JP2000216653A - 自動レベル制御回路 - Google Patents

自動レベル制御回路

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JP2000216653A
JP2000216653A JP1327999A JP1327999A JP2000216653A JP 2000216653 A JP2000216653 A JP 2000216653A JP 1327999 A JP1327999 A JP 1327999A JP 1327999 A JP1327999 A JP 1327999A JP 2000216653 A JP2000216653 A JP 2000216653A
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level control
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Yoichi Tajima
羊一 田嶋
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 早いアタックタイムと早いリカバリータイ
ムで動作でき、衝撃的な音やそれに続く低レベルの音の
伝送や収録を可能にし、かつ波形の低歪化が可能な自動
レベル制御回路を提供する。 【解決手段】 信号入力源1の主増幅器2から制御用増
幅器6及び移相回路7を通して出力される両方の信号を
両波整流回路8で整流し、この整流出力を短時間時定数
平滑化回路9及び長時間時定数平滑化回路10に加え
る。これにより、まず、短時間時定数平滑化回路9から
立ち上りの早いレベル制御信号を電子ボリューム3に出
力して早いアタックタイムで主増幅器2の入力レベルを
制御し、しかる後、短時間時定数平滑化回路9より遅れ
て長時間時定数平滑化回路10から出力される立ち上が
りの遅いレベル制御信号により電子ボリューム3を制御
して主増幅器2の入力レベルを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクシステムや
録音システムの増幅回路に使用される自動レベル制御回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的低い電源電圧駆動のマイクシステ
ムやリニヤー式の録音システムに使用される増幅回路に
おいては、そのダイナミックレンジが小さいため、マイ
クロホンが振幅の大きい音声信号をピックアップした
時、その信号レベルを所定のレベル範囲に抑制する自動
レベル制御回路が不可欠となっている。
【0003】従来、このような自動レベル制御回路とし
て、図3に示す回路構成のものが知られている。この図
3において、201はエレクトリックマイク等の信号入
力源、202は信号入力源201からの入力信号を増幅
する前置増幅器、203は前置増幅器202の出力端に
接続された第1の高域フィルタ(HPF)、204は第
1の高域フィルタ203の出力端に接続された第2の高
域フィルタ(HPF)であり、この第2の高域フィルタ
204の出力端には、可変利得式の主増幅器205が接
続されており、さらに、主増幅器205の出力信号は、
マイクオン/オフ用のスィッチング素子206を通し
て、図示省略した赤外線送信機等に送出される構成にな
っている。
【0004】また、図3の符号207は主増幅器205
の出力電圧の振幅が所定の範囲に保たれるように制御す
る自動利得制御回路(AGC)であり、この自動利得制
御回路207は、主増幅器205の出力を検出するオペ
アンプOPと、このオペアンプOPの出力端に結合コン
デンサC1、ベースバイアス抵抗R1〜R3及びダイオ
ードD1からなる回路を介してベースを接続したトラン
ジスタT1と、このトランジスタT1のコレクタに、抵
抗R4、R5及びコンデンサC2、C3からなる回路を
介してベースを接続したトランジスタT2などから構成
されている。また、上記トランジスタT2のコレクタ
は、上記主増幅器205の入力端側に設けた利得可変用
トランジスタT3のベースに接続されている。
【0005】上記のように構成された従来の自動レベル
制御回路において、自動利得制御回路207のオペアン
プOPで主増幅器205の出力レベルを検出し、この出
力レベルが設定値以上の時にオペアンプOPから出力さ
れる信号をB級増幅回路として機能するトランジスタT
1により半波整流する。この半波整流された信号はトラ
ンジスタT2のベースに接続したコンデンサC3を充電
し、この充電電圧によりトランジスタT2をオン動作さ
せ、同時にトランジスタT3をオン、オフ制御すること
により、主増幅器205の入力レベルを制御して、主増
幅器205の出力レベルを所定の範囲に保つようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
従来の自動レベル制御回路では、レベル制御のための検
出信号は半波整流されるうえ、トランジスタT2をオン
制御する電圧を得るための平滑化時定数が大きいため、
図3に示す回路の場合のリカバリータイムは7secと
長く、かつ、そのアタックタイムも長いものとなる。そ
の結果、衝撃的な音やそれに続く低レベルの音がほとん
ど伝送、または収録することができななくなるとか、ブ
リージングの発生に悩まされることになる。したがっ
て、例えば、拍手の直後のスピーチとか、鉦を叩きなが
らの読経などを収録する場合には全く適用できないとい
う問題がある。
【0007】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、本発明の目的は、早いアタックタイムと早いリカ
バリータイムで動作できるとともに、衝撃的な音やそれ
に続く低レベルの音の伝送や収録を可能にし、かつ波形
の低歪化を可能にした自動レベル制御回路を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の自動レベル制御回路は、信号入力源からの
信号を増幅する主増幅器と、前記主増幅器の入力段に接
続され、前記信号入力源から前記主増幅器に入力される
信号レベルを制御する電子ボリュームと、前記信号入力
源からの信号入力がある時に前記主増幅器から出力され
る信号をレベル制御に必要な信号レベルに増幅する制御
用増幅器と、前記制御用増幅器からの出力信号を所定の
位相角変化させて出力する移相回路と、前記制御用増幅
器の出力信号と前記移相回路の出力信号との両方を整流
する両波整流回路と、前記両波整流回路からの整流出力
を平滑化して短い時定数で立ち上りの早いレベル制御信
号を出力する短時間時定数平滑化回路と、前記両波整流
回路からの整流出力を平滑化して前記短時間時定数平滑
化回路のレベル制御信号より長い時定数で立ち上りの遅
いレベル制御信号を出力する長時間時定数平滑化回路を
備え、前記短時間時定数平滑化回路からの立ち上りの早
いレベル制御信号により前記電子ボリュームを動作させ
て前記主増幅器の入力レベルを直ちに制御した後、前記
長時間時定数平滑化回路からの立ち上がりの遅いレベル
制御信号により前記電子ボリュームを動作させて前記主
増幅器の入力レベルを制御するように構成されることを
特徴とする。
【0009】本発明においては、信号入力源から大きな
信号が入力されると、主増幅器からの出力信号は制御用
増幅器により増幅されて両波整流回路に出力されると共
に、制御用増幅器からの出力信号は移相回路により所定
の位相角(例えば90度)変化されて両波整流回路に出
力され、この両方の出力信号を整流することにより、片
方の出力信号を整流する場合の約2倍に相当するリップ
ル周波数の整流出力を得ることができる。これにより、
平滑化(直流化)のための時定数を短縮し、かつ短時間
時定数平滑化回路のアタックタイム及び長時間時定数平
滑化回路のリカバリータイムを早くする。そして、この
両波整流回路から出力される整流出力が短時間時定数平
滑化回路及び長時間時定数平滑化回路に加えられると、
まず、短時間時定数平滑化回路からは立ち上りの早いレ
ベル制御信号が電子ボリュームに出力され、この電子ボ
リュームを制御することにより主増幅器の入力レベルを
下げる方向に制御する。そして、これに引き続いて、長
時間時定数平滑化回路から出力される立ち上がりの遅い
レベル制御信号により電子ボリュームを制御して主増幅
器の入力レベルを制御する。したがって、本発明によれ
ば、早いアタックタイムと早いリカバリータイムで動作
できるとともに、衝撃的な音やそれに続く低レベルの音
の伝送や収録が可能になり、かつ波形の低歪化が可能に
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動レベル制御回
路の実施の形態について、図面を参照して説明する。図
1は本発明にかかる自動レベル制御回路の実施の形態を
示す構成図である。この図1において、自動レベル制御
回路は、エレクトリックマイク等の信号入力源1、主増
幅器2、電子ボリューム3、低域フィルタ4、出力用増
幅器5、制御用増幅器6、移相回路7、両波整流回路
8、短時間時定数平滑化回路9、長時間時定数平滑化回
路10、急速放電用ゲート回路11及び切替回路12を
備えている。
【0011】上記主増幅器2は、信号入力源1からの信
号を増幅するものであり、この主増幅器2は、オペアン
プOP1と抵抗R11〜R15及びコンデンサC11、
C12とから構成され、オペアンプOP1の非反転入力
端には保護抵抗R10及び結合コンデンサC10を介し
て信号入力源1が接続されている。上記電子ボリューム
3は、信号入力源1から主増幅器2に入力される信号レ
ベルを制御するものであり、この電子ボリューム3は、
保護抵抗R10と結合コンデンサC10との接続点とア
ース間にコレクタ・エミッタを接続したトランジスタQ
1と、このトランジスタQ1のベースに接続した抵抗R
8、R9及びコンデンサC9とから構成されている。上
記低域フィルタ4は、主増幅器2から出力される信号中
の風雑音を低減するフィルタであり、コンデンサC1
3、C14及び抵抗R15から構成される。そして、こ
のフィルタ4は主増幅器2と出力端と出力用増幅器5の
入力端間に接続されている。また、上記出力用増幅器5
は、フィルタ4を通過した信号を所定の信号レベルに増
幅し、赤外線送信機等への出力信号として送出するもの
で、オペアンプOP2と、抵抗R17〜R29及びコン
デンサC15とから構成されている。
【0012】上記制御用増幅器6は、信号入力源1から
の信号入力がある時に主増幅器2から出力される信号を
レベル制御に必要な信号レベルに増幅する増幅器であ
り、この制御用増幅器6は、オペアンプOP3と、抵抗
R21、R22及びコンデンサC16とから構成されて
いる。上記移相回路7は、制御用増幅器からの出力信号
を所定の位相角(例えば、180度)変化させて出力す
るもので、この移相回路7は、オペアンプOP4と、抵
抗R23〜R25及びコンデンサC17とから構成され
ている。上記両波整流回路8は、制御用増幅器6からの
出力信号と移相回路7からの出力信号との両方を整流し
て、片方の出力信号を整流する場合の約2倍に相当する
リップル周波数の整流出力を送出するものであり、この
両波整流回路8は、制御用増幅器6の出力端と移相回路
7の出力端に結合コンデンサC18、C19を介して接
続されたダイオードD11〜D16から構成されてい
る。
【0013】上記短時間時定数平滑化回路9は、両波整
流回路8からの整流出力を平滑化して短い時定数で立ち
上りの早いレベル制御信号を出力する回路であり、この
短時間時定数平滑化回路9は、両波整流回路8の整流出
力で充電される容量の小さいコンデンサC20(例え
ば、0.022μF)と、このコンデンサC20に充電
される電圧をベースバイアスとするトランジスタQ2、
及びこのトランジスタQ2のエミッタに接続した抵抗R
26とから構成されている。上記長時間時定数平滑化回
路10は、両波整流回路8からの整流出力を平滑化して
短時間時定数平滑化回路9のレベル制御信号より長い時
定数で立ち上りの遅いレベル制御信号を出力する回路で
あり、この長時間時定数平滑化回路10は、両波整流回
路8の整流出力で充電される容量の大きいコンデンサC
21(例えば、10μF)と、このコンデンサC21に
充電される電圧をベースバイアスとするトランジスタQ
3、及びこのトランジスタQ3のエミッタに接続した抵
抗R27とから構成されている。
【0014】上記急速放電用ゲート回路11は、信号入
力源1からの信号入力がある時に短時間時定数平滑化回
路9から出力される立ち上りの早いレベル制御信号によ
り閉じられ、かつ信号入力源からの信号入力が途切れて
両波整流回路8からの整流出力がなくなると開かれ、長
時間時定数平滑化回路10のコンデンサC21に充電さ
れた電荷を抵抗R26を通して放電するための回路であ
り、この急速放電用ゲート回路11は、短時間時定数平
滑化回路9のトランジスタQ2のエミッタと長時間時定
数平滑化回路10のトランジスタQ3のベース間に直列
に接続したダイオードD17、D18と半固定の可変抵
抗器VR1とから構成されている。可変抵抗器VR1
は、長時間時定数平滑化回路10におけるコンデンサC
21の放電時間を調節することで、長時間時定数平滑化
回路10のリカバリータイムを調整するためのものであ
る。
【0015】上記切替回路12は、電子ボリューム3に
短時間時定数平滑化回路9のレベル制御信号から長時間
時定数平滑化回路10のレベル制御信号に切り替え制御
するためのもので、電子ボリューム3の入力端と短時間
時定数平滑化回路9のトランジスタQ2のエミッタ間に
直列に接続した一対のダイオードD19、D20と、電
子ボリューム3の入力端と長時間時定数平滑化回路10
のトランジスタQ3のエミッタ間に直列に接続した一対
のダイオードD21とから構成されている。
【0016】次に、上記のように構成された本実施の形
態における自動レベル制御回路の動作について説明す
る。主増幅器2に信号入力源1から大きな信号が入力さ
れると、主増幅器2から出力される信号は制御用増幅器
6により増幅されて両波整流回路8に出力されるととも
に、制御用増幅器6からの出力信号は移相回路7によ
り、制御用増幅器6の出力信号より所定の位相角(例え
ば、180度)変化されて両波整流回路8に出力され
る。この両方の出力信号は両波整流回路8で整流される
ことにより、片方の出力信号を整流する場合の約2倍に
相当するリップル周波数の整流出力が得られる。これに
より、平滑化(直流化)のための時定数が短縮され、か
つ、短時間時定数平滑化回路9及び長時間時定数平滑化
回路10で使用されるコンデンサの容量を従来に比較し
て大幅に小さくできる。このことは、短時間時定数平滑
化回路9のアタックタイムを大幅に短縮でき、かつ長時
間時定数平滑化回路10のリカバリータイムを大幅に短
縮することが可能になる。因に、本実施の形態における
リカバリータイムは0.5sec以下にできる。
【0017】一方、両波整流回路8から出力される整流
出力が短時間時定数平滑化回路9及び長時間時定数平滑
化回路10に加えられると、それぞれのコンデンサC2
0、C21はそれぞれの時定数に応じて充電される。こ
の場合、まず、短時間時定数平滑化回路9は短時定数
で、コンデンサC20の容量が小さいため、その充電に
よるトランジスタQ2のエミッタポテンシャルは、トラ
ンジスタQ3のそれよりも早く立ち上る。これに伴い、
急速放電用ゲート回路11のダイオードD17、D18
が逆バイアスされるため、急速放電用ゲート回路11は
閉じる。これと同時に、トランジスタQ2が導通するこ
とでそのエミッタに発生する電圧はレベル制御信号とし
て、切替回路12のダイオードD19、D20を通して
電子ボリューム3に入力され、そのトランジスタQ1の
内部抵抗を変化させることにより、信号入力源1から主
増幅器2に入力される信号レベルを下げる方向に制御す
る。
【0018】その後、長時間時定数平滑化回路10の長
時定数のコンデンサC21の充電電圧がトランジスタQ
3のエミッタポテンシャルに達すると、トランジスタQ
3が導通するとともに、そのエミッタに発生する電圧は
レベル制御信号として、切替回路12のダイオードD2
1を通して電子ボリューム3に入力され、そのトランジ
スタQ1を上記短時間時定数平滑化回路9のレベル制御
信号による制御に引き続いて制御することにより、信号
入力源1から主増幅器2に入力される信号レベルを制御
する。この時、コンデンサC21の容量が大きいため、
長時間時定数平滑化回路10からのレベル制御信号は遅
い立ち上がりながらもリップル成分が十分に除去された
信号となる。この結果、波形の低歪率化が可能になる。
【0019】図2は、本発明の実施の形態における自動
レベル制御回路の出力特性及び全高調波歪(THD)の
特性を示すもので、曲線21は出力特性を表し、曲線2
2は全高調波歪特性を表している。
【0020】また、信号入力源1から信号入力が途切れ
て両波整流回路8からの整流出力がなくなると、トラン
ジスタQ2のエミッタポテンシャルは直ちに低下して急
速放電用ゲート回路11のダイオードD17、D18へ
の逆バイアスがなくなるため、急速放電用ゲート回路1
1は開かれる。これにより、長時間時定数平滑化回路1
0のコンデンサC21の充電電圧は、ほぼ短時間時定数
平滑化回路9の時定数でダイオードD17、D18及び
可変抵抗器VR1、抵抗R26を通して放電されるた
め、長時間時定数平滑化回路10の早いリカバリータイ
ムを達成できる。また、主増幅器2から出力される信号
は、フィルタ4を通過することにより、該信号中に含ま
れる風雑音に相当する周波数成分が低減または除去さ
れ、出力用増幅器5に入力される。そして、出力用増幅
器5では、フィルタ4を通過した信号を所定の信号レベ
ルに増幅して赤外線送信機(図示省略)等へ出力する。
【0021】なお、短時間時定数平滑化回路9から出力
されるレベル制御信号は、長時間時定数平滑化回路10
に比較して多くのリップルを含んでいて、自動レベル制
御時に波形歪の原因となる。このため、短時間時定数平
滑化回路9には、主にアタックの機能のみを課し、アタ
ック後の自動レベル制御の保持は長時間時定数平滑化回
路10で行うようにする。このために切替回路12のダ
イオードD19、D20の順方向ドロップで自動レベル
制御保持の電子ボリューム3の制御を長時間時定数平滑
化回路10で肩代わりできるようにする。また、電子ボ
リューム3を構成するトランジスタQ1のベースに接続
した、10μFのコンデンサC9は、電子ボリューム3
のアタックタイムをより短縮化するためのものである。
また、制御用増幅器6への入力信号は、よりワイドレン
ジの方が良いとの観点から、主増幅器2の出力端から取
り入れることが望ましい。さらにまた、長時間時定数平
滑化回路10のリカバリータイムは0.5sec以下に
することが可能であるが、短時間過ぎて不都合な場合
は、急速放電用ゲート回路11の可変抵抗器VR1を調
節することにより、そのリカバリータイムを調節でき
る。
【0022】したがって、上記のような本発明の実施の
形態によれば、信号入力源1から大きな信号が入力され
ると、主増幅器2からの出力信号は制御用増幅器6によ
り増幅されて両波整流回路8に出力されると共に、制御
用増幅器6からの出力信号は移相回路7により所定の位
相角(例えば180度)変化されて両波整流回路8に出
力され、この両方の出力信号を両波整流回路8で整流す
ることにより、片方の出力信号を整流する場合の約2倍
に相当するリップル周波数の整流出力を得る。そして、
この両波整流回路8から出力される整流出力が短時間時
定数平滑化回路9及び長時間時定数平滑化回路10に加
えられると、まず、短時間時定数平滑化回路9から立ち
上りの早いレベル制御信号が切替回路12を通して電子
ボリューム3に出力され、この電子ボリューム3を制御
することにより、早いアタックタイムで主増幅器2の入
力レベルを下げる方向に制御し、これに引き続いて、短
時間時定数平滑化回路9より遅れて長時間時定数平滑化
回路10から出力される立ち上がりの遅いレベル制御信
号が切替回路12を通して電子ボリューム3に出力され
ることにより主増幅器2の入力レベルを制御する構成に
したので、短時間時定数平滑化回路9及び長時間時定数
平滑化回路10における平滑化(直流化)のための時定
数を短縮でき、これに伴い、短時間時定数平滑化回路9
のアタックタイム及び長時間時定数平滑化回路10のリ
カバリータイムを大幅に短縮できるとともに、波形の低
歪化が可能になる。そして、衝撃的な音やそれに続く低
レベルの音の伝送や収録が可能になって、音声信号の伝
送、収録テクニックの自由度が増大する。また、急速放
電用ゲート回路11の可変抵抗器VR1を調節すること
により、長時間時定数平滑化回路10のリカバリータイ
ムを適宜調節することができる。さらにまた、急速放電
用ゲート回路11を設けることにより、長時間時定数平
滑化回路10のより早いリカバリーを達成できる。
【0023】なお、本発明における両波整流回路8は、
上記実施の形態に示すようにダイオードのみで構成され
るものに限らず、トランスとダイオードとを組み合わせ
たものであってもよい。また、短時間時定数平滑化回路
9及び長時間時定数平滑化回路10も上記実施の形態に
示す回路構成のものに限定されないほか、切替回路12
の回路構成も上記実施の形態に示すものに限定されな
い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、早
いアタックタイムと早いリカバリータイムで自動レベル
制御回路を動作できるとともに、衝撃的な音やそれに続
く低レベルの音の伝送や収録が可能になって、音声信号
の伝送、収録テクニックの自由度を増大できるほか、波
形の低歪化を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動レベル制御回路の実施の形
態を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における自動レベル制御回
路の出力特性及び全高調波歪の特性を示す図である。
【図3】従来における自動レベル制御回路の構成図であ
る。
【符号の説明】
1……信号入力源、2……主増幅器、3……電子ボリュ
ーム、4……低域フィルタ、5……出力用増幅器、6…
…制御用増幅器、7……移相回路、8……両波整流回
路、9……短時間時定数平滑化回路、10……長時間時
定数平滑化回路、11……急速放電用ゲート回路、12
……切替回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力源からの信号を増幅する主増幅
    器と、 前記主増幅器の入力段に接続され、前記信号入力源から
    前記主増幅器に入力される信号レベルを制御する電子ボ
    リュームと、 前記信号入力源からの信号入力がある時に前記主増幅器
    から出力される信号をレベル制御に必要な信号レベルに
    増幅する制御用増幅器と、 前記制御用増幅器からの出力信号を所定の位相角変化さ
    せて出力する移相回路と、 前記制御用増幅器の出力信号と前記移相回路の出力信号
    との両方を整流する両波整流回路と、 前記両波整流回路からの整流出力を平滑化して短い時定
    数で立ち上りの早いレベル制御信号を出力する短時間時
    定数平滑化回路と、 前記両波整流回路からの整流出力を平滑化して前記短時
    間時定数平滑化回路のレベル制御信号より長い時定数で
    立ち上りの遅いレベル制御信号を出力する長時間時定数
    平滑化回路を備え、 前記短時間時定数平滑化回路からの立ち上りの早いレベ
    ル制御信号により前記電子ボリュームを動作させて前記
    主増幅器の入力レベルを直ちに制御した後、前記長時間
    時定数平滑化回路からの立ち上がりの遅いレベル制御信
    号により前記電子ボリュームを動作させて前記主増幅器
    の入力レベルを制御するように構成される、 ことを特徴とする自動レベル制御回路。
  2. 【請求項2】 前記信号入力源からの信号入力がある時
    に前記短時間時定数平滑化回路から出力される立ち上り
    の早いレベル制御信号により閉じられ、かつ前記信号入
    力源からの信号入力が途切れて前記両波整流回路からの
    整流出力がなくなると開かれる急速放電用ゲート回路を
    設け、この急速放電用ゲート回路が開かれた時に前記長
    時間時定数平滑化回路の充電電力を放電することを特徴
    とする請求項1記載の自動レベル制御回路。
  3. 【請求項3】 前記急速放電用ゲート回路は、前記長時
    間時定数平滑化回路の放電時間を調節する可変抵抗器を
    含むことを特徴とする請求項2記載の自動レベル制御回
    路。
  4. 【請求項4】 前記両波整流回路はダイオードから構成
    されることを特徴とする請求項1記載の自動レベル制御
    回路。
  5. 【請求項5】 前記短時間時定数平滑化回路は、前記両
    波整流回路の整流出力で充電される小容量のコンデンサ
    と、このコンデンサに充電された電圧により導通して立
    ち上りの早いレベル制御信号を出力するトランジスタと
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の自動レ
    ベル制御回路。
  6. 【請求項6】 前記長時間時定数平滑化回路は、前記両
    波整流回路の整流出力で充電され、前記短時間時定数平
    滑化回路のコンデンサより十分大きい容量のコンデンサ
    と、このコンデンサに充電された電圧により導通して立
    ち上りの遅いレベル制御信号を出力するトランジスタと
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の自動レ
    ベル制御回路。
  7. 【請求項7】 前記電子ボリュームの入力端と前記短時
    間時定数平滑化回路の出力端及び前記長時間時定数平滑
    化回路の出力端間に、前記短時間時定数平滑化回路のレ
    ベル制御信号から前記長時間時定数平滑化回路のレベル
    制御信号に切り替え制御する切替回路を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の自動レベル制御回路。
  8. 【請求項8】 前記主増幅器2から出力される信号中の
    風雑音を低減する低域フィルタと、前記フィルタを通過
    した信号を所定の信号レベルに増幅して外部へ出力する
    出力用増幅器を前記主増幅器の出力端に縦続接続したこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動レベル制御回路。
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US7411456B2 (en) 2004-08-24 2008-08-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. AGC circuit
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