JP2000219378A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

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JP2000219378A
JP2000219378A JP2047599A JP2047599A JP2000219378A JP 2000219378 A JP2000219378 A JP 2000219378A JP 2047599 A JP2047599 A JP 2047599A JP 2047599 A JP2047599 A JP 2047599A JP 2000219378 A JP2000219378 A JP 2000219378A
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sheet
roller
driven roller
driven
driving
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JP2047599A
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Susumu Murakami
進 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真方式画像形成装置における画像記録
後のシートを、排紙トレイ上に正確に積載してスタッキ
ング性能を向上すること。 【解決手段】 少なくとも外周面が弾発性を有するゴム
から成る直円筒状の駆動側ローラを連続的に回転駆動
し、従動側ローラとの間でシートを挟持する。従動側ロ
ーラは、その外周面に、軸線方向に延びる複数の突起が
周方向に順次的に形成され、その突起の傾斜面は、ほぼ
半径方向に延び、少なくとも突起またはその外周面は、
硬質合成樹脂製である。駆動側と従動側の各ローラによ
って挟持されたシートの搬送方向上流側の後端面は、前
記傾斜面によって下方に叩き落とされ、その落下速度が
増大され、排紙トレイ上に正確に整えられて積載され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ、ファクシミリ装置および印刷機などの画像形成
装置における記録紙、ならびに紙幣を計数する装置にお
ける紙幣などのシートを搬送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置における記録紙の搬送路に
配置される一対のローラは、従来から、駆動源によって
駆動される駆動側ローラと、この駆動側ローラに圧接し
て駆動側ローラの回転に従って回転する従動側ローラと
を有し、従動側ローラは、駆動側ローラの駆動によって
記録紙を大きな力で搬送することができるようにするた
めに、駆動側ローラに向けて弾発的な圧力が与えられた
状態となっている。
【0003】典型的な先行技術は、実開平6−1416
6公開公報に開示され、その構成は図10にも示されて
いる。画像形成装置の排紙直前の位置には、図10に示
されるシート排出ローラ装置41が配設され、画像形成
済の記録紙を、装置本体内部から装置外のトレイ上に排
出する。排紙ローラ装置41では、従動側ローラ42の
幅を、駆動側ローラ43の幅よりも大きく形成するとと
もに、駆動側ローラ43から軸線方向に外れた従動側ロ
ーラ42の外周面に、周方向に間隔をあけて複数の突起
44が形成される。
【0004】この先行技術によれば、従動側ローラ42
の突起44によって、ローラ42,43間の圧接部を外
れた記録紙の後端部、すなわち搬送方向上流側の端面
が、はじかれるので、記録紙の後端を、ローラ42,4
3上に残すことはなく、記録紙をトレイ側へ確実に送
り、積載することができる。
【0005】図10に示される先行技術の新たな問題
は、近年のように小形化された画像形成装置において生
じる。記録紙は、給紙カセットなどが配設された給紙部
から、感光体ドラム、転写器、定着装置などが配設され
た画像形成部、および排紙ローラが配設される排紙部の
各部にまたがった状態で搬送されることがある。この構
成では、突起44がある従動側ローラでは、突起44の
ある部分の周速度と突起44のない部分の周速度とが異
なるので、用紙搬送速度に差が発生する。その結果、こ
の記録紙搬送速度差が画像形成部における画像の転写動
作や定着動作に影響を来し、印字の転写ブレや、定着ブ
レを引き起こしたりする。また、突起のある部分とない
部分とで、記録紙を担持するローラ径が異なることとな
るので、記録紙にシワ、ウネリ、折れ等の不具合が発生
するおそれもある。
【0006】従来からの卓上形の複写機およびプリンタ
などでは、設置スペースをさらに小さくするために、給
紙部から給紙した記録紙を、下方から上方に搬送しなが
ら感光体ドラムと転写器との間の挟持部に搬送し、いわ
ゆる縦形搬送方式が採用される。感光体ドラムと転写器
との挟持部の上流側には、レジストローラまたはPS
(Position Stop)ローラと呼ばれる一対のローラが配
置され、記録紙を感光体ドラムと転写器との挟持部へ送
り出すタイミングを、感光体ドラム上に顕像化されたト
ナー像の先端位置が記録紙の先端位置と一致するように
調整する働きをする。このような一対のローラは、金属
または合成樹脂などから成る直円柱状の丸ローラから成
る駆動側ローラおよび従動側ローラである。
【0007】先行技術では、このようなローラにおいて
記録紙の弾発力に起因して、印字ブレが顕著に現れると
いう問題がある。その理由を述べる。記録紙の一対のロ
ーラによる挟持位置と、感光体ドラムと転写器とにおけ
る記録紙の案内位置とは、記録紙が円弧状に弯曲するよ
うに記録紙の厚み方向にずれて配置されている。したが
って記録紙の後端が、ローラの挟持位置から離間すると
き、記録紙の腰の力によって記録紙の後端が弾発的に急
激にはじいて、ローラの外周面から離間する。このと
き、衝撃力が記録紙に作用し、感光体ドラムと転写器と
の間の案内位置で印字転写性能に悪影響を及ぼし、印字
ブレが生じる。記録紙の後端の弾発的に急激な変位によ
って、その記録紙の後端部が記録紙案内片に衝突し、異
常音を発生することもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
紙および紙幣などのシートに不所望なシワ、ウネリ、折
れなどの不具合を発生させることなく、またシートの弾
発的な変位による衝撃力を発生させることなく、シート
の搬送方向上流側の端面である後端面を、円滑に搬送す
ることができるようにしたシート搬送装置を提供するこ
とである。
【0009】本発明の他の目的は、画像記録後のシート
を、正確に積載してスタッキング性能を向上し、または
シートの形成される画像品質を向上することができるよ
うにした画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周面の外径
が軸線方向に一様な円形である駆動側ローラと、駆動側
ローラとの間でシートを挟持する従動側ローラであっ
て、その従動側ローラの軸線まわりに回転可能に設けら
れ、外周面には、軸線方向に延びる複数の突起が、周方
向に順次的に形成され、各突起は、シートの搬送方向上
流側の端部に接触する傾斜面35a,35bを有し、各
突起の半径方向外方端は、軸線方向に一様な外径を有す
る仮想円上にある従動側ローラと、駆動側ローラを、そ
の駆動側ローラの軸線まわりに回転駆動する駆動手段と
を含むことを特徴とするシート搬送装置である。
【0011】本発明に従えば、駆動側ローラは、軸線方
向に一様な円形である外周面の外径を有し、すなわち直
円柱状または直円筒状に形成され、その軸線まわりに回
転駆動される。従動側ローラは、軸線方向に一様な外径
を有する仮想円、すなわち直円柱状または直円筒状であ
る突起の半径方向外方端を有し、この突起の傾斜面は、
駆動側ローラとの間で挟持されて搬送される記録紙など
のシートの搬送方向上流側の端部、すなわち後端部に接
触して、その後端部を、前記傾斜面35a,35bによ
って押す。これによってシートの後端面が駆動側ローラ
および従動側ローラに残存した状態が生じることはな
く、シートの後端面を前記傾斜面で押して、シートを搬
送方向下流側に確実に押進めることができる。駆動側ロ
ーラは、連続的に回転され、シートが搬送されるにつれ
て、駆動側ローラとの間でシートが前述のように挟持さ
れて搬送される。
【0012】こうして記録紙および紙幣などのシートに
不所望なシワ、ウネリ、折れなどの不具合を発生させる
ことなく、またシートの弾発的な変位による衝撃力をシ
ートに作用させることなく、円滑に搬送することができ
るようになる。
【0013】また本発明は、駆動側ローラの少なくとも
外周面は、弾発性を有するゴムから成り、従動側ローラ
の少なくとも突起の外周面は、硬質合成樹脂から成るこ
とを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、駆動手段によって駆動さ
れる駆動側ローラの少なくとも外周面は、弾発性を有す
るゴムから成り、したがってその外周面のシートとの摩
擦係数が大きく、シートを駆動側ローラによって確実に
搬送することができる。しかもこの駆動側ローラの少な
くとも外周面は、上述のようにゴムから成り、弾発性を
有するので、従動側ローラの突起との間に挟持されるシ
ートの搬送が、さらに確実になる。
【0015】従動側ローラの少なくとも突起、またはそ
の突起の外周面は、硬質合成樹脂製であり、たとえばP
OM(ポリオキシメチレン)製であり、したがってシー
トとは、前述のゴムに比べて小さい摩擦係数で摩擦接触
し、前記傾斜面によってシートの後端面を円滑に送出す
ことができる。
【0016】また本発明は、駆動側ローラの下方に従動
側ローラが配置され、突起の前記傾斜面35aは、従動
側ローラの半径方向にほぼ平行に、または半径方向外方
になるにつれて回転方向下流側に傾斜して半径方向内方
に臨んでおり、駆動側ローラと従動側ローラとによって
挟持されたシートを、駆動側ローラおよび従動側ローラ
よりも下流側で、かつ下方で、堆積することを特徴とす
る。
【0017】本発明に従えば、図1〜図4に関連して後
述されるように、従動側ローラの突起の前記傾斜面35
aによって後端部が押出されるシートは、駆動側ローラ
および従動側ローラの下流側で下方に、たとえば排紙ト
レイ上に落下されて堆積される。シートは、急斜面によ
って押されるので、シートが下方に落下する速度を増す
ことができ、たとえばシートを突起の傾斜面35aで叩
き落とされることになり、したがってたとえば平坦な水
平面を有する排紙トレイなどの載置面上に、整然と揃っ
て、良好なスタッキング性で堆積されることができる。
【0018】また本発明は、駆動側ローラおよび従動側
ローラよりも下流側で、シートを案内して搬送する案内
手段が配置され、駆動側ローラおよび従動側ローラの挟
持位置と、前記案内手段の案内搬送位置とは、シートが
円弧状に弯曲するようにシートの厚み方向にずれてお
り、駆動側ローラと従動側ローラとは、シートの弯曲し
た円弧の半径方向内方および外方にそれぞれ配置され、
突起の前記傾斜面35bは、従動側ローラの半径方向内
方になるにつれて、回転方向下流側に傾斜して半径方向
外方に臨んでいることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、図5〜図7に関連して後
述されるように、たとえば感光体ドラムに転写領域で付
着しているシートの後端部が従動側ローラの突起の前記
傾斜面35bによって押され、移動されるので、先行技
術における駆動側および従動側ローラの外周面が直円筒
状である場合においてシートの後端部は、そのシートの
有する弾発性のあるいわゆる腰の力によって急激に弾か
れることはなく、円滑に、シートが搬送されることがで
きる。したがって本発明が電子写真方式の転写領域に関
連して実施されるとき、記録紙であるシートが弾発的に
弾かれることはないので、印字ブレが生じることはな
く、またそのように弾かれたシートはシート搬送路に設
けられた案内片に衝突するなどして異常音を発生するこ
とはない。
【0020】駆動側ローラは、後述の図5に示されるよ
うに、シートの弯曲した円弧の半径方向内方、すなわち
図5の左方に配置される。従動側ローラは、図5に示さ
れるようにシートの弯曲した円弧の外方、すなわち図5
の右方に配置される。
【0021】また本発明は、画像記録後のシートを、前
記シート搬送装置によって、排出することを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、図1〜図4に関連して後
述されるように、排紙トレイなどに、画像記録後のシー
トが排出され、下方にシートが叩き落とされて下方に落
下する速度が増大され、またスタッキング性が向上され
ることになる。
【0023】また本発明は、前記案内手段は、トナー像
が形成された感光体と、そのトナー像をシートに転写す
る転写手段とを含み、前記シート搬送装置によって、転
写されるべきシートを、感光体と転写手段との間に搬送
することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、図5〜図7に関連して後
述されるように、転写領域に記録紙であるシートを搬送
するPSローラとして本発明のシート搬送装置を実施す
ることができる。これによってシートの弾発的な腰の力
によってシートの後端部が弾かれることはなく、印字を
行う画像形成手段では衝突することがなく、また搬送路
の案内片に、上述の弾かれたシートが衝突して異常音が
発生することはない。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の排
紙装置4の一部を示す簡略化した断面図であり、図2は
図1に示される排紙装置4を備える電子写真方式の画像
形成装置51を示す簡略化した断面図である。画像形成
装置51の機体52の上部に原稿53を読取る読取部で
あるスキャナ部1が設けられ、そのスキャナ部1の下方
に給紙手段2が設けられ、これらのスキャナ部1と給紙
手段2との間に、画像形成手段3が配置されるととも
に、画像記録後の記録紙であるシートを堆積する排紙装
置4が配置される。スキャナ部1は、原稿53の画像を
光学的に読取り、デジタル画像データに変換する構成を
有する。給紙手段2は、画像形成手段3にシートPを供
給する。画像形成手段3は、スキャナ部1から得られた
画像データを受信し、給紙手段2から供給されたシート
上に画像を記録して形成する。排紙装置4は、排紙トレ
イ6を備え、この排紙トレイ6上に画像形成手段3から
定着されて排出された画像形成済のシートを積載する。
【0026】スキャナ部1は、上面に透明なガラス等か
ら成る原稿台11を有している。この原稿台11の下方
には、スキャナ光学系12が配置されている。このスキ
ャナ光学系12は、原稿台11上に載置される原稿に光
を照射する露光用光源13と、原稿53からの反射光を
たとえば図中の一点鎖線54で示すように光電変換素子
(以下、電荷結合素子CCDと称する)18に導く複数
の反射鏡14〜16と、CCD18と、これら反射鏡1
4〜16とCCD18との間の光路中に配された結像レ
ンズ17とを備えている。
【0027】画像形成手段3は、感光体19を有してい
る。感光体19は図2の矢印55方向に回転駆動される
ドラム形状を成している。感光体19の周囲には、レー
ザ照射点Aから感光体19の回転方向55に向って、現
像装置20、転写チャージャ21、クリーニング装置2
2、主帯電器23、レーザスキャニングユニット(以
下、LSUと称する)24等が順に設けられている。転
写チャージャ21に後続して、シートPを感光体19の
表面から隔離するために剥離チャージャ71(後述の図
7参照)が設けられる。
【0028】CCD18によって読取られた原稿画像デ
ータは、画像処理回路56において画像処理が施された
後、LSU24に送られる。LSU24は、前記画像デ
ータに応じてレーザ光を感光体19の表面の露光領域で
あるレーザ光照射点Aに照射する。これによって、感光
体19の表面が露光され、静電潜像が形成される。
【0029】現像装置20は、感光体19の表面の静電
潜像をトナーによって可視像に現像する。転写チャージ
ャ21は感光体19の表面のトナー像をシートPに転写
する。クリーニング装置22は、感光体19の表面の残
留トナーを除去する。主帯電器23は、感光体19を所
定の電位に帯電させる。LSU24は、感光体19のレ
ーザ照射点Aに向ってレーザを照射させる。
【0030】給紙手段2は、給紙カセット25を有し、
この給紙カセット25には、シートP、すなわち転写シ
ートが収納される。給紙カセット25の給紙側先端部に
は、シートPを出紙するための半月状ローラ26が配さ
れている。この半月状ローラ26からのシートPの流れ
における下流側には、検知スイッチから成るレジスト前
通過センサ27、PSローラ28、前記感光体19と転
写チャージャ21、一対の定着ローラ26,30、検知
スイッチから成る定着後通過センサ31、検知スイッチ
から成る排紙通過センサ32および排紙ローラ33がこ
の順に設けられる。
【0031】レジスト前通過センサ27はシートPの通
過を検知する。PSローラ28は、レジスト前通過セン
サ27からの検知信号を基に制御され、感光体19上の
トナー像とシートPとの位置合わせを行う。定着ローラ
29,30は、熱定着装置59を構成し、シートP上の
トナー像を熱により定着させる。定着後通過センサ31
は、シートPが定着ローラ29,30を通過したことを
検出する。排紙通過センサ32は、排紙ローラ33の前
でシートPが通過したこと、したがって画像形成手段3
から排紙部4への排紙完了を検出する。排紙ローラ33
は、画像形成手段3から排紙部4へシートPを排出す
る。排出されたシートPは、排紙トレイ6上に積載され
る。
【0032】排紙装置4における一対の排紙ローラ33
は、駆動側ローラ33aと、その駆動側ローラ33aの
下方に配置される従動側ローラ33bとを含み、シート
Pを積層して貯留する空間を形成する機体52の仕切り
壁57から、切欠き58を経て臨んで設けられる。これ
らのローラ33a,33bは、水平な軸線を有し、これ
らの各軸線は、一仮想平面内で平行である。駆動側ロー
ラ33aは、モータなどを含む駆動源70に接続され
て、駆動力が伝達され、この駆動源70は、感光体19
および熱定着装置59の定着ローラ29または30を同
様に駆動する。駆動側ローラ33aは、その外周面の外
径の軸線方向に一様な円形であり、すなわち直円柱状ま
たは直円筒状に形成される。従動側ローラ33bは、そ
の軸線まわりに回転自在に機体52に設けられ、その外
周面には、細かいピッチで多数の突起35が形成され
る。これによって画像記録後のシートPの後端部P1
は、図1の矢符Dで示されるように、下方に叩き落とさ
れる。シートPは、これらのローラ33a,33bの挟
持位置に、案内路を形成する上下の案内片34によって
案内される。
【0033】図3は、従動側ローラ33bの一部を拡大
して示す簡略化した側面図である。従動側ローラ33b
の外周面に形成される複数の突起35は、周方向に角度
θ1をあけて、等間隔に順次的に形成される。突起35
は、軸線61方向に延びる。各突起35の半径方向外方
端35cは、軸線61方向に一様な外形を有する仮想円
62上にあり、各突起35は同一形状を有する。突起3
5は、シートPの搬送方向63上流側の後端部P1に接
触して押す第1傾斜面35aを有する。この傾斜面35
aは、従動側ローラ33bの回転方向C下流側(図3の
左方)に臨む。突起35はまた、回転方向Cの上流側に
臨む傾斜した背面である第2傾斜面35bを有する。
【0034】傾斜面35aは、従動側ローラ33bの半
径方向にほぼ平行に形成され、すなわち軸線61を含む
仮想平面64とほぼ同一面内にある。本発明の実施の他
の形態では、傾斜面35aは、半径方向外方になるにつ
れて、回転方向C下流側に傾斜して形成されてもよく、
これによってその傾斜面35aは半径方向内方に臨む形
状となる。こうして突起35は、軸線61に垂直な断面
がたとえばほぼ鋸歯状に形成される。
【0035】駆動側ローラ33aの全体または少なくと
も外周面は、弾発性を有するゴムから成る。このゴム
は、たとえば合成ゴムなどであってもよい。従動側ロー
ラ33bの全体または少なくともその突起35のみ、も
しくは突起35の外周面は、硬質合成樹脂から成り、た
とえばPOM(ポリオキシメチレン)などの材料から成
る。この従動側ローラ33bは、硬質合成樹脂に代え
て、金属製などであってもよい。突起35は、軸線61
方向に沿って連続して延びてもよいけれども、軸線61
方向に分断されて形成されてもよい。
【0036】図4を参照して、排紙装置4の動作を説明
する。駆動側ローラ33aと従動側ローラ33bとの間
でシートPが圧接されて挟持された状態で案内片34内
を、駆動側ローラ33aの回転駆動に伴って搬送、排出
される。このシートPの後端部P1は、一対のローラ3
3a,33bの圧接部から図4(1)に示されるように
解放される。このシートPの後端部P1は、従動側ロー
ラ33bの回転に伴って突起35間に係合し、従動側ロ
ーラ33bの回転に伴って下方にさらに搬送され、図4
(2)に示される状態となる。この図4(2)では、従
動側ローラ33bの回転によって、シートPの後端部P
1が、突起35の傾斜面35aに接触して矢印Dによっ
て示される方向に、したがって排紙トレイ6が存在する
下方に、叩き落とされる。その結果、シートPを排紙ト
レイ6上へ落下させる速度を、図10に関連して前述し
た先行技術における突起44で弾き飛ばす構成よりも、
高くすることができる。これによって排紙トレイ6上に
シートPを正確に整えて積載し、スタッキング性を向上
することができる。さらに突起35によってシートPの
後端部P1を押して弾くので、従動側ローラ33b上に
シートPが残存することはない。
【0037】さらに突起35は従動側ローラ33bの軸
線61に沿って、その軸線61と平行に傾斜面35aが
延びる。したがって突起35は、軸線61方向に周速度
が異なることはなく、したがって前述の図10に関連し
て述べた先行技術における周速度が異なることに起因し
たシートPの幅方向(図3の紙面に垂直方向)の搬送速
度の差が生じることはなく、これによって印字の転写ブ
レが生じることはなく、また定着ブレが生じることはな
く、さらにシートPのシワ、ウネリ、折れなどが発生す
ることはない。
【0038】図5は、本発明の実施の形態におけるPS
ローラ28とその付近の拡大断面図である。画像形成手
段3をできるだけ小形化するために、直円筒状感光体1
9の下方にPSローラ28が配置され、PSローラ28
の上流側で一対の案内片34aによって搬送されてきた
シートPは、PSローラ28によってタイミングをと
り、一対の案内片34bによって上方に搬送され、転写
領域67でトナー像が転写され、搬送方向63に搬送さ
れる。この転写領域67では、感光体19の外周面と転
写チャージャ21とによって形成される。シートPは、
案内片34cによって、転写領域67に導かれる。こう
してPSローラ28の搬送方向63下流側(図5の上
方)で転写領域67を形成する感光体19と転写チャー
ジャ21とによって、さらに案内片34cによって、シ
ートPが案内されて搬送される。感光体19と転写チャ
ージャ21、さらには案内片34cは、案内手段を構成
する。
【0039】PSローラ28は、駆動側ローラ28aと
従動側ローラ28bとを有する。駆動側ローラ28a
は、前述の排紙装置4における駆動側ローラ33aと同
様な構成を有する。従動側ローラ28bは、前述の従動
側ローラ33bと同様な構成を有するけれども、従動側
ローラ28bの回転方向Eは、突起35の形状に関し
て、前述の従動側ローラ33bとは逆方向である。駆動
側および従動側ローラ28a,28bによるシートPの
挟持位置は、転写領域67よりも図5の左方にずれてお
り、したがってその挟持位置68と転写領域67との間
で、シートPはその厚み方向に弾発的に弯曲されながら
搬送されることになる。したがってこの挟持位置68と
転写領域67との間にシートPが存在するとき、シート
Pには、矢符69で示される弾発力が生じる。
【0040】図6は、従動側ローラ28bの一部を拡大
して示す断面図である。従動側ローラ28bの突起35
に付してある参照符35a〜35cなどは、前述の従動
側ローラ33bに関する参照符と同様である。突起35
の傾斜面35bは、シートPの後端部P1を、回転方向
Eの回転に伴って上方に押し上げる。またシートPの従
動側ローラ28b側の表面P2は、突起35の傾斜面3
5aまたは頂部35cに接触する。これによって矢符6
9で示されるシートPの弾発力は、後端部P1が傾斜面
35bに摩擦接触することによって、また表面P2が頂
部35cおよび傾斜面35aに接触することによって、
受けられる。そのためシートPが搬送方向63に搬送さ
れるとき、後端部P1が矢符69の方向に弾発的にシー
トPの腰の力によって弾き飛ばされることはない。その
ためシートPが不所望に振動してぶれることはなく、転
写領域67における転写品質が低下するおそれはなくな
る。
【0041】図7は、PSローラ28の動作を説明する
ための簡略化した断面図である。PSローラ28を構成
する駆動側ローラ28aと従動側ローラ28bとの間の
挟持部68で圧接されて挟持されたシートPは、案内片
34a,34b内を、駆動側ローラ28aの回転駆動に
伴って搬送される。シートPの後端部P1は、駆動側お
よび従動側のローラ28a,28bの挟持部68から解
放されるとき、隣接する突起35間に係合し、従動側ロ
ーラ28bの回転に伴って、矢符69方向で示されるよ
うに、シートPの腰の弾発力で変位する。シートPの後
端部P1は、図6に関連して前述したように、突起35
に案内されて支持されるので、そのシートPの有する腰
の力によって、矢符69方向に急激に瞬時に弾き飛ばさ
れることはない。その結果、その衝撃力によって画像形
成部である転写領域67で印字ブレが生じることはな
く、またシートPが案内片34bに衝突することによっ
て異常音が発生することはない。こうして画像形成の品
質を向上することができる。
【0042】図8は、本発明の実施の他の形態の従動側
ローラ33bの断面図である。突起72は、前述の突起
35に比べて丸みを帯びた円弧状であり、または二等辺
三角形状である。
【0043】図9は、本発明の実施の他の形態における
従動側ローラ33bの断面図である。この従動側ローラ
33bの突起73は、ほぼ等脚台形を有し、傾斜面7
4,75を有する。このような図8および図9に示され
る各従動側ローラ33bもまた、本発明において実施さ
れることができ、さらにPSローラ28としてもまた、
実施することができる。
【0044】本発明は、電子写真方式の画像形成装置に
関連して実施されるだけでなく、そのほかのシートを取
扱う広範囲の分野において、実施されることができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、駆動側ロー
ラと従動側ローラとの間に挟持されたシートの搬送方向
上流側の端面である。後端面は、従動側ローラの突起の
傾斜面によって押されて搬送され、したがって不所望な
シワ、ウネリ、折れなどの不具合を発生させることな
く、またシートの弾発的な変位による衝撃力を発生させ
ることなく、シートの後端面を、円滑に搬送することが
できるようになる。
【0046】請求項2の本発明によれば、駆動側ローラ
の少なくとも外周面が弾発性を有するゴムから成り、し
たがって搬送されるシートが、大きな搬送力で搬送され
ることになり、これに対して従動側ローラの少なくとも
突起またはその表面は、硬質合成樹脂から成り、前記傾
斜面によってシートの後端面を円滑に押して搬送するこ
とができる。
【0047】請求項3の本発明によれば、従動側ローラ
の突起の前記傾斜面35aによってシートの後端面を下
方に叩き落とし、シートを落下させる速度を増し、整列
した状態でシートを積層して堆積し、こうしてスタッキ
ング性を向上することができる。
【0048】請求項4の本発明によれば、シートは案内
手段の案内搬送位置と、駆動側および従動側ローラの挟
持位置とは、シートの厚み方向にずれており、このとき
シートが有する弾発的な腰の力によってシートの後端部
が弾かれることを防ぐように、従動側ローラの突起の前
記傾斜面35bによってシートの搬送方向上流側の部分
を導くことができ、したがってシートの弾発的な振動を
防ぎ、このシートが搬送路の案内片に衝突することなど
が防がれる。
【0049】請求項5の本発明によれば、たとえば電子
写真方式の画像形成装置において、定着された画像記録
後のシートを、排紙トレイなどに大きな落下速度で落下
させ、良好なスタッキング性を達成することができる。
【0050】請求項6の本発明によれば、電子写真方式
の画像形成装置などにおいて、たとえばトナー像を有す
る感光体と転写チャージャなどとから成る案内手段の転
写領域などである案内搬送位置に、駆動側および従動側
ローラで挟持したシートを搬送し、このシートの後端部
を従動側ローラの突起の傾斜面で案内して導くので、案
内シートの後端部が、そのシートの弾発力によって急激
に変位することが防がれ、印字ブレが防がれ、画像品質
を向上することができるとともに、案内路に設けられた
案内片に衝突することがなく、異常音の発生が防がれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の排紙装置4の一部を示
す簡略化した断面図である。
【図2】図1に示される排紙装置4を備える電子写真方
式の画像形成装置51を示す簡略化した断面図である。
【図3】従動側ローラ33bの一部を拡大して示す簡略
化した側面図である。
【図4】排紙装置4における排紙ローラ33の動作を説
明するための簡略化した断面図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるPSローラ28と
その付近の拡大断面図である。
【図6】従動側ローラ28bの一部を拡大して示す断面
図である。
【図7】PSローラ28の動作を説明するための簡略化
した断面図である。
【図8】本発明の実施の他の形態の従動側ローラ33b
の断面図である。
【図9】本発明の実施の他の形態における従動側ローラ
33bの断面図である。
【図10】典型的な先行技術を示す図である。
【符号の説明】
3 画像形成手段 4 排紙装置 6 排紙トレイ 19 感光体 20 現像装置 21 転写チャージャ 23 主帯電器 25 給紙カセット 28 PSローラ 29,30 定着ローラ 33 排紙ローラ 33a 駆動側ローラ 33b 従動側ローラ 34 案内片 35,72,73 突起 35a,35b 傾斜面 51 画像形成装置 59 熱定着装置 67 転写領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の外径が軸線方向に一様な円形で
    ある駆動側ローラと、駆動側ローラとの間でシートを挟
    持する従動側ローラであって、その従動側ローラの軸線
    まわりに回転可能に設けられ、外周面には、軸線方向に
    延びる複数の突起が、周方向に順次的に形成され、各突
    起は、シートの搬送方向上流側の端部に接触する傾斜面
    35a,35bを有し、各突起の半径方向外方端は、軸
    線方向に一様な外径を有する仮想円上にある従動側ロー
    ラと、 駆動側ローラを、その駆動側ローラの軸線まわりに回転
    駆動する駆動手段とを含むことを特徴とするシート搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 駆動側ローラの少なくとも外周面は、弾
    発性を有するゴムから成り、 従動側ローラの少なくとも突起の外周面は、硬質合成樹
    脂から成ることを特徴とする請求項1記載のシート搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 駆動側ローラの下方に従動側ローラが配
    置され、 突起の前記傾斜面35aは、従動側ローラの半径方向に
    ほぼ平行に、または半径方向外方になるにつれて回転方
    向下流側に傾斜して半径方向内方に臨んでおり、 駆動側ローラと従動側ローラとによって挟持されたシー
    トを、駆動側ローラおよび従動側ローラよりも下流側
    で、かつ下方で、堆積することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 駆動側ローラおよび従動側ローラよりも
    下流側で、シートを案内して搬送する案内手段が配置さ
    れ、 駆動側ローラおよび従動側ローラの挟持位置と、前記案
    内手段の案内搬送位置とは、シートが円弧状に弯曲する
    ようにシートの厚み方向にずれており、 駆動側ローラと従動側ローラとは、シートの弯曲した円
    弧の半径方向内方および外方にそれぞれ配置され、 突起の前記傾斜面35bは、従動側ローラの半径方向内
    方になるにつれて、回転方向下流側に傾斜して半径方向
    外方に臨んでいることを特徴とする請求項1または2記
    載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 画像記録後のシートを、請求項3のシー
    ト搬送装置によって、排出することを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記案内手段は、トナー像が形成された
    感光体と、そのトナー像をシートに転写する転写手段と
    を含み、 請求項4のシート搬送装置によって、転写されるべきシ
    ートを、感光体と転写手段との間に搬送することを特徴
    とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7648137B2 (en) 2007-07-27 2010-01-19 Oki Data Corporation Medium ejection device and image forming apparatus
US8534668B2 (en) 2010-10-29 2013-09-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device

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