装置、算法
CN114486903B (zh) * 2021-12-06 2024-05-14 浙江大学台州研究院 一种灰度自适应的卷材检测系统及装置、算法
CN116452587B (zh) * 2023-06-15 2023-08-18 山东兴华钢结构有限公司 一种环保建筑结构钢板缺陷识别方法
CN116452587A (zh) * 2023-06-15 2023-07-18 山东兴华钢结构有限公司 一种环保建筑结构钢板缺陷识别方法
CN117237646B (zh) * 2023-11-15 2024-01-30 深圳市润海电子有限公司 基于图像分割的pet高温阻燃胶带瑕疵提取方法及系统
CN117237646A (zh) * 2023-11-15 2023-12-15 深圳市润海电子有限公司 基于图像分割的pet高温阻燃胶带瑕疵提取方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3728965B2 (ja) 2005-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7177458B1 (en) Reduction of false alarms in PCB inspection
KR102613277B1 (ko) 표면 결함 검출 방법, 표면 결함 검출 장치, 강재의 제조 방법, 강재의 품질 관리 방법, 강재의 제조 설비, 표면 결함 판정 모델의 생성 방법 및, 표면 결함 판정 모델
US10041888B2 (en) Surface defect inspecting device and method for hot-dip coated steel sheets
US20070286471A1 (en) Auto Distinction System And Auto Distinction Method
EP2396815A2 (en) Detecting defects on a wafer
JP2000221143A (ja) 表面検査装置
JPH11311510A (ja) 微小凹凸の検査方法および検査装置
JPH08285780A (ja) 鋼管の外面疵検査方法
JPH04315907A (ja) 半田の形状検査方法
JPH09166552A (ja) 表面検査装置
JP2005189113A (ja) 表面検査装置および表面検査方法
JP3446008B2 (ja) 表面検査装置
JP2000065755A (ja) 表面検査装置
JPH09178666A (ja) 表面検査装置
JPH09178667A (ja) 表面検査装置
KR100484812B1 (ko) 이미지 센서를 이용한 표면 검사방법 및 검사장치
JP3826578B2 (ja) 表面検査装置
JP3275737B2 (ja) 表面検査装置及び表面検査方法
JPH09138200A (ja) 帯状体の表面欠陥判定方法
JPH11295241A (ja) 表面疵検査装置及びその方法
JP2006226834A (ja) 表面検査装置、表面検査の方法
JPH09178668A (ja) 表面検査装置
JP2004257859A (ja) 金属帯のエッジ形状検出方法
JPH09159621A (ja) 表面検査装置
JP2002181723A (ja) 表面検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees