JP2000219984A - 金属ウェブの洗浄方法 - Google Patents

金属ウェブの洗浄方法

Info

Publication number
JP2000219984A
JP2000219984A JP11020611A JP2061199A JP2000219984A JP 2000219984 A JP2000219984 A JP 2000219984A JP 11020611 A JP11020611 A JP 11020611A JP 2061199 A JP2061199 A JP 2061199A JP 2000219984 A JP2000219984 A JP 2000219984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
web
roller
value
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11020611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000219984A5 (ja
Inventor
Takahiro Matsushita
高広 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP11020611A priority Critical patent/JP2000219984A/ja
Publication of JP2000219984A publication Critical patent/JP2000219984A/ja
Publication of JP2000219984A5 publication Critical patent/JP2000219984A5/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平版印刷版用アルミニウム支持体等を作る場
合等に、前処理からの液によりウェブ表面等にスケ−ル
の発生を防止する方法を提供する。 【解決手段】 表面が汚染された金属ウェブをローラを
介して連続的に走行させつつ水洗する洗浄方法におい
て、該ローラと金属ウェブの接触面に形成される液面の
pHを3.5以上又は8.5以下に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属ウェブ、特に
表面処理中の平版印刷版用金属支持体の洗浄方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来技術及び本発明を、主として
平版印刷版用アルミニウム支持体を製造する場合を例に
して説明するが、本発明が、平版印刷版用アルミニウム
支持体の洗浄方法に限られず、その他の平版印刷版用金
属支持体や、一般に金属ウェブの洗浄にも適用できるこ
とは勿論である。従来、例えば、平版印刷版用アルミニ
ウム支持体を製造する場合には、連続的に走行するアル
ミニウムウェブに各種の表面処理(粗面化処理)が施さ
れれる。これらの表面処理は、一般に処理液を用いて行
われるが、各処理の間で、前の処理でウェブ表面に付着
した処理液をウェブ面の上方に設けた洗浄装置を用いて
水で洗い落としていた。例えば、特開平3−12690
0号公報に開示されているように、各工程の後に、処理
されたアルミニウム板をスプレーノズルから清浄な水を
噴射して水洗している(第1図等参照)。また特開昭6
2−59094号公報には、連続的に走行するアルミニ
ウム板のごとき金属ウェブにノズルからスラリー液を吹
き付けて粗面化を行うに際して、スラリー液を吹き付け
る直前に、金属ウェブ表面を水洗スプレーによって洗浄
する装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造に際しては、各種薬品を用いた処理が
施され、前工程て表面に付着した処理液が次工程に持ち
込まれるのを防ぐために、必然的に水洗が行われる。し
かしながら、この水洗処理時につぎのような問題が発生
する。 アルミニウムウェブと共に持ち出された処理液(例
えば、アルミニウムを含んだ酸性液またはアルカリ性
液)が水洗処理で希釈されスケール[ Al(OH)3 ]
が発生する。 で発生したスケールが、アルミニウムウェブを搬
送するロール表面に付着(又は、このようなスケールが
ローラ表面で発生)し、これによって、アルミニウムウ
ェブにきず等の故障を発生させる。 このような故障の発生を防止する為には、製造を中
止し、ローラの研磨(掃除)を実施しているが、作業負
荷が大きくなるという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
ような、ローラ表面に付着またはローラ表面で発生する
スケールを防止するために種々検討を重ねた結果、洗浄
処理部の下方の設けられたアルミニウムウェブを搬送す
るローラとアルミニウムウェブとの接触面で形成される
液膜のpHを3.5以下又は8.5以上にすることによ
って、上記したスケールの付着または発生を完全に防止
することができることを見出し、本発明を達成した。即
ち、本発明は、表面が汚染された金属ウェブを、洗浄処
理部に設けられたローラを介して連続的に走行させつつ
水洗して洗浄する金属ウェブの洗浄方法において、該ロ
ーラと金属ウェブの接触面に形成される液膜のpH値を
3.5以下または8.5以上に制御することを特徴とす
る金属ウェブの洗浄方法である。本発明においては、液
膜のpH値の制御を、水、酸性液、及びアルカリ性液を
適時組み合わせて適用できる手段を金属ウェブの両側に
設けて行うことが好ましい。また、pH値を制御するに
際し、該液膜のpH値を測定する装置を設けてpH値を
測定することが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明を実施する洗浄装置に一例を示す略図で
あって、連続的に走行するアルミニウムウェブを、A槽
において、例えば、アルミニウムイオンを少量含んだ苛
性ソーダ水溶液でエッチング処理(図示せず)し、ガイ
ドローラを介して洗浄処理槽(洗浄処理部)に送られ、
同処理槽の下方部に設けられたローラ9を介して搬送さ
れ、アルミニウムウェブの両側に設けられた洗浄装置
5、5及び6、6によってウェブの両面が水洗されて、
次のB槽に送られ、同様又は異なる表面処理され、必要
に応じて、同様な洗浄処理槽に送られ、同様に洗浄され
次の工程に送られる。なお、図中4はローラ9の洗浄装
置である。この場合、前記したように、A槽における処
理液である、アルミニウムを含んだ苛性ソーダ水溶液が
洗浄処理槽内で水洗処理で希釈されアルミニウムウェブ
表面にAl(OH)3 のスケールが発生し、ウェブを搬
送するローラ9の表面に付着するか、スケールがローラ
表面で発生して付着し、ローラ9表面の沿って搬送され
るアルミニウムウェブに傷等の故障を発生させる。アル
ミニウムウェブ表面にこのような故障が発生すると、以
後の表面処理に悪影響を与え、表面性の良い平版印刷版
用アルミニウム支持体を得ることができない。また、上
記の如きスケールは、ウェブの表面のみならず裏面にも
発生し、ローラ9表面の移ったり、次のガイドローラに
付着してきず故障を生じる。
【0006】上記の如きスケールは単なる水による洗浄
では殆ど除去することができないので、本発明者らは、
このようなスケールを完全に除去するための検討を行
い、例えば、図1において、アルミニウムウェブ両面の
洗浄装置5、5と6、6及びローラ面の洗浄装置4を用
いて、水、酸性液、及びアルカリ性液を適時組み合わせ
て適用し、ローラ9とアルミニウムウェブ1との接触面
で形成される液膜2、3のpHを3.5以下又は8.5
以上にすることによって、上記したスケールの付着また
は発生を完全に防止することができた。また、このよう
な、液の組み合わせをウェブ裏面にも適用することによ
り、ウェブ裏面に発生したスケールも完全に除去するこ
とができた。図2は、本発明に用いる洗浄処理槽の他の
態様を示すもので、図1における洗浄装置を5、5−−
−8、8と増加させpHの調節を多様に行えるようにし
てある。本発明で、酸性液とする場合には、例えば、硝
酸、塩酸、硫酸、燐酸等をスケールの種類等によって用
い、アルカリ性液とする場合には、苛性ソーダ(NaO
H),苛性カリ(KOH),等を用いる。また、本発明
においては、液膜のpHをpHメーターで測定し、液膜
のpHが上記した値になるように、水、酸性液、及びア
ルカリ性液を適時組み合わせて適用することが好まし
い。pHを測定する液膜は、ローラ9の両側の液膜2、
3でもよく、また後の実施例2に示すように、ローラ9
後方の液膜18のみでもよい。但し、この場合は、ウェ
ブに裏面のスケールが除去出来ないから、裏面のスケー
ルが少ないか、裏面にスケールがあっても特に問題が生
じないような場合に適用される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 厚さ0.24mm、巾1300mmのアルミニウムウェ
ブを図3に示す装置を用いて処理した。アルミニウムウ
ェブを連続的に走行させ、A槽において、アルミニウム
5%含む10%苛性ソーダ水溶液によってエッチング処
理を行い、洗浄処理槽で洗浄処理を行った後に、B槽に
て、アルミニウム0.1%含む1%硝酸水溶液でデスマ
ット処理を行い、次工程に送った。この際、洗浄処理槽
では、それぞれ2対(ウェブの両側に設けられている)
の洗浄装置11〜14及びローラ16の洗浄装置15に
て、表1に示す処理液をスプレイし、液膜17、18の
pHとローラ16上のスケールの状態を表1に示した。
表1の結果から明らかなように、従来のように、洗浄を
水のみで行った場合には、ローラ16の全面にスケール
〔Al(OH)3 〕が発生していたが、液膜のpHを本
発明で規定している範囲とした場合にはローラにスケー
ルの発生が生じていないことがわかる。また、各洗浄液
として、本発明で用いた洗浄液を用いた場合には、アル
ミニウムウェブの裏面にも何らのスケールが発生してい
なかった。
【0008】実施例2 実施例1と同様なアルミニウムウェブを図3の装置を用
いて処理し、A槽において、アルミニウム1%含む5%
硝酸水溶液を用いて電気化学的粗面化処理を行い、洗浄
処理槽で洗浄後、B槽にて、アルミニウム5%含む10
%苛性ソーダ水溶液にてエッチング処理を行った。この
際も、洗浄処理槽では、それぞれ2対(ウェブの両側に
設けられている)の洗浄装置11〜14及びローラ16
の洗浄装置15にて、表1に示す処理液をスプレイし、
液膜17、18のpHとローラ16上のスケールの状態
を表1に示した。表1の結果から明らかなように、実施
例1と同様に、従来のように、洗浄を水のみで行った場
合には、ローラ16の全面にスケールが発生していた
が、液膜のpHを本発明で規定している範囲とした場合
にはローラにスケールの発生が生じていないことがわか
る。また、各洗浄液として、本発明で用いた洗浄液を用
いた場合には、アルミニウムウェブの裏面のスケールも
除去されていた。
【0009】
【表1】
【0010】実施例3 実施例1と同様なアルミニウムウェブを図4の装置を用
いて処理し、A槽において、アルミニウム1%含む5%
硝酸水溶液を用いて電気化学的粗面化処理を行い、洗浄
処理槽で洗浄後、B槽にて、アルミニウム5%含む10
%苛性ソーダ水溶液にてエッチング処理を行った。この
例では、洗浄処理槽のそれぞれ2対(ウェブの両側に設
けられている)の洗浄装置11〜14は水洗浄とし、膜
液18のpHをpHメーターで測定し、その測定値に応
じてローラ16の洗浄装置15より酸性液またはアルカ
リ性液を供給し、液膜17、18のpHを3.5以下又
は8.5以上にする。このような操作によっても、ロー
ラ16には、スケールの発生は全く生じなかった。
【0011】
【発明の効果】本発明によるときは、金属ウェブの前処
理に起因するスケールが、洗浄処理槽のローラに付着す
るのを完全に防止することができ、製品の品質維持及び
製造の安定化を図ることができるとともに、従来のよう
に、操作を中止してスケールが付着したローラから除去
する等の作業を不要とし、設備のメンテナンスの負荷を
減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する洗浄処理槽の一例を示す概略
断面図。
【図2】本発明を実施する洗浄処理槽の他の一例を示す
概略断面図。
【図3】本発明の実施例1、2で用いた洗浄処理槽を示
す概略断面図。
【図4】本発明の実施例3で用いた洗浄処理槽を示す概
略断面図。
【符号の説明】
1 アルミニウムウェブ、 2、3 液膜、 4 ローラ洗浄装置、 5、5−−−8、8 ウェブ洗浄装置、 9 搬送ローラ、 11−−−14 ウェブ洗浄装置、 15 ローラ洗浄装置、 16 搬送ローラ、 17、18 液膜、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面が汚染された金属ウェブを、洗浄処理
    部に設けられたローラを介して連続的に走行させつつ水
    洗して洗浄する金属ウェブの洗浄方法において、該ロー
    ラと金属ウェブの接触面に形成される液膜のpH値を
    3.5以下または8.5以上に制御することを特徴とす
    る金属ウェブの洗浄方法。
  2. 【請求項2】pH値を制御する方法として、水、酸性
    液、及びアルカリ性液を適時組み合わせて洗浄できる手
    段を金属ウェブの両側に設けて行う請求項1に記載の金
    属ウェブの洗浄方法。
  3. 【請求項3】pH値を制御するに際し、該液膜のpH値
    を測定する装置を設けてpH値を測定する請求項1に記
    載の金属ウェブの洗浄方法。
  4. 【請求項4】金属ウェブが表面処理中の平版印刷版用金
    属支持体である請求項1に記載の金属ウェブの洗浄方
    法。
JP11020611A 1999-01-28 1999-01-28 金属ウェブの洗浄方法 Abandoned JP2000219984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11020611A JP2000219984A (ja) 1999-01-28 1999-01-28 金属ウェブの洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11020611A JP2000219984A (ja) 1999-01-28 1999-01-28 金属ウェブの洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000219984A true JP2000219984A (ja) 2000-08-08
JP2000219984A5 JP2000219984A5 (ja) 2005-07-07

Family

ID=12032070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11020611A Abandoned JP2000219984A (ja) 1999-01-28 1999-01-28 金属ウェブの洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000219984A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100407408B1 (ko) * 2000-12-26 2003-11-28 주식회사 포스코 수세용액 중성화를 이용한 열연강판의 부식 발생 방지방법 및 그 시스템
KR100550286B1 (ko) * 2001-12-21 2006-02-08 재단법인 포항산업과학연구원 전기인가를 이용한 열연강판 부식방지 방법
KR100823619B1 (ko) * 2001-12-21 2008-04-21 재단법인 포항산업과학연구원 질소분사를 이용한 열연강판 부식방지 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100407408B1 (ko) * 2000-12-26 2003-11-28 주식회사 포스코 수세용액 중성화를 이용한 열연강판의 부식 발생 방지방법 및 그 시스템
KR100550286B1 (ko) * 2001-12-21 2006-02-08 재단법인 포항산업과학연구원 전기인가를 이용한 열연강판 부식방지 방법
KR100823619B1 (ko) * 2001-12-21 2008-04-21 재단법인 포항산업과학연구원 질소분사를 이용한 열연강판 부식방지 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101243545B1 (ko) 유리 기판 재생 장치
JP2000219984A (ja) 金属ウェブの洗浄方法
JP2007103565A (ja) 剥離液回収再利用システムおよび剥離液回収再利用方法
JP4564683B2 (ja) 樹脂膜除去装置およびその方法
JP4156787B2 (ja) 金属板洗浄装置、金属板洗浄方法及び金属板処理方法
JP2000219984A5 (ja)
JP4365192B2 (ja) 搬送式基板処理装置
JP6518929B2 (ja) グラビア印刷方法とグラビア印刷装置
KR100222330B1 (ko) 금속박판의 건조장치
CN210272280U (zh) 一种蚀刻和除胶功能一体化装置
JPH059787A (ja) ロ−ル洗浄装置
CN115652305A (zh) 一种带图案的马口铁印刷系统及方法
JP3373109B2 (ja) ティンフリースチールの外観欠陥救済方法
JPH09249980A (ja) 金属材料の湿式エッチング方法
JPH0514031B2 (ja)
CN112680738A (zh) 一种铝合金板带表面处理方法
JP3078581B2 (ja) ケミカルエッチング後の金属薄板の水洗方法及び装置
JPS5849637B2 (ja) ロ−ルに付着するスケ−ルを防止する方法
JP2581947B2 (ja) ウエブ表面の水洗処理方法
JP2008174765A (ja) 鋼帯の電気めっき設備および電気めっき方法
JP3050335B2 (ja) 平版印刷版の製造方法
JP2010052939A (ja) ウェブ洗浄方法、ウェブ洗浄装置、およびウェブ粗面化処理ライン
JP3716456B2 (ja) エッチング部品の製造方法
JPH0270096A (ja) 金属材の連続電解処理方法および装置
JP2004237516A (ja) アルミ支持体の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050720

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20050909