JP2000219752A - 透明樹脂シートおよびその製造方法、透明積層シートおよびその製造方法並びに液晶表示素子用シート - Google Patents

透明樹脂シートおよびその製造方法、透明積層シートおよびその製造方法並びに液晶表示素子用シート

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JP2000219752A
JP2000219752A JP11024715A JP2471599A JP2000219752A JP 2000219752 A JP2000219752 A JP 2000219752A JP 11024715 A JP11024715 A JP 11024715A JP 2471599 A JP2471599 A JP 2471599A JP 2000219752 A JP2000219752 A JP 2000219752A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留位相差が小さくて優れた光学特性を有す
る透明樹脂シートおよびその製造方法、このシートを有
する透明積層シートおよびその製造方法並びにこの透明
積層シートよりなる液晶表示素子用シートを提供するこ
と。 【解決手段】 本発明のシートは、環状オレフィン系熱
可塑性樹脂よりなり、少なくとも一面に表面粗さが0.
01μm以下の平滑面が形成され、厚みが0.05〜3
mmで、残留位相差が20nm以下である。このシート
は、押出機に取り付けられたTダイから溶融状態の環状
オレフィン系熱可塑性樹脂を垂直方向に押し出し、この
環状オレフィン系熱可塑性樹脂を、金属製の冷却用ロー
ルと金属製の冷却用ベルトとによって挟圧することによ
り、冷却用ロールまたは冷却用ベルトに圧着させ、環状
オレフィン系熱可塑性樹脂のガラス転移温度以下の温度
で環状オレフィン系熱可塑性樹脂を冷却用ロールまたは
冷却用ベルトから剥離して得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた光学的特性
を有し、液晶表示素子における複屈折を制御するために
有用であり、容易に透明電極を形成することができる透
明樹脂シートおよびその製造方法、この透明樹脂シート
を用いた透明積層シートおよびその製造方法並びに液晶
表示素子用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子においては、一般に、位相
差補償板(以下、「位相差板」という。)が組み込まれ
ており、このような位相差板としては、延伸光学シート
が使用されている。かかる延伸光学シートにおいては、
通常、原反として高分子シート例えばポリカーボネート
(PC)シート、ポリビニルアルコール(PVA)シー
ト、ポリスルホン(PSf)シートなどの未延伸シート
を延伸して、分子を配向させることにより、所要の位相
差が得られる。
【0003】延伸光学シートの原反として用いられる未
延伸シートの製造方法としては、以下のような方法が提
案されている。 (1)樹脂を溶剤に溶解することにより樹脂溶液を調製
し、この樹脂溶液を無端ベルトまたはベースフィルム上
に流延した後、溶剤の除去処理を行うことにより、無端
ベルトまたはベースフィルム上に樹脂層を形成し、その
後、樹脂層を無端ベルトまたはベースフィルムから剥離
する溶剤キャスト法(特開平4−301415号公報参
照)。 (2)Tダイを取り付けた押出機を用い、このTダイか
ら溶融状態の樹脂を押し出した後、一対のロールによっ
て挟圧する方法(特開平2−61899号公報参照)。
【0004】しかしながら、上記(1)の方法では、シ
ートの製造設備費およびランニングコストが高く、しか
も、作業環境が悪い、という問題がある。また、上記
(2)の方法では、得られるシートには、厚みむら、ダ
イライン、ギヤマークが発生し、また、当該シートの残
留位相差が大きいため、光学的用途に供するシートとし
て十分な特性を有するものが得られない。
【0005】また、最近においては、ポリプロピレン
(PP)の鏡面成形方法として、Tダイから溶融状態で
押出された膜状の樹脂を、キャストドラムと無端金属ベ
ルトとの間で円弧状に挟圧する方法が提案されている
(特開平6−170919号公報)。しかしながら、こ
の方法では、厚みむら、ダイライン、ギヤマークのない
シートを製造することは可能であるが、残留位相差の小
さいシートを得ることは困難である。
【0006】さらに、残留位相差の小さいシートを製造
する方法として、金属製冷却ロールと無端金属ベルトと
によって、シートの巻き取り速度が、金属製冷却ロール
の回転周速度より遅い速度でかつ剥離後にシートが弛ま
ない速度となるよう制御しながら、Tダイから押し出さ
れた溶融状態の樹脂を挟圧する方法が提案されている
(特開平9−290427号公報参照)。しかしなが
ら、溶融状態の樹脂が、Tダイから押し出されてから金
属製冷却ロールと無端金属ベルトとによって挟圧される
までに撓むため、残留位相差が十分に小さいシートが得
られない。また、Tダイから押し出された溶融状態の樹
脂が、金属製冷却ロールおよび無端金属ベルトのいずれ
か一方に先に接触して冷却されるために、得られるシー
トの表面特性、特にシート表面の平滑性が低下する、と
いう問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その第1の目
的は、残留位相差が小さくて優れた光学特性を有する透
明樹脂シートを提供することにある。本発明の第2の目
的は、残留位相差が小さくて優れた光学特性を有する透
明樹脂シートを製造することができる方法を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、残留位相差が小さく
て優れた光学特性を有し、液晶表示素子用シートとして
好適な透明積層シートを提供することにある。本発明の
第4の目的は、残留位相差が小さくて優れた光学特性を
有し、液晶表示素子用シートとして好適な透明積層シー
トを製造することができる方法を提供することにある。
本発明の第5の目的は、残留位相差が小さくて優れた光
学特性を有する液晶表示素子用シートを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の透明樹脂シート
は、環状オレフィン系熱可塑性樹脂よりなり、少なくと
も一面に表面粗さが0.01μm以下の平滑面が形成さ
れ、厚みが0.05〜3mmで、残留位相差が20nm
以下であることを特徴とする。本発明において、「シー
ト」は、一般に「フィルム」と称されるものが含まれる
ものとする。
【0009】本発明の透明樹脂シートにおいては、これ
を構成する環状オレフィン系熱可塑性樹脂が、下記一般
式(1)で表される構造単位を有する重合体または共重
合体であることが好ましい。
【0010】
【化3】
【0011】また、本発明の透明樹脂シートにおいて
は、これを構成する環状オレフィン系熱可塑性樹脂が、
下記一般式(2)で表される構造単位を有する重合体ま
たは共重合体であることが好ましい。
【0012】
【化4】
【0013】本発明の透明樹脂シートの製造方法は、上
記の透明樹脂シートを製造する方法であって、押出機に
取り付けられたTダイから溶融状態の環状オレフィン系
熱可塑性樹脂を垂直方向に押し出し、Tダイから押し出
された環状オレフィン系熱可塑性樹脂を、金属製の冷却
用ロールと金属製の冷却用ベルトとによって挟圧するこ
とにより、当該環状オレフィン系熱可塑性樹脂を当該冷
却用ロールまたは当該冷却用ベルトに圧着させ、その
後、前記環状オレフィン系熱可塑性樹脂のガラス転移温
度以下の温度で当該環状オレフィン系熱可塑性樹脂を前
記冷却用ロールまたは前記冷却用ベルトから剥離するこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の透明積層シートは、上記の透明樹
脂シートと、この透明樹脂シートの平滑面に一体的に積
層された透明電極とを有してなることを特徴とする。本
発明の透明積層シートにおいては、前記透明電極が金属
酸化物膜よりなるものであることが好ましく、更にこの
透明電極を構成する金属酸化物膜がスパッタリングまた
は蒸着により形成されたものであることが好ましい。
【0015】本発明の透明積層シートの製造方法は、上
記の透明積層シートを製造する方法であって、押出機に
取り付けられたTダイから溶融状態の環状オレフィン系
熱可塑性樹脂を垂直方向に押し出し、Tダイから押し出
された環状オレフィン系熱可塑性樹脂を、金属製の冷却
用ロールと金属製の冷却用ベルトとによって挟圧するこ
とにより、当該環状オレフィン系熱可塑性樹脂を当該冷
却用ロールまたは当該冷却用ベルトに圧着させ、その
後、前記環状オレフィン系熱可塑性樹脂のガラス転移温
度以下の温度で当該環状オレフィン系熱可塑性樹脂を前
記冷却用ロールまたは前記冷却用ベルトから剥離するこ
とにより、透明樹脂シートを調製し、この透明樹脂シー
トにおける前記冷却用ロールまたは前記冷却用ベルトと
の剥離面に、透明電極を形成することを特徴とする。
【0016】本発明の液晶表示素子用シートは、上記の
透明積層シートよりなることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。 〈透明樹脂シート〉本発明の透明樹脂シートは、環状オ
レフィン系熱可塑性樹脂よりなるものである。この環状
オレフィン系熱可塑性樹脂は、他の熱可塑性透明樹脂例
えばポリカーボネートやポリスチレンなどと比較して、
分子を配向させたときに、分子の配向による複屈折が生
じにくいため、光学分野における種々の用途などに有用
である。かかる環状オレフィン系熱可塑性樹脂として
は、下記一般式(3)で表される単量体(以下、「特定
単量体」ともいう。)から得られる重合体または共重合
体(以下、「(共)重合体」と表現する。)を用いるこ
とが好ましく、より好ましくは上記一般式(1)で表さ
れる構造単位を有する(共)重合体、特に好ましくは、
上記一般式(2)で表される構造単位を有する(共)重
合体である。
【0018】
【化5】
【0019】具体的には、環状オレフィン系熱可塑性樹
脂として下記(a)〜(e)に示す重合体または共重合
体を好適に用いることができる。 (a)特定単量体の開環重合体(以下、「特定の開環重
合体」ともいう。),(b)特定単量体とこれと共重合
可能な環状単量体(以下、「共重合性環状単量体」とも
いう。)との開環共重合体(以下、「特定の開環共重合
体」ともいう。),(c)特定単量体と不飽和二重結合
含有化合物との飽和共重合体(以下、「特定の飽和共重
合体」ともいう。),(d)特定の開環重合体または特
定の開環共重合体(以下、これらを「特定の開環(共)
重合体」ともいう。)の水素添加(共)重合体,(e)
特定の開環(共)重合体をフリーデルクラフト反応によ
り環化した後、水素添加して得られる水素添加(共)重
合体
【0020】〔特定単量体〕好ましい特定単量体として
は、上記一般式(3)中、R1 およびR3 が水素原子ま
たは炭素数1〜10の炭化水素基であり、R2 およびR
4 が水素原子または一価の有機基であって、R2 および
4 の少なくとも一つは水素原子および炭化水素基以外
の極性基を示し、mが0〜3の整数、pが0〜3の整数
であり、m+pの値が0〜4、更に好ましくは0〜2、
特に好ましくは1であるものを挙げることができる。
【0021】また、特定単量体のうち、R2 およびR4
が下記一般式(4)で表される極性基を有する特定単量
体は、ガラス転移温度が高く、吸湿性が低い環状オレフ
ィン系熱可塑性樹脂が得られる点で好ましい。
【0022】
【化6】
【0023】上記一般式(4)において、R5 はアルキ
ル基であることが好ましい。また、nの値が小さいもの
ほど、得られる環状オレフィン系熱可塑性樹脂のガラス
転移温度が高くなるので好ましく、特にnが0である特
定単量体は、その合成が容易である点で好ましい。
【0024】また、上記一般式(3)において、R1
たはR3 はアルキル基であることが好ましく、より好ま
しくは炭素数が1〜4のアルキル基、さらに好ましくは
炭素数が1〜2のアルキル基、特に好ましくはメチル基
である。更に、このアルキル基が上記一般式(4)で表
される極性基が結合した炭素原子と同一の炭素原子に結
合されていることが好ましい。また、一般式(3)にお
いてmが1である特定単量体は、ガラス転移温度がより
高い熱可塑性樹脂組成物が得られる点で好ましい。
【0025】上記一般式(3)で表わされる特定単量体
の具体例としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、トリシクロ[5.2.1.02,6 ]−8−デセ
ン、テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、ペンタシクロ[6.5.1.13,6 .0
2,7 .09,13]−4−ペン タデセン、ペンタシクロ
[7.4.0.12,5 .199,12.08,13]−3−ペン
タデセン、トリシクロ[4.4.0.12,5 ]−3−ウ
ンデセン、5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、5−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシカル
ボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
シアノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−
メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−エトキシカルボ
ニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8−n−プロポキシカルボニルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8
−イソプロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−n−ブトキ
シカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8−メチル−8−メトキシカル
ボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−
3−ドデセン、8−メチル−8−エトキシカルボニルテ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデ
セン、8−メチル−8−n−プロポキシカルボニルテト
ラシクロ[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−8−イソプロポキシカルボニルテトラ
シクロ[4.4.0.12, 5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8−メチル−8−n−ブトキシカルボニルテトラシ
クロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、
【0026】ジメタノオクタヒドロナフタレン、エチル
テトラシクロドデセン、6−エチリデン−2−テトラシ
クロドデセン、トリメタノオクタヒドロナフタレン、ペ
ンタシクロ[8.4.0.12,5 .19,12.08,13]−
3−ヘキサデセン、ヘプタシクロ[8.7.0.
3,6 .110,17 .112,15 .02,7 .011,16]−4
−エイコセン、ヘプタシクロ[8.8.0.14,7 .1
11,18 .113,16 .03,8 .012,17]−5−ヘンエイ
コセン、5−エチリデンビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、8−エチリデンテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、5−フェニルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、8−フェニル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、
【0027】5−フルオロビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−フルオロメチルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−トリフルオロメチルビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ペンタフルオ
ロエチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5,5−ジフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5,6−ジフルオロビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5,5−ビス(トリフルオロメチル)
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ビ
ス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−メチル−5−トリフルオロメチルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−
トリフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,5,6−トリス(フルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6,6−テ
トラフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,5,6,6−テトラキス(トリフルオロメチ
ル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5
−ジフルオロ−6,6−ビス(トリフルオロメチル)ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフ
ルオロ−5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフ
ルオロ−5−トリフルオロメチルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−フルオロ−5−ペンタフル
オロエチル−6,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジフル
オロ−5−ヘプタフルオロ−iso−プロピル−6−ト
リフルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−クロロ−5,6,6−トリフルオロビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジクロロ−
5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ
−6−トリフルオロメトキシビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5,5,6−トリフルオロ−6−ヘプ
タフルオロプロポキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン、
【0028】8−フルオロテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8−フルオロメチル
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−ジフルオロメチルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−トリフルオ
ロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8−ペンタフルオロエチルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8,8−ジフルオロテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロ
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8,8−ビス(トリフルオロメチル)テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、
8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8−
メチル−8−トリフルオロメチルテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .1 7,10]−3−ドデセン、8,8,9
−トリフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9−トリス(トリフル
オロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12, 5 .1
7,10]−3−ドデセン、8,8,9,9−テトラフルオ
ロテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−
ドデセン、8,8,9,9−テトラキス(トリフルオロ
メチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10
−3−ドデセン、8,8−ジフルオロ−9,9−ビス
(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジフルオロ−
8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,
8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメチルテトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセ
ン、8,8,9−トリフルオロ−9−トリフルオロメト
キシテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3
−ドデセン、8,8,9−トリフルオロ−9−ペンタフ
ルオロプロポキシテトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−3−ドデセン、8−フルオロ−8−ペンタフ
ルオロエチル−9,9−ビス(トリフルオロメチル)テ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデ
セン、8,9−ジフルオロ−8−ヘプタフルオロiso
−プロピル−9−トリフルオロメチルテトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8−
クロロ−8,9,9−トリフルオロテトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、8,9−ジ
クロロ−8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン、
8−(2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル)
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ド
デセン、8−メチル−8−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシカルボニル)テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−3−ドデセンなどを挙げることができ
る。
【0029】これらの特定単量体のうち、8−メチル−
8−メトキシカルボニルテトラシクロ〔4.4.0.1
2,5 .17,10〕−3−ドデセン、8−エチリデンテトラ
シクロ〔4.4.0.12,5 .17,10〕−3−ドデセ
ン、8−エチルテトラシクロ〔4.4.0.12,5 .1
7,10〕−3−ドデセン、ペンタシクロ〔7.4.0.1
2,5 .19,12.08,13〕−3−ペンタデセンは、優れた
耐熱性を有する環状オレフィン系熱可塑性樹脂が得られ
る点で好ましい。
【0030】〔共重合性環状単量体〕特定の開環共重合
体を得るための共重合性環状単量体としては、炭素数が
4〜20、特に5〜12のシクロオレフィンを用いるこ
とが好ましく、その具体例としては、シクロブテン、シ
クロペンテン、シクロヘプテン、シクロオクテン、トリ
シクロ[5.2.1.02,6 ]−3−デセン、5−エチ
リデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエンなど
が挙げられる。
【0031】〔不飽和二重結合含有化合物〕特定の飽和
共重合体を得るための不飽和二重結合含有化合物として
は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、エチレン−非共役ジエン共重合体、ポ
リノルボルネンなどの主鎖に炭素−炭素間二重結合を含
む不飽和炭化水素系ポリマーを用いることができる。
【0032】特定単量体と共重合性環状単量体または不
飽和二重結合含有化合物との使用割合は、特定単量体:
共重合性環状単量体または不飽和二重結合含有化合物
が、重量比で100:0〜50:50であることが好ま
しく、更に好ましくは100:0〜60:40である。
共重合性環状単量体または不飽和二重結合含有化合物の
使用割合が過大である場合には、得られる共重合体のガ
ラス転移温度が低下し、その結果、樹脂の耐熱性が低下
するため、目的とする耐熱性の高いシートを得ることが
困難となる。
【0033】〔開環重合触媒〕特定単量体の開環重合反
応はメタセシス触媒の存在下に行われる。このメタセシ
ス触媒は、タングステン化合物、モリブデン化合物およ
びレニウム化合物から選ばれた少なくとも1種の金属化
合物(以下、「(a)成分」という。)と、デミングの
周期律表IA族元素(例えばLi、Na、Kなど)、II
A族元素(例えばMg、Caなど)、IIB族元素(例え
ばZn、Cd、Hgなど)、III B族元素(例えばB、
Alなど)、IVA族元素(例えばTi、Zrなど)ある
いはIVB族元素(例えばSi、Sn、Pbなど)の化合
物であって、少なくとも1つの当該元素−炭素結合ある
いは当該元素−水素結合を有するものから選ばれた少な
くとも1種の化合物(以下、「(b)成分」という。)
との組み合わせからなるものであり、触媒活性を高める
ために添加剤(以下、「(c)成分」という。)が含有
されていてもよい。
【0034】上記(a)成分を構成する好適な金属化合
物の具体例としては、WCl6 、MoCl5 、ReOC
3 などの特開平1−240517号公報に記載の金属
化合物を挙げることができる。上記(b)成分を構成す
る化合物の具体例としては、n−C4 9 Li、(C 2
5 3 Al 、(C2 5 2 AlCl、(C2 5
1.5 AlCl1.5 、(C2 5 )AlCl2 、メチルア
ルモキサン、LiHなどの特開平1−240517号公
報に記載の化合物を挙げることができる。上記(c)成
分としては、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、
アミン類などを好適に用いることができるが、その他に
特開平1−240517号公報に示される化合物を用い
ることができる。
【0035】〔水素添加〕本発明の透明樹脂シートを構
成する環状レフィン系熱可塑性樹脂としては、上記の特
定の(共)開環重合体および特定の飽和共重合体の他
に、特定の(共)開環重合体に水素添加して得られる水
素添加(共)重合体、および特定の(共)開環重合体を
フリーデルクラフト反応により環化した後、これに水素
添加して得られる水素添加(共)重合体を用いることが
できる。このような水素添加(共)重合体は、優れた熱
安定性を有するものであるため、成形加工を行う際や製
品として使用する際に、加熱によってその特性が劣化す
ることを防止することができる。ここに、水素添加
(共)重合体における水素添加率は、通常50%以上、
好ましく70%以上、より好ましくは90%以上、更に
好ましくは95%以上、特に好ましくは97%以上であ
る。
【0036】本発明の透明樹脂シートを構成する環状オ
レフィン系熱可塑性樹脂は、30℃のクロロホルム中で
測定した固有粘度(ηinh )が0.2〜5.0dl/g
であることが好ましい。また、環状オレフィン系熱可塑
性樹脂の平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)で測定されるポリスチレン換算の
数平均分子量(Mn)が8,000〜100,000、
重量平均分子量(Mw)が20,000〜300,00
0の範囲のものが好適である。更に、環状オレフィン系
熱可塑性樹脂のビカット軟化点は、160℃以上である
ことが好ましい。
【0037】本発明の透明樹脂シートは、少なくとも一
面が平滑面であり、その表面粗さRaは0.01μm以
下とされ、好ましくは0.008μm以下である。表面
粗さが0.01μmを超える場合には、表面の平滑性が
低いため、液晶ディスプレイに組み込んだときに、その
表示画面にむらが発生しやすくなる。
【0038】また、本発明の透明樹脂シートは、その厚
みが0.05〜3mmであり、好ましくは0.1〜2m
mであり、特に好ましくは0.2〜1mmである。厚み
が0.05mm未満である場合には、厚みや残量位相差
の均一性が高い透明樹脂シートを得ることが困難とな
り、また、後述する製造方法において、冷却用ベルトが
消耗しやすくなる。一方、厚みが3mmを超える場合に
は、残留位相差の小さい透明樹脂シートを得ることが困
難となる。
【0039】また、本発明の透明樹脂シートは、その残
留位相差は20nm以下であり、好ましくは15nm以
下、特に好ましくは10nm以下である。残留位相差が
20nmを超える場合には、液晶表示素子に組み込んだ
ときに、高いコントラストを得ることが困難となり、ま
た、コントラストむらなどが発生しやすくなるため、好
ましくない。
【0040】更に、本発明の透明樹脂シートは、その全
光線透過率が85%以上、特に90%以上のものである
ことが好ましい。
【0041】本発明の透明樹脂シートは、その厚み、表
面粗さおよひ残留位相差が特定の範囲にあるため、優れ
た光学特性を有するものであり、しかも、環状オレフィ
ン系熱可塑性樹脂よりなるため、他の透明樹脂例えば、
ポリスチレンやポリメチルメタクリレートなどと比較し
て、透明電極を容易に形成することができる。このよう
な透明樹脂シートを用いることにより、コントラストが
大きくて鮮明な画像を表示することができる液晶表示素
子が得られる。
【0042】上記の透明樹脂シートは、以下のようにし
て製造することができる。図1は、本発明の透明樹脂シ
ートの製造方法に用いられる製造装置の一例における概
略を示す説明図である。この図において、10は押出
機、11は、押出機10の先端に取り付けられたTダイ
であり、このTダイ11は、その吐出口12が下方を向
くよう配置されている。Tダイ11としては、マニホー
ルドダイ、フィッシュテールダイ、コートハンガーダイ
などを用いることができ、これらの中では、コートハン
ガーダイが好ましい。Tダイ11の材質としては、SC
M系の鋼鉄、SUSなどのステンレス材などが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。また、Tダイ
11としては、その表面にクロム、ニッケル、チタンな
どのメッキが施されたもの、PVD(Physical
Vapor Deposition)法などにより、
TiN、TiAlN、TiC、CrN、DLC(ダイア
モンド状カーボン)などの被膜が形成されたもの、その
他のセラミックスが溶射されたもの、表面が窒化処理さ
れたものなどを用いることができる。このようなTダイ
は、表面硬度が高く、樹脂との摩擦が小さいため、得ら
れる透明樹脂シートに、焼けゴミなどが混入することを
防止することができると共に、ダイラインが発生するこ
とを防止するができる点で、好ましい。
【0043】Tダイ11の下方には、金属製の冷却用ロ
ール20および金属製無端ベルトよりなる冷却用ベルト
30が、互いに圧接された状態で、かつ、両者の接触端
EがTダイ11の吐出口12の直下に位置された状態で
配置されている。
【0044】冷却用ロール20は、内部に加熱手段およ
び冷却手段を有するものであり、その表面粗さは0.5
μm以下、特に、0.3μm以下であることが好まし
い。冷却用ロール20としては、金属ロールにメッキが
施されたものを用いることが好ましく、クロムメッキ、
無電解ニッケルメッキなどが施されたものが特に好まし
い。
【0045】冷却用ベルト30としては、継ぎ目のない
ものを用いことが好ましい。継ぎ目を有する冷却用ベル
トを用いる場合には、得られる透明樹脂シートに継ぎ目
の跡が形成されるため好ましくない。また、冷却用ベル
ト30は、その表面粗さが0.3μm以下の鏡面仕上げ
を施したものを用いることが好ましい。また、冷却用ベ
ルト30の厚さは0.6 〜1.2mmが好ましい。こ
の厚みが0.6mm未満である場合には、当該ベルトが
変形しやすくなるため好ましくない。一方、この厚みが
1.2mmを超える場合には、当該ベルトは可撓性が小
さいものとなるため好ましくない。冷却用ベルト30を
構成する材料としては、ステンレスなどを用いることが
できる。
【0046】この冷却用ベルト30は、その内面に接す
るよう設けられた第1の保持ロール31、第2の保持ロ
ール32および第3の保持ロール33によって、冷却用
ロール20に圧接された状態で、かつ、張力が作用され
た状態で保持されている。
【0047】第1の保持ロール31は、冷却用ロール2
0と実質的に同一の高さレベルにおいて、当該冷却用ロ
ール20に僅かに離間して平行に並ぶよう配置されてい
る。この第1の保持ロール31は、その表面がシリコン
ゴムまたその他の耐熱性を有するエラストマーなどによ
って被覆されていることが好ましく、その被覆層の厚み
は5〜15mmであることがさらに好ましい。このよう
な被覆層を設けることにより、冷却用ロール20と冷却
用ベルト30とによって環状オレフィン系熱可塑性樹脂
を挟圧したときに、当該樹脂に作用する圧縮応力が緩和
されるため、得られる透明樹脂シートにおける残留歪み
による位相差の増加を防止することができる。また、第
1の保持ロールは、内部に加熱手段および冷却手段を有
するものであることが好ましい。
【0048】第2の保持ロール32は、冷却用ロール2
0の下方において当該冷却用ロール20に平行に並ぶよ
う配置されている。この第2の保持ロールは、冷却用ロ
ール20と冷却用ベルト30との接触距離を調整するた
めの接触距離調整用ロールであり、例えば冷却用ロール
20の中心軸を基準として円弧状に移動可能に設けられ
ている。
【0049】第3の保持ロール33は、第1の保持ロー
ル31の下方において冷却用ロール20に平行に並ぶよ
う配置されている。この第3の保持ロール33は、冷却
用ベルト30の張力を調整するための張力調整用ロール
であり、例えば冷却用ロール20の中心軸を基準として
円弧状に移動可能に設けられている。
【0050】40は、冷却用ベルト30に圧着された環
状オレフィン系熱可塑性樹脂を当該冷却用ベルト30か
ら剥離するための剥離用ロールであって、冷却用ロール
20と第2の保持ロール32との間において当該冷却用
ロール20に平行に並ぶよう配置されている。
【0051】以上において、冷却用ロール20および冷
却用ベルト30は、Tダイ11に可能な限り近接して配
置されていることが好ましく、例えばTダイ11の吐出
口12から、冷却用ロール20と冷却用ベルト30との
接触端Eまでを結ぶ垂線の距離Dが300mm以下、特
に、250mm以下であることが好ましい。この距離D
が300mmを超える場合には、Tダイ11の吐出口1
2から吐出した溶融状態の環状オレフィン系熱可塑性樹
脂が、冷却用ロール20と冷却用ベルト30とによって
挟圧されるまでに著しく冷却されるため、残留歪みによ
る位相差が生じやすくなる。また、冷却用ロール20と
冷却用ベルト30との接触距離は、好ましくは20cm
以上であり、特に好ましくは25cm以上である。この
接触距離が20cm未満である場合には、冷却用ロール
20と冷却用ベルト30とによって樹脂を十分に冷却す
ることができない場合がある。
【0052】そして、本発明においては、上記の装置に
より、次のようにして透明樹脂シートが製造される。図
2に示すように、押出機10により溶融された環状オレ
フィン系熱可塑性樹脂Rが、Tダイ11の吐出口12か
ら垂直方向である下方に向かってシート状に押し出され
る。その後、図3に示すように、押し出された環状オレ
フィン系熱可塑性樹脂Rが、冷却用ロール20と冷却用
ベルト30とによって挟圧され、これにより、当該環状
オレフィン系熱可塑性樹脂Rが冷却用ベルト30の表面
に圧着されて冷却される。そして、図4に示すように、
冷却用ベルト30の表面に圧着された環状オレフィン系
熱可塑性樹脂Rが、剥離用ロール40によって冷却用ベ
ルト30の表面から剥離されることにより、透明樹脂シ
ートSが製造される。
【0053】本発明においては、冷却用ベルト30の表
面に圧着された環状オレフィン系熱可塑性樹脂Rを、そ
のガラス転移温度以下の温度となるまで冷却した後、当
該冷却ベルト30からから剥離することが必要とされ
る。環状オレフィン系熱可塑性樹脂Rをそのガラス転移
温度を超える温度で剥離した場合には、剥離する際にあ
るいは剥離した後に、残留歪みによる位相差が生じるた
め、目的とする透明樹脂シートSが得られない。
【0054】環状オレフィン系熱可塑性樹脂の加工温度
すなわち押出機10およびTダイ11の設定温度は、流
動性が均一な溶融状態の樹脂をTダイ11から吐出させ
ることができ、樹脂の劣化を抑制することができる観点
から、当該環状オレフィン系熱可塑性樹脂のガラス転移
温度をTgとしたとき、Tg+100℃以上でTg+2
00℃以下であることが好ましい。加工温度がTg+1
00℃未満である場合には、環状オレフィン系熱可塑性
樹脂Rの流動性が不均一なため、Tダイ11から安定的
に吐出せず、得られる透明樹脂シートSに厚みムラなど
が生じやすくなり好ましくない。一方、加工温度がTg
+200℃を超える場合には、環状オレフィン系熱可塑
性樹脂の分子鎖が切断したり、Tダイ11から吐出され
た際に酸化したりすることにより、当該環状オレフィン
系熱可塑性樹脂が劣化しやすくなる。
【0055】冷却用ロール20の表面温度は、用いられ
る環状オレフィン系熱可塑性樹脂Rのガラス転移点をT
gとしたとき、Tg−30℃以上であることが好まし
い。冷却用ロール20の表面温度が、Tg−30℃未満
である場合には、環状オレフィン系熱可塑性樹脂Rが当
該冷却用ロール20によって急冷されてしまうため、残
留歪みによる位相差が生じやすくなる。また、同様の理
由から、第1の保持ロール31の表面温度はTg−30
℃以上であることが好ましい。
【0056】透明樹脂シートSの引き取り速度は、冷却
用ロール20の回転周速度より低いことが好ましく、具
体的には、冷却用ロール20の回転周速度をV1、透明
樹脂シートSの引き取り速度をV2としたとき、比V2
/V1が0.7〜0.99であることが好ましく、より
好ましくは0.75〜0.9、、特に好ましくは0.8
〜0.85である。この比V2/V1が0.7未満であ
る場合には、シートに垂れなどが生じやすく、一方、こ
の比V2/V1が0.99を超える場合には、シートに
過大な張力が作用し、当該シートが破断したりすること
がある。
【0057】このような方法によれば、溶融状態の環状
オレフィン系熱可塑性樹脂RをTダイ11から垂直方向
である下方に向かって押し出すことにより、押し出され
た環状オレフィン系熱可塑性樹脂Rが重力によって撓む
ことが防止され、しかも、冷却用ベルト30に圧着され
た環状オレフィン系熱可塑性樹脂Rをそのガラス転移温
度以下となる温度で剥離するため、残留位相差が小さい
透明樹脂シートを製造することができる。しかも、Tダ
イ11から押し出された溶融状態の環状オレフィン系熱
可塑性樹脂Rが、冷却用ロール20および冷却用ベルト
のいずれか一方に先に接触することがないため、表面粗
さの小さい所期の表面特性を有する透明樹脂シートを製
造することができる。
【0058】これに対して、溶融状態の環状オレフィン
系熱可塑性樹脂RをTダイ11から例えば水平方向に押
し出す場合には、押し出された環状オレフィン系熱可塑
性樹脂Rが重力によって撓むため、残留歪みによる位相
差が生じやすく、しかも、Tダイから押し出された溶融
状態の樹脂が、冷却用ロールおよび冷却用ベルトのいず
れか一方に先に接触して冷却されるために、所期の透明
樹脂シートが得られない。
【0059】以上の方法は、溶融状態の環状オレフィン
系熱可塑性樹脂をTダイから下方に向かって押し出す例
であるが、本発明においては、溶融状態の環状オレフィ
ン系熱可塑性樹脂の押し出し方向は上方であってもよ
い。また、環状オレフィン系熱可塑性樹脂を冷却用ロー
ルと冷却用ベルトとによって挟圧することにより、当該
環状オレフィン系熱可塑性樹脂を冷却用ロールに圧着し
てもよい。
【0060】〈透明積層シート〉本発明の透明積層シー
トは、上記の透明樹脂シートの平滑面に透明電極が一体
的に積層されてなるものである。透明電極は金属酸化物
膜であることが好ましく、その具体例としては、ITO
(インジウム−酸化スズ)膜、AZO(アルミニウムド
ープ酸化亜鉛)膜などが挙げられ、好ましくはITO膜
である。ITO膜を構成するインジウム、スズの構成比
率は、特に限定されないが、後工程におけるエッチング
処理などが容易である点で、インジウムが70〜98重
量%、特に、80〜95重量%のものが好ましい。
【0061】このような透明積層シートは、以下のよう
にして製造することができる。先ず、前述の方法によ
り、透明樹脂シートを調製し、次いで、この透明樹脂シ
ートにおける冷却用ベルトとの剥離面に、金属酸化物膜
よりなる透明電極を形成する。この金属酸化物膜を形成
する方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法など
が挙げられる。この中では、スパッタリング法が、金属
酸化物膜を形成する際に透明樹脂シートの温度上昇が小
さい点で、好ましい。また、スパッタリング法を利用す
る場合には、金属酸化物膜を形成する際に、冷却水など
によって透明樹脂シートをTg−50℃以下となる温度
に冷却しながら行うことがより好ましい。なお、真空蒸
着法を利用する場合には、金属酸化物膜を形成する際
に、透明樹脂シートの温度がガラス転移温度以上に上昇
しやすく、これにより、当該透明樹脂シートの変形など
が生じることがあるため、注意が必要である。
【0062】上記の透明積層シートによれば、残留位相
差が小さいため、コントラストが大きくて鮮明な画像を
表示することができる液晶表示素子が得られる。また、
ガラス製の積層シートと比較して比重が小さいものであ
るため、この透明積層シートを液晶表示素子用シートと
して用いることにより、当該液晶表示素子が搭載される
機器の軽量化を図ることができる。従って、本発明の透
明積層シートは、携帯機器やモバイル機器と称される小
型機器などに使用する材料として好適なものである。
【0063】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また、以下の実施例において、環状オレフィン系
熱可塑性樹脂として、下記式(i)で表される繰り返し
単位を有する特定の開環重合体を用いた。この特定の開
環重合体は、ガラス転移温度が165℃、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)で測定されるポ
リスチレン換算の数平均分子量(Mn)が25000、
重量平均分子量(Mw)が102000、クロロホルム
中で測定した固有粘度(ηinh )が0.49dl/g、
260℃におけるメルトフローレートが5.0g/10
minのものである。
【0064】
【化7】
【0065】〈実施例1〉図1に示す構成の装置を用
い、下記の条件により厚みが0.4mmの透明樹脂シー
トを製造した。 Tダイの吐出口から冷却用ロールと冷却用ベルトとの接
触端までを結ぶ垂線の距離D:240mm, 冷却用ロールと冷却用ベルトとの接触距離:24cm, 押出機:シリンダー内径;40mm,スクリューのL/
D;32、シリンダー設定温度;300℃,押し出し量
18kg/hr, Tダイ:コートハンガーマニーホールド型であって、表
面にクロムメッキが施されているもの,吐出口の幅50
0mm,吐出口のリップ間隔;0.8mm,設定温度;
300℃, 冷却用ロール:表面粗さ;0.1μm,表面温度;16
0℃, 冷却用ベルト:厚み;1mm,表面粗さ;0.1μm, 第1の保持ロール:厚みが10mmのシリコーンゴムよ
りなる被覆層が形成されてなるもの,表面温度;160
℃, 冷却用ロールの周速度:2.0m/min, シートの引き取り速度:1.7m/min, 剥離時のシートの温度:145℃
【0066】得られた透明樹脂シートについて、その残
留位相差を王子計測(株)製「KOBRA−21AD
H」により測定すると共に、当該透明樹脂シートにおけ
る冷却ベルトとの剥離面の表面粗さを小坂研究所製「E
T−30」により測定した。結果を表1に示す。
【0067】上記の透明樹脂シートにおける冷却ベルト
との剥離面に、スパッタリング法によって厚みが0.5
μmのITO膜よりなる透明電極を形成することによ
り、透明積層シートを製造した。透明電極の抵抗値は1
-3Ω・cmであり、透明積層シートの光線透過率は8
5%であった。この透明積層シートを、常法によりST
N液晶表示素子に取付け、白黒画像を表示し、そのコン
トラストむらを目視により判定した。結果を表1に示
す。
【0068】〈実施例2〉冷却用ロールの周速度を5.
5m/min,シートの引き取り速度を5m/minに
変更したこと以外は、実施例1と同様の条件により、厚
み0.13mmの透明樹脂シートを製造し、その残留位
相差および冷却ベルトとの剥離面の表面粗さを測定し
た。結果を表1に示す。得られた透明樹脂シートに、実
施例1と同様にして透明電極を形成することにより透明
積層シートを製造し、STN液晶表示素子に取付けたと
きの評価を行った。結果を表1に示す。
【0069】〈比較例1〉図5に示す構成の装置を用い
たこと以外は実施例1と同様の条件により、厚み0.4
mmの透明樹脂シートを製造し、その残留位相差および
冷却ベルトとの剥離面の表面粗さを測定した。結果を表
1に示す。
【0070】上記の装置を具体的に説明すると、図5に
おいて、80は押出機、81は押出機80の先端に取り
付けられたTダイである。90は、Tダイの前方に設け
られた金属製の冷却用ロール、91は、冷却用ロール9
0の上側に圧接するよう設けられた金属製無端ベルトよ
りなる冷却用ベルト、92、93および94は、それぞ
れ冷却用ベルトを保持するための第1の保持ロール、第
2の保持ロールおよび第3の保持ロールである。95は
一対のシート引き取り用ロールである。Tダイ81は、
その吐出口82が水平方向(図において右方)を向くよ
う配置されている。冷却用ロール90および冷却用ベル
ト91は、その接触部FがTダイ81の吐出口82と同
一の高さレベルに位置するよう配置されている。押出機
80、Tダイ81、冷却用ロール90、冷却用ベルト9
1、第1の保持ロール92、第2の保持ロール83およ
ひ第3の保持ロールの具体的な構成は、実施例1で使用
した製造装置と同様である。この装置においては、図6
に示すように、溶融状態のオレフィン系熱可塑性樹脂R
が、Tダイ81から水平方向(図において右方)に押し
出され、冷却用ロール90と冷却用ベルト91とによっ
て挟圧されることにより、当該冷却用ベルト91に圧着
され、引き取り用ローラにより引き取られることによ
り、冷却用ベルト91から剥離されて透明樹脂シートS
が得られる。
【0071】得られた透明樹脂シートに、実施例1と同
様にして透明電極を形成することにより透明積層シート
を製造し、STN液晶表示素子に取付けたときの評価を
行った。結果を表1に示す。
【0072】〈比較例2〉図5に示す構成の装置を用い
たこと以外は実施例2と同様の条件により、厚み0.1
3mmの透明樹脂シートを製造し、その残留位相差およ
び冷却ベルトとの剥離面の表面粗さを測定した。結果を
表1に示す。得られた透明樹脂シートに、実施例1と同
様にして透明電極を形成することにより透明積層シート
を製造し、STN液晶表示素子に取付けたときの評価を
行った。結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】上記の表1から明らかなように、実施例1
および実施例2によれば、表面粗さが小さい平滑面を有
し、残留位相差が小さくて優れた光学特性を有する透明
樹脂シートが得られた。また、当該透明樹脂シートから
得られた透明積層シートを液晶表示素子用シートとして
用いることにより、コントラストむらのない画像を表示
することができる。これに対し、比較例1および比較例
2においては、押し出された樹脂が重力によって撓み、
しかも、Tダイから押し出された溶融状態の樹脂が、冷
却用ロールに先に接触して冷却されるために、得られた
シートは残留位相差が大きく、表面粗さが大きいもので
あり、光学用のシートとしては不適当なものであった。
また、当該透明樹脂シートから得られた透明積層シート
を液晶表示素子用シートとして用いると、得られる画像
はコントラストむらを有するものであった。
【0075】
【発明の効果】本発明の透明樹脂シートは、残留位相差
が小さくて優れた光学特性を有するものである。本発明
の透明樹脂シートの製造方法によれば、残留位相差が小
さくて優れた光学特性を有する透明樹脂シートを確実に
製造することができる。
【0076】本発明の透明積層シートは、残留位相差が
小さくて優れた光学特性を有し、液晶表示素子用シート
として好適なものである。本発明の透明積層シートの製
造方法によれば、残留位相差が小さくて優れた光学特性
を有し、液晶表示素子用シートとして好適な透明積層シ
ートを製造することができる。本発明の液晶表示素子用
シートは、残留位相差が小さくて優れた光学特性を有す
るものであるため、コントラストむらのない画像を表示
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明樹脂シートの製造方法に用いられ
る製造装置の一例における概略を示す説明図である。
【図2】図1に示す装置において、Tダイから溶融状態
の樹脂が押し出された状態を示す説明図である。
【図3】図1に示す装置において、Tダイから押し出さ
れた溶融状態の樹脂が、冷却用ロールと冷却用ベルトと
によって挟圧された状態を示す説明図である。
【図4】図1に示す装置において、冷却用ベルトから透
明樹脂シートが剥離された状態を示す説明図である。
【図5】比較例において使用した製造装置の概略を示す
説明図である。
【図6】図5に示す製造装置により、透明樹脂シートが
製造される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 押出機 11 Tダイ 12 吐出口 20 冷却用ロール 30 冷却用ベルト 31 第1の保持ロール 32 第2の保持ロール 33 第3の保持ロール 40 剥離用ロール E 接触端 R 環状オレフィン系熱可塑性樹脂 S 透明樹脂シート 80 押出機 81 Tダイ 82 吐出口 90 冷却用ロール 91 冷却用ベルト 92 第1の保持ロール 93 第2の保持ロール 94 第3の保持ロール 95 引き取り用ロール F 接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊沢 英明 東京都中央区築地2丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 2H090 JA09 JB03 JB07 KA08 LA01 4F071 AA12X AA39 AA39X AA86 AG19 AG22 AG29 AH12 BB06 BC01 BC12 BC16 BC17 4F202 AA03A AG01 CA03 CB02 4F205 AA03A AG01 GA07 GB02 GC07 GF24 GN01 GN04 GN18 GN29 4J002 BK001 GF00 GP00 GQ00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状オレフィン系熱可塑性樹脂よりな
    り、少なくとも一面に表面粗さが0.01μm以下の平
    滑面が形成され、厚みが0.05〜3mmで、残留位相
    差が20nm以下であることを特徴とする透明樹脂シー
    ト。
  2. 【請求項2】 環状オレフィン系熱可塑性樹脂が、下記
    一般式(1)で表される構造単位を有する重合体または
    共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の透明
    樹脂シート。 【化1】
  3. 【請求項3】 環状オレフィン系熱可塑性樹脂が、下記
    一般式(2)で表される構造単位を有する重合体または
    共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の透明
    樹脂シート。 【化2】
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の透明樹脂シートを製造する方法であって、 押出機に取り付けられたTダイから溶融状態の環状オレ
    フィン系熱可塑性樹脂を垂直方向に押し出し、 Tダイから押し出された環状オレフィン系熱可塑性樹脂
    を、金属製の冷却用ロールと金属製の冷却用ベルトとに
    よって挟圧することにより、当該環状オレフィン系熱可
    塑性樹脂を当該冷却用ロールまたは当該冷却用ベルトに
    圧着させ、 その後、前記環状オレフィン系熱可塑性樹脂のガラス転
    移温度以下の温度で当該環状オレフィン系熱可塑性樹脂
    を前記冷却用ロールまたは前記冷却用ベルトから剥離す
    ることを特徴とする透明樹脂シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の透明樹脂シートと、この透明樹脂シートの平滑面に一
    体的に積層された透明電極とを有してなることを特徴と
    する透明積層シート。
  6. 【請求項6】 透明電極が金属酸化物膜よりなることを
    特徴とする請求項5に記載の透明積層シート。
  7. 【請求項7】 透明電極を構成する金属酸化物膜がスパ
    ッタリングまたは蒸着により形成されたものであること
    を特徴とする請求項6に記載の透明積層シート。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    の透明積層シートを製造する方法であって、 押出機に取り付けられたTダイから溶融状態の環状オレ
    フィン系熱可塑性樹脂を垂直方向に押し出し、 Tダイから押し出された環状オレフィン系熱可塑性樹脂
    を、金属製の冷却用ロールと金属製の冷却用ベルトとに
    よって挟圧することにより、当該環状オレフィン系熱可
    塑性樹脂を当該冷却用ロールまたは当該冷却用ベルトに
    圧着させ、 その後、前記環状オレフィン系熱可塑性樹脂のガラス転
    移温度以下の温度で当該環状オレフィン系熱可塑性樹脂
    を前記冷却用ロールまたは前記冷却用ベルトから剥離す
    ることにより、透明樹脂シートを調製し、 この透明樹脂シートにおける前記冷却用ロールまたは前
    記冷却用ベルトとの剥離面に、透明電極を形成すること
    を特徴とする透明積層シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    の透明積層シートよりなることを特徴とする液晶表示素
    子用シート。
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