JP2000216711A - 無線受信装置及び信号処理方法 - Google Patents

無線受信装置及び信号処理方法

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JP2000216711A
JP2000216711A JP11012830A JP1283099A JP2000216711A JP 2000216711 A JP2000216711 A JP 2000216711A JP 11012830 A JP11012830 A JP 11012830A JP 1283099 A JP1283099 A JP 1283099A JP 2000216711 A JP2000216711 A JP 2000216711A
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training
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filter
fading
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JP11012830A
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Junichi Aizawa
純一 相沢
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ特性決定の際の演算量を削減
し、フィルタ特性決定にかかる時間を減少させて、フェ
ージングの影響を受けた受信信号を高速に補正するこ
と。 【解決手段】 無線部102は、アンテナ101で受信
した信号に対して所定の無線受信処理を施し、復調部1
03は、無線受信処理された信号を復調し、、トレーニ
ング処理部104は、受信信号のうちトレーニング信号
についてトレーニング処理を施し、回転行列演算部10
5は、トレーニング処理に際してトレーニング信号に回
転行列演算を行い、復号部106は、トレーニング処理
により決定された特性を有するフィルタで補正された信
号を復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や自動車
電話等の無線通信システムにおける無線受信装置及び信
号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信における受信信号は、送信装置
より受信装置にそのまま届くものもあれば、建物等に反
射して届くものもある。このように送信装置から受信装
置に至る信号の経路が複数できあがるマルチパス環境下
では、各方向から位相が異なった信号が受信装置へ到来
するため、互いに干渉を起こし信号を弱め合ってしまう
フェージングが発生する。フェージングが発生すると、
受信装置側では著しく信号に対する認識率が低下する。
【0003】このフェージングに対処するための技術と
して、受信装置側に伝播路の特性を打ち消すようなタッ
プ付遅延回路を用いたフィルタを用意し、このフィルタ
によりフェージングの影響を受けた受信信号を補正する
適応自動等化技術がある。
【0004】このフィルタの特性を求めるための手法の
一つとしては以下のようなものがある。すなわち、送信
装置側にて送信信号のデータ系列とともに、既知信号で
あるトレーニング信号を送信する。受信装置側では、実
際に受信したフェージングの影響を受けたトレーニング
信号と既知であるトレーニング信号とを比較して誤差信
号を求め、この誤差信号を最小にするように繰り返しベ
クトル演算を行いフィルタ係数を算出し、このフィルタ
係数を用いてフィルタの特性を決定するというものであ
る。
【0005】これを、式で表すと以下の式(1)、式
(2)に示すようになる。 Yn=W*n・Xn (1) Εn=Dn−Yn (2) ここで、Wnはフィルタ係数、Xnは実際に受信したフェ
ージングの影響を受けたトレーニング信号、Dnは既知
のトレーニング信号、Εnは誤差信号、W*nはWnの複素
共役をそれぞれ表し、Ynをレプリカ信号という。
【0006】すなわち、フェージングの影響を受けたト
レーニング信号Xnをフィルタリングし、そのフィルタ
リングしたトレーニング信号Xnとフィルタ係数W*nを
乗算してレプリカ信号Ynを作成し、そのレプリカ信号
Ynと既知のトレーニング信号Dnから誤差信号Εnを求
め、この誤差信号Εnを最小にするように演算を繰り返
してフィルタ係数を決定し、フィルタの特性を決定す
る。
【0007】このフィルタの特性は、伝播路の特性を打
ち消すものである。従って、このフィルタにフェージン
グの影響を受けた受信信号を通すことにより、受信信号
からフェージングの影響が取り除かれ、受信信号が補正
されることとなる。
【0008】次に、従来の無線受信装置の動作を図面を
用いて説明する。図5は、従来の無線受信装置の構成を
示すブロック図である。
【0009】まず、トレーニング信号は、図示しない送
信装置にて直交変調された後に送信される。このトレー
ニング信号は、伝播路においてフェージングの影響を受
けて無線受信装置500のアンテナ501で受信され、
無線部502で所定の無線受信処理が施された後に復調
部503に入力される。復調部503では、直交変調さ
ているトレーニング信号を復調する。その結果、トレー
ニング信号は、図6に示すような信号空間ダイアグラム
において、4つのIQ信号成分(1,1)、(1,−
1)、(−1,−1)、(−1,1)のずれか1つの信
号成分に復調される。復調されたトレーニング信号は、
トレーニング処理部504に入力される。トレーニング
処理部504では、上記式(1)、式(2)の計算を順
次繰り返し行ってフィルタ係数Wnを算出してフィルタ
特性を決定し、そのフィルタによりフェージングの影響
を受けた受信信号を補正する。その補正された受信信号
は復号部505にて復号される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線受信装置においては、フィルタ係数Wnを算出して
フィルタ特性を決定するまでには繰り返しベクトル演算
を行う必要があるため、演算量が多くなってしまうとい
う問題がある。特に、上記式(1)においてレプリカ信
号Ynを算出する場合に、フィルタ係数W*nとトレーニ
ング信号Xnとのベクトル乗算が繰り返し行われ乗算回
数が多くなってしまうことが、フィルタ特性決定の際の
演算量を増加させる原因となっている。
【0011】上記式(1)におけるフィルタ係数W*nと
トレーニング信号Xnとのベクトル乗算がレプリカ信号
Ynを算出する際の乗算回数を多くしてしまっている原
因としては以下のことが挙げられる。すなわち、復調さ
れたトレーニング信号XnのIQ成分(1,1)、
(1,−1)、(−1,−1)、(−1,1)を用い
て、上記式(1)によりレプリカ信号Ynを算出する場
合に、復調されたトレーニング信号XnのIQ成分をそ
のままの信号成分として使用するため、それぞれのI成
分、Q成分につき1または−1の乗算が必ず発生してし
まう。この1または−1の乗算が必ず発生してしまうこ
とが、演算量を増加させている。
【0012】フィルタ特性を決定する際に演算量が多く
なり、フィルタ特性を決定するまでに長時間を要するよ
うになると、フェージングの影響を受けた受信信号に対
する補正に長時間を要してしまうこととなる。その結
果、この無線受信装置を有する移動体通信端末装置、及
び移動体通信基地局装置等においてフェージングの影響
を受けた受信信号を高速に補正することが難しくなる。
【0013】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、フィルタ特性決定の際の演算量を削減し、フィル
タ特性決定にかかる時間を減少させて、フェージングの
影響を受けた受信信号を高速に補正することができる無
線受信装置及び信号処理方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、フィルタ特
性を決定する際の演算量が多くなる原因が、復調された
トレーニング信号XnのIQ成分である1または−1
を、レプリカ信号Ynを算出する際の演算にそのまま用
いていることにあると着目して、トレーニング信号Xn
のIQ成分中に0を存在させることにより、レプリカ信
号Ynを算出する際の乗算回数を削減して前記演算量を
少なくできることを見出し、本発明をするに至った。
【0015】すなわち、本発明の骨子は、直交変調され
たIQ信号成分を持つ信号をI軸上、またはQ軸上に移
動させ、I成分、またはQ成分のいずれか一方を0とす
ることにより、その信号を用いたベクトル乗算の乗算回
数を削減させて、結果として等化処理におけるフィルタ
特性を決定する際の演算量を少なくすることである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様における無線
受信装置は、同相成分及び直交成分を含む既知信号を復
調する復調手段と、復調された既知信号に対して前記同
相成分及び直交成分のうちいずれか一方を0に変換する
演算を行う演算手段と、所定のフィルタ係数を有するフ
ィルタを備え、前記演算後の同相成分及び直交成分を用
いて前記フィルタ係数を決定するとともに、フェージン
グの影響を受けた受信信号を前記フィルタにより補正す
るトレーニング処理手段と、を具備する構成を採る。
【0017】本発明の第2の態様における無線受信装置
は、第1の態様において、前記演算手段は、前記同相成
分及び直交成分を信号空間ダイアグラム上で45度回転
させる。
【0018】これらの構成によれば、既知信号の同相成
分及び直交成分のうちいずれか一方を0に変換するた
め、同相成分及び直交成分のうちいずれか一方を0に変
換した既知信号を用いて行うフィルタ係数決定のための
ベクトル演算において、ベクトル乗算回数を削減するこ
とができる。その結果、フェージングの影響を受けた受
信信号を補正するフィルタの特性を高速に決定すること
ができる。
【0019】本発明の第3の態様における通信端末装置
は、第1の態様または第2の態様における無線受信装置
を具備する構成を採る。
【0020】本発明の第4の態様における基地局装置
は、第1の態様または第2の態様における無線受信装置
を具備する構成を採る。
【0021】これらの構成によれば、フェージングの影
響を受けた受信信号を補正するフィルタの特性を高速に
決定する無線受信装置を具備するため、このフィルタを
用いて行うフェージングの影響を受けた受信信号の補正
に要する時間を削減することができる。その結果、信号
を受信してから出力するまでに要する時間を削減するこ
とができる。
【0022】本発明の第5の態様における無線送信装置
は、第1の態様または第2の態様における無線受信装置
に対し、信号を送信する送信手段を具備する構成を採
る。
【0023】この構成によれば、この無線送信装置と、
第1の態様または第2の態様における無線受信装置とが
通信を行う場合には、無線受信装置においてフェージン
グの影響を受けた受信信号を補正するフィルタの特性を
高速に決定することができるため、通信を高速に行うこ
とができる。
【0024】本発明の第6の態様における信号処理方法
は、同相成分及び直交成分を含む既知信号を復調する工
程と、復調した信号の同相成分及び直交成分のうちいず
れか一方を0に変換する演算を復調した既知信号に対し
て行う工程と、前記演算後の既知信号を用いて等化処理
用のフィルタのフィルタ係数を決定する工程と、を具備
するようにした。
【0025】この方法によれば、復調した信号の同相成
分及び直交成分のうちいずれか一方を0に変換するた
め、同相成分及び直交成分のうちいずれか一方を0に変
換した信号を用いて演算を行うことによりフィルタ係数
を決定する場合に、その演算回数を削減することができ
る。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
無線受信装置の構成を示すブロック図である。この無線
受信装置100は、アンテナ101と、アンテナ101
で受信した信号に対して所定の無線受信処理を施す無線
部102と、無線受信処理された信号を復調する復調部
103と、受信信号のうちトレーニング信号についてト
レーニング処理を施すトレーニング処理部104と、ト
レーニング処理に際してトレーニング信号に回転行列演
算を行う回転行列演算部105と、トレーニング処理に
より決定された特性を有するフィルタで補正された信号
を復号する復号部106と、を含む。
【0027】次に、上記構成を有する無線受信装置の動
作について説明する。まず、トレーニング信号は、図示
しない送信装置にて直交変調された後に送信される。こ
のトレーニング信号は、伝播路においてフェージングの
影響を受けて無線受信装置100のアンテナ101で受
信され、無線部102で所定の無線受信処理が施された
後に復調部103に入力される。復調部103では、直
交変調さているトレーニング信号を復調する。その結
果、トレーニング信号は、図6に示すような信号空間ダ
イアグラムにおいて、4つのIQ信号成分(1,1)、
(1,−1)、(−1,−1)、(−1,1)のずれか
1つの信号成分に復調される。復調されたトレーニング
信号は、トレーニング処理部104に入力される。
【0028】トレーニング処理部104では、上記式
(1)、式(2)の計算を順次繰り返し行いフィルタ係
数Wnを算出してフィルタ特性を決定する。ここで、上
記式(1)、式(2)によりフィルタ係数Wnを算出す
る前の処理として、トレーニング処理部104に入力さ
れたトレーニング信号Xnに対して回転演算部105に
て後述する回転行列演算を施す。この回転行列演算によ
り、I成分、Q成分のうちいずれか一方を0に変換す
る。
【0029】その後、トレーニング処理部104では、
I成分、Q成分のうちいずれか一方が0に変換されたト
レーニング信号Xnを使用し、上記式(1)、式(2)
の計算を順次繰り返し行いフィルタ係数Wnを算出し
て、フェージングの影響を補正するようなフィルタ特性
を決定する。この上記式(1)において行われるレプリ
カ信号Ynを算出する際のベクトル演算では、トレーニ
ング信号XnのI成分、Q成分のうちいずれか一方が0
に変換されているので、レプリカ信号Ynを算出する際
のベクトル乗算回数が削減される。その結果として、ト
レーニング処理部104における演算量が少なくなる。
【0030】トレーニング処理部104にてフェージン
グの影響を補正するようなフィルタ特性が決定された
後、トレーニング信号と同様のフェージングの影響を受
けた信号は、アンテナ101で受信され、無線部102
にて所定の無線受信処理が施され、復調部103にて復
調され、トレーニング処理部104にてこのフィルタを
通されることによりフェージングの影響が補正されるこ
ととなる。その補正された受信信号は、復号部106に
て復号される。
【0031】次に、回転行列演算部105にて行われる
回転行列演算方法について、図2に示すIQ信号空間ダ
イアグラムを用いて説明する。
【0032】回転行列演算部105に入力されたトレー
ニング信号Xnは、(1,1)、(1,−1)、(−
1,−1)、(−1,1)のようにそれぞれのI成分、
Q成分につき1及び−1の信号成分を持つ。
【0033】回転行列演算部105では、トレーニング
信号Xnの信号成分(1,1)、(1,−1)、(−
1,−1)、(−1,1)に対して回転行列演算を行
い、図2に示す信号空間ダイアグラム上でそれぞれの信
号成分を右に45度回転させて、それぞれの信号成分を
I軸上、またはQ軸上に移動させる。
【0034】その後、右に45度回転させたトレーニン
グ信号Xnの信号成分を1/√2倍する。これにより、
これらの信号成分は図2に示すように(1,0)、
(0,−1)、(−1,0)、(0,1)に変換され、
I成分、Q成分のうちいずれか一方が0になる。
【0035】これを以下の式(3)にて表す。回転前の
トレーニング信号をA、回転後のトレーニング信号をB
とすると、回転行列Cを用いて
【数1】 と表され、それぞれのIQ成分については以下の式
(4)〜(7)のような計算が行われる。・(1,1)
について
【数2】 ・(1、−1)について
【数3】 ・(−1,−1)について
【数4】 ・(−1,1)について
【数5】
【0036】なお、上記実施の形態では、信号空間ダイ
アグラムにおける信号点配置を右に45度回転させた場
合について説明しているが、本実施の形態においては左
に45度回転させてもよく、その場合には信号成分は
(0,1)、(1,0)、(0,−1)、(−1,0)
に変換される。
【0037】この変換されたトレーニング信号を用い、
トレーニング処理部104にてフィルタ特性を決定する
ために上記式(1)に従い乗算によりレプリカ信号Yn
を算出する。
【0038】上記式(1)において繰り返し乗算により
レプリカ信号Ynを算出する場合に、トレーニング信号
XnのIQ信号成分のうちいずれか一方が0に変換され
ているため、その0に対する乗算を行うことが不要とな
る。その結果、レプリカ信号算出の際のベクトル乗算回
数は1/2に削減される。
【0039】ここで、上記式(3)〜(7)にて行って
いる演算において、回転行列Cを1/√2倍している演
算に着目すると、この演算式を以下の式(8)に示すよ
うに変換することができる。
【数6】 上記式(8)より、回転行列Cを1/√2倍すること
は、回転行列Dを1/2倍することに等しいことが分か
る。
【0040】従って、上記式(3)は、以下の式(9)
に示すように書き換えることができる。すなわち、回転
前のトレーニング信号をA、回転後のトレーニング信号
をBとすると、回転行列Dを用いて
【数7】 と書き換えられ、それぞれのIQ成分については以下の
式(10)〜(13)のような計算が行われる。 ・(1,1)について
【数8】 ・(1、−1)について
【数9】 ・(−1,−1)について
【数10】 ・(−1,1)について
【数11】
【0041】上記式(3)を上記式(9)へ変換する前
の演算過程である上記式(4)〜(7)と、変換した後
の演算過程である上記式(10)〜(13)とを比較す
ると、回転後のトレーニング信号Bの演算結果が同一に
なるにもかかわらず、演算過程が簡易になっていること
が分かる。従って、回転行列演算部105にて回転行列
演算を行う場合には、上記式(9)に従って行う方が、
上記式(3)に従って行うよりも、回転行列演算が簡易
になり、回転行列演算の演算量を削減することができ
る。
【0042】上記式(3)〜(7)にて行っている演算
では、それぞれの信号成分をI軸上、またはQ軸上に移
動させた後に、信号成分の振幅を調整して演算を簡易に
するために、前記信号成分を1/√2倍している。ま
た、上記式(9)〜(13)にて行っている演算では、
同様の理由により、前記信号成分を1/2倍している。
しかし、それぞれの信号成分を右または左に45度回転
させて、それぞれの信号成分をI軸上、またはQ軸上に
移動させることにより、I成分、Q成分のうちいずれか
一方を0とすれば、上記式(1)においてレプリカ信号
Ynを算出する際のベクトル乗算回数が削減される。従
って、上記式(3)〜(7)にて行っている信号成分の
振幅を調整するための1/√2倍の演算、及び上記式
(9)〜(13)にて行っている1/2倍の演算は任意
である。
【0043】このように、本実施の形態の無線受信装置
によれば、トレーニング信号に対する回転行列演算処理
が加わるが、レプリカ信号を算出する場合に繰り返し行
われるベクトル乗算回数が1/2に削減されるため、フ
ェージングの影響を受けた受信信号を補正するようなフ
ィルタの特性を高速に決定することができる。また、本
実施の形態の無線受信装置と、無線送信装置とが通信を
行う場合には、無線受信装置においてフェージングの影
響を受けた受信信号を補正するフィルタの特性を高速に
決定することができるため、通信を高速に行うことがで
きる。
【0044】なお、本実施の形態においては、それぞれ
の信号成分を信号空間ダイアグラム上で右または左に4
5度回転する回転行列演算によって、それぞれの信号成
分をI軸上、またはQ軸上に移動させることにより、I
成分、Q成分のうちいずれか一方を0とした。しかし、
それぞれの信号成分をI軸上、またはQ軸上に移動させ
ることにより、I成分、Q成分のうちいずれか一方を0
とすることさえできれば、上記式(1)においてレプリ
カ信号Ynを算出する際のベクトル乗算回数は削減され
る。従って、それぞれの信号成分をI軸上、またはQ軸
上に移動させる演算は、回転行列演算に限定されること
はなく、他の演算手段によって、それぞれの信号成分を
I軸上、またはQ軸上に移動させてもよい。
【0045】(実施の形態2)図3は、本発明の無線受
信装置を備えた移動体通信端末装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0046】この移動体通信端末装置300は、図1に
示す無線受信装置の構成をすべて含み、復号部106で
復号された信号を音声に変換する音声コーデック部30
1と、この音声を出力するスピーカ302と、を具備す
る構成を採る。
【0047】このように、本実施の形態の移動体通信端
末装置によれば、フェージングの影響を受けた受信信号
を補正するフィルタの特性を高速に決定することができ
るので、このフィルタを用いて行うフェージングの影響
を受けた受信信号の補正に要する時間を削減することが
できる。その結果、信号を受信してから音声として出力
するまでに要する時間を削減することができる。
【0048】(実施の形態3)図4は、本発明の無線受
信装置を備えた移動体通信基地局装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0049】この移動体通信基地局装置400は、図1
に示す無線受信装置の構成をすべて含み、復号部106
で復号された信号を上位装置に接続されている有線回線
へ出力するデータ入出力部401を具備する構成を採
る。
【0050】このように、本実施の形態の移動体通信基
地局装置によれば、フェージングの影響を受けた受信信
号を補正するフィルタの特性を高速に決定することがで
きるので、このフィルタを用いて行うフェージングの影
響を受けた受信信号の補正に要する時間を削減すること
ができる。その結果、信号を受信してから信号を上位装
置に接続されている有線回線へ出力するまでに要する時
間を削減することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルタ特性決定の際の演算量を削減し、フィルタ特性
決定にかかる時間を減少させて、フェージングの影響を
受けた受信信号を高速に補正することができる無線受信
装置及び信号処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線受信装置の構
成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係る回転行列演算のようすを表
すIQ信号図
【図3】本発明の実施の形態2に係る移動体通信端末装
置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態3に係る移動体通信基地局
装置の構成を示すブロック図
【図5】従来の無線受信装置の構成を示すブロック図
【図6】復調されたトレーニング信号のようすを表すI
Q信号図
【符号の説明】
104 トレーニング処理部 105 回転行列演算部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同相成分及び直交成分を含む既知信号を
    復調する復調手段と、復調された既知信号に対して前記
    同相成分及び直交成分のうちいずれか一方を0に変換す
    る演算を行う演算手段と、前記演算手段の演算後の同相
    成分及び直交成分を用いてフィルタ係数を決定するとと
    もに、フェージングの影響を受けた受信信号を補正する
    トレーニング処理手段と、を具備することを特徴とする
    無線受信装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、前記同相成分及び直交
    成分を信号空間ダイアグラム上で45度回転させること
    を特徴とする請求項1記載の無線受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の無線受信
    装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の無線受信
    装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の無線受信
    装置に対し、信号を送信する送信手段を具備することを
    特徴とする無線送信装置。
  6. 【請求項6】 同相成分及び直交成分を含む既知信号を
    復調する工程と、復調した信号の同相成分及び直交成分
    のうちいずれか一方を0に変換する演算を復調した既知
    信号に対して行う工程と、前記演算後の既知信号を用い
    て等化処理用のフィルタのフィルタ係数を決定する工程
    と、を具備することを特徴とする信号処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007189372A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Fujitsu Ltd 最尤推定復号におけるレプリカ演算方法及び装置
JP2009232476A (ja) * 1999-09-03 2009-10-08 Alcatel-Lucent Usa Inc 情報処理方法および情報処理装置

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