JP2000217326A - 振動アクチュエ―タ - Google Patents

振動アクチュエ―タ

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JP2000217326A
JP2000217326A JP1771099A JP1771099A JP2000217326A JP 2000217326 A JP2000217326 A JP 2000217326A JP 1771099 A JP1771099 A JP 1771099A JP 1771099 A JP1771099 A JP 1771099A JP 2000217326 A JP2000217326 A JP 2000217326A
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JP
Japan
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iron core
vibration actuator
vibration
coil
opening
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JP1771099A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Shimizu
宏明 清水
Makoto Motohashi
良 本橋
Shigekazu Azusawa
茂和 小豆沢
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 構造及び加工が簡単で、且つ振動値の制御が
容易にできる振動アクチュエータを提供する。 【解決手段】 1部材で構成され、且つバネ性を有する
略U字状の鉄芯2と、鉄芯2に巻回されたコイル3と、
鉄芯2の開口部4とで磁束の閉ループを形成する磁気回
路5を構成する。コイル3に電流を供給すると、略U字
状の鉄芯2の両端部2d,2eは夫々が反対の極に磁化
されるため互いに引き合い、開口部4が狭くなるように
鉄芯2の棒状部2a,2bが内側へ変形する。この状態
からコイル3に電流を供給するのをやめると、鉄芯2の
棒状部2a,2bは元の状態に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯機器等で振動
を人体に伝えたり、又は電気かみそりの刃に振動を伝え
たりするための振動発生装置等に利用する振動アクチュ
エータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動アクチュエータとしては特開
平4−355652号公報に記載のものが提案されてい
る。この振動アクチュエータは、コイル、永久磁石、バ
ネ、ヨーク等で構成されており、部品点数が多く、構造
も複雑であるという問題点がある。また、部品点数、加
工工数に伴い、材料費、加工費ともに高価になるという
問題もある。さらには振動アクチュエータ自身が固有の
振動数を持つため、振動数の異なる振動を必要とする場
合、入力の周波数を変える必要がある。すなわち、入力
の周波数を変えない限り、振動アクチュエータの出力す
る振動数は変更できないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みて為されたものであり、その目的とするところは、構
造及び加工が簡単で、且つ振動値の制御が容易にできる
振動アクチュエータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
振動アクチュエータ1は、1部材で構成され、且つバネ
性を有する略U字状の鉄芯2と、鉄芯2に巻回されたコ
イル3と、鉄芯2の開口部4とで磁束の閉ループを形成
する磁気回路5を構成することを特徴とするものであ
る。
【0005】また、本発明の請求項2に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項1の構成に加えて、鉄芯2が板材
又は丸棒の曲げ加工で構成されていることを特徴とする
ものである。
【0006】また、本発明の請求項3に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項1又は2の構成に加えて、鉄芯2
の振動部6に振動部6のバネ性を補強するための補助板
7を配設したことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項4に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加え
て、鉄芯2の開口部4側の少なくとも一方の側に1つ又
は複数個の磁石8を設けていることを特徴とするもので
ある。
【0008】また、本発明の請求項5に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加え
て、鉄芯2の開口部4側の少なくとも一方の側に1つ又
は複数個の磁束収束片9を設けていることを特徴とする
ものである。
【0009】また、本発明の請求項6に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項5の構成に加えて、鉄芯2の開口
部4側の少なくとも一方の側に1つ又は複数個の磁束収
束片9を鉄芯2の軸方向に沿ってスライド自在に設けて
いることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項7に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項5又は6の構成に加えて、鉄芯2
の開口部4側の少なくとも一方の側に1つ又は複数個の
磁束収束片9を着脱自在に設けていることを特徴とする
ものである。
【0011】また、本発明の請求項8に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項1乃至7のいずれかの構成に加え
て、鉄芯2の開口部4を挟む少なくとも一方の側が直線
形状部10であることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項9に係る振動アクチ
ュエータ1は、請求項1乃至8のいずれかの構成に加え
て、鉄芯2の前記直線形状部10以外の部分にコイル3
を設けたことを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の請求項10に係る振動アク
チュエータ13は、請求項9記載の振動アクチュエータ
1,1を2つ、振動方向に直列に配置し、前記2つの振
動アクチュエータ1,1の鉄芯2,2の直線形状部1
0,10を隣接結合させたことを特徴とするものであ
る。
【0014】また、本発明の請求項11に係る振動アク
チュエータ1又は13は、請求項1乃至10のいずれか
の構成に加えて、鉄芯2の振動部6にコイル3を設けて
いることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
17に基づいて説明する。
【0016】本発明の実施の形態の一例を図1乃至図2
に示す。振動アクチュエータ1は略U字状の鉄芯2と、
鉄芯2に巻回されたコイル3とから構成され、鉄芯2の
両端部2d,2e間に開口部4を有している。尚、鉄芯
2は磁性材料の板材から抜き出し加工して成形されたも
ので、可撓性を有しており、所定の磁力以上が加わると
変形するようになっている。
【0017】次に本例での振動アクチュエータ1の基本
動作を説明する。コイル3に電流を供給すると、略U字
状の鉄芯2と開口部4を一周する磁束の閉ループが発生
する(磁気回路5を形成する)。この時、略U字状の鉄
芯2の両端部2d,2eは夫々が反対の極に磁化される
ため互いに引き合い、開口部4が狭くなるように鉄芯2
の棒状部2a,2bが内側へ変形する。この状態からコ
イル3に電流を供給するのをやめると、磁束の閉ループ
はなくなり、鉄芯2の棒状部2a,2bは元の状態に戻
る。以降、コイル3への電流供給を断続することによっ
て、鉄芯2の棒状部2a,2bがバネの働きをして、開
口部4を狭くしたり、広くしたりする方向に振動する。
尚、交流電流を供給した場合は、交流の1周期で鉄芯2
の棒状部2a,2bは2回振動することになる。
【0018】このように上記のような構成にすれば、鉄
芯2がヨーク機能を持ち、磁気回路5の閉ループを鉄芯
2とコイル3のみで構成できるため、部品点数が削減で
きる。その結果、材料費及び加工費を安くすることがで
き安価な振動アクチュエータ1を提供することができ
る。また、鉄芯2がバネ部となるため、共振を利用して
高周波振動を出力することが可能となる。
【0019】また、本例では以下のような使用もでき
る。すなわち、鉄芯2の棒状部2a,2bのうち片側の
棒状部2bを固定してコイル3への電流供給を断続する
場合、鉄芯2の片側の棒状部2bが固定されているた
め、残る鉄芯2の棒状部2aのみが振動する。その結
果、振動アクチュエータ1の振動部6(この場合、棒状
部2aを指す)を効率的に振動させることができ、振動
アクチュエータ1の振動特性を最大に発揮させることが
できる。尚、鉄芯2の棒状部2a,2bのうち棒状部2
aを固定して、もう一方の棒状部2bを振動させても同
じ効果を奏することができる。
【0020】一方、鉄芯2の開口部4とは反対側の中間
部2cを固定してコイル3への電流供給を断続する場合
は、鉄芯2の棒状部2a,2bが夫々逆方向に振動する
ため、互いに相殺され、振動アクチュエータ1の振動を
小さくすることができる。
【0021】次に本発明の実施の形態の他の例を図3乃
至図4に示す。図3に示す例では、鉄芯2は板材を材料
としており、板材の曲げ加工のみで所要の形状に成形で
きるため、加工が容易であり、加工費が安価で済むた
め、低コストの振動アクチュエータ1を実現できる。
【0022】一方、図4に示す例についても、鉄芯2は
丸棒を材料としており、丸棒の曲げ加工のみで所要の形
状に成形できるので、加工が容易であり、加工費が安価
で済むため、低コストの振動アクチュエータ1を実現で
きる。また、このように鉄芯2を丸棒の曲げ加工のみで
構成する場合は、鉄芯2に隙間なく巻線が巻けるため、
コイル3の巻きスペースが小さくなり、コイル3の巻き
効率を良くすることができ、振動アクチュエータ1の高
効率化が図れると同時に、振動アクチュエータ1のスリ
ム化も図れる。また、鉄芯2が板材又は丸棒のいずれの
場合でも振動アクチュエータ1の振動値の設計が簡単と
なる。
【0023】次に本発明の実施の形態の他の例を図5に
示す。この例では振動アクチュエータ1は直線形状部1
0を有する略U字状の鉄芯2とコイル3から構成され、
鉄芯2の直線形状部10には振動部6である直線形状部
10のバネ性を補強するための補助板7が配設されてい
る。そして、この補助板7の板厚を変えることで、直線
形状部10のバネ定数を変えることができ、尚且つ補助
板7の質量を変えることで、振動部6の質量を変えるこ
とができ、この結果、振動アクチュエータ1の振動値を
変えることができる。
【0024】次に本発明の実施の形態の他の例を図6乃
至図7に示す。図6の例では振動アクチュエータ1は直
線形状部10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3から
構成され、鉄芯2の直線形状部10の開口部4側に磁石
8が配設されている。このような構成とすることで、磁
気回路5を励磁した際に発生する磁気推力は鉄芯2の直
線形状部10の開口部4側に設けた磁石8によって増加
するため、振動アクチュエータ1の振動値を増加させる
ことができる。尚、鉄芯2の直線形状部10の開口部4
側に配設する磁石8は複数個でもよい。また、図7の例
のように開口部4を挟むように鉄芯2の両側に磁石8
を、互いに引き合う向きに配設すれば、さらに磁気推力
を強めることができるので、振動アクチュエータ1の振
動値をさらに増加させることができる。尚、鉄芯2の両
側の開口部4側に配設する磁石8は複数個でもよい。
【0025】次に本発明の実施の形態の他の例を図8に
示す。この例では、振動アクチュエータ1は直線形状部
10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3とから構成さ
れ、鉄芯2の直線形状部10の開口部4側に磁束を収束
する、磁性体からなる磁束収束片9が配設されている。
このような構成とすることで、磁気回路5を励磁した際
に発生する磁気推力が磁束収束片9によって開口部4に
収束して、開口部4を狭くし、振動アクチュエータ1の
振動値を増加させることができる。また、磁束収束片9
を板材の積層で形成すると、振動アクチュエータ1が振
動する際に開口部4付近で発生する渦電流を小さく抑え
ることができるため、磁気回路5の効率を向上させるこ
とができる。
【0026】次に本発明の実施の形態の他の例を図9に
示す。この例では、振動アクチュエータ1は直線形状部
10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3とから構成さ
れ、鉄芯2の直線形状部10の開口部4側には溝11が
軸方向に設けられ、この溝11に磁束収束片9がスライ
ド自在に嵌め込まれている。そして、磁束収束片9は鉄
芯2が振動する際に鉄芯2から離れることなく、溝11
上の任意の位置で固定できるようになっている。尚、溝
11上にスライド自在に固定する磁束収束片9は複数個
でもよい。また、鉄芯2の両側の開口部4側に溝11を
設けて、夫々の溝11に磁束収束片9を配設してもよ
い。このような構成とすることで、磁束収束片9の位置
と個数により、振動部6のバネ定数を任意に変化させる
ことができ、その結果、振動アクチュエータ1の振動値
を変化させることができる。
【0027】次に本発明の実施の形態の他の例を図10
に示す。この例では、振動アクチュエータ1は直線形状
部10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3とから構成
され、鉄芯2の直線形状部10の開口部4側に溝11が
軸方向に設けられて鉄芯2の直線形状部10の先端部2
gまで貫通しており、この溝11にスライド自在に嵌め
込まれる磁束収束片9が溝11に沿って鉄芯2の先端部
2gから取り外しできるようになっている。尚、溝11
上にスライド自在に固定する磁束収束片9は複数個でも
よい。このような構成とすることで、鉄芯2の振動部6
の質量を任意に変えることができ、これによって振動ア
クチュエータ1の振動値を変化させることができる。
【0028】上述の図5乃至図10の例では、振動アク
チュエータ1を直線形状部10を有する略U字状の鉄芯
2とコイル3とから構成されるものとしたが、鉄芯2が
近似的にU字状の形状をし、鉄芯2の開口部4間に磁気
推力が発生する磁気回路であれば構わない。
【0029】次に本発明の実施の形態の他の例を図11
に示す。この例では、振動アクチュエータ1は直線形状
部10を有する略U字状の鉄芯2と鉄芯2の直線形状部
10に巻回されたコイル3とから構成されている。この
ような構成とすることで、別部品であるコイルボビンに
巻いたコイル3を開口部4から鉄芯2の直線形状部10
に挿入できるため、組立が容易になる。
【0030】次に本発明の実施の形態の他の例を図12
に示す。この例は、振動アクチュエータ1が直線形状部
10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3とから構成さ
れるもので、コイル3は鉄芯2のくの字下方部2hに巻
回されている。このように鉄芯2に直線形状部10を設
け、コイル3を鉄芯2のくの字下方部2hに巻回する基
本構成は上述の図5乃至図10にも例示されたものと同
様であり、このようにコイル3を設けない直線形状部1
0を振動部6とすることで、直線形状部10のバネ定数
の算出が容易にでき、振動アクチュエータ1の振動値の
設計が容易に行える。
【0031】次に本発明の実施の形態の他の例を図13
乃至図14に示す。この例は、前述の図12の例の振動
アクチュエータ1を2つ、振動方向に直列に配置し、前
記2つの振動アクチュエータ1,1の鉄芯2,2のコイ
ル3,3を設けていない直線形状部10,10を隣接結
合させて振動アクチュエータ13を構成したものであ
る.この時、2つの鉄芯2,2のくの字部2i,2iと
中間部2c,2cは固定されている。ここで区別するた
め、2つの振動アクチュエータ1,1の図中左側を振動
アクチュエータ1aとし、図中右側を振動アクチュエー
タ1bとする。また、夫々のコイル3,3も3a,3
b、直線形状部10,10も10a,10b、2つの開
口部4,4も4a,4bと区別することにし、さらに直
線形状部10a,10bが結合してなるものを振動アク
チュエータ13の振動部14と呼ぶことにする。
【0032】この状態で、2つのコイル3a,3bに交
流電流を供給した際に2つの開口部4a,4b間に生じ
る磁気推力Fa,Fb,及びFaとFbの合力、すなわ
ち磁気回路15の磁気推力Fを図14に示す。図14で
横軸は時間、縦軸は磁気推力を表し、磁気推力の向きは
振動部14が図中右方向に吸引される時を正、逆に図中
左方向に吸引される時を負としている。そして、図14
は振動アクチュエータ13の両側のコイル3a,3bに
入力する交流電流の位相を1/4周期ずらした場合を示
しており、この時、磁気回路15の磁気推力Fが最大値
をとる。逆に磁気回路15の磁気推力Fが最小となるの
は、振動アクチュエータ13の両側のコイル3a,3b
に入力する交流電流の位相を1/2周期ずらした場合と
同周期にした場合である。このように、振動アクチュエ
ータ13の両側のコイル3a,3bに入力する交流電流
の位相を任意に変えることで、磁気回路15の磁気推力
を制御でき、振動アクチュエータ13の振動値を制御す
ることができる。また、上記構成によれば、磁気回路1
5の構造の変更や、入力電流の値を変更をしなくても、
振動アクチュエータ13の振動値を変化させることがで
きる。
【0033】次に本発明の実施の形態の他の例を図15
に示す。この例では、振動アクチュエータ1は直線形状
部10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3とから構成
され、コイル3が直線形状部10の開口部4付近に設け
られている。このコイル3は振動部6の質量部の役割も
し、コイル3の質量を変えることで、振動部6に別途お
もりを取り付けなくても振動アクチュエータ1の振動値
を変化させることができる。
【0034】次に本発明の実施の形態の他の例を図16
に示す。この例では、振動アクチュエータ1は直線形状
部10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3とから構成
され、鉄芯2の直線形状部10の開口部4側には溝11
が軸方向に設けられ、この溝11にコイル3がスライド
自在に設けられている。そして、コイル3は鉄芯2が振
動する際に鉄芯2から離れることなく、溝11上の任意
の位置で固定できるようになっている。尚、溝11に取
り付けられるコイルは複数個でもよい。このような構成
とすることで、コイル3の位置と個数により、振動部6
のバネ定数を任意に変化させることができ、その結果、
振動アクチュエータ1の振動値を変化させることができ
る。
【0035】次に本発明の実施の形態の他の例を図16
に示す。この例では、振動アクチュエータ1は直線形状
部10を有する略U字状の鉄芯2とコイル3とから構成
され、鉄芯2の直線形状部10の開口部4側に溝11が
軸方向に設けられて鉄芯2の直線形状部10の先端部2
gまで貫通しており、この溝11にスライド自在に嵌め
込まれるコイル3が溝11に沿って鉄芯2の先端部2g
から取り外しできるようになっている。尚、溝11上に
スライド自在に固定するコイル3は複数個でもよい。こ
のような構成により、鉄芯2の振動部6の質量を任意に
変えることで振動部6のバネ定数を任意に変化させるこ
とができ、これによって振動アクチュエータ1の振動値
を変化させることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、鉄芯がヨーク機能を持ち、磁気回路の閉ループを鉄
芯とコイルのみで構成できるため、部品点数が削減でき
る。これにより、材料費及び加工費が安くなり安価な振
動アクチュエータを提供できる。また、鉄芯がバネ部と
なるため、共振を利用して高周波振動を出力することが
可能である。
【0037】また、本発明の請求項2記載の発明にあっ
ては、請求項1記載の発明の効果に加えて、鉄芯を板材
又は丸棒の曲げ加工で形成できるので、加工が容易であ
り、加工費が安価になる。また、鉄芯を丸棒の曲げ加工
で構成する場合は、鉄芯に隙間なく巻線が巻けるため、
コイルの巻きスペースが小さくなり、コイルの巻き効率
を良くすることができ、振動アクチュエータの高効率化
が図れると同時に、振動アクチュエータのスリム化も図
れる。また、鉄芯が板材又は丸棒のいずれの場合でも振
動値の設計が簡単となる。
【0038】また、本発明の請求項3記載の発明にあっ
ては、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、鉄
芯の振動部に補助板の板厚が付加されるため、振動部の
バネ定数が変わり、補助板の質量が振動部の質量に付加
されるため、振動アクチュエータの振動値を任意に変化
させることができる。
【0039】また、本発明の請求項4記載の発明にあっ
ては、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に
加えて、鉄芯の開口部側の少なくとも一方の側に1つ又
は複数個の磁石を設けることで、磁気回路を励磁した際
に発生した磁気推力が開口部に設けた磁石によって増加
するため、振動アクチュエーターの振動値を増加させる
ことができる。
【0040】また、本発明の請求項5記載の発明にあっ
ては、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に
加えて、鉄芯の開口部側の少なくとも一方の側に1つ又
は複数個の磁束収束片を設けることで、磁気回路を励磁
した際に発生する磁気推力が磁束収束片によって開口部
に収束するため、振動アクチュエータの振動値を増加さ
せることができる。また、磁束収束片を板材の積層で形
成すると、振動アクチュエータが振動する際に開口部に
発生する渦電流を小さくすることができるため、磁気回
路の効率を向上させることができる。
【0041】また、本発明の請求項6記載の発明にあっ
ては、請求項5記載の発明の効果に加えて、鉄芯の開口
部側の少なくとも一方の側に設けた1つ又は複数個の磁
束収束片を軸方向に沿ってスライドさせて位置を変える
ことで、振動部のバネ定数を変化させることができ、振
動アクチュエータの振動値を任意に変化させることがで
きる。
【0042】また、本発明の請求項7記載の発明にあっ
ては、請求項5又は6に記載の発明の効果に加えて、鉄
芯の開口部側の少なくとも一方の側に設けた1つ又は複
数個の磁束収束片を着脱自在とすることで、鉄芯の振動
部の質量を任意に変えることができ、これによって振動
アクチュエータの振動値を変化させることができる。
【0043】また、本発明の請求項8記載の発明にあっ
ては、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に
加えて、別部品であるコイルボビンに巻いたコイルを磁
気回路の直線形状部に開口部から挿入できるため、組立
が容易になる。
【0044】また、本発明の請求項9記載の発明にあっ
ては、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の効果に
加えて、振動部である鉄芯の直線形状部のバネ定数の算
出が容易にでき、振動アクチュエータの振動値の設計を
容易に行うことができる。
【0045】また、本発明の請求項10記載の発明にあ
っては、2つの磁気回路に設けたコイルに入力する交流
電流の位相を任意に変化させることで、夫々の磁気回路
を励磁した際に発生する磁気推力を変化させ、振動アク
チュエータの振動値を変化させることができる。このた
め、磁気回路の構造の変更や、入力電流の値を変更をし
なくても、振動アクチュエータの振動値を変化させるこ
とができる。
【0046】また、本発明の請求項11記載の発明にあ
っては、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、コイルが振動部の質量の働きをするため、
選択したコイルの質量(コイルの個数、コイルの巻き
数、コイルの素線の質量)によって振動アクチュエータ
の振動値を任意に変化させることができる。また振動部
へのコイルの取り付け位置によっても振動アクチュエー
タの振動値を任意に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で、振動アクチュエ
ータの正面図を示す。
【図2】同上の振動アクチュエータの斜視図を示す。
【図3】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチュ
エータの斜視図を示す。
【図4】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチュ
エータの斜視図を示す。
【図5】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチュ
エータの斜視図を示す。
【図6】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチュ
エータの斜視図を示す。
【図7】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチュ
エータの斜視図を示す。
【図8】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチュ
エータの斜視図を示す。
【図9】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチュ
エータの斜視図を示す。
【図10】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチ
ュエータの斜視図を示す。
【図11】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチ
ュエータの斜視図を示す。
【図12】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチ
ュエータの斜視図を示す。
【図13】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチ
ュエータの斜視図を示す。
【図14】同上の磁気回路の磁気推力を時系列図を示
す。
【図15】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチ
ュエータの斜視図を示す。
【図16】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチ
ュエータの斜視図を示す。
【図17】本発明の実施の形態の他の例で、振動アクチ
ュエータの斜視図を示す。
【符号の説明】
1 振動アクチュエータ 2 鉄芯 3 コイル 4 開口部 5 磁気回路 6 振動部 7 補助板 8 磁石 9 磁束収束片 10 直線形状部 13 振動アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小豆沢 茂和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5H607 AA00 CC01 CC05 DD16 FF01 5H633 BB07 GG04 GG16 GG17 HH01 HH14 HH16 HH21 HH25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1部材で構成され、且つバネ性を有する
    略U字状の鉄芯と、鉄芯に巻回されたコイルと、鉄芯の
    開口部とで磁束の閉ループを形成する磁気回路を構成す
    ることを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 鉄芯が板材又は丸棒の曲げ加工で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の振動アクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】 鉄芯の振動部に振動部のバネ性を補強す
    るための補助板を配設したことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 鉄芯の開口部側の少なくとも一方の側に
    1つ又は複数個の磁石を設けていることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の振動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 鉄芯の開口部側の少なくとも一方の側に
    1つ又は複数個の磁束収束片を設けていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の振動アクチュエ
    ータ。
  6. 【請求項6】 鉄芯の開口部側の少なくとも一方の側に
    1つ又は複数個の磁束収束片を鉄芯の軸方向に沿ってス
    ライド自在に設けていることを特徴とする請求項5記載
    の振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 鉄芯の開口部側の少なくとも一方の側に
    1つ又は複数個の磁束収束片を着脱自在に設けているこ
    とを特徴とする請求項5又は6に記載の振動アクチュエ
    ータ。
  8. 【請求項8】 鉄芯の開口部を挟む少なくとも一方の側
    が直線形状部であることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれかに記載の振動アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 鉄芯の前記直線形状部以外の部分にコイ
    ルを設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    に記載の振動アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の振動アクチュエータを
    2つ、振動方向に直列に配置し、前記2つの振動アクチ
    ュエータの鉄芯の直線形状部を隣接結合させたことを特
    徴とする振動アクチュエータ。
  11. 【請求項11】 鉄芯の振動部にコイルを設けているこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の振
    動アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101674967B1 (ko) * 2014-11-20 2016-11-29 (주)옵티스 진동 액추에이터
WO2022206963A1 (zh) * 2021-04-01 2022-10-06 杨铭轲 线性马达和电动床

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