JP2000220475A - オットーサイクルエンジンの排気ブレーキ装置 - Google Patents
オットーサイクルエンジンの排気ブレーキ装置Info
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Abstract
の確保を確認した上で排気ブレーキを作動するようにし
て、排気ブレーキを安全に且つ確実に機能させる。 【解決手段】 オットーサイクルエンジンの排気ブレー
キ装置に関し、ガスミキサ10(燃料導入部)への燃料
供給が遮断されていることを検出し得るO2センサ26
(燃料遮断確認手段)と、制動力を得るのに十分な吸気
量が確保されていることを検出し得る圧力センサ27
(吸気量確認手段)とを備え、O2センサ26により燃
料供給の遮断を確認してバイパス流路11のバイパスバ
ルブ12を開操作し且つ該バイパスバルブ12の開操作
後に圧力センサ27により必要吸気量の確保を確認して
から排気管5の排気ブレーキバルブ9を閉操作し得るよ
うに構成する。
Description
エンジンの排気ブレーキ装置に関するものである。
ーゼルエンジンが使用されており、この種のディーゼル
エンジンでは、シリンダの排気行程の際に排気管内に配
設した排気ブレーキバルブを閉じて排気を圧縮させるこ
とにより制動力を得るようにした排気ブレーキを備えた
ものがある。
G(液化石油ガス)等のガス燃料を利用したガスエンジ
ンを開発し、このガスエンジンを従来のディーゼルエン
ジンに換えてトラック等の大型車輌に搭載することが検
討されている。
料を噴射するようにしたディーゼルエンジンの場合に
は、出力制御が燃料噴射量の調整だけで行われ、シリン
ダ内に常に吸気管から空気が供給されるようになってい
るので、単に排気管内の排気ブレーキバルブを閉じるだ
けで容易に制動力を得ることができるが、天然ガスやL
PG(液化石油ガス)等のガス燃料を利用したガスエン
ジンの場合には、通常のガソリンエンジンの場合と同様
に吸気管内に設けたスロットルバルブがアクセルと連動
して調整されるようになっており、前記吸気管の途中に
設けたガスミキサやキャブレタ等によって燃料と吸気と
が混合されて燃焼室へと導入される為、実質的に排気ブ
レーキを作動させることになる長い下り坂等の減速時に
アクセルが戻されると、スロットルバルブが略全閉とな
って十分な量の吸気が行われなくなり、排気管内の排気
ブレーキバルブを閉じても上流側の圧力が上昇せず、制
動力が殆ど得られないことになってしまう。
ンエンジンも含むオットーサイクルエンジン)に排気ブ
レーキを適用するに際しては、ガスミキサやキャブレタ
等の燃料導入部とスロットルバルブとを迂回するバイパ
ス流路を吸気管に設け、減速時にスロットルバルブがア
クセルと連動して略全閉となっていても、前記バイパス
流路を通して吸気を導くことにより、制動力を得るのに
必要な吸気量を確保することが提案されている。
て提案されているものでは、燃料導入部への燃料供給の
遮断や必要吸気量の確保について格別な確認を行わずに
排気ブレーキを作動させるようにしている為、例えば燃
料導入部への燃料供給を遮断する燃料カットバルブが完
全に閉まらなかったような場合に、燃料がバイパス流路
を経由した吸気により希薄な混合気となってガスエンジ
ン内に流入し、そのまま未燃焼の状態で排気管へと排出
されて、排気ブレーキの作動が解除された際に排気管内
でアフタファイヤを起こしたり、排気管途中の触媒(三
元触媒、酸化触媒、NOx還元触媒等)で燃焼して該触
媒に多大な負担をかけるといった虞れがあり、また、バ
イパス流路のバイパスバルブが完全に開かなかったよう
な場合に、必要吸気量が確保されないことにより十分な
制動力を得られない虞れもあった。
で、燃料導入部への燃料供給の遮断や必要吸気量の確保
を確認した上で排気ブレーキを作動するようにして、排
気ブレーキを安全に且つ確実に機能させることを目的と
している。
導入部及びスロットルバルブを迂回するバイパス流路を
設けると共に、該バイパス流路内に常時閉で減速時に限
り開操作し得るバイパスバルブを設け、排気管内には常
時開で減速時に限り閉操作し得る排気ブレーキバルブを
設けたオットーサイクルエンジンの排気ブレーキ装置に
おいて、燃料導入部への燃料供給が遮断されていること
を検出し得る燃料遮断確認手段を備え、該燃料遮断確認
手段により燃料供給の遮断を確認してからバイパスバル
ブを開操作し得るように構成したことを特徴とするもの
である。
せる際に、燃料遮断確認手段により燃料供給の遮断が確
認されてからバイパスバルブが開操作されるので、燃料
が未燃焼の状態で下流側へ導かれてしまうような事態が
起こらなくなる。
に十分な吸気量が確保されていることを検出し得る吸気
量確認手段を備え、バイパスバルブの開操作後に前記吸
気量確認手段により必要吸気量の確保を確認してから排
気ブレーキバルブを閉操作し得るように構成することが
好ましい。
作後に吸気量確認手段により必要吸気量の確保が確認さ
れてから排気ブレーキバルブが閉操作されるので、必要
吸気量が確実に確保されることになる。
参照しつつ説明する。
例を示すもので、図1中における1は天然ガスやLPG
(液化石油ガス)等のガス燃料を利用したガスエンジン
(オットーサイクルエンジン)、2は該ガスエンジン1
の各シリンダに対しインテークマニホールド3を介して
吸気4を導入する吸気管、5は前記ガスエンジン1の各
シリンダからエキゾーストマニホールド6を介して排気
7を排出する排気管を示し、前記吸気管2内にはスロッ
トルバルブ8が設けられており、前記排気管5内には排
気ブレーキバルブ9が設けられている。
ンエンジンにおいて周知である如く、基本的にアクセル
ペダルの踏み込み加減に連動して開閉操作されるよう図
示しないワイヤ及びリンク機構等を介して前記アクセル
ペダルと連結されており、アクセルペダルを深く踏み込
むに従いスロットルバルブ8が開き、吸気量が増加して
ガスミキサ10(燃料導入部)でのガス燃料の流入量も
増加し、結果としてエンジン出力が増すようになってい
る。
及びスロットルバルブ8を迂回するバイパス流路11が
設けられ、該バイパス流路11内には、電磁開閉式のバ
イパスバルブ12が設けられており、該バイパスバルブ
12を常時閉に保持し且つ減速時に限り開操作し得るよ
う前記バイパスバルブ12の開閉操作が制御装置13に
より指令12aで制御されるようになっている。
21から減圧弁22等を介し燃料を導く燃料供給管23
途中には、電磁開閉式の燃料カットバルブ24が設けら
れており、該燃料カットバルブ24の開閉操作が制御装
置13により指令24aで制御されるようになってい
る。
ブレーキアクチュエータ25により開閉操作されるよう
になっており、該排気ブレーキアクチュエータ25は、
その作動を制御装置13からの指令25aで制御される
ようになっている。
14、排気ブレーキスイッチ15、クラッチスイッチ1
6、エンジン回転数検出器17、車速検出器18、ニュ
ートラルスイッチ19、スロットルバルブ開度検出器2
0からの信号14a,15a,16a,17a,18
a,19a,20aが夫々入力されて現在の車輌の運転
状態が判断されるようになっている。
クセルペダルを戻した時(スロットルバルブ8の全閉
時)にオンとなるスイッチであり、前記排気ブレーキス
イッチ15は、運転者が排気ブレーキを作動させたい時
にオンとする手動スイッチであり、前記クラッチスイッ
チ16は、クラッチペダルを戻した時(ガスエンジン1
の非アイドリング時)にオンとなるスイッチであり、前
記ニュートラルスイッチ19は、トランスミッションが
ニュートラル位置以外の位置にある時にオンとなるスイ
ッチである。
成要件として、エキゾーストマニホールド6の出口部に
O2センサ26(燃料遮断確認手段)が設けられている
と共に、インテークマニホールド3の入口部に圧力セン
サ27(吸気量確認手段)が設けられており、前記O2
センサ26によりエキゾーストマニホールド6の出口部
における排気7中の酸素濃度を計測することで、ガスミ
キサ10への燃料供給が遮断されていることを検出し得
るようにしてあり、前記圧力センサ27によりインテー
クマニホールド3の入口部における吸気4の圧力を計測
することで、制動力を得るのに十分な吸気量が確保され
ていることを検出し得るようにしてある。
は、信号26aとして制御装置13に入力され、前記圧
力センサ27が検出した吸気圧力は、信号27aとして
制御装置13に入力されるようになっており、制御装置
13においては、これらの信号26a,27aに基づ
き、燃料供給の遮断と必要吸気量の確保とを確認した上
で排気ブレーキの作動に関する制御が実行されるように
なっている。
ーキバルブ9の下流側に装備された触媒を示している。
としている運転状態で運転者が車輌を減速する為にアク
セルペダルを戻すと、アクセルスイッチ14がオンとな
ると共に、スロットルバルブ開度検出器20により検出
されるスロットルバルブ8の開度も所定角度(例えば5
゜程度)以下となり、しかも、通常、このような減速時
には、車速検出器18により検出される車速が所定速度
(例えば10km/h程度)以上であり、トランスミッ
ションもニュートラル位置以外に入っていてニュートラ
ルスイッチ19がオフとなっており、クラッチペダルが
踏み込まれていない状態(ガスエンジン1の非アイドリ
ング状態)でクラッチスイッチ16もオンとなってお
り、エンジン回転数検出器17により検出されるエンジ
ン回転数も所定回転数(例えば1000rpm程度)以
上となっているはずなので、制御装置13において排気
ブレーキを作動させるべき減速状態であると判断され
る。
かについては、制御装置13の制御フローを示す図2の
ステップS1〜S7で行われ、該ステップS1〜S7で
の判定が全てYESである場合にのみステップS8に進
んで燃料カットバルブ24が閉じられる。
た後に、ステップS9にてO2センサ26の出力(酸素
濃度と反比例する検出信号の電圧)が所定値(100m
V程度)以下か否かが判定され、その判定がYESであ
る場合には、ガスエンジン1内で排気管5内における酸
素濃度が低下していないと判断され、ガスミキサ10へ
の燃料供給が確実に遮断されていると判定できるので、
ステップS10へと進んでバイパスバルブ12が開けら
れる。
7により検出されるインテークマニホールド3内の圧力
が所定値(60kpa程度)以上が否かが判定され、そ
の判定がYESである場合には、バイパスバルブ12が
確実に開いて制動力を得るのに十分な吸気量が確保され
ていると判定できるので、ステップS12へと進んで排
気ブレーキバルブ9が閉じられ、これによって、排気ブ
レーキが作動することになる。
9、ステップS11の何れかの判定がNOとなった場合
には、ステップS13に進んで排気ブレーキが現在作動
中か否か(NOの場合は各条件が揃っていない為に排気
ブレーキが作動待機状態となっていることを意味する)
を判定した後に、ステップS14にて排気ブレーキバル
ブ9が開けられ、次いで、ステップS15にてバイパス
バルブ12が閉じられ、更には、ステップS16にて燃
料カットバルブ24が開けられて排気ブレーキの解除が
成されることになる。
ップS9に進むまでの間には、燃料カットバルブ24を
閉じたことによる影響が下流側のエキゾーストマニホー
ルド6の出口部に反映されるまでの時間遅れを考慮した
ディレイ手段を講じておくことが可能であり、また、ス
テップS10からステップS11に進むまでの間にも、
バイパスバルブ12を開けたことによる影響がインテー
クマニホールド3の入口部に反映されるまでの時間遅れ
を考慮したディレイ手段を講じておくことが可能であ
る。
10への燃料供給の遮断や必要吸気量の確保を確認した
上で排気ブレーキを作動するようにしているので、燃料
が未燃焼の状態で下流側へ導かれてアフタファイヤや触
媒28での燃焼を起こすといった不具合や、吸気量不足
により十分な制動力を得られないといった不具合を未然
に回避することができ、これによって、排気ブレーキを
安全に且つ確実に機能させることができる。
排気ブレーキ装置は、上述の形態例にのみ限定されるも
のではなく、先の形態例ではガスエンジンを例に説明し
ているが、ガソリンエンジンに備えた排気ブレーキ装置
にも同様に適用できること、また、燃料導入部はガスミ
キサであることに限定されず、燃料噴射弁(インジェク
タ)やキャブレタ等の各種の方式を採用し得ること、更
には、燃料遮断確認手段にO2センサ以外の各種センサ
を採用することも可能であり、例えば空燃比を検出する
λセンサであっても良く、該λセンサを採用した際に
は、エキゾーストマニホールド6の出口部におけるλ
(空気過剰率)が約2以上であることを目安として燃料
供給の遮断を確認するようにすれば良いこと、また、同
様に吸気量確認手段にも圧力センサ以外の各種センサを
採用することが可能であること、その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
ジンの排気ブレーキ装置によれば、下記の如き種々の優
れた効果を奏し得る。
れば、燃料導入部への燃料供給の遮断を確認した上でバ
イパスバルブを開操作するようにしているので、燃料が
未燃焼の状態で下流側へ導かれてアフタファイヤや触媒
での燃焼を起こすといった不具合を未然に回避すること
ができる。
よれば、必要吸気量の確保を確認した上で排気ブレーキ
バルブを閉操作するようにしているので、吸気量不足に
より十分な制動力を得られないといった不具合を未然に
回避することができる。
る。
ートである。
ン) 2 吸気管 5 排気管 8 スロットルバルブ 9 排気ブレーキバルブ 10 ガスミキサ(燃料導入部) 11 バイパス流路 12 バイパスバルブ 26 O2センサ(燃料遮断確認手段) 27 圧力センサ(吸気量確認手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 吸気管に燃料導入部及びスロットルバル
ブを迂回するバイパス流路を設けると共に、該バイパス
流路内に常時閉で減速時に限り開操作し得るバイパスバ
ルブを設け、排気管内には常時開で減速時に限り閉操作
し得る排気ブレーキバルブを設けたオットーサイクルエ
ンジンの排気ブレーキ装置において、燃料導入部への燃
料供給が遮断されていることを検出し得る燃料遮断確認
手段を備え、該燃料遮断確認手段により燃料供給の遮断
を確認してからバイパスバルブを開操作し得るように構
成したことを特徴とするオットーサイクルエンジンの排
気ブレーキ装置。 - 【請求項2】 制動力を得るのに十分な吸気量が確保さ
れていることを検出し得る吸気量確認手段を備え、バイ
パスバルブの開操作後に前記吸気量確認手段により必要
吸気量の確保を確認してから排気ブレーキバルブを閉操
作し得るように構成したことを特徴とする請求項1に記
載のオットーサイクルエンジンの排気ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02613499A JP3817381B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | オットーサイクルエンジンの排気ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02613499A JP3817381B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | オットーサイクルエンジンの排気ブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000220475A true JP2000220475A (ja) | 2000-08-08 |
JP3817381B2 JP3817381B2 (ja) | 2006-09-06 |
Family
ID=12185096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02613499A Expired - Fee Related JP3817381B2 (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | オットーサイクルエンジンの排気ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3817381B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002256863A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-11 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の触媒劣化抑制装置 |
-
1999
- 1999-02-03 JP JP02613499A patent/JP3817381B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002256863A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-11 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の触媒劣化抑制装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3817381B2 (ja) | 2006-09-06 |
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