JP2000218659A - 射出成形装置、射出成形方法及びディスク基板 - Google Patents

射出成形装置、射出成形方法及びディスク基板

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JP2000218659A
JP2000218659A JP11020184A JP2018499A JP2000218659A JP 2000218659 A JP2000218659 A JP 2000218659A JP 11020184 A JP11020184 A JP 11020184A JP 2018499 A JP2018499 A JP 2018499A JP 2000218659 A JP2000218659 A JP 2000218659A
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mold
injection molding
disk substrate
molding apparatus
static electricity
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Yasuyuki Imai
康之 今井
Hiroko Kamoshita
裕子 鴨下
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形物に発生した静電気を効率よく除電
する。 【解決手段】 金型から離型する射出成形物に対してイ
オン化した気体を吹き付ける静電気除去手段を備え、こ
の射出成形物に発生した静電気をイオン化した気体を吹
き付けることにより中和除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディス
ク、光磁気ディスク、磁気ディスク等の円盤状記録媒体
の基板を製造するのに好適な射出成形装置及び射出成形
方法に関する。また、本発明は、例えば光ディスク、光
磁気ディスク、磁気ディスク等の円盤状記録媒体の基板
となるディスク基板に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディ
スク等の円盤状記録媒体には、光透過性を有するポリカ
ーボネート樹脂等のプラスチック材料により形成された
ディスク基板が用いられている。
【0003】光ディスクにおいては、ディスク基板の表
面に所定の記録信号に対応してパターン配列された微小
な凹部であるピットが形成されるとともに、アルミニウ
ム等を蒸着して反射層が形成されている。また、光磁気
ディスクにおいては、ディスク基板の表面に所望の記録
信号が記録される記録トラックを構成する同心円状又は
螺旋状の凸部であるプリグルーブが形成されるととも
に、磁気材料からなる信号記録層が形成されている。ま
た、磁気ディスクにおいては、ディスク基板の表面に磁
性膜を有する信号記録層が形成されている。
【0004】ところで、光ディスク及び光磁気ディスク
の基板となるディスク基板を作製するに際しては、シリ
ンダ内で加熱流動化(可塑化)したプラスチック材料を
金型の内部に高圧で射出し、この金型内部でプラスチッ
ク材料を冷却固化させることにより成形する射出成形装
置が用いられる。また、磁気ディスクにおいても、この
ようなプラスチック材料を金型の内部に高圧で射出し、
この金型内部でプラスチック材料を冷却固化させること
によってディスク基板を作製することが検討されてい
る。
【0005】この射出成形装置は、図5及び図6に示す
ように、固定金型100と、この固定金型100に対向
するように配置された可動金型101と、この可動金型
101に組み込まれた外周金型102とを備えている。
射出成形装置においては、これら固定金型100、可動
金型101及び外周金型102が型締めされることによ
って、成形されるディスク基板103と同一形状のキャ
ビティ104が構成される。
【0006】固定金型100は、キャビティ104を構
成する面とは反対側の面に固定取付盤105が取り付け
られ、この固定取付盤105を介して図示しない本体フ
レームに設けられた複数のタイロッド106に固定支持
されている。
【0007】可動金型101は、キャビティ104を構
成する面とは反対側の面に可動取付盤107が取り付け
られ、この可動取付盤107を介して図示しない本体フ
レームに設けられた複数のタイロッド106に移動自在
に支持されている。そして、可動金型101は、可動取
付盤107側に設けられた油圧機構108により固定金
型100に対して接離動作される。
【0008】また、射出成形装置には、固定金型100
側に可塑化されたプラスチック材料をキャビティ104
内に高圧で射出充填させる図示を省略する射出機構が設
けられている。
【0009】以上のように構成された射出成形装置で
は、油圧機構108により可動金型101が固定金型1
00に対して接近動作することによって、固定金型10
0、可動金型101及び外周金型102が型締めされ
る。射出成形装置では、キャビティ104が構成され、
このキャビティ104内に射出機構により可塑化された
プラスチック材料が高圧で射出充填される。そして、射
出成形装置では、キャビティ104内に充填されたプラ
スチック材料が冷却固化される。射出成形装置では、所
定の冷却時間を経過した後、油圧機構108により可動
金型101が固定金型100に対して離間動作すること
により型開きされる。そして、射出成形装置では、成形
されたディスク基板103が可動金型101から離型さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の射出成形装置においては、図6に示すように、射出
機構により可塑化されたプラスチック材料がキャビティ
104内に高圧で射出充填される。このとき、成形され
るディスク基板103は、キャビティ104を構成する
固定金型100、可動金型101及び外周金型102の
内壁面と摺接することとなる。このため、従来の射出成
形装置では、これら金型内壁面と摺接するディスク基板
103の表面に、摩擦により静電気が発生してしまう。
【0011】また、従来の射出成形装置においては、図
7に示すように、充填されたプラスチック材料がキャビ
ティ104内で冷却固化するにしたがって収縮し、キャ
ビティ104を構成する固定金型100、可動金型10
1及び外周金型102の内壁面と摺接することとなる。
このため、従来の射出成形装置では、これら金型内壁面
と摺接するディスク基板103の表面に、摩擦により静
電気が発生してしまう。
【0012】さらに、従来の射出成形装置においては、
図8に示すように、可動金型101が固定金型100に
対して離間動作する際、或いは成形されたディスク基板
103を可動金型101から離型する際、このディスク
基板103と金型内壁面との接触部分に、摩擦により静
電気が発生してまう。
【0013】このように、静電気が発生したディスク基
板103は、不導体であるため発生した静電気が放電せ
ず、長時間帯電した状態となる。また、射出成形装置に
おいて、固定金型100、可動金型101及び外周金型
102は、高い精度で平行度を保ち、且つ動作させる必
要がある。このため、射出成形装置においては、摺動部
が特殊コーティングやグリスによって覆われるか、或い
は金属材料以外の専用部材等で保持されており、この装
置本体に対して電気的に絶縁されている。したがって、
従来の射出成形装置では、成形されるディスク基板10
3に発生した静電気を除電することは大変困難であっ
た。
【0014】このため、従来のディスク基板103にお
いては、発生した静電気によって空気中、或いは基板搬
送装置、スパッタ機等のディスク基板103を取り扱う
機器類に付着した塵埃等を吸着してしまう。これらディ
スク基板103に付着し塵埃等は、このディスク基板1
03の表面を不均一なものとし、円盤状記録媒体とされ
た際、信号エラーやヘッドクラッシュ等を引き起こすこ
ととなる。
【0015】さらに、ディスク基板103に発生した静
電気は、スパッタ等の真空成膜を行う際、形成膜の異常
成長や異常放電を引き起こしてしまい、膜特性の劣化や
膜厚分布の不均一を招いたり、ディスク基板103や形
成膜そのものを破壊するといった問題が生じてしまう。
【0016】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、射出成形物に発生した静
電気を効率よく除電する射出成形装置及び射出成形方法
を提供することを目的とする。また、塵埃等の付着を防
止したディスク基板を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形装
置は、金型から離型される射出成形物に対してイオン化
した気体を吹き付ける静電気除去手段を備えることを特
徴とする。
【0018】以上のように構成された本発明に係る射出
成形装置では、射出成形物に対して吹き付けられるイオ
ン化した気体により、射出成形物に発生した静電気が中
和除去される。
【0019】また、本発明に係る射出成型方法は、金型
から離型する射出成形物に対してイオン化した気体を吹
き付けることを特徴とする。
【0020】以上のように本発明に係る射出成形方法で
は、射出成形物に発生した静電気をイオン化した気体を
吹き付けることにより中和除去することができる。
【0021】また、本発明に係る射出成形基板は、射出
成形後、帯電している静電気が200V以下であること
を特徴とする。
【0022】以上のように本発明に係る射出成形基板で
は、表面に塵埃等が付着するのを防ぐことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態
として図1乃至図3に示した射出成形装置1は、光ディ
スク、光磁気ディスク、磁気ディスク等の円盤状記録媒
体となるディスク基板2を射出成形するものである。
【0024】この射出成形装置1は、図1に示すよう
に、ディスク基板2の一方主面を形成する固定金型3
と、この固定金型3に対向するように配置されてディス
ク基板2の他方主面を形成する可動金型4と、ディスク
基板2の外周側面を形成する図示しない外周金型とを備
えている。
【0025】射出成形装置1においては、これら固定金
型3、可動金型4及び外周金型が型締めされることによ
って、成形されるディスク基板2と同一形状のキャビテ
ィ(図示せず。)が構成される。
【0026】固定金型3は、キャビティを構成する面と
は反対側の面に固定取付盤5が取り付けられている。こ
の固定取付盤5は、固定金型3よりも大型とされ、図示
しない本体フレームに設けられた複数のタイロッド6に
固定支持されている。
【0027】可動金型4は、キャビティを構成する面と
は反対側の面に可動取付盤7が取り付けられている。こ
の可動取付盤7は、可動金型4よりも大型とされ、図示
しない本体フレームに設けられた複数のタイロッド6に
移動自在に支持されている。そして、可動金型4は、固
定金型3に対向するように配置され、可動取付盤7側に
設けられた油圧機構8により固定金型3に対して接離動
作される。
【0028】また、これら固定取付盤5及び可動取付盤
7とタイロッド6との摺動部には、摺動用リングが設け
られ、グリスが塗布されている。
【0029】外周金型は、固定金型3のキャビティを構
成する側の面に固定されている。そして、外周金型は、
型締めされた際、固定金型3と可動金型4とにより挟持
される。
【0030】射出成形装置1においては、固定金型3及
び可動金型4が接地用配線9を介してそれぞれ接地され
ている。これにより、射出成形装置1では、成形される
ディスク基板2がキャビティ内にあるとき、このディス
ク基板2に発生する静電気を除電することができる。
【0031】また、射出成形装置1には、固定金型3側
に可塑化されたポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン
樹脂等のプラスチック材料をキャビティ内に高圧で射出
充填させる図示を省略する射出機構が設けられている。
【0032】また、射出成形装置1には、成形されるデ
ィスク基板2に対してイオン化した気体を吹き付ける静
電気除去装置が設けられている。
【0033】この静電気除去装置は、イオン化した気体
を発生させる図示しない装置本体と、型締めされる固定
金型3と可動金型4との上方に位置して、成形されるデ
ィスク基板2に対してイオン化した気体を吹き付ける吹
付ヘッド10とを有している。
【0034】静電気除去装置においては、イオン化する
気体として、空気又は窒素等を使用することができる。
また、静電気除去装置においては、吹付ヘッド10の位
置を自由に移動させることができる。すなわち、射出成
形装置1においては、図2に示すように、成形されたデ
ィスク基板2に対するイオン化した気体の吹付角度θを
自由に変えることができる。また、射出成形装置1にお
いては、この吹付ヘッド10と可動金型4との距離等を
変えることができる。
【0035】また、射出成形装置には、図3に示すよう
に、成形されたディスク基板2を可動金型4から離型さ
せる取出アーム11が設けられている。この取出アーム
11は、その先端部にディスク基板2を吸着させる取出
ヘッド12を有している。
【0036】以上のように構成された射出成形装置1で
は、図1に示すように、油圧機構8により可動金型4が
固定金型3に対して接近動作することによって、固定金
型3、可動金型4及び外周金型が型締めされる。このと
き、射出成形装置では、成形されるディスク基板2と同
一形状のキャビティが構成される。
【0037】射出成形装置1では、キャビティ内に射出
機構により可塑化されたプラスチック材料が高圧で射出
充填される。そして、射出成形装置1では、キャビティ
内に充填されたプラスチック材料が冷却固化される。
【0038】射出成形装置では、所定の冷却時間を経過
した後、油圧機構8により可動金型4が固定金型3に対
して離間動作することにより型開きされる。
【0039】射出成形装置では、図3に示すように、取
出アーム11が可動金型4側へと移動する。そして、取
出アーム11は、取出ヘッド12により成形されたディ
スク基板2を吸着し、可動金型4からディスク基板2が
離型させる。
【0040】ここで、射出成形装置1においては、可動
金型4が固定金型3に対して離間する際、静電気除去装
置の吹付ヘッド10により、成形されたディスク基板2
に対してイオン化した気体が吹き付けられる。また、射
出成形装置1においては、成形されたディスク基板2が
可動金型4から離型される際、静電気除去装置の吹付ヘ
ッド10により離型されたディスク基板2に対してイオ
ン化した気体が吹き付けられる。
【0041】これにより、射出成形装置1では、ディス
ク基板2の表面に発生した静電気が中和除去される。
【0042】ここで、射出成形装置1においては、図2
に示すように、吹付角度θを0゜〜80゜とすることが
好ましい。また、射出成形装置1においては、吹付ヘッ
ド10と可動金型4との距離を約5〜80cmとするこ
とが好ましい。
【0043】これによって、射出成形装置1では、成形
されるディスク基板2に対して均一にイオン化した気体
を吹き付けることができる。
【0044】また、射出成形装置1においては、静電気
除去装置から送出される気体の圧力を5kg/cm2
下とすることが好ましく、気体の流量を150l/mi
n以下とすることが好ましく、ディスク基板2に吹き付
ける時間を約0.2〜10秒とすることが好ましい。
【0045】また、射出成形装置においては、常時イオ
ン化した気体を成形したディスク基板2に吹き付けても
よい。
【0046】このように、射出成形装置1では、成形さ
れたディスク基板に対してイオン化した気体を吹き付け
ることによって、ディスク基板2に発生した静電気を中
和除去することができ、このディスク基板2に発生した
静電気を効率よく除電することができる。
【0047】また、この射出成形装置1においては、固
定金型3及び可動金型4が接地用配線9を介してそれぞ
れ接地されている。これにより、射出成形装置1では、
成形されるディスク基板2がキャビティ内にあるとき、
このディスク基板2に発生した静電気を除電することが
できる。
【0048】したがって、このような射出成形装置1で
は、ディスク基板2に発生した静電気を効率よく除電す
ることができ、静電気の発生が少ない高品質のディスク
基板2を製造することができる。
【0049】ここで、ディスク基板に帯電している静電
気と、このディスク基板表面に付着するダスト量との関
係を調べた。なお、基板サイズは、3.5インチ(外径
95mm、内径25mm)であり、測定は片面のみとし
た。
【0050】この測定結果を図4に示す。
【0051】図4から明らかなように、ディスク基板に
帯電している静電気が1kV以下になるにしたがって、
急激に付着するダスト量が低下しているのがわかる。そ
して、この静電気が200V以下の場合には、ディスク
基板に付着するダスト量が極めて少ないことがわかる。
【0052】このように、ディスク基板においては、金
型から離型した後の帯電している静電気が200V以下
であることが好ましい。これにより、基板表面に塵埃等
が付着するのを防ぐことができる。
【0053】
【実施例】以下、本発明に係る射出成形装置によりディ
スク基板を実際に作製した実施例について説明する。ま
た、これら実施例と比較するために作製した比較例につ
いて説明する。
【0054】実施例1 実施例1では、使用するイオン化した気体として窒素を
使用し、圧力は、3kg/cm2、流量は、80l/m
inとした。また、ディスク基板に対するイオン化した
気体の吹付角度θは、20゜とし、金型中央から静電気
除去装置の吹付ヘッドまでの距離は、10cmとした。
また、吹付時間は、金型からディスク基板を離型した後
5秒とした。
【0055】実施例2 実施例2では、ディスク基板に対するイオン化した気体
の吹付角度θは、20゜とし、金型中央から静電気除去
装置の吹付ヘッドまでの距離は、6cmとした。また、
吹付時間は、金型からディスク基板を離型した後5秒と
した。それ以外は、実施例1と同様にして作製した。
【0056】比較例1 比較例1では、固定金型及び可動金型の接地のみを行
い、静電気除去装置を設けていない射出成形装置を用い
てディスク基板を作製した。
【0057】比較例2 固定金型及び可動金型の接地を行わず、静電気除去装置
を設けていない従来の射出成形装置を用いてディスク基
板を作製した。
【0058】これら実施例1及び実施例2、比較例1及
び比較例2のディスク基板について、帯電している静電
気の測定を行った。
【0059】実施例1では、離型直後の帯電している静
電気が+0.01〜+0.06kVであり、この静電気
は10分後も変化しなかった。また、実施例2では、離
型直後の帯電している静電気が+0.05〜+0.09
kVであり、この静電気は10分後も変化しなかった。
【0060】このように、接地及び静電気除去装置を用
いた本発明を適用した射出成形装置により成形されたデ
ィスク基板は、帯電している静電気が200V以下であ
り、好ましい結果を示したのがわかる。
【0061】これに対して、比較例1では、離型直後の
帯電している静電気が、+4〜6kVであり、この静電
気は10分後も変化しなかった。また、比較例2では、
離型直後の帯電している静電気が、+8〜11kVであ
り、この静電気は10分後も変化しなかった。
【0062】このため、これら比較例1及び比較例2の
ディスク基板は、帯電している静電気が200V以下と
はならず、高い静電気を帯電しているのがわかる。
【0063】このことから、離型後帯電しているディス
ク基板を除電するのに、静電気除去装置によりイオン化
した気体を吹き付けることが極めて有効であることが明
らかとなった。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る射出成形装置は、金型から離型される射出成形物に対
してイオン化した気体が吹き付けられることによって、
射出成形物に発生した静電気を中和除去することがで
き、高品質の射出成形物を製造することができる。
【0065】また、本発明に係る射出成型方法は、金型
から離型する射出成形物に対してイオン化した気体を吹
き付けることによって、射出成形物に発生した静電気を
中和除去することができ、射出成形物に発生した静電気
を効率よく除電することができる。
【0066】また、本発明に係るディスク基板は、射出
成形後、帯電している静電気が200V以下であること
から、表面に塵埃等が付着するのを防ぐことができる。
したがって、このディスク基板では、塵埃等の付着を抑
えた均一なディスク表面とすることができ、円盤状記録
媒体とされた際、信号エラーやヘッドクラッシュ等の発
生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す射出成形装置の
構成を示す図である。
【図2】ディスク基板とイオン化した気体の吹付角度を
示す図である。
【図3】離型したディスク基板にイオン化し気体を吹き
付けた状態を示す図である。
【図4】ディスク基板に帯電している静電気と基板表面
に付着するダスト量の関係を示す特性図である。
【図5】従来の射出成形装置の構成を示す図である。
【図6】プラスチック材料がキャビティ内に射出充填さ
れる状態を示す図である。
【図7】プラスチック材料がキャビティ内で収縮する状
態を示す図である。
【図8】成形されたディスク基板を金型から離型させる
状態を示す図である。
【符号の説明】
1 射出成形装置、2 ディスク基板、3 固定金型、
4 可動金型、9 接地用配線、10 吹付ヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型から離型される射出成形物に対して
    イオン化した気体を吹き付ける静電気除去手段を備える
    ことを特徴とする射出成形装置。
  2. 【請求項2】 上記金型が接地されていることを特徴と
    する請求項1記載の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 上記射出成形物は、円盤状記録媒体の基
    板となるディスク基板であることを特徴とする請求項1
    記載の射出成形装置。
  4. 【請求項4】 金型から離型する射出成形物に対してイ
    オン化した気体を吹き付けることを特徴とする射出成形
    方法。
  5. 【請求項5】 上記金型を接地することを特徴とする請
    求項4記載の射出成形方法。
  6. 【請求項6】 射出成形後、帯電している静電気が20
    0V以下であることを特徴とするディスク基板。
JP11020184A 1999-01-28 1999-01-28 射出成形装置、射出成形方法及びディスク基板 Withdrawn JP2000218659A (ja)

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JP2006088457A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Future Vision:Kk 射出成形システムにおける除電方法
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